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サノフィ、中国・上海にアジア太平洋地域の統合研究開発拠点を設立

2014-09-30

サノフィ、アジア太平洋地域の統合研究開発拠点を設立
地域のイノベーション力を最大に
−2件の戦略的パートナーシップで世界の健康向上への取り組みを強化−


 中国・上海−2014年9月25日−サノフィは本日、アジア太平洋地域研究開発拠点(AP拠点)を設立しました。AP拠点はアジア太平洋地域として初めてバイオ医薬品(サノフィ・バイオファーマ)、希少疾患(サノフィ・ジェンザイム)、ワクチン(サノフィパスツール)、および動物用医薬品(サノフィ・メリアル)の開発力を完全に統合する拠点となります。また、サノフィは本日、The GPCR InstituteとZai Labとのパートナーシップも発表しました。これらのパートナーシップも、アジア太平洋地域での連携と科学的発見を加速させ、同地域での発見をアジア地域と全世界の治療ソリューションに結びつけるための取り組みの一環です。

 サノフィ アジア太平洋地域研究開発拠点長・バイスプレジデントのフランク・ジヤン博士(Dr.Frank Jiang)は、「アジア太平洋地域には、地域が持つ多様性および特殊性があるように、多様な医療ニーズも存在します。アジア太平洋地域での研究開発活動を統合するアジア太平洋拠点は、同地域への革新的なソリューションの導入を加速させ、サノフィの世界の人々の健康向上のためのグローバルな取り組みを促進します。変化するニーズに対応する柔軟性を高めて、このダイナミックな地域における機会を捉えるための能力を向上できるであろうと、大いに期待しています」と述べています。

 アジア太平洋地域の12カ国をまとめる拠点の本部は、上海に置きます。設立式典には、サノフィCEO(最高経営責任者)のクリス・ヴィーバッハー(Chris Viehbacher)をはじめ、オピニオンリーダー、政府当局者、世界的科学者など200名以上が参加しました。この新拠点は、サノフィ内外のパートナーとの相乗効果を最大限に高めることでアジア太平洋地域でのイノベーションを加速することを主な役割とします。

 サノフィ グローバル研究開発部門プレジデントのエリアス・ザフーニ博士(Elias Zerhouni,MD)は「アジア太平洋地域は、サノフィのグローバル研究開発戦略に重要な役割を果たしており、本日の拠点設立は、研究開発を変革し、今後の持続的成長を確実にするためのマイルストーンと言えます。我が社の学術ネットワークを強化することで、本地域で最良の学術資源を活用しつつ、本地域からのグローバルな研究開発アセットへのアクセスを高めることができます。サノフィのグローバル研究開発パイプラインの全プロジェクトをできるだけ早く本地域に導入し、患者さんのニーズに沿った科学的発見を推進する計画を立てています」と述べています。

 The GPCR InstituteとZAI Labとのパートナーシップは、主に中国国内で展開するもので、アジア太平洋地域の優れた研究開発コミュニティとサノフィとの関係を深める目的で締結されました。これらパートナーシップは、アジア太平洋地域全般で急激に増加しつつある糖尿病と慢性呼吸疾患にそれぞれ特化したもので、オープンイノベーションを促しつつ、グローバルな医療ニーズを満たす治療ソリューションの開発を加速していきます。

 フランク・ジヤン博士は「サノフィは、世界の健康向上に積極的に取り組んでおり、その一環として世界の優れた研究者や科学者との連携を深めています。世界の糖尿病患者は2035年までに5億9,200万人に増加すると予測され、アジア太平洋地域での増加は著しいと考えられている中、サノフィとThe GPCR Institute とのパートナーシップは、私たちの強みと知見を集約し、本地域と世界の糖尿病患者に貢献する治療革新に近づく一歩を踏みだすものと確信しています」と述べています。

 The GPCR Instituteは、生体の細胞や器官系を制御する作動物質や阻害物質における革新を目標とする複数の研究組織から構成されるネットワークです。サノフィとThe GPCR Instituteとのパートナーシップは、地域の研究開発エコシステムにサノフィの推進力を組みこむという大きな役割を果たします。サノフィはまた、The GPCR Instituteより、GPCR(G−Protein−Coupled Receptor,Gタンパク質共役受容体)Industry Consortiumの設立メンバーの一社として迎えられています。

 またサノフィは、このほど中国の革新的バイオテクノロジー企業であるZAI Labとグローバルなライセンス契約を締結し、グローバルなイノベーションをアジア太平洋地域に導入する活動を展開することとなりました。ZAI Labに2種類の新規化合物のグローバルな開発、製造と商業化の権利を提供するこのパートナーシップは、アジア太平洋地域でも急増している世界的問題の一つである慢性呼吸器疾患の革新的治療薬の開発に特化した内容です。

 サノフィの5つの研究開発拠点は、開発力をグローバルで共有し、各地域の社内外の専門家にアクセスを提供しています。各拠点はグローバルネットワークに組みこまれていますが、マネジメントは現地で行い、各地域の拠点外との結びつきを促し、他の拠点との連携が行えるようにしています。ボストン、北米、フランス、ドイツの4拠点に新たに加わった上海のAP拠点は、サノフィの地域開発力の育成に向けた取り組みを強化するものであり、サノフィのグローバル事業を形作る上でアジア太平洋地域がきわめて重要であることを改めて示すものです。


以上

サノフィについて
サノフィは、グローバル事業を統合的に展開するヘルスケアリーダーとして、患者さんのニーズにフォーカスした医療ソリューションの創出・研究開発・販売を行っています。 サノフィは、ヘルスケア分野において7つの成長基盤を中核としています。それは糖尿病治療、ヒト用ワクチン、革新的新薬、コンシューマー・ヘルスケア、新興市場、動物用医薬品、および新生ジェンザイムです。 サノフィはパリ(EURONEXT:SAN)およびニューヨーク(NYSE:SNY)に上場しています。

慢性呼吸器疾患について
慢性呼吸器疾患は、気道や、肺の気道以外の組織の長期にわたる異常をもたらす疾患の総称です。世界では、数億人の人々が慢性呼吸器疾患に苦しんでいます。WHO(世界保健機関)によれば、中国では慢性呼吸器疾患は死因の第2位にある疾患です。中国人男性の喫煙率は50%以上で、悪化の一途をたどる大気汚染も慢性呼吸器疾患の大きな要因です。

糖尿病について
糖尿病は慢性疾患の一種で、主な臨床像は 2 種類あります。 1 つは 1 型糖尿病と呼ばれるインスリンの不足を特徴とする自己免疫疾患、もう 1 つは 2 型糖尿病と呼ばれる疾患で、インスリンの産生不足と、産生されたインスリンに対する反応性の低下を特徴とします。 糖尿病は、アジア太平洋地域で急激に増えつつあり、患者数は2億人を超えます。 中国の患者数は地域内で最大で1億1,400万人を数え、成人人口の11.6%を占めています。


 

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