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産業技術総合研究所
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産総研、ビスマスナノワイヤーのホール係数を測定する技術を開発
ナノワイヤーの新たな評価技術を開発 −ナノテクノロジーを駆使してホール係数の測定に成功− ■ポイント ●世界で初めてビスマスナノワイヤーのホール係数を測定 ●酸化を防ぎつつナノテクノロジーを駆使して高い精度で微細電極を作製 ●新しい効果の発現が期待されるナノワイヤーの物性解明に期待 ■概要 国立研究開発法人産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)省エネルギー研究部門【研究部門長 宗像 鉄雄】熱電変換グループ 村田 正行 研究員、山本 淳 研究グループ長は、国立大学法人埼玉大学【学長 山口 宏樹】(以下「埼玉大」という)大学院理工学研究科 長谷川 靖洋...
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東北大と産総研、磁気モーメントの渦の運動が可能にする省エネルギー情報記録
磁気モーメントの渦の運動が可能にする省エネルギー情報記録 −ハードディスクの超高密度化と超低消費電力動作の両立に新たな道− 【発表のポイント】 ●磁石の向きが変化しやすいNi−Fe合金層と、磁石の向きが変化しにくいFePt規則合金層を組み合わせたナノ磁石を作製し、磁気記憶デバイスの情報記録のしくみである「磁石の磁化方向の変化(磁化スイッチング)」の挙動を調査した。 ●FePt規則合金層は次世代の超高密度磁気記録材料の有力候補だが、情報記録(磁化スイッチング)に使う消費電力が大きい(大きな外部磁場が必要である)ことが実用化の障害の一つだった。 ●今回、Ni−Fe合金の中に作られる磁気モーメント(...
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高記録容量光ディスクを目指した高速光記録材料を開発 −長期間の保存記録向け光ディスク材料− <ポイント> ・多段階多光子吸収とホログラム技術により高速な光記録を実現 ・多層化に向き、ディスク1枚で10テラバイトになる400層の記録層も可能 ・長期保存記録に用いることで消費電力や二酸化炭素排出量削減に期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)無機機能材料研究部門 【研究部門長 淡野 正信】機能調和材料グループ 神 哲郎 研究グループ長、鎌田 賢司 上級主任研究員は、ダイキン工業株式会社【代表取締役社長 兼 CEO 十河 政則...
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銀−リン酸カルシウム複合粒子の合成技術を開発 −レーザー光照射により抗菌性粒子を簡便に合成− ■ポイント ・無機イオンの混合水溶液にレーザー光を照射するだけの簡便・迅速な合成技術 ・多数の抗菌性銀ナノ粒子をリン酸カルシウムサブマイクロメートル粒子に内包 ・医療、環境、分析などさまざまな分野での応用展開に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木 毅】ナノ粒子構造設計グループ 中村 真紀 主任研究員、大矢根 綾子 主任研究員らと、北海道大学大学院歯学研究科 宮治 裕史 講師らは、パルスレ...
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産総研とマルハニチロ、魚油による脂質代謝改善効果が摂取時刻によって異なることをマウスで発見
魚油による脂質代謝改善効果が摂取時刻によって異なることをマウスで発見 −DHAやEPAの摂取は朝が効果的− ■ポイント ・魚油の摂取による脂質代謝の改善効果が、摂取する時刻によって異なることを、マウス実験で発見 ・朝食時の魚油の摂取は、血中のDHA・EPA濃度を高める ・時間栄養学の予防医学分野への貢献に期待 ■概要 国立研究開発法人産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)バイオメディカル研究部門【研究部門長 近江谷 克裕】生物時計研究グループ 大石 勝隆 研究グループ長は、マルハニチロ株式会社【代表取締役社長 伊藤 滋】(以下「マルハニチロ」という)と共同で、魚油...
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三菱電機、車載用ハイレゾ音源再生対応の2ウェイ埋め込み型スピーカーを発売
DIATONE ブランド 70周年フラッグシップモデル 三菱電機車載用 DIATONE スピーカー「DS−SA1000」発売のお知らせ 三菱電機株式会社は、DIATONE(ダイヤトーン)ブランドの車載用高級スピーカーの新製品として、ハイレゾ音源再生対応の2ウェイ埋め込み型スピーカー「DS−SA1000」を11月15日に発売します。トゥイーター(高音域用スピーカー)にB4C(※1)プレミアムボロン振動板を、ウーファー(中低音域用スピーカー)にNCV−R(※2)振動板を採用し、低音から60kHzの超高音域まで、より迫力のある原音に忠実な音を実現しました。 本製品は、DIATONE ブランド 70周年と車載用 DIATONE ブランド 10周年の...
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産総研、水に応答して内容物を放出する新規の有機ナノカプセルを開発
水に応答して内容物を放出する新規の有機ナノカプセルを開発 −乾燥や有機溶媒に安定な均一サイズの水応答性カプセルが量産可能に− <ポイント> ・乾燥や有機溶媒に安定であるが、水に応答して構造が変化し、内容物を放出する新規の有機ナノカプセルを開発 ・アミノ酸誘導体と亜鉛化合物を混ぜるだけで、均一サイズのカプセルを容易に製造可能 ・医薬、化粧品、塗料などの分野における水応答性のカプセル材料として期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)機能化学研究部門【研究部門長 北本 大】界面材料グループ 小木曽 真樹 主任研究員、丁 武...
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産総研、微細構造の毛細管力を利用した超高精細・厚膜印刷技術を開発
微細構造の毛細管力を利用した超高精細・厚膜印刷技術を開発 −透明性が高く応答の速いタッチパネルや、次世代装飾印刷への応用に期待− <ポイント> ・毛細管力を利用して原版パターンの1/30以下に細線化できるサブマイクロメートル印刷技術 ・従来技術では困難な25以上の高アスペクト比の厚膜印刷を実現 ・自動車の内装パネルなどの製造技術であるフィルムインサート成形が可能 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)集積マイクロシステム研究センター【研究センター長 廣島 洋】マルチスケール機能化表面研究チーム【研究チーム長 高田 尚樹】...
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産総研と信越化学、燃えにくくて軽量な信頼性の高い太陽電池モジュールを開発
燃えにくくて軽量な、信頼性の高い太陽電池モジュールを開発 −車載用などの新たな用途での導入や設置・利用法の多様化を目指して− <ポイント> ・シリコーンゴムシート封止材、アルミ合金板などからなる新しい太陽電池モジュールを開発 ・難燃性や軽量化のみならず、破損しにくく、簡易に設置することが可能 ・新たな用途や、従来にない設置・利用法での太陽電池の導入に期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)太陽光発電研究センター【研究センター長 松原 浩司】モジュール信頼性チーム【研究チーム長 増田 淳】原 浩二郎 上級主任研究員らは...
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産総研、生体への影響が懸念されるフッ素系ガスにのみ応答する検知技術を開発
生体への影響が懸念されるフッ素系ガスにのみ応答する検知技術を開発 −バタフライ型の有機窒素化合物が、二重結合を持つガス成分を敏感に検知する− <ポイント> ・エッチング用のフッ素系ガス成分にのみ応答する高感度なガス漏洩検知器を開発 ・単結合のみからなるパーフルオロカーボンなど冷媒用のフッ素系液体の蒸気には応答しない検知剤を搭載 ・生体への影響が懸念される他のハロゲン系ガスの漏洩検知への展開も期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木 毅】ナノ粒子機能設計グループ 中村 徹 主任研究員...
