Pickup keyword
首都大学東京
-
理研と東北大と首都大学東京、SWEETタンパク質による植物ホルモン「ジベレリン」の輸送を発見
SWEETタンパク質は植物ホルモン「ジベレリン」を輸送 −受容体センサーを利用した網羅的探索により発見− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学センター適応制御研究ユニットの瀬尾光範ユニットリーダー(首都大学東京大学院理工学研究科客員准教授)、菅野裕理テクニカルスタッフII、東北大学大学院理学研究科の上田実教授、首都大学東京の小柴共一名誉教授(元大学院理工学研究科)らの共同研究グループは、これまで糖の輸送体として考えられてきたSWEETタンパク質が植物ホルモン「ジベレリン」を輸送することを発見しました。 ジベレリンは種子発芽、伸長成長、花芽形成・開花などを促進する低分子化合物です。これま...
-
東大など、T2K実験でニュートリノの「CP対称性の破れ」の解明に第一歩を踏み出す
T2K実験、ニュートリノの「CP対称性の破れ」の解明に第一歩を踏み出す ■本研究成果のポイント ○ニュートリノと反ニュートリノで電子型ニュートリノ出現が同じ頻度では起きない可能性が高く、CP対称性の破れがあることを示唆する結果を得た。 ○今後データ量を増やしての検証を要するが、ニュートリノと反ニュートリノが違う性質を持つ可能性を示唆する興味深い結果である。 【概要】 T2K実験(※1)(東海−神岡間長基線ニュートリノ振動実験、図1)国際共同研究グループ(以下、T2Kコラボレーション)は、反ミュー型ニュートリノから反電子型ニュートリノへのニュートリノ振動について、2014年の実験開始から...
-
埼玉医科大、ミトコンドリア病の原因となる遺伝子を新たに3つ発見
ミトコンドリア病の新たな原因遺伝子MRPS23,QRSL1,PNPLA4を発見 ―網羅的なゲノム解析によりミトコンドリア病の複雑な遺伝的背景の一端を解明― 【発表のポイント】 −142例のミトコンドリア病患者に対して網羅的なゲノム解析を行った(ミトコンドリア病研究での網羅的なゲノム解析において世界最多) −ミトコンドリア病の原因となる遺伝子を新たに3つ発見した −既知の原因遺伝子において、これまでに報告のない37変異を発見した −ミトコンドリア病と疑われる患者の中に、他の疾患群が含まれうることを発見した −東北メディカル・メガバンク機構・京都大学との共同研究により効率的な遺伝子解析を実現し...
-
JST、水素触媒機能を持つ半合成型鉄ヒドロゲナーゼ酵素の創出に成功
水素触媒機能を持つ半合成型鉄ヒドロゲナーゼ酵素の創出に成功 [ポイント] ・水素の工業的利用には白金などの希少な触媒が使われており、その代替が急務である。 ・温和な条件で水素を活性化する新規の半合成型の鉄ヒドロゲナーゼ酵素の作製に成功した。 ・水素の工業的利用を可能にする酵素の大量生産や機能改良への応用が期待できる。 本成果は、以下の事業・研究領域・研究課題によって得られました。JST戦略的創造研究推進事業において、マックスプランク陸生微生物学研究所の嶋盛吾グループリーダーらは、大量合成が可能なたんぱく質中に化学的に合成した金属化合物を取り込むことで、温和な条件で水素ガスを生...
-
首都大学東京と理研など、日本近海の海面水温が関東の高温多湿な夏に寄与していることを発見
【研究成果発表】日本近海の海面水温が関東の高温多湿な夏に寄与していることを発見 〜首都大学東京と理化学研究所・北海道大学・埼玉県環境科学国際センター・海洋研究開発機構との共同研究〜 首都大学東京・理化学研究所・北海道大学・埼玉県環境科学国際センター・海洋研究開発機構からなる研究チームは、過去31年分のデータに基づいた領域気候モデルを用いた数値シミュレーションにより、関東の夏の気温に対する海面水温の影響を評価した結果、日本近海の海面水温の変化が関東地方の気温変動に影響を及ぼしていることを明らかにしました。具体的には、関東南沖を流れる黒潮周辺の年々の海面水温の変動が、関東地方の...
