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タンパク質
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分子の自己集合現象の解明に迫る物質群の存在を発見 〜4価のゴールドバーグ多面体構造の合成に成功〜 ■発表のポイント ◆世界で初めて、4価のゴールドバーグ多面体構造をとる物質群の存在を発見し、人工的に作ることに成功しました。 ◆これらの物質は、分子の自己集合現象における新たな法則性と、これらが与える新たな幾何形状から導き出された新事実です。 ◆自己集合の本質に迫る研究であり、タンパク質の超分子構造、あるいはウイルスの骨格構造などの巨大分子構造の設計に役立つことが期待されます。 ■発表概要: 東京大学大学院工学系研究科の藤田大士特任研究員(科学技術振興機構さきがけ研究者 兼任)...
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細胞死を司るカルシウム動態の制御機構を解明 〜アービットが小胞体−ミトコンドリア間のCa2+の移動を制御〜 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター 発生神経生物研究チームの御子柴 克彦 チームリーダー、ベンジャミン・ボノー 基礎科学特別研究員らの共同研究チーム(※1)は、細胞内カルシウムチャネル(注1)の制御因子「アービット(IRBIT)(注2)」が、小胞体(注3)からミトコンドリア(注4)へのカルシウムイオン(Ca2+)の流入量をコントロールすることで、「アポトーシス」を制御することを発見しました。 アポトーシスはプログラムされた細胞死と呼ばれ、多細胞生物に見られる細胞の死に方の一...
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植物の青色光特異的伸長化合物を同定 −クリプトクロムの青色光による光情報の阻害化合物の発見− <要旨> 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター合成ゲノミクス研究グループの大窪(栗原)恵美子特別研究員、ウェンディ・オン国際プログラムアソシエイト、松井南グループディレクターらの共同研究チーム(※)は、青色光受容体のクリプトクロムが植物の細胞伸長を抑制する効果を阻害する低分子化合物を単離し、それが直接クリプトクロム1(CRY1)に結合することで阻害効果を示すことを明らかにしました。 光は、植物の光合成によるエネルギー源であるだけでなく、環境の情報を感知するための情報源としても重...
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理研、世界最小の人工バネでタンパク質の動きを捉えることを解明
世界最小の人工バネでタンパク質の動きを捉える −聴覚を支える分子はどのように力に応答するか− <要旨> 理化学研究所(理研)生命システム研究センター細胞動態計測研究グループの岩城光宏上級研究員らの国際共同研究グループ(※)は、DNAナノテクノロジーを用いて世界最小のコイル状人工バネ「ナノスプリング」を作製し、聴覚に関わるメカノセンサータンパク質[1]ミオシンVI[2]の動きを捉え、アクチンフィラメント[3]と強固に結合するメカニズムを分子レベルで明らかにしました。 細胞内に数多く存在するメカノセンサータンパク質は、物理的な力による機能制御を受け、細胞増殖、分化、形態形成や細胞死な...
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SARSウイルスの巧みな戦略 −プロテアーゼの特殊な基質認識− ■要旨 理化学研究所(理研)構造生物学研究室の村松知成研究員と横山茂之上席研究員らの研究チーム(※)は、「重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルス[1]」の主要なペプチド結合加水分解酵素「3CLプロテアーゼ[2]」が基質(酵素が作用する物質)を認識する際に示す新たなアミノ酸配列特異性を発見しました。 SARSコロナウイルスはヒトの細胞に感染すると、自己複製のために必要なさまざまなタンパク質を合成します。その中には2種類の巨大なポリタンパク質があり、それぞれ1本のポリペプチド鎖(アミノ酸がペプチド結合でつながったもの)の中に...
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バイオ工学による天然ゴムの試験管内合成に成功 天然ゴムの安定供給や新たな分子構造の天然ゴムの開発に貢献 【概要】 東北大学大学院工学研究科の高橋征司准教授、山下哲助教(注1)、中山亨教授(バイオ工学専攻応用生命化学講座)らは、住友ゴム工業株式会社、埼玉大学との共同研究により、天然ゴムの生合成に必要なタンパク質を発見し、それらを再構成する手法を開発しました。これにより、天然ゴムに匹敵する分子量のポリイソプレンを試験管内で合成することに成功しました。この研究成果により、長年にわたり未解明であった天然ゴム生合成メカニズムの全解明や、天然ゴム高生産植物の育種、代替生物でのゴム生産など...
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NICT、自然界にある分子モジュールから人工的な分子モーターの創出に成功
自然界にある分子モジュールから人工的な分子モーターの創出に初めて成功 〜ナノメートルスケールの一方向性運動が生み出される基本原理の解明に道筋〜 【ポイント】 ・自然界にある生物分子モーターに別の機能モジュールを融合し、新しい分子モーターを創出 ・本来の結合相手である微小管ではなく、アクチン繊維と結合して動く新しい分子マシンを構築 ・運動方向の異なるモーターも作製可能であり、新たな分子デバイスの開発につながる成果 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長代行: 黒瀬 泰平)では、生物進化の成果に学び新しい情報通信のパラダイムの創出につながるバイオICT研究を行っています。 ...
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理研と東北大と首都大学東京、SWEETタンパク質による植物ホルモン「ジベレリン」の輸送を発見
SWEETタンパク質は植物ホルモン「ジベレリン」を輸送 −受容体センサーを利用した網羅的探索により発見− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学センター適応制御研究ユニットの瀬尾光範ユニットリーダー(首都大学東京大学院理工学研究科客員准教授)、菅野裕理テクニカルスタッフII、東北大学大学院理学研究科の上田実教授、首都大学東京の小柴共一名誉教授(元大学院理工学研究科)らの共同研究グループは、これまで糖の輸送体として考えられてきたSWEETタンパク質が植物ホルモン「ジベレリン」を輸送することを発見しました。 ジベレリンは種子発芽、伸長成長、花芽形成・開花などを促進する低分子化合物です。これま...
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東北大、脳内炎症の抑制が恐怖記憶に伴う行動異常を改善することを発見
脳内炎症の抑制が恐怖記憶に伴う行動異常を改善する 〜心的外傷後ストレス障害の治療法開発の可能性〜 東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)の富田博秋教授(メンタルヘルスケア推進室長、本務:災害科学国際研究所)と災害科学国際研究所の兪志前助教らのグループは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)のモデルマウスで認められる恐怖体験の記憶が持続することに伴う行動異常に伴って、脳内ミクログリア細胞(*1)において炎症に関わるサイトカインというタンパク質の1つであるTNFα(*2)の産生が増加し、行動異常の改善とともに産生が減少することを発見しました。さらに、ミノサイクリン(*3)の投与によ...
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神経難病大脳皮質基底核症候群の新しい画像診断法を確立 ‐新規PETプローブによる病状進行の可視化へ‐ 【研究概要】 大脳皮質基底核症候群は、タウと呼ばれるタンパク質の凝集と蓄積が特徴とされる神経難病です。日常診療では診断に苦慮することも少なくなく、正確かつ早期に診断が可能となる検査法の確立が望まれますが、生体内でのタウ凝集体の蓄積を測定することが困難で、定量的な病状の評価ができませんでした。東北大学大学院医学系研究科神経内科学分野青木 正志(あおき まさし)教授、東北医科薬科大学医学部薬理学教室岡村 信行(おかむら のぶゆき)教授らのグループは、新規に開発されたPETプローブを用いて...
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エーザイ、BACE阻害剤「E2609」で早期アルツハイマー病を対象とした臨床第III相試験の症例登録を開始
BACE阻害剤「E2609」について、早期アルツハイマー病を対象とした 臨床第III相試験の症例登録を開始 エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、このたび、当社が創製し、バイオジェン・インク(本社:米国マサチューセッツ州、CEO:George A.Scangos、以下 バイオジェン)と共同で開発中の経口βサイト切断酵素(BACE)阻害剤「E2609」について、米国において、早期アルツハイマー病(AD)を対象とした臨床第III相試験(MISSION AD)の症例登録を開始しましたのでお知らせします。現在、本試験のグローバルな実施に関して、欧州、日本の各当局と相談中です。 MISSION ADプログラムの最初の試験となるMISSION...
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JT、韓国社とHIF−PHD阻害薬「JTZ−951」に関するライセンス契約を締結
JW PharmaceuticalとのHIF−PHD阻害薬「JTZ−951」に関する ライセンス契約締結について 日本たばこ産業株式会社は、当社が創製し開発を進めてきた低酸素誘導因子−プロリン水酸化酵素含有タンパク質(Hypoxia Inducible Factor−Prolyl hydroxylase domain containing protein、HIF−PHD)阻害薬「JTZ−951」につきまして、JW Pharmaceutical(以下 JW)と、腎性貧血を適応とする経口薬の韓国における独占的開発・商業化権に関するライセンス契約を本日締結いたしましたので、お知らせいたします。 JTZ−951はHIF−PHDを阻害しHIFを安定化することで,内因性のエリスロポエチン(EPO)産生を亢進させることに加えて鉄代謝分子の発現を制御し,赤...
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水中・室温・無触媒で起こるアミド化反応 −ペプチドの合成や選択的修飾に新しい手法を提供− ■要旨 理化学研究所(理研)田中生体機能合成化学研究室の田中克典准主任研究員、ケンワード・ヴォン特別研究員らの共同研究チーム(※)は、プロパルギルオキシ基[1]を持つ電気的中性のエステル(プロパギルエステル[1])と疎水性の1級アミン(RNH2)[2]を混ぜ合わせると、水中または有機溶媒中で、触媒を用いずに室温で「アミド結合(−NHCO−)」が形成されることを発見しました。 ペプチドやタンパク質を構成するアミノ酸をつないでいるアミド結合は、薬剤や高分子などのさまざまな有機分子に欠かせない基本的な...
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東大、制限酵素が目的配列を探索する際の新規なメカニズムを解明
制限酵素が目的配列を探索する際の新規なメカニズム 1.発表者: 王 徳龍(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程2年) 宮園 健一(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任助教) 田之倉 優(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆DNAグリコシラーゼ活性によって作用する制限酵素R.PabIが、認識配列でない二本鎖DNAと結合した状態の立体構造を決定しました。 ◆R.PabIが二本鎖DNA上で形成するリング状の構造は、効率的なDNA分解に必要であることを明らかにしました。 ◆生命現象の根幹となる、DNA結合タンパク質による...
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東大、リボソーム生合成を標的にした新規低分子阻害剤リボジノインドールの同定に成功
リボソーム生合成を標的にした新規低分子阻害剤ribozinoindoleの同定に成功 1.発表者: 川島茂裕(東京大学大学院薬学系研究科 特任研究員) Tarun M. Kapoor(Rockefeller University 教授) 2.発表のポイント: ◆リボソーム生合成に必須なAAA+タンパク質ミダシンの低分子阻害剤リボジノインドール(ribozinoindole)の同定に成功した。 ◆ribozinoindoleはミダシンのATPase活性の可逆的阻害剤であり、リボソーム生合成の分子機構の理解に大きな進展をもたらす化合物であると期待される。 ◆本研究成果により、リボソーム生合成、およびAAA+タンパク質を標的にした新たな創薬展開が期待される。 3.発表概要: 東京大学大学院薬...
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デンカグループ、台湾PlexBio社と業務提携しIntelliPlexシステムの独占販売権など取得
台湾PlexBio社との業務提携による健康関連事業強化に関するお知らせ デンカ株式会社(本社:東京都中央区、社長:吉高紳介(◇)、以下「デンカ」)の主要グループ会社であるデンカ生研株式会社(本社:東京都中央区、社長:前田哲郎、以下「デンカ生研」)は、台湾に本社を置く戦略的パートナーであるPlexBio社(以下「PB社」(注1))との間で業務提携に関する契約を締結し、PB社が開発したIntelliPlex(R)システム(注2)の日本およびASEAN地域における独占販売権並びにこのシステムに使用する検査試薬の開発および販売を行う権利を取得したことをお知らせ致します。 ◇社長名の正式表記は添付の関連資料を参照 IntelliPlex(R)シス...
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気分の浮き沈みは体内時計が制御 〜マウス不安様行動が一日の中で変化するメカニズム〜 1.発表者:中野 純(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 大学院博士課程) 清水 貴美子(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 助教) 深田 吉孝(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆マウスの不安行動は一日の中で時刻によって変化し、脳内の扁桃体に発現するSCOPというシグナル伝達因子がこの制御に必須であることを見いだしました。 ◆SCOPが不安制御に重要な機能を持つことを世界に先駆けて明らかにしました。 ◆今回の発見は不安制御の新たなメ...
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味の素、基礎研究用iPS/ES細胞用培地「StemFit」Basic02を米国で研究機関向けに販売開始
味の素(株)、高性能な基礎研究用iPS/ES細胞用培地 「StemFit(R)」Basic02をグローバル市場向けに発売 第一弾として2016年9月16日(金)より米国で販売開始 味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)は、高性能な基礎研究用iPS/ES細胞用培地「StemFit(R)」Basic02を世界の再生医療研究の中心である米国で2016年9月16日(現地時間)より研究機関向けに販売開始します。日本国内で実績のある当社のiPS/ES細胞用培地「StemFit(R)」シリーズをグローバル市場に展開する第一弾であり、当社は今後も世界の再生医療の早期実現化に貢献します。 再生医療研究は、その臨床応用や実用化に向けて最も研究が盛んで大...
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東北大など、肝細胞増殖因子(HGF)の特異的抗体の開発に成功
肝細胞増殖因子(HGF)の特異的抗体の開発に成功 −HGFシグナリングの分子メカニズム解明に向けて− 【研究概要】 東北大学大学院医学系研究科の加藤 幸成(かとう ゆきなり)教授、金子 美華(かねこ みか)准教授、小笠原 諭(おがさわら さとし)助教(地域イノベーション分野)の研究グループは、大阪大学蛋白質研究所の高木 淳一(たかぎじゅんいち)教授、海津 正賢(うみつ まさたか)特任助教および金沢大学がん進展制御研究所の松本 邦夫(まつもと くにお)教授、酒井 克也(さかい かつや)助教の研究グループと共同で、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療やがんの進行とも深く関わりのある肝細胞増殖因...
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シャープ、プラズマクラスター技術による結核病院での結核感染リスク低減効果を実証
世界初(※1)プラズマクラスター(※2)技術による 結核病院での結核感染リスク低減効果を実証 シャープは、WHO(世界保健機関)のGlobal Health Workforce Alliance(世界保健人材アライアンス)(※3)のパートナーであるジョージア国立結核病院(所在地:ジョージア国トビリシ)と共同で、結核病院において、臨床研究専用イオン発生装置(空間平均イオン濃度10万個/cm3)により、医療従事者の結核感染リスク低減や結核患者の薬剤耐性獲得(※4)の予防に効果があることを、世界で初めて実証しました。 「結核」は、結核菌によって発生する感染症の一つで、2014年は全世界で約960万人の結核患者が発生し、そのう...
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理研、Sar1の生細胞内三次元局在を三次元イメージングで解明
Sar1の生細胞内三次元局在を可視化 −積荷タンパク質輸送小胞の鍵分子の限局を観察− ■要旨 理化学研究所(理研)光量子工学研究領域生細胞超解像イメージング研究チームの黒川量雄専任研究員、須田恭之客員研究員、中野明彦チームリーダーらの研究チーム(※)は、小胞体[1]からゴルジ体[2]へとタンパク質を輸送するCOPII小胞[3]の制御因子Sar1が、生細胞内のどこに局在しているかを三次元イメージングで明らかにしました。 ヒトや酵母を含む真核生物の細胞内で新たに作られるタンパク質の約1/3は、細胞小器官[4]の小胞体で作られ、積荷タンパク質[5]としてCOPII小胞に包まれてゴルジ体へ輸送されます。...
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ゴルジ体槽成熟の分子機構を解明 −COPI被覆タンパク質の機能が必須− ■要旨 理化学研究所(理研)光量子工学研究領域生細胞超解像イメージング研究チームの石井みどり研修生(東京大学大学院生)、須田恭之客員研究員、黒川量雄専任研究員、中野明彦チームリーダーらの研究チームは、生細胞4Dライブセルイメージング[1]によって、出芽酵母[2]のCOPI被覆タンパク質[3]の機能欠損株では、ゴルジ体[4]の槽成熟が完全に抑制されていることを明らかにしました。 ヒトや酵母を含む真核生物の細胞内には、細胞小器官[5]と呼ばれるさまざまな膜構造があります。その一つであるゴルジ体は、新たに作られる多種多様...
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ポリマー末端基の新測定法 −PETに含まれる微量な構造をNMRで測定可能に− ■要旨 理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センター NMR施設の前田秀明施設長、NMR利用支援特別ユニットの林文晶ユニットリーダー、大内宗城技師と、株式会社三井化学分析センター 構造解析研究部の脇浩部長、田中紀美子主席研究員の共同研究グループは、合成高分子(ポリマー)の末端基[1]や部分構造[1]を核磁気共鳴(NMR)装置[2]を用いて効率よく測定をする方法を開発しました。 プラスチックなどのポリマーは、さまざまな工業製品の素材として広く用いられています。ポリマーの主構造は、小さな単位分子(モノマー)が...
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大腸がん発症の鍵を握る仕組みの解明 1.発表者: 秋山 徹(東京大学分子細胞生物学研究所 分子情報研究分野 教授) 川崎 善博(東京大学分子細胞生物学研究所 エピゲノム疾患研究センター癌幹細胞制御研究分野 准教授) 2.発表のポイント: ◆大腸がん細胞がタンパク質をコードしない新規の長いRNA“MYU”を多量につくる仕組みを発見しました。 ◆MYUは大腸がん細胞が腫瘍をつくるために必須であること、およびMYUが腫瘍をつくる仕組みを発見しました。 ◆本成果は、MYUおよびMYUが腫瘍をつくる仕組みを標的とした薬剤の開発や大腸がんの治療への貢献が期待されます。 3.発表概要: Wntシグナル(注1)の異...
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ミキモトコスメティックス、「ローズ ハンド&ネイルケアキット」などクリスマスコフレを発売
“真珠の輝き”満ちるクリスマスコフレ ミキモト コスメティックス クリスマスコフレ <数量限定> 第一弾 2016年10月21日(金)、第二弾 11月26日(土)発売 ミキモト コスメティックス(御木本製薬株式会社 代表取締役社長 岡本 暉公彦)は、クリスマスコフレを2016年10月21日より第一弾として『ローズ ハンド&ネイルケアキット』と『ローズペタル ネイルキット』の2種、11月26日より第二弾として『ホリデーベースメイクキット』1種を発売いたします。 ■ローズ ハンド&ネイルケアキット 【発売日】2016年10月21日(金) 【価格】¥2,800(税抜) ※商品画像...
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ピザハット、RIZAPとコラボの「糖質を抑えたピザ」など関東6店舗限定で発売
ピザハットとRIZAP(ライザップ)がコラボレーション 「糖質を抑えたピザ」(Sサイズ限定)3種、「チキンビッグサラダ5.6」 8月22日(月)から関東6店舗限定で発売 *ロゴは添付の関連資料を参照 日本KFCホールディングスグループの日本ピザハット株式会社(社長:細見 薫、本社:東京都渋谷区、以下:日本ピザハット)が展開する世界最大のピザチェーン「ピザハット」では、「結果にコミットする。」をコンセプトに、パーソナルトレーニングジム「RIZAP(ライザップ)」を運営するRIZAP株式会社(社長:瀬戸 健、本社:東京都新宿区、以下:ライザップ)と、健康志向の高い30代〜40代の男女に向け"糖質LOW計画&...
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金沢大と北大、九大、数理モデルを使用し遺伝子ネットワークに隠された新しいメカニズムを発見
脳の形成において生じる分化の波 数理モデルを使って遺伝子ネットワークに 隠された新しいメカニズムを発見 金沢大学 新学術創成研究機構の佐藤純教授,北海道大学 電子科学研究所の長山雅晴教授,九州大学大学院 医学研究院の三浦岳教授らの共同研究グループは,脳の形成過程において長距離性の情報伝達因子であるEGF(※1)と短距離性の情報伝達因子Notch(※2)の協調作用に注目し,数理モデリングを活用したコンピューターシミュレーションの結果を実験的に検証することによって,Notchの働きがEGF存在下では大きく変化することを見出しました。 細胞と細胞が情報のやりとりをする時,長距離性の情報伝達は拡散性のタ...
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東大など、日本人に多いEGFR変異を持つ肺腺がんの罹りやすさを決める遺伝子領域を発見
日本人に多いEGFR変異を持つ肺腺がんの罹りやすさを決める遺伝子領域発見 免疫を司るHLA遺伝子など6遺伝子領域が関与 本研究成果のポイント ●6つの遺伝子領域の個人差が、EGFR遺伝子変異(*1)陽性の肺腺がんの罹りやすさを決めていることを明らかにした。 ●6つの遺伝子領域の中には、免疫反応の個人差の原因となるHLAクラスII遺伝子領域(*2)が含まれており、免疫反応の個人差がEGFR変異陽性肺腺がんへの罹りやすさを決めている可能性が示唆された。 ●肺腺がんの罹りやすさに遺伝要因(遺伝子の個人差)が関係することが明らかになったことから、今後、EGFR変異陽性肺腺がんに罹りやすい人を予測し、早期発見する...
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東北大、遺伝性不妊の宿主に感染細菌が卵を復活させる仕組みを解明
遺伝性不妊の宿主に感染細菌が卵を復活させる仕組みを解明 ―ショウジョウバエでの研究成果― 約半数の昆虫に感染しているとされるボルバキア(*1)という共生細菌は、感染している母虫の卵に入り込んで、宿主の次世代へと伝わっていきます。雄の宿主からは伝搬しません。そのためボルバキア菌は、感染した雌が繁殖上有利になるよう、様々な戦略で宿主を操作します。たとえば、宿主の雄をことごとく雌に性転換させる、雄を全て殺す、雌の単為生殖を可能にする、非感染雌との交尾では受精が起こらない(*2)ようにする、など実に多彩です。しかし、なぜボルバキア菌にこんな宿主操作ができるのか、従来全く不明でした。 ...
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デンカ、シンガポール・バイオポリスにライフサイエンス研究開発拠点を開設
シンガポール・バイオポリスにライフサイエンス研究開発拠点を開設 デンカ株式会社(本社:東京都中央区、社長:吉高紳介(◇)、以下「デンカ」)は、健康・ライフサイエンス分野初の海外研究拠点となる「Denka Life Innovation Research Private Limited」(以下「DLIR」)をシンガポール・バイオポリスに設立することを決定しましたのでお知らせいたします。 ◇社長名の正式表記は添付の関連資料を参照 シンガポール政府は、国の研究開発政策として、活力あるバイオメディカル・サイエンス研究体制の強化のため、バイオ研究ハブ「バイオポリス」を建設し、内外の研究機関や企業の誘致を進めています。バイオポリスにはシンガ...
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JSTと京大など、さまざまな組織切片の染色体テロメアの長さを3時間で検出できる方法を開発
さまざまな組織切片の染色体テロメアの長さを3時間で検出できる方法を開発 ■ポイント ○染色体テロメア配列を認識するピロール・イミダゾール(PI)ポリアミドを用いて、ヒトのがん病理標本におけるテロメア短縮を簡便かつ迅速に検出することに成功した。 ○PIポリアミドを用いると1細胞レベルでテロメア長を定量的に測定でき、免疫染色との併用も可能。 ○従来のテロメア標識法に代わる新たな標識法として、基礎研究のみならず老化やがん化などの臨床研究への応用も期待される。 国立遺伝学研究所の前島 一博 教授、佐々木 飛鳥 大学院生らのグループは、細胞老化・がん化に重要な役割を担うテロメア配列を組...
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タカラバイオとLSIメディエンス、難治性白血病の遺伝子変異の検出法に関する特許のライセンス契約を締結
難治性白血病の遺伝子変異の検出法に関する 特許のライセンスを株式会社LSIメディエンスに供与 タカラバイオ株式会社と株式会社LSIメディエンス(以下「LSIM社」)とは、当社が保有する、悪性度の高い急性骨髄性白血病の主要原因であるFLT3遺伝子の変異検出法に関する特許のライセンス契約を締結しました。本契約により、LSIM社は、本特許技術を用いた検査サービスを日本において非独占的に実施し、当社は、LSIM社よりライセンス料を受領します。これにより、FLT3遺伝子の変異検出法に関する特許のライセンス先は、国内および海外で5社となりました。 FLT3遺伝子の重複変異(ITD変異と呼ばれる)は、急性骨髄性白血病の難治性...
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新潟大、新たな細胞内遺伝子制御システムを発見し構造基盤を解明
新たな細胞内遺伝子制御システムの 発見と構造基盤の解明 光合成細菌のArgonaute(RsAgo)と呼ばれるタンパク質がRNAの配列情報を使ってDNAに結合し、DNA機能を抑制することを初めて立証し、その仕組みを分子・原子分解能レベルで解明しました。遺伝子ノックアウト法、RNA干渉(RNAi)に続く新しい遺伝子解析技術として基礎生命科学や先端医療研究への活用・展開が期待されます。 【本研究成果のポイント】 ・RNAをガイド分子として、相補的DNAの機能を抑制する新型遺伝子制御システムを発見 ・標的DNAが結合したRsAgo・ガイドRNA複合体の立体構造を解明 ・RsAgoタンパク質の核酸結合・認識メカニズムを解明 ・新しい遺伝子解析技術...
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日本イーライリリー、「サイラムザ」が切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する適応追加の承認を取得
抗悪性腫瘍剤「サイラムザ(R)点滴静注液100mg、同点滴静注液500mg」 切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対する適応追加の承認を取得 日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:パトリック・ジョンソン、以下、日本イーライリリー)は、6月20日、抗悪性腫瘍剤「サイラムザ(R)点滴静注液100mg、同点滴静注液500mg」(一般名 ラムシルマブ[遺伝子組み換え] 以下、「サイラムザ」)について、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」に対する治療薬として適応追加の承認を取得しました。 今回の承認取得は海外、多施設共同、プラセボ対照、二重盲検、無作為化、第III相試験(REVEL試...
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積水メディカルなど、イメージング技術を用いた非臨床/臨床試験・再生医療領域の創薬支援サービスを開始
イメージング技術を用いた非臨床/臨床試験・再生医療領域の創薬支援サービスを開始 公立大学法人福島県立医科大学 ふくしま国際医療科学センター 先端臨床研究センター(センター長:竹之下 誠一、福島県福島市)と積水メディカル株式会社(社長:田頭 秀雄、本社:東京都中央区、以下積水メディカル)創薬支援事業部はイメージング技術を用いた非臨床/臨床試験・再生医療技術評価サービスの業務提携を行い、これらの試験受託を開始いたします。 PET等を利用したイメージング試験は、創薬プロセスの迅速化、及び効率化に有効なツールであり、近年、大きな注目を集めてきています。福島県立医科大学は同一敷地内で放...
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免疫細胞である樹状細胞の分化メカニズムの解明 ‐転写因子GATA2は樹状細胞の分化を制御する‐ 【研究概要】 東北大学大学院医学系研究科血液免疫病学分野の張替 秀郎(はりがえ ひでお)教授らのグループは、免疫細胞の1つである樹状細胞(dendritic cell:DC)について、細胞分化する際に転写因子GATA2が重要な役割を担っている可能性を明らかにしました。樹状細胞はTリンパ球を活性化する役割を持ち、薬剤によってGATA2の欠損を誘導したマウスでは、脾臓における樹状細胞の数が顕著に減少していました。本研究によって、GATA2異常に伴う難治性の免疫不全症の病態解明に貢献することが期待されます。 本研究成果は、201...
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止血役にはストレスが必要 −巨核球細胞での小胞体ストレスが血小板を生む− <要旨> 理化学研究所(理研)小林脂質生物学研究室の森島信裕専任研究員(研究当時)と中西慶子協力研究員(研究当時)の研究チームは、血小板[1]の形成には、巨核球[2]細胞内の小胞体[3]が「小胞体ストレス[4]」状態となることが必要であることを発見しました。小胞体ストレスとは、立体構造がうまく形成されなかったり、構造が壊れたりしたタンパク質が小胞体内に蓄積した状態のことです。 血小板は、傷口の止血にとって欠かせない血液成分です。血小板は骨髄中に存在する前駆細胞の巨核球細胞がばらばらになり、核を含まない...
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ロート製薬、ビルベリー葉エキスにサーカディアンリズムを整える等の作用があることを確認
ビルベリー葉エキスの新たなエイジングへのアプローチ ビルベリー葉エキスがサーカディアンリズムを整え、体内の抗酸化にも働くことを確認。 配合製剤の実使用でターンオーバーの改善及び抗酸化作用も。 ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)は、一丸ファルコス株式会社(本社:岐阜県本巣市、社長:安藤芳彦)との共同研究で、「ビルベリー葉エキス」の新たな作用を見出し、ビルベリー葉エキスがサーカディアンリズムに関与する時計遺伝子のリズムを整えること、また抗酸化酵素の遺伝子発現量が増えることを確認しました。さらに、ビルベリー葉エキス配合製剤をヒトの肌に塗布した際にターンオーバーの改善...
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シルクの材料特性とアミノ酸配列の相関を解明 −シルクの機械的強度、熱的安定性、結晶構造の制御に貢献− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター酵素研究チームの沼田圭司チームリーダーと高輝度光科学研究センター増永啓康研究員らの国際共同研究グループ(※)は、系統の異なるシルクのアミノ酸配列が機械的強度、熱的安定性、結晶構造に与える影響を明らかにしました。 シルクは軽くて丈夫であり、生体適合性と生分解性を持つ優れた材料特性から広く注目を集めています。シルクはその系統由来によって材料特性が変わりますが、その違いをもたらす因子は今のところ同定されていません。 国際共同研...
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富士フイルム バイオ医薬品受託製造子会社の生産能力を増強 米製薬企業メルク社が保有する20,000Lの培養設備を活用 富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)の子会社でバイオ医薬品(※1)の受託製造会社(※2)であるFUJIFILM DiosynthBiotechnologies(以下、FDB)※3は、米製薬企業Merck&Co.,Inc.(以下、メルク社)(※4)と協業し、受託製造事業を拡大します。今後、同社が保有する20,000Lの大量微生物培養設備を活用し、バイオ医薬品の受託製造能力を増強していきます。 バイオ医薬品は、遺伝子を組み換えた微生物株(※5)や動物細胞株(※6)に産生させたタンパク質などを活用した医薬品です。副作用...
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東大、KIF1Aと呼ばれる分子モーターによる新しい疼痛制御機構を解明
痛みを支えるKIF分子モーター 1.発表者: 田中 庸介(東京大学大学院医学系研究科 分子細胞生物学専攻 細胞生物学分野 助手) 廣川 信隆(東京大学大学院医学系研究科 分子構造・動態・病態学寄付講座 特任教授) 2.発表のポイント: ◆マウスの分子遺伝学を用いた研究を通して、KIF1Aと呼ばれる分子モーターによる新しい疼痛制御機構を解明した。 ◆KIF1Aが感覚ニューロンの軸索末端へと神経栄養因子受容体TrkAを輸送することをはじめて同定し、さらにこの軸索輸送が温痛覚の発現に必須であることを発見した。 ◆生命の根源的な機能を担うKIF分子モーターの感覚神経における生理機能・臨床的意義をとらえ、...
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肺高血圧症の新規治療標的を同定 ‐既存の糖尿病治療薬に意外な作用‐ 【研究概要】 東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野の下川宏明(しもかわ ひろあき)教授の研究グループは、国の指定難病で依然として致死的疾患である肺高血圧症において、血管内皮細胞の酵素の一つであるAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)(注1)がその発症を抑制していることを世界で初めて明らかにしました。これまで、肺高血圧症患者の血中には各種の炎症性サイトカイン(注2)が高濃度に存在し、長期的な生命予後と相関することが知られていましたが、肺動脈への直接的な作用や肺高血圧症悪化との因果関係は明らかではありませんでし...
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雪印メグミルク、特定保健用食品「毎日骨ケアMBP ライチ風味」を通販限定発売
『毎日骨ケアMBP(R)ライチ風味』 平成28年5月22日(日)より通販限定にて新発売 骨密度を高める働きのある特定保健用食品に、新フレーバー登場! 雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:西尾 啓治)は、平成28年5月22日(日)より『毎日骨ケアMBP(R)ライチ風味』(50ml×10本×3箱)を通信販売限定にて新発売いたしました。 *商品画像は添付の関連資料を参照 『毎日骨ケアMBP(R)』は、骨密度を高める働きのあるMBP(R)(乳塩基性タンパク質)を配合した、骨の健康が気になる方に適した特定保健用食品です。MBP(R)を40mg含有しており、これは牛乳の約800ml分にあたります。 ...
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ヤンセンファーマ、慢性リンパ性白血病治療剤「イムブルビカカプセル140mg」を発売
再発又は難治性の慢性リンパ性白血病治療剤「イムブルビカ(R)カプセル140mg」を発売 ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・フウリガン、以下「ヤンセン」)は、本日、再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の効能・効果で、抗悪性腫瘍剤(ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤)「イムブルビカ(R)カプセル140mg」(以下「イムブルビカ(R)」、一般名:イブルチニブ)を発売しました。 慢性リンパ性白血病(以下「CLL」)は、Bリンパ球(白血球の一種)の腫瘍で、多くは緩徐に進行します。小リンパ球性リンパ腫(以下「SLL」)はCLLと同一疾患と定義されてお...
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理研、双極性障害(躁うつ病)にデノボ点変異が関与していることを解明
双極性障害(躁うつ病)にデノボ点変異が関与 −双極性障害患者やその家族とのパートナーシップにより明らかに− ■要旨 理化学研究所脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チームの加藤忠史チームリーダー、片岡宗子大学院生リサーチ・アソシエイト(研究当時)、的場奈々大学院生リサーチ・アソシエイト(研究当時)、高田篤研究員(研究当時)らの共同研究グループ(※)は、双極性障害(躁うつ病)[1]に、両親にはなく子で新たに生じる「デノボ点変異[2]」が関与していることを、双極性障害患者とその両親のトリオ79組の全エクソン(ゲノムのうちタンパク質をコードしている部分)の塩基配列を解読・解析する...
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敷島製パン、国産小麦「ゆめちから」使用の「国産小麦のパン・オ・ショコラ」を発売
国産小麦シリーズ新商品 「国産小麦のパン・オ・ショコラ」 2016年6月1日新発売 Pasco(敷島製パン株式会社)は、『ゆめちから』(※1)を使用した、国産小麦シリーズから「国産小麦のパン・オ・ショコラ」を2016年6月1日より、関東、中部、近畿、中国、四国地区にて発売します。 当シリーズは“素材にこだわり、国産小麦の美味しさを届けます”をコンセプトに開発しました。国産小麦を100%(手粉を除く)、小麦粉以外の原材料も産地や品種こだわりました。 「国産小麦のパン・オ・ショコラ」は国産小麦を使った味わいのあるクロワッサン生地で、口どけの良いクーベルチュールチョコレート(※2)を巻...
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九大と東大など、安静時脳活動の詳細な時空間構造を神経発火と脳血流の両面から解明
脳の神経活動の空間パターンは脳血流のパターンに写し取られる 〜安静時脳活動の詳細な時空間構造を神経発火と脳血流の両面から解明〜 九州大学大学院医学研究院・東京大学大学院医学系研究科の大木研一教授、東京大学大学院医学系研究科の松井鉄平助教、九州大学大学院医学研究院の村上知成博士課程3年生らの研究グループは、安静時における脳活動の詳細な時空間構造、更にそれが脳血流に変換される様子を観察することに成功しました。行動していない状態の動物で自発的に起きる安静時脳活動は、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)により脳血流信号でも観察できるため近年活発に研究され、脳疾患診断などへの応用が期待されてい...
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理研、遺伝子発現データから遺伝子制御に重要な転写因子を網羅的に予測する手法を開発
遺伝子発現から転写因子を予測 −ChIPビッグデータを活用して遺伝子制御ネットワークを構築− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター疾患システムモデリング研究グループの北野宏明グループディレクター、川上英良特別研究員らの共同研究グループは、遺伝子発現データから遺伝子制御に重要な転写因子[1]を網羅的に予測する手法を開発しました。 遺伝子発現の制御は、主にDNAの配列特異的に結合する転写因子によって行われています。そのため、制御に重要な転写因子を同定することは、疾患や正常細胞機能の解明に重要です。しかし、1,000種類以上存在するといわれる転写因子の制御活性を網羅的に計...
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神経変性疾患発症に重要なメカニズムを解明 〜小胞輸送制御因子 ESCRTの異常が神経細胞死を引き起こす〜 【研究概要】 東北大学大学院医学系研究科神経内科学分野長谷川隆文(はせがわ たかふみ)講師、青木正志(あおきまさし)教授らのグループは、宮城県立がんセンター研究所田中伸幸(たなか のぶゆき)教授との共同研究により、神経変性疾患の脳内にみられる異常凝集タンパク蓄積と神経細胞死のプロセスに、小胞輸送制御因子ESCRT(エスコート)が重要な役割を果たすことを明らかにしました。本研究は、神経変性疾患発症メカニズムの一端を解明するものであると共に、同疾患の新たな治療開発へ貢献することが期待され...
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敷島製パン、国産小麦シリーズから「国産小麦のスフレどら焼き」を発売
「ゆめちから」など国産素材を使用したシリーズ 「国産小麦のスフレどら焼き」2016年5月1日発売 Pasco(敷島製パン株式会社)は、『ゆめちから』(※)を使用した国産小麦シリーズから「国産小麦のスフレどら焼き」を2016年5月1日より、関東、中部、近畿、中国、四国地区にて発売します。 当シリーズは“素材にこだわり、国産小麦の美味しさを届けます”をコンセプトに開発しました。国産小麦を100%使用し、小麦粉以外の主要原料もできる限り国産にこだわっています。 当商品は、“スフレのようなやわらかな食感”のどら焼きをめざし開発しました。『ゆめちから』が持つ吸水性を活かし、ふんわりとして...
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東大、ゲノム解読で単細胞が多細胞へと進化する鍵となる遺伝子群を解明
ゲノム解読で初めて明らかになった多細胞生物のはじまり −ヒトではがんを抑制する「多細胞化の原因遺伝子」− 1.発表者: 野崎久義(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 准教授) 豊岡博子(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 特任研究員) 豊田敦(国立遺伝学研究所 特任准教授) 藤山秋佐夫(国立遺伝学研究所 教授) Bradley J.S.C.Olson(カンザス州立大学 助教) 2.発表のポイント: ◆原始的な多細胞生物であるゴニウム(図1、2)の全ゲノム配列を解読し、単細胞が多細胞へと進化する鍵となる遺伝子群を初めて明らかにしました。 ◆ヒトではがんを抑制している遺伝子が、単細胞が多...
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シナプス強度の調節機構を発見 −複数のシナプスはアストロサイトにより相互作用する− <要旨> 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター シナプス可塑性・回路制御研究チームの合田裕紀子チームリーダーらの研究チーム(※)は、ラット及びマウスを使った実験で脳内の「アストロサイト[1]」と呼ばれる細胞が、1つの神経細胞に存在する複数のシナプス[2]間の「シナプス強度[3]」のバランスを調節していることを発見しました。 脳内では数千億個の神経細胞が複雑な神経ネットワークを形成しています。神経細胞同士がつながっている部分はシナプスと呼ばれ、このシナプスを介して1つの神経細胞から次の神...
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「フェルラ酸」に認知症予防の新機能を発見 株式会社ファンケルは、予防医療に関する研究を6年前から行っており、その一環として、米ぬかに含まれる「フェルラ酸」(※1)の研究をしています。「フェルラ酸」については、様々な認知症モデルの改善と予防に関する有効性が多数報告されています。当社はこのたび、認知症発症原因の1つであるリン酸化タウタンパク質(※2)の蓄積を低下させる作用を有することを、新たに発見しましたのでお知らせします。 <研究背景・目的> 認知症は、その予備軍も含め2025年には65歳以上の3人に1人が該当すると予測されており、高齢化社会の現代において大きな社会問題にな...
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アクロレインの可視化に成功 −生きた細胞で発生する毒性分子アクロレインと酸化ストレス疾患の関連性究明に大きな手がかり− ■要旨 理化学研究所(理研)田中生体機能合成化学研究室の田中克典准主任研究員、アンバラ・ラクマット・プラディプタ特別研究員、泰地美紗子特別研究員らの国際共同研究グループ(※)は、酸化ストレス[1]により、不飽和アルデヒド分子[2]の一種「アクロレイン[2]」が生きた細胞で発生する様子を、単純な組成のアルキルアジド化合物[3]をふりかけることで、簡便に可視化し、直接検出することに成功しました。 喫煙や有機物の燃焼時に発生するアクロレインは、生体内の分子と速や...
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精子が卵子を活性化する新しい仕組みを解明 −線虫において精子導管仮説を支持する分子実体を同定− ■要旨 理化学研究所(理研)生命システム研究センター発生動態研究チームの大浪修一チームリーダーと高山順(*)研究員の研究チームは、線虫C.elegans[1]の受精の際に精子のカルシウム透過性チャネル[2]が卵子の中に「受精カルシウム波[3]」を引き起こすことを明らかにし、精子が卵子を活性化する新しい仕組みを解明しました。 *研究員名の正式表記は添付の関連資料を参照 動物の一生は、精子と卵子が受精することから始まります。卵子は物質の合成をほとんど行わない不活発な細胞ですが、精子と受精すると...
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走化性細胞が応答範囲を拡張するメカニズム −生物が環境適応する仕組みの一端を解明− <要旨> 理化学研究所(理研)生命システム研究センター細胞シグナル動態研究グループの上田昌宏グループディレクター(大阪大学大学院生命機能研究科 教授(研究当時:理学研究科))らの研究チーム(※)は、「走化性」における応答範囲を調節する因子「Gip1」を発見しました。この因子は、三量体Gタンパク質[1]の細胞内局在制御というこれまで知られていなかったメカニズムで、走化性の応答範囲を拡張していることが分かりました。 細胞は化学物質の濃度勾配に沿って移動することができます。このような現象は「走化性」と呼...