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産総研、デジタルカメラで撮影するだけで橋のたわみを計測する技術を開発
デジタルカメラで撮影するだけで橋のたわみを計測する技術の開発 −健全性評価における計測時間とコストを大幅削減− <ポイント> ・橋梁のたもとからの撮影でもたわみ計測ができる画像計測手法を開発 ・開通前の常磐自動車道の9つの橋でたわみ計測の実証実験に成功 ・従来技術と同程度の精度で計測でき、計測時間とコストを大幅に削減可能 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)分析計測標準研究部門【研究部門長 野中 秀彦】 非破壊計測研究グループ 津田 浩 研究グループ長、李 志遠 主任研究員は、東日本高速道路株式会社 東北支社(以下「NEXC...
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世界初!反転層型ダイヤMOSFETの動作実証に成功 −省エネ社会に大きく貢献する究極のパワーデバイスの実現へ− 金沢大学理工研究域電子情報学系の松本翼助教、徳田規夫准教授らの研究グループ(薄膜電子工学研究室)は、国立研究開発法人産業技術総合研究所先進パワーエレクトロニクス研究センターダイヤモンドデバイス研究チームの山崎聡招へい研究員、加藤宙光主任研究員、株式会社デンソーの小山和博担当課長らとの共同研究により、世界で初めてダイヤモンド半導体を用いた反転層チャネルMOSFETを作製し、その動作実証に成功しました。 省エネルギー・低炭素社会の実現のためのキーテクノロジーとして次世代パワーデバイ...
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JST、高効率太陽電池用シリコンインゴット単結晶作製に新規成長法を用いたキャスト成長炉で成功
メガソーラ向けの高効率太陽電池用シリコンインゴット単結晶の作製に 新規成長法を用いて生産性の高いキャスト成長炉で成功 〜高効率太陽電池の高歩留まり製造に道を拓く〜 ■ポイント ○メガソーラ向け太陽電池に使われるシリコンは、多結晶を使ったものが主流である。多結晶は単結晶より変換効率が劣るものの、キャスト法を使うため高い生産性が得られ低コストである。生産性の高いキャスト成長炉で現行の単結晶なみの歩留まりと特性が実現できれば、単結晶が市場で主流になると見込まれる。 ○NOC法という新しいキャスト成長炉を用いて単結晶を作製し、現行の単結晶の太陽電池特性や歩留まりと同等の特性を世界で初めて...
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東北大と東大など、マンガン系合金ナノ薄膜を用いたMRAM記憶素子の開発に成功
マンガン系合金ナノ薄膜を用いたMRAM記憶素子の開発に成功 −大容量の不揮発性磁気抵抗メモリ(MRAM)の開発に寄与− 【成果のポイントと概要】 ・特性の優れたマンガン系合金ナノ薄膜からトンネル磁気抵抗(TMR)素子(注1)を作製することに世界で初めて成功。 ・結晶格子のわずかな歪みが巨大なTMR効果発現につながることを理論計算から予測。 ・次世代の低消費電力・大容量・高速なMRAM開発に寄与する成果。 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)佐橋 政司プログラム・マネージャーの研究開発プログラムの一環として、東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI...
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光産業創成大と浜松ホトニクス、レーザーの対向照射による核融合燃料の高効率加熱に成功
レーザーの対向照射による核融合燃料の高効率加熱に成功 レーザー核融合の実用化へ前進 光産業創成大学院大学(浜松市西区、学長 加藤義章)、トヨタ自動車株式会社(本社 豊田市、代表取締役社長 豊田章男)、浜松ホトニクス株式会社(本社 浜松市中区、代表取締役社長 晝馬明)らは、核融合燃料に対向して設置したレーザーから強度を変えて3段階で対向2ビーム(計6ビーム)照射することで、効率の良い核融合燃料の新たな加熱機構を発見しました。これは、大型のレーザー核融合施設と比較してレーザー本数が少なくコンパクトな装置でも核融合燃料を圧縮でき、十分に加熱、発光可能なことを示したものであり、将来...
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NICTなど、電波が直接届かない環境でもロボットを安定に制御する技術を開発
電波が直接届かない環境でもロボットを安定に制御する技術を開発 〜上空のドローンを経由し、見通し外の小型四輪ロボットを遠隔制御できることを実証〜 <ポイント> 〇他のロボットを経由して見通し外にあるロボットの遠隔制御をする無線通信技術を新たに開発 〇移動によりロボット間の通信経路が切り替わる際でも通信は途切れることなく継続 〇障害物などで電波が途切れやすい環境での、遠隔操縦ロボットの安定した制御操作への貢献が期待 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)タフ・ロボティクス・チャレンジ(プログラム・マネージャー:田所 諭)の一環と...
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DMP、NEDOの「IoT推進のための横断技術開発プロジェクト」を受託
DMPがNEDOの「IoT推進のための横断技術開発プロジェクト」を受託 株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(本社:東京都中野区、東証マザーズ:証券コード 3652、代表取締役 CEO 山本達夫、以下 DMP)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(本部所在地:川崎市幸区 理事長:古川一夫 以下 NEDO)から公募のあった「IoT推進のための横断技術開発プロジェクト」(※1)(以下 当事業)に応募し、委託先として採択されましたことをお知らせします。 今回DMPは、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立大学法人 東京大学、日本電気株式会社と共同で、研究開発テーマ「省電力 AIエンジン...
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産総研、3次元物体表面に多層カーボンナノチューブを成長させる簡便な方法を開発
3次元物体表面に多層カーボンナノチューブを成長させる簡便な方法を開発 −多層カーボンナノチューブの光学機器分野への応用拡大に期待− ■ポイント ・大気中での簡単な表面処理により、CNT成長に必要な触媒の担持層を成膜 ・複雑な形状で大型の3次元物体の表面に、多層CNTを成長させることが可能 ・次世代光学機器用の遮光材の開発や放射温度計校正用の標準光源の高度化への貢献に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢良治】(以下「産総研」という)物質計測標準研究部門【研究部門長 藤本俊幸】 熱物性標準研究グループ 渡辺博道 主任研究員、物理計測標準研究部門【研究部門長 ...
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戦略的な土地活用を支援する「サステナブルレメディエーション(※1)」に基づく 新評価手法の適用を開始 竹中工務店(社長:宮下正裕)は、お客様が保有する汚染された土地活用の支援を目的に、環境・社会・経済の三側面から総合的に対策工法を評価する「サステナブルレメディエーション(以下、SR)」の考えに基づいた、VOC(※2)汚染土壌対策の簡易な評価ツール「SGRT−T」(Sustainable Green Remediation Tool−T)を開発し、運用を開始しました。 本評価ツールの活用により、お客様が保有する工場の再編や土地の売却に伴う土壌汚染対策を実施するに当たり、幅広いステークホルダーに対応する視点で工法の選択・説明を行う...
