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物体の輪郭を認識する視覚のメカニズムの一端を解明 〜マウスもヒトと同じ仕組みで見ていることを発見〜 <概要> 九州大学大学院医学研究院の大木研一教授、根東覚助教らの研究グループは、物体の輪郭を認識するのに重要な「方位選択性」が、マウスの脳でどのように構築されるのかを調べました。視覚情報は網膜から外側膝状体(※1)を経て大脳視覚野(※2)へと送られます。この経路において、外側膝状体から大脳視覚野に入力する情報には方位選択性がほとんどないことを発見しました。これは、マウスにおいてもヒトと同様に、方位選択性が大脳の神経回路で作られることを意味します。また、大脳視覚野の神経細胞が方位...
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有機薄膜太陽電池で飛躍的なエネルギー変換効率の向上が可能に 〜新材料開発で光エネルギー損失低減に成功〜 ■ポイント ○塗布型有機薄膜太陽電池(塗布型OPV)の実用化には変換効率の向上が課題となっている。 ○新しい半導体ポリマーの開発により、塗布型OPVの光エネルギー損失が無機太陽電池並みまで低減に成功した。 ○塗布型OPVの高効率化の起爆剤になると期待できる。 JST戦略的創造研究推進事業において、理化学研究所 創発物性科学研究センターの尾坂 格 上級研究員、瀧宮 和男 グループディレクターと京都大学 大学院工学研究科の大北 英生 准教授らの共同研究チームは、新しく開発した半導体ポリマー...
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理研、高機能水素標的装置「MINOS」で鉄同位体のガンマ線分光に成功
重いクロム・鉄同位体に広がる変形領域 −日仏共同開発の高機能水素標的装置「MINOS」を使った初の成果− ■要旨 理化学研究所(理研)仁科加速器研究センター上坂スピン・アイソスピン研究室のクレメンティーヌ・サンタマリア客員研究員、アレクサンドレ・オベルテッリ客員研究員、上坂友洋主任研究員、櫻井RIビーム物理研究室のピーター・ドルネンバル研究員、櫻井博儀主任研究員らを中心とするSEASTAR(シースター)国際共同研究グループ[1]は、理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」[2]を利用し、生成が難しく従来不可能だった放射性同位元素(RI)[3]に対する実験を実現し、中性子過剰クロム ...
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九大と京大、大脳視覚野の神経細胞が機能を獲得するメカニズムを解明
大脳視覚野の神経細胞が機能を獲得するメカニズムを解明 最初は神経活動によらず機能を獲得し、その後神経活動に依存して環境に最適化することを発見 ●概要 九州大学大学院医学研究院の大木研一教授、同大学院生の萩原賢太、京都大学大学院理学研究科の田川義晃講師らの研究グループは、視覚情報を処理する大脳の神経細胞が、最初は神経活動によらずに機能を獲得し、その後、神経活動に依存して機能を環境に最適化させることを発見しました。これは、「脳の発達を左右するのは氏か育ちか」の議論に貢献する結果です。大脳機能の発達メカニズムの解明へ向けて大きく前進するものであるとともに、発達期における神経活動の異...
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理化学研究所、中性子が多い原子核では中性子数28の魔法数が消滅することを発見
消える「魔法数」28 −重いマグネシウム同位体の原子核は全て大きく変形− <ポイント> ・RIビームファクトリー(RIBF)でマグネシウム−38の2つの励起準位を初観測 ・中性子が非常に多い原子核では中性子数28の魔法数が消滅することを発見 ・RIBFでのデータ蓄積から原子核が変形する領域が核図表上で大きく広がることが判明 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、陽子数に対して中性子数が非常に多いマグネシウム同位体(38Mg(◇):陽子数12、中性子数26)を生成、2つの励起準位を観測し、その比の値から38Mgの原子核が、魔法数を持つ原子核の特徴である球形ではなく、大きく回転楕円体...
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理化学研究所など、「魔法数」を持つ原子核に現れる「特別な核異性体」を発見
「魔法数」を持つ原子核に現れる「特別な核異性体」を発見 −中性子を非常に多く含むパラジウム同位体で魔法数82の存在を実証− <ポイント> ・国際共同研究プロジェクト「EURICA」におけるRIビーム実験で得られた最初の成果 ・中性子魔法数82の消滅に基づく重元素合成シナリオの破綻を示唆 ・重い中性子過剰核における魔法数の成因を探る大きな手掛かりに <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と北京航空航天大学(■学長(※))は、陽子数に対して中性子数が非常に多いパラジウム−128(128Pd:陽子数46、中性子数82)に、「特別な核異性体[1]」があることを発見しました。これは、陽子...