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東大、生きた生物の神経細胞が伸長する方向を光で誘導など研究成果を発表
生きた生物の神経細胞が伸長する方向を光で誘導する 1. 発表者: 遠藤 瑞己(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 博士課程学生) 上口 裕之(理化学研究所脳科学総合研究センター チームリーダー) 飯野 雄一(東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 教授) 小澤 岳昌(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 教授) 2. 発表のポイント: ◆神経細胞の軸索誘導(注1)を担うタンパク質DCC(注2)の活性を、光照射により分単位で可逆的に操作する手法を開発しました。 ◆光応答性DCCを線虫に導入することで、世界に先駆けて生きた個体内での神経軸索伸長方向の光照射による人為的制御を可...
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バイオ燃料として期待される微細緑藻から 新規炭化水素生合成酵素遺伝子の特定に成功 1.発表者: Hem R.Thapa(テキサスA&M大学生化学/生物物理学科 博士課程) Mandar T.Naik(テキサスA&M大学生化学/生物物理学科 博士研究員) 岡田 茂(東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻 准教授) 高田 健太郎(東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻 助教) Istvan Molnar(アリゾナ大学 准教授) Yuquan Xu(アリゾナ大学 博士研究員) Timothy P.Devarenne(テキサスA&M大学生化学/生物物理学科 准教授) 2.発表のポイント: ◆バイオ燃料源として期待される微細緑藻Botryococcu braunii...
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肺線維症治療に向けた核酸医薬を開発 1.発表者: 加藤 一希(東京大学理学系研究科生物科学専攻 博士課程3年(当時)) 池田 寿子(株式会社リボミック) 西増 弘志(東京大学理学系研究科生物科学専攻 助教) 石谷 隆一郎(東京大学理学系研究科生物科学専攻 准教授) 中村 義一(株式会社リボミック) 青木 淳賢(東北大学大学院薬学研究科分子細胞生化学分野 教授) 濡木 理(東京大学理学系研究科生物科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆肺線維症(注1)の原因であるタンパク質オートタキシン(ATX)を阻害する核酸アプタマー(注2)を開発した。 ◆ATX−核酸アプタマー複合体の立...
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イネの栄養の吸収と蓄積を促進させる遺伝子を発見 −少ない肥料でのイネの収量アップに向けて− <ポイント> ・複数の栄養素をバランスよく吸収し、収量を向上させるイネの遺伝子を発見しました。 ・この遺伝子を強く働かせたイネは、少肥料栽培での収量が最大で約2割増加しました。 ・新たな品種や栽培技術の開発により少ない肥料でこれまでと同様の収量を得ることが可能となります。 <概要> 1.国立研究開発法人農業生物資源研究所(生物研)は、植物の主要な栄養素(窒素、リン酸、カリウム)を含む複数の栄養素をバランスよく吸収し、蓄積を促進させるイネのRDD1遺伝子を発見しました。 2.単独の栄養素...
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産総研、ヒトの神経細胞の発生を調節するタンパク質の機能を発見
ヒトの神経細胞の発生を調節するタンパク質の機能を発見 −ヒトに特徴的な機構の存在を示唆− ■ポイント ・ヒト胎児脳の神経細胞の発生にLSD1と呼ばれる酵素が重要な役割を果たすことを発見 ・LSD1の神経発達における役割がヒトに特徴的である可能性を示唆 ・失われた脳機能を回復させるための効率的な神経細胞の供給への貢献に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)バイオメディカル研究部門( https://unit.aist.go.jp/bmd/ )【研究部門長 近江谷 克裕】脳機能調節因子研究グループ 平野 和己 研究員と波平 昌一 研究グループ長は、遺伝子の情報の読み取...
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遺伝研とJST、特定のヒト細胞内タンパク質を素早く取り除いて機能を探る方法を開発
取り除けば働きがわかる 〜特定のヒト細胞内タンパク質を素早く取り除いて機能を探る方法を開発〜 国立遺伝学研究所 分子機能研究室の鐘巻 将人 准教授らのグループは、「ヒト培養細胞」で特定のタンパク質を素早く分解除去する方法を開発しました。これまでモデル生物注1)でしかできなかった精緻な遺伝学研究が、ヒト細胞でもできるようになる画期的な手法です。 利用したのは、同グループが2009年に開発した「AID法注2)」というタンパク質分解除去システムです。これは、動物細胞の特定のタンパク質を分解除去し、そのタンパク質を司る遺伝子の役割を解析できるシステムです。このシステムをヒト細胞にも導入で...
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敷島製パン、「国産小麦のクラウンメロンパン」と「国産小麦のよもぎ蒸しパン」を発売
「ゆめちから」など国産素材を使用したシリーズ 「国産小麦のクラウンメロンパン」 「国産小麦のよもぎ蒸しパン」 2016年4月1日新発売 Pasco(敷島製パン株式会社)は、『ゆめちから』(※)を使用した、国産小麦シリーズから「国産小麦のクラウンメロンパン」、「国産小麦のよもぎ蒸しパン」を2016年4月1日より、関東、中部、近畿、中国、四国地区にて発売します。 当シリーズは“素材にこだわり、国産小麦の美味しさを届けます”をコンセプトに開発しました。国産小麦を100%使用、小麦粉以外の主要原料もできる限り国産にこだわりました。 「国産小麦のクラウンメロンパン」は静岡県産クラウンメロン...
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癌細胞の浸潤や転移に関わる細胞運動の仕組みを解明 ○概要 九州大学大学院理学研究院の池ノ内順一准教授らの研究グループは、癌細胞の浸潤や転移に関わるブレブ(Bleb)と呼ばれる細胞膜の突起構造の形成に関わる分子メカニズムを明らかにすることに成功しました。 悪性度の高い癌細胞は浸潤や転移を起こします。このような癌細胞の運動様式として、ブレブと呼ばれる細胞膜の突起構造の形成が重要であることが近年の研究で明らかになってきました。ブレブの形成メカニズムの解明は、癌細胞の浸潤や転移を抑制する新たな治療法の開発に繋がることが期待できます。 本研究成果は、2016年3月14日(月)午後3時(米...
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トランスジェニック、米社とノックアウトマウスの全世界での独占販売契約を締結
米国デルタジェン社ノックアウトマウスの全世界での独占販売契約締結のお知らせ 株式会社トランスジェニック(代表取締役社長:福永健司、福岡市)は、2016年3月10日にDeltagen, Inc.(President and CEO:Robert J. Driscol, J.D.、米国カリフォルニア州 以下、デルタジェン社)との間で、デルタジェン社が有するノックアウトマウスに関して、全世界における独占販売契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。 デルタジェン社は、Gタンパク質共役型受容体ファミリー(GPCR)など創薬ターゲットとなりうる可能性の高い遺伝子を中心に、約900系統ものノックアウトマウスを作製・保有しております。当社は...
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イネの防御物質生産の鍵となるタンパク質を発見 −ストレスに強いイネの育成へ− <ポイント> ・イネがストレスに対して生産するファイトアレキシン(1)の生産をほぼ一括して調節するタンパク質を発見しました。 ・ストレスを受ける前から常にファイトアレキシンを生産する、ストレスに強いイネの育成が期待されます。 <概要> 1.国立研究開発法人農業生物資源研究所(生物研)は、東京大学生物生産工学研究センター、東京理科大学理工学部、帝京大学バイオサイエンス学科と共同で、イネが様々なストレスに対して生産する複数のファイトアレキシンという化合物の生産量の調節に、1つのタンパク質(DPF)が大きな...
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神経細胞が特定のタイプにのみ分化するメカニズムを解明 脳には多くのタイプの神経細胞が存在し、それぞれが異なる役割を分担して、機能しています。しかし、その分化(注1)のメカニズムの詳細はわかっていませんでした。慶應義塾大学医学部解剖学教室の大石康二講師(非常勤)、仲嶋一範教授らの研究チームは、大脳皮質の神経細胞が、特定のタイプの神経細胞のみに分化するメカニズムを明らかにしました。 神経系における情報処理の司令塔である大脳皮質(注2)では、情報の入力、処理、出力が行われます。これらは、大脳皮質に存在するさまざまなタイプの神経細胞にその役割が担われています。今回の研究では、大脳...
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農業生物研と佐賀大、さまざまな突然変異を含む多数のダイズ系統を作出
さまざまな突然変異を含む多数のダイズ系統を作出 −新しい性質を持つダイズ品種の開発が可能に− <ポイント> ・ダイズに効率よく突然変異を起こす技術を利用し、様々な突然変異を含む変異集団を作出しました。 ・今回作出した突然変異集団を用いることで、これまで以上に早く実が登熟する系統など、新しい性質をもつダイズ品種の開発が可能となります。 <概要> 1.農業生物資源研究所(生物研)は、佐賀大学と共同で、ダイズに高頻度で突然変異を起こすことに成功し、様々な突然変異を多数含む突然変異系統の集団を作出しました。 2.突然変異育種は、新品種を育種する方法のひとつとして一般的に行われていま...
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ペプチドリームとJAXA、「きぼう」の高品質タンパク質結晶生成実験実施の受託契約を締結
国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟を利用した 高品質タンパク質結晶生成実験の有償利用契約の締結について ペプチドリーム株式会社(代表取締役社長 窪田 規一、本社:東京都目黒区、東証第一部)、以下「ペプチドリーム」)および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長 奥村直樹、以下「JAXA」)は、国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟を利用した高品質タンパク質結晶生成実験を包括的に実施する受託契約(以下、「本契約」という。)を締結しましたので、お知らせいたします。 記 1.契約の内容 本契約は、ペプチドリームが保有する複数の創薬ターゲットを対象に、JAXAが試料...
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アステラス製薬など、閉経後骨粗鬆症女性対象のROMOSOZUMAB 第III相試験の主な結果を発表
閉経後骨粗鬆症女性を対象とした ROMOSOZUMAB 第III相試験で得られた主たる結果を発表 FRAME試験で、主要評価項目である12ヶ月および24ヶ月の 新規椎体骨折発生率がいずれも低下 アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社(本社:東京、代表取締役社長:高橋栄一、以下「アステラス・アムジェン・バイオファーマ」)とアステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、romosozumab(一般名、開発コード:AMG785)の第III相臨床試験であるFRAME試験(FRActure study in postmenopausal woMen with ostEoporosis)の主な結果を発表しました。Romosozumabを投与された閉経後骨粗鬆症女性...
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東京工科大など、ヒトラクトフェリンFc融合タンパク質の特許を取得
副作用の少ない抗がん剤などへ応用可能な ヒトラクトフェリンFc融合タンパク質の特許を取得 東京工科大学(東京都八王子市片倉町、軽部征夫学長)応用生物学部の佐藤淳教授らの研究チームは、バイオベンチャー企業の株式会社NRLファーマ(神奈川県川崎市、星野達雄社長)との共同研究により、体内での安定性を向上させたヒトラクトフェリンFc融合タンパク質の特許(※1)を取得した。今後、ラクトフェリンの高い安全性や生理活性などを活かした、副作用の少ないがん治療薬などへの応用が期待される。 【背景】 乳などに含まれるラクトフェリン(以下、LF)は、抗腫瘍、抗炎症、抗酸化など様々な生理活性を示すタンパク質と...
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再春館製薬所、年齢化粧品「ドモホルンリンクル」に「準備3点/日中ケア」を発売
昨年11月の[基本4点]リニューアルに引き続き、[準備3点]と[日中ケア]も進化 史上最高(*1)の”進”ドモホルンリンクル[8点処方]完成 ドモホルンリンクル初となる、全8製品での「抗シワ評価」での効能取得 株式会社再春館製薬所(本社:熊本県上益城郡益城町 代表取締役社長 西川正明 以下、再春館製薬所)は、年齢化粧品「ドモホルンリンクル」の昨年11月に行われた[基本4点](保湿液・美活肌エキス・クリーム20・保護乳液)の4年ぶりのリニューアルに続き、2016年2月16日(火)、[準備3点](化粧落しジェル・洗顔石鹸・泡の集中パック)と[日中ケア](光対策 素肌ドレスクリーム...
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光誘導による微生物回収技術の開発に成功 〜光制御型バイオプロセスの構築をめざして〜 <ポイント> ○大腸菌などの遺伝子組換え生物により有用物質を生産するバイオプロセスにおいて、菌体を効率的に回収する方法が切望されている。 ○合成生物学的アプローチにより、大腸菌に特定の波長の光を認識できる光センシング機能を付与することで、光により細胞を凝集させ、菌体を回収する技術の開発に成功した。 ○本技術は、シアノバクテリアを含めた他の微生物への応用も可能で、光制御型の新しいバイオプロセスの研究開発がさらに加速することが期待される。 国立大学法人東京農工大学 大学院工学研究院 生命機能科...
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東大、Cas9(FnCas9)の結晶構造を決定しその働きを原子レベルで解明
ゲノム編集のための新たな「はさみ」 −立体構造にもとづくCRISPR−Cas9の改変− 1. 発表者: 平野 央人(東京大学理学系研究科生物科学専攻 修士課程) 西増 弘志(東京大学理学系研究科生物科学専攻 助教) 石谷 隆一郎(東京大学理学系研究科生物科学専攻 准教授) Feng Zhang(Massachusetts Institute of Technology Assistant professor/Broad Institute of MIT and Harvard Core Member) 濡木 理(東京大学理学系研究科生物科学専攻 教授) 2. 発表のポイント: ・ゲノム編集(注1)に利用されるCRISPR−Cas9(注2)の結晶構造を解明した。 ・Cas9の分子構造を改変し、新規のゲノム編集ツールを開発した。 ・C...
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三菱レイヨン、米バイオテクノロジー企業と化学品製造技術開発で提携
化学品製造技術の開発に関するArzeda社との提携について 三菱レイヨン株式会社(本社:東京都千代田区、社長:越智 仁、以下「当社」)は、米国ワシントン州のバイオテクノロジー企業であるArzeda Corporation(以下「Arzeda社」)と化学品製造技術に関する共同開発契約を締結しましたので、お知らせします。 Arzeda社は、2008年に設立されたベンチャー企業で、ワシントン大学のデイビッド・ベイカー教授の開発した計算化学と合成生物学を用いて高性能かつ低コストな酵素や化学品製造プロセスを開発する技術を保有しています。多くの化学企業などと提携して各種ポリマーや機能性化学品あるいは生理活性物質の開発などを行って...
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ファミリーマート、“Vege白湯”を使用したラーメン「豆乳スープの野菜タンメン」など発売
低脂肪豆乳を主原料にした豆乳加工スープベース “Vege白湯(ベジパイタン)”を使用したラーメン 「豆乳スープの野菜タンメン」などを発売 株式会社ファミリーマート(本社:東京都豊島区/代表取締役社長:中山勇)は、低脂肪豆乳を主原料にした豆乳加工スープベース“Vege白湯(ベジパイタン)”を使用したラーメン「豆乳スープの野菜タンメン」(本体:462円、税込:498円)と、「食べる豆乳スープ」(本体:341円、税込:368円)を、2016年2月9日(火)から、全国のファミリーマート店舗約11,500店で発売いたします。 ※発売地域は商品によって異なります ■野菜との相性抜群!大豆の成分を多...
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東北大、脳に栄養を与えるタンパク質の遺伝子変異を脳機能イメージング装置を用いて解明
脳に栄養を与えるタンパク質の遺伝子変異 〜脳機能イメージング装置を用いて解明〜 <要旨> 東北大学加齢医学研究所・認知機能発達(公文教育研究会)寄附研究部門(川島隆太教授)は、磁気画像共鳴装置(MRI)を用いて、小児の脳形態や脳機能の発達を明らかにすると共に、遺伝子がそれらに影響を与えるかを解明しています。 この度、同部門の橋本照男助教・川島隆太教授らのグループは、小児の横断および縦断追跡データを用いて、脳由来神経栄養因子(Brain Derived Neurotrophic Factor)遺伝子多型が、認知機能や脳形態の変化とどう関連しているかを解析し、BDNF遺伝子の変異型が発達期の脳の後頭−頭頂領域(*1)の体積や処...
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アステラス製薬とクリノ、網膜色素変性症を適応疾患とした開発・商業化でライセンス契約を締結
網膜色素変性症における遺伝子治療薬 に関する提携のお知らせ アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)と、クリノ株式会社(本社:宮城、代表取締役社長:佐竹 典明、以下「クリノ」)は、遺伝子治療(*1)薬 AAV−mVChR1(Adeno−associated Virus−modified Volvoxchannelrhodopsin−1、アデノ随伴ウイルス−改変型ボルボックスチャネルロドプシン1)(*2)について、網膜色素変性症を適応疾患とした全世界における開発・商業化のライセンス契約を締結しましたのでお知らせします。 網膜色素変性症は、進行性の夜盲、視野狭窄、視力低下を主徴とし、やがて色覚の喪失、失明...
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理化学研究所、先天性外眼筋繊維症に伴う神経発達異常の仕組みを解明
先天性外眼筋繊維症に伴う神経発達異常の仕組みを解明 −神経軸索の正しい形成に必要なタンパク質の作用が明らかに− ■要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター分子動態解析技術開発チームの武藤悦子チームリーダー、箕浦逸史研究員らの共同研究グループ(※)は、3型先天性外眼筋繊維症(CFEOM3)[1]に伴う神経発達異常は、チューブリン[2]というタンパク質の変異がキネシン[3]というモータータンパク質の正常な運動を妨げ神経軸索の伸長を阻害することで生じることを明らかにしました。 CFEOMとは、眼筋麻痺による斜視や眼瞼下垂を主な症状とする先天性の疾患で、1型、2型、3型に分類されます。こ...
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塩害に負けない大豆の遺伝子を発見 −分子育種により耐塩性大豆品種の開発が可能に− ■ポイント ・ブラジルの大豆品種FT−Abyaraから耐塩性遺伝子(Ncl遺伝子)を発見し、この遺伝子はNa+、K+、Cl−を同時に調節することを明らかにしました。 ・Ncl遺伝子は塩害畑でも高い大豆収量を維持できます。 ・Ncl遺伝子を従来の交配による手法で既存の大豆品種に効率的に導入することにより、耐塩性大豆品種の開発ができます。 ・塩類土壌が問題になっている世界の多くの地域での大豆の安定的な生産に貢献することが期待されます。 ■概要 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、国立大学法人北海道大学、国立...
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理研と千葉大など、レアアース系高温超伝導ワイヤを使用したNMR装置を開発
コンパクト超高磁場NMRの実現へ −レアアース系高温超伝導ワイヤを使用したNMR装置を開発− ■要旨 理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センターNMR施設の柳澤吉紀基礎科学特別研究員、前田秀明施設長と、ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー株式会社、物質・材料研究機構、株式会社JEOL RESONANCE(日本電子株式会社の連結子会社)、千葉大学の共同研究グループ(※)は、レアアース[1]系高温超伝導ワイヤ[2]を用いた核磁気共鳴(NMR)[3]装置を開発し、タンパク質試料のNMR測定に成功しました。これにより、極めてコンパクトな超高磁場NMR装置の実現が期待できます。 NMRは、磁場を利用して物質の構造...
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東レ、ボナックと特発性肺線維症対象の「核酸医薬品」でライセンス契約締結
―特発性肺線維症を対象としたBNC−1021に関する ライセンス契約締結及び資本提携について― 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)と株式会社ボナック(本社:福岡県久留米市、社長:林 宏剛、以下「ボナック」)は、特発性肺線維症(*1)を対象としてボナックが創製した核酸医薬品「BNC−1021(ボナック開発コード)/TRK−250(東レ開発コード)」(以下、本剤)について、2015年12月25日に、日本をテリトリーとしたライセンス契約(以下、本契約)を締結しました。また、契約締結を機に、東レは2015年12月29日付けでボナックの第三者割当増資を引き受けました...
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植物の高温に対する初期応答のメカニズムを解明 −作物の高温ストレス耐性を向上させる技術開発への貢献に期待− 1. 発表者: 大濱直彦(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任研究員) 草壁 和也(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 修士課程2年;研究当時) 溝井 順哉(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 講師) 趙 慧美(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程1年) 小泉慎也(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程2年) 高橋史憲(国立研究開発法人理化学研究所 環境資源科学研究セン...
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NICTなど、細胞内タンパク質の動きを調べる新たな計測手法を開発
細胞内タンパク質の動きを調べる新たな計測手法を開発 〜アルツハイマー病などの原因となる凝集性タンパク質形成の初期診断に期待〜 【ポイント】 ■顕微鏡カメラとして超伝導単一光子検出器を利用することで分子の回転拡散運動の計測に成功 ■細胞内あるいは溶液中のタンパク質の凝集状態が測定可能に ■アルツハイマー病などの原因となる凝集性タンパク質の初期診断に道を拓く 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長:坂内 正夫)、国立大学法人北海道大学(総長:山口 佳三)、国立大学法人大阪大学(総長:西尾 章治郎)は、溶液中の蛍光分子の回転拡散運動を計測する方法の開発に成功しました。 ...
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物体の輪郭を認識する視覚のメカニズムの一端を解明 〜マウスもヒトと同じ仕組みで見ていることを発見〜 <概要> 九州大学大学院医学研究院の大木研一教授、根東覚助教らの研究グループは、物体の輪郭を認識するのに重要な「方位選択性」が、マウスの脳でどのように構築されるのかを調べました。視覚情報は網膜から外側膝状体(※1)を経て大脳視覚野(※2)へと送られます。この経路において、外側膝状体から大脳視覚野に入力する情報には方位選択性がほとんどないことを発見しました。これは、マウスにおいてもヒトと同様に、方位選択性が大脳の神経回路で作られることを意味します。また、大脳視覚野の神経細胞が方位...
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ナリス化粧品、「黒ニンジン」と「白花豆」の肌への美容効果を発見
80種類のオリジナル成分を研究開発してきたナリス化粧品が、 「黒ニンジン」と「白花豆」の肌への美容効果を新発見、化粧品に初活用 〜『巡る力』と『閉じる力』、栄養豊富な野菜から女性の美へ活かす〜 株式会社ナリス化粧品(代表取締役社長:村岡弘義 本社:大阪市福島区)は、植物性の栄養分(ファイトケミカル)が豊富に含まれることで、今注目の集まる珍しい野菜、黒ニンジンと白花豆に着目し、これらの植物に「巡る力(黒ニンジン)」「閉じる力(白花豆)」という新しい美容効果があることを発見しました。黒ニンジンの「巡る力」とは、肌内部の水分や栄養分を細胞内に巡らせる力、白花豆の「閉じる力」とは細胞...
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上皮細胞が自律的に集団で移動する仕組みの発見 −細胞を右曲がりにつなぎ替えて外生殖器を時計回りに回す− ポイント ・雄ショウジョウバエの蛹における外生殖器の回転 https://www.youtube.com/watch?v=0HH-O2IrWP8 ○要旨 理化学研究所(理研)多細胞システム形成研究センター組織形成ダイナミクス研究チームの倉永英里奈チームリーダーらの研究グループ(※)は、ショウジョウバエの雄の外生殖器が時計回りに1回転する形成過程をライブセルイメージング[1]で詳細に観察することで、外生殖器を取り囲む上皮細胞シート[2]が時計回りに自律的に回転する仕組みを実験と数理モデルによって明らかにしました。 1個の細胞...
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ファミリーマート、“Vege 白湯”を使用の「豆乳スープの担担麺」など3品を発売
ファミリーマートから新しい豆乳メニューのご提案 低脂肪豆乳を主原料にした豆乳加工スープベース “Vege 白湯(ベジパイタン)”を使用した商品3種類を発売! 株式会社ファミリーマート(本社:東京都豊島区/代表取締役社長:中山勇)は、健康志向の高まりで近年ますます需要の高まる豆乳に着目し、低脂肪豆乳を主原料にした豆乳加工スープベース“Vege 白湯(ベジパイタン)”を使用した、「豆乳スープの担担麺」(本体:462円、税込:498円)など3種類の商品を、2015年12月15日(火)から、全国のファミリーマート店舗約11,500店で発売いたします。 ※販売地域は商品によって異なります。 ■大...
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東北大、一酸化窒素(NO)のマーカーである硝酸センサー「スヌーピー」法を開発
根粒菌タンパク質を創薬に応用 ―農学と生命科学が融合して生まれた硝酸センサー「スヌーピー」― 【概要】 東北大学大学院農学系研究科分子酵素学分野の内田隆史教授、日高將文助教、後藤愛那院生らは、これまで不可能であった動物細胞内の一酸化窒素(NO)のマーカーである硝酸・亜硝酸イオンをイメージングできる「スヌーピー(sNOOOpy)(*1)」法を開発しました。豆と共生している根粒菌のシステムを利用した方法なので、漫画「ピーナッツ(豆)」から生まれたビーグル犬キャラクターにちなんでスヌーピー法と命名されました。 血管を拡張させる働きのあるNOは、心臓発作などの循環器疾患、ED、糖尿病、脳疾患など多く...
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メルシャン、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種による動脈硬化の予防効果を確認
赤ワインに含まれるポリフェノールの一種 レスベラトロールの長期摂取による抗動脈硬化作用を確認 メルシャン株式会社(社長 横山清)は、奈良女子大学との共同研究で、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種レスベラトロールの動脈硬化の予防効果について明らかにしました。この研究成果は「第88回 日本生化学会大会・第38回 日本分子生物学会大会合同大会」にて、12月2日(水)に発表します。 当社では、赤ワインに含まれる成分として機能が注目されているポリフェノールと「フレンチ・パラドックス」との関連性について長年にわたり研究を行っています。今回、当社と奈良女子大学で、赤ワインに含まれる...
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理研と東大、長期の乾燥による葉の黄化防止に関わる遺伝子のメカニズムを解明
長期の乾燥による葉の黄化防止に関わる遺伝子を発見 −作物の黄化制御技術の開発に応用− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター機能開発研究グループの篠崎一雄グループディレクターと、東京大学大学院農学生命科学研究科の篠崎和子教授、国際農林水産業研究センターの中島一雄プロジェクトリーダーらの共同研究グループ(※)は、長期の乾燥による植物の葉の黄化を制御する遺伝子を発見しました。 植物ホルモンのアブシジン酸(ABA)[1]は、水分不足などによる乾燥ストレス時に葉に蓄積し、植物が乾燥ストレス耐性を獲得する過程で、重要な役割を担います。一方でABAの長期処理は、葉緑素(クロロフィ...
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ココカラファイン、コーセーと共同開発のヘアケアシリーズ「Revirsia」を発売
ココカラファインとコーセーが髪の99%を占めるケラチンに着眼し、共同開発! 新ヘアケアシリーズ「Revirsia(リヴァーシア)12月1日新発売! 〜海洋由来の天然素材でケラチンを補強〜 株式会社ココカラファイン(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:塚本厚志)は、株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林一俊)と共同開発したヘアケアシリーズ「Revirsia(リヴァーシア)」を全国のココカラファイングループ店舗限定で12月1日に発売します。 【Revirsia ホームページ: http://www.revirsia.jp 】 ※参考画像は添付の関連資料を参照 ■ココカラファインとコーセーがケラチンに着眼し、共同開発! ...
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農業生物研、「いもち病」に対する抵抗性誘導剤の効果が低温で発揮できない原因を解明
「いもち病」に対する抵抗性誘導剤の効果が 低温で発揮できない原因を解明 −低温でもいもち病にかかりにくいイネの開発へ− <ポイント> ・稲作で最も深刻な被害をもたらすいもち病は、糸状菌(カビ)によるイネの病気で、冷害により被害が大きくなります。 ・低温になると、抵抗性誘導剤の効果が発揮できなくなる原因となる酵素が作られることが分かりました。 ・その酵素を作る遺伝子の働きを抑制することで、低温でも抵抗性誘導剤の効き目があり、いもち病に強いイネを開発することができます。 ○概要 1. 稲作で最も深刻な被害をもたらすいもち病は、糸状菌(カビ)であるいもち病菌の感染によって引き起こ...
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ポーラ化成、日光の近赤外線が肌の組織形成などの役割を果たすバーシカンの産生を減少させることを発見
日光の近赤外線が肌に与える新たな悪影響を発見 〜真皮細胞において重要な生体成分であるバーシカン産生が減少〜 ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:三浦卓士)は、日光に含まれる近赤外線が、真皮線維芽細胞において、肌の組織形成・維持修復など多様な役割を果たす重要な生体成分であるバーシカンの産生を減少させることを見出しました。 真皮のバーシカンが減少すると、真皮の水分保持能力や真皮線維芽細胞の組織再生力が衰え、結果として皮膚の弾力性の低下や回復の遅れにつながると考えられます。 また、ポーラ化成工業が開発したオリジナルエキスである「ゴールデ...
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九大、免疫細胞が自分自身を攻撃しないために必要な新たな仕組みを発見
免疫細胞が自分自身を攻撃しないために必要な新たな仕組みを発見 −自己免疫疾患の発症機構の解明に期待− ■概要 九州大学生体防御医学研究所の福井宣規主幹教授、同大学院生の柳原豊史らの研究グループは、T細胞(※1)と呼ばれる白血球が、自分の身体を攻撃しない「免疫寛容」という機能を獲得するために必要な新たな仕組みを発見しました。 免疫反応が本来攻撃しないはずの自己組織に向けられると、自己免疫疾患(※2)が発症します。 この自己組織への攻撃をしないようにT細胞を教育する場所が胸腺と呼ばれる組織ですが、どのような仕組みでこの教育が行われているのか、解明されていませんでした。 研究グルー...
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哺乳類初期胚で新たな遺伝子発現制御の仕組みを解明 −哺乳類特有の発生初期における分化制御機構の解明に期待− ■要旨 理化学研究所(理研)バイオリソースセンター遺伝工学基盤技術室の小倉淳郎室長、畑中勇輝特別研究員らの共同研究チーム(※)は、マウスにおいて着床前に発現すると死に至るレトロトランスポゾンについて、発現を抑制・制御する仕組みを明らかにしました。 ゲノム上のレトロトランスポゾンは活性化し転写されることでRNAとなり、さらに逆転写酵素[1]によりDNAに戻ることでゲノム中を移動し、コピー数を増やしていきます。哺乳類のゲノムにはレトロトランスポゾンのような反復配列が多く含まれてお...
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西友、日本糖尿病協会監修の健康配慮型「8品目のヘルシー弁当」を期間限定発売
日本では、6人に一人が糖尿病、またはその予備群に該当 日本初 西友が日本糖尿病協会監修の健康配慮型弁当を発売 11/14の世界糖尿病デーにあわせ、11月に全国341店舗で糖尿病予防を啓発 合同会社西友では、11月6日(金)から11月30日(月)の期間、公益社団法人日本糖尿病協会(東京都千代田区 理事長:清野 裕 以下、日本糖尿病協会)が監修した「8品目のヘルシー弁当」(398円・税抜)を全国341店舗で発売します。 ※商品画像は添付の関連資料を参照 8品目のヘルシー弁当 栄養成分値(1包装あたり) ・エネルギー 464kcal ・タンパク質 19.8g ・脂質 15.1g...
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筑波大と理研、レム睡眠とノンレム睡眠の切り替えを司る脳部位を発見
夢のスイッチが明らかにする夢を見る理由 〜レム睡眠の意義を初めて科学的に証明〜 ■研究成果のポイント 1.これまで、夢を生じるレム(急速眼球運動)睡眠(1)の役割は謎となっていました。 2.レム睡眠とノンレム睡眠の切り替えを司る脳部位を発見し、レム睡眠を無くしたり増やしたりできるトランスジェニックマウスを開発しました。 3.レム睡眠には、デルタ波(2)(記憶形成や脳機能の回復に重要な脳活動)をノンレム睡眠中に誘発する役割があることを発見しました。 夢を生み出すレム睡眠は、その役割が脳科学の最大の謎の一つでした。国立大学法人筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI−IIIS) 林悠...
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慶大、リンパ腫やアレルギー性接触皮膚炎に関係する皮膚リンパ球の制御メカニズムを解明
リンパ腫やアレルギー性接触皮膚炎に関係する皮膚リンパ球の制御メカニズムを解明 皮膚には普段から多くの免疫細胞がスタンバイし、外敵の侵入等に備えています。特にT細胞と呼ばれるリンパ球(注1)は、血中よりも皮膚の方が2倍多く存在しています。一方で、皮膚のリンパ球は様々な皮膚疾患に関連し、特に皮膚のリンパ腫やアレルギー性皮膚疾患の患者皮膚にはリンパ球が通常よりも多数存在していることが古くから知られています。しかし、リンパ球がどのように皮膚で生存し続けられるのか、その基本的なメカニズムは現在まで解明されていませんでした。 この度、慶應義塾大学医学部皮膚科学教室と米国National Institutes ...
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ノボノルディスクファーマ、「ノボエイト静注用」が室温保存期間を延長
遺伝子組換え型血液凝固第VIII(はち)因子製剤ノボエイト(R)静注用、室温保存期間の延長 −6カ月から12カ月へ− ノボ ノルディスク ファーマ株式会社(社長:クラウス アイラセン、本社:東京都千代田区)は、遺伝子組換え型血液凝固第VIII因子製剤ノボエイト(R)静注用250、同500、同1000、同1500、同2000、同3000(一般名:ツロクトコグ アルファ((遺伝子組換え))、以下、ノボエイト(R))について、一部変更承認申請を行い、10月14日付で承認されたことをお知らせします。ノボエイト(R)は、家庭において室温(30℃以下)で保存できる期間が、これまでの6カ月から2倍の12カ月へ延長...
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遺伝性筋疾患を引き起こす遺伝子変異を発見 ‐RNA結合タンパク質遺伝子の変異が封入体ミオパチーの原因となる‐ 【研究概要】 ミオパチーは病状の進行とともに筋力の低下や筋肉の萎縮が生じる筋変性疾患の総称で、筋ジストロフィーなどが含まれます。ミオパチーは遺伝性や炎症性などさまざまな要因によって生じますが、東北大学大学院医学系研究科・神経内科学分野の青木 正志(あおき まさし)教授らの研究グループは、同・遺伝医療学分野の青木 洋子(あおき ようこ)教授、同・創生応用医学研究センター・細胞増殖制御分野の中山 啓子(なかやま けいこ)教授らと共同で、遺伝性ミオパチーの一つである封入体ミオパ...
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ロシュ・ダイアグノスティックス、次世代シークエンサー用前処理試薬を発売
疾患関連領域を確実にシークエンシング 次世代シークエンサー用前処理試薬「SeqCap EZ MedExome」発売のお知らせ ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長兼CEO:小笠原 信)は、ヒトゲノム中の疾患に関連する領域を選択的に抽出・濃縮する試薬 「SeqCap EZ MedExome」(研究用)を本日発売いたします。 「SeqCap EZ MedExome」には、最新のヒトゲノム配列データをもとに設計されたDNAプローブが含まれており、タンパク質をコードするエクソン領域のうち疾患に関連する領域を選択的に抽出、濃縮します。1本のチューブ内で必要な反応行程が完結されるので、作業の効率化が図れ、多数のサンプル処...
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中央大と阪大など、タンパク質「ダイニン」が駆動するところを直接観察することに成功
細胞内を移動するタンパク質「ダイニン」が 動いているときの構造が見えた! −細胞内の物質輸送を行う分子モーターが動く仕組みの解明へ− ■概要 中央大学理工学部 助教 今井 洋(元英国リーズ大学)、大阪大学大学院理学研究科 教授 昆 隆英、理化学研究所研究員 島 知弘(現東京大学大学院理学系研究科 助教)らの研究グループは、英国国立リーズ大学スタン=バージェス博士、ピーター=ナイト教授と共同で、細胞内で多種多様な物質輸送を行うタンパク質モーター「ダイニン」が駆動しているところを、低温電子顕微鏡法により直接観察することに成功しました。 本研究をもとに、様々な疾患に関連したダイニン...
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月桂冠、レタス4分の3個分の食物繊維を含む「甘酒」(190g缶)を期間限定発売
1缶にレタス4分の3個分の食物繊維 月桂冠「甘酒」を発売 *商品画像は添付の関連資料を参照 月桂冠株式会社は、1缶あたり2.8g、レタス4分の3個分(※1)の食物繊維を含む「甘酒」(190g缶)を9月14日(当社出荷開始)から、2016年3月までに期間を限定して全国で発売します。 食物繊維が不足しがちな現代人に向け、酒粕に加えて食物繊維の一種である還元難消化性デキストリンを配合しました。もともと酒粕には、米のデンプン、発酵途上でタンパク質の分解によりできたペプチドやアミノ酸、酵母由来のタンパク質、食物繊維など多くの成分が含まれます。酒粕を原料とする甘酒は、これらの成分が含まれ...
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細胞内の骨格・微小管の伸び縮みを制御し、 脳神経回路網形成をコントロールするメカニズムを解明 1.発表者: 小川 覚之 おがわ ただゆき (東京大学大学院医学系研究科細胞生物学・解剖学教室 分子構造・動態・病態学寄付講座 特任助教) 廣川 信隆 ひろかわ のぶたか (東京大学大学院医学系研究科細胞生物学・解剖学教室 分子構造・動態・病態学寄付講座 特任教授) 2.発表のポイント: ◆細胞内骨格である微小管を脱重合(注1)し神経突起の伸長および脳の形成をコントロールする蛋白KIF2(注2)の制御機構を解明した。 ◆微小管を脱重合する蛋白KIF2の特異的な部位をリン酸化(注...
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東大など、培養細胞での増殖能を大きく上昇させたインフルエンザウイルスの作出に成功
培養細胞での増殖能を大きく上昇させたインフルエンザウイルスの作出に成功 〜季節性ワクチン及びパンデミックワクチンの有効性上昇と迅速製造の道筋をつけた〜 1.発表者:河岡義裕 東京大学医科学研究所感染・免疫部門ウイルス感染分野 教授 2.発表のポイント: ◆培養細胞で高増殖性を有するインフルエンザウイルスを作出した。 ◆培養細胞での増殖性の悪さが培養細胞ワクチン製造の大きな壁になっていたが、その壁を乗り越え、高い生産効率の培養細胞ワクチン作製に向け大きく前進した。 ◆従来の受精卵ワクチンに見られたようなワクチン製造過程で起きる抗原変異による有効性低下の懸念がないワクチンの生産...
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島津製作所、バイオ医薬品の凝集体分析などに最適なメタルフリーLCシステムを発売
バイオ医薬品の凝集体分析などに最適 「ProminenceイナートLCシステム」を発売 *製品画像は添付の関連資料を参照 島津製作所は、バイオ医薬品の凝集体分析など、生体高分子の分析に最適なメタルフリーLCシステム「ProminenceイナートLCシステム」を発売します。試料溶液や移動相が接する流路にPEEK樹脂などの非金属素材を採用することで、金属材質の接触によって活性が変化する恐れのある成分の安定的な分析を実現します。なお本製品は「JASIS 2015」(9月2日〜4日、幕張メッセ国際展示場)に出展します。 【開発の背景】 現在の医薬品市場は、有機合成を用いる低分子医薬品から、抗体医薬品などバイオテクノロジー技術を...
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神経細胞の形態の複雑さを決める新しい因子を発見 −樹状突起の形成を抑制する因子とそのメカニズムを同定− <要旨> 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター神経形態遺伝学研究チームのエイドリアン・ムーア チームリーダー、カグリ・ヤルギン研究員(研究当時)らの国際共同研究グループ(※)は、ショウジョウバエを使い、神経細胞の形態の複雑さを決定する新しい因子「セントロソーミン(Cnn)」とその動作機構を発見しました。 脳や末梢の神経細胞は、樹状突起[1]と呼ばれる枝分かれした細長い突起を伸ばし、周囲の神経細胞とのネットワークを形成しています。樹状突起の分岐の複雑さは神経細胞のタイプに...
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免疫生物研究所、遺伝子組換えカイコによるラミニン511−E8生産の成功と製造方法を確立
遺伝子組換えカイコによるラミニン511−E8生産の成功と iPS細胞等培養用試薬としての実用化に向けた取り組みのお知らせ 当社は、遺伝子組換えカイコによるヒトラミニン511−E8フラグメント(ラミニン511−E8)の生産に成功し、iPS細胞等の培養足場材として有効であるラミニン511−E8を安価に製造する方法を確立いたしました。さらに、ラミニン511−E8の独占的販売権を有する株式会社ニッピ(ニッピ)による研究用試薬の販売へ向け、同社との売買取引契約締結等の協議を開始しましたので、お知らせいたします。 【概要】 ラミニン511−E8は、細胞外マトリックス成分の一つであるラミニン511の細胞...
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東北大と広島大、隕石衝突でDNA構成分子が生成することを解明
隕石衝突でDNA構成分子が生成 〜生命誕生前の核酸塩基の新たな生成過程〜 【概要】 東北大学理学研究科 古川善博助教らは、物質・材料研究機構 小林敬道主幹研究員、広島大学大学院理学研究科 関根利守教授と共同で、生命誕生前の地球の海洋に隕石が衝突する(図1)際に起こる反応を模擬した実験を行い、無機物からDNAおよびRNA(注1)の構成物質である核酸塩基(注2)(シトシンおよびウラシル)や、タンパク質の構成物質である種々のアミノ酸が生成することを明らかにしました。 ※図1は添付の関連資料を参照 核酸塩基はDNAとRNAの両方で合計5種類しかなく、遺伝情報を伝える重要な文字として働いています。また...
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理研、ジアシルグリセロール蛍光プローブを用いて細胞内膜の裏側で機能性脂質の動態の可視化に成功
細胞内膜の裏側で、機能性脂質の動態の可視化に成功 −ジアシルグリセロールの非対称な産生を観察− ■要旨 理化学研究所(理研)小林脂質生物学研究室 小林俊秀主任研究員および上田善文客員研究員らの研究チームは、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)[1]を基にしたジアシルグリセロール(DAG)[2]蛍光プローブを用いることで、細胞内膜の裏側(外層:ルーメン側)のDAGを、表側(内層:細胞質側)のDAGとは独立かつリアルタイムに観察することに成功しました。 細胞膜をはじめとした脂質二重膜の表裏では、その脂質組成は非対称です。細胞は、この非対称性を巧妙に利用してアポトーシスや細胞の凝集などの細胞応答を制...