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安価かつ環境に優しい共融系二次電池の開発 −正極側の活物質と電解液に共融系液体を利用− ■ポイント ・共融系液体を正極側の活物質として用いた二次電池を初めて実証 ・レアメタルを必要としない安価な共融系液体は電解液の役割も兼ねる ・高エネルギー密度を有するレドックスフロー電池への展開に期待される ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)省エネルギー研究部門( https://unit.aist.go.jp/ieco/ )【研究部門長 宗像 鉄雄】周 豪慎 首席研究員 兼 南京大学講座教授 兼 筑波大学連携大学院教授とエネルギー界面技術グループ 王 雅蓉 博士は三菱自...
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低電力・高集積化を可能にする磁気メモリ材料 〜反強磁性体で巨大な異常ホール伝導度を持つ物質の発見〜 1.発表者: 冨田 崇弘(東京大学物性研究所 新物質科学研究部門 特任研究員) 清原 直樹(研究当時:東京大学大学院 新領域創成科学研究科 修士課程2年) 中辻 知(東京大学物性研究所 新物質科学研究部門 教授) 2.発表のポイント: ◆反強磁性体において自発的な巨大異常ホール伝導度を持つ物質を見出した。 ◆反強磁性体におけるスピンに依存した起電力の存在が明らかになった。 ◆従来の強磁性体磁気メモリと比べ漏れ磁場が少ない反強磁性体のため、低電力・集積化が可能な大容量メモリ材...
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群馬大、産総研などとヤヌスキューブの簡便な合成法を開発し結晶構造の解析に成功
ヤヌスキューブの簡便な合成法を開発し、結晶構造の解析に成功 −2つの顔を持つケイ素と酸素からなる立方体− ■ポイント ・フッ素を含むケイ素化合物を新規に合成し、選択的に結合させる新しい合成法を開発 ・きわめて簡便な合成法であり、さまざまなヤヌスキューブの合成が可能 ・有機−無機ハイブリッド材料としてさまざまな分野での応用に期待 ■概要 国立大学法人 群馬大学【学長 平塚 浩士】(以下「群馬大学」という)大学院理工学府 海野 雅史 教授、武田 亘弘 准教授、江川 泰暢 博士、小栗 直己 修士らのグループは、国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総...
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電池内部の反応不均一性を可視化 −長距離走行を可能とする自動車用電池設計へ適用− 京都大学の内本 喜晴 大学院人間・環境学研究科教授、折笠 有基 同助教(現 立命館大学 准教授)らの研究グループは、立命館大学、国立研究開発法人 産業技術総合研究所、株式会社KRIと共同で、リチウムイオン電池(1)内部の反応不均一現象を可視化し、その発生要因を解明しました。実用の電池設計はトライ&エラーの要素を多く含んでいますが、今回の成果を用いることで、より科学的な観点からの高性能な電池の設計が可能になります。今後、電気自動車の走行距離拡大へ向けた二次電池開発への適用が期待されます。 本研究内容...
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パテント・リザルト、「大学・研究機関 他社牽制力ランキング2015」を発表
【大学・研究機関】他社牽制力ランキング2015 トップ3は産総研、JST、東北大 株式会社パテント・リザルトはこのほど、大学・研究機関を対象に、2015年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を機関別に集計した「大学・研究機関 他社牽制力ランキング2015」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な機関が明らかになります。 集計の結果、2015年に最も引用された機関は、産業技術総合研究所の1,255件、次いで科学技術振興機構の572件、東北大学の276件となりました。 ...
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青色顔料が高性能アンモニア吸着材であることを発見 −悪臭除去、PM2.5対策、燃料電池用水素精製へ期待− ■ポイント ・青色顔料のプルシアンブルーのアンモニア吸着能が従来のアンモニア吸着材に勝ることを発見 ・元素置換や欠陥導入でプルシアンブルーの構造を原子レベルで制御し、アンモニア吸着容量をさらに向上 ・臭気を感じられないほど低濃度のアンモニアも吸着でき、悪臭やPM2.5の原因物質の除去に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木 毅】ナノ粒子機能設計研究グループ 高橋 顕(◇) 研究員、...
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産総研、棒状やリボン状に形状制御されたナノ炭素材料の新しい合成法を開発
棒状やリボン状に形状制御されたナノ炭素材料の新しい合成法を開発 −高効率で量産可能な製造方法を開発− ■ポイント ・配位高分子からカーボンナノロッドとグラフェンナノリボンを合成 ・極めて高い効率で大きなスケールでの生産が可能に ・次世代のキャパシターの電極材料など、高効率なエネルギー貯蔵・変換への寄与に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)電池技術研究部門( https://unit.aist.go.jp/riecen/ )【研究部門長 谷本 一美】エネルギー材料研究グループ 徐 強 上級主任研究員とプラディープ パッチファルJSPS特別研究員らは、配位高分子を原...
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ゲノム編集でニワトリを品種改良 −低アレルゲン性卵の生産へ道筋− ■ポイント ・クリスパー・キャス9法によるゲノム編集技術をニワトリに初めて適用 ・アレルゲンであるオボムコイドの遺伝子を欠失したニワトリの作製に成功 ・強力なアレルゲンを含まない鶏卵の生産など新たな畜産技術開発に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)バイオメディカル研究部門【研究部門長 近江谷 克裕】細胞分子機能研究グループ付 大石 勲 総括主幹は、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構【理事長 井邊 時雄】畜産研究部門 田上 貴寛 上級研究...
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食中毒を引き起こす下痢性貝毒の認証標準物質を開発 −分析機器による信頼性の高い貝毒検査の実施に貢献− ■ポイント ●下痢性貝毒を液体クロマトグラフ質量分析計で検査するための認証標準物質を開発し、供給を開始 ●定量NMR法を利用したオカダ酸群の濃度決定法を開発 ●機器分析による信頼できる貝毒検査の実施と普及に貢献 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)物質計測標準研究部門【研究部門長 藤本 俊幸】バイオメディカル標準研究グループ 山崎 太一 研究員、川口 研 主任研究員、同部門 高津 章子 副研究部門長は、国立研究開発法人 水産...
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ミサワ総研と産総研、「エネルギー使用合理化国際標準化推進事業」を受託
ミサワホーム総合研究所と産業技術総合研究所の共同事業が 経済産業省「エネルギー使用合理化国際標準化推進事業」に採択 ○住宅内のさまざまな機器が安全にネットワーク連携するための検証を実施 ○今後の検証をもとにスマートハウスの機能安全に関わる国際標準規格案を策定 ミサワホームグループのシンクタンクである株式会社ミサワホーム総合研究所(本社 東京都杉並区/代表取締役 佐藤春夫、以下「ミサワ総研」)と国立研究開発法人産業技術総合研究所(所在地 東京都千代田区/理事長 中鉢良治、以下「産総研」)の共同事業が、このたび経済産業省の「エネルギー使用合理化国際標準化推進事業」に採択されました...
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産総研、ヒトの神経細胞の発生を調節するタンパク質の機能を発見
ヒトの神経細胞の発生を調節するタンパク質の機能を発見 −ヒトに特徴的な機構の存在を示唆− ■ポイント ・ヒト胎児脳の神経細胞の発生にLSD1と呼ばれる酵素が重要な役割を果たすことを発見 ・LSD1の神経発達における役割がヒトに特徴的である可能性を示唆 ・失われた脳機能を回復させるための効率的な神経細胞の供給への貢献に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)バイオメディカル研究部門( https://unit.aist.go.jp/bmd/ )【研究部門長 近江谷 克裕】脳機能調節因子研究グループ 平野 和己 研究員と波平 昌一 研究グループ長は、遺伝子の情報の読み取...
