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岩手医科大学
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北大と慶大、がんになりにくい長寿ハダカデバネズミから初めてiPS細胞作製に成功
がんになりにくい長寿ハダカデバネズミから初めてiPS細胞作製に成功 〜二重の防御で腫瘍を作らないことを発見〜 ■研究成果のポイント ・長寿命で,がんになりにくい体質のハダカデバネズミからiPS細胞を作製することに初めて成功した。 ・マウスやヒトのiPS細胞は,未分化な細胞が混入すると腫瘍(奇形腫)を形成する問題があるが,ハダカデバネズミのiPS細胞は未分化な状態で移植しても腫瘍を形成しなかった。 ・ハダカデバネズミだけが持つ,初期化やがん化を二重に防ぐメカニズムを明らかにした。将来は,人間の健康長寿やがんの予防に役立つと期待される。 ■研究成果の概要 北海道大学遺伝子病制御研究所の三浦恭子...
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東北大、ゲノム解析情報などを統合する東北メディカル・メガバンク 統合データベースを開発
世界初、大規模コホートの健康調査情報・ゲノム解析情報等を統合する 東北メディカル・メガバンク 統合データベース「dbTMM」を開発 〜1,070人分の統合された情報を制限付公開開始〜 <発表のポイント> ・健康調査及び全ゲノム配列情報を含む生体試料の解析情報を世界で初めて統合したデータベースを開発 ・宮城県の地域住民コホート参加者1,070人分のデータ、制限付公開を開始 ・高速かつ高度な検索を可能とする機能を開発 ・ゲノム医療実現化の推進におけるプラットホームとして期待 【概要】 東北大学東北メディカル・メガバンク機構(以下、ToMMo)は、宮城・岩手両県で岩手医科大学いわて東北メディカ...
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CACとモリーオ、医療データ解析の合弁会社を設立 〜心電図解析のクラウドサービスを医療機関に提供〜 企業向けITサービスおよび業務受託サービスを展開する株式会社シーエーシー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:酒匂明彦、以下 CAC)と医療機関を対象に心電図解析事業を展開するモリーオ株式会社(本社:岩手県盛岡市、代表取締役社長:水沼吉美、以下モリーオ)は、共同出資により、医療データのクラウドサービスを手掛ける新会社「株式会社エムハート」を2016年4月1日に設立しました。新会社はシステムの開発、各種認可の取得、心電図解析ソフトの薬事承認などを経て年内にもサービス提供を開始する予定です...
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東北大、日本人1,070人の高精度全ゲノムデータの統合的な解析に成功
日本人1,070人の高精度全ゲノムデータの統合的な解析に成功 〜お米の消化の遺伝子の個人差やHLAの詳細などが統合解析からみえてくる〜 【発表のポイント】 ・1,000人以上の全ゲノム情報に基づく日本人がもつアレル頻度0.1%以上のSNVsをほぼ(90%以上)網羅した解析を世界で初めて行いました。本研究を通じて明らかにされたアレル頻度5.0%以上のSNVsの頻度情報については、リファレンスパネルの概要版として公開(2014年8月)してきましたが、今回の論文発表をもって完成版としました。 ・日本人の全ゲノムの中の2万個以上の遺伝子のほぼ全ての領域におけるコピー数の違いについての詳細プロファイ...
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震災後2年目の太平洋沿岸部で継続して高い抑うつ傾向 〜地域住民コホート調査の第二次報告〜 <発表のポイント> 東北メディカル・メガバンク計画の地域住民コホート調査に、平成25年度に宮城県内の特定健診会場で協力した約7千人分について分析を行った。 ・調査票への回答から、抑うつ症状のある者(CES−Dスコア16点以上)の割合は28%であった。沿岸部では、内陸部と比較してその割合は高かった(性・年齢調整オッズ比は1.4倍と統計学的に有意に高かった)。 ・調査票への回答から、心的外傷後ストレス反応(PTSR)の疑いがある者の割合は4%あった。沿岸部では、内陸部と比較してその割合は高かった(性...
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肝臓の再生を促す新たなメカニズムを発見 ― 重篤な肝障害を自らの力で修復する肝前駆細胞の活性化について ― 1.発表者: 宮島 篤(東京大学 分子細胞生物学研究所 教授) 伊藤 暢(東京大学 分子細胞生物学研究所 助教) 高瀬 比菜子(日本学術振興会 特別研究員PD[現所属:スタンフォード大学医学部 博士研究員]) 2.発表のポイント: ◆どのような成果を出したのか 障害を受けた肝臓ではFGF7というタンパク質が発現して、これが肝細胞を生み出す元となる肝前駆細胞を活性化し増幅させることで再生を担うことを、初めて明らかにした。 ◆新規性(何が新しいのか) これまで不明であった...