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グラクソ、「アクアフレッシュ エクストリームクリーン Wホワイトニング+クリーンミント」を発売
ストライプ歯磨き剤ブランド「アクアフレッシュ(R)」の新製品が誕生! 「アクアフレッシュ(R) エクストリームクリーン」から 「Wホワイトニング+ クリーンミント」 8月28日新発売! 〜独自の“美白マイクロクリスタル処方”でスッキリ口内洗浄+つるぴかホワイトニング〜 英国系製薬企業グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区)は、薬用ハミガキ「アクアフレッシュ(R)」の新製品として「アクアフレッシュ(R) エクストリームクリーン Wホワイトニング+ クリーンミント」(製造販売元:グラクソ・スミスクライン株式会社)を2015年8月28日に新発売いたし...
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電気化学工業、独バイオ医薬品研究開発企業「アイコン社」を買収
独バイオ医薬品研究開発企業 Icon Genetics GmbHの 株式取得(子会社化)に関するお知らせ 電気化学工業株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉高紳介(◇)、以下「デンカ」)は、バイオ医薬品研究開発企業であるIcon Genetics GmbH(本社:ドイツ ザクセン=アンハルト州ハレ市、CEO:Prof.Dr.Yuri Gleba、以下「アイコン社」)の全株式を2段階にわたって取得すること(以下「本買収」)について、アイコン社の親会社である Nomad Bioscience GmbH(本社:ドイツミュンヘン市、CEO:Prof.Dr.Yuri Gleba、以下「ノマッド社」)と合意し、平成27年8月6日付でノマッド社と株式譲渡契約を締結しましたので、お知らせいたし...
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コムギの塩ストレス耐性のメカニズムを解明 −商業品種コムギの品種改良に貢献− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター バイオマス研究基盤チームの高橋史憲研究員、篠崎一雄チームリーダーと、オーストラリアのアデレード大学・The Plant Acceleratorのマーク・テスター教授(現 アブドラ国王科学技術大学)らの国際共同研究グループ(※)は、ハイスループットな自動表現型解析システム[1]を使い、主要な商業品種である南オーストラリア産のコムギが、塩ストレスに強くなるメカニズムを解明しました。 一般的に、農作物は塩分の多い土地では育てることができません。実際、世界の灌漑(かんがい)農業...
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ポーラ、東洋思想に学んだ健康食品「健美三泉ビオクイーンV」を発売
イキイキとバランスの整った毎日のために、東洋思想に学んだ健康食品(調製ローヤルゼリー) 『健美三泉ビオクイーンV』発売 株式会社ポーラ(本社:東京都品川区、社長:鈴木弘樹)は、イキイキとバランスの整った毎日のために、東洋思想に学んだ健康食品『健美三泉ビオクイーンV』(60粒¥8,200(税込¥8,856)、180粒¥21,000(税込¥22,600))を2015年11月20日に発売します。 『健美三泉ビオクイーンV』は、春先(3月末から4月初旬頃)に採取したローヤルゼリーに紅参、エゾウコギ、独活茎などを配合した調製ローヤルゼリー食品です。現代人の乱れを整え、イキイキと活力に満ち...
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九大、先天性免疫不全症候群(ICF症候群)の原因遺伝子を解明
先天性免疫不全症候群(ICF症候群)の原因遺伝子を発見! −90%以上のICF症候群患者の原因遺伝子特定で早期確定診断が可能に− <概要> 九州大学生体防御医学研究所エピゲノム制御学分野の佐々木裕之所長(副学長・主幹教授)らの研究グループは、同研究所情報生物学分野の須山幹太教授らのグループ、オランダのLeiden大学メディカルセンターのSilvere M.van der Maarel教授らのグループ、およびフランスの Paris Diderot大学のClaire Francastel教授らのグループとの共同研究により、常染色体劣性遺伝病(※1)であるICF症候群の新しい原因遺伝子として、CDCA7とHELLSの2つを発見しました。ICF症候群は抗体を作り出せない先天性の免疫...
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理研ビタミン、クロセチンが肌の色素沈着(シミ)の改善に寄与することを確認
クロセチンが肌の色素沈着(シミ)の改善に寄与することを確認 〜第33回日本美容皮膚科学会総会・学術大会 (2015年7月25日〜26日大阪国際会議場)で発表〜 理研ビタミン株式会社は、東京工科大学応用生物学部先端化粧品コース美科学研究室前田憲寿教授との共同研究で、クチナシの果実から抽出したクロセチン(※1)が、肌のシミを改善する作用を示すことを、培養細胞を用いた試験ならびに成人女性を対象とした試験において確認しました。 本研究成果を、2015年7月25日〜26日に大阪国際会議場にて開催された日本美容皮膚科学会総会・学術大会にて発表しました。 <研究の背景と目的> 紫外線に曝...
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理研、ヒトの細胞間相互作用ネットワークの概要を可視化することに成功
ヒトの細胞間相互作用ネットワークの概要を可視化 −多細胞生物を構成する細胞の相互作用を体系的に記述− ■要旨 理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センター ゲノム情報解析チームのピエロ・カルニンチ チームリーダー、ジョーダン・ラミロフスキー特別研究員、アリスター・フォレスト客員主管研究員らの研究チームは、細胞が互いにコミュニケーションする際に用いるタンパク質の大規模な発現解析を行い、ヒトで機能している細胞間相互作用の概要を可視化することに成功しました。 単細胞生物から多細胞生物への進化は、生物進化における最大の変化の1つです。多数の細胞が協調して1つの個体を作り...
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骨を壊す破骨細胞をつくる新しいメカニズムの解明 −がんの骨転移に伴う骨破壊を抑える新しい治療法に期待− 慶應義塾大学医学部の堀内圭輔特任准教授、東門田(とうもんだ)誠一特任助教らの研究グループは、マウスを用いた実験で、破骨細胞(注1)の分化過程で小胞体ストレス(注2)が誘導されること、さらにこの小胞体ストレスが破骨細胞の分化を増強し、骨の破壊・吸収を促進させることを発見しました。 高齢化社会に伴い、骨の力学的強度が低下してしまう骨粗鬆症患者は近年上昇傾向であり、その患者数は、わが国で1300万人以上とも言われています。また近年、がん患者も従来に比較して長い生命予後が得られる...
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JCRファーマとエーザイ、BBB通過技術による治療薬創製でフィージビリティー試験契約締結
JCRファーマとエーザイのBBB通過技術による治療薬創製をめざしたフィージビリティー試験契約の締結のお知らせ JCRファーマ株式会社(本社:兵庫県芦屋市、代表取締役会長兼社長:芦田 信、以下、「JCRファーマ」)とエーザイ株式会社(本社:東京都文京区、代表執行役CEO:内藤 晴夫、以下、「エーザイ」)は、JCRファーマが保有する血液脳関門(Blood−Brain Barrier:BBB)通過に関する技術「J−Brain Cargo」の治療薬創製への適用可能性を検討することを目的として、2015年7月21日、フィージビリティー試験契約を締結しましたので、お知らせします。 今回の契約で両社は、J−Brain Cargoとエーザイが選択する特定の医薬品候補...
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日焼けによる肌乾燥のメカニズムを解明 角層細胞タンパクのカルボニル化と活性酸素生成のループが関与 東京工科大学(東京都八王子市片倉町、学長:軽部征夫)応用生物学部の正木仁(まさきひとし)教授らの研究チームは、角層細胞に存在するカルボニルタンパク(注1)が、紫外線から活性酸素を生成することでさらに増加し、皮膚の乾燥を誘導するメカニズムを明らかにした(図1)。 本研究成果は、2015年6月に開催された第40回日本香粧品学会学術大会にて発表された。 【背景と目的】 太陽光線の皮膚への慢性的な曝露は、皮膚内の酸化ストレスを亢進することにより老人性色素斑やシワの顕在化といった光老化...
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東大など、複合体RISCが標的RNAを素早く正確に切る仕組みを解明
RNAiの仕組みに1分子観察で迫る 〜複合体RISCが標的RNAを素早く正確に切る仕組み〜 1.発表者: 姚 春艶(東京大学大学院新領域創成科学研究科 研究員(当時)、現・中国第三軍医大学 准教授) 佐々木 浩(東京大学分子細胞生物学研究所 助教) 上田 卓也(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授) 泊 幸秀(東京大学分子細胞生物学研究所 教授) 多田隈 尚史(京都大学物質細胞統合システム拠点 特定研究員) 2.発表のポイント: ◆小さなRNA(注1)が特定のタンパク質の合成を抑えるRNAi(注2)という現象は、医療への応用が期待されていますが、従来は、RNAiが作用している様子を観察することがで...
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ポーラ化成、損傷したDNAを回復させ肌の酵素活性を保つ素材「ヒビス抽出エキス」を発見
美肌の大敵はDNAの損傷による酵素機能の低下 損傷したDNAを回復させ、肌の酵素活性を保つ素材を発見 ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:三浦卓士)は、肌の中の酵素活性が美肌づくりに重要であることに着目し、“DNAが損傷を受けることにより引き起こされる酵素活性の低下”を抑制する素材、ヒビス抽出エキスを新たに見出しました。 これにより、肌全体の酵素活性が高く保たれ、美しくなめらかな肌の形成・維持に結びつくことが期待されます。 本研究成果は、ポーラ・オルビスグループのオルビス株式会社から今秋発売される化粧品に活用される予定です。 ■開発の背景 ポ...
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植物の分化全能性抑制の分子メカニズムの一端を解明 ―ヒストンのメチル化で一度分化した細胞の脱分化を抑えるー <要旨> 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター細胞機能研究チームの池内桃子基礎科学特別研究員、岩瀬哲研究員、杉本慶子チームリーダーらの研究チームは、植物が分化全能性[1]の発揮を抑えることで細胞が分化を完了した状態を維持していることを明らかにしました。 多細胞生物の体が構築される過程では、分化全能性を持った受精卵が細胞分裂と細胞分化を繰り返し、最終的に特殊な構造と生理機能を持ったさまざまな細胞となります。秩序立った多細胞の体を維持するためには、分化が完了した細...
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細胞伸長の司令塔を配置する仕組みを解明 −細胞内の物流システムの調節に新たな知見− ■要旨 理化学研究所(理研)多細胞システム形成研究センター形態形成シグナル研究チームの林茂生チームリーダーと大谷哲久テクニカルスタッフらの国際共同研究チーム(※)は、細胞の伸長を駆動する司令塔の役割を果たす物質が伸長端に正しく配置される仕組みを解明しました。 多細胞生物の体ができる過程では、細胞はそれぞれの機能に応じてさまざまな形に変形します。その中でも細胞の伸長は比較的単純な細胞の形づくりであり、細胞の特定の部位に伸長端が作られ、細胞が一方向に成長することによって起こります。細胞の伸長を駆...
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東大、胸腺のタンパク質分解酵素が作り出す「正の選択」をする自己ペプチドを解明
自己と非自己を認識するT細胞が成熟するまでの“教育機構”に迫る 〜胸腺のタンパク質分解酵素が作り出す「正の選択」をする自己ペプチドの解明〜 1.発表者: 村田 茂穂(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 教授) 佐々木 克博(研究当時:東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程学生、現:京都大学大学院医学研究科 研究員) 大手 友貴(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 博士課程2年) 2.発表のポイント: ◆私たちの身体に侵入した異物を認識して退治するT細胞は、その成熟過程で非自己を認識することのできる有用なものが選別される(正の選択)過程があります。 ◆胸腺のみに見ら...
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ライオン、機能性表示食品「ナイスリムエッセンス ラクトフェリン」を改良し発売
「内臓脂肪を減らすのを助け、高めのBMI(※)の改善に役立つ」 機能性表示食品『ナイスリムエッセンス ラクトフェリン』改良新発売 ライオン株式会社(代表取締役社長・濱 逸夫)は、機能性関与成分「ラクトフェリン」を含有するサプリメント『ナイスリムエッセンス ラクトフェリン』を「機能性表示食品」として2015年6月30日(火)より通信販売限定にて改良新発売します。 ※:BMIは、肥満度の判定に使われる数値 体重(Kg)/(身長(m)×身長(m)) 1.発売の狙い 近年、高齢化社会の到来、ストレス社会や生活習慣病の増加などを背景として、人々の健康への関心が高まっています。こうした中、当社は、...
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理研と阪大、細胞分化の途中過程における細胞状態の変遷の可視化に成功
細胞の分化状態の可視化に成功 −ラマン散乱分光スペクトルによる“細胞指紋”の応用− ■要旨 理化学研究所(理研)生命システム研究センター先端バイオイメージング研究チームの市村垂生研究員、渡邉朋信チームリーダー、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの藤田英明准教授らの共同研究チーム(※)は、ラマン散乱光[1]の分光スペクトル[2]を用いて、細胞の分化状態を非染色かつ非侵襲で識別し、細胞分化の途中過程における細胞状態の変遷を可視化することに成功しました。 正常細胞とがん細胞との識別や良質な人工多能性幹細胞(iPS細胞)[3]の仕分けなど、細胞の種類や分化状態を判断するために、近年...
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東大、発達途上にある脳が放射線で損傷を受けたときのミクログリア細胞の働きを解明
メダカで明らかにされた免疫細胞ミクログリアによる脳組織防衛システム 1.発表者 保田隆子(東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻 特任研究員) 尾田正二(東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻 准教授) 朽名夏麿(東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻 特任准教授) 相良洋(東京大学医科学研究所附属疾患プロテオミクスラボラトリー微細構造形態解析グループ 助教) 三谷啓志(東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻 教授) 2.発表のポイント ■どのような成果を出したのか 発達途上にある脳が放射線により損傷を受けたとき、ミクロ...
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理研、エリンギから眠り病の病原体の脂質を認識するタンパク質を発見
エリンギから眠り病の病原体の脂質を認識するタンパク質を発見 −眠り病の新たな診断・治療の可能性を拓く− ■要旨 理化学研究所(理研)小林脂質生物学研究室の石塚玲子専任研究員、小林俊秀主任研究員らの共同研究グループ(※)は、食用キノコのエリンギに、眠り病(アフリカ睡眠病)の病原体の脂質に特異的に結合するタンパク質が存在することを発見しました。このタンパク質「エリリシンA[1]」の性質を利用して、眠り病の一次診断や治療に応用できる可能性を示しました。 眠り病はツェツェバエという吸血バエが媒介する寄生原虫「トリパノソーマ[2]」によって引き起こされる感染症です。病状が進行すると患者...
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細胞の核と小胞体を分解する新しい仕組みを発見 −オートファジーの目印を特定、感覚神経障害との関連も示唆− 【要点】 ○細胞の核と小胞体がオートファジーで分解されることを発見 ○それぞれの分解の目印となるタンパク質を特定し、メカニズムを解明 ○小胞体分解の目印タンパク質は感覚神経障害の原因遺伝子と関連 【概要】 東京工業大学大学院生命理工学研究科の中戸川仁准教授と持田啓佑大学院生らの研究グループは、モデル生物「出芽酵母[用語1]」を用いて、細胞内の大規模分解システム「オートファジー(自食作用)」が核や小胞体をも分解の対象とすることを発見した。さらに核と小胞体に結合して「目印」...
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動物の新しい特徴が進化する仕組みの一端を解明 −ショウジョウバエのcis制御領域の獲得によるwingless発現領域の獲得− <概要> 1.背景 生物が、進化の過程でそれまでになかった性質を獲得する仕組みについては不明な点が多く残されています。近年、ゲノム情報(生物の全遺伝情報)が多く解読され、生物どうしのゲノムを比較できるようになりました。その結果、発生システムの根幹をなす遺伝子は極めて良く保存されていることがわかってきました。一方で、生物は多様な形態や性質を持っています。この不一致は、どのように説明されるべきでしょうか? 1975年、キングとウィルソンは、当時わかり始めたヒトとチンパン...
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コーセー、「太古の熟成天然成分「フムスエキス」に新たなスキンケア効果を発見
太古の熟成天然成分「フムスエキス」に新たなスキンケア効果を発見 株式会社コーセー(代表取締役社長:小林 一俊 本社:東京都中央区)は、土壌に長い歳月堆積した栄養成分から抽出される「フムスエキス」に、毛穴を目立たなくする効果や、ターンオーバー促進効果などの肌悩み改善に効果があることを解明しました。今回の研究成果を今夏に発売予定の新製品より展開していきます。 「フムスエキス」は、太古の植物や海洋性生物などが堆積した、特殊な「腐植土」を天然水で熟成し抽出したエキスです。長い年月をかけて微生物による分解・発酵が繰りかえされており、限られた地域でのみ採取されます。この「フムスエキス...
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理研とトプコン、研究成果を社会貢献につなげることを共通の目的として連携推進のための協定書を締結
理化学研究所光量子研究領域と株式会社トプコンが連携推進のための協定を締結 理化学研究所光量子工学研究領域(RAP、緑川克美領域長)と株式会社トプコン(トプコン、平野聡代表取締役社長)は2015年5月15日、研究成果を社会貢献につなげることを共通の目的として、「連携推進のための協定書」を締結しました。 RAPでは、光や量子の持つ可能性を極限まで追究し、今まで直接見ることができなかったさまざまなものや現象を見るための新しい技術、装置などを開発し、社会に役立てることを大きな使命としています。見ることができれば、それを理解し、制御することに近づきます。例えば、電子の動きを捉えるアト秒パル...
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日本製粉グループ、東京医科歯科大などと簡便かつ高効率な遺伝子改変技術を共同開発
(株)ファスマックが世界最高水準の遺伝子改変技術を共同開発 ―ゲノム編集技術を大きく改良― 【ポイント】 ゲノム編集技術(1)の一つCRISPR/Casシステム(2)を改良し、ノックインマウス(3)を約50%の効率で作製することに成功しました。これにより、遺伝子改変を利用した基礎から応用までの広範囲な研究開発が加速されると期待されます。 日本製粉グループの株式会社ファスマック(社長 布藤 聡)は、東京医科歯科大学・難治疾患研究所・分子神経科学分野の田中光一教授と相田知海助教の研究グループ、広島大学、慶應義塾大学との共同研究で、簡便かつ高効率な遺伝子改変技術を開発しました。 この研究は...
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軽井沢プリンスホテル、“抗糖化”を取り入れた2泊3日「ウェルネスステイプラン」を販売
軽井沢プリンスホテル “抗糖化”を取り入れた 2泊3日『ウェルネスステイプラン』を販売 【期間】2015年5月6日(水・振休)〜2016年3月30日(水)チェックインまで 軽井沢プリンスホテル(所在地:長野県北佐久郡軽井沢町 総支配人:泉水誠之)では、“抗糖化”をテーマとした2泊3日の「ウェルネスステイプラン」を5月6日より販売いたします。 “抗糖化”とは老化の原因となる“糖化”を防ぐことで、近年アンチエイジングのキーワードとして注目を浴びています。軽井沢プリンスホテルの「ウェルネスステイプラン」は、管理栄養士の監修の元“糖化”を防ぐ重要なポイントをボディケアと食事に取り入れ...
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カーボンナノチューブ1本上で生体分子活性制御に成功 −細胞や生体分子の活性を局所的に操る新しい「ナノヒーター」を開発− <概要> 東北大学多元物質科学研究所・井上裕一助教と石島秋彦教授らは、カーボンナノチューブ1本上で生体分子モーターの運動活性を観察し、レーザー照射によって運動速度を制御する新技術を開発しました。本研究の成果は、将来的に生体分子機能メカニズムの解明や、医学的応用など汎用的な波及効果が期待されます。 本成果は米国科学誌「ACS Nano」において、2015年4月28日(米国東部時間)に公開されます。それに先立ち、速報版は既に公開されています。 <背景> カーボンナノチュ...
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NEDO、1粒子蛍光ナノイメージングによる分子病理診断技術を開発
1粒子蛍光ナノイメージングによる分子病理診断技術を開発 ―創薬研究分野を対象とした病理標本作製サービスの展開へ― NEDOプロジェクトにおいて、コニカミノルタ(株)は、1粒子蛍光ナノイメージングによる分子病理診断技術の開発を実施し、前臨床〜臨床段階での治験ビジネスの展開が見通せる成果を得ました。今後、創薬研究分野を対象とした蛍光ナノ粒子による病理標本作製サービスの展開を行う予定です。 1.概要 NEDOプロジェクト(※1)において、コニカミノルタ(株)は、1粒子蛍光ナノイメージングによる分子病理診断技術として、高輝度を有する蛍光剤を結合した蛍光抗体を用いて高精度かつ定量的に病理切片を...
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ブリストル・マイヤーズとファイザー、国内第3相試験で「エリキュース錠」安全性と有効性を示す
新規経口抗凝固薬FXa阻害剤「エリキュース(R)錠」(一般名:アピキサバン)、 急性静脈血栓塞栓症患者を対象とした国内第3相試験において海外で実施されたAMPLIFY試験との同様の安全性と有効性を示す 第3相AMPLIFY−J試験の結果が第79回日本循環器学会学術集会(JCS2015)のLate Breaking Clinical Trialsセッションにて発表され、Circulation Journal誌にも同時掲載となる ブリストル・マイヤーズ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ダビデ・ピラス、以下「ブリストル・マイヤーズ」)とファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:梅田一郎、以下「ファイザー」)は両社で共同開発を行っている新規経口抗...
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雪印メグミルク、「毎日すこやか MBP カルシウムプラス」を通信販売限定で発売
【雪印メグミルク】『毎日すこやか MBP(R)カルシウムプラス』平成27年4月22日(水)より通信販売限定にて発売 幅広い年代に向けて すこやかな未来を応援するサプリメント登場 *商品画像は添付の関連資料を参照 雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:西尾 啓治)は、『毎日すこやか MBP(R)カルシウムプラス』を、本日、平成27年4月22日(水)より通信販売限定にて発売いたします。 『毎日すこやか MBP(R)カルシウムプラス』は、牛乳由来の天然機能性素材MBP(R)とカルシウムを配合したサプリメントです。MBP(R)は、牛乳に微量に含まれるタンパク質です。 お子様からお年...
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理研と東大、糖・脂質代謝に重要なアディポネクチン受容体の立体構造を解明
糖・脂質代謝に重要なアディポネクチン受容体の立体構造を解明 −メタボリックシンドローム・糖尿病の治療薬の開発へ前進− 【要旨】 理化学研究所(理研)横山構造生物学研究室の横山茂之上席研究員と、東京大学大学院医学系研究科の門脇孝教授、山内敏正准教授らの共同研究グループ(※)は、メタボリックシンドローム(内臓性脂肪症候群)の「鍵」分子であるアディポネクチン受容体[1]の立体構造の解明に成功しました。 細胞膜に存在する膜タンパク質は、細胞外からのシグナル(情報)を細胞内へと伝達する重要な役割を担い、創薬の標的として注目されています。アディポネクチン受容体(AdipoR1、AdipoR2)は、メタ...
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東北大と東京理科大と東京工科大、イネ葉緑体の再利用過程を解明
イネ葉緑体の再利用過程を解明 −蛍光タンパク質で視(み)るイネ体内の自食作用− 【要点】 ●イネ植物体の葉や根におけるオートファジー(自食作用)の可視化に成功 ●イネの葉緑体がちぎって壊されるオートファジー経路の存在を実証 ●イネの効率的な成長に必要な「体内栄養リサイクル」へのオートファジーの関与を示唆 【概要】 東北大学学際科学フロンティア研究所の泉正範(いずみまさのり)助教、同大学生命科学研究科の日出間純(ひでまじゅん)准教授、同大学農学研究科の石田宏幸(いしだひろゆき)准教授らと、東京理科大学理工学部の朽津和幸(くちつかずゆき)教授、東京工科大学応用生物学部の来須孝光...
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生理学研究所、カプサイシンが引き起こす痛みの増強メカニズムを解明
カプサイシンが引き起こす痛みの増強メカニズム −TRPV1活性化はアノクタミン1の活性化を引き起こす− <内容> 唐辛子に含まれるカプサイシンが辛さ(痛み)を生じさせるメカニズムに、感覚神経にあるTRPV1(トリップ・ブイワン)というイオンチャネルの活性化が関与することは、10年以上前から広く知られています。またTRPV1と同じ感覚神経に発現しているアノクタミン1というイオンチャネルが、TRPV1とは独立して痛みを発生させることも知られています。今回、自然科学研究機構 生理学研究所(岡崎統合バイオサイエンスセンター)の高山靖規特任助教、富永真琴教授、古江秀昌准教授は、富山大学の歌大介助教との共同...
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東大など、自己免疫疾患に伴う骨粗しょう症のしくみの一端を解明
抗体が骨を壊す ―自己免疫疾患に伴う骨粗しょう症のしくみの一端を解明― 1.発表者: 高柳 広(東京大学大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 免疫学講座 免疫学 教授) 古賀 貴子(東京大学大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 免疫学講座 免疫学 特任助教) 2.発表のポイント: ◆抗体(IgG)が抗原と結合してできる免疫複合体(注1)が破骨細胞を増やして骨を壊す、という抗体の新たな役割をマウスにおいて発見しました。 ◆炎症に伴い免疫複合体が増えることと、免疫複合体に対する受容体(Fcγ受容体)の感受性が高まることが、骨が減る原因となることがわかりました。 ◆自己免疫疾患や炎症性...
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ダンロップホームプロダクツ、家庭用「樹から生まれた手袋 さらさらりん」を発売
家庭用天然ゴム手袋「樹から生まれた手袋 さらさらりん」を発売 住友ゴムグループの家庭・介護・健康用品の販売会社である(株)ダンロップホームプロダクツは4月1日に家庭用天然ゴム手袋「樹から生まれた手袋 さらさらりん」を発売します。 *商品画像・参考画像は添付の関連資料を参照 やわらかい「セラテックス」(※)を使用しており、手にフィットし使いやすいゴム手袋です。裏地はナイロン製の編手袋で肌触りがよく、優しい付け心地で快適にご使用いただけます。また、フックをつけているため、収納にも便利です。 ※「セラテックス」は天然ゴムのタンパク質や不純物を独自の手法で分解・除去・精製して...
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アテニア、老化の根本の原因となる“糖化”に着目した美容液2品を発売
老化の根本の原因となる“糖化”に着目 年齢を重ねても美しい肌へ導く、エイジングケアライン「ドレスリフト」から美容液 誕生。 薬用美白美容液 『ドレスリフト ホワイト スペリア』 リフトケア美容液 『ドレスリフト リフト スペリア』 2015年4月20日(月)新発売 株式会社アテニア(所在地:神奈川県横浜市中区 代表取締役社長:須釜憲一)は、スキンケア エイジングケアラインの「ドレスリフト」より、大人女性の2大エイジングニーズをケアする美容液を開発しました。老化の根源となる“糖化”に着目し、薬用美白美容液『ドレスリフト ホワイト スペリア』、リフトケア美容液『ドレスリフト リフト...
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Hes1を中心とした変形性関節症の制御機構の解明 1.発表者:齋藤 琢(東京大学医学部附属病院 ティッシュ・エンジニアリング部 骨・軟骨再生医療講座 特任准教授) 田中 栄(東京大学大学院医学系研究科/医学部附属病院 整形外科・脊椎外科 教授) 2.発表のポイント: ◆変形性関節症の発症・進行に関わる分子として新たにHes1とよばれるタンパク質をマウスにおいて同定し、その病態制御メカニズムを解明しました。 ◆変形性関節症の強力な制御因子であるNotchシグナル(注1)の中心として、転写因子Hes1がさまざまなタンパク分解酵素や炎症性分子を誘導する機構を明らかにしました。 ◆Notch・Hes1の一連...
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京大など、ヒトiPS細胞から硝子軟骨の作製で移植細胞の安全性を確認
ヒトiPS細胞から硝子軟骨の作製 〜関節軟骨損傷の再生治療法開発へ向けて〜 <ポイント> ・軟骨細胞になると蛍光を発するヒトiPS細胞を作製し、軟骨細胞への分化培養方法を検討した。 ・ヒトiPS細胞由来軟骨細胞から足場材 注1)を使わずに軟骨組織 注2)を作製する培養法を確立した。 ・ヒトiPS細胞から作製した軟骨組織を免疫不全マウスやラットに移植したところ、硝子軟骨 注3)が形成され、腫瘍形成はみられなかった。 ・ヒトiPS細胞から作製した軟骨組織を、関節軟骨を損傷させたラットやミニブタの患部に移植したところ、生着して損傷部を支えた。 1.要旨 山下晃弘 研究員、妻木範行 教授(京都大学CiRA...
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理研、カルシウム枯渇の指標となる多層化した小胞体膜構造を発見
筋肉を動かすカルシウムは筋肉を作る指令役も担う −カルシウム枯渇の指標となる多層化した小胞体膜構造を発見− <要旨> 理化学研究所(理研)中野生体膜研究室の中西慶子 元協力研究員(現 理研小林脂質生物学研究室協力研究員)、森島信裕 元専任研究員(現 理研小林脂質生物学研究室専任研究員)らの研究チームは、マウスの筋芽細胞内の小胞体[1]と呼ばれる細胞小器官[2]を観察し、小胞体内カルシウム濃度の低下が骨格筋形成前に起こり、筋分化のシグナルとして働くことを見いだしました。 哺乳類の骨格筋[3]は筋繊維細胞の束で構成されています。筋繊維細胞は、数多くの筋芽細胞が繰り返し細胞融合を...
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東北大と阪大、筋細胞に光照射で細胞の成長を促進し収縮能を獲得させる技術を開発
光で筋肉を再生! 〜ALSなどの難病治療に対する新たな技術として期待〜 ■本研究成果のポイント ●筋細胞に光を照射することで、細胞の成長を促進し、収縮能を獲得させる技術を開発。 ●作製された筋細胞は、光に応答して収縮運動することを発見。 ●筋萎縮性側索硬化症(ALS)など、極度の筋力低下を伴う重篤な難病患者への新たな治療技術として期待。 ■概要 東北大学大学院生命科学研究科の八尾寛教授、石塚徹講師、大阪大学大学院工学研究科の浅野豪文助教(現 東京医科歯科大学・助教/大阪大学大学院工学研究科・招へい教員)、森島圭祐教授(大阪大学臨床医工学融合研究教育センター 創成医工情報学研究部門・...
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老化に伴う動体視力低下のメカニズムを解明 〜神経細胞が決まった位置にシナプスを形成するのには意味があった〜 ●概要 大阪大学蛋白質研究所分子発生学研究室の古川貴久教授と佐貫理佳子助教らの研究グループは、網膜視細胞のシナプスが正常な位置に形成されるしくみを明らかにし、動体視力に必須であることを示しました。この成果は神経回路において神経細胞のシナプスが一定の位置に形成される意義を明らかにし、また高齢ドライバーの運転能力低下への関与が考えられている老化に伴う視覚能力の低下のメカニズムの解明につながるものです。 本成果は米科学誌「Cell Reports」に2月5日付け(米東部時間12:00pm、日...
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RNAポリメラーゼの働きを切り替えるメカニズムを解明 −転写制御の基本原理解明へ重要な一歩− <要旨> 理化学研究所(理研)横山構造生物学研究室の横山茂之上席研究員、ライフサイエンス技術基盤研究センター超分子構造解析研究チームの関根俊一チームリーダー、村山祐子特別研究員らの研究チーム(※)は、遺伝子の転写を担う酵素「RNAポリメラーゼ[1]」が、転写の状況に応じて機能を変化させる時の、具体的な構造変化やそれを制御するメカニズムを解明しました。 RNAポリメラーゼは、巨大なタンパク質複合体で、DNA上を移動しながらその塩基配列をコピーしてRNAを合成する、転写の役割を担っています。DNAからRNAへの転...
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アサヒフードアンドヘルスケア、パウチタイプの「エビオス錠」を発売
天然素材 栄養酵母(ビール酵母)『エビオス錠』発売85周年! 『エビオス錠』初のパウチタイプを新発売!ラインアップ拡充。 ※商品画像は添付の関連資料を参照 アサヒフードアンドヘルスケア株式会社(本社 東京、社長 唐澤範行)は、本年発売85周年を迎える『エビオス錠』から、初のパウチタイプを、2月2日(月)より全国で新発売します。 『エビオス錠』は、「ビール酵母」に含まれる栄養素の働きにより、弱った胃腸の働きを活発にするとともに、栄養補給もできる指定医薬部外品です。1930年(昭和5年)5月1日の発売以来、幅広い世代にご愛用いただいています。 「ビール酵母」は、ビタミンB群や...
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島津製作所、「LC/MS/MS MRMライブラリ 代謝酵素(酵母)」を発売
酵母中の228種類の代謝酵素を迅速かつ簡便に定量できる 「LC/MS/MS MRMライブラリ 代謝酵素(酵母)」を発売 株式会社島津製作所は、大阪大学大学院 情報科学研究科 バイオ情報工学専攻 代謝情報工学講座との共同研究の成果として、「LC/MS/MS MRMライブラリ 代謝酵素(酵母)」を発売します。本製品には、酵母中の228種類の代謝酵素を対象に定量プロテオミクスを実施するためのMRMメソッドが収録されており、従来、多大な労力を必要としたメソッド開発を大幅に省力化することが可能です。 代謝とは外部から取り込んだ物質を体内で様々な分子に変換する化学反応のことであり、微生物の代謝は古くから、酒や味...
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ファンケル子会社、「ファンケルホワイトニングライン」をリニューアル発売
肌本来の美白力を引き出す“自活美白”発想 「ファンケルホワイトニングライン」リニューアル発売 “シミのはじまり”をブロックする新成分で、白く澄みわたる肌に 株式会社ファンケル化粧品(本社:横浜市中区、代表取締役社長:山岡万佑子)は、肌本来の明るくなる力を高め、白く澄みわたる肌へ導く『ファンケルホワイトニングライン』から、2015年3月20日(金)に薬用美白美容液「ホワイトニングエッセンス」(価格:3,240円<税込>)と、「ホワイトニングマスク」(価格:3,240円/6枚入り<税込>)を、2015年5月20日(水)に「ホワイトニング化粧液」、「ホワイトニング乳液」(価格:各1...
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理研、コケ植物の光化学系I複合体の集光アンテナ調節機構を解明
コケ植物の光化学系I複合体の集光アンテナ調節機構を解明 −植物の進化と光合成調節との関連を示唆− <要旨> 理化学研究所(理研)光量子工学研究領域ライブセル分子イメージング研究チームの岩井優和客員研究員(科学技術振興機構(JST)さきがけ研究者)、中野明彦チームリーダーらの共同研究グループ(※)は、コケ植物の光合成反応を担う光化学系タンパク質[1]の解析を行い、コケ植物特有の「集光アンテナ調節機構」を解明しました。 光合成反応は、植物の葉緑体で行われる化学反応で、自然環境の維持と物質生産という重要な役割を担っています。光合成反応に関わる光化学系Iと光化学系II[2]は、葉緑体のチラコ...
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コスモ石油との特許実施許諾契約締結のお知らせ SBIホールディングス株式会社(以下「SBIホールディングス」)の子会社で5−アミノレブリン酸(ALA)(※)を利用した医薬品、健康食品及び化粧品並びにALAを用いた診断の際に使用する医療機器等の研究・開発等を行っているSBIファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表:北尾 吉孝、以下「SBIファーマ」)は、コスモ石油株式会社(本社:東京都港区、代表:森川 桂造、以下「コスモ石油」)との間で、医薬品、医薬部外品、化粧品及び食品用途(育毛等頭髪や体毛にかかる用途を除く)におけるALA及びその製造方法等に関する特許権及び特許を受ける権利(以下「本特許」)並びに...
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生殖細胞での遺伝子組換えのメカニズムの一端を解明 1.発表者:作野 剛士(東京大学分子細胞生物学研究所 講師) 渡邊 嘉典(東京大学分子細胞生物学研究所 教授) 2.発表のポイント: ◆生殖細胞において父方と母方由来の染色体(注1)のDNAが組み換わる“組換え反応”がどのように開始するか不明な点が残されています。 ◆分裂酵母(注2)を用いて、染色体の接着因子コヒーシン(注3)が組換え反応を促進する分子機構を明らかにしました。 ◆組換え反応は精子や卵子の形成に必須であることから、本成果は将来的に生殖医療の発展に寄与することが期待されます。 3.発表概要: 私たちヒト...
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富士フイルム、細胞培養に必要な細胞外マトリックス「セルネスト」を研究用試薬として発売
再生医療のための細胞培養に必要な細胞外マトリックス 「cellnest(セルネスト) ヒトI型コラーゲン様リコンビナントペプチド」 〜動物由来成分を含まず、高い安全性・生体適合性と優れた細胞接着性を実現〜 新発売 富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、再生医療のための細胞培養に必要な細胞外マトリックス(*1)「cellnest(セルネスト)ヒトI型コラーゲン(*2)様リコンビナントペプチド(*3)」(以下、「セルネスト」)を、研究用試薬として12月25日より発売いたします。「セルネスト」は、動物由来成分を含まず、高い安全性・生体適合性と優れた細胞接着性を実現しています。 再生医療は、人工的に培...
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味の素、JINO「Blancfia」から美白美容液「アミノホワイティブエッセンス」を発売
〜美白の鍵はメラニンバランス〜 「JINO(ジーノ)」の美白シリーズ「Blancfia」から 待望の美白美容液「アミノホワイティブエッセンス」新発売! 2015年2月24日(火)より発売開始 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、アミノ酸スキンケア「JINO(ジーノ)」の美白シリーズ「Blancfia(ブランフィア)」から、美白美容液「アミノホワイティブエッセンス」を2015年2月24日(火)より発売します。 この度発売される「アミノホワイティブエッセンス」は、ブランフィア初の美白美容液。肌へのやさしさは保ちつつ、高い美白効果を兼ね備えています。また、また、紫外線ダメージから肌をケアする成...
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興和、新規緑内障・高眼圧症治療剤「グラナテック点眼液0.4%」を発売
Rhoキナーゼ阻害薬−緑内障・高眼圧症治療剤− 「グラナテック(R)点眼液0.4%」新発売のお知らせ 興和株式会社[本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長 三輪 芳弘(◇)](以下、興和)は、2014年9月26日に製造販売承認を取得しました新規緑内障・高眼圧症治療剤「グラナテック(R)点眼液0.4%(一般名:リパスジル塩酸塩水和物)」につきまして、2014年12月2日付で新発売いたしましたのでお知らせいたします。 ◇社長名の正式表記は添付の関連資料を参照 「グラナテック(R)点眼液0.4%」は、世界初の作用機序を有する緑内障・高眼圧症治療剤であり、Rhoキナーゼ(ROCK:Rho−associated,coiled−coil con...
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肌の保湿成分「ヒト型セラミド」の新機能を発見 肌のバリア機能(※1)を担う、角層細胞外壁のタンパク質産生を促進 「ヒト型セラミド」をナノ分散することにより、促進効果が2倍に向上することも確認 富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、肌の保湿成分「ヒト型セラミド」に、肌のバリア機能を担う角層細胞の外壁(以下「CE」(※2))を形成するタンパク質の産生を促進する効果があることを発見しました。さらにこの効果は、「ヒト型セラミド」をナノ分散することで2倍に高まることを確認しました。また、肌内部でのセラミドの生成において重要な役割を担う、セラミド合成酵素の産生も促進することが分かりま...
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ヤンセンファーマ、抗悪性腫瘍剤「イブルチニブ」の日本での製造販売承認を申請
抗悪性腫瘍剤イブルチニブ日本における製造販売承認申請のお知らせ ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ブルース・グッドウィン、以下、ヤンセン)は、11月25日に抗悪性腫瘍剤(ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤)イブルチニブについて、「再発又は難治性の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫」を適応症として日本国内における製造販売承認申請を行いました。 イブルチニブは、1日1回経口投与の新しい作用機序を有するブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤です。本剤は、BTKという特殊なタンパク質を標的にすることで、腫瘍細胞の生存と増殖を阻害します。数種類の血液が...
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エンプラス、バイオ関連事業の推進でDNAチップ研究所と資本・業務提携
株式会社DNAチップ研究所との資本業務提携に関するお知らせ 株式会社エンプラス(以下、「当社」といいます。)は、平成26年11月20日開催の取締役会において、株式会社DNAチップ研究所(以下、「DNAチップ研究所」といいます。)との間で資本業務提携(以下、「本資本業務提携」といいます。)を行い、DNAチップ研究所の実施する第三者割当による新株及び新株予約権(以下「本新株予約権」といいます。)の発行(以下、「本第三者割当」といいます。)を引き受けることを決議し、同日付でDNAチップ研究所との間で本資本業務提携に関する資本業務提携契約(以下「本資本業務提携契約」といいます。)を締結いたしましたの...
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細胞のナノ分子定規 〜細胞内で長さを測るタンパク質の発見〜 1.発表者: 小田賢幸(東京大学大学院医学系研究科 細胞生物学・解剖学講座 生体構造学分野 助教) 柳澤春明(東京大学大学院医学系研究科 細胞生物学・解剖学講座 生体構造学分野 助教) 神谷律(東京大学大学院理学系研究科 名誉教授 現在 学習院大学) 吉川雅英(東京大学大学院医学系研究科 細胞生物学・解剖学講座 生体構造学分野 教授) 2.発表のポイント: ・からだの中で長さをナノメートルの精度で正確に測り、細胞の微細構造を決定する「ナノ分子定規」タンパク質を発見しました。 ・細胞が長さを測る仕組みが解明された、...
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東大など、DNA損傷下における細胞周期の新たな制御因子Rad54Bを発見
がん発生の基盤となる仕組みを探る ―DNA損傷下における細胞周期の新たな制御因子― 1.発表者: 安原 崇哲(東京大学大学院医学系研究科 博士課程4年) 鈴木 崇彦(帝京大学 医療技術学部 診療放射線学科 教授) 桂 真理(東京大学アイソトープ総合センター 特任助教) 宮川 清(東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター 放射線分子医学部門 教授) 2.発表のポイント: ◆DNAが損傷した状況では本来、細胞周期(注1)を停止させる仕組みが存在するが、その仕組みを無効にする新たな遺伝子Rad54Bを発見した。 ◆Rad54BがDNA損傷下で細胞周期を進行させ、遺伝情報の異常を伴った細胞の生...