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光照射で効率的に発熱するナノコイル状の新素材を開発 −近赤外レーザーによるがん光熱療法への応用に期待− ■ポイント ・生体透過性の近赤外レーザーで効率的に発熱するナノコイル状の新素材を簡便に合成 ・培養したがん細胞へ添加し、レーザー照射すると、6割以上の細胞が死滅 ・近赤外レーザーを用いた生体深部のがん治療への応用に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)機能化学研究部門【研究部門長 北本 大】界面材料グループ 丁 武孝 研究員とナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木 毅】CNT機能制御グループ 都 英次郎 主任研究員らは、...
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パナソニック、シリコン系太陽電池のモジュール変換効率23.8%を達成
シリコン系太陽電池のモジュール変換効率で研究開発レベルとして世界最高(※1)の23.8%(※2)を達成 ◇参考画像は添付の関連資料を参照 パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、シリコン系太陽電池のモジュール変換効率において、研究開発レベルとして世界最高記録となるモジュール変換効率23.8%(開口部面積(※3))を達成しました。 これまで、シリコン系太陽電池のモジュール変換効率の最高値は22.8%(※4)でした。このたび、当社は、研究開発レベルで、この記録に対して1.0ポイント上回る23.8%を達成し、大幅な記録更新を達成しました。 当社は、セル変換効率において...
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京大など、NEDOプロジェクトで次世代硫化物ガラス電解質の構造解明に成功
次世代硫化物ガラス電解質の構造解明に成功 ―蓄電池の大幅な特性向上を目指す― NEDOのプロジェクトにおいて、京都大学などの研究グループは、酸化物ガラスよりもリチウムイオン伝導率の高い硫化物ガラスの構造とイオン伝導の相関性について原子・電子レベルでの解明に成功しました。 NEDOは、今後も世界最高レベルの高度解析技術を駆使して次世代リチウムイオン電池材料開発のブレークスルーおよび革新型蓄電池の実現を目指します。 なお、今回の研究成果は、英国Nature Publishing Groupのオンライン科学雑誌「Scientific Reports」に2月19日付けで掲載されました。 1. 概要 プラグインハイブリッド自動車(PHEV)や電気...
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強誘電体中の新たな量子現象を発見 −量子揺らぎで軽量化した強誘電ドメイン壁の運動を解明− ■要旨 理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター動的創発物性研究ユニットの賀川史敬ユニットリーダー、強相関物性研究グループの十倉好紀グループディレクターらと、産業技術総合研究所(産総研)フレキシブルエレクトロニクス研究センターの堀内佐智雄研究チーム長の共同研究グループ(※)は有機物質の強誘電体において、水素原子と同程度の有効質量を持つ強誘電ドメイン壁を見いだしました。 強誘電体中における強誘電ドメイン壁は、一般に電界を印加することによって動きますが、その過程では熱エネルギーによって...
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産総研と日亜化学、可視光全域の波長をカバーする標準LEDを開発
可視光全域の波長をカバーする、世界で初めての標準LEDを開発 −次世代照明の高精度な特性評価を目指して− <ポイント> ・これまで困難であった可視光全域で十分な光強度をもつ標準LEDを開発 ・複数色のLED素子と複数の蛍光体を組み合わせて実現 ・LED照明や有機EL照明の高精度な特性評価と性能向上への貢献に期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)物理計測標準研究部門【研究部門長 中村 安宏】光放射標準研究グループ 中澤 由莉 研究員、丹羽 一樹 主任研究員、神門 賢二 主任研究員と日亜化学工業株式会社【代表取締役社長 小川 裕義】(以...
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産総研、染色体の大規模構造変異を高精度に検出できるアルゴリズムを開発
染色体の大規模構造変異を高精度に検出できるアルゴリズムを開発 −細胞のがん化の原因究明とがんの早期発見につながることへ期待− ■ポイント ・超並列DNAシーケンサーで得られる正常およびがん細胞ゲノム配列のビッグデータを高速・高精度に比較 ・がん化した組織中のがん細胞の比率が低くても、がん細胞中の構造変異を高精度に検出可能 ・がん細胞に特有のDNA変化を早期に検出し、的確な治療法を選択することが可能になることを期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という) 創薬基盤研究部門【研究部門長 織田 雅直】 ゲノム機能情報研究グループ 瀬々 ...
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シリコンフォトニクスの画期的な光入出力技術を開発 −独自の表面垂直結合で光と電子の集積実装に向けて大きく前進− <ポイント> ・独自のイオン注入技術によりシリコン光配線の先端を数μmの曲げ半径で垂直方向に立体湾曲 ・光ファイバーとの高効率な垂直光結合を実現し、波長、角度、偏光の許容帯域を大幅に拡大 ・シリコン光電子集積回路へ光部品を表面実装する技術として期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)電子光技術研究部門【研究部門長 森 雅彦】3次元フォトニクスグループ 榊原 陽一 研究グループ長、吉田 知也 主任研究員らは、従...
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環境細菌から進化する共生細菌 −日本列島の野外昆虫集団でとらえた共生進化過程− ■ポイント ・日本本土と南西諸島の害虫チャバネアオカメムシ集団では腸内共生細菌が異なることを発見 ・南西諸島には培養可能な共生細菌や潜在的に共生能力をもつ環境細菌が存在 ・共生の起源と進化の理解や、害虫の環境適応機構の理解とその制御への貢献の可能性 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 田村 具博】 深津 武馬 首席研究員(兼)生物共生進化機構研究グループ 研究グループ長、細川 貴弘 元産総研特別研究員(現 九...
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胆管がんの原因遺伝子の特定と治療法の開発 【概要】 九州大学生体防御医学研究所の西尾美希助教、鈴木聡教授らの研究グループは、九州大学病院別府病院や産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と共同で、肝内胆管がんや混合型肝がんの原因としてMOB1(※1)シグナル経路が重要であることを見出しました。また、このシグナル経路を標的とする天然物の探索を行った結果、本年ノーベル賞を受賞した抗寄生虫薬イベルメクチン(※2)が肝内胆管がんの治療薬となりうることも発見しました。今後、肝がんの中でも依然極めて予後が不良であった肝内胆管がんや混合型肝がんの予後を改善できることが期待されます。 本研究は、文...
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東大、つくばイノベーションアリーナナノテクノロジー拠点(TIA−nano)に参加
新たに東京大学がつくばイノベーションアリーナナノテクノロジー拠点(TIA−nano)に 参加 つくばイノベーションアリーナナノテクノロジー拠点(TIA−nano)では、つくばの研究機関と産業界とが一体となってナノテクノロジー領域におけるオープンイノベーションの実践に取り組んでいます。 このたび、TIA−nanoの中核機関である国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)、国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)、国立大学法人 筑波大学(筑波大)、大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(KEK)に、新たに国立大学法人 東京大学(東大)が中核機関として参加することになりました。今後はこれら5機...
