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島津製作所、シャープ製2次元電気泳動装置「Auto2D」をSMSと共同販売
シャープ製2次元電気泳動装置“Auto2D”販売について
株式会社 島津製作所(本社:京都市中京区、社長:中本晃、以下 島津製作所)は、シャープの子会社であるシャープマニファクチャリングシステム株式会社(本社:大阪府八尾市、社長:中村淳良、以下 SMS)が製造、販売するシャープ製タンパク質分析装置(2次元電気泳動装置「Auto2D」)をSMSと共同で販売することに合意いたしました。SMSから島津製作所へ2次元電気泳動装置Auto2Dを供給し、島津製作所は国内の販売網および販売店を通じて9月末より販売します。
【2次元電気泳動装置「Auto2D」について】
Auto2Dはタンパク質の分離手法のひとつである二次元電気泳動を全自動で行うことができる装置です。シャープが液晶・半導体製造で培った制御・自動化技術のノウハウを基に開発し、昨年9月よりSMSが製造、販売しています。本装置は、従来2日間かかった作業時間を約100分に大幅短縮できると共に、高分解能・高再現性などの特長があり、タンパク質の簡便で高精度な分離・分析ができるツールとして、ライフサイエンス研究市場で高い評価を受けています。
【協業の目的】
このたびの協業により、SMSは従来の販売網に加えて、プロテオーム解析などのライフサイエンス市場において質量分析計をはじめとする様々な分析装置販売の実績がある島津製作所の販売網を得ることで、ライフサイエンス市場でのAuto2Dの販売を拡大していきます。
一方で、島津製作所はマトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計AXIMAシリーズと組み合わせた高精度なタンパク質解析システムとして新しいソリューションを提供することが可能になります。
本ソリューションは、基礎研究分野でのプロテオミクス研究だけでなく、翻訳後修飾解析などのタンパク質間での微細な違いの解析、抗体医薬品の特性解析や品質管理へも有用と期待されます。
【今後の計画】
島津製作所は国内を対象に当初1年間で20台(単価:500万円、税別)の販売を目指すと共に、今後の海外展開についてSMSと検討します。また、JASIS 2012(9月5日〜7日、幕張メッセ)島津製作所ブースおよび第19回 国際質量分析会議(9月15日〜21日、国立京都国際会館)島津製作所ブースにてPRを行います。
■2次元電気泳動装置「Auto2D」の詳しい製品説明についてはこちら
(シャープマニファクチャリングシステム株式会社のWebサイトへリンク)
http://www.sharp.co.jp/sms/release/bm-100/bm-100.html
■マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計AXIMAシリーズの詳しい製品説明についてはこちら
http://www.an.shimadzu.co.jp/ms/axima/front.htm