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イナリサーチ、信州大医学部とiPS細胞を用いた再生医療技術を共同開発
信州大学医学部とのiPS細胞を用いた再生医療技術の共同開発について 現在、心筋梗塞の急性期から生還してもなお、心臓の機能の一部が壊死する事により、後日心不全を発症して命を落とされる方々が多くおられ、新たな治療法の確立が切望されております。 近年、iPS細胞から心筋細胞を作製し,心臓の壊死した部分に移植する事により、心臓の機能を取り戻そうとする研究が一部で進んでおります。 当社は、かねてより国立大学法人信州大学医学部循環器内科学教室(池田宇一教授)の柴祐司講師の研究チーム(以下「柴研究チーム」という)との共同研究により、MHC統御カニクイザル(注)を用いたiPS細胞の心臓への移植試験の準...
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理研など、マウスを丸ごと透明化し1細胞解像度で観察する新技術を開発
マウスを丸ごと透明化し1細胞解像度で観察する新技術 −血液色素成分を多く含む臓器なども脱色して全身を透明化− <本研究成果のポイント> ○アミノアルコールが血液中ヘムの溶出により組織脱色を促進することを発見 ○1細胞解像度での全身・臓器丸ごとイメージング法を実現 ○臓器を丸ごと立体像として捉える手法を確立、三次元病理解析や解剖学への応用へ 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、全脳イメージング・解析技術「CUBIC(キュービック)[1]」の透明化試薬を用い、マウス個体全身における遺伝子の働きや細胞ネットワーク構造を三次元データとして取得し、病理解析や解...
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富士フイルム、脳疾患などの機能診断に役立つPET検査用の放射性医薬品市場に参入
PET(陽電子放射断層撮影)検査用の放射性医薬品市場に参入 約60億円を投資し、神奈川・大阪に研究開発拠点を新設 「T−817MA」の治療薬と合わせ、アルツハイマー型認知症の診断から治療まで幅広く貢献 富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、脳疾患や心臓疾患、腫瘍などの各種疾病の機能診断に役立つPET(陽電子放射断層撮影)(※1)検査用の放射性医薬品市場に参入します。今後、約60億円を投資し、国際戦略総合特区(※2)に指定されている彩都西部地区(大阪府茨木市)と殿町地区(神奈川県川崎市)に研究開発拠点を新設します。 PET検査は、18F(フッ素)などポジトロン(陽電子)を放出する核種(※...
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アステラス製薬、米社と小胞体ストレス応答を調節する治療薬創製などで提携
アステラス製薬:Proteostasis社との小胞体ストレス応答を調節する 治療薬創製に関する提携のお知らせ アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中好彦、以下「アステラス製薬」)は、Proteostasis Therapeutics,Inc.(本社:米国マサチューセッツ州、以下「Proteostasis社」)と、小胞体ストレス応答を調節する治療薬について、研究、開発及び商業化に関する提携契約を締結しましたので、お知らせします。 細胞内小器官の一つである小胞体は、生命活動に必要なタンパク質の生産工場であり、新しく合成されたタンパク質を正しい立体構造に折り畳むとともに、不適切な高次構造の不良品タンパク質を判別し、修復ないしは分解するな...
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富士フイルム、「サラシア」の摂取によりヒトの免疫力向上のメカニズムを解明
「サラシア」のヒトにおける免疫力向上メカニズムを解明 〜血液細胞の免疫関連遺伝子の発現が増加〜 富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、糖の吸収抑制効果があることで知られるサラシア属植物の、ヒトの免疫力に対する作用に関して、東京医科歯科大学(廣川 勝■名誉教授)、東京大学(阿部 啓子名誉教授・神奈川科学技術アカデミー(KAST)プロジェクトリーダー)と共同で試験を行いました。その結果、サラシア属植物抽出エキス(以下「サラシア」)を摂取することにより、血液細胞の免疫関連遺伝子の発現が増加(※1)することが分かりました。これは、「サラシア」の摂取によりヒトの免疫力が向上することを...
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東大、神経細胞の形づくりを調節する分子としてStripタンパク質を発見
神経の形づくりを支える細胞内物流システム −細胞内輸送に関わる新しい分子Stripの発見− 1.発表者: 千原 崇裕(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 准教授) 佐久間 知佐子(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 特任研究員) 2.発表のポイント: ◆神経細胞の形づくりを調節する分子としてStripタンパク質を見出しました。 ◆Stripタンパク質が細胞内輸送に関わる分子群と複合体をつくり細胞内輸送を制御していることを明らかにしました。 ◆Stripタンパク質はヒトにも存在するため、神経の形づくりに関わる基本的な仕組や、神経関連の遺伝病、神経変性疾患などの発症機序の理解に繋がることが期待で...
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エノキタケ由来不凍多糖を開発、世界初の量産化に成功 ―耐熱性、耐酸性に優れ、各種冷凍食品の品質維持に効果― 株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:角倉 護)は、エノキタケ由来の不凍多糖の量産化に世界で初めて成功した。冷凍食品の冷凍障害防止用途で10月中旬よりサンプル提供を開始する。2010年8月に、関西大学化学生命工学部生命・生物工学科の河原秀久教授と、有限会社一栄(本社:長野市、社長:小出 芳栄)、富士ハイテック株式会社(本社:長野市、社長:南沢 勝)とエノキタケ由来不凍活性物質に関する共同研究契約を締結し、研究開発を進めてきた。 不凍多糖は氷結晶の成長抑制機能を有する天...
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アデランス、装着したまま温泉に入ることもできるレディメイド(既製品)ウィッグを発売
〜フォンテーヌの高品質のレディメイド(既製品)ウィッグ〜 独自の人工毛を採用し、装着したまま温泉に入ることも可能 『レディメイドシフォレ』 10月1日(水)より全国発売開始 株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長 根本 信男)は、女性用レディメイド・ウィッグ(既製品)ブランドの「フォンテーヌ」から、オーダーメイドの技術を取り入れた高品質のレディメイド・ウィッグの新商品「レディメイドシフォレ」を、10月1日(水)より全国のフォンテーヌショップで販売開始いたします。 「レディメイドシフォレ」には、オーダーメイドのみで使用していた「クチュールブレンドカラ―」及...
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NICT、細胞内の運送屋・タンパク質「ダイニン」の自己制御メカニズムを発見
細胞内の運送屋、タンパク質「ダイニン」の自己制御メカニズムを発見 〜細胞内の輸送ネットワーク制御機構の解明へ道筋〜 【ポイント】 ■モータータンパク質「ダイニン」が、活動の必要がないときに、その運動活性を自ら抑制する能力を持つことを発見 ■細胞内の輸送ネットワークにおける高次の制御メカニズムの解明への一歩 ■制御メカニズムの解明により、ウイルス感染症などの感染メカニズムへの知見や薬品開発への道にも期待 独立行政法人情報通信研究機構(NICT、理事長:坂内正夫)未来ICT研究所の鳥澤嵩征研究員、古田健也主任研究員と、東京大学大学院総合文化研究科の豊島陽子教授らの研究グループは、ヒトの...
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サノフィ、中国・上海にアジア太平洋地域の統合研究開発拠点を設立
サノフィ、アジア太平洋地域の統合研究開発拠点を設立 地域のイノベーション力を最大に −2件の戦略的パートナーシップで世界の健康向上への取り組みを強化− 中国・上海−2014年9月25日−サノフィは本日、アジア太平洋地域研究開発拠点(AP拠点)を設立しました。AP拠点はアジア太平洋地域として初めてバイオ医薬品(サノフィ・バイオファーマ)、希少疾患(サノフィ・ジェンザイム)、ワクチン(サノフィパスツール)、および動物用医薬品(サノフィ・メリアル)の開発力を完全に統合する拠点となります。また、サノフィは本日、The GPCR InstituteとZai Labとのパートナーシップも発表しました。これらのパートナーシ...
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理研など、ヒトの大部分の一塩基多型(SNP)を検出するツールをカタログ化
ヒトの大部分の一塩基多型(SNP)を検出するツールをカタログ化 −SNPなどを利用した個別化医療の実現へ大きな一歩− <ポイント> ・約6,000万箇所のヒトSNPを検出するプライマー/プローブ配列を計算 ・大規模PCクラスタを使った並列処理によりわずか13日で必要な計算を終了 ・SNPに基づく個別化医療分野での遺伝子解析技術の利便性が拡充 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と理研ベンチャー[1]の株式会社ダナフォーム(三谷康正代表取締役社長)は、共同開発したDNA増幅法「PEM(PCR Eprobe Melting)法[2]」を使い、既知の約6,000万箇所の一塩基多型(SNP;Single Nucleotide Polymorphism)[3]...
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理研、頭皮の毛根細胞を利用した精神疾患の診断補助バイオマーカーを発見
頭皮の毛根細胞を利用した精神疾患の診断補助バイオマーカーの発見 −統合失調症や自閉症の診断に役立つ可能性− この発表資料を分かりやすく解説した「60秒でわかるプレスリリース( http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140912_1/digest/ )」もぜひご覧ください。 <ポイント> ・毛根細胞と脳の細胞は発生の起源が同じであり、多くの遺伝子が共通して発現 ・毛根細胞を使って脳内の遺伝子発現量の変化をモニターできる可能性 ・非侵襲的かつ簡便なバイオマーカーの基盤として期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、ヒトの頭皮から採取した毛根の細胞に、ヒトの脳の細胞と共通する遺伝子が発現していることを発...
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大塚製薬、バランス栄養食「カロリーメイトブロック プレーン」を発売
32年目の“原点回帰”カロリーメイト初のプレーン 『カロリーメイトブロック プレーン』新発売 ●バランス栄養食「カロリーメイト」から、上品ですっきりとした甘さと優しい味わいの『カロリーメイトブロック プレーン』を9月29日から全国で発売 ●食環境が多様化する中、「5大栄養素をいつでもどこでも」、そして「誰にでも」バランスよく摂れる製品を追求し、辿りついたのがカロリーメイト発売以来初の“プレーン”。シンプルな味でありながらアクセントのある歯ざわりに挑戦し、これまでにない味と食感のコントラストを実現 ●1983年の発売以降も新しい味・形態の研究開発を継続。カロリーメイトブロッ...
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資生堂など、顔の赤みの新たな発生要因を解明し赤み対応スキンケア製品の開発に応用
資生堂、顔の赤みの新たな発生要因を解明 赤み対応スキンケア製品の開発に応用 資生堂は、学芸大西口クリニック(東京都目黒区、院長医学博士佐藤克二郎医師)との共同研究で、色ムラ悩みの一つである赤み部位において、肌内部では表皮における血管内皮細胞増殖因子“VEGF(※1)−A”の増加によって真皮の毛細血管が増加・拡張し、慢性的な炎症状態となっていること、肌表面ではバリア機能が低下し肌あれ状態となっていることを新たに解明しました。 ※1 vascular endothelial growth factor 血管内皮細胞の増殖および血管の透過性亢進等に関与する一群の糖タンパク 毛細血管の異常や炎症、肌あれに対応する成分(緑茶抽...
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シャープ、大容量173Lの「メガフリーザー」を採用したプラズマクラスター冷蔵庫を発売
クラス最大容量(※1)173Lの「メガフリーザー」を採用<SJ−GT47A> プラズマクラスター冷蔵庫 7機種を発売 ・ロゴは添付の関連資料を参照 シャープは、まとめ買いした大量の冷凍食品を整理して収納でき、大きな食材もそのまま保存できる大容量173Lの「メガフリーザー」を採用したプラズマクラスター冷蔵庫<SJ−GT50A/GT47A>をはじめ、全7機種を発売します。 食の多様化や家事の時短が進む中、味の進化とともに冷凍食品の需要が拡大し、「もっとたくさん冷凍食品をまとめ買いしたい」「取り寄せた大きな冷凍食材をそのまま保存したい」といったニーズが高まっています。 <SJ−GT50A/GT47A>は、冷...
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光合成反応の場を作る膜脂質の機能を解明 〜光合成膜脂質のこれまでの常識を覆す〜 静岡大学の粟井光一郎准教授ら研究グループは,光合成反応を行う光合成膜に普遍的に存在するガラクト脂質が,これまでの常識と異なり光合成に必須ではないことを明らかにしました。 <ポイント> ▲植物や藻類などの光合成を行う生物では,光合成膜は主に糖の一種であるガラクトースを持つ脂質(ガラクト脂質)でできており,ガラクト脂質は光合成膜に必須であると考えられてきた。 ▲しかし、その常識は下記の成果により覆された。 ・シアノバクテリアのガラクト脂質合成に関わる糖変換酵素遺伝子mgdEを世界で初めて同定し,mgdE遺伝...
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生理学研究所、目が見えなくても相手の手の動作を認識するための脳のネットワークは形成
生まれつき目が見えなくても、相手の手の動作を認識するための脳のネットワークは形成される 【内容】 日常において私たちは目を使って、相手が行う動作を素早く理解したり学んだりしています。これは、脳の中に他者の動作を認識するためのネットワークが存在するからです。生まれつき目が見えない場合でも、世界的に活躍しているアーティストやアスリートが示すように、相手の動作を理解したり学んだりすることは可能です。では目が見えない場合には、このネットワークはどのように振る舞うのでしょうか?今回、生理学研究所の北田亮助教らの研究グループは、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、他者の手に触れてその...
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東大先端研と富士通など、IT創薬でがんを標的とする新規活性化合物の創出に成功
東京大学先端科学技術研究センター、富士通株式会社、興和株式会社 IT創薬により、がんを標的とする新規活性化合物の創出に成功 東京大学 先端科学技術研究センター(所在地:東京都目黒区、所長:西村 幸夫、以下、東大先端研)と、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已、以下、富士通)、興和株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:三輪 芳弘、以下、興和)は、コンピュータ上で仮想的に設計・評価するIT創薬により、がんの原因となるタンパク質(以下、標的タンパク質)の働きを抑える医薬品の候補となり得る新規活性化合物を創出することに成功しました。 また、本共同研究を...
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SBIファーマ、英オックスフォード大とALA予防効果確認の第2相臨床試験で共同研究契約締結
英オックスフォード大学とSBIファーマによる共同研究契約締結に関するお知らせ 〜心臓バイパス手術後に起こる心拍出量の低下に対する ALAの予防効果を確認するための第2相臨床試験を開始予定〜 SBIホールディングス株式会社の子会社で5−アミノレブリン酸(ALA※1)を利用した医薬品、健康食品及び化粧品の研究・開発等を行っているSBIファーマ株式会社(所在地:東京都港区、代表:北尾吉孝、以下「SBIファーマ」)と英Oxford University(以下「オックスフォード大学」)は、心臓バイパス手術後に起こる心拍出量(※2)の低下に対するALAの予防効果を確認するための第2相臨床試験の開始に向けて、共同研究契約を締結しましたの...
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SEGG、アドミタンスの周波数特性測定も可能な水晶振動子測定システムを発売
水晶振動子測定システム「QCM922A」を発売 アドミタンスの周波数特性測定も可能な高速・高感度QCM装置 セイコーインスツル株式会社(略称:SII、社長:村上 斉、本社:千葉県千葉市)の関連会社で放射線計測機器・理化学測定機器の輸入、製造、販売をしているセイコー・イージーアンドジー株式会社(以下:SEGG、社長:宇南山 仁、本社:東京都中央区)は、SEGGから販売している「水晶振動子化学計測システム QCA922」の後継機として、微量な質量変化と粘弾性変化の同時測定とアドミタンスの周波数特性測定が可能な、水晶振動子測定システム「QCM922A」を7月30日に発売します。 ※製品画像は添付の関連資料を参照 ...
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分子量のばらつきがない高分子標準物質を開発 −分子の長さがそろった人工高分子で高精度計測に貢献− <ポイント> ・長さの違う分子が集まった高分子から単一の長さの分子だけを分別採取する技術を開発 ・ポリエチレングリコールの23量体だけからなる標準物質の供給をスタート ・高分子材料の分子量測定やナノ粒子サイズの計測の高精度化に貢献 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】ナノ材料計測科【研究科長 藤本 俊幸】粒子計測研究室【研究室長 桜井 博】高橋 かより 主任研究員と、計量標準管理センタ...
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農研機構と理研と岡山大、ヒトとマウスの甘味受容体の機能の違いを解明
ヒトとマウスの甘味受容体の機能の違いを解明 −ヒトの客観的な味覚評価法の構築に向けて− <ポイント> ・甘味は、舌の細胞表面にある甘味受容体というタンパク質が感知しますが、甘味受容体が細胞膜に移動する仕組みがヒトとマウスでは異なることを明らかにしました。 ・この成果は、味覚受容が動物種によって異なるということを示すもので、今後、ヒトの味覚受容体を使った、より客観的な味の評価技術に活用していく予定です。 ■概要 味は、食品の嗜好性を左右する因子の1つであることから、食品開発では味を実際の感覚に即して適切に評価することが重要です。専門家が行う官能評価は客観的に味を評価できますが...
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「認知症に関わる遺伝子の機能を解明 〜インスリン受容体をシナプスに運んで記憶学習を実現する〜」 ■発表のポイント ◆インスリンを受け取るタンパク質(インスリン受容体)は、大きさの異なる2種類のタイプが存在する ◆記憶力に関わるタンパク質の一つであるカルシンテニンは、大きいタイプのインスリン受容体をシナプス領域へと輸送する手助けをし、学習を成立させる ◆今回の研究成果が記憶・学習の仕組みの解明や認知症の治療に役立つことが期待される ■発表概要: カルシンテニンと呼ばれるタンパク質は、アルツハイマー病やレビー小体型認知症(注1)、パーキンソン病といった神経疾患に関与することが...
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東大、蛾の性フェロモン生合成を司るペプチドの結合に重要な受容体の部位を特定
蛾の性フェロモン生合成を司るペプチドの結合に重要な受容体の部位を特定 <発表のポイント> ◆蛾の性フェロモンの生合成を司る神経ペプチド(PBAN)と結合するPBAN受容体の機能に重要なアミノ酸残基を特定し、PBANとPBAN受容体が結合した状態のモデルを構築しました。 ◆PBAN受容体で特定した重要なアミノ酸残基の多くは、アミノ酸配列がPBAN受容体に類似しているヒトのニューロメジンU受容体でも存在していました。 ◆人為的に蛾の性フェロモンを生合成して害虫を抑制する技術の開発だけでなく、ヒトのストレスや食欲等の制御に関わるニューロメジンUの作用機構の理解にも役立つと期待されます。 <発表概要> 蛾の雌が交配...
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東大、「進行性家族性肝内胆汁うっ滞症」を原因としたかゆみに有効な薬剤を発見
うまれつき肝臓に病気があるこどもたちに光明! 〜「進行性家族性肝内胆汁うっ滞症」を原因としたかゆみに有効な薬剤を世界で初めて発見〜 1.発表者:林 久允(東京大学大学院薬学系研究科 薬学専攻 助教) 2.発表のポイント: ◆うまれつきの肝臓の病気である「進行性家族性肝内胆汁うっ滞症」のかゆみに対する薬剤を世界で初めて発見した ◆上記の病気に限らず、肝臓の病気によるかゆみに対する治療法は現在無く、この薬剤が初めてとなる ◆かゆみは著しい生活の質の低下を引き起こすため、今回の発見は患者、その家族にとって新たな光明となる 3.発表概要: 患者数が極めて少ないまれな疾患(希少疾患)...
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昭和電工セラミックス、高機能光触媒「ルミレッシュ」が太陽工業のテント膜材に採用
高機能光触媒「ルミレッシュ(R)」が太陽工業の膜材に採用 昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫)の連結子会社昭和電工セラミックス株式会社(長野県塩尻市 社長:牧 昌和)が富山工場(富山県富山市)にて開発した高機能光触媒「ルミレッシュ(R)」が、テント構造物のトップメーカーである太陽工業株式会社(会長兼社長:能村光太郎)が販売する新たなテント膜材に採用されました。今回ルミレッシュ(R)の採用が決定したのは、抗菌・抗ウイルス機能をもつ屋内用膜材「ヒカリプロテクスタイル」で、2015年1月の販売が予定されています。 ルミレッシュ(R)は、2007年〜2012年に独立行政法人 新エネルギー・産業技...
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筋ジストロフィーの症状を再現したラットを作製−筋ジストロフィー研究に新たなモデル動物− <発表者> 中村 克行(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 博士課程4年 日本学術振興会特別研究員) 藤井 渉(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 助教) 山内 啓太郎(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 准教授) 西原 真杉(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 教授) <発表のポイント> ◆遺伝子改変技術CRISPR/Cas法(注1)を用いてジストロフィン遺伝子に変異をもつラットの作製に成功した。 ◆このラットではヒトの筋ジストロフィーに特徴的な筋...
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理研と琉球大、シロアリの後腸に共生バクテリアによる新たな代謝経路を発見
シロアリの後腸に共生バクテリアによる新たな代謝経路を発見 −シロアリのセルロース代謝経路の全体像が明らかに− <ポイント> ・NMR法を使いセルロース代謝経路を宿主から共生微生物群まで全階層で可視化 ・シロアリと腸管内微生物群、シロアリ同士の栄養交換メカニズムの一端を解明 ・複雑な環境代謝分析の技術をシロアリ共生系の解明に応用、新解析手法開発へ <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と琉球大学(大城肇学長)は、オオシロアリに13C(※)安定同位体標識化[1]セルロースを与え、NMR(核磁気共鳴)法[2]で代謝物を網羅的に追跡することで、腸管内の共生微生物群によるセルロース代謝...
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東大、海綿動物からがん細胞の増殖を抑える物質を作る酵素の遺伝子を解明
カイメンを気づかう共生バクテリア ―チョコガタイシカイメンの毒性物質はバクテリアが生産していた― 1.発表者: 脇本敏幸(東京大学大学院薬学系研究科 准教授) 江上蓉子(東京大学大学院薬学系研究科 特任研究員) 阿部郁朗(東京大学大学院薬学系研究科 教授) 2.発表のポイント: ◆相模湾に生息する海綿動物から、がん細胞の増殖を抑える物質(細胞毒性物質)を作る酵素の遺伝子を明らかにしました。 ◆この遺伝子が海綿動物に共生する微生物に由来することを突き止め、その巧妙な生産機構を明らかにしました。 ◆複雑な構造を有する天然医薬品資源を生産する新たな微生物群の有効利用が期待できま...
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理研、ヒトiPS細胞の分化多能性を維持・向上させる新たな因子を発見
ヒトiPS細胞の分化多能性を維持・向上させる新たな因子を発見 −フィーダー細胞を使わずヒトiPS細胞の安定した培養を可能に− <ポイント> ・ヒトiPS細胞の分化多能性を向上させるタンパク質CCL2を発見 ・低酸素状態で働く遺伝子群の活性化が多能性に関与している可能性を示唆 ・ヒトiPS細胞の基礎研究や医療技術への応用に期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、「CCL2」と呼ばれるタンパク質がヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)[1]の分化多能性[2]を維持、向上させることを発見し、その機能に関与する遺伝子群の存在を明らかにしました。これは、理研ライフサイエンス基盤研究センター(渡辺恭良...
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インドメダカの性決定遺伝子を発見 〜性染色体の多様化機構の一端を解明〜 多くの生物にはオスとメスが存在し、どちらの性になるかは、多くの場合、性染色体の組み合わせによって決まります。しかし、性染色体は生き物の種類によって様々であり、さらにその性染色体上に存在する性決定遺伝子の実体は多くの動物において不明なままです。今回、基礎生物学研究所の竹花佑介助教と成瀬清准教授は、新潟大学、遺伝学研究所、宇都宮大学、東北メディカル・メガバンク機構との共同研究により、インドやタイなどに生息するメダカ近縁種「インドメダカ」の性決定遺伝子を発見し、性染色体の多様化をもたらした分子機構の一端を明ら...
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帝人ファーマ、止血・接着効果の高い外科手術用シート状フィブリン糊接着剤を開発
医薬品技術と素材技術を融合させた画期的な医薬品 外科手術用シート状接着剤の開発について 帝人ファーマ株式会社( http://www.teijin-pharma.co.jp/ )(本社:東京都千代田区、社長:宇野 洋)は、医薬品技術と素材技術を融合させた画期的な医薬品として、止血・接着効果の高い外科手術用シート状フィブリン糊接着剤「KTF−374」の開発を推進することとしました。 1.背景・経緯 (1)高齢化や診断技術の進歩に伴い、外科手術件数は年々増加しています。 (2)外科手術においては、止血にかなりの時間を費やしており、止血時間の短縮が、手術時間の大幅短縮、患者さんの術中負担の軽減、予後改善、外科医の負担軽減など...
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デニーズ、瀬戸内レモンソースを使ったハンバーグや「熟成ビーフ」など販売開始
###「瀬戸内レモン」に「熟成ビーフ」 〜こだわりビーフメニューが6品登場!〜 ###デニーズ 夏のビーフフェア ###2014年6月24日(火)より販売開始 デニーズ(株式会社セブン&アイ・フードシステムズ 東京都千代田区二番町8−8)では、気温上昇の季節に向けて"爽やかな酸味"や"スタミナ"を身体に取り入れたいこの時期、こだわりの瀬戸内レモンソースを使ったハンバーグや、キムチやネギをたっぷりのせた鉄板牛焼肉、ドライエイジング製法で熟成させた上質なステーキなど、ビーフの様々な魅力を取り揃えた「夏のビーフフェア」を2014年6月24日(火)より開催致します。 ===【...
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テルモ子会社、ポートを小型化した植え込み型薬液注入システム「DewX」Sタイプを発売
安全性を追求した皮下植え込み型薬液注入システム「DewX」に 小児患者さんなどのQOLに貢献するSタイプを追加発売 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区 社長:新宅祐太郎)の100%出資の子会社であるテルモ・クリニカルサプライ株式会社は、抗がん剤の持続的投与や中心静脈栄養に用いられる植込み型薬液注入システム(※1)「DewX」(デュークス)Sタイプを全国の医療機関向けに、本日より発売いたします。昨年12月に発売した前胸部用のMタイプの品揃えとして、上腕・前腕部用のSタイプを加えました。ポートを小型化したことで、身体の小さな患者さんのQOL向上にもつながります。2014年度にシリーズで1.3億円の売上...
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佐藤製薬、カミツレ抽出液とラン抽出液の併用で光老化抑制効果など研究成果を発表
カミツレ及びラン抽出液による光老化抑制効果 カミツレ抽出液とラン抽出液の併用による 「糖化最終産物(AGEs) カルボキシメチルリジン」生成抑制作用を確認 佐藤製薬株式会社(社長:佐藤誠一)は、紫外線による光老化研究の中で、肌への悪影響が大きいとされる糖酸化生成物のうち、生体内での生成量が特に多い「糖化最終産物(AGEs※1)カルボキシメチルリジン(以下 CML)」に着目しました。 CMLは蓄積すると肌の『くすみ』『ハリ・弾力低下』の原因となることから、その生成を抑制する素材を探索した結果、カミツレ抽出液とラン抽出液を併用することで非常に高いCML生成抑制効果があることを見出しました。(図1) 本...
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シナプス刈り込みを制御する分子を明らかに 逆行性シグナルの実体を解明 1.発表者: 狩野 方伸(東京大学大学院医学系研究科 機能生物学専攻 神経生理学分野 教授) 2.発表のポイント: ◆生後発達期の脳において、必要な神経結合(シナプス)の強化と不要な神経結合の除去(シナプス刈り込み)に2つの異なるセマフォリン分子が重要な役割を果たすことを明らかにしました。 ◆シナプス刈り込みが逆行性シグナルにより制御され、その担い手が2つの異なるセマフォリン分子であることを明らかにしました。 ◆統合失調症や自閉症の根底には、神経回路の発達異常があり、本研究は統合失調症や自閉症の診断マーカ...
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東大、カイコの性はたった一つの小さなRNAが決定することを解明
カイコの性はたった一つの小さなRNAが決定する −80年来の謎をついに解明!カイコの性決定メカニズム− <発表者> 木内 隆史(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 助教) 古賀 光(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 修士課程2年) 川本 宗孝(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 学術支援専門職員) 庄司 佳祐(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 博士課程1年) 酒井 弘貴(東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 博士課程1年) 新井 祐二(東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環...
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神経障害性疼痛の仕組みを解明 〜ミクログリアを「痛みモード」にかえる実行役を特定〜 <概要> 九州大学大学院薬学研究院薬理学分野の井上和秀主幹教授と津田誠准教授を中心とする研究グループは、神経のダメージで発症する慢性的な痛み(神経障害性疼痛)の原因タンパク質として「IRF5(*1)」を突き止めました。IRF5は、神経の損傷後に脳・脊髄の免疫細胞と呼ばれる「ミクログリア(*2)」の中だけで増え、IRF5を作り出せない遺伝子操作マウスでは痛みが弱くなっていました。さらに、研究グループは、2003年にP2X4受容体(*3)というタンパク質のミクログリアでの増加が神経障害性疼痛に重要であることを英...
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東京医科歯科大と東大、難治性スキルス胃がんの治療標的候補となる活性化遺伝子変異を同定
難治性スキルス胃がんの治療標的候補となる活性化遺伝子変異を同定 ―がんのゲノムシーケンシングの成果― 【ポイント】 ◆日本人のスキルス胃がん(びまん性胃がん)のゲノムシーケンシングによりRHOA(ローエー)遺伝子の変異を同定しました。 ◆RHOA遺伝子は細胞運動・増殖制御に関わる遺伝子で、今回見つかった変異は解析の結果、がん化を促進する活性化変異であることが分かりました。 ◆スキルス胃がんは難治がんの代表であり現在有効な分子標的治療薬が存在しません。今回発見したRHOA遺伝子の活性化変異はスキルス胃がんに対する新規の治療標的となる可能性があります。 東京医科歯科大学・難治疾患研究所・ゲノ...
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ノボノルディスクファーマ、遺伝子組換え型血液凝固第VIII因子製剤「ノボエイト」静注用を発売
ノボ ノルディスク ファーマ5月12日から、遺伝子組換え型血液凝固第VIII(はち)因子製剤 ノボエイト(R)静注用250、同500、同1000、同1500、同2000、同3000発売 ノボ ノルディスク ファーマ株式会社(社長:クラウスアイラセン、本社:東京都千代田区)は、「血液凝固第VIII因子欠乏患者における出血傾向の抑制」を適応症とする、遺伝子組換え型血液凝固第VIII因子製剤ノボエイト(R)静注用250、同500、同1000、同1500、同2000、同3000(一般名:ツロクトコグ アルファ((遺伝子組換え))、以下ノボエイト(R))を、5月12日から発売します。 <ノボエイト(R)について> ...
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東大と九大、常温常圧の温和な条件でアンモニアが合成できる触媒の機能を解明
常温常圧の温和な条件でアンモニアが合成できる触媒の機能を解明 1.発表者: 荒芝 和也(東京大学大学院工学系研究科附属総合研究機構 特任研究員) 栗山 翔吾(東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻 大学院生) 中島 一成(東京大学大学院工学系研究科附属総合研究機構 助教) 西林 仁昭(東京大学大学院工学系研究科附属総合研究機構 准教授) 田中 宏昌(九州大学先導物質化学研究所 学術研究員) 笹田 瑛(九州大学先導物質化学研究所 大学院生) 吉澤 一成(九州大学先導物質化学研究所 教授) 2.発表のポイント: ◆常温常圧の温和な条件下で窒素ガスからアンモニア(注1)を...
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幹細胞の多能性に関わるレトロトランスポゾン由来のRNA −ジャンクDNAから転写されるRNAの新しい機能を発見− <ポイント> ・iPS細胞やES細胞に特異的な、レトロトランスポゾン由来のRNAを発見 ・細胞周期や多能性の維持に関わる遺伝子を制御する可能性を示唆 ・幹細胞におけるRNA機能の理解、幹細胞を分化させる技術への応用に期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、これまで知られていなかった数千種類のRNAがiPS細胞やES細胞の核内で発現していることを見いだし、その一部が幹細胞に特徴的な多能性の維持に関与している可能性があることを明らかにしました。これは、理研ライフサイエンス技術基盤研究セ...
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京大、陸上植物の季節に依存して花を咲かせる仕組みの起源を紐解く
陸上植物の季節に依存して花を咲かせる仕組みの起源を紐解く 河内孝之 生命科学研究科教授、久保田茜 教務補佐員(元同大学院生)らの研究グループは、苔類ゼニゴケをモデル植物として、植物が季節を感知して花を咲かせる仕組みの原形が花の咲かない祖先的植物が陸上進出したときに既に確立していたことを明らかにしました。 この研究成果は、「Nature Communications」に4月22日付でオンライン掲載されました。 <研究者からのコメント> ゼニゴケというと役に立たたないイメージがありますが、陸上植物の進化における多様性や共通原理を分子レベルで研究するには素晴らしいモデル生物です。私たちの研究室では苔類ゼ...
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東大と奈良先端大など、タンパク質を細胞膜に組み込むメカニズムを解明
タンパク質を細胞膜に組み込むメカニズムを解明 −バクテリアから人まで共通した基本的な生命現象の理解− 1.発表者: 熊崎 薫(東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻 博士課程2年) 千葉 志信(京都産業大学総合生命科学部 准教授) 石谷 隆一郎(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 准教授) 塚崎 智也(奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科 准教授・JSTさきがけ研究者) 濡木 理(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ●タンパク質を細胞膜に組み込む「膜組み込みタンパク質YidC」の立体構造を世界で初めて決定しました。 ●バクテ...
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森永製菓、植物性の原料だけで焼き上げた自然派のビスケット「マクロビ派ビスケット」を発売
バター・マーガリン・白砂糖不使用! 自然素材にこだわった新機軸の食事系ビスケット カラダうれしい「マクロビ派ビスケット」 4月8日(火)発売 〜手軽な"マクロビスタイル"を提案〜 森永製菓株式会社(東京都港区芝、代表取締役社長・新井徹)は「マクロビオティック」の考え方に基づいて白砂糖やバター、マーガリンなどを使わずに植物性の原料だけでシンプルに焼き上げた自然派のビスケット「マクロビ派ビスケット」を、2014年4月8日(火)より発売します。 自然の栄養をなるべく残したままの10種類のマクロビ素材を使用(小麦全粒粉、レーズン、食用なたね油、アーモンドパウダー、砂糖(てんさい糖)、オー...
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メディネット、瀬田クリニックグループで樹状細胞ワクチン療法を提供開始
当社の契約医療機関が MACS(R) GMP PepTivator(R) WT1を用いた樹状細胞ワクチン療法の提供を開始 当社の契約医療機関である医療法人社団 滉志会 瀬田クリニックグループは、2014年4月1日より、人工がん抗原ペプチド「MACS(R) GMP PepTivator(R) WT1」(以下、「WT1ぺプチベータ」)(i)を用いた樹状細胞ワクチン療法の提供を開始します。 WT1抗原は様々ながんに発現しており、そのため、WT1ペプチド(人工的に作製されたがん抗原ペプチドの1つ)は、非常に有望ながん抗原ペプチドと考えられています。手術などで摘出したがん組織がない場合にも、このペプチドを代用し、樹状細胞ワクチン療法として利用できることから...
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東北大、大腸菌シグナル伝達タンパク質による生体回転ナノマシーン制御を生きた細胞の中で証明
大腸菌シグナル伝達タンパク質による生体回転ナノマシーン制御のイメージング Direct Imaging of Intracellular SignalingComponents That Regulate Bacterial Chemotaxis <概要> 東北大学多元物質科学研究所・福岡創助教と石島秋彦教授らは、大腸菌の走化性シグナル伝達系において、シグナル伝達を担うタンパク質(CheY)の大腸菌のべん毛モーターへの結合・解離が、モーターの回転方向を制御することを生きた細胞の中で証明しました。本成果は米国科学誌「Science Signaling」に2014年3月27日14:00(米国東部時間)に公開されます。 <背景> 大腸菌を含む多くのバクテリアは、べん毛とよばれるらせん状の繊維をスクリューのよう...
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森永乳業、モラック乳酸菌の摂取がインフルエンザウイルス感染を軽減など研究成果を発表
モラック乳酸菌(MCC1849)による IgA産生促進作用と感染防御作用 〜日本農芸化学会2014年度大会(2014年3月27〜30日)発表内容のご報告〜 森永乳業は、東京大学大学院農学生命科学研究科八村敏志准教授との共同研究により、免疫賦活作用が期待される乳酸菌として選抜されたモラック乳酸菌(MCC1849)の摂取が、インフルエンザウイルス感染を軽減するとともに、腸管での感染防御に寄与するIgA(※1)産生を促進することをマウスを用いた試験で確認しました。これらの結果を、日本農芸化学会2014年度大会(3月27〜30日、明治大学)にて発表いたします。 <研究の背景と目的> 一部の乳酸菌や...
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大塚製薬、フランスのダイエット食品「ミリカル」を日本国内で発売
フランスNo.1ダイエット食品 日本初上陸 大塚製薬「Milical(ミリカル)」 4月7日新発売 ・フランスの薬局売上No.1(※1)のダイエット食品「ミリカル」は、先進諸国の中でも肥満率が低くダイエット先進国とも言える同国で生まれ、50年以上の歴史を誇る。ユニークなのは、1週間単位でカロリーと栄養を考え、サラダやヨーグルト、間食、通常の食事も取り入れながら飽きずに継続できる「3.2.2」という独自に開発したプログラム ・日本において「肥満」が健康上の問題になっており、その人口は約2,500万人と増加中。その中で、日本の20〜60歳代女性(約4,000万人)の約7割がダイエットを意識(...
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理研など、SACLAの「目」である高性能X線イメージング検出器を開発
SACLAの「目」である高性能X線イメージング検出器を開発 −高い放射線耐性・電場が崩れない電荷収集・高速動作・大面積の高仕様を実現− <ポイント> ・SACLAで照らし出した世界を捉える「目」の役割を果たす ・SACLAの基幹技術となるX線イメージング検出器の開発に成功 ・CCDセンサーの先端技術を駆使、総合性能と安定性で世界最高性能 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と高輝度光科学研究センター(土肥義治理事長)は、X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」[1]で使用するX線イメージング検出器「マルチポートCCD検出器」の開発に成功しました。これは、理研放射光科学研究センター(石川哲也センター...
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糖鎖遺伝子「GnT−IX」が脳だけに発現する新たな仕組みを解明 −ヒストンを修飾する特定の酵素が遺伝子発現の鍵− <ポイント> ・GnT−IX遺伝子の発現を決めるヒストン修飾酵素を同定 ・修飾酵素によってヒストンが修飾を受けると特定の転写因子を呼び込む ・不明だった臓器特有の糖鎖が存在する仕組みの解明に手がかり <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、マウスの細胞を使い、糖鎖遺伝子[1]「GnT−IX」が、脳に特異的に発現する新たな仕組みを解明しました。これは、理研グローバルクラスタ システム糖鎖生物学研究グループ(谷口直之グループディレクター)疾患糖鎖研究チームの木塚康彦基礎科学特別研究...
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足りない糖鎖を補う仕組みを解明 −糖転移酵素Fut8欠損がGnT−IIIのmRNA量を増加させる− <ポイント> ・Fut8が欠損するとバイセクティングGlcNAcを含む糖鎖が増加 ・バイセクティングGlcNAcを付加する糖転移酵素GnT−IIIの活性が8倍に ・GnT−IIIの発現はWnt/β−カテニンシグナルを通じて調節される <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、糖鎖を作る糖転移酵素[1]「Fut8[2]」を欠損させた細胞では、別の糖転移酵素を発現し、活性化させることで糖鎖を補う仕組みが働くことを発見しました。これは、理研グローバル研究クラスタ(玉尾皓平クラスタ長)理研−マックスプランク連携研究センターシステム糖鎖生...
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タキイ種苗、生育不良環境下での栽培ストレスを軽減する微量要素肥料を開発
<タキイ種苗新商品> 冷凍食品や和菓子などの品質保持に使われる糖のひとつである"トレハロース"を農業に応用! 幅広い農作物において、高温・低温などの生育不良環境下で各種栽培ストレスを軽減! 微量要素肥料『タキイトレエース』を新発売!! タキイ種苗株式会社(所在地:京都市下京区、代表取締役社長:瀧井傳一)は、糖のひとつである"トレハロース"を主体としたトレハロース入り微量要素肥料『タキイトレエース』を開発し、全国の種苗店などで本格販売を開始します。 トレハロースは、糖のひとつで、キノコや海草、酵母、藻類など自然界の動植物、微生物に多く含まれています。砂漠に生息する植物、...
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産総研など、微粒子を密度差により簡便に分別できるデバイスを開発
微粒子を密度差により簡便に分別できるデバイスを開発 −デバイス内のマイクロ流路に流すだけで迅速に分別− <ポイント> ・単純な流路構成のデバイスでありながら微粒子を分別 ・対象微粒子への刺激が少なく簡便に分別することが可能 ・高品質卵子や体外受精卵などの細胞の分離・分別への貢献に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生産計測技術研究センター【研究センター長 坂本 満】生化学分析ソリューションチーム 宮崎 真佐也 研究チーム長と杉山 大輔 産総研特別研究員(現:(株)キューメイ研究所)らは、独立行政法人農業・食品産業技術...
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東大、Cas9タンパク質が、標的DNAを切断する分子機構を解明
ゲノムDNAを自在に切断する"はさみ"のかたち 〜Cas9タンパク質の構造解明〜 <発表のポイント> >ゲノム編集(注1)ツールとして注目されているCas9タンパク質(注2)が、標的DNAを切断する分子機構を解明した。 >Cas9(DNA切断酵素)とガイド鎖RNA(Cas9を標的のDNA配列まで導くRNA)、および、標的DNAとの三者複合体の結晶構造を世界で初めて解明した。 >本研究の成果により、ライフサイエンス研究に幅広く貢献する新たなゲノム編集ツールの開発が期待される。 <発表概要> ゲノム編集技術は、任意のゲノムDNA配列を挿入・削除できる最新技術であり、ノックアウト動物の作製や農作物の品種改良などさまざまな...
