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自由電子
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東北大と京大、超強力X線パルスによるプラズマ生成初期過程での体積収縮を発見
X線自由電子レーザーに照射された微粒子が縮んだ! 超強力X線パルスによるプラズマ生成初期過程での体積収縮を発見 【概要】 東北大学多元物質科学研究所上田潔教授・福澤宏宣助教のグループ、京都大学大学院理学研究科永谷清信助教、米国SLAC国立加速器研究所のクリストフ ボステト研究員のグループ等による国際共同研究チームは、米国のX線自由電子レーザー(XFEL)(*1)施設LCLS(*2)から供給される非常に強力なX線をキセノン原子が集まってできた微小な粒子に照射すると、極めて短い時間では体積が収縮することを発見しました。従来、XFELに照射された微粒子は、大量の電子を放出してプラズマ(*3)化し即座に爆発す...
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東工大など、液体金属ナノ粒子のサイズを繰り返し変えられるプロセスを開発
液体金属ナノ粒子のサイズを繰り返し変えられるプロセスを開発 〜光を操る新材料の開発に期待〜 ■ポイント ・液体金属であるガリウムナノ粒子のサイズを繰り返し変えられるプロセスを開発した。 ・液体ガリウムナノ粒子のサイズ変化に応じて表面プラズモン共鳴吸収を制御できた。 ・用途に応じて自由に物性を制御できるプラズモニック材料の開発が期待される。 JST戦略的創造研究推進事業において、東京工業大学の山口 章久 特任助教と彌田 智一 教授らは、液体金属(注1)であるガリウム(注2)ナノ粒子のサイズを可逆的に変化させるプロセスを開発し、金属ナノ構造体が光と相互作用して、その光を吸収する「...
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中赤外レーザーを用いた格子振動の選択励起を世界で初めて直接観測 −原子の振動を光で自在に操作− 吉田恭平 エネルギー理工学研究所/エネルギー科学研究科博士課程学生、園部太郎 リサーチ・アドミニストレーター(元同特定助教)、蜂谷寛 エネルギー科学研究科助教、全炳俊 エネルギー理工学研究所助教、紀井俊輝 同准教授、増田開 同准教授、大垣英明 同教授らのグループが、新しくレーザー発振・波長制御を可能とした中赤外自由電子レーザー(KU−FEL)を使って、固体材料の原子の振動(格子振動)を選択的に励起できることを、世界で初めて直接的に観測しました。 固体材料の原子の振動(格子振動)は、電...
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産総研など、0.1nmより短波長のX線自由電子レーザー光強度を初めて測定
0.1nmより短波長のX線自由電子レーザー光強度を初めて測定 −国際的な計測基準での測定で標準供給と校正が可能に− <ポイント> ・エネルギー密度が極めて高い世界最短波長のX線自由電子レーザー用に極低温放射計を新規開発して測定 ・校正されたオンラインビームモニターで、実験中の光強度をリアルタイムで提供 ・ライフサイエンスやナノテクノロジー分野での研究の基盤技術としての活用を期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】量子放射科 加藤 昌弘 研究員、田中 隆弘 研究員、齋藤 則生 研...
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理化学研究所、原子の世界を詳細に映し出すX線自由電子レーザー(XFEL)施設が完成
わが国初のXFEL施設が完成 −「XFEL」の愛称は「SACLA(さくら)」― 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI、白川哲久理事長)と協力し、播磨科学公園都市の大型放射光施設SPring−8(※1)に隣接して開発・整備を進めている、原子の世界を詳細に映し出すわが国初のX線自由電子レーザー(XFEL)(※2)施設を、計画どおりの80億電子ボルト(8GeV(※3))で運転、波長0.8A(Angstrom(おんぐすとろーむ))(※4)というX線を発生、観測することに成功しました。また、このXFEL施設の愛称を「SACLA(さ...
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理化学研究所、ナノギャップ構造の「金二重ナノピラー配列」をウェハーサイズで作製
ナノギャップ構造の「金二重ナノピラー配列」をウェハーサイズで初作製 −高感度フレキシブルプラズモンセンサーへの展開に期待− ◇ポイント◇ ・精密なナノギャップ構造体をウェハーサイズの基板上で大量・均一に作製 ・プラズモンセンサー能力指数が23と一桁も向上、世界トップレベルに ・高感度・簡易フレキシブルセンサーチップへの展開が期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、金の二重膜を円筒状に自立させ、膜のすき間(ギャップ)をナノメートルサイズで精密に制御した「金二重ナノピラー」(ストロー状の中空円筒構造体)を、数センチメートル四方にわたって大量かつ均一に基板上に配列させる技...
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北海道大学など、有機超薄膜型の光電変換分子素子で光の利用効率を飛躍的に高める方法を開発
ナノギャップ光アンテナにより高効率化した有機超薄膜による光電変換 概要 1.独立行政法人物質・材料研究機構(理事長:潮田 資勝)国際ナノアーキテクトニクス拠点(拠点長:青野 正和)の魚崎 浩平コーディネーターと北海道大学 (総長:佐伯 浩)大学院理学研究院の池田 勝佳准教授は共同で、分子エレクトロニクスでの利用が期待される有機超薄膜型の光電変換分子素子において、光の利用効率を飛躍的に高める方法を開発した。 本研究では、光吸収・電子伝達といった必要な機能をもつ部品を連結した分子から成る単分子超薄膜を、原子レベルで表面制御した平滑な金電極面と金ナノ粒子で挟み込むことによって、ナノ...