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圧縮機を使わない高圧水素連続供給法を開発 −ギ酸を用いたコンパクトな水素ステーション構築に向けて− ■ポイント ・圧縮機を使わずに40MPa以上の高圧水素を連続製造する技術を開発 ・イリジウム錯体がギ酸から高圧水素への変換反応に優れた触媒性能を示した ・水素ステーションのコンパクト化と供給水素の低コスト化への貢献に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)化学プロセス研究部門( https://unit.aist.go.jp/cpt/index.html )【研究部門長 濱川 聡】マイクロ化学グループ 川波 肇 研究グループ長、井口 昌幸 産総研特別研究員、再生可能エネルギー...
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太陽光発電の電力需給バランスを維持する技術を開発 〜発電量の予測誤差を考慮し、停電リスクを低減〜 ■ポイント ○太陽光発電を大量に導入すると発電量の予測誤差が大きくなるが、予測誤差の変動範囲を考慮して他電源からの電力供給量を制御する手法は、これまでなかった。 ○太陽光発電量の信頼度付区間予測を用いた電力系統需給制御の理論的な枠組みを構築した。 ○太陽光発電の大量導入を見据えた、新しい電力系統需給制御技術として期待される。 JST戦略的創造研究推進事業において、東京工業大学の石崎 孝幸 助教と井村 順一 教授らは、天候の変化などによって発電量が大きく変動する太陽光発電を大量導入...
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みずほ銀行と産総研、地域中核企業の育成支援などの連携協定を締結
みずほ銀行と産業技術総合研究所の連携協定締結について 株式会社みずほ銀行(頭取:林 信秀、以下「みずほ銀行」)と国立研究開発法人産業技術総合研究所(理事長:中鉢 良治、以下「産総研」)は、地域中核企業の育成支援、および先端技術を有する成長産業の開拓を目的とした連携協定(以下、「本協定」)を本日締結しました。 みずほ銀行は、国内トップクラスの顧客基盤や国内外の拠点ネットワークを有する日本のリーディングバンクとして、強みである産業・業種の知見を活かしたコンサルティング機能や金融仲介機能の発揮に努め、企業の皆さまのあらゆる金融ニーズに積極的に対応しています。 産総研は、経済産...
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安川電機、産総研の技術移転ベンチャーであるRBI社に資本参加
産総研ベンチャー「ロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社」への資本参加について 株式会社安川電機(代表取締役会長兼社長 津田 純嗣)は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)の技術移転ベンチャーである「ロボティック・バイオロジー・インスティテュート株式会社(以下、RBI社)」に資本参加いたしましたのでお知らせします。 安川電機では、ロボット市場の拡大を狙い、今後成長が見込まれるバイオメディカル分野へのロボット適用の取組みを行っております。取組みの一環として、これまで自動化が難しかったバイオメディカル分野における実験作業の自動化を産総研 創薬分子プ...
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リチウムなどの軽元素を原子レベルで可視化 〜軽元素を一つ一つ直接「見る」技術を開発〜 ■ポイント ○リチウムなど電子顕微鏡観察が困難であった軽元素を可視化する新手法。 ○カーボンナノチューブやフラーレンに軽元素を閉じ込め、電子線によるダメージを軽減。 ○二次電池の化学反応プロセス中のリチウム原子の分析に期待。 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木 毅】末永 和知 首席研究員と同部門 電子顕微鏡グループ 千賀 亮典 研究員は、低加速電子顕微鏡(注1)を用いて、リチウムを含む軽元素(注2)を原子...
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筑波大など、水素の高速核スピン変換のメカニズムを実験的に立証することに成功
水素の高速核スピン変換のメカニズムを実験的に立証 〜効率的な水素利用に向けた量子力学的アプローチ〜 ■研究成果のポイント 1.多孔性配位高分子 注1)に吸蔵された水素分子の配列変化とそれに伴う核スピン状態の変化を世界で初めて観測しました。 2.細孔内の電場勾配 注2)を実験から求め、電場勾配が核スピン状態の変換を促進していることを示しました。 3.多孔性物質の細孔内部の電場を利用した新機能の開拓が期待されます。 国立大学法人筑波大学数理物質系 西堀英治教授と国立研究開発法人産業技術総合研究所再生可能エネルギー研究センター 小曽根崇産総研特別研究員、国立大学法人京都大学物質...
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光産業創成大と浜松ホトニクス、高強度短パルスレーザー照射でセラミックス材料表面の多層多結晶化に成功
高強度短パルスレーザー照射により セラミックス材料表面の多層多結晶化に成功 機能性材料開発に期待 光産業創成大学院大学(浜松市西区、学長 加藤義章)、浜松ホトニクス(本社浜松市中区、代表取締役社長晝馬明)らは、セラミック材料のジルコニアに高強度レーザーを照射し、表面から深さ約100マイクロメートル(以下μm、マイクロは100万分の1)の領域に、微細な多結晶粒を多層に形成することに成功しました。本研究成果は、レーザー衝撃圧縮技術を用いたセラミックス系材料の改質技術における新たな発見で、新しい機能性材料の開発につながる可能性があります。 本研究成果は、7月14日(火)付け英国物理...
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昆虫の共生のための細胞がどのようにできるかを解明 −形態形成遺伝子の転用による細胞の発生と進化− ■ポイント ●昆虫において共生細菌を保有する菌細胞の形成過程および機構を解明 ●胚発生の過程で、形態形成遺伝子が新しい発現部位を獲得することで菌細胞が形成 ●細胞の分化機構、共生の分子基盤、細菌感染の制御などに関する新知見 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 田村 具博】生物共生進化機構研究グループ 深津 武馬 首席研究員(兼)研究グループ長、松浦 優 元 産総研技術研修員(現 北海道大学 ...
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産総研、環境計測に適した超高速・高精度なガス検出・同定法を開発
環境計測に適した超高速・高精度なガス検出・同定法を開発 −複数のガスがリアルタイムで分析可能に− <ポイント> ・光のものさし「光コム」を2台用いた分光装置により、高速・高精度にガスを検出・同定 ・最も広い波長域でガスによる光吸収が測定可能で、複数のガスが共存する環境に適応 ・環境ガスの分析、内燃機関の評価、呼気分析など幅広い応用に期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)物理計測標準研究部門【研究部門長 中村 安宏】周波数計測研究グループ 大久保 章 研究員、稲場 肇 研究グループ長は、環境計測に適した高速で高精度の...
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産総研、細胞の機能を制御する分子複合体(ナノロボット)を開発
細胞の機能を制御するナノロボットを開発 −外部刺激による生物の行動機能制御技術を目指して− ■ポイント ・生体毒性のない近赤外レーザー光照射により内包する分子を放出できるシステム ・この分子放出システムにより、生体内の細胞機能制御が可能 ・分子・細胞レベルでの病態の解明のための研究ツールとして期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木毅】都 英次郎 主任研究員らは、バイオメディカル研究部門【研究部門長 近江谷 克裕】戸井 基道 研究グループ長、公立大学法人大阪府立大学【理事長・学長 辻...