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北九州市立大など、ワクチンの効果を高める新規免疫核酸医薬を開発
ワクチンの効果を高める新規免疫核酸医薬の開発に成功 <ポイント> ・安全なワクチンの開発には、自然免疫を活性化する安全なアジュバントの探索が必要。 ・マウスだけでなくサルでもインフルエンザワクチンの効果増強を確認。 ・インフルエンザなどの感染症やウイルス疾患の強力な予防薬への利用が期待。 JST課題達成型基礎研究の一環として、独立行政法人医薬基盤研究所の石井健プロジェクトリーダー(大阪大学免疫学フロンティア研究センター兼任)や小檜山康司研究員らのグループは、北九州市立大学の櫻井和朗教授のグループと共同で、インフルエンザなどの感染症に対する強力なワクチンアジュバント(免疫活性化...
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「ウイルスと戦うための新たな自然免疫の仕組みを発見」 ■発表者:東京大学アイソトープ総合センター 秋光信佳 准教授 ■発表のポイント ◆ノンコーディングRNA(タンパク質へ翻訳されないRNA)(注1)のひとつが自然免疫(注2)応答のスイッチ分子として働くことを発見 ◆発見したノンコーディングRNAは自然免疫応答に必須なサイトカイン分子(注3)の発現を制御 ◆本成果は、免疫の仕組みを解明する突破口であり、インフルエンザウイルス薬などを開発するための標的分子を提供できるため、医療・医薬品開発に貢献 ■発表概要: 私たちの体には、ウイルス感染と戦う生体防御システムが備わっている。その防御シ...
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藻類の光合成の新しいエネルギー変換装置を解明 〜クリーンなエネルギーの産生に向けて〜 1.発表者: 渡辺麻衣(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 特任研究員) 池内昌彦(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆藻類や植物の光合成には、いずれも多数のタンパク質で構成される、「アンテナ装置」と「光化学系」が必要です。 ◆光合成を行う藍藻類(シアノバクテリア)で、光化学系Iとアンテナ装置の超複合体の単離に初めて成功し、超複合体の形成に必要なタンパク質を発見しました。 ◆今回発見した超複合体を応用することで、光合成反応を促進する新しい光合成生...
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サンクトガーレン、ほんのり桜餅風味のビール「さくら」を限定発売
桜の花・桜の葉使用ビール 「さくら」2月27日(木)数量限定発売 神奈川県厚木市の地ビールメーカー、サンクトガーレン有限会社(代表取締役 岩本伸久)は2014年2月27日(木)より、長野県伊那市高遠の桜の花・桜の葉を使ったビール「さくら」を数量限定で発売致します。ほんのり桜餅風味で、来たるお花見シーズンにぴったりのビールです。 http://www.sanktgallenbrewery.com/beers/sakura/ 通常、ビールは大麦麦芽を使用しますが、このビールには小麦麦芽を主原料に使用。小麦は大麦よりもタンパク質が多いため、柔らかく優しい口当たり。ビールの苦味の基になるホップの使用は抑え、高遠の桜の花びらと葉で風味付けをしま...
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アガロオリゴ糖の小腸潰瘍予防効果を発見 タカラバイオ株式会社と京都府立医科大学とは、寒天由来アガロオリゴ糖の機能性に関する研究を共同で進め、寒天由来アガロオリゴ糖に小腸潰瘍を予防する効果があることを動物実験で明らかにしました。この研究成果は、学術誌Journal of Gastroenterology and Hepatologyに1月21日にオンライン公開されました。 論文の概要は以下の通りです。 【タイトル】 「Preventive effect of agaro−oligosaccharides on non−steroidal anti−inflammatory drug−induced small intestinal injury in mice.」 (非ステロイド性抗炎症剤によって誘導される小腸潰瘍におけるアガロオリゴ糖の予防効果) 【内容】 抗...
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アステラス製薬、「スーグラ錠」の2型糖尿病の効能・効果で製造販売承認を取得
アステラス製薬:2型糖尿病治療薬/選択的SGLT2阻害剤「スーグラ(R)錠」 製造販売承認取得のお知らせ アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、日本において2013年3月に承認申請していた選択的SGLT2阻害剤「スーグラ(R)錠 25mg、同50mg」(開発コード:ASP1941、一般名:イプラグリフロジン L−プロリン、以下「スーグラ錠」)について、本日、2型糖尿病の効能・効果で製造販売承認を取得しましたのでお知らせいたします。 スーグラ錠は、アステラス製薬と寿製薬株式会社との共同研究において見出され、共同開発を行っている選択的SGLT2(Sodium−Glucose Co−Transport...
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京大など、細胞移植に適した新しいヒトiPS細胞の樹立・維持培養法を確立
細胞移植に適した新しいヒトiPS細胞の樹立・維持培養法を確立 中川誠人 iPS細胞研究所(CiRA)講師、山中伸弥 同教授らの研究グループは、大阪大学、味の素株式会社(以下「味の素社」)との共同研究において、細胞移植治療に適した人工多能性幹細胞(iPS細胞)の新しい樹立・維持培養法を確立しました。 ヒトのiPS/ES細胞を再生医療として多くの患者さんに利用していただけるようになるためには、ヒト以外の動物由来の物質を含まず、安定して生産するために極力工程数が少ない方法でiPS細胞を樹立・維持培養することが望まれます。しかし、これまでの方法では、iPS/ES細胞を培養するために、培地中には血清などの動物由来の...
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ホウ酸によるリボースの選択的安定化を発見 〜RNAの起源や生命起源に対する新たな制約〜 【概要】 国立大学法人東北大学大学院理学研究科の古川善博助教、堀内真愛さん(現株式会社島津製作所)、掛川武教授の研究グループは、ホウ酸がリボース(注1)を選択的に安定化させることを発見しました。リボースはRNA(注2)の構成物質であり、RNAは生命誕生の初期段階において最も重要な有機物であると考えられています(参考文献1)。しかし、リボースは非常に分解しやすく、このことがRNAの起源において大きな問題になっていました。今回の発見は生命誕生前の地球で、ホウ酸(図1は天然のホウ酸塩の例)がリボースと結合する...
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東大、ムスクの香りを感知する受容体と脳領域をマウスとヒトで発見
ムスクの香りを感知する受容体と脳領域の決定 産業的に有用な新規ムスク系香料開発にヒント 1.発表者: 白須未香(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任助教/JST ERATO東原化学感覚シグナルプロジェクト・グループリーダー) 吉川敬一(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任研究員(当時)) 高井佳基(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 学術支援職員) 中嶋藍(福井大学医学部医学科高次脳機能領域 学術研究員) 竹内春樹(福井大学医学部医学科高次脳機能領域 客員准教授) 坂野仁(福井大学医学部医学科高次脳機能領域 特命教授) 東原和...
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東大、ダウン症の脳で神経細胞が少なくなる仕組みをマウスで発見
ダウン症の脳で神経細胞が少なくなる仕組みをマウスで発見 <発表者> 倉林伸博(東京大学 大学院理学系研究科附属遺伝子実験施設 助教) 眞田佳門(東京大学 大学院理学系研究科附属遺伝子実験施設 准教授) <発表のポイント> >ダウン症において、神経細胞数が少なくなる仕組みをマウスで発見した。 >21番染色体上の2つの遺伝子が神経幹細胞の働きを鈍化させ、神経幹細胞から神経細胞が誕生しにくくなることを世界で初めて発見した。 >ダウン症において脳発生異常が発症する仕組みの理解に寄与し、将来の治療戦略の確立のための重要な指針として期待できる。 <発表概要> ダウン症は、およそ80...
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精子は発生開始のコーディネーター 大規模転写データベースによって明らかとなった精子の果たす役割 1.発表者: 朴 聖俊(パク ソンジュン)(東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センター 特任研究員) 白髭 克彦(東京大学分子細胞生物学研究所附属エピゲノム疾患研究センター 教授) 2.発表のポイント: ◆世界的に類のない規模で受精直後の転写産物解析を行い、誰でも参照、検索可能なデータベースを構築した。 ◆卵子と精子それぞれが発生を開始するための転写プログラムに果たす役割を示し、精子がこのプログラムを開始するためのコーディネーターとして働くことを明らかにした。 ◆データベー...
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世界最小の多細胞生物の発掘 〜4細胞で2億年間ハッピーな生きた化石"しあわせ藻"〜 <発表者> 新垣 陽子(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 博士課程1年) 豊岡 博子(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 特任研究員) 野崎 久義(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 准教授) <発表のポイント> >4個の細胞からなるシンプルな生物、"しあわせ藻"(シアワセモ)の形態が多細胞生物としての基本的な特徴を持つことを世界で初めて明らかにしました。 >世界最小の多細胞生物の発見は単細胞生物と多細胞生物の境界を明確に定義し、生物学の教科書の刷新をもた...
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第一三共、「エドキサバン」の第3相臨床試験でがん患者対象のサブグループ解析結果を発表
抗凝固剤「エドキサバン」の第3相臨床試験(Hokusai−VTE試験)におけるがん患者を対象としたサブグループ解析結果について 第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、当社が創製した抗凝固剤(経口FXa阻害剤)エドキサバン(一般名:エドキサバントシル酸塩水和物)の深部静脈血栓症(DVT)、肺塞栓症(PE)患者における静脈血栓塞栓症(VTE)の治療および再発抑制に関する第3相臨床試験(Hokusai−VTE試験)に登録されたがん患者に対するサブグループ解析の結果が、米国・ニューオリンズで開催中の米国血液学会議(American Society of Hematology:ASH)2013において発表されましたので、その概要をお知らせします...
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ポーラ化成、表皮細胞の裏打ち構造「KIF」の悪化が肌の明るさへの関与を解明
表皮細胞の裏打ち構造「KIF」の悪化が肌の明るさに関与していることを解明 ローズヒップとワイルドタイムにKIF構造タンパク質発現を増加する作用を発見 ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(本社:東京都品川区、社長:岩崎泰夫(*))は、表皮細胞の骨組みとなる線維構造「ケラチン中間径フィラメント(KIF)」の減少が、肌の弾力低下やシワの発生だけでなく、キメを悪化させ肌の明るさに影響を及ぼすことを発見しました。 また、KIFの減少には活性酸素とメラニンが関与していることも見出しました。さらに、ローズヒップとワイルドタイムにKIFを構成するタンパク質の発現量を増加する作用があることを確認い...
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人為的に設計・開発した生物発光酵素(ALuc) −高輝度発光標識分子として医療・環境診断への利用に期待− <ポイント> ・自然界の生物がもつ酵素ではなく、人為的に設計した遺伝子配列から作製 ・従来より約100倍も明るく、発光の持続性にも優れる ・高感度のバイオアッセイや環境計測に利用可能 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)環境管理技術研究部門( http://unit.aist.go.jp/emtech-ri/ci/ )【研究部門長 田尾 博明】計測技術研究グループ 鳥村 政基 研究グループ長、金 誠培 主任研究員は、極めて高輝度で発光持続性に優れた生物発光酵素を人為的に設計...
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東北大、腎臓尿細管の上皮細胞の大きさを制御する新たな分子を同定
細胞の大きさを制御する新たな分子を同定! 〜腎臓肥大を伴う嚢胞性腎疾患の新たな治療法への応用期待〜 【ポイント】 ・腎臓尿細管は大きさの揃った一層の細胞(上皮細胞)によって成り立つ ・腎臓尿細管の上皮細胞の大きさを制御する新たな分子を同定 ・この分子の機能を破綻させると細胞の大きさが肥大 ・腎臓肥大を伴う嚢胞性腎疾患のモデルマウスでこの分子の発現異常が観察 【概要】 国立大学法人東北大学は、腎臓尿細管の上皮細胞の大きさを制御する新たな分子を同定しました。これは、東北大学大学院生命科学研究科の安田貴雄博士(日本学術振興会特別研究員)、福田光則教授による研究成果です。 胃や腸...
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第一三共、抗凝固剤「エドキサバン」に関する第3相臨床試験結果を発表
抗凝固剤「エドキサバン」に関する第3相臨床試験(ENGAGE AF−TIMI 48 試験)結果について 第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、当社が創製した抗凝固剤(経口FXa阻害剤)エドキサバン(一般名:エドキサバントシル酸塩水和物)の非弁膜症性心房細動に伴う脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制に関する第3相臨床試験(ENGAGE AF−TIMI 48試験)の結果が、米国・ダラスで開催中の米国心臓協会学術集会2013において発表され、また、New England Journal of Medicineにおいてオンライン掲載されましたので、その概要をお知らせします。 本試験においてエドキサバンは、1日1回60mgおよび30mg経口...
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日本無線、イギリスのベンチャー企業とマルチチャネルSAWバイオセンサーを開発
同時に複数診断が可能なマルチチャネルSAWバイオセンサを開発 −OJ−Bio Ltd.が国際医療機器展MEDICAに出展− 日本無線株式会社(本社:東京都杉並区、代表取締役社長:土田隆平 以下JRC 日本無線)とOJ−Bio Ltd.(*1)(本社:英国 ニューカッスル、代表取締役社長:Dale Athey 以下OJ−Bio)は共同で、同時に複数の診断が可能なマルチチャネルSAW(Surface Acoustic Wave:弾性表面波)バイオセンサを開発しました。このバイオセンサの携帯型コンセプトモデルを、2013年11月20日からドイツで開催される国際医療機器展MEDICA(*2)に出展いたします。 感染症の拡大防止、家庭での健康管理や病気の早期発見のために、誰...
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世界初、記憶と忘却の脳内メカニズムの鍵を解明 記憶・学習障害の治療法開発への新たな期待 慶應義塾大学医学部生理学教室の松田信爾専任講師、柚崎通介(*)教授らは、記憶や学習といった脳機能の基盤となる機構を世界で初めて解明しました。 人間の脳では膨大な数の神経細胞がシナプスという結び目によって結合し、電気信号を次から次へ伝達します。シナプスにおける信号伝達が長期間起きやすく、あるいは起きにくくなることが記憶・学習や忘却過程の実体であり、それぞれ長期増強・長期抑圧と呼ばれます。シナプスにおける信号の伝達は神経細胞の表面に存在しているAMPA受容体が担っており、長期増強や長期抑圧はAMPA受...
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京大、化学修飾されたメッセンジャーRNAが概日リズムの周期を決定していたことを解明
エピトランスクリプトームの生理学的意義の解明−リズム形成にはメチル化RNAが主役− 岡村均 薬学研究科教授、Jean−Michel Fustin 同特定研究員を中心としたグループは、哺乳類において、化学修飾されたメッセンジャーRNAが概日リズムの周期を決定していたことを解明しました。従来、遺伝子情報の発現では、DNAの転写または、タンパク質の化学修飾(リン酸化、アセチル化、メチル化、ユビキチン化など)が最重要であると考えられてきました。すなわち、RNAはDNAとタンパク質を結ぶ仲介役に過ぎないと思われてきたのです。しかし、今回の化学修飾されたRNA Methyl−6−adenosine(m6A(*))が24時間という長周期のリズム形成の主役...
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理化学研究所、ストレスに対する防御応答のバランスを保つ機構の一端を解明
ストレスに対する防御応答のバランスを保つ機構の一端を解明 −タンパク質合成を調節する「Hfq」の分子機構が明らかに− <ポイント> ・「Hfq」と有害な過酸化水素を分解する「カタラーゼ」が複合体を形成することを発見 ・Hfqの働きを制御し、ストレス応答タンパク質の合成量を調節する新規機構を発見 ・不明だったHfqが関与するタンパク質制御機構解明へ重要な知見 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、生物が持つストレスに対する防御応答のバランスを保つ機構の一端を、大腸菌を用いた実験によって発見しました。これは、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)利用技術開拓研究部門米...
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東大など、軽水と重水における水素結合の違いを高感度で検出することに成功
軽水と重水の綱引き −水素結合の違いを高感度で検出− 1.発表者: 原田慈久(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 准教授) 丹羽秀治(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 特任研究員) 徳島 高(※)(理化学研究所放射光科学総合研究センター 技師) 堀川裕加(理化学研究所放射光科学総合研究センター 基礎科学特別研究員) 辛 埴(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構...
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東北大、空間的記憶や情動的記憶をつかさどる海馬を中心とした神経ネットワークを解明
空間的記憶や情動的記憶をつかさどる 海馬を中心とした神経ネットワークの解明 東北大学大学院生命科学研究科の飯島敏夫教授らのグループは、ニューロン(神経細胞)からニューロンへとシナプスを超えて次々に伝播する遺伝子組換えウイルスを用いて、ラットの海馬に情報を送る神経ネットワークの構造を調べました。カシューナッツのような細長い形のラット海馬体の約3分の2をなす背側の部分(背側海馬)と、残り3分の1をなす腹側の部分(腹側海馬)は近年の研究からそれぞれ、空間的記憶の形成と情動を伴う記憶の形成に強く関与すると考えられてきています。今回の研究でそれぞれの部位は、梨状皮質や内側縫線核、内側...
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京大、細胞内温度センサーの開発と生体の恒常性を担う熱産生機構の可視化に成功
細胞内温度センサーの開発と生体の恒常性を担う熱産生機構の可視化に成功 森泰生 地球環境学堂教授(工学研究科合成・生物化学専攻両任)、清中茂樹 同准教授らの研究グループは、遺伝子工学的な手法を用いて、細胞内および細胞内小器官の温度計測を可能とする温度センサータンパク質を開発し、世界で初めて生体の恒常性を担う熱産生機構の可視化に成功しました。 この研究成果が、2013年10月13日13時(米国東海岸標準時)に、「Nature Methods」誌電子版に掲載されました。 <概要> 恒温動物の体内は、外気温の変化によらず常に37度付近に保たれています。従来の生物学では、すべての生命現象は生体(細...
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理化学研究所、モデル実験植物ミナトカモジグサの遺伝子構造を刷新
モデル実験植物ミナトカモジグサの遺伝子構造を9,000カ所以上刷新 −麦類研究とバイオマス植物の機能の解明に貢献− <ポイント。 ・ミナトカモジグサの完全長cDNAを大規模に解析 ・コムギ、オオムギのゲノム情報と統合し、相互比較を可能にするデータベースを公開 ・麦類およびバイオマス植物研究を加速する研究基盤を構築 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、麦類研究とバイオマス研究のモデル植物であるミナトカモジグサ(Brachypodium distachyon、ブラキポディウム)の完全長cDNA[1]を大規模に解析し、約1万種類の遺伝子に対応する完全長cDNAを同定するとともに、これまでの遺伝子構造予測を大幅...
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理化学研究所、腰椎椎間板変性症発症に関する遺伝子「CHST3」を発見
腰椎椎間板変性症(LDD)発症に関する遺伝子「CHST3」を発見 −椎間板ヘルニアや腰痛症の発症機構の解明、治療法の開発へ前進− <ポイント> ・国際共同研究チームによる大規模ゲノム解析を実施 ・CHST3の3’非翻訳領域に存在するSNPがLDDの発症に関与 ・LDDの発症にマイクロRNAによるCHST3の転写の阻害が関与 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、軟骨の細胞外基質の代謝に関わる遺伝子「CHST3」が腰椎椎間板変性症(LDD)の発症に関与していることを発見しました。これは、理研統合生命医科学研究センター(小安重夫センター長代行)骨関節疾患研究チームの池川志郎チームリーダー、唐杉樹研修生(現 熊...
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京王プラザホテル、「五穀亭」で特製スープだれにつけて食べる新感覚の焼肉など提供
サムギョプサルの餅包みに、スープにつけて食べる新感覚の焼肉 焼肉の新たな美味しさと魅力を存分に 「料理長 田野 博が贈る〜こだわり焼肉と旬の味覚〜」 11月1日(金)〜11月30日(土)コリアンダイニング<五穀亭> 京王プラザホテル(東京:西新宿、社長:志村康洋)2階/コリアンダイニング<五穀亭>は、11月1日(金)から30日(土)まで、「料理長 田野 博が贈る〜こだわり焼肉と旬の味覚〜」と題し、五穀亭オリジナルの特製スープだれにサラッとつけて食べる新感覚の焼肉や、薄焼きの餅で包んで食べるサムギョプサルなど、旬の味覚とともに新たな焼肉の楽しみ方を提案するフェアを開催いたします...
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理化学研究所、細胞の運命を左右する新しい分子メカニズムの一端を解明
細胞の運命を左右する新しい分子メカニズムの一端を解明 −ポリコム複合体間で起こる重合が遺伝子発現のオン・オフを調節− <ポイント> ・遺伝子制御に関わるポリコム複合体のライブイメージングに成功 ・ポリコム複合体が重合し、ポリコム構造体を形成 ・ポリコム複合体重合の制御メカニズム解明が再生医療やがん治療に貢献 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、細胞の運命を左右する新しい分子メカニズムの一端を解明しました。これは理研統合生命医科学研究センター(小安重夫センター長代行)免疫器官形成研究グループの古関明彦グループディレクター、磯野協一上級研究員(JST戦略的創造研究推進...
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マックスファクター、「LXP」から高機能美容目もと用クリームを限定発売
SK−II最高峰のLXPラインに高機能美容目もと用クリームが誕生! 「SK−II LXP アルティメイト パーフェクティング アイ クリーム」 3日間で、なめらかにうるおってつややかに輝く、印象的な目元へ。 マックス ファクター(本社:神戸市)では、スキンケアブランド「SK−II」の最高級スキンケアライン「LXP(エル・ピー)」から、高機能美容目もと用クリーム「SK−II LXP アルティメイト パーフェクティング アイ クリーム」(15g/税込17,850円)を一部百貨店限定にて、2013年11月21日より新発売いたします。 「LXP」は、このラインのためだけに作られた「超濃縮SK−II<ピテラ(R)>(※)」をはじめとす...
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北陸先端大、魚類の保護色細胞からヒントを得た生体ディスプレーを開発
魚類の保護色細胞からヒントを得た生体ディスプレイを開発 −ナノテクノロジーの分子システム構築技術の強力なツールへ期待− 〔ポイント〕 >タンパク質で駆動する光学デバイス(ディスプレイ)が作成可能な事を世界ではじめて実証 >鋳型の基板に構成成分(タンパク質分子)を順次加えるだけで分子デバイスを構築 >タンパク質の応用利用の新展開 >ナノテクノロジーの分子システム構築の新しいツールとして期待 北陸先端科学技術大学院大学(学長 片山 卓也、石川県能美市)マテリアルサイエンス研究科の平塚 祐一(ひらつか ゆういち)准教授と青山 晋(あおやま すすむ)日本学術振興会特別研究員らは...
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理化学研究所、オリゴ糖転移酵素が糖鎖修飾中に遊離糖鎖を生成することを発見
オリゴ糖転移酵素(OST)は糖鎖修飾中に遊離糖鎖を生成する −生命活動の維持に重要なOSTの触媒機構の謎に迫る− <ポイント> ・タンパク質に糖鎖結合する機能とは逆の糖鎖分解反応も触媒することを発見 ・OSTの触媒機能を担う部位が、この相反する2つの触媒を行う ・OSTの反応制御機構が分かれば活性低下による疾患の治療薬開発につながる <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、酵母において、糖鎖の結合(糖鎖修飾)を触媒する酵素「オリゴ糖転移酵素(OST)」が、本来のタンパク質の糖鎖修飾を触媒する機能だけでなく、それとは逆の分解活性の触媒機能も持ち、遊離糖鎖を生成することを明らかにしました...
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放医研など、認知症で神経細胞死を引き起こす異常タンパク質の生体での可視化に成功
認知症で神経細胞死を引き起こす異常タンパク質の 生体での可視化に世界で初めて成功 ―タウ(※1)タンパク質病変を画像化するPET(※2)薬剤を開発― 【本研究成果のポイント】 ●認知症の神経細胞死に直結するタウタンパク質(以下、タウ)の蓄積を生体で可視化するポジトロン断層撮影(以下、PET)用薬剤PBB3(※3)を開発し、アルツハイマー病及びアルツハイマー病以外の認知症におけるタウ病変の生体画像化を世界で初めて実現した。 ●このPET薬剤で描出されたタウ病変の広がりは、神経細胞死の範囲と認知症の重症度を反映することが示され、認知症の診断と治療薬開発の促進が期待される。 放射線医学総合研究所...
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ポッカサッポロ、レモン果汁の調理機能でホイップクリーム作製に有効など研究成果を発表
〜ホイップクリーム作製に有効〜 レモン果汁の調理機能について 「日本調理科学会」「果汁技術研究発表会」で発表 ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社(本社:名古屋市)は、同社中央研究所(愛知県北名古屋市)において、レモン果汁の調理機能に関する有効な知見を見出し、本年8月23日〜24日に開催された「日本調理科学会」で発表しました。また、本年9月20日に開催される「果汁技術研究発表会」での発表も予定しております。 当社では、長年に亘る主力事業としてレモン製品を手掛ける一方、レモンの持つ素晴らしい健康価値、調理機能の価値などを発掘・発信すべく様々な研究を行なっています。 今回、...
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NECソフトなど、新規蛍光タンパク質を組み込んだ「光る花」の開発に成功
■光る花の研究開発に成功 ※参考写真は添付の関連資料を参照 NECソフト株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員社長:古道 義成、以下NECソフト)、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市、理事長:堀江武)花き研究所、株式会社インプランタイノベーションズ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:高根健一(◇))、国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市、学長:小笠原直毅)は、共同研究により、新規蛍光タンパク質を組み込んだ光るトレニア(Torenia fournieri、写真)の開発に成功いたしました。 ◇取締役名の正式表記は添付の関連資料を参照 花き市場に...
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京大など、タンパク質の組立と分解に関わる新規プロテアーゼを発見
タンパク質の組立と分解に関わる新規プロテアーゼを発見 秋山芳展 ウイルス研究所教授、成田新一郎 同特定助教(現 盛岡大学栄養科学部准教授)、舛井千草 同大学院生は、堂前直 理化学研究所グローバル研究クラスタ先任技師(副主任研究員待遇)、鈴木健裕 同専任技師との共同で、大腸菌プロテアーゼBepAが外膜タンパク質の生合成と分解を促進することを発見しました。 本研究成果は2013年9月3日(米国東部時間)、米国科学雑誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」のオンライン速報版に掲載されました。 <概要> 外膜はグラム陰性細菌の生存に重要な働きを担っています。大腸菌のプロテアーゼBepAは外膜の...
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第一三共、抗凝固剤「エドキサバン」に関する第3相臨床試験結果を発表
抗凝固剤「エドキサバン」に関する第3相臨床試験(Hokusai−VTE試験)結果について 第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、当社が創製した抗凝固剤(経口FXa阻害剤)エドキサバン(一般名:エドキサバントシル酸塩水和物)の深部静脈血栓症(DVT)、肺塞栓症(PE)患者における静脈血栓塞栓症(VTE)の治療および再発抑制に関する第3相臨床試験(Hokusai−VTE試験)において、エドキサバンは、1日1回経口投与によりワルファリンに対して有効性で非劣性、安全性において優越性を示し、所期の目的を達成いたしましたので、その概要をお知らせします。なお、本試験の結果につきましては、オランダ・アムステルダ...
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昭和電工、メチルヘスペリジンの抗糖化作用を発見し化粧品原料向けにサンプル出荷開始
メチルヘスペリジンの抗糖化作用を発見 昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫)は、柑橘類由来のヘスペリジンの誘導体「メチルヘスペリジン」に優れた抗糖化作用があることを初めて見出し、アンチエイジング用途の化粧品原料としてサンプル出荷を開始しました。 メチルヘスペリジンは、柑橘類の果皮や果汁、種子に存在するフラボノイドの一種で、ヘスペリジンをメチル誘導化し水溶性にしたものです。ビタミンPとも呼ばれ、ビタミンCと協調してビタミンCの効果を持続する、毛細血管を強化し血行を促進するなどの作用が知られています。 今回当社では、メチルヘスペリジンの新たな効果として、抗糖化作用を見出しました(特...
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ヤーマン、イオン導出入機能をプラスした温冷ケア用美容器を発売
メイク前の新習慣! 最新型温冷美容をお手軽に。もっとクリアに、もっとうるおう 42℃ HSP『うるおいHOT&COOL』 9月上旬より全国家電量販店および直販チャンネルにて発売 美容家電のパイオニア、ヤーマン株式会社(代表取締役社長:山崎貴三代(◇)、所在地:東京都江東区)は、温プレートと冷プレートを使用した温冷ケアが切り替えなしで同時にできる「42℃温冷」シリーズの最新機種『うるおいHOT&COOL』を、9月上旬より全国家電量販店および直販チャンネルにて発売いたします。 ◇社長名の正式表記は添付の関連資料を参照 「HSP(ヒートショックプロテイン)」(※1)の働きを活用した、約42℃の温プレート...
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理化学研究所、細胞1個の遺伝子発現を網羅的に定量化する「Quartz−Seq法」を開発
細胞1個の遺伝子発現を網羅的に定量化する「Quartz−Seq法」を開発 −細胞集団に潜む細胞のゆらぎの解明へ− <ポイント> ・高感度で再現性に優れ、かつ簡便な1細胞RNAシーケンス法を開発 ・分化段階や細胞周期の違いを遺伝子発現の違いとして再現性よく検出 ・同一培養条件かつ細胞周期も同じ細胞間で遺伝子発現のゆらぎを発見 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、細胞1個が発現する遺伝子を網羅的に定量化する方法「Quartz−Seq(クオーツセック)法」を開発し、同じ種類の細胞で、かつ同じ細胞周期[1]にある細胞同士でも、細胞ごとに遺伝子発現のパターンに差があることを明らかにしました。これは...
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理化学研究所と東大、オートファジーが糖鎖の代謝に関わることを発見
オートファジーが糖鎖の代謝に関わることを発見 −正常時に働くオートファジーはリソソームの機能維持に重要− <ポイント> ・オートファジーが欠損した細胞ではシアル酸を持つ糖鎖が細胞内に蓄積 ・シアル酸を持つ糖鎖の蓄積の原因は、リソソーム上の膜タンパク質の機能変化 ・オートファジーの機能不全ががん化のメカニズムに密接に関与する可能性 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、細胞内の不要なタンパク質などを分解するオートファジーが特定の糖鎖の効率の良い代謝に関与し、リソソーム[1]と呼ばれる細胞小器官の機能維持に重要な役割を果たしていることを明らかにしました。これは、理研...
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理化学研究所、マウス生殖細胞から特徴的なエピゲノム領域を発見
マウス生殖細胞から特徴的なエピゲノム領域を発見 −従来不可能だった100個程度の細胞からのゲノム修飾解析技術を開発− <ポイント> ・超微量解析技術により生殖細胞に特有な低メチル化DNA領域を発見 ・生殖細胞に特有な遺伝子発現とエピゲノム関連の解析に有用なリソースを特定 ・細胞分化や発がんに関するエピゲノム研究を促進 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、従来では不可能だった100個程度の細胞からのDNAメチル化[1]解析を可能とする技術を開発しました。この技術を用いてマウス胎児などから得られる少数の細胞を解析したところ、生殖細胞特有な遺伝子の発現に関わる低メチル化DNA...
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シャープ、過熱水蒸気の集中噴射で調理時間短縮のウォーターオーブン「ヘルシオ」を発売
新型「エコ技ターボ噴射エンジン」搭載で、調理時間を最大約40%短縮(※1)(AX−SP1) ウォーターオーブン「ヘルシオ」4機種を発売 ◇製品画像は添付の関連資料を参照 シャープは、過熱水蒸気を素早く集中噴射する新型「エコ技ターボ噴射エンジン」を搭載し、調理時間を最大約40%短縮(※1)したファミリー向けプレミアムタイプの「ヘルシオ」<AX−SP1>をはじめ、全4機種を発売します。 <AX−SP1>は、付属のクックブックで紹介している食材(※2)を自由に組み合わせて同時に調理ができる「カンタン焼き」「カンタン蒸し」や、わずか10分のスピード調理を実現する「カンタン10分」メニュー(48種...
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古河電工、蛍光シリカナノ粒子を用いた高感度イムノクロマト検査キットを開発
蛍光シリカナノ粒子を用い、高感度イムノクロマト検査キットを世界で初めて開発 〜眼感染症(アカントアメーバ角膜炎)に対する簡易迅速検査法を実現〜 当社は、蛍光シリカナノ粒子(Quartz Dot(R))(注1)の開発を行ってきましたが、これを体外検査薬である蛍光イムノクロマト技術に応用し、眼感染症の原因微生物の一つであるアカントアメーバ(注2)を高感度で検出できる世界初の簡易迅速検査法を開発しました。 このたび、国立大学法人 愛媛大学医学部眼科学教室 大橋裕一教授(以下、愛媛大)との共同臨床研究において、本検査法が迅速(判定30分以内)で、且つ従来の培養検査と同等以上の性能を示すことを確認...
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生理学研究所、神経細胞シナプスにおける脂質修飾酵素DHHC2の役割を解明
神経と神経の"つなぎ目"(シナプス)の「数」と「サイズ」は、どのように決まっているの? ―神経細胞シナプスにおける脂質修飾酵素DHHC2の役割を解明― 【内容】 脳の中で信号を伝える役割をしている神経細胞は、神経細胞と神経細胞の間にシナプスと呼ばれる“つなぎ目”をつくり複雑な神経回路を作っています。シナプス一つ一つの大きさは1ミクロン(マイクロメートル)ほどですが、神経細胞1個あたり1万個にも及ぶシナプスがあり、それが神経細胞内の正しい「場所」で、一定範囲の「数」と「サイズ」で一生涯維持されます。一方、それら“つなぎ目”(シナプス)の数、サイズ、伝達効率は、経験や刺激の種類に...
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福井大など、単一細胞のエピジェネティックな発現状態変化の追跡手法を開発
単一細胞でエピジェネティックな遺伝子の発現状態の変化を 追跡する手法を開発しその規則性と制御遺伝子を発見 <ポイント> ○エピジェネティクスは、細胞の多様性を生み出す仕組みとして近年注目されている。 ○従来エピジェネティックな変化は細胞集団で追跡していたが、今回一細胞ごとの比較に成功し、それが規則性を持って特定の遺伝子によって制御されることを発見。 ○本手法で酵母によって得られた知見をヒトに応用することで、関連遺伝子を同定し、将来的にがんをはじめとする後天性疾患の解明に期待。 JST 戦略的創造研究推進事業(さきがけ)の一環として、福井大学 大学院工学研究科の沖 昌也 准教授...
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多剤排出タンパク質の阻害剤結合構造決定に初めて成功 大きな社会問題となっている多剤耐性菌感染症克服に手がかり <概要> 大阪大学産業科学研究所の山口明人特任教授らは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業CRESTの一環として、緑膿菌および大腸菌の主な多剤排出タンパク質の阻害剤との結合構造の決定に初めて成功しました。多剤排出タンパク質とその阻害剤の選択的な結合構造を明らかにすることによって、社会的に大きな問題となっている多剤耐性緑膿菌感染症を克服するため治療薬開発に道を開きました。 <成果のポイント> ◆抗生物質の発達で克服されたと思われた細菌感染症が、多剤耐...
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協和発酵キリン、持続型G−CSF製剤(KRN125)の国内承認を申請
持続型G−CSF製剤(KRN125)の国内承認申請 協和発酵キリン株式会社(本社:東京、代表取締役社長:花井陳雄、以下「協和発酵キリン」)は、本日、がん化学療法による発熱性好中球減少症(注1)を対象として開発中の持続型G−CSF製剤(注2)KRN125(一般名:ペグフィルグラスチム)の国内医薬品製造販売承認を厚生労働省に申請しましたので、お知らせ致します。 KRN125は、がん化学療法による好中球減少症の治療に用いられるG−CSFの一つ「フィルグラスチム」をペグ化(注3)した持続型のG−CSF製剤です。がん化学療法による好中球減少症において、KRN125はがん化学療法1サイクルに1回の投与で、グラン(R)連日投...
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腎臓癌における遺伝子異常の全体図を解明 −腎臓癌に関する最大規模のゲノム解析を実施− <概要> 淡明細胞型腎細胞癌は腎臓に発生する癌のうちおよそ80%を占める代表的な腎臓癌です。現在のところ、手術による切除以外には完全な治癒を期待できる治療法がありません。癌が進行し転移を生じた場合には免疫療法や分子標的薬による治療が行われますが、その効果は限定的であり、より有効かつ身体への負担が少ない、新たな治療法の開発が求められています。そのためには、遺伝子変異をはじめとして、癌細胞で後天的に生じているゲノム(注1)異常・分子病態を詳細に理解する必要があります 京都大学大学院医学研究科 ...
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グリア細胞が脳傷害から神経を守るカルシウム機構の解明 1.発表者: 飯野 正光(東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学分野 教授) 金丸 和典(東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学分野 助教) 久保田 淳(東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学分野 特任研究員) 関谷 敬(東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学分野 助教) 廣瀬 謙造(東京大学大学院医学系研究科 神経生物学分野 教授) 大久保 洋平(東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学分野 講師) 2.発表のポイント: ◆グリア細胞の中で起こるカルシウム濃度上昇がタンパク質合成のスイッチとなり、...
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慶大、大腸癌に対する分子標的治療薬セキシマブの新しい効果予測法を開発
分子標的治療薬セキシマブの大腸癌に対する新しい効果予測法を開発 ―進行・再発大腸癌患者一人ひとりに最適な治療法の実現に期待― 慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器外科)教室の北川雄光(きたがわ ゆうこう)教授らの研究グループは、切除が不可能な進行・再発大腸癌治療に頻用される分子標的治療薬(がん細胞が増殖するために必要なタンパク質を標的とした抗がん剤)(注1)の一つであるセツキシマブの治療効果の予測に関連する新たな手法を開発しました。 セツキシマブは、大腸癌細胞の表面に位置する上皮成長因子受容体(Epidermal Growth Factor Receptor、以下、EGFR)に結合し、EGFRからの細胞増殖・転移に関与...
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理化学研究所、ウナギが光る仕組みを解明しビリルビンの臨床検査蛍光試薬を開発
ニホンウナギから人類初のビリルビンセンサー −ウナギが光る仕組みを解明、その特性を利用して臨床検査蛍光試薬を開発− <ポイント> ・ニホンウナギの緑色蛍光タンパク質UnaGはビリルビンと結合して光る ・ビリルビンを高感度、迅速、正確に定量する試薬を開発、新生児核黄疸の予防に効果的 ・ビリルビンの抗酸化作用に注目、ヒトの健康および疾病を診断する試薬 として期待 動画: http://youtu.be/y_P1vzZwGXo <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、ニホンウナギの筋肉に存在する緑色蛍光タンパク質が、バイオマーカーとして有名なビリルビンと結合して蛍光を発する仕組みを発見しました。この成果を応用...
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産総研、昆虫と細菌との共生におけるポリエステルの新たな機能を発見
昆虫と細菌との共生におけるポリエステルの新たな機能 −共生細菌のポリエステル蓄積、ストレス耐性、共生維持に予想外の関係− 【ポイント】 ・ホソヘリカメムシの腸内共生細菌は共生時にポリエステル顆粒を細胞内に蓄積 ・共生細菌のポリエステル合成能が正常な共生に必要であることを発見 ・バイオテクノロジーと微生物共生のあいだの予想外で興味深い関係への発展を期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門( http://unit.aist.go.jp/bpri/ )【研究部門長 鎌形 洋一】深津 武馬 首席研究員(兼)生物共生進化機構研究グループ 研究グルー...
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理化学研究所、アトピー性皮膚炎の発症に関わる4つのゲノム領域を発見
アトピー性皮膚炎の発症に関わる4つのゲノム領域を新たに発見 −3つの領域で日本人のアトピー性皮膚炎の発症との関連を確認− <ポイント> ・免疫関連疾患を解析するイムノチップ解析でアトピー性皮膚炎の遺伝要因を解明 ・2カ所のゲノム領域は日本・中国と欧州で遺伝要因が共通 ・アトピー性皮膚炎における臨床研究の仮説立案や治療標的分子の絞り込みが進展 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、アトピー性皮膚炎の発症に関連する4つのゲノム領域を新たに発見しました。これは、理研統合生命医科学研究センター(小安重夫センター長代行)の久保充明副センター長、呼吸器・アレルギー疾患研究チ...
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第一三共、骨粗鬆症治療剤「プラリア皮下注60mgシリンジ」を発売
新規骨粗鬆症治療剤「プラリア(R)皮下注60mgシリンジ」新発売のお知らせ 第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、本日、骨粗鬆症治療剤「プラリア(R)皮下注60mgシリンジ」(一般名:デノスマブ(遺伝子組換え)、製造販売承認取得日:本年3月25日、薬価基準収載日:本年5月24日)を新発売しましたので、お知らせいたします。 プラリア(R)は、ヒト型抗RANKL*モノクローナル抗体製剤で、骨吸収に必須のメディエーターであるRANKLを特異的に阻害し、6ヵ月に1回、皮下投与する新規骨粗鬆症治療剤です。国内外の臨床試験において、骨粗鬆症患者における骨折抑制効果が示されております。 骨粗鬆症による...
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東北大、マウス視神経挫滅モデルにおけるNrf2活性剤の神経保護作用を確認
緑内障の神経保護治療への新しいアプローチ マウス視神経挫滅モデルにおけるNrf2活性剤の神経保護作用 【概要】 東北大学大学院医学系研究科の中澤徹教授、丸山和一講師、檜森紀子助教らは、酸化ストレス防御機構において中心的な役割を担う転写因子であるNrf2(NF−E2 related factor2)の網膜神経節細胞死に対する関与、Nrf2活性剤の神経保護作用を明らかにしました。今後、Nrf2は緑内障における新規治療ターゲット分子となる可能性が期待できます。 本研究結果は、Journal of Neurochemistry(電子版)に5月30日に掲載されました。 【研究内容】 緑内障(注1)は40歳以上の約5%が罹患し、日本人における失明原因の...
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安川電機、バイオ・メディカル分野向けに分析前処理ロボットシステムを発売
バイオ・メディカル分野向けロボットシステムを開発 −バイオ・メディカルの現場に革新的進化をもたらします− 株式会社安川電機(代表取締役会長兼社長 津田 純嗣)は、医療やバイオ研究分野における試薬や検体の分析前処理作業向けに、当社産業用ロボット(双腕ロボット)を使用したロボットシステムを開発し、2013年6月より発売します。 ※製品画像は添付の関連資料を参照 1.製品化のねらい これまで医療やバイオ研究分野においては、分析前処理作業として幾種類もの小型容器に微量の試薬や検体を分注・攪拌、分離などを行ったのち、複数の分析機器を駆使して微細な分析を行うなど、複雑かつデリケートな...