-
ALBERT、「企業向けデータサイエンティスト養成講座」で講師派遣サービスを開始
ALBERT「企業向けデータサイエンティスト養成講座」スタート 〜ビッグデータ分析コンサルティングも〜 株式会社ALBERT( http://www.albert2005.co.jp/ )(アルベルト、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:上村崇、以下ALBERT)は、ビッグデータ( http://www.albert2005.co.jp/technology/mining/data.html#bigdata )を自社で分析したいという企業ニーズに応え、ビッグデータの分析方針決定とデータサイエンティスト養成カリキュラムの設計を個別に行ない、講師を派遣するサービスを開始いたしました。 本格的なビッグデータ時代を迎え、データサイエンティストという職業に注目が集まっています。しかし、統計解析の知識に加え、最新のITを使いこなし、経...
-
東工大など、ピコ秒レベルで変化する有機結晶の構造の撮影に成功
ピコ秒レベルで変化する有機結晶の構造の撮影に成功 ―超短レーザーを使った小型電子線回折装置の開発で― 【ポイント】 ・生命体などの有機分子がピコ秒(1兆分の1)で起こす構造変化を直接観測する手段がなかった。 ・「超短パルスレーザー」と「高輝度超短パルス電子線」を組み合わせた分子動画技術で有機光電子材料の超高速な結晶構造変化を直接観測した。 ・人工光合成反応の観察や、有機太陽電池の設計などの新材料作り、たんぱく質の機能解析にも新たな道を開く。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、東京工業大学 大学院理工学研究科の恩田 健 流動研究員と同研究科の腰原 伸也 教授は、有機光エレ...
-
京大、染色体断裂の数と被爆線量の相関関係が常に正しいわけではないことを証明
DNAが切れていないのに発生する染色体断裂の発見−ヒトの被爆線量を測定する手法に異議あり− ヒトの被爆線量を推定する最も確実かつ高感度の手法は、被検者の末梢血を染色体検査することであり、検査の原理は、染色体はちぎれている部分(染色体断裂と呼ぶ)の数と過去の被爆線量とが相関することによるとされていますが、このたび、藤田真梨 医学部6回生、廣田耕志 医学研究科准教授(現首都大学東京教授)、武田俊一 同教授らの研究グループは、この原理がいつも正しいわけではないことを世界で初めて証明しました。 本研究成果は、2013年4月3日付けの「PLoS ONE」オンライン版で公開されました。 <背景> ...
-
東北大など、2億1500万年前の地層から巨大隕石衝突の証拠を発見
2億1500万年前の地層から巨大隕石衝突の証拠を発見 〜隕石衝突と生物大量絶滅の関連性の解明に期待〜 ◎共同発表者の氏名(所属) 尾上哲治・佐藤峰南・根建心具(鹿児島大学) 中村智樹(東北大学) 野口高明(茨城大学) 日高義浩・白井直樹・海老原充(首都大学東京) 大澤崇人・初川雄一・藤暢輔・小泉光生・原田秀郎(日本原子力研究開発機構) ◎研究成果のポイント ・三畳紀後期(約2億1500万年前)の地層から巨大隕石衝突の証拠を発見. ・この隕石衝突によりカナダのマニクアガンクレーターが形成. ・隕石衝突による絶滅は海洋プランクトンにはみられない.しかし北米の動植物は絶滅の影...
-
りそな銀行、「リファイニング建築」技術を有する青木茂建築工房と業務協定を締結
「リファイニング建築」技術を有する青木茂建築工房との業務協定の締結について りそな銀行(社長岩田直樹)は、7月31日(火)、「リファイニング建築」という築年数が経過した建物を再生し、利用することで経済価値を回復させる独自の技術を有する株式会社青木茂建築工房(主宰青木茂、首都大学東京戦略研究センター教授)と、以下の通り、業務協定を締結いたします。 東日本大震災以降、企業やビルオーナーにとって大地震への備えはBCM(事業継続マネジメント)の観点から急務となっています。また、高度成長期に大量に建築された建物設備等の老朽化が進んだことで建て替え需要が拡大しており、特にビル事業で...