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産総研、カーボンナノチューブ集積化マイクロキャパシターを開発
カーボンナノチューブ集積化マイクロキャパシターを開発 −アルミ電解コンデンサーと同等の性能で体積を1/1000に− <ポイント> ・スーパーグロース法による高純度、高比表面積の単層カーボンナノチューブを電極材料に活用 ・リソグラフィー技術を用いて、マイクロキャパシターの集積化を初めて達成 ・電解コンデンサーの代替、電子機器の軽薄小型化、超小型電子機器の電源への応用に期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノチューブ実用化研究センター【研究センター長 畠 賢治】CNT用途チーム【研究チーム長 山田 健郎】小橋 和文 主任...
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東洋紡STC、ひねるだけで臭いが気にならないおむつ処理袋「ひねってポイ」を発売
ひねるだけで臭いが気にならないおむつ処理袋!!「ひねってポイ(TM)」販売開始 東洋紡STCは、おむつ処理袋「ひねってポイ(TM)」の販売を7月から開始します。 「ひねってポイ(TM)」は、おむつを入れた後に袋をひねるだけでニオイ漏れを防ぐことができる簡単防臭袋です。他社品のように、テープを使ったり、袋の口を結んだりする必要がありません。 1.開発の背景 近年、紙おむつの需要が急速に拡大しています。一般に、使用済みの紙おむつは、袋に入れられて廃棄されますが、屋内で一時保管される際のニオイが問題になっていました。 「ニオイを抑える袋はないか」。東洋紡STCはそのような消費者の方の声にお応えすべく...
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産総研、超微細な金属ナノ粒子の触媒を層状炭素材料のグラフェン上への均一な固定化に成功
超微細な貴金属ナノ粒子触媒を固定化 −水素発生反応の触媒として水素エネルギー社会実現に寄与− <ポイント> ・層状炭素材料であるグラフェンに超微細な貴金属ナノ粒子触媒を均一に固定化 ・還元過程で貴金属とともに析出した非貴金属の犠牲により実現 ・超微細な金属ナノ粒子の新しい合成法として広範な応用に期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)電池技術研究部門【研究部門長 谷本 一美】エネルギー材料研究グループ 徐 強 上級主任研究員とYao CHEN 元産総研特別研究員らは、「非貴金属犠牲法」という新しい手法を開発し、超微細な金属ナ...
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超極細チタン酸ナノワイヤーの作製手法の開発 −優れたストロンチウムイオン吸着能− 【研究概要】 東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の浅尾直樹教授の研究グループと同機構の中山幸仁准教授の研究グループは、チタンアルミ合金をアルカリ水溶液(水酸化ナトリウム)に室温で浸漬するという非常に簡便な手法により、極めて細いチタン酸ナノワイヤーを高効率で作製することに成功しました。またこのナノワイヤーはストロンチウムに対して優れたイオン吸着能を持つことを明らかにしました。今回開発されたナノワイヤーは、高機能性触媒材料、ナトリウム電池電極材料、重金属吸着材料など幅広い分野で利用できる可...
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東大など、印刷で作れる電子タグで温度センシングとデジタル信号の伝送に成功
世界初、印刷で作れる電子タグで温度センシングとデジタル信号の伝送に成功 ―従来比10倍以上の高性能、1/10以下の低コスト化を実現― NEDOプロジェクトにおいて東京大学、大阪府立産業技術総合研究所等のグループは、印刷で製造可能な有機温度センサと高性能有機半導体デジタル回路を開発し、電子タグとして温度センシングと商用周波数での温度データ伝送に世界で初めて成功しました。デジタル回路を用いる低消費電力の設計と室温近くの大気中での半導体製造工程により、省エネルギーを実現します。 従来の塗布型有機半導体よりも、10倍以上高い性能で、1/10以下の低コスト化が可能な印刷法で形成でき、軽く...
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富士電機、SiCハイブリッドモジュールを適用した大容量インバーターを発売
新製品 −SiCハイブリッドモジュールを適用した大容量インバータの発売について 富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、大容量インバータ「FRENIC−VGシリーズ スタックタイプ(690V系列)」に、SiCハイブリッドモジュールを適用した新製品をラインアップしますので、お知らせいたします。 1.背景 当社は、経営方針に掲げる「エネルギー関連事業」の拡大に向け、コア技術であるパワー半導体、パワーエレクトロニクスを駆使した競争力のある製品開発に取り組んでおり、なかでも、高耐圧・低損失化を実現するSiCパワー半導体の開発と、これを搭載したパワエレ機器の製品化に注力していま...
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田中貴金属、3Dプリンター向け白金基金属ガラスの粉末開発と造形に成功
世界初、3Dプリンター向け白金基金属ガラスの粉末開発と造形に成功 白金、イリジウム添加ニッケル基合金を含む粉末3種の開発により、粉末焼結式積層法で造形可能 2014年12月1日より、白金族金属粉末材料のサンプル提供開始 TANAKAホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田苗明)は、田中貴金属グループの製造事業を展開する田中貴金属工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田苗明)が、粉末焼結式積層法による3Dプリンターに対応する白金基金属ガラスの粉末を世界で初めて開発し、造形に成功したことを発表いたします。また、白金及びイリジウム添加ニッケル基合金の白...
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貴金属と酸化物が接合したナノ粒子の生成法を開発 −ナノ粒子の機能高度化に期待− <ポイント> ・貴金属と酸化物が接合したナノ粒子を気相中でクリーンに連続生成 ・卑金属と貴金属の合金のナノ粒子を急激に酸化させるだけのシンプルな方法 ・異種ナノ粒子の接合による新機能発現に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門( https://unit.aist.go.jp/nri/index_j.html )【研究部門長 山口 智彦】フィジカルナノプロセスグループ 古賀 健司 主任研究員、先進製造プロセス研究部門( https://unit.aist.go.jp/amri/ )【研究部門長 淡野 正信】加工基礎研...
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産総研とニコン、目盛り誤差1ナノメートル以下のリニアエンコーダーを実現
目盛り誤差1ナノメートル以下のリニアエンコーダーを実現 −半導体素子や光学素子の加工精度の向上に貢献− ■ポイント■ ・目盛の誤差が1nm以下の「超高精度なものさし」を実現 ・光の干渉を利用して目盛の微小な誤差を評価 ・精密・微細加工技術の精度を向上させ、半導体素子の高集積化などに貢献 ■概要■ 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】長さ計測科 ナノスケール標準研究室 堀 泰明 主任研究員、権太 聡 研究室長、長さ標準研究室 尾藤 洋一 研究室長と、株式会社ニコン【社長 牛田 一雄】(以下「ニコ...
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東洋エンジニアリング、内部熱交換型蒸留システム「SUPERHIDIC」を実用化
内部熱交換型蒸留システムを世界初の実用化 〜従来比で約5割の高い省エネルギー化を実現〜 東洋エンジニアリング株式会社(TOYO、取締役社長 石橋 克基)は、2011年に特許を取得した省エネルギー型蒸留システム「SUPERHIDIC(R)」の、商業化プロジェクトを受注しました。丸善石油化学株式会社(千葉県・市原市)のメチルエチルケトン(MEK)製造設備の蒸留塔に適用されます。 一般的に石油精製や石油化学のプラントで用いられている蒸留操作は、蒸留塔の塔底液をリボイラーで加熱すると同時に、塔頂ガスをコンデンサーで冷却する熱エネルギー消費量の多い工程です。蒸留操作の省エネルギー化については旧来より様々な技術...