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理化学研究所、環状mRNAを用いたエンドレスなタンパク質合成に成功
環状mRNAを用いてエンドレスなタンパク質合成に成功 −ローリングサークルタンパク質合成手法を開発− <ポイント> ・終止コドンの無い環状mRNAを考案、リボゾームが永久的にタンパク質合成 ・タンパク質合成効率は、直鎖状mRNAに比べて200倍アップ ・新しい長鎖タンパク質合成法として期待 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、大腸菌が通常持っているタンパク質合成過程において、タンパク質合成終了の目印となる終止コドン[1]を除いた環状のメッセンジャーRNA(mRNA)[2]を鋳型に用いてエンドレスにタンパク質合成反応を起こすことに成功しました。通常の直鎖状RNAを鋳型とするタンパク質合成反応に比べ...
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東大と北大など、ホタルの光の人工明滅で生体内のpH変化をモニターする技術を開発
「人工的に作り出したホタルの光の明滅を使って生体内のpH変化をモニターする技術の開発」 ●発表のポイント ホタルの光の明滅を人工的に作り出し、その明滅の速度を計ることで、生きた動物内でのpH変化を長時間安定してモニターする方法を開発しました。 これまで生きた動物体内でのpH環境を測定することは容易ではありませんでした。今回開発した技術により、動物体内のpH変化を数時間安定してイメージングする方法を確立しました。 細胞がガン化、もしくは低酸素状態になると、細胞内のpHが低下(酸性化)することが知られています。pHのモニタリングを通して、生体内の異常を簡便に検査する技術に繋がると期待されます...
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資生堂、D−アミノ酸の新たな美肌効果を発見し中国専用ブランド「ウララ」に活用
資生堂、D−アミノ酸の新たな美肌効果を発見し、化粧品に初めて応用 中国専用ブランド「ウララ」に活用 資生堂は、世界のD−アミノ酸研究をリードする九州大学と共同開発した高感度D,L‐アミノ酸同時一斉分析装置(特許取得済)と、長年培ってきた皮膚科学研究の融合を図り、D−アミノ酸の新たな美肌効果を発見しました。この研究成果を、中国専用ブランド「ウララ」の抗老化スキンケアシリーズ「マルチバイタライジングDAA」(2013年6月発売)に、化粧品として初めて応用します。中国専用ブランド「ウララ」は、重要市場と位置付けている中国において、お客さまからの信頼をより強固なものとすべく集中して投資を強化...
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東大、赤痢菌は感染細胞が菌排除の目的で行う細胞死を自ら阻止することを発見
赤痢菌は感染細胞が菌排除の目的で行う細胞死を自ら阻止する ―赤痢菌のカスパーゼ−4に対する新規阻害因子の発見― 1.発表者: 小林 泰良(東京大学医科学研究所附属感染症国際研究センター 感染制御系 細菌学分野 学術支援専門職員) 三室 仁美(東京大学医科学研究所附属感染症国際研究センター 感染制御系 細菌学分野 准教授) 笹川 千尋(東京大学 名誉教授) 2.発表のポイント: ◆どのような成果を出したのか 上皮細胞は細菌感染に応答してカスパーゼ4依存的な細胞死を起こして病原体を取り除くが、赤痢菌はカスパーゼ4特異的な阻害因子を分泌してこれに抵抗する高度な戦略を有していた。 ◆...
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アステラス製薬、FDAから「エルロチニブ」が追加適応承認取得
アステラス製薬 HER1/EGFRチロシンキナーゼ阻害剤タルセバ(R) 米国FDAからの追加適応承認取得に関するお知らせ アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、米国子会社であるアステラス ファーマ US, Inc.(本社:イリノイ州ノースブルック)とジェネンテック社(英名:Genentech)が米国で共同販促をするHER1/EGFRチロシンキナーゼ阻害剤タルセバ (R)(一般名:エルロチニブ)に関し、米国食品医薬品局(FDA)より既承認の診断法で確認されたEGFR遺伝子変異を有する転移性の非小細胞肺がんに対する一次治療の追加適応症について、FDAから承認を取得しましたので、お知らせします。また、FDAは...
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理化学研究所、骨・関節・皮膚を広範に犯す難病の原因遺伝子を発見
骨・関節、皮膚を広範に犯す難病の原因遺伝子を発見 −新たな疾患概念「GAG結合領域病」を提起し、その病態解明に向けた第一歩− <ポイント> ・骨格異常を起こす難病の原因遺伝子「B3GALT6」を次世代シーケンサーで発見 ・B3GALT6の変異は骨、軟骨、靱帯、皮膚などさまざまな組織の異常を引き起こす ・診断困難だった重度の骨格異常を起こす難病に対し、遺伝子診断が可能に <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、骨や関節、軟骨、靱帯、皮膚など広い範囲の組織で異常を引き起こす一連の遺伝性難治疾患の原因が、グリコサミノグリカン(GAG)という糖鎖の合成に重要な「B3GALT6遺伝子」であることを発...
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日本新薬、デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤の臨床試験を開始
国産初のアンチセンス核酸医薬品として デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤の臨床試験開始 日本新薬は独立行政法人国立精神・神経医療研究センター(小平市、理事長:樋口輝彦、以下 国立精神・神経医療研究センター)と、2009年から共同研究を進めてきたアンチセンス核酸医薬品であるデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療剤(開発番号:NS−065/NCNP−01)を用いて、今年7月より、医師主導で早期探索的臨床試験を開始する予定ですのでお知らせいたします。本治療剤はジストロフィン遺伝子のエクソン53スキップを目的に開発され、本スキップに応答する変異形式を有するDMD患者さんを対象としており、強...
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ゴカイが持つ無限の再生能力の仕組みを解明 ―体節からの増殖シグナルが新たな体節形成を誘導、強力な再生能力を裏付け― <ポイント> ・釣り餌で用いられるゴカイは切断された胴部の後端から新たな体節を再生 ・胴部と尾部の境界で増殖する細胞が1列ごとに付加、5列で体節の原型が完成 ・両生類胚の発生過程で発見された相同形質誘導をゴカイの再生場面でも発見 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、環形動物[1]ゴカイの体節[2]形成を詳細に観察し、新たな体節は隣の体節からのタンパク質が増殖のシグナルとなって作られることを発見しました。成体になった後でも既存の体節を鋳型にして新たな体節...
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ポータブルマイクロプレート洗浄装置を発売 タカラバイオ株式会社は、酵素免疫測定(EIA)実験に欠かせない、96ウェルマイクロプレートの小型洗浄装置を本年5月13日より発売します。 EIA法を用いると、抗原抗体反応を利用して微量な目的タンパク質を高感度で定量することができるため、EIA用試薬は、骨粗しょう症や癌、アルツハイマー症など幅広い研究分野で用いられています。EIAキットの使用においては、通常6−7回の洗浄過程があり、マイクロプレート洗浄装置は、この洗浄工程で利用されます。 新発売のマイクロプレート洗浄装置は、持ち運びが容易な軽量型で、設置場所を選びません。洗浄ノズル部分は吸引と洗...
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東大、無顎類ヌタウナギの主要組織適合遺伝子複合体分子の有力候補を発見
高等生物の繁栄の鍵「獲得免疫システム」の起源に新たな知見 〜無顎類ヌタウナギにおける主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子の有力候補を発見〜 <発表者> 高場 啓之(東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻 大学院生) 西住 裕文(東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻 助教) 坂野 仁(東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻 名誉教授) <発表のポイント> ・どのような成果を出したのか 獲得免疫を持つ脊椎動物の中で最も進化的起源が古いとされる無顎類のヌタウナギにおいて、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子の有力な候補を同定し、ALAと命名した。 ・新規性(何が新しいのか) ...
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京大、ヒトiPS細胞から短期間で効率よく再現性高く筋肉細胞を作製することに成功
効率よく、再現性高くヒトiPS細胞から筋肉細胞を作製 −筋肉疾患の創薬プラットフォームの開発に向けて− 櫻井英俊 iPS細胞研究所(CiRA)講師、田中章仁 名古屋大学医学系研究科大学院生(CiRAにて学外研究)らの研究グループは、ヒトiPS細胞から、これまでの手法より短期間で効率よく、さらに再現性高く筋肉細胞を作製することに成功しました。 <要旨> これまで、ヒトiPS細胞やES(胚性幹)細胞から筋肉細胞を作製する試みはありましたが、効率が高くない上に再現性が低く、同じ手法を用いても、細胞株が変わると筋肉細胞の出来具合が変わってしまうという問題を抱えていました。 本研究では、細胞の運命を骨格筋細胞...
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シード・プランニング、世界のタンパク質医薬品開発の最新動向と市場展望を発表
世界のタンパク質医薬品開発の最新動向と市場展望 [現状] ●2011年のタンパク医薬品市場は528億ドル。2010年比3.7%の成長。 ●金額シェアでは「ホルモン」「インターフェロン」「融合タンパク」で60%を占める。 [市場展望] ●2020年の市場は約820億ドル。毎年4〜5%成長し、2011年比1.5倍。 ●「低分子抗体」「融合タンパク」の増加が市場をけん引する。 市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、世界のタンパク質医薬品開発と市場に関する調査を実施し、このほど、その結果をま...
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理化学研究所とJST、動物の体作りに重要なレチノイン酸濃度の可視化に成功
動物の体作りに重要なレチノイン酸の可視化に成功 −脊椎動物の胚でレチノイン酸が直線的な濃度勾配を形成− <ポイント> ・レチノイン酸濃度をモニターする蛍光指示薬「GEPRA」を開発 ・魚の胚の真ん中から頭と尾に向かうほどレチノイン酸の濃度が直線的に減少 ・皮膚病やがんの治療で投与されるレチノイン酸の分布を観測する技術へ発展 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、ゼブラフィッシュの胚を用いて、ビタミンA誘導体であるレチノイン酸を可視化する技術を開発し、その濃度勾配が動物の体を形作るのに重要な役割を担うことを明らかにしました。これは、理研脳科学総合研究センター(利根川進センター...
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理化学研究所と東大、21番目のアミノ酸「セレノシステイン」の合成メカニズムを解明
21番目のアミノ酸「セレノシステイン(Sec)」の合成メカニズムを解明 −星形の超巨大複合体がSec合成を一度に成し遂げる− <ポイント> ・Secの合成に必要な酵素「SelA」の立体構造を決定 ・星形の巨大タンパク質「SelA」の4つのサブユニットが異なる作業を担いSecを合成 ・セレン(Se)の自在な導入によるスーパー酵素の創生などへ期待 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、バクテリアにおける「21番目のアミノ酸[1]」と呼ばれるセレノシステイン(Sec)の合成メカニズムを解明しました。これは、理研生命分子システム基盤研究領域の横山茂之領域長(横山茂之領域長、現:横山構造生...
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生理学研究所、周囲の温度で「冷たさセンサー」の冷たさの感じ方が変わる仕組みを解明
周囲の温度で“冷たさセンサー”の冷たさの感じ方が変わる仕組みを解明 <内容> 皮膚近くにまで広がっている末梢の感覚神経には、TRPM8(トリップエムエイト)と呼ばれるタンパク質でできた冷受容体があり、“冷たさセンサー”として冷たさを感じています。ある温度以下になるとこの“冷たさセンサー”は冷たさを感じ、それを脳に伝えて脳が「冷たい」と感じるのです。その一方で、こうした冷たさの感じ方は、周囲の温度によって変わることが以前より知られています。たとえば、温かいお湯に手をつけておいてから室温の水につけると室温よりも冷たく感じられますが、低い温度の水に手をつけておいてから室温の水につけると...
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理化学研究所、酵素「Man2C1」に酵素活性と無関係に細胞死を抑制する機能を発見
糖鎖を分解する酵素「Man2C1」に新たな機能を発見 − Man2C1は酵素活性の他に細胞死抑制機能を持つ − ◇ポイント ・Man2C1が細胞死を抑制する分子メカニズムの詳細が明らかに ・酵素活性と細胞死抑制はそれぞれ独立して機能する ・がんの増殖・転移を抑える新たな抗がん剤開発に寄与すると期待 理化学研究所(野依良治理事長)は、糖鎖を分解する酵素「Man2C1」が、酵素活性と無関係に細胞死を抑制する機能を持つことを発見しました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)糖鎖代謝学研究チームの鈴木匡チームリーダー、王麗(ワン リー)特別研究員らの研究チームによる成果です。 生体内の細胞分化やホ...
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JFLA子会社、低コストで料理酒の滓(おり)を防止する新技術を共同開発
〜地元・愛知のセラミックスを用いた、低コストで料理酒の滓(おり)を防止する新技術〜 盛田が「料理酒の新たな滓(おり)防止技術」をあいち産業科学技術総合センターと共同開発 ジャパン・フード&リカー・アライアンス株式会社(以下 JFLA)の事業子会社である、盛田株式会社(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:小林武司、以下 盛田)は、愛知県の総合的技術支援機関である、あいち産業科学技術総合センターとの共同開発により、料理酒の新たな滓(おり)防止技術を開発しました。 料理酒は、和食に欠かすことのできない調味料の一つですが、製品中に含まれるタンパク質(*1)によって生産・流通中に滓や濁...
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東大など、アフリカ睡眠病治療薬の候補化合物と標的タンパク質との複合体構造を解明
アフリカ睡眠病治療薬の候補化合物と標的タンパク質との複合体構造の解明 1.発表者: 北 潔(東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻 生物医化学分野 教授) 原田 繁春(京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科 応用生物学部門 構造生物工学研究室 教授) 2.発表のポイント: ◆成果:アフリカトリパノソーマが引き起こすアフリカ睡眠病の治療薬候補化合物と、その標的タンパク質(シアン耐性酸化酵素、TAO)との複合体構造を明らかにしました。 ◆新規性:TAOは、アフリカ睡眠病治療薬の標的として格好のタンパク質ですが、立体構造は全く分かっていませんでした。この研究では、TAOに治療薬候補化合...
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武田薬品、全身性エリテマトーデスなどの新薬候補物質を対象とした共同研究開発契約を締結
武田薬品とResolve社との共同研究開発契約について 武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とResolve Therapeutics,LLC(本社:米国、シアトル、以下「Resolve社」)は、このたび、全身性エリテマトーデスおよびその他の自己免疫疾患治療のための新薬候補物質を対象とした共同研究開発契約(以下「本契約」)を締結しましたのでお知らせします。 本契約において、Resolve社は、最も研究が進んでいるヌクレアーゼ(*1)融合タンパク質(*2)RSLV−132について、全身性エリテマトーデスを対象に最初に実施する臨床第1b/2a相試験(*3)(以下、「P−1b/2a試験」)が終了するまでの全ての研究開発業...
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アイシン精機、ダニや花粉などのアレル物質を抑制するマットレスを発売
ダニや花粉から身を守る、アレルカットタイプマットレスを新発売 アイシン精機株式会社(本社:愛知県刈谷市、社長:藤森文雄)は、寝室空間事業ブランドであるASLEEP(アスリープ)のJコンセプトシリーズ(※1)からダニや花粉から身を守る「アレルカットタイプ」マットレスを2013年3月1日より発売いたします。 今回、発売する「アレルカットタイプ」は、日本人の多くが悩んでいるダニや花粉の影響に注目し、マットレスカバーに抗アレル物質を加工することで、ダニや花粉などのアレル物質を抑制させるマットレスです。ダニ・花粉のタンパク質を吸着し拡散を防ぎ、アレル物質を90%以上減少(※2)できます。さら...
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慶大、脳内で運動に関係した記憶が作られるメカニズムの一端を解明
脳内で運動の記憶が作られるメカニズムの一端が明らかに 〜学習の起きやすさを決める「マスター鍵(キー)」の発見〜 慶應義塾大学医学部生理学教室の柚崎通介(ゆざきみちすけ)(※)教授と幸田和久講師、掛川 渉講師らは、脳内で運動に関係した記憶(注1)が作られるメカニズムの一端を明らかにしました。 ※教授名の正式表記は添付の関連資料を参照 神経細胞はシナプス(注2)と呼ばれるつなぎ目を介して互いに結合して神経回路を形成しています。シナプスこそが脳における「記憶の場」と考えられています(図1)。練習すればするほど楽器の演奏が上達するというような運動の学習は、特に小脳において行われ...
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雪印メグミルク、宅配専用商品「恵megumiガセリ菌+グルタミン ヨーグルト」をリニューアル発売
プロバイオティクスヨーグルトに「グルタミン」のパワー ヨーグルトで新しい健康習慣、はじまります! 宅配専用商品『恵megumiガセリ菌+グルタミン ヨーグルト』80g 平成25年2月26日(火)より全国でリニューアル発売 雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:中野 吉晴)は、宅配専用商品『恵megumi ガセリ菌+グルタミン ヨーグルト』(80g)を平成25年2月26日(火)より全国でリニューアル発売いたします。 『恵megumiガセリ菌+グルタミン ヨーグルト』は、弊社独自の乳酸菌「ガセリ菌SP株(※1)」を使ったプロバイオティクスヨーグルトに機能性アミノ酸「グルタミン(※2)...
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理化学研究所と阪大、生物内部を高速・高精細にイメージング可能にする装置を開発
生物内部を高速・高精細にイメージングが可能に −多点共焦点顕微鏡法を二光子励起法の適用で生体観察向けに改良− ◇ポイント◇ ・多点共焦点顕微鏡法の問題点“ピンホール・クロストーク”を解消 ・生物の30〜100μm深部での観察画像のコントラスト比が30倍以上向上 ・広くライフサイエンス分野での貢献に期待 理化学研究所(野依良治理事長)と大阪大学(平野俊夫総長)は、生物個体や組織など、厚みがある試料内部の高速・高精細に蛍光イメージングを可能とする装置を開発。これは、理研発生・再生科学総合研究センター(理研CDB 竹市雅俊センター長)光学イメージング解析ユニットの清末優子ユニットリー...
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東芝ホームアプライアンス、「温度切替5段階」から選んで乾かせるヘアードライヤーを発売
「温度切替5段階」から選んで乾かせるヘアードライヤーの発売について − 最大風量1.4m3/分の「3つの風量」と組み合わせて熱ダメージを軽減させる − 当社は、ヘアードライヤーの新製品として、「uLos(ウルオス)」HDH−900Xを2月16日より発売します。 *製品画像は添付の関連資料を参照 新製品は、「温度切替5段階」と「3つの風量切替」により、髪への熱ダメージを軽減させて短時間でしっかり乾かすことができる温度と風量が選べます。新搭載の選べる温風温度は、50℃、60℃、100℃、110℃、120℃の5段階(注1)です。風量は、TURBOモード(大風量1.4m3/分)、DRYモード、SETモードの3...
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京大など、ヒトiPS細胞を分化誘導させて腎臓の一部構造再現に成功
ヒトiPS細胞を用いて腎臓の一部構造を再現 前伸一 氏(iPS細胞研究所(CiRA)・日本学術振興会特別研究員)、長船健二 CiRA准教授(科学技術振興機構(JST)さきがけ、JST山中iPS細胞特別プロジェクト)らの研究グループは、ヒトiPS細胞を分化誘導させ、腎臓や生殖腺などの元となる中間中胚葉へと高効率に分化させることに成功しました。腎臓再生に向けた大きな一歩を踏み出したといえます。 腎臓の細胞のほとんどは中間中胚葉から分化するため、腎臓再生に向けて、まずヒトiPS/ES細胞から中間中胚葉へと高効率に分化させる技術の開発が必要です。研究グループはヒトのiPS/ES細胞で効率良く遺伝子の相同組み換えを起こさせる技術...
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アステラス製薬、FDAから「エルロチニブ」の承認申請受領通知受ける
アステラス製薬 HER1/EGFRチロシンキナーゼ阻害剤タルセバ(R) 米国FDAからの承認申請受領通知に関するお知らせ アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、米国子会社であるアステラス ファーマ US, Inc.(本社:イリノイ州ノースブルック)とジェネンテック社(英名:Genentech)が米国で共同販促をするHER1/EGFRチロシンキナーゼ阻害剤タルセバ(R)(一般名:エルロチニブ)について、米国食品医薬品局(FDA)から、EGFR遺伝子変異を有する局所進行性又は転移性の非小細胞肺がんに対する一次治療の追加適応症での販売許可申請を受領した旨の通知を受けましたので、お知らせします。本申請に...
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肝臓の再生を促す新たなメカニズムを発見 ― 重篤な肝障害を自らの力で修復する肝前駆細胞の活性化について ― 1.発表者: 宮島 篤(東京大学 分子細胞生物学研究所 教授) 伊藤 暢(東京大学 分子細胞生物学研究所 助教) 高瀬 比菜子(日本学術振興会 特別研究員PD[現所属:スタンフォード大学医学部 博士研究員]) 2.発表のポイント: ◆どのような成果を出したのか 障害を受けた肝臓ではFGF7というタンパク質が発現して、これが肝細胞を生み出す元となる肝前駆細胞を活性化し増幅させることで再生を担うことを、初めて明らかにした。 ◆新規性(何が新しいのか) これまで不明であった...
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生理学研究所、新世界ザルの目の中にモーション・ディテクターと考えられる視神経細胞を発見
新世界ザルの目の中にモーション・ディテクターと考えられる視神経細胞を発見 ―霊長類網膜短期培養保存法の確立および遺伝子導入で− <内容> 自然科学研究機構生理学研究所の小泉 周(コイズミ・アマネ)准教授ならびに森藤 暁(モリトウ・サトル)博士(現・東北大学医学部)と小松 勇介(コマツ・ユウスケ)特任助教(基礎生物学研究所・モデル生物研究センター・マーモセット研究施設・研究員)の共同研究グループは、新世界ザル(マーモセット)と呼ばれるサルの目の中の神経組織である網膜には、様々な形の視神経細胞(網膜神経節細胞)があり、中でも、形態学的にモーション・ディテクターの特徴を全てもつ視...
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東大、メスマウスを誘うオスの尿臭として新規不飽和脂肪族アルコールを発見
メスマウスを誘うオスの尿臭として新規不飽和脂肪族アルコールの発見 発表者 吉川 敬一(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任研究員) 中川 弘瑛(東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 修士課程(当時)) 森 直紀(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 助教) 渡邉 秀典(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 教授) 東原 和成(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 教授) <発表のポイント> ◆どのような成果を出したのか 雄マウスの尿から発せられて、雌を惹きつける新規物質として、(Z)−5−tetra...
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エーザイ、米国2社とコンパニオン診断薬開発で共同開発契約を締結
エーザイがコンパニオン診断薬開発でEpizyme,Inc.およびRoche Molecular Systems,Inc.と共同開発契約を締結 エーザイ株式会社(本社:東京、社長:内藤晴夫)は、Epizyme,Inc.(本社:米国マサチューセッツ州、社長:Robert Gould、以下 Epizyme社)およびRoche Molecular Systems,Inc.(本社:米国カルフォルニア州、社長:Paul Brown、以下RMS社)と、コンパニオン診断薬(Companion Diagnostics:CoDx)の共同開発契約を締結しましたので、お知らせします。本契約に基づき、エピジェネティクスに関連するEZH2の遺伝子変異を同定するCoDxの開発を進め、EZH2に変異を有するリンパ腫患者様に対する個別化医療の実現をめざします。 当社は、2011...
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理化学研究所、抗がん剤の種「テルペンドールE」の生合成メカニズムを解明
抗がん剤の種「テルペンドールE」の生合成メカニズムを解明 −テルペンドールEはかび毒生合成のカギとなる中間体だった− ◇ポイント◇ ・テルペンドールEとかび毒の生合成に関与する遺伝子を7個同定 ・テルペンドールEを変換する酵素の遺伝子を欠損させ、安定的調製が可能に ・副作用が少ない新しい抗がん剤開発やかび毒制御への応用に期待 <動画> http://www.youtube.com/watch?v=yyGXCi5WSfc&feature=player_embedded 理化学研究所(野依良治理事長)は、土壌に棲む糸状菌(※1)の仲間が、新しい抗がん剤の種となる化合物として注目されている「テルペンドールE」を生合成するメカニズムを明らかにしました。これは、理研基幹...
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理化学研究所、抗がん剤による細胞の形の変化から薬剤の作用を予測する手法を開発
がん細胞の「かたち」で簡単に抗がん剤の作用を予測 −抗がん剤創薬に向けた新しいアプローチ− ◇ポイント◇ ・細胞形態の変化パターンをデータベース化した「モルフォベース」を構築 ・さまざまな薬剤の作用をモルフォベースで分類、形態変化と薬理作用を関連付け ・モルフォベースを活用し新規有用物質の標的分子や既知薬剤の副作用を予測 抗がん剤の作用予測手法開発とテルペンドールE生合成メカニズム解明 http://www.youtube.com/watch?v=yyGXCi5WSfc&feature=player_embedded 理化学研究所(野依良治理事長)は、さまざまな抗がん剤をがん細胞に添加することで起きる細胞形態の変化パターンをデータベース化した「モルフォ...
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基礎生物学研究所、根粒と茎頂分裂組織を共通して制御する新たな遺伝子を発見
「根粒と茎頂分裂組織を共通して制御する新たな遺伝子の発見」 基礎生物学研究所 共生システム研究部門の寿崎拓哉助教と川口正代司教授らの研究グループは、マメ科植物と根粒菌の共生の場である「根粒」が、根から分化する過程を制御する新たな遺伝子を発見しました。研究グループがTRICOT(トリコ)と名付けたこの遺伝子は、根粒形成において重要な役割を担うだけでなく、葉や茎など地上部の器官の発生を司る「茎頂分裂組織」の活性維持にも関与することがわかり、根粒と他組織の形づくりの共通性や根粒共生の進化基盤の一端が明らかになりました。この研究成果は、生物学専門誌Developmentの電子速報版に12月18日に掲載さ...
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東大、複雑疾病の早期診断などを可能にする動的ネットワークバイオマーカーの有効性を証明
複雑疾病の早期診断や病態悪化の予兆検出を可能にする、 新しい動的ネットワークバイオマーカー理論 1.発表者: 劉 鋭 Rui Liu(科学技術振興機構 合原最先端数理モデルプロジェクト 研究員/東京大学 生産技術研究所 民間等共同研究員) 陳 洛南 Luonan Chen(東京大学 生産技術研究所 客員教授/Chinese Academy of Sciences,Professor) 合原 一幸 Kazuyuki Aihara(東京大学 生産技術研究所 教授) 2.発表ポイント (1)疾病の早期診断や病態悪化の予兆検出を可能とする「動的ネットワークバイオマーカー(DNB:Dynamical Network Biomarker)(注1)」理論(図1)を実際に活用する数学的手法を提案するとともに...
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京大、ヒトiPS細胞に発現しているタンパク質を大規模・網羅的に検出
ヒトiPS細胞に発現しているタンパク質を世界最大規模で網羅的に検出−iPS細胞の多能性機能解析のための第一歩 石濱泰 薬学研究科教授の研究グループは、中川誠人 iPS細胞研究所(CiRA)講師、山中伸弥 同所長・教授の研究グループと共同で、ヒト人工多能性幹(iPS)細胞中の全タンパク質(プロテオーム)に対し、独自の計測システムを用いた発現解析をおこない、約1万種のタンパク質の発現量プロファイルを取得することに成功しました。本研究により、従来の遺伝子発現情報に加え、細胞機能を直接制御しているタンパク質の発現情報が入手可能となったことから、今後ヒトiPS細胞の様々な機能解析が加速するものと考えられます...
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京大、ヒトのミトコンドリアでNADPを合成する酵素を特定しNADPの供給源を解明
ヒトのミトコンドリアにおけるNADP供給源の特定とその意義 村田幸作 農学研究科教授、河井重幸 同助教らの研究グループは、ヒトのミトコンドリアでNADPを合成する酵素を特定し、NADPの供給源を明らかにしました。 本研究成果は、英国科学誌「Nature Communications」の12月4日付オンライン版にオープンアクセス誌として掲載されました。 <研究のトピックス性> ヒトを含めた真核細胞は、分裂し、増殖するオルガネラ:ミトコンドリア(Mt)をもちます。Mtは糖や脂肪酸を燃焼させ、エネルギー(ATP)を産生する重要な機能を担っています。そのため、Mtでは、NADやNADPを補酵素とする酵素によって多様な酸化還元反応が進行してい...
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カネボウ化粧品など、「光老化」による真皮組織変化の進行度を評価する客観的な指標を確立
UVAによる光老化皮膚に関する新知見 [1]光老化の初期段階では真皮深部でエラスチンの変質が起こる [2]新規光老化マーカー「COMP」の発見 カネボウ化粧品・価値創成研究所は、東海大学医学部皮膚科学・形成外科学・生体防御学と共同で、紫外線による皮膚の老化についての研究を進める中で、"光老化"による真皮組織変化の進行度(重症度)を評価する客観的な指標となる"光老化組織ステージ"を確立しました。"光老化組織ステージ"は、目視でのシワスコアと有意に相関することも確認。さらに指標作成の過程で、光老化の初期段階において真皮の深部でエラスチンの異常が生じることを初めて明らかにし...
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昭和電工、オーストリアの精製ゲル開発製造会社と業務・資本提携契約を締結
精製ゲル市場への新規参入 オーストリア社への戦略的投資による分離精製事業の拡大 昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫)は、バイオ医薬や工業分野の製造工程において使用される精製ゲル市場への参入を決定し、オーストリアの精製ゲル開発製造会社BIA Separations(以下、BIA)と業務・資本提携に関する契約を締結しました。 当社では、高速液体クロマトグラフィー(*)(以下、HPLC)関連の各種製品の開発・製造販売を、分離精製事業のひとつとして行っています。このなかでも分析用HPLCカラム(**)は、登録商標「Shodex(R)」として40余年の歴史を持ち、幅広い製品群を有しています。現在では世界中に構築した販売網を通じ...
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パテント・リザルト、大学・TLO対象の遺伝子関連技術の特許総合力ランキングを発表
大学・TLO 遺伝子関連技術の特許総合力ランキング トップ3は九州大学、岡山大学、京都大学 大学・TLOにおいて特許出願が多い技術分野の1つに「生命工学」が挙げられます。そこで弊社は、大学・TLOを対象として「生命工学」分野の中でも「遺伝子」に関連する技術に着目し、各機関の競争力に関する調査を行いました(注1)。 1993年から2012年9月末までに日本の特許庁で公開された関連特許4,084件を対象に、個別特許の注目度を指数化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量の両面から総合的に評価しました。 集計の結果、1位 九州大学、2位 岡山大学、3位 京都大学とな...
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アステラス製薬、「HER1/EGFRチロシンキナーゼ阻害剤タルセバ」を米国で追加適応申請
アステラス製薬 HER1/EGFRチロシンキナーゼ阻害剤タルセバ(R) 米国での追加適応申請に関するお知らせ アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、米国子会社であるアステラス ファーマ US,Inc.(本社:イリノイ州ノースブルック)とジェネンテック社(英名:Genentech)が米国で共同販促をするHER1/EGFRチロシンキナーゼ阻害剤タルセバ(R)(一般名:エルロチニブ)について、既承認の診断法で確認されたEGFR遺伝子変異を有する局所進行性又は転移性の非小細胞肺がんに対する一次治療の追加適応症について、米国食品医薬品局(F...
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アロニアベリーの皮下脂肪低減作用を確認 気になるお腹周りのダイエットサポートサプリに応用 ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(本社:東京都品川区、社長:岩崎泰夫※)は、バラ科のアロニアベリー(学名:Aronia melanocarpa)のヒト摂取試験を行い、アロニアベリーエキス(1日あたり生果実18g相当)を12週間摂取することで、皮下脂肪面積(腹部CTにより測定)を減少させることを確認しました(図1、2)。 ※社長名の正式表記および図1・2は添付の関連資料を参照 ポーラ化成工業では、アロニアベリーの機能性に着目し、新たな機能性食品素材としての研究を進めて...
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東大、マイクロRNAが細胞核に輸送される分子メカニズムを発見
マイクロRNAが細胞核に輸送される分子メカニズムを発見 ― 核内でもマイクロRNAによる遺伝子発現調節が起こる可能性 ― 【発表者】 西 賢二 (東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 特任助教) 程 久美子(東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 准教授) <発表のポイント> ・どのような成果を出したのか RNAサイレンシングに関わるタンパク質TNRC6Aが核と細胞質の間を行き来する輸送タンパク質であり、マイクロRNA(miRNA)と相互作用するAgoタンパク質と結合することで、miRNAを核内に輸送することを明らかにした。 ・新規性 従来、miRNAによるRNAサ...
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ナノキャリア、仏LFB社との共同研究契約を一度終了し新たな共同研究の模索で合意
LFB Biotechnologiesとの共同研究契約について 当社は、LFB Biotechnologies(以下、「LFB社」)との間で締結しておりました共同研究契約を一度終了し、新たな共同研究を模索することを両社で合意しましたので、ご報告致します。 両社は、2010年10月より、LFB社が有する血友病治療用タンパク質である第VII因子を対象に、当社の徐放性ミセル化ナノ粒子技術を利用した新しいミセル化製剤の調製、最適化および長期安全性を評価するための試験を実施し、これらの試験結果をもとに、第VII因子ミセルの開発可能性や安全性に関して、両社で議論を重ねて参りました。...
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シーボン、導入美容液「シーボン コンセントレートハイドレーターS」を発売
さらなる浸透力を追求。うるおいと美肌成分をすみずみまで届ける導入美容液 シーボン コンセントレートハイドレーターS 11月1日(木) バージョンアップ新発売 化粧品、医薬部外品等製造販売の株式会社シーボン(本店:東京都港区六本木七丁目18番12号/資本金:4億4,954万円/代表取締役社長:金子靖代/証券コード:4926)は、昨年10月に発売した最高級エイジングケアライン「シーボン コンセントレートシリーズ」の夜専用スキンケア「ナイトプログラム」から、導入美容液「シーボン コンセントレートハイドレーターS」(14,700円)を、全国111店舗のシーボン.フェイシャリストサロ...
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理化学研究所など、睡眠・覚醒のサーカディアンリズム形成機構を神経活動レベルで解明
睡眠・覚醒機能と24時間リズムをセロトニンが束ねる −睡眠・覚醒のサーカディアンリズム形成機構を神経活動レベルで解明− ◇ポイント◇ ・セロトニンが不足すると、脳の生物時計が正常でも睡眠・覚醒のリズムが乱れる ・前脳基底部・視索前野でセロトニン系が機能しないと、睡眠リズムが崩れる ・セロトニンが関わる不眠、睡眠リズム障害、うつ病などの体系的な理解へ貢献 理化学研究所(野依良治理事長)は、サーカディアンリズム(※1)と呼ばれる24時間周期のリズムと、睡眠・覚醒(※2)に伴う神経活動(睡眠・覚醒機能)が、神経伝達物質セロトニン(※3)の働きによって脳の深部で統合され、24時間...
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京大、DNA/RNAを分離・濃縮する熱泳動の分子構造依存性を解明
DNA/RNAを分離・濃縮する熱泳動の分子構造依存性を解明 −温度勾配で分子を操作、構造変化を検出する新技術へ− 前多裕介 白眉センター特定助教らの研究グループは、高分子溶液中に温度勾配を形成することで起こる熱泳動現象がDNAやRNAの折り畳み構造に応じて分離するメカニズムを明らかにしました。DNAやタンパク質、コロイド粒子などの物質が温度勾配のもとで低温側に一方向に泳動される熱泳動現象が知られています。近年、熱泳動の物理的機構の研究が世界中で活発に行われるとともに、熱泳動を利用した新しい分析技術の開発が進められています。 本研究では、高分子溶液中における熱泳動が添加高分...
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サントリーウエルネス、美容成分プロテオグリカン配合ドリンク「Liftage PG−EX」を発売
美容ドリンク「Liftage PG−EX」新発売 ― 注目の美容成分“プロテオグリカン(※1)”入りのコラーゲンドリンク ― ※商品画像は添付の関連資料を参照 サントリーウエルネス(株)は、美容ドリンク「Liftage(リフタージュ) PG−EX(※2)」を、10月17日(水)から通信販売にて新発売します。 当社は、「セサミンEX」などの健康食品のほか、2010年からはスキンケアブランド「F.A.G.E.(エファージュ)」を展開しています。 今回、“年齢を重ねても美しくありたい”と考える女性に向け、ヒアルロン酸を超える優れた保水力を持つ美容成分“プロテオグリカン”に注...
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基礎生物学研究所、根粒の発生におけるオーキシンの作用機構を解明
「根粒の形づくりにおけるオーキシンの作用機構を解明」 基礎生物学研究所 共生システム研究部門の寿崎拓哉助教と川口正代司教授らの研究グループは、マメ科植物と土壌バクテリアの根粒菌が生物間相互作用(共生)を行う器官である根粒の発生において、植物ホルモンのオーキシンが作用する機構を明らかにしました。この研究成果は、生物学専門誌Developmentに掲載されます(10月9日に電子速報版が公開されます)。 「研究の背景」 動物と異なり動くことのできない植物は、進化の過程で様々な生存戦略をとることによって、栄養が少ない土地にも適応し繁栄してきました。その中でも、ダイズやエンドウなど...
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アステラス製薬、「イプラグリフロジン」が他の血糖降下剤併用での有効・安全性を確認
アステラス製薬 SGLT2阻害剤 イプラグリフロジン(ASP1941)、 他の血糖降下剤との併用での有効性と安全性を確認 2型糖尿病患者を対象とした国内第III相臨床試験結果を欧州糖尿病学会で発表 アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、欧州糖尿病学会(European Association for the Study of Diabetes、以下「EASD」)の第48回年次総会(開催場所:ベルリン)において、現在開発中のSGLT2阻害剤 イプラグリフロジン(開発コード:ASP1941)の日本での第III相臨床試験(他の血糖降下剤...
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中外製薬、「Nature Medicine電子版」に血友病Aの新しい治療コンセプトを発表
血友病Aに対する新しい治療コンセプトをNature Medicineに発表 −バイスペシフィック抗体が血液凝固第VIII因子の機能を代替− 中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/代表取締役会長 最高経営責任者:永山 治](以下、中外製薬)は、独自に創製した血液凝固第VIII因子の機能を代替する作用を有するバイスペシフィック抗体1)が血友病Aモデル動物において有効に止血作用を示すことを、奈良県立医科大学小児科と共同でNature Medicine電子版(10月号、9月30日(BST)よりNature Medicineウェブサイトで閲覧可能)に発表したことをお知らせします。( ht...
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理化学研究所、てんかんモデルマウスで自閉症に似た社会性低下と記憶学習障害を発見
てんかんモデルマウスで自閉症に似た社会性低下と記憶学習障害を発見 − 自閉症の発症メカニズムの解明、治療法の開発につながる新たな知見 − ◇ポイント◇ 精神発達障害を伴う乳児難治てんかんの原因遺伝子変異を導入したマウスを解析 自閉症に似た社会性の低下や記憶学習の障害を発見 自閉症の発症メカニズムの解明、治療法の開発に寄与 理化学研究所(野依良治理事長)は、精神発達障害を伴う乳児難治てんかんの原因遺伝子変異を導入したモデルマウスが、自閉症に似た社会性の低下と記憶学習の障害を示すことを発見しました。今後、このモデルマウスを詳細に解析することで、てんかんだけでなく、自閉症の発症...
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NEDOなど、核磁気共鳴装置を使って薬の効き具合を正確に予測する手法を開発
薬効を正確に予測する新手法を開発 ―生体内での膜タンパク質の機能調節機構を解明― NEDOの創薬加速支援事業の一環として、東京大学大学院薬学系研究科の嶋田一夫教授らの研究グループが、核磁気共鳴装置(NMR)を用いて薬の効き具合を正確に予測する手法を開発しました。膜タンパク質のNMRシグナル変位を観測することにより、薬効を予測するもので、無数の物質から薬の候補物質を見つけ出す際の動物実験などで調べる従来の方法と比べ、薬の候補物質探索を大幅に効率化することが出来るようになります。 1.背景 ヒトをはじめ多くの生命体の細胞膜上には、細胞外からのシグナルを細胞内に伝える役割をもつ受...
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理化学研究所、初期感染を防御するIgM抗体の受容体「FcμR」の機能を解明
初期感染を防御するIgM抗体の受容体「FcμR」の機能をマウスで解明 −FcμRは生体防御と自己免疫疾患回避の両方に重要− ◇ポイント◇ ・FcμRは侵入した病原体に対する最初の抗体産生を誘導する ・FcμRは自己の抗原に対する抗体産生を抑制する ・免疫不全や自己免疫疾患への治療応用に期待 理化学研究所(野依良治理事長)は、ウイルスや細菌などの異物に対する自然免疫(※1)や初期の感染防御に必須な、免疫グロブリンM(IgM抗体(※2)の受容体「FcμR(エフシーミューレセプター)」の機能を明らかにしました。これは、理研免疫・アレルギー科学総合研究センター(谷口克センター長)免...
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植物細胞の"形を決める"遺伝子を発見〜350年来の謎を解明 発表者 福田裕穂(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 教授) 小田祥久(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 助教・ 科学技術振興機構(JST)さきがけ研究者兼任) <発表のポイント> 植物細胞の"形を決める"4つの遺伝子を新しく同定しました。 この4つの"形を決める"遺伝子を導入することで、植物細胞の形を人為的に改変することに世界で初めて成功し、植物細胞の形を決める分子的仕組みを解明しました。 "形を決める"遺伝子を応用することで、植物細胞の形や機能を自由に制御することが可能とな...
