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霊長類

  • 東北大、サルの大脳皮質にゼロを表現する細胞を発見

    “なにも無いこと(ゼロ)”が分かる サルの大脳皮質にゼロを表現する細胞を発見  私たちは“何もないこと(ゼロ)“をどうやって認識するのでしょうか?東北大学大学院医学系研究科の虫明 元(むしあけ はじめ)教授(生体システム生理学)、奥山 澄人(おくやま すみと)元助手(現:将道会総合南東北病院の脳外科医)らの研究グループは、サルを用いた実験で、脳に数の0(ゼロ)に強く反応する細胞があることを世界で初めて発見しました。今回の研究成果から、概念的なゼロという数学上特別な意味をもつ数が、人だけでなく霊長類にも脳に細胞として存在することが明らかになりました。本研究の成果は、霊長類が言葉...

  • 農研機構と理研と岡山大、ヒトとマウスの甘味受容体の機能の違いを解明

    ヒトとマウスの甘味受容体の機能の違いを解明 −ヒトの客観的な味覚評価法の構築に向けて− <ポイント>  ・甘味は、舌の細胞表面にある甘味受容体というタンパク質が感知しますが、甘味受容体が細胞膜に移動する仕組みがヒトとマウスでは異なることを明らかにしました。  ・この成果は、味覚受容が動物種によって異なるということを示すもので、今後、ヒトの味覚受容体を使った、より客観的な味の評価技術に活用していく予定です。 ■概要  味は、食品の嗜好性を左右する因子の1つであることから、食品開発では味を実際の感覚に即して適切に評価することが重要です。専門家が行う官能評価は客観的に味を評価できますが...

  • 京大、チンパンジーが他者の表情を察知することを解明

    チンパンジーも他者の表情を素早く察知−脳波測定による解明−  平田聡 霊長類研究所特定准教授らの共同研究グループは、チンパンジーが情動的画像を見る際の脳内処理について、世界で初めて脳波測定によって明らかにしました。チンパンジーのおびえた表情などを捉えた情動画像と、穏やかにくつろぐ姿などを捉えた中立画像をチンパンジーに見せ、その際の脳波を比較したところ、画像が表示されてからおよそ210ミリ秒(0.21秒)以降に両者で明確な違いが生じることを発見しました。  本研究成果は、2013年2月26日(英国時間10時00分)に、英国の総合科学誌ネイチャーの姉妹誌「Scientific Reports」に掲載さ...

  • 京大、チンパンジーが効率のよい道具使用テクニックを他者から見て学ぶことなど発表

    技を盗むチンパンジー:効率のよい道具使用テクニックを他者から見て学ぶ 〜ヒト特有と考えられている累積進化文化の認知的基盤〜  山本真也 霊長類研究所特定助教、Tatyana Humle Kent University(英国)講師、田中正之 野生動物研究センター准教授らの共同研究グループは、チンパンジーが道具使用「テクニック(技法)」を観察によって学習し、他者が見せる効率の良いテクニックへと方略を改善させることを明らかにしました。  本研究成果は、日本時間2013年1月31日午前7時(米国太平洋時間30日午後2時)に米国科学誌「PLoS ONE」誌に掲載されました。 <概要>  霊長類研究所で行った実験で観察された道具使...

  • 東大、アカゲザルにおける味覚関連遺伝子群の発現様式を解明

    アカゲザルにおける味覚関連遺伝子群の発現様式を解明 [発表者]  石丸 喜朗(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任助教)  阿部 美樹(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・修士課程学生(当時))  朝倉 富子(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任教授)  今井 啓雄(京都大学霊長類研究所分子生理部門・准教授)  阿部 啓子(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任教授) <発表のポイント>  ◆どのような成果を出したのか   ヒト近縁種であるアカゲザルにおいて、味覚受容体等がどのように発現しているかを詳細に解析し、これま...

  • 生理学研究所、「光沢」を見分ける脳の神経細胞を発見

    "光沢"を見分ける脳の神経細胞を発見 <内容>  人は、物をみただけで、その“質感”を判別しています。なかでも、「キラキラ」や「ピカピカ」「テカテカ」といった物の“光沢”は、見ただけで脳の中で瞬時に判断していますが、その脳内での仕組みは分かっていませんでした。今回、自然科学研究機構生理学研究所の西尾亜希子研究員、小松英彦教授らの研究グループは、霊長類動物の脳の中に、“光沢”を見分ける特別な神経細胞群があることを世界で初めて発見しました。この脳神経細胞は、物の形や照明によらず光沢を見分けられることができます。本研究成果は、米国神経科学会誌(ザ・ジャーナル・オブ・ニューロサ...

  • 京大、ヒト以外の霊長類が共感覚的知覚を持つことを発見

    チンパンジーにも「黄色い」声!? −チンパンジーにおける共感覚的知覚の発見−  松沢哲郎 霊長類研究所教授、足立幾磨 附属国際共同先端研究センター助教らの研究グループは、初めてヒト以外の霊長類が共感覚的知覚を持つことを示しました。この成果は、12月5日〜12日の間に米科学アカデミー会報のオンライン版に掲載されます。 <研究の概要>  「黄色い声」という言葉が日本語にはある。また、スペイン語には「白い声」、ドイツ語には「暗い声」という表現がある。このように、声に対して色を表す言葉で修飾することは広く見られる。また面白いことに、その多くが声の高さを形容するものである。こうした表現か...

  • 生理学研究所、脳の電気信号異常である“発振”現象がパーキンソン病の運動障害の原因となることを解明

    パーキンソン病の運動障害の原因となる脳の電気信号異常に新発見 <内 容>  自然科学研究機構・生理学研究所の南部篤(ナンブ・アツシ)教授の研究グループは、京都大学霊長類研究所の高田昌彦(タカダ・マサヒコ)教授らと共同で、パーキンソン病に関連する大脳基底核とよばれる脳の部位で見られる神経の電気信号の“発振”現象が、正常な神経の信号を邪魔することで、手足が動かしづらいなどの運動障害の原因となっていることを明らかにしました。さらに、研究グループは、パーキンソン病モデル動物(モデルザル)の大脳基底核の中の特定の細胞集団(視床下核)に薬物を注入し、この発振を一時的に止めることで、運動障...