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シャープ、暗闇でカラー撮影が可能な監視用赤外線カラー暗視カメラを法人向けに販売
業界初(※1) 暗闇(0ルクス)でのカラー撮影を実現 監視用赤外線カラー暗視カメラを開発・発売 シャープは、業界で初めて(※1)、暗闇(0ルクス)の環境下でカラー撮影が可能な監視用赤外線カラー暗視カメラ<LZ0P420A>を開発、監視カメラシステムメーカー(※2)など法人向けに販売します。 本製品には、独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)と当社が共同開発した赤外線カラー暗視撮影用撮像素子(CCD)(※3)を搭載。近赤外光を照射することで、業界で初めて(※1)暗闇(0ルクス)でのカラー撮影を可能にしました。また、高精細(1280×720画素)で滑らかな画像(30fps)が撮影できるほ...
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産総研、身体に負担なく何度でも血中脂質を測定できる高感度分光装置を試作
身体に負担なく何度でも血中脂質を測定できる高感度分光装置を試作 −指先を透過する光でリアルタイム血液検査− <ポイント> ・従来の1000倍以上の感度で、安全に生体透過光の分光計測が可能 ・脈波に追従できる高速性により、血中成分のリアルタイム測定が可能 ・メタボリックシンドロームといった生活習慣病の予防への貢献に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)電子光技術研究部門( https://unit.aist.go.jp/esprit/ )【研究部門長 原市 聡】光センシンググループ 古川 祐光 主任研究員は、微弱な生体透過光を効率よく測定して、血中成分を分析できる...
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二酸化炭素からポリウレタン原料を効率的に合成 −環境に調和したポリウレタン製造プロセスが実現可能に− <ポイント> ・二酸化炭素を用いてポリウレタンの原料を合成する新しい反応プロセス ・二酸化炭素とアミン、スズアルコキシド化合物との反応で芳香族ウレタンが高収率で生成 ・猛毒のホスゲンを使わない、環境に調和したポリウレタン製造プロセスの実現に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)触媒化学融合研究センター( http://irc3.aist.go.jp/ )【研究センター長 佐藤 一彦】触媒固定化設計チーム 崔 準哲 主任研究員、安田 弘之 研究チーム長...
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ダイヤモンドウエハーの低欠陥コピー技術を実証 −ダイヤモンドパワーデバイスによる省エネルギー社会実現へ道を拓く− <ポイント> ・ダイレクトウエハー化によるダイヤモンドウエハーの低欠陥コピー技術を実証 ・原理的に同等の結晶性をもつ高品質ウエハーの大量製造が可能 ・パワーエレクトロニクス用材料としての実用化による省エネルギー社会実現へ道を拓く <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ユビキタスエネルギー研究部門( https://unit.aist.go.jp/ubiqen/ )【研究部門長 谷本 一美】ダイヤモンドデバイス化研究グループ 杢野 由明 研究グループ長、加...
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自動車用の小型コネクターの評価装置を開発 −電気接点で電気が流れるメカニズムを解明− <ポイント> ・電子顕微鏡中でコネクターの接触を観察しながら、接触荷重と電気抵抗を同時に計測 ・酸化スズ膜の割れ目にスズが入り込んで良好な電気接点が作られることを確認 ・自動車ワイヤーハーネス用コネクターの小型・軽量化の新製品開発につながると期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門( https://unit.aist.go.jp/nri/index_j.html )【研究部門長 山口 智彦】ナノ光電子応用研究グループ 清水 哲夫 主任研究員は、矢崎総業株式会社【代表取締...
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極めて平坦な平面ガラス基板を開発 −超高精度な平面研磨・評価技術を実現− <ポイント> ・角度測定を利用した超高精度平面度評価装置を開発 ・装置に組み込んだ状態で世界最高水準の平面精度を実現 ・平面鏡、プリズムといった光学部品の高精度化に貢献 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】長さ計測科 長さ標準研究室 尾藤 洋一 研究室長、近藤 余範 主任研究員は、株式会社 テクニカル【代表取締役社長 山内 一秀】(以下「テクニカル社」という)と共同で、平面度λ/100(約6.3nm:関東平野の...
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分子量のばらつきがない高分子標準物質を開発 −分子の長さがそろった人工高分子で高精度計測に貢献− <ポイント> ・長さの違う分子が集まった高分子から単一の長さの分子だけを分別採取する技術を開発 ・ポリエチレングリコールの23量体だけからなる標準物質の供給をスタート ・高分子材料の分子量測定やナノ粒子サイズの計測の高精度化に貢献 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】ナノ材料計測科【研究科長 藤本 俊幸】粒子計測研究室【研究室長 桜井 博】高橋 かより 主任研究員と、計量標準管理センタ...
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産総研、NWSと共同で水道管の漏水箇所を高い精度で絞り込む技術を開発
水道管の漏水を学習型異音解析技術で検知 −熟練工による漏水検査の手間を5分の1に削減− <ポイント> ・漏水が疑われる箇所を学習型異音解析により高い精度で絞り込む技術 ・熟練工による検査箇所を約5分の1に減らせることを実地試験で確認 ・地方自治体や漏水率が30%を超えている東南アジア諸国での技術貢献を目指す <概要> 独立行政法人産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)情報技術研究部門( http://itri.aist-go.jp/ )【研究部門長 工藤 知宏】スマートシステム研究グループと株式会社日本ウォーターソリューション【代表取締役 深澤 純一】(以下「NWS」という)は共同で、...
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ヤマダ・エスバイエルホームなど、血流認証技術活用の次世代住宅制御システムを開発開始
住居内制御システムと血流認証技術 を融合させた、次世代システムについて 愛称:Fin−Key<フィンキー> (Finger Key System) 株式会社ヤマダ・エスバイエルホーム(本社:大阪市北区、代表取締役社長:松田 佳紀、以下ヤマダSXL)、バイオニクス株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:須下 幸三)、及び日本工学院専門学校・日本工学院八王子専門学校(学校長:千葉 茂)を設置する学校法人片柳学園(本部:東京都大田区、理事長:片柳 鴻)は、スマートハウスの更なる可能性に向け、血流認証技術を活用した業界初となる次世代住宅制御システムを、産学連携で研究、開発することに合意いたしました。 血流認証...
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産総研、ヤマトと共同で溶けたアルミニウムを加熱できる高出力ヒーターを開発
溶けたアルミニウムを加熱できる高出力ヒーターを開発 −高熱伝導セラミックフィラーを高密度充填し、ヒーター出力が5倍に− <ポイント> ・ヒーターチューブ内に熱伝導率の高いセラミックフィラーを高密度に充填する技術を確立 ・発熱体からアルミニウム溶湯までの熱伝達の向上により、ヒーターの高出力化を実現 ・鋳造産業で用いる加熱用ヒーター本数を削減でき、省エネ・低コスト化に寄与 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)先進製造プロセス研究部門( https://unit.aist.go.jp/amri/ )【研究部門長 淡野 正信】セラミック機構部材プロセス研究グループ 堀田...