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双日コスメティックス、「ナチュレシアプラス」からソープなど3ステップスキンケア商品を発売
双日コスメティックス、「ナチュレシアプラス」に新商品登場 ―うるおい循環力と満ちるハリ 自然派エイジングケアシリーズ― 双日コスメティックス株式会社(本社:東京都中央区、代表者:竹内雄一)は、「ナチュレシアプラス」(naturecia+)からソープおよびローション、エッセンス、クリームの3ステップスキンケアの新商品を9月18日より発売開始いたします。 *商品画像は添付の関連資料を参照 ナチュレシアは、お肌における水の役割と天然成分にこだわり、お肌本来の美しさを取り戻すためのスキンケアシリーズとして、2010年の発売以来ご愛顧いただいております。今回発売する新シリーズナチ...
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島津製作所、シャープ製2次元電気泳動装置「Auto2D」をSMSと共同販売
シャープ製2次元電気泳動装置“Auto2D”販売について 株式会社 島津製作所(本社:京都市中京区、社長:中本晃、以下 島津製作所)は、シャープの子会社であるシャープマニファクチャリングシステム株式会社(本社:大阪府八尾市、社長:中村淳良、以下 SMS)が製造、販売するシャープ製タンパク質分析装置(2次元電気泳動装置「Auto2D」)をSMSと共同で販売することに合意いたしました。SMSから島津製作所へ2次元電気泳動装置Auto2Dを供給し、島津製作所は国内の販売網および販売店を通じて9月末より販売します。 【2次元電気泳動装置「Auto2D」について】 Auto2Dはタ...
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味の素、「ロイシン高配合必須アミノ酸混合物」の筋肉疲労に対する早期回復効果を確認
味の素KK独自配合素材「ロイシン高配合必須アミノ酸混合物」の 筋肉疲労に対する早期回復効果を確認 2012年9月15日(土)第67回日本体力医学会にて発表 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、当社独自配合のアミノ酸素材である、「ロイシン高配合必須アミノ酸混合物」の摂取が、筋タンパク質の合成を高めることを通して、運動後の筋肉疲労に対する早期回復効果を示すことを、当社における研究、および国立大学法人筑波大学大学院との共同研究により明らかにしました。これらの研究成果は、2012年9月14日から岐阜県で開催される第67回日本体力医学会にて発表される予定です。 【...
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日清ファルマ、青大豆熱水抽出物のアレルギー緩和作用メカニズムを解明
青大豆熱水抽出物のアレルギー緩和作用メカニズムを解明 日清製粉グループの日清ファルマ株式会社(社長:白神 俊典)は、静岡県立大学寄附講座との共同研究で、青大豆の熱水抽出物の持つアレルギー緩和作用のメカニズムを明らかに致しました。 青大豆の熱水抽出物(以下、本抽出物)のアレルギー緩和作用についてはすでに発表しておりますが(※1,2)、今回の研究により、本抽出物が免疫反応に関わる物質の一つである「細胞活性化因子(※3)」を減少させ、その結果「B細胞(※4)」の活動を低下させることでアレルギーの原因となる過剰な免疫反応を緩和する、という作用メカニズムを、新たに遺伝子レベルで確認...
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コーセー、真昆布ガニアシ粉末などを配合した栄養機能食品「バイタルスピリッツ カプセル」を発売
化粧品専門店ブランド『プレディア』が美容と健康をサポート "真昆布ガニアシ粉末(※1)"配合の栄養機能食品を発売 株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)は、化粧品専門店ブランド『プレディア』から、美容と健康をサポートする美容食品の第2弾として"真昆布ガニアシ粉末(※1)"など、海洋由来成分をバランスよく配合した栄養機能食品「バイタルスピリッツ カプセル」(1品目2品種120粒7,000円/税込7,350円・28粒1,800円/税込1,890円)を2012年9月16日より発売します。 昨今、高齢化や女性の社会進出の拡大を背景に、"美しく...
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理化学研究所、「第二の脳」と呼ばれる腸管神経系が形成される機構をマウスで解明
「第二の脳」と呼ばれる腸管神経系が形成される機構をマウスで解明 −腸管神経系の発生と病気の概念を覆す、腸管神経前駆細胞の近道移動を発見− ◇ポイント◇ ・腸管神経系の発生過程を、蛍光タンパク質を利用したライブセルイメージングで解析 ・近道移動する腸管神経前駆細胞が大腸の腸管神経系の大部分を形成 ・腸管神経系を欠損するヒルシュスプルング病の発症メカニズム解明に新たな知見 理化学研究所(野依良治理事長)は、大腸の腸管神経系(※1)のもととなる細胞集団を同定し、この集団がどのように小腸から大腸へ移動して腸管神経系を形成するかを突き止めました。先天的に腸管神経系が形成されないヒル...
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東北大、抗うつ薬「セルトラリン」がパーキンソン病などの進行抑制に効果がある可能性について発表
抗うつ薬がパーキンソン病・多系統萎縮症の病変拡大を抑制する −神経難病の進行抑制に対する新たな治療法の可能性− 東北大学大学院医学系研究科神経内科学分野の長谷川隆文助教、今野昌俊医師および武田篤准教授らの研究グループは、抗うつ薬の一種であるセルトラリン(*1)にパーキンソン病とその類縁疾患の病変拡大を抑制する効果がある可能性を世界で初めて明らかにしました。この発見は、上記疾患の病態解明および今後の治療戦略に大きな影響を与えることが予想されます。この研究成果は、米国科学雑誌「Molecular Neurodegeneration」電子版に掲載されました。 本研究は、厚生労働省...
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慶大、マウスの皮膚を温めると紫外線によるシワが防げることを発見
マウスの皮膚を温めると紫外線によるシワが防げることを発見 慶應義塾大学薬学部の水島徹教授らは、慶應義塾大学、熊本大学、名古屋大学、(株)再春館製薬所の共同研究により、マウスの皮膚をお湯につけることでシワが防げることを発見しました。またこの仕組みを解析し、熱によって体内で増える熱ショックタンパク質70(HSP70)が重要な役割を果たしていることを発見しました。この成果は、皮膚科学の分野で最も権威のある米国科学雑誌Journal of Investigative Dermatologyに掲載されるとともに、9月19日からイタリアで開催される、欧州研究皮膚科学会で発表されます。 ...
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ロシュ・ダイアグノスティックス、プロテアーゼ阻害剤「cOmplete ULTRA タブレット」を発売
貴重なタンパク質をプロテアーゼからより確実に保護 プロテアーゼ阻害剤「cOmplete ULTRA タブレット」発売のお知らせ ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、タンパク質解析において、貴重なタンパク質を高収率かつ完全な構造で動植物の組織および細胞から抽出するプロテアーゼ阻害剤「cOmplete ULTRA タブレット」を、研究用とし7月12日に発売します。 タンパク質は、学術研究をはじめ医学、創薬、食品・環境など幅広い研究分野で、その働きが注目されており、近年、タンパク質の構造や機能に関するプロテオミクス解析は、主要な研...
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産総研など、0.1nmより短波長のX線自由電子レーザー光強度を初めて測定
0.1nmより短波長のX線自由電子レーザー光強度を初めて測定 −国際的な計測基準での測定で標準供給と校正が可能に− <ポイント> ・エネルギー密度が極めて高い世界最短波長のX線自由電子レーザー用に極低温放射計を新規開発して測定 ・校正されたオンラインビームモニターで、実験中の光強度をリアルタイムで提供 ・ライフサイエンスやナノテクノロジー分野での研究の基盤技術としての活用を期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】量子放射科 加藤 昌弘 研究員、田中 隆弘 研究員、齋藤 則生 研...
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農業生物資源研究所、昆虫の「変身」を抑える遺伝子のスイッチのしくみを解明
昆虫の『変身』を抑える遺伝子のスイッチのしくみを世界で初めて解明 − 狙いの害虫にのみ作用する薬剤の開発に期待 − <ポイント> ・幼若ホルモン(JH)は、「Kr−h1」という、昆虫の「変身(変態)」を抑える遺伝子のスイッチをオンにして働かせることが知られています。 ・生物研では、カイコを用いて、そのスイッチのしくみを世界で初めて明らかにしました。 ・JHは、「MET」と「SRC」の2種類のタンパク質を介して、「Kr−h1」遺伝子の「JH応答配列」に結合し、この遺伝子のスイッチをオンにします。 ・このスイッチのしくみは多くの昆虫に共通なものと考えられます。 ・本研究成果を応用し、J...
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農研機構、京都府と共同で酒造掛米用水稲新品種「京の輝き」を開発
酒造掛米用水稲新品種「京の輝き」を京都府との共同研究で開発 <ポイント> ・「京の輝き」は、大粒で良質なイネ系統を多数保有する農研機構と、酒造組合との連携により酒造適性による選抜が可能な京都府との共同研究により生まれました。 ・「京の輝き」は、掛米として従来使われている品種(「日本晴」、「祭り晴」)より多収、大粒で、タンパク質含有量も低く、造られた酒は、味、香りともに優れます。 ・京都府における新たな地域ブランド清酒が展開され、清酒及び米の需要拡大に繋がることが期待されます。 ※掛米:酒造りの過程で、麹米に加えて大量に使用される蒸した米 <概要> 1.農研機構 中央農...
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リッチェル、微量タンパク質・ペプチド分析向けに低吸着タイプのマイクロチューブ・プレートを発売
優れた液切れ・溶出物低減を実現した低吸着マイクロチューブ登場。 微量分析の悩みを解消する「マイクロレシコ(R)」3アイテム 7月26日正式発売 各種プラスチック製品開発・製造の株式会社リッチェル(本社:富山市、社長:蓮池浩二)は、微量タンパク質やペプチドの分析に向け、タンパク質・ペプチド低吸着タイプのマイクロチューブ・マイクロプレートを開発。2011年末から行っていた先行販売に引き続き、今回、7月26日からのJHUPO(日本プロテオーム学会2012)附設展示会で紹介・正式発売する。 従来から使用されている、タンパク質やペプチド低吸着タイプのマイクロチューブは、プラスチック...
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サッポロ飲料、梅果実由来成分の脂肪燃焼効果で疲労軽減になるなど研究成果を発表
梅果実由来成分の脂肪燃焼効果で疲労軽減に サッポロ飲料株式会社(本社・東京、社長・堀雅寿)は、近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)の矢野史子教授、三谷隆彦元教授、および和歌山県工業技術センター(和歌山市)等と共同で、梅果実由来成分の脂肪燃焼効果が疲労軽減につながることをマウスの試験で初めて明らかにしました。 今回、梅干しを作る過程で副産物として生成され、今まで有効利用されていなかった「梅酢」に着目し、梅果実由来の成分である「梅酢ポリフェノール(参考資料)」を用いて実証試験を行いました。 梅果実由来のポリフェノールを継続して摂取することで、疲労軽減効果が得られることが...
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理化学研究所、抗体を作るB細胞の分化の始まりを分子レベルで解明
抗体を作るB細胞の分化の始まりを分子レベルで解明 −Runx1(ランクス1)転写因子がEbf1遺伝子を活性化してB細胞の分化を促進− ◇ポイント◇ ・マウスのB細胞前駆細胞でRunx1遺伝子を欠損すると脾臓のB細胞が消滅 ・Runx1転写因子はB細胞初期分化に必須なEbf1遺伝子の発現を促す ・Runx1転写因子はEbf1遺伝子のエピジェネティック修飾に関与 理化学研究所(野依良治理事長)は、免疫反応に不可欠なB細胞(※1)が血液幹細胞から分化するとき、Runx1 (ランクス1)という転写因子(※2)が必須であることを発見し、「B細胞分化プログラム」の発動メカニズムを分子...
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クックパッド、プレミアム会員向けに「太らない簡単こんだて」をスマホで提供
毎日の食卓をバランス良く 「太らない簡単こんだて」 〜プレミアム会員向けにスマートフォンで開始〜 日本最大の料理レシピサービス「クックパッド」( http://cookpad.com )を運営するクックパッド株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長: 穐田 誉輝)は、スマートフォンWEB版「クックパッド」のプレミアム会員*向け新機能として、毎日の食卓にバランス良い献立をお届けする「太らない簡単こんだて」の提供を2012年5月28日より開始しました。 身近な基本食材で簡単に作れる献立を、毎日栄養士が選んでお届けします。 *クックパッドのプレミアムサービス:レシピの人気順検索など様々な機能が利用できる...
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東大とJST、インスリン分泌の時間変化が下流分子を選択的に制御することを解明
「細胞内シグナリングの多重通信システム」 −インスリン時間波形による選択的制御システムを解明− <発表概要> 東京大学 大学院理学系研究科の黒田 真也 教授らは、実験とシミュレーションを用いた解析により、インスリン分泌の複数パターンの時間変化(波形)が、1つのシグナル伝達経路を介して多重に通信され、下流に位置する複数の分子がそれぞれ選択的に制御されることを明らかにした。 本研究は、「分子の機能そのものが生物の応答を制御する」という従来の生物学の概念に加え、「分子の量の時間変化(波形)によっても生物の応答が制御できる」という新しい概念を提示した。 また、糖尿病の解明や治療に...
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NEDO、医薬品候補探索を効率化する「IT創薬」の基盤技術を開発・実証
「IT創薬」実用化へ ―従来に比べ100倍以上の効果― NEDOの創薬加速支援事業の一環として、医薬品候補化合物をコンピューターシミュレーションにより探索する「IT創薬」の研究開発を進めていた大阪大学蛋白質研究所の中村春木教授らの研究グループが、基盤技術の開発・実証に成功しました。 今回開発したシミュレーション技術を用いて鎮痛・鎮静薬の候補化合物を探索したところ、従来のコンピューター手法で得られる化合物に比べて100倍以上高い効果を示す化合物を取得することができました。 今回の成果は、様々な医薬品候補化合物の探索においても有効であり、「IT創薬」が実用段階に入ったことを示...
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ユニチカ、乳製品と同時摂取すると「β−クリプトキサンチン」の吸収性が向上などと発表
乳製品との同時摂取による β−クリプトキサンチンの吸収性向上について −第66回日本栄養・食糧学会トピックス賞受賞− ユニチカ(株)中央研究所(京都府宇治市)は、温州(うんしゅう)みかん搾汁残さから抽出したβ−クリプトキサンチン(乳化タイプ)(※1)と乳製品を、同時に摂取する健常人による飲用試験を行ったところ、β−クリプトキサンチン単独の場合よりも血液中へのβ−クリプトキサンチン吸収量が、牛乳の場合で約1.9倍、ヨーグルト飲料の場合で約1.6倍増加する結果が得られましたのでご報告いたします。この結果につきましては、5月18日から開催されます第66回日本栄養・食糧学会大会(東北大...
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サントリーウエルネス、薬用美白美容液「ディープアクト エッセンス ピュアホワイト」を発売
エイジング・スキンケアブランド「F.A.G.E.」の薬用美白美容液 「ディープアクト エッセンス ピュアホワイト」新発売 ― 年齢とともに広がる「シミ」と「顔全体の色み」に着目。― *商品画像は添付の関連資料を参照 サントリーウエルネス(株)は、エイジング・スキンケア(※1)ブランド「F.A.G.E.(エファージュ)」の新たなラインナップとして、美白美容液「F.A.G.E. ディープアクト エッセンス ピュアホワイト」(医薬部外品)を5月17日(木)から通信販売限定で新発売します。 2010年に発売した「F.A.G.E.」は、サントリーが長年取り組んできた酵母研究における...
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常盤薬品、酵素分解牡蠣ペプチドが疲労の軽減に有効であることを確認
ノエビアグループの常盤薬品工業は、 酵素分解牡蠣ペプチドが疲労に対し有効である事を見出しました。 『第66回 日本栄養・食糧学会大会(東北大学)発表』 <概 要> ノエビアグループの常盤薬品工業株式会社(東京都中央区、社長:中野 正隆)は、長崎県立大大学院・人間健康科学研究科(田中 一成 教授)と、共同研究を行っております。 これまでの共同研究において、肝障害(※1)および脂質代謝に、酵素分解牡蠣ペプチド(※2)が及ぼす影響について研究し、急性肝障害や慢性肝障害に対して抑制効果のあることや、中性脂肪低減効果のあることを見出してきました(第63回、第64回、第65回の『日本栄...
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敷島製パン、北海道産の超強力小麦を使用した「ゆめちから入り食パン」を限定発売
パン用小麦の自給率アップへの第一歩 「ゆめちから入り食パン」1カ月の限定発売 Pasco(敷島製パン株式会社)は、北海道産の超強力小麦「ゆめちから」を使用した「ゆめちから入り食パン」を、6月1日から6月30日までの1カ月間限定で、関東・中部・関西地区で発売します。 「ゆめちから」は、パンの製造に重要な“グルテン”を作るタンパク質含有量が高い点が特徴の小麦で、中力粉とのブレンドにより優れた製パン適性を持つことから、従来の国産小麦に比べて高い品質のパンが作れる期待の新品種です。 Pascoは、この「ゆめちから」を使用したパンのおいしさを多くの方に知っていただくことで、国産小麦...
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バーレーン政府とのALA事業推進に関する合意のお知らせ SBIホールディングス株式会社の子会社で5−アミノレブリン酸(ALA)(※1)を利用した化粧品、健康食品、医薬品の研究・開発等を行っているSBIファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員CEO:北尾 吉孝、以下「SBIファーマ」)は、バーレーン国内及びGCC(※2)域内におけるALAの研究開発ならびにその普及について、バーレーン政府と緊密に協力して推進していくことを基本合意し、覚書を締結いたしましたのでお知らせいたします。 今後、SBIファーマはバーレーンの公立病院であるバーレーン軍病院(Bahrain...
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東工大など、水中のタンパク質分子のねじれ運動を動画として直接観測に成功
水中のタンパク質分子のねじれ運動を動画として観測することに成功 − タンパク質の分子機能解析を生体に極めて近い環境で実現する新技術 − <本研究成果のポイント> ・生体内の環境に極めて近い室温の水溶液中で、タンパク質分子のねじれ運動を動画として直接観測 ・測定の時間精度は100億分の1秒 ・タンパク質の分子機能解析を生体に極めて近い環境で実現する新たな測定手法を実現 【概要】 韓国科学技術院(KAIST)のHyotcherl Ihee(イ ヒョッチョル)教授らの研究グループは、高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所の足立伸一(あだち しんいち)教授、東京工...
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東大、植物細胞が水を吸収した時の応答を制御するタンパク質を発見
植物の浸透圧応答の新奇制御因子を発見 【発表者】 ・津釜大侑 (東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 博士課程3年、独立行政法人 日本学術振興会 特別研究員DC1) ・柳参奎 (中国東北林業大学 教授) ・高野哲夫 (東京大学アジア生物資源環境研究センター 准教授) <発表概要> 植物細胞が水を吸収した時の応答を制御するタンパク質を発見しました。植物を水に浸けると、細胞内におけるこのタンパク質の存在部位が変化し、これにより吸水時の応答が誘起されることがわかりました。 <発表内容> 水は全生物に必須であり、移動能力を持たない植物も、乾燥や降雨など...
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東大、菌類を対象にしたヌクレオソーム位置取りの保存性と多様性を確認
東京大学 農学生命科学研究科 研究成果 菌類におけるヌクレオソーム位置取りの保存性と多様性 Conservation and diversity of nucleosome positioning in fungi <発表者> 西田洋巳(東京大学大学院農学生命科学研究科 アグリバイオインフォマティクス教育研究ユニット 特任准教授) 近藤伸二(理化学研究所 上級研究員) 松本貴嗣(東京農業大学 研究員) 鈴木穣(東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授) 吉川博文(東京農業大学 教授) Todd D.Taylor(理化学研究所 チームリーダー) 杉山純多(テクノスルガ・ラ...
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理化学研究所、喫煙によって慢性閉塞性肺気腫の発症が早まるメカニズムを解明
喫煙によって慢性閉塞性肺気腫の発症が早まるメカニズムを解明 −コアフコース糖鎖の減少による肺胞破壊をマウスを用いて確認− ◇ポイント◇ ・喫煙がコアフコース糖鎖を作り出す酵素「Fut8」の合成・活性を低下 ・コアフコース糖鎖の減少がタンパク質分解酵素の過剰活性化による肺胞破壊を引き起こす ・COPDの予防、早期診断、治療薬の開発の知見として期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、喫煙によりコアフコース糖鎖(※1)の修飾が阻害されることで肺胞壁が破壊され、慢性閉塞性肺気腫(COPD)の発症が早まることを明らかにしました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)ケミ...
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東大、細菌における新規酸化ストレス防御機構の発見と解析など研究成果を発表
細菌における新規酸化ストレス防御機構の発見と解析 <発表者> 佐藤由也(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 博士課程2年) 亀谷将文(富山県立大学 生物工学研究センター 研究員、独立行政法人 日本学術振興会特別研究員DC;当時) 伏信進矢(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 准教授) 若木高善(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 教授) 新井博之(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 助教) 石井正治(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 准教授) 五十嵐泰夫(東京大学大学院農学生命科学研究科 ...
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阪大とJST、モデル細胞膜が高分子を内封すると自発的に分裂など研究成果を発表
原始細胞の分裂・増殖の過程の謎に迫る 人工細胞の構築・デザインへの応用に期待 1.発見の概要 大阪大学大学院情報科学研究科四方哲也教授の研究チームは、高度な分裂制御機構をもたないモデル細胞膜が、高分子を内封すると自発的に分裂することを明らかにしました。 約40億年前に誕生した初期の細胞(原始細胞)は、遺伝物質が脂質膜の袋で包まれただけの単純なものであり、この原始細胞が増殖し進化することで、高度で複雑な機構を持つ現代の生命に至ったと考えられています。現在の生物を構成する細胞は、タンパク質などの制御によって成長し分裂することで増殖しますが、このような仕組みをもたない原始細胞がど...
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理化学研究所、日本人の関節リウマチ発症に関わる9つの新規遺伝子領域を発見
関節リウマチ発症に関わる9つの新規遺伝子領域を発見 −日本人関節リウマチ発症の関連遺伝因子をほぼ同定− ◇ポイント◇ ・日本人47,926人を対象とした、これまでで最大規模の解析 ・日本人での発症に関与する23遺伝子領域のうち、15領域が欧米人と共通 ・日本人にふさわしい治療法の開発や、薬剤応答性の予測法の確立へ 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、日本人の関節リウマチに関するゲノムワイド関連解析(GWAS: genome−wide association study)(※1)の大規模なメタ解析(※2)を行い、疾患発症に関わる9つの新たな遺伝子領域を発見しました...
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胎生期脳の幹細胞から神経細胞が生まれる仕組みの解明 ―サイクリンD2が片方の娘細胞に受け継がれ、未分化性を維持する― 複雑な神経回路を構成する哺乳類の大脳発生過程において、細胞増殖や分化により、多数の神経細胞が秩序だって産生されることは非常に重要です。東北大学大学院医学系研究科の大隅典子教授、恒川雄二研究員(当時、現所属;Scripps研究所)らは、発生期の哺乳類神経幹細胞において、細胞周期調節因子Cyclin D2(サイクリンD2)が脳原基の外側である基底膜面の先端(基底膜面突起、図1参照)に局在することを発見しました。また、Cyclin D2は神経幹細胞が2つの娘細胞に...
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血液適合性を飛躍的に向上させる革新抗血栓性材料を開発 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:)は、このたび、独自の機能性高分子設計技術を駆使し、高い血液適合性を実現できる革新抗血栓性材料の開発に成功しました。本材料で表面処理した血栓捕捉フィルターについて、PTMC研究所(代表 井上寛治医師)および京都大学大学院医学研究科心臓血管外科(坂田隆造教授)と共同で実施した血管内留置モデル試験(in vivo試験)において、従来品に比べて留置時間を20倍以上延長し、当該フィルター表面で血栓形成が抑制されることを実証しました。 カテーテルなどの医療機器が血液と接触すると、血液中の血...
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産総研、微細な溝に閉じ込めた液晶が作り出す新たな配向構造を発見
微細な溝に閉じ込めた液晶が作り出す新たな配向構造 −溝の方向に沿って左右に折れ曲がるジグザグ状の欠陥構造− <ポイント> ・しわ状の微細な溝にネマチック液晶を閉じ込めると周期的な配向構造を形成 ・配向構造の周期的な特異点にシリカ微粒子を捕捉し、周期的に配列することが可能 ・微小物体のパターニングや捕捉操作、光学素子への応用展開に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 八瀬 清志】ソフトメカニクスグループ 大園 拓哉 研究グループ長とソフトマターモデリンググループ【研究グループ長 米谷 慎...
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タカラバイオ株式会社との販売契約締結に関するお知らせ 当社は、本日開催の取締役会において、当社の研究用関連事業における研究用試薬製品及び受託サービスを、タカラバイオ株式会社(以下「タカラバイオ」という)へ、国内において独占的に、海外においては非独占的にて、販売及び提供する契約の締結を決議いたしましたので以下のとおりお知らせいたします。 1.契約締結の目的と内容 当社は、設立以来、バイオテクノロジー研究の領域では欠かせない研究ツールとなっている抗体に関する研究開発に取り組んでまいりました。特に、がん・炎症、脳・神経関連疾患、糖尿病・脂質代謝関連疾患などの分野に強みを持ってお...
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キリンビバレッジ、清涼感が広がる健康ブレンド紅茶「キリン からだ想い茶 すぅーっと茶」を発売
現代人のからだをサポートする健康茶ブランドの第2弾! “すぅーっと”した清涼感が広がる健康ブレンド紅茶 「キリン からだ想い茶 すぅーっと茶」2月21日(火)新発売 キリンビバレッジ株式会社(社長 前田仁)は、現代人の健康課題に着目し、現代人のからだをサポートする健康茶ブランド「キリン からだ想い茶」の第2弾商品として、「キリン からだ想い茶 すぅーっと茶」を2月21日(火)から全国で新発売します。 ※商品画像は、添付の関連資料を参照 「キリン からだ想い茶」は、忙しい生活や環境の変化がもたらす現代人特有の健康課題を手軽に飲めるお茶でサポートしようという発想から生まれた、キ...
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味の素、ゼリー状エネルギー補給食品「アミノバイタル」パーフェクトエネルギーを発売
〜アミノ酸と糖質の独自組成で、運動終盤でも全力のパフォーマンスが期待できる〜 「アミノバイタル(R)」パーフェクトエネルギー 新発売 2012年2月20日(月)より全国で発売開始 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、2012年2月20日(月)より、「アミノバイタル(R)」パーフェクトエネルギーを全国で新発売します。球技(サッカーなど)やマラソンなど、長時間行なうスポーツで終盤まで全力のパフォーマンスをサポートする、アミノ酸と糖質を独自組成で配合したゼリー状エネルギー補給食品です。(用途特許出願中) 「アミノバイタル」パーフェクトエネルギーは、当社のスポー...
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シード・プランニング、「個別化医療の普及と医薬品・診断薬・臨床検査ビジネスの今後の方向性」を発刊
調査レポート発刊のお知らせ 個別化医療の普及と 医薬品・診断薬・臨床検査ビジネスの今後の方向性 〜世界の個別化医療/CompanionDX(*)関連企業動向と将来展望の分析〜 [本書のポイント] ◆個別化医療/CompanionDX(*)に関わる世界の企業38社を調査 ・個別化医療/CompanionDXで生じるビジネス面の変化・今後の展望を分析 ◆CompanionDX(*)の展望 ・CompanionDXはがん領域において必須の技術となる ・がん領域以外としては脳神経/精神疾患領域で大きく広がる (*)CompanionDX・・・医薬品の処方時に連動して使用される...
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武田薬品、癌治療領域のさらなる強化で米Intellikine社を買収
Intellikine社の買収について −癌領域のさらなる強化に向けて新たな2つの開発パイプラインを獲得− 武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とIntellikine, Inc.(本社:La Jolla、米国カリフォルニア州、以下「Intellikine社」)は、武田アメリカ・ホールディングス株式会社(武田薬品の100%子会社、以下「武田アメリカ・ホールディングス」)がIntellikine社を買収することについて合意しましたのでお知らせします。契約に基づき、武田アメリカ・ホールディングスは一時金として190百万米ドルを支払うとともに、将来、開発マ...
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理化学研究所、細菌やウイルスに対する最初の生体防御のシステムを解明
細菌やウイルスに対する最初の生体防御のシステムが明らかに −形質細胞様樹状細胞が感染免疫応答の活性化に重要な役割を担う− ◇ポイント◇ ・形質細胞様樹状細胞は自然免疫応答と獲得免疫応答の双方に関与 ・タンパク質「Siglec−H」がサイトカイン分泌制御とキラーT細胞活性化に関与 ・形質細胞様樹状細胞に着目した感染症に対する新しい治療法開発へ手がかり 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、生体内に侵入した細菌やウイルスなどを排除する感染免疫応答が活性化するとき、免疫細胞の一種である形質細胞様樹状細胞(※1)が、最初の段階で深く関与していることを明らかにしました。これ...
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東北大、Varp分子の新機能「樹状突起形成の促進作用」を発見
Varp分子の新たな機能「樹状突起形成の促進作用」を発見 ― メラニン色素のケラチノサイトへの転移に関与 ― 【ポイント】 ・メラニン色素の肌への沈着にはメラノサイトの「樹状突起」からケラチノサイトへのメラニン色素の受け渡しが重要 ・メラニン合成酵素の輸送に必須の因子「Varp」が樹状突起の形成促進にも関与 ・Varpを欠損すると細胞内メラニン色素量が減少し、樹状突起の形成が阻害 【概要】 国立大学法人東北大学は、メラニン合成酵素の輸送に必須の因子として知られるVarp分子に「メラノサイトの樹状突起形成を促進」する新たな作用があることを明らかにしました。これは、東北大学大学...
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武田薬品など、「ADCETRIS」を化学療法と併用した際の臨床第1相試験結果を発表
第53回米国血液学会年次総会における ホジキンリンパ腫のフロントラインとしてADCETRIS(TM)を併用した臨床第1相試験の結果について Seattle Genetics, Inc.(米国ワシントン州ボセル、以下「シアトルジェネティクス社」)と武田薬品工業株式会社(大阪市、以下「武田薬品」)ならびにその100%子会社であるMillennium Pharmaceuticals, Inc.(米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、以下「ミレニアム社」)は、新たにホジキンリンパ腫と診断された患者を対象に、ADCETRIS(TM)(米欧製品名、一般名:brentuximab vedo...
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東大と東京医科歯科大、ヒストン修飾因子が栄養飢餓において腫瘍増殖を抑制することを発見
ヒストン修飾因子が栄養飢餓において腫瘍増殖を抑制することを発見 1.発表者: 児玉龍彦(東京大学先端科学技術研究センター システム生物医学分野 教授) 大澤毅 (東京大学先端科学技術研究センター システム生物医学分野 特任助教) 澁谷正史(東京医科歯科大学客員教授、東京大学名誉教授) 2.発表概要: 東京大学先端科学技術研究センター(東京都目黒区、中野義昭所長)の大澤毅特任助教、児玉龍彦教授らの研究グループは、東京医科歯科大学との共同で、ヒストン修飾因子(注1)の一種であるヒストン脱メチル化酵素「JHDM1D(KDM7A)」(注2)が、栄養飢餓状態(注3)の腫瘍組織におい...
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理化学研究所、DNA修復酵素「MutL」の機能制御に必要な重要箇所を発見
DNA修復酵素「MutL」の機能制御に必要な重要箇所を発見 ―遺伝性のがんであるリンチ症候群の発症メカニズム解明に新たな知見― ◇ポイント◇ ・MutLが担う損傷したDNAを切断する機能の制御機構に必要な重要箇所を発見 ・MutLの制御機構解明によって遺伝性のがんであるリンチ症候群発症の原因が判明 ・DNAの損傷を修復するミスマッチ修復系のメカニズム解明に新たな知見 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、DNAの損傷を修復して細胞ががんになることを防ぐ酵素「MutL」の、機能制御に重要な箇所を新しく発見しました。これは、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也セン...
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東大、世界最小の回転モーターを実現する高効率エネルギー変換機構の仕組みを解明
世界最小の回転モーターが実現する高効率エネルギー変換機構の仕組みを解明 ―高効率エネルギー変換機構の技術的基盤の確立を目指して― 1.発表者: 渡邉 力也 (東京大学大学院工学系研究科 応用化学専攻・助教) 野地 博行 (東京大学大学院工学系研究科 応用化学専攻・教授) 2.発表概要: 東京大学大学院工学系研究科 渡邉力也助教、野地博行教授らのグループは、タンパク質でできた世界最小の回転モーターであるF1−ATPaseが実現する、化学・力学エネルギー間の高効率エネルギー変換機構の仕組みを世界に先駆けて突き止め、英科学誌Nature Chemical Biology誌に発表...
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メディネット、東大とHSP105抗原ペプチドを用いた樹状細胞ワクチンの臨床試験を開始
東京大学とHSP105抗原ペプチドを用いた樹状細胞ワクチンの臨床試験を開始 株式会社メディネット(以下、「メディネット」)は、東京大学医学部附属病院(東京都文京区、以下、「東大病院」)と共同で、再発・進行がんの患者様を対象として、HSP105(i)抗原ペプチド(ii)を用いた樹状細胞(DC)ワクチン(iii)の臨床試験(2011年10月3日 東大病院臨床試験審査委員会にて承認)を開始しましたのでお知らせします。 HSP105は、膵がん、大腸がん、乳がん、食道がんなど、多くのがんに高発現していることが確認されており、幅広いがんに対する治療効果が期待されているがん抗原です。...
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免疫生物研究所、アルツハイマー病研究用「APP770測定キット」を販売
新しいアルツハイマー病研究用、「APP770測定キット」の販売開始について 当社は、明日より開催の認知症学会に合わせ、独立行政法人理化学研究所と共同開発を行ってまいりました新製品、「ヒト血管内皮由来のアミロイド前駆体タンパク質770(以下「APP770」という)測定キット」の販売を平成23年11月21日より行いますのでお知らせいたします。 【概要】 世界の認知症患者数は2010年時点で3,560万人に達すると推定されていますが、認知症全体の60%以上を占めると言われているアルツハイマー型認知症(以下「アルツハイマー病」という)は、最も代表的な認知症疾患です。このアルツハイ...
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理化学研究所とアステラス製薬、「アルツハイマー病の解明と新規創薬標的の探索」で共同研究開始
「アルツハイマー病の解明と新規創薬標的の探索」で共同研究開始 理研脳科学総合研究センターとアステラス製薬が早期創薬開発を目指し戦略的提携 独立行政法人理化学研究所(理事長:野依良治)とアステラス製薬株式会社(社長:畑中好彦、以下「アステラス製薬」)は、「アルツハイマー病の発症機構の解明と新規創薬標的の探索」を目的とする5年間の共同研究契約を締結しましたので、お知らせします。 社会的課題であるアルツハイマー病の克服に向けて、理研脳科学総合研究センター(理研BSI、センター長:利根川進)の基礎研究とアステラス製薬の創薬研究という双方の研究基盤を活かして相乗効果を上げ、画期的な新...
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サントリー、セサミンによるヒトでの抗酸化作用と動物での肝臓保護効果を発表
セサミンによるヒトでの日常疲労に対する効果と 動物での肝臓保護効果を確認 ― 第5回ポリフェノールと健康国際会議で発表 ― サントリー健康科学研究所(所長:柴田浩志、大阪府三島郡島本町)は、セサミン(※1)によるヒトでの日常疲労に対する効果とその原因と考えられる抗酸化作用、および新たに確認した動物での肝臓保護効果について、第5回ポリフェノールと健康国際会議(10月17日−20日、スペイン・バルセロナ)にて発表しました。 ※1 ゴマに含まれる主なリグナン化合物の1種で、ゴマの中にわずかしか含まれない成分。セサミンはこれまでの数多くの研究により、コレステロール低下作用、ビタミ...
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京王プラザホテル、韓流ドラマ「ホジュン〜宮廷医官への道〜」をイメージした特別ランチを販売
韓流ドラマ「ホジュン〜宮廷医官への道〜」とタイアップ 特別ランチやパネル展、ファンミーティングチケット販売も 11月1日(火)〜2012月1月15日(日)2階/コリアンダイニング <五穀亭> 京王プラザホテル(東京:西新宿、社長:志村康洋)2階/コリアンダイニング<五穀亭>は、11月1日(火)〜2012年1月15日(日)まで、料理長松浦誠治が、韓流ドラマ「ホジュン〜宮廷医官への道〜」をイメージし、美と健康をテーマに作り上げた特別ランチを販売いたします。また、この特別ランチをお召し上がりのお客様限定で2012年1月14日(土)に開催される「ホジュン〜ファンミーティング」チケッ...
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大正製薬、女性のための発毛エッセンス「リアップリジェンヌ」を発売
女性の髪と頭皮を考えた、女性のための発毛エッセンス 「リアップリジェンヌ」新発売 *製品画像は、添付の関連資料を参照 大正製薬株式会社(社長:上原 明)は、発毛成分「ミノキシジル」に頭皮環境を整える成分をプラスした新製品「リアップリジェンヌ」を2011年11月1日に発売いたします。 「リアップリジェンヌ」は、女性の頭皮に着目し、発毛成分「ミノキシジル」に、頭皮環境をととのえる3種類の有効成分を配合した女性用の発毛エッセンスです。「ミノキシジル」が、毛包(※)に直接作用して、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって新たな髪を生み出します。その他、パントテニールエチル...
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タカラバイオ、非ホジキンリンパ腫を対象とした遺伝子治療の臨床研究のため米MSKCCと提携
非ホジキンリンパ腫を対象とした遺伝子治療の臨床開発 プロジェクトの開始について タカラバイオ株式会社は、非ホジキンリンパ腫を対象としたキメラ抗原受容体(CAR;Chimeric Antigen Receptor)を用いた遺伝子治療の臨床研究を日本において実施するため、米国メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(以下「MSKCC」、Memorial Sloan−Kettering Cancer Center;ニューヨーク州)と2011年10月25日に提携契約を締結しました。当社はMSKCCの保有するCAR遺伝子治療の臨床試験に関連するデータや材料の提供を受け、日本での臨...
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日清ファルマ、グルタミン高含有ペプチドを含むサプリメント「ウィグライ」を発売
スポーツを楽しむビジネスパーソン向けに 「グルタミン高含有*ペプチド」配合のサプリメント『ウィグライ』新発売 日清製粉グループの日清ファルマ株式会社(社長:白神 俊典)は、小麦タンパク質由来の”グルタミン高含有ペプチド”を含むサプリメント『ウィグライ』を、本年11月5日(土)から通信販売で発売致します。 『ウィグライ』は、グルタミン高含有ペプチドを含む小麦グルテン加水分解物1500mg、クエン酸260mgを配合した、パッションフルーツ風味の顆粒状のスポーツサプリメントです。 当社は、2006年9月にグルタミン高含有ペプチドを配合したトップアスリート向けサプリメントとして...
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世界で初めて植物の気孔の数を増やす分子の構造を解明 −光合成に必要な二酸化炭素の取り込み能力向上が可能に− JST研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)の一環として、北陸先端科学技術大学院大学の大木 進野 教授と石川県立大学の森 正之 准教授らは、植物の気孔の数を増やす働きをするペプチドホルモン注1)「ストマジェン」の立体構造を解明しました。 植物は、太陽エネルギーを用いて大気中の二酸化炭素から炭水化物を合成(光合成)します。光合成に必要な二酸化炭素を取り込むため、植物の葉の表面には、気孔と呼ばれる「あな」があります。気孔の数が多いほど、必要な二酸化炭素...
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JSTと東工大、生命の発生現象やiPS化を表す細胞内の「地形」の実態を解明
発生やiPS化を表す「地形」を細胞内にプログラミング −細胞内・細胞間の遺伝子相互作用で決まる高度な振る舞いをデザインして、生きた細胞で実現− 【要 点】 ○生命の発生現象やiPS化を表す「地形」の実態を解明 ○再生医療や物質生産への応用、発生現象のより深い理解に貢献 【概 要】 東京工業大学大学院総合理工学研究科の木賀大介准教授(JSTさきがけ研究者兼任)と関根亮二院生らは、合成生物学(用語1)の手法を用い、生命の発生や人工多能性幹細胞(iPS)化を表す「地形」を細胞内にプログラミングし、細胞の状態変化をデザインする新規な手法を打ち立てることに成功した。木賀准教授らは生き...
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シード・プランニング、「ゲノム/遺伝子情報ビジネスの現状と将来展望」を発刊
ゲノム/遺伝子情報ビジネスの現状と将来展望 −製薬・食品、・畜産など産業におけるデータベース利用の動向− [本書のポイント] ●ゲノム、遺伝子、タンパク質などのライフサイエンスデータベースは増加の一途。 現状と課題をわかりやすく整理しました。 ●塩基配列、代謝・パスウェイ、疾患関連データベースリストを収録しました。 特に、製薬、食品、畜産分野のゲノム情報活用の現状がよくわかります。 これらの分野の関係者必読の一冊です。 市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都台東区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、このほど、「ゲノム/遺...
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理化学研究所、遺伝子に付けられた「使用禁止マーク」を外すタンパク質「UTX」の立体構造を解明
遺伝子の「使用禁止マーク」を外す仕組みが明らかに −マークを区別して遺伝子をオンにするタンパク質「UTX」の立体構造を解明― ◇ポイント◇ ・UTXは、ヒストンを詳細に調べて「使用禁止マーク」を区別 ・「使用禁止マーク」と他のマークの区別には、UTXの特殊な構造が活躍 ・細胞分化プロセスの制御につながるUTX阻害剤開発へ重要な一歩 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、遺伝子に付けられた「使用禁止マーク」を外すタンパク質「UTX」の立体構造を初めて解明し、UTXが他の機能を意味するマークと厳密に区別して、「使用禁止マーク」だけを外す仕組みを明らかにしました。これは...
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京大、脳脊髄液プロテオミクスパターン解析手法を用い多発性硬化症関連疾患を鑑別することに成功
脳脊髄液プロテオミクスパターン解析手法を用い多発性硬化症関連疾患の鑑別が可能になった 近藤誉之 医学部臨床教授、小森美華 医学研究科研究生、池川雅哉 京都府立医科大学准教授らの研究グループは、脳脊髄液プロテオミクスパターン解析手法を用い、多発性硬化症関連疾患を鑑別することに成功しました。 神経難病の一つである多発性硬化症および類縁疾患は、臨床経過や現行の検査所見のみでは、診断、治療法の選択が困難な場合があります。研究グループは、質量分析計を用いて髄液中タンパク質・ペプチドを俯瞰するプロテミクスパターン解析法を開発しました。この解析法によって、病態を反映した診断、疾患分類...
