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ナノキャリア、仏LFB社との共同研究契約を一度終了し新たな共同研究の模索で合意
LFB Biotechnologiesとの共同研究契約について
当社は、LFB Biotechnologies(以下、「LFB社」)との間で締結しておりました共同研究契約を一度終了し、新たな共同研究を模索することを両社で合意しましたので、ご報告致します。
両社は、2010年10月より、LFB社が有する血友病治療用タンパク質である第VII因子を対象に、当社の徐放性ミセル化ナノ粒子技術を利用した新しいミセル化製剤の調製、最適化および長期安全性を評価するための試験を実施し、これらの試験結果をもとに、第VII因子ミセルの開発可能性や安全性に関して、両社で議論を重ねて参りました。その結果、患者さんのQOLを向上させる新しい治療法となり得る第VII因子ミセル化製剤に関しては、幼少期より一生に亘る長期間、日々第VII因子治療を継続して行う必要のある患者さんを対象に、連日投与を必須とする過酷な条件下で実施する安全性試験には、投与頻度や経路を考慮した、より詳細かつ基礎的な検討が必要であると結論づけられました。
これにより、本件共同研究については、両社の経営及び事業戦略上の優先度から一時中断し、本剤の使用方法の再調査あるいはLFB社が所有する他の製品シーズを利用したミセル製剤の新たな応用法に関する共同研究を目指すことで合意いたしました。
尚、本件による平成25年3月期業績への影響はございません。
<LFBグループ>
フランスの政府系グローバル製薬企業で、血液製剤のリーディングカンパニーです。血液製剤の売上規模では世界6位、フランスの病院向け医薬品売上規模では3位の企業であり、免疫疾患、血友病、がん等の難病や希少疾患を得意分野とし、バイオテクノロジーに基づいた薬剤の開発・製造・販売を行っています。
以上