-
エステー、CsIシンチレーション式を採用した放射線測定器「エアカウンターEX」を発売
生活者の不安解消のために エステーの家庭用放射線測定器 第3弾 検出形式にCsIシンチレーション式を採用 高性能機種「エアカウンターEX」を新発売 わずか30秒で誤差±15%の測定を低価格にて実現 エステー株式会社は、新たに“CsIシンチレーション式”を検出形式に採用し、感度を大幅アップ、高価格品と同等の測定時間を実現した「エアカウンターEX」を2012年6月20日より、自治体や学校、教育機関、除染事業者などを対象に発売します。また、個人向けには、8月初旬に当社のインターネット通販で発売する予定です。販売価格は税込み19,800円、月産数量は約1万個です。 また、この「エアカウ...
-
テープ状構造とチューブ状構造、どっちがお好き? ―金属錯体を自在に並べる新規手法を開発― <概要> 自然科学研究機構分子科学研究所の正岡重行准教授、崇城大学工学部の黒岩敬太助教らの研究グループは、生体膜の構築原理に着想を得た、分子間にはたらく弱い相互作用を利用して、金属錯体を自在に並べる手法の開発に成功しました。 有機EL素子や、化学工業用の触媒として広く使われている金属触媒は、規則正しく積み上げること(自己集積)により、次世代の分子デバイスやナノマシンの創製につながるものとして期待されています。自己集積させる方法として、従来は、共有結合や配位結合のような強い相互作用を利用...
-
エステー、家庭用放射線測定器「エアカウンター」の性能をアップし値下げして発売
生活者の不安を解消するための家庭用放射線測定器(10月20日出荷) 「エアカウンター」を性能アップして値下げ 日進月歩の新技術を導入! ※製品画像は、添付の関連資料を参照 エステー株式会社は、2011年10月20日から出荷を開始する一般家庭でも安心して使える性能と価格を実現した家庭用放射線測定器「エアカウンター」を、このほど新たな技術提供を受けたことで、さらに性能をアップさせた上、税込み15,750円としていた希望小売価格を税込み9,800円に改定します。 また、販売ルートとして関東、東北のドラッグストア、ホームセンターなどを予定していましたが、その需要の高さから福島県を中心...
-
ライオン、「田七人参」の含有成分「パナキサトリオール」に高血糖を抑制する効果があることを発見
“高血糖”の人は、筋肉での糖の取り込み能力が低下している・・・ 「田七人参(でんしちにんじん)」の含有成分「パナキサトリオール」に高血糖を抑制する効果があることを発見! さらに、筋肉での糖の取り込みを増加させる作用を確認 ライオン株式会社(社長・藤重貞慶)研究開発本部生命科学研究所は、首都大学東京・藤井ふじい宣のぶ晴はる教授、京都大学・伏木ふしき亨とおる教授と共同で、高血糖の抑制に関する研究に取り組み、高血糖の人は健常な人と比べて血液から筋肉への糖の取り込み量が減少していることに着目し、その増加のためのアプローチを進めてまいりました。そして、この度以下の知見を世界で初めて確...
-
JSTなど、小学生の脳が英単語を処理する脳活動の基本パターンを解明
小学生の脳の英語処理は音声から「言語」へ ―小学生の大規模研究で英単語を処理する脳活動の基本パターンを解明― 首都大学東京 大学院人文科学研究科の萩原裕子教授らの研究グループは、光による脳機能イメージング法、光トポグラフィを用いて、小学生約500人の母語・英語復唱時の脳活動を調べる過去最大規模の言語脳機能研究を実施しました。その結果、母語と英語を処理する時の脳活動に顕著な差があること、音声分析の進行とともに語彙(ごい)習得が進み、それに伴って脳活動が右半球(右脳)から左半球(左脳)へと移行する可能性を見いだしました。 まず、実験で言語音として聞き慣れない英語を処理する際は...