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東大、超好熱性古細菌の酵素が変身しながら2つの反応を触媒する様子を解明
2種類の化学反応を触媒する酵素が「変身」する姿を世界で初めてとらえた 【発表者】 伏信 進矢(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 准教授) 西増 弘志(東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻 特任助教) 服部 大紀(東京大学農学部 生命化学・工学専修 4年;当時) 宋 賢珍(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 博士課程2年) 若木 高善(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 教授) <発表概要> 本研究科の若木高善(わかぎ たかよし)教授、伏信進矢(ふしのぶ しんや)准教授らと、本学大学院理学系研究科の西増弘志(にします ...
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水産総合研究センター、高水温耐性に関連する遺伝子発見などノリのゲノム情報解析が進展
ノリのゲノム情報解析が進展 ・新たに、高水温耐性に関連する遺伝子を発見 ・ノリ品種の識別に役立つ目印を多数確認 ノリは高水温に弱く、平成19年度には高水温により秋の漁期の開始が1ヵ月遅れるなどの問題が発生しており、これらの環境変化に対応したノリ優良品種の作出が求められています。また、ノリ養殖業の主要対象種であるスサビノリは北方系種であるため、高温の影響を受けやすいと考えられますが、高温に対してどのような生理的応答を示すのか明らかではありませんでした。 水産総合研究センターでは、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社、日本ソフトウェアマネジメント株式会社と共同で、これまでに...
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東大、精神遅滞と自閉症の原因分子IL1RAPL1は脳神経ネットワークの形成を制御することを解明
「精神遅滞と自閉症の原因分子IL1RAPL1は脳神経ネットワークの形成を制御する」 1.発表者: 三品 昌美(東京大学大学院医学系研究科 機能生物学専攻 教授) 吉田 知之(東京大学大学院医学系研究科 機能生物学専攻 講師) 2.発表概要: 膜蛋白質インターロイキン−1レセプターアクセサリープロテインライク1(IL1RAPL1)の遺伝子変異は、精神遅滞と自閉症を引き起こすことが知られています。今回我々は、IL1RAPL1が、脳神経ネットワーク形成において最も重要なステップであるシナプス形成を制御していることを明らかにしました。具体的には、神経細胞のシナプス後部に存在する膜...
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理化学研究所と岡山大学、樹状細胞ががんやウイルス抗原を取り込み抗原提示する仕組みを解明
タンパク質の折り畳みを助ける「Hsp90」が免疫機構でも機能を発揮 −樹状細胞ががんやウイルス抗原を取り込み、抗原提示する仕組みを解明− ◇ポイント◇ 樹状細胞が抗原を貪食し、キラーT細胞へ提示するには分子シャペロンHsp90が必須 Hsp90がエンドソーム内の抗原を細胞質へ引き出し、抗原提示させる がん、ウイルス、自己免疫の病態制御・治療への手がかり 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と国立大学法人岡山大学(森田潔学長)は、抗原提示細胞の1つである樹状細胞(※1)が、抗原破壊の役割をもつキラーT細胞(※2)へ抗原を提示するためには、タンパク質の折り畳みを...
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ポーラ化成、皮膚の温度センサーTRPV4を活性化する化粧品素材開発に成功
皮膚の温度センサーTRPV4を活性化する化粧品素材開発に成功 バナバエキスが美しい肌を保つ皮膚温と同じ状態をつくることを確認 ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(本社:東京都品川区、社長:岩崎 泰夫)はこの度、世界で初めてTRPV4を活性化させる素材を見出し、化粧品への応用に成功しました。この素材を化粧品に活用することで、肌が低温にさらされる環境においてもバリア機能の回復力を正常化し、乾燥肌や敏感肌を改善することが期待できます。ポーラ化成工業では、従来より温度と皮膚機能の関連性に着目し、温かい温度(30℃〜)で活性化し、皮膚のバリア機能に重要な役割を果たす温度...
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東大、遺伝子発現を調節する小分子RNAが作られるしくみを発見
遺伝子発現を調節する小分子RNAが作られるしくみ 発表概要: ヒトをはじめとする多くの生物では、microRNA(miRNA)と呼ばれる小さなRNA(1)が、発生(2)や癌化などの生命現象を精密に制御していることが知られています。miRNAは最初から小さいわけではなく、もとになる長いRNAから2回の切断を受けて切り出されて作られます。我々は、この2回目の切り出しを行うDicerと呼ばれるタンパク質が、どのようにして正しいRNAのみを正確に切断しているのかを調べました。その結果、ショウジョウバエのDicerはRNAの全体的な「形」を厳密に見分けているのに対し、ヒトのDicer...
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理化学研究所、藻類が作り出す代謝物の局在・移動を単一細胞内で確認
藻類が作り出す代謝物の局在・移動を単一細胞内で初めて確認 −藻類「オーストラリアシャジクモ」の巨大単一細胞を用いてメタボローム解析− ◇ポイント◇ ・光や温度の変化により、代謝物が単一細胞内のどこに局在し、どう移動するかを観察 ・安定同位体を用いて、代謝物が細胞内小器官間を移動する様子を直接確認 ・植物を利用した有用物質生産の効率化につながる新知見を提供 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、20cm以上にもなる巨大な単一細胞である「オーストラリアシャジクモ(※1)」の節間細胞(※1)を解析し、アミノ酸や有機酸、糖リン酸などの代謝物(※2)の局在・移動を初めて確認しまし...
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東大、有機合成物質によって「自らが増殖する人工細胞」の構築に成功
世界初の有機合成物質による“自らが増殖する人工細胞”の構築に成功 発表者:東京大学大学院総合文化研究科 特任研究員 菅原 正 東京大学大学院総合文化研究科 複雑系生命システム研究センターの菅原 正特任研究員(東京大学名誉教授)のグループ(以下 菅原グループ)は、ショスタック(2009年ノーベル賞生理学・医学賞受賞)らが2001年に提唱した要件を満たす人工細胞を、有機化学的方法によって構築することに、世界で初めて成功した。 生命活動に必須である酵素やタンパク質といった生体高分子の利用を極力押さえ、比較的単純な人工分子を主体として人工細胞と呼べる自己増殖システムを構築した。本...
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中外製薬、個別化医療に基づく新薬候補を導入し相次ぎ臨床試験を開始
個別化医療に基づく新薬候補を導入、相次ぎ臨床試験を開始 ヒト化抗Met抗体「MetMAb」・ヒト化抗IL−13抗体「lebrikizumab」 中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/社長:永山 治](以下、中外製薬)は、個別化医療(Personalized Healthcare)(以下、PHC)戦略に基づき、F. ホフマン・ラ・ロシュ社[本社:スイスバーゼル市/CEO:セヴリン・シュヴァン](以下、ロシュ社)から、同社が非小細胞肺がん治療薬として開発中のヒト化抗Met抗体「MetMAb」と、同じく気管支喘息治療薬として開発中のヒト化抗インターロイキン(IL)−13抗体「le...
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大塚製薬、登山試験でBCAA摂取の「筋肉疲労抑制効果」の可能性を示唆
「中高年者の登山はどの程度の負荷なのか」 登山試験でBCAA摂取の“筋肉疲労抑制効果”の可能性を示唆 大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本太郎)の佐賀栄養製品研究所は、信州大学大学院医学系研究科・能勢博教授と共同研究を実施し、中高年者における2日間の登山は日常の活動よりも負荷が高く、登山中には十分な栄養補給が必要なことを、実際の登山試験を経て明らかにしました。また登山中におけるBCAA(*1)摂取が筋肉の疲労を抑える可能性についても示唆しました。 *1:Branched Chain Amino Acidの略。必須アミノ酸の中のバリン・ロイシン・イソロ...
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東北大学大学院医学系研究科 「肥満になると血圧が上がる」メカニズムを解明 〜メタボリックシンドロームの発症機序明らかに〜 東北大学大学院医学系研究科代謝疾患医学コアセンター・片桐秀樹教授、分子代謝病態学分野・宇野健司助教、岡芳知教授らのグループは、太っていくにつれて血圧が高くなるメカニズムを解明しました。 過食などの生活習慣にもとづく肥満は、糖尿病・高血圧・高脂血症を併発しやすいことから、これらはまとめてメタボリックシンドロームという一つの症候群と考えられています。メタボリックシンドローム患者は、動脈硬化を生じやすく、患者数の急増と相まって、医学的にも社会的にも大きな問題...
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アンジェスMG、ジェノラックとHPV治療用ワクチンの共同開発に基本合意
ジェノラックとアンジェスが共同開発基本合意 −HPV治療用ワクチンの開発− 当社は、この度、株式会社ジェノラックBL(以下、ジェノラック)との間で、子宮頸がんの前がん病変に対するHPV(ヒトパピローマウイルス)治療用ワクチンの開発を目指して、共同開発基本合意にいたりましたのでお知らせいたします。 子宮頸がんの発生にはその多くがHPVの感染が関連し、患者さんの90%以上からHPVが検出されている事が知られています。子宮頸がんは異形成という前がん状態を経てがん化することが知られており、前がん状態の細胞を検診(細胞診検査)で見つけることができます。この前がん状態は、がん化のリス...
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シャープ、高濃度プラズマクラスターが浮遊ダニアレルゲンの作用を抑制し睡眠改善に効果を実証
ダニアレルゲンが睡眠阻害要因である方の起床時のすっきり感を向上 高濃度プラズマクラスター(※1)が 浮遊ダニアレルゲンの作用を抑制することによる「睡眠改善(快眠)効果」を実証 シャープは、株式会社 総合医科学研究所(※2)に試験を委託し、高濃度プラズマクラスター(イオン濃度10万個/cm3)が睡眠阻害要因のひとつである浮遊ダニアレルゲン(※3)の作用を抑制することにより、睡眠を改善する(快眠)効果があることを実証しました。 当社は、2009年に大阪市立大学大学院 医学研究科 分子病態学教室と共同で、プラズマクラスターイオンを高濃度化(2万5千個/cm3)することにより、浮遊...
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ライオン、台所用洗剤の「香り」が食器を洗う時に感じるストレスを軽減することを解明
満腹時には、食器洗いをしたくない! 台所用洗剤の「香り」が食器を洗う時に感じるストレスを軽減する 〜食後の食器洗いによるストレスを科学的に検証〜 ライオン株式会社(社長・藤重 貞慶)リビングケア研究所は、きらいな家事の代名詞ともいえる食後の後片づけの快適性を向上させる研究を進める中で、以下のことを明らかにしました。 (1)食器を洗う時に感じるストレスは、キッチンに漂う“食材臭”(調理時に発生したニオイや食器に付いた食べカスから発生するニオイ)と食後の満腹感により増大する (2)台所用洗剤の「香り」は、食後の食器洗いによるストレスの軽減に役立つ 本研究に関する内容を、『第...
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タカラバイオ、中国・天津医科大学などと遺伝子治療共同研究契約を締結
中国での遺伝子治療プロジェクトの立ち上げについて タカラバイオ株式会社と天津医科大学・天津市腫瘍病院とは、難治性がんを対象としたTCR遺伝子治療の臨床研究を実施するため、共同研究契約を本年7月27日付で締結しました。2年以内の臨床試験の開始を目指します。 TCR遺伝子治療は、がん患者の血液から採取したリンパ球に、がん細胞を特異的に認識するTCR遺伝子を体外において導入し、培養によって増殖させてから患者に戻すという治療法です。TCR遺伝子が導入されたリンパ球が、患者の体内においてがん細胞のみを認識して攻撃し、消滅させることが期待されます。 当社は、三重大学医学部と共同で治...
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埼玉医科大学と理化学研究所、アミロイド前駆体タンパク質の新規のアミロイド非産生経路を発見
アルツハイマー病の発症に関わるアミロイド前駆体タンパク質の新しい代謝経路を発見 −副作用の少ないアルツハイマー病治療薬の開発につながる可能性− 本研究成果のポイント ○アミロイド前駆体タンパク質の新規のアミロイド非産生経路を発見 ○新規の代謝経路はアミロイド前駆体タンパク質の脱リン酸化によって抑制されない ○リン酸化抑制はアルツハイマー病治療薬の新たな創薬の標的となる 埼玉医科大学(山内俊雄学長)と理化学研究所(野依良治理事長)は、アルツハイマー病の発症に関わるアミロイド前駆体タンパク質(APP)(※1)が、既知のセクレターゼ(※2)による代謝経路とは異なる経路で代謝され...
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理化学研究所、2型糖尿病に関わるグルコース輸送体「GLUT4」上の糖鎖の機能を解明
2型糖尿病に関わるグルコース輸送体「GLUT4」上の糖鎖の機能を解明 −たった1つのN型糖鎖がインスリンに応答した血糖値調節を左右する− ◇ポイント◇ ・N型糖鎖の付加がインスリンに応答するグルコース輸送体の「品質管理」に重要 ・N型糖鎖の構造は、GLUT4が正しい経路で細胞膜へ輸送されるための「目印」 ・血糖値を調節する仕組みや糖尿病発症に糖鎖が果たす役割の解明に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、2型糖尿病に関わるグルコース輸送体「GLUT4」上のN型糖鎖(※1)が、タンパク質の安定性とインスリンへの正しい応答に重要であることを初めて発見しました。これは、理...
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シード・プランニング、世界の治療用ワクチンの開発状況と将来展望を発表
世界の治療用ワクチン開発の現状と将来展望がまとまりました。 ◆治療用ワクチンは、がん領域を中心に感染症や中枢神経系で開発が進んでいる。 ◆多数の開発候補品の臨床試験が進められており、数年内には複数の製品が上市されると予測される。数年内に複数の核酸医薬品が登場すると予測される。 ◆治療用ワクチンは多様な剤形(ワクチンの形態)があり、開発対象としている疾患領域によって大きな違いがある。 市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都台東区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、世界における治療用ワクチンの開発状況と将来展望について調査を実施...
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「鉄栄養に関わるフェノール類分泌トランスポーターの発見」 1.発表者: 西澤 直子(石川県立大学生物資源工学研究所 教授、 東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻 特任教授) バシル クーラム(東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻 特任研究員) 石丸 泰寛(東北大学大学院理学研究科化学専攻 助教、東京大学大学院 農学生命科学研究科 農学国際専攻 特任研究員;当時) 2.発表概要: フェノール類を分泌するためのトランスポーター(注1)を、高等生物では初めてイネから単離しました。イネがフェノール類によって細胞壁などに沈着した...
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森永乳業、静岡大学との共同研究でビフィズス菌B−3の動脈硬化抑制作用を確認
〜森永乳業株式会社 食品基盤研究所より〜 動脈硬化モデル動物によるビフィズス菌B−3の動脈硬化抑制作用 〜日本乳酸菌学会2011年度大会(2011年7月11〜12日)発表内容のご報告〜 森永乳業は、静岡大学農学部茶山和敏准教授との共同研究にて、抗メタボリックシンドローム作用が動物試験で確認されているビフィズス菌B−3が動脈硬化の発症を抑制することを、動脈硬化発症モデルマウスを用いた試験で確認いたしました。この結果を日本乳酸菌学会2011年度大会(2011年7月11〜12日、関西大学にて開催)にて発表いたします。 研究の背景と目的 メタボリックシンドロームは肥満と高脂血症、高...
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「肥満から糖尿病や動脈硬化への橋渡しメカニズムを解明 ―脂肪融解タンパク質AIMの阻害による、 肥満から生活習慣病への進行を阻止する画期的な薬剤開発の可能性―」 1.発表者: 宮崎徹(東京大学大学院医学系研究科附属 疾患生命工学センター 分子病態医科学部門 教授) 2.発表概要: 発表者は昨年、血中に存在するAIM(注1)というタンパク質が、脂肪細胞に直接作用して細胞中の脂肪滴を融解し、また幼若な脂肪前駆細胞の成熟を著明に妨げることにより、肥満を抑制することを明らかにした。今回、肥満が亢進してしまった状況では、AIMを抑制することにより、太っていても糖尿病や動脈硬化に進行しな...
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九州大学とJST、マウスの皮膚細胞から肝細胞を直接作製する方法を開発
マウスの皮膚細胞から肝細胞を直接作製する方法の開発に成功 【概 要】 九州大学生体防御医学研究所の鈴木淳史准教授らは、マウスの皮膚細胞に遺伝子導入と適切な培養環境を提供することで、皮膚細胞から機能的な肝細胞を直接作製することに成功しました。本成果は、ヒト皮膚細胞からの肝細胞作製とその臨床応用や創薬研究への展開に繋がる成果です。 なお、本研究は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業 個人型研究(さきがけ)の一環として行われ、本研究成果は、2011年6月29日(英国時間)に英国科学雑誌である「Nature」のオンライン速報版で公開されます。 ■背 景 最近になって...
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スリーエム ヘルスケア、「3Mオンラインストア」で食品衛生管理製品の取り扱い開始
オンライン販売サイト「3Mオンラインストア」にて スリーエムヘルスケア株式会社・食品衛生管理製品の取り扱い開始 スリーエム ヘルスケア株式会社(本社:東京都世田谷区 代表取締役社長:ジェシー・ジー・シン)は、微生物検査用の製品「3M(TM) ペトリフィルム(TM) 培地」とタンパク質を指標とした洗浄後の洗い残しを調べることができる衛生モニタリング製品「3M(TM) クリーントレース(TM) タンパク残留測定スワブ」などの食品衛生管理製品の製造、販売を行っています。このほど、食品衛生管理製品14アイテムを当社オンライン販売サイト、「3Mオンラインストア」にて取り扱いを開始しま...
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理化学研究所、調製困難な膜タンパク質の1つ「ARII」の結晶構造を決定
調製困難な膜タンパク質の1つ「ARII」の結晶構造を決定 −無細胞合成技術を駆使して、機能を保持したまま膜タンパク質の合成に成功− ◇ポイント◇ ・真核単細胞生物のロドプシンの立体構造を初めて決定 ・無細胞合成技術により膜タンパク質の性質解明や構造解析が可能に ・医薬品開発など産業上有用な膜タンパク質の機能や構造解析への応用に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、独自に開発した「無細胞合成技術(※1)」を駆使して、膜タンパク質の1つで、真核単細胞生物(※2)の光駆動型プロトンポンプ(※3)であるロドプシン(※4)「ARII」の立体構造を初めて決定しました。これは、...
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武田薬品、リンパ腫治療薬「SGN−35」の欧州における販売許可を申請
欧州におけるリンパ腫治療薬SGN−35の販売許可申請について 武田薬品工業株式会社(大阪市、以下「武田薬品」)ならびにその100%出資子会社であるMillennium Pharmaceuticals, Inc.(米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、以下「ミレニアム社」)は、このたび、SGN−35(一般名:brentuximab vedotin、欧州製品名:ADCETRIS(TM)) について、武田薬品の100%出資子会社である武田グローバル研究開発センター(欧州)株式会社が再発・難治性のホジキンリンパ腫および再発・難治性の全身性未分化大細胞リンパ腫を適応症とした販売許可申...
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理化学研究所、免疫応答開始に必要な免疫シナプスを形成するメカニズムを発見
免疫応答開始に必要な免疫シナプスを形成するメカニズムを発見 −微小管を伝う分子モーターのダイニンが免疫センサーを運び、細胞活性化を調節− ◇ポイント◇ ・ダイニンがT細胞受容体のミクロクラスターを運び、免疫シナプスを形成 ・ダイニンによるT細胞受容体の運搬によって、T細胞の活性化を負に制御 ・ダイニンは細胞表面に沿って分子複合体を免疫シナプス中心へけん引 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、T細胞の免疫応答を開始するために必要な免疫シナプス(※1)が、微小管(※2)を足場とする分子モーター(※3)「ダイニン」によるT細胞受容体の運搬で形成されることを明らかにしま...
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ミニストップ、沖縄県産パインの果肉入り「ハロハロ」を数量限定発売
夏は沖縄からやってくる 沖縄県産パインの果肉入り「ハロハロ」数量限定で発売開始! 〜沖縄県産原料にこだわりぬきました〜 ミニストップ株式会社(本部:千葉県千葉市 代表取締役社長:阿部信行)は、2011年6月7日(火)より国内のミニストップ(2011年4月末現在:2,032店)において、ハロハロ2011年限定フレーバー第2弾「ハロハロ 沖縄パイン(278円)」を数量限定にて発売いたします。 2011年限定フレーバー第2弾は、希少価値の高い沖縄県産パインを使用するとともに、シロップにも沖縄県産食材を使用した、国産原料にこだわったハロハロです。 ハロハロとは、タガログ語で「混ぜこ...
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免疫生物研究所、遺伝子組換えカイコを用いたヒトフィブリノゲンの生産に成功
遺伝子組換えカイコを用いたヒトフィブリノゲンの生産成功について この度、当社及び日本製粉株式会社は、遺伝子組換えカイコを用いたヒトフィブリノゲンの生産に成功いたしました。本研究は、農林水産省の委託プロジェクト研究「動物ゲノムを活用した新市場創出のための技術開発」において、独立行政法人農業生物資源研究所との共同研究として実施したものです。 【概 要】 当社及び日本製粉株式会社は、遺伝子組換えカイコを用いて、血液凝固活性を有する組換えヒトフィブリノゲンを繭に効率的に生産する技術研究開発に成功いたしました。 フィブリノゲンは、血液凝固因子の一つである糖タンパク質です。ヒトフィ...
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東大、病原細菌を標的としたオートファジーの新規認識機構を発見
病原細菌を標的としたオートファジーにおける新規認識機構の発見 1.発表者:小川道永(東京大学医科学研究所・細菌感染分野・助教) 笹川千尋(東京大学医科学研究所・細菌感染分野・教授) 2.発表概要: オートファジーは細胞内のダメージを受けた器官、変性タンパク質、病原体を異物として認識・分解する機構である。東京大学医科学研究所 小川道永助教(細菌感染分野)と笹川千尋教授(細菌感染分野、感染症国際研究センター)は宿主細胞が細胞内に侵入した赤痢菌を特異的に認識しオートファジーによって分解するために必要な新規タンパク質Tecpr1(Tectonin domain−cont...
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細胞分裂装置が形成される新たなしくみを解明 線虫胚の分子イメージング解析から発見 <概要> 細胞が分裂する際には「紡錘体」とよばれる細胞内装置のはたらきによって遺伝情報の担い手である染色体が娘細胞に均等に分配されます。今回、東北大学大学院生命科学研究科 杉本亜砂子教授と理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 戸谷美夏研究員らは線虫胚をモデル系とした分子イメージング解析から、オーロラA (Aurora A)というタンパク質が紡錘体の主要な構成成分である微小管を安定化することが紡錘体形成に重要であることを見いだしました。この発見は癌治療法の開発にもつながると期待されます。...
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東北大学、生細胞内のアクチン単量体の濃度変化を高解像度で測定する技術「s−FDAP法」を開発
生細胞内のアクチン単量体の濃度変化を高解像度で測定する新技術を開発 (概要) 東北大学大学院生命科学研究科の木内泰助教と水野健作教授らの研究グループは、生細胞内でのアクチン単量体の濃度変化を高解像度で測定する新技術(s−FDAP法)の開発に成功しました。また、この技術を用いて、細胞外からの刺激に応じて細胞内のアクチン単量体の濃度が大きく変動すること、アクチン単量体濃度は刺激によって生じる細胞内アクチンの重合度や仮足の大きさを決定する重要な因子であることを証明しました。今回開発されたs−FDAP法は細胞の運動・形態形成や癌細胞の浸潤・転移の分子機構を解明するための有効な手段と...
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理化学研究所、亜鉛トランスポーター複合体による亜鉛要求性酵素の活性化機構を解明
亜鉛トランスポーター複合体による亜鉛要求性酵素の活性化機構を解明 −亜鉛トランスポーターにタンパク質を安定化させる新たな機能− ◇ポイント◇ ・亜鉛トランスポーターは、亜鉛要求性酵素の安定化と活性化の2段階で制御 ・亜鉛トランスポーターが、タンパク質の安定性を制御していることを初めて発見 ・低フォスファターゼ症などの治療方法の開発などに大きく貢献 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、生命活動に必須なミネラルの1つである亜鉛を細胞内に輸送する亜鉛トランスポーター(※1)が、タンパク質を細胞内分解から防ぎ、安定化させる機能を持つことを明らかにしました。これは理研分子...
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理化学研究所、Bリンパ球から抗体産生細胞への分化を制御する仕組みを解明
Bリンパ球から抗体産生細胞への分化を制御する仕組みを解明 −リン酸化酵素Erkが、抗体産生細胞への分化に必要不可欠− ◇ポイント◇ ・誘導的遺伝子ノックアウトマウスを活用し、免疫応答時のErkの働きを解明 ・ErkによるElk1転写因子のリン酸化がBlimp−1転写因子の発現を誘導 ・抗体産生細胞を標的とした新たな免疫疾患治療への応用に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と国立大学法人大阪大学(鷲田清一総長)、独立行政法人科学技術振興機構(北澤宏一理事長:JST)は、免疫機能を発揮するBリンパ球(※1)が抗体産生細胞(※2)に分化するために必要なシグナルを、リン酸化...
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タカラバイオ、たけだ診療所が行うがん免疫細胞療法に細胞加工技術支援を開始
たけだ診療所が行うがん免疫細胞療法に対して 当社が細胞加工技術支援を開始 タカラバイオ株式会社と武田病院グループのたけだ診療所(京都市)とは、たけだ診療所が行うがん免疫細胞療法に対して、当社が細胞加工技術支援を行うための契約を締結しました。本年4月14日よりたけだ診療所にて行われるがん免疫細胞療法に対して、当社が細胞加工技術支援サービスを提供します。 がん治療の現状は、外科手術、放射線治療、化学療法などが併用されていますが、一般的にはがん患者のQOL(生活の質)が大きく損なわれることが多いと考えられています。この問題を解決するために、副作用の少ない、がん免疫細胞療法が世界...
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スリーエム ヘルスケア、洗浄後の汚染度を調べることができる衛生モニタリング製品を販売
いつでも、誰でも、その場で簡単に見えない汚れをわずか10分で見える化! 3M(TM) クリーントレース(TM) タンパク残留測定スワブ PRO50が新発売 スリーエム ヘルスケア株式会社(本社:東京都世田谷区 代表取締役社長:ジェシー・ジー・シン)は、食品を取り扱う工場の製造ラインやホテル、レストランの厨房、スーパーマーケットのバックヤード等で、タンパク質を指標とした洗浄後の汚染度を調べることができる衛生モニタリング製品、1梱包50本をセットにした3M(TM) クリーントレース(TM) タンパク残留測定スワブ PRO50の販売を4月1日より開始します。1梱包100本セットの...
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細胞器官のマジックナンバー「9」の由来 発表者 廣野 雅文(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻准教授) 発表概要 原生動物からヒトまで、繊毛の内部はきまって2本の管を9本の管が囲んだ不思議な形をしている。 「9+2」構造とよばれるこの形は、根元にある中心子という細胞小器官の形に由来する。 この形ができるしくみは長らく謎だったが、今回、中心子の中央部を構成するタンパク質の構造が決定され、その普遍的な形ができるしくみの一端が解明された。 発表内容 1)これまでの研究でわかっていた点 精子などの活発に運動する鞭毛や繊毛(以下、繊毛)((注1))の内部には、2本の微小...
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タカラバイオ、自治医科大学に寄附講座「免疫遺伝子細胞治療学(タカラバイオ)講座」を設置
自治医科大学に寄附講座を設置し、 遺伝子医療の新たなプロジェクトを推進 タカラバイオ株式会社は、キメラ抗原受容体(CAR)遺伝子治療の研究開発ならびに臨床開発を推進することを目的として、自治医科大学に2011年4月1日付で寄附講座「免疫遺伝子細胞治療学(タカラバイオ)講座」を設置します。本寄附講座の教授は、自治医科大学医学部の小澤敬也教授(内科学講座血液学部門主任教授 分子病態治療研究センター・センター長 同 遺伝子治療研究部教授)が兼任されます。 現在、がん患者から採取したリンパ球に、がん細胞を特異的に認識する受容体の遺伝子を導入し、患者自身に戻す遺伝子治療法の臨床試験...
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理化学研究所と筑波大学、植物の活性酸素を調節するリン酸化酵素の仕組みを解明
植物の活性酸素を調節するリン酸化酵素の仕組みを解明 −リン酸化酵素「MAPK」がカルモジュリンと協調して傷害応答を調節− ◇ポイント◇ ・定説を覆し、MAPKにはリン酸化反応によらない独自の反応スイッチが存在 ・MAPKの1つMPK8は、細胞毒となる過剰な活性酸素蓄積を防ぐ安全弁としても機能 ・マラリア原虫などのシグナル伝達経路を特異的に制御する薬剤開発に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と国立大学法人筑波大学(山田信博学長)は、病害虫や干ばつ、塩害など、植物の劣悪環境への応答に関わる活性酸素(※1)生成のシグナル伝達経路(※2)に、タンパク質リン酸化酵素の1つ「...
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慶応大学とJST、腫瘍の増大や治療が効かない状況を引き起こす分子メカニズムを解明
癌幹細胞マーカーCD44が活性酸素を抑制することによって 腫瘍の増大や治療が効かない状況を引き起こす分子メカニズムを解明 ―癌幹細胞を特異的に標的とした治療法を開発できる可能性を拓く― 慶應義塾大学先端医科学研究所遺伝子制御研究部門(責任者:佐谷秀行教授)の永野修助教、石本崇胤研究員らの研究グループは、慶應義塾大学医学部医化学教室(責任者:末松誠教授)、金沢大学がん研究所腫瘍遺伝学研究分野の大島正伸教授、近畿大学薬学総合研究所の益子高研究員、熊本大学大学院生命科学研究部消化器外科学教室の馬場秀夫教授らとの多施設共同研究によって、癌幹細胞表面マーカーである接着分子CD44がシス...
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エーザイ、米Epizyme社とがん治療に関する戦略的提携契約を締結
Epizyme,Inc.とエピジェネティック酵素EZH2をターゲットとする がん治療に関する戦略的提携契約を締結 エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、米国のEpizyme,Inc.(Cambridge,MA,USA、社長:Robert Gould、以下 Epizyme)と、エピジェネティック酵素であるEZH2をターゲットとする遺伝的起因によるリンパ腫やその他のがん治療に関する研究、開発、販売に関するグローバルな戦略的提携契約を締結した、と発表しました。 当社は、Epizymeが有する独自の創薬プラットフォーム、EZH2の役割を同定する最先端の技術力、標的と...
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味の素、アミノ酸サプリメント「ノ・ミカタ」100ml缶のパッケージをリニューアルし発売
用途と特長がひと目でわかる! 「ノ・ミカタ(R)」100ml缶パッケージリニューアル 〜1缶に“しじみ600粒相当分”のアミノ酸「アラニン」(※1)を配合!〜 2011年3月22日(火)より自然切替 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、2011年3月22日(火)より“飲み速攻レスキュー”アミノ酸サプリメント「ノ・ミカタ(R)」100ml缶(ドリンクタイプ)のパッケージをリニューアルし、発売します。同製品1缶には、飲んだ翌日のスッキリに役立つ飲みサポート食品として幅広く知られている“しじみ600粒分”に相当する量のアミノ酸「アラニン」5,000mgを配合して...
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東大、新たに判明した忠犬ハチ公の死因について肺と心臓に悪性腫瘍を確認
新たに判明した忠犬ハチ公の死因について <発表概要> 忠犬ハチ公の保存臓器について、MRIおよび組織観察を行ったところ、肺と心臓に悪性腫瘍が確認された。これまでハチ公の死因はフィラリア症とされていたが本腫瘍も死因のひとつであると考えられた。 <発表内容> 東京大学大学院農学生命科学研究科で保管している忠犬ハチ公の臓器について、獣医外科学研究室にてMRIによる肺と心臓の断層撮影を行い、また獣医病理学研究室にて組織標本を作製し顕微鏡観察を行いました。その結果、肺と心臓に広範な悪性腫瘍の増殖巣がみとめられ、この腫瘍もハチ公の死因として重要であったと考えられたので、発表いたします...
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東大、土壌中の鉄を溶かして吸収するためのムギネ酸類分泌トランスポーターを発見
土壌中の鉄を溶かして吸収するための ムギネ酸類分泌トランスポーターの発見 発表者:西澤 直子(東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻 特任教授、 石川県立大学生物資源工学研究所 教授) 野副 朋子(東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻 研究員) 長坂 征治(東洋大学生命科学部生命科学科 准教授、 東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻 研究員;当時) <発表概要> 鉄は呼吸など生命活動に不可欠なミネラルです。イネ科植物は「ムギネ酸類」を根から分泌し土壌中の鉄を溶かして吸収します。私達...
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片倉工業株式会社の生物科学研究所の譲受について 〜カイコで生産するタンパク質を用いた診断薬製品の開発・生産技術力の強化〜 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役社長:家次 恒 以下「シスメックス」)は、片倉工業株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:竹内 彰雄、以下「片倉工業」)の生物科学研究所(松本分室を除く)を譲受することに合意いたしました。片倉工業の生物科学研究所では、診断薬の原料となるタンパク質を、カイコを用いた遺伝子組換え技術により生産しており、当社でも2009年3月より活用を図ってきました。 今回の譲受により、シスメックスでは、2011年4月1日から遺...
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ドクターシーラボ、日焼け止め乳液「UV&WHITE モイスチャーミルク50」など発売
皮膚の専門家“ドクターシーラボ”から 紫外線防止効果や機能・肌質で選べる4種類の日焼け止め乳液が 2011年2月21日新登場 株式会社ドクターシーラボ(本社:東京都渋谷区代表取締役社長:石原智美)は、皮膚の専門家ならではの視点から開発した4種類の日焼け止め乳液を2011年2月21日より新発売いたします。 紫外線が肌へ与える影響は、シミ・ソバカスなどの肌トラブルだけではありません。紫外線を浴びた細胞は活性酸素を発生し、真皮層に存在し、肌のハリ・弾力を保っているコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、シワ・たるみなどのエイジングを引き起こします。本来体内に存在し、抗酸化機能を担...
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ネットプライス、酵素と豚皮コラーゲン配合の「潤堂 酵素コラーゲンパウダー」を発売
ネットプライス、日本初 混じりけのない100%ピュアブレンドな “酵素×豚皮コラーゲン”パウダーを開発 「潤堂 酵素コラーゲンパウダー」を発売開始 インターネット通販サイトを運営する株式会社ネットプライス(本社:東京都品川区 代表取締役社長:佐藤輝英 http://www.netprice.co.jp/ 以下、ネットプライス)は、この度、日本初となる“酵素”と“豚皮コラーゲン”を両方配合した「潤堂 酵素コラーゲンパウダー」を発売開始いたします。 1、「潤堂 酵素コラーゲンパウダー」の特長 (1)“酵素”と“豚皮コラーゲン”をダブル配合 山梨医科大学の名誉教授で峡西中央クリニック院長の深澤義村先生の協力を得て...
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生理学研究所、パーキンソン病にかかわる脳の中の神経のつながりなどで研究成果を発表
パーキンソン病にかかわる脳の中の神経のつながりに定説をくつがえす発見 −"光で神経を操作する"最先端の光操作技術で明らかにー <内容> パーキンソン病は、手足が震え、こわばり、動かしにくくなる神経難病で、脳の中で中脳黒質のドーパミン分泌細胞の機能の低下が主な原因であると考えられています。この中脳黒質は、解剖学的に脳の線条体と言われる部分から神経のつながりがあり、パーキンソン病の病態を理解するためにはこのつながりが重要であるとされていました。今回、自然科学研究機構・生理学研究所の田中謙二助教らの国際共同研究チームは、線条体から中脳のドーパミン細胞への神経のつながりは、普段...
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協同乳業、理化学研究所などとの共同研究で腸内ポリアミン濃度を高める技術を開発
協同乳業、理化学研究所、京都工芸繊維大学との共同研究で 腸内ポリアミン濃度を高める技術開発を発表 2011年1月27日〜28日の第2回ポリアミン学会で発表 メイトーブランドの協同乳業株式会社(本社:東京・中央区/社長:山崎直昭)は、(独)理化学研究所・辨野特別研究室、京都工芸繊維大学大学院・微生物工学研究室と共同で、(独)農業・食品産業技術総合研究機構・生物系特定産業技術研究支援センター「イノベーション創出基礎的研究推進事業」の平成21年度採択課題「健康寿命伸長のための腸内ポリアミン濃度コントロール食品の開発」に関する研究を進めています。一連の研究で、腸内ポリアミン濃度を最...
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東北大学、ヒト細胞でのDNA切断の修復に必要な新しいタンパク質群を発見
ヒト細胞でのDNA切断の修復に必要な新しいタンパク質群を発見 −−−新しい癌の原因とその治療法の発見−−− 【概要】 活性酸素や喫煙などでDNAには色々な傷ができますが、その傷が原因で癌や細胞死が起きます。傷の中でもDNAの二本鎖が同時に切れて生じる二重鎖切断は最も深刻な傷で、この傷が修復されないと最も高頻度に癌や細胞死をもたらします。これまでヒト細胞ではKU(クー)と呼ばれる有名なタンパク質が二重鎖切断部位に直接くっつき、切れた二重鎖DNAを再結合する修復を始めると考えられていました。この研究は、世界で初めて、多数の二重鎖切断のみをヒト細胞のDNAの一カ所に作り、そこに集...
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中外製薬と大日本住友製薬、がんペプチドワクチン「WT4869」の国内第I/II相臨床試験を実施
がんペプチドワクチン「WT4869」の共同開発について 中外製薬株式会社【本社:東京都中央区、社長:永山治】(以下、中外製薬)と大日本住友製薬株式会社【本社:大阪市、社長:多田正世】(以下、大日本住友製薬)は、治療用がんペプチドワクチン「WT4869」について、骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes:MDS)を対象とした国内第I/II相臨床試験を実施しますので、お知らせします。 大阪大学大学院医学系研究科 杉山治夫教授らのこれまでの研究により、WT1(Wilms" tumor gene 1)タンパクが、白血病やほぼ全ての種類の固形がんで高発現...
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トランスジェニック、台湾Abnova社と腫瘍マーカー(ACTN4)抗体に関するライセンス契約を締結
腫瘍マーカー(ACTN4)抗体に関するライセンス契約締結に関するお知らせ 株式会社トランスジェニック(代表取締役社長:福永健司、熊本県熊本市)とAbnova Corporation(以下、Abnova社)(CEO:Wilber Huang、台湾台北)との間で、当社の抗ACTN4抗体の非独占ライセンス契約を締結し、Abnova社に本抗体の全世界の権利を導出しましたので、お知らせいたします。 当社の有する抗ACTN4抗体は、臨床的に有用なバイオマーカー群の一つ、ACTN4を認識する抗体です。 Abnova社は、このたびの当社との非独占ライセンス契約締結を受け、全世界で本抗体...
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肌の老化の新メカニズムを解明! 〜表皮で発生するタンパク質がハリやうるおいの低下の原因に〜 加齢によって肌の老化は進行し、ハリやうるおいが失われます。肌の表皮のうるおい成分や、真皮のコラーゲンといったハリを生み出す成分が、加齢により減少することが知られています。 日本メナード化粧品株式会社(本社:名古屋市中区丸の内 3−18−15、社長:野々川純一)は、加齢によって、「ストラテフィン」というタンパク質が表皮内で増加し、肌の表皮のうるおい成分やコラーゲンなどを減少させることを解明しました。さらに、「ラブインナミスト」という植物のエキスに、加齢によるストラテフィンの増加を抑制す...
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アマノ、環境負荷低減と清掃コスト削減を両立したアルカリイオン清掃水生成装置「δ−1000K」を発売
“エコ清掃水”で、環境負荷低減と清掃コスト/作業工数削減を両立 アルカリイオン清掃水専用生成装置『δ−1000K』 新発売 アマノ株式会社(代表取締役社長:春田 薫、本社:横浜市港北区大豆戸町275、以下アマノ)はこのたび、各清掃現場において、環境負荷の低減と、洗剤等ケミカル費用削減及び清掃作業コスト削減が実現できる『アルカリイオン清掃水専用生成装置δ−1000K』を2010年12月1日に発売・出荷開始いたします。 アルカリイオン清掃水専用生成装置『δ−1000K』は、アルカリイオン清掃水のみを生成するオール・イン・ワンタイプの生成装置です。 6年前にアマノが『アルカリ電...
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チッソ、海洋性生物由来の発光基質「セレンテラジン」の新規誘導体を販売
「発光基質セレンテラジンの新規誘導体」 本格販売を開始 チッソ株式会社(本社:東京都千代田区大手町、社長:岡田 俊一)は、種々の海洋性生物由来の発光基質「セレンテラジン」の新規誘導体を、11月より本格販売いたします。 セレンテラジンは、2008年度ノーベル化学賞を受賞した下村脩博士が、GFPとともに発見した「カルシウム結合型発光タンパク質イクオリン」の発光源である発光基質です。 近年、医薬品の研究開発や細胞内生体機能の高感度解析においては、各種の発光酵素を利用した手法が注目され、高効率で信頼性が高い酵素および発光基質が求められています。 イクオリンは、医薬品開発における...
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タカラバイオ、白血病に対する遺伝子治療の臨床研究にて第1例目に遺伝子導入細胞を投与
白血病に対する遺伝子治療の臨床研究において 第1例目に遺伝子導入細胞を投与 タカラバイオ株式会社(社長:仲尾功一)と独立行政法人国立がん研究センター中央病院とが共同で実施している白血病に対する遺伝子治療の臨床研究において、10月13日に第1例目の被験者に遺伝子導入細胞が投与されました。 本遺伝子治療は、高リスク造血器悪性腫瘍患者にハプロタイプ一致造血幹細胞移植を行ったあと、感染症をはじめとした造血幹細胞移植の合併症を軽減しつつ重篤な移植片対宿主病(GVHD)が発症した時の沈静化の手段として、HSV−TK遺伝子導入ドナーリンパ球を追加輸注(Add−back)するというもので...