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JASRIと産総研、カーボンナノチューブの「森」が高密度に成長する仕組みを解明
カーボンナノチューブの“森”が高密度に成長する仕組みを解明 −情報機器を低消費電力化する放熱材料の開発を加速− <概要> 高輝度光科学研究センター(JASRI)、産業技術総合研究所(産総研)は共同で、「カーボンナノチューブの“森”」が高密度に成長する仕組みを大型放射光施設SPring−8で解明しました。この成果は、情報機器を効率的に冷却するための放熱材料の開発を促進すると期待されます。 パソコンやスマートフォンなどの情報機器は、私たちの生活やオフィスでの仕事に広く普及し、私たちはいつでも、インターネットを通じてさまざまな情報を得ることができます。一方で、情報の流通量は今後ますます増加する...
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産総研、分子間や原子間で働く弱い凝集力を光の照射で増強など研究成果を発表
分子間や原子間で働く弱い凝集力を光の照射で増強 −有機デバイス材料などの作成・改良技術への応用に期待− <ポイント> ・光の照射によって弱い凝集力を増強できることを提案し、シミュレーションを用いて検証 ・光の照射によってプラスとマイナスの振動する電荷が発生し、電気的な引力によりヘリウム原子間の距離が短縮 ・光制御技術を用いた有機デバイス材料などの分子性結晶構築の研究開発への貢献に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門( http://unit.aist.go.jp/nri/index_j.html )【研究部門長 山口 智彦】ナノ炭素材料シミュレーショ...
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赤外線カラー暗視カメラ用の撮像素子を開発 −手のひらサイズの小型カメラでカラー暗視撮影− <ポイント> ・単板方式の赤外線カラー暗視撮影を実現する撮像素子を開発 ・小型カメラでも高精細で滑らかな動画撮影が可能 ・量産による新規アプリケーションに期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門( http://unit.aist.go.jp/nri/index_j.html )【研究部門長 山口 智彦】ナノ光電子応用研究グループ 永宗 靖 主任研究員、同部門 太田 敏隆 上級主任研究員、計測フロンティア研究部門( http://unit.aist.go.jp/riif/index.html )【研究部門長 山内 幸彦...
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産総研、気体試料を吹き付けるだけで分子の機能を左右する利き手を可視化
液晶を用いた気体分子のキラリティの簡便な検出法 −気体試料を吹き付けるだけで分子の機能を左右する利き手を可視化− <ポイント> ・液晶構造の変化を観察して、吹き付けた気体試料のキラリティを検知可能 ・微量の気体試料中の光学異性体の高感度な同定を常温常圧の環境下で実現 ・香料などの揮発性化学品分析や環境モニタリングへの応用に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 山口 智彦】ソフトメカニクスグループ 大園 拓哉 研究グループ長、スマートマテリアルグループ 山本 貴広 主任研究員、ソフトマタ...
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産総研など、太陽電池のエネルギー変換効率のカギは分子混合など研究成果を発表
太陽電池のエネルギー変換効率のカギは分子混合 −有機太陽電池材料のナノ構造を解明− <研究成果のポイント> ・バルクヘテロジャンクション型有機太陽電池に用いる材料の状態を、軟X線顕微鏡で調べ、ナノ分子領域内で分子が混合していることを発見しました。 ・分子混合が、有機太陽電池のエネルギー変換効率向上のカギであることを、初めて実験により示しました。 ・この発見により、より高いエネルギー変換効率の有機太陽電池の実現が期待されます。 <概要> 国立大学法人筑波大学 数理物質系 守友浩教授、櫻井岳暁准教授、独立行政法人物質・材料研究機構 太陽光発電材料ユニット 安田剛主任研究員、大学...
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バイオ分析向けの超小型蛍光検出装置を開発 −在宅やベッドサイドなど患者のそばで迅速な診断を実現するキーテクノロジー− <ポイント> ・励起光源と集積型蛍光検出センサーの実装により蛍光検出装置を従来に比べ大幅に小型化 ・面発光マイクロLEDからの光を非球面マイクロレンズによりマイクロ流路の幅以内に集光することに成功し、マイクロ流路への低散乱光照射を実現 ・患者の傍らで迅速な診断を可能とするPoint−of−Care診断、ウエアラブルデバイスの実現に寄与 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)集積マイクロシステム研究センター( https://unit.aist.go.jp/umemsm...
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産総研など、微粒子を密度差により簡便に分別できるデバイスを開発
微粒子を密度差により簡便に分別できるデバイスを開発 −デバイス内のマイクロ流路に流すだけで迅速に分別− <ポイント> ・単純な流路構成のデバイスでありながら微粒子を分別 ・対象微粒子への刺激が少なく簡便に分別することが可能 ・高品質卵子や体外受精卵などの細胞の分離・分別への貢献に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生産計測技術研究センター【研究センター長 坂本 満】生化学分析ソリューションチーム 宮崎 真佐也 研究チーム長と杉山 大輔 産総研特別研究員(現:(株)キューメイ研究所)らは、独立行政法人農業・食品産業技術...
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磁気抵抗膜を用いたマイクロ波発振器を高性能化 −スピントルク発振器の発振周波数安定性が大幅に向上− <ポイント> ・磁気トンネル接合膜を用いたナノコンタクト型スピントルク発振素子を開発 ・発振出力の高出力化と安定化を実現し、従来の10倍近い安定性を達成 ・LSI中に組み込むことが可能なナノスケール発振器など、幅広い分野での応用に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノスピントロニクス研究センター( http://unit.aist.go.jp/src/ci/index.html )湯浅 新治 研究センター長、金属スピントロニクス研究チーム 久保田 均 研究チーム長、キヤノンア...
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有機太陽電池の光電変換効率の理論限界をシミュレーション −有機太陽電池の高効率化への指針− <ポイント> ・有機太陽電池の電荷分離機構の違いを考慮して理論限界を算出 ・有機太陽電池が最も高い効率を示す光の波長を理論計算により決定 ・有機太陽電池の高効率化への指針として期待される <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門( http://unit.aist.go.jp/nri/index_j.html )【研究部門長 山口 智彦】ナノ理論グループ 関 和彦 研究グループ長、計測フロンティア研究部門( http://unit.aist.go.jp/riif/index.html )【研究部門長 山内 幸彦】ナノ顕微分...
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産総研、多結晶ゲルマニウムでp、n両極性のトランジスタ動作に成功
多結晶ゲルマニウムでp、n両極性のトランジスタ動作に成功 −低温積層CMOSによる3次元LSIの実現に大きく前進− <ポイント> ・多結晶ゲルマニウムのn型MOSFETを世界で初めて実現 ・多結晶ゲルマニウムのp型MOSFETで単結晶シリコンと同等の性能を実現 ・最先端研究開発支援プログラム(FIRST)のプロジェクト「グリーン・ナノエレクトロニクスのコア技術開発」の助成による成果 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門【研究部門長 金丸 正剛】連携研究体グリーン・ナノエレクトロニクスセンター【連携研究体長 横山 直樹】臼田 宏治 ...
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産総研と東工大など、InGaAsトランジスタの性能向上のための新構造を開発
InGaAsトランジスタの性能向上のための新構造を開発 −集積回路の大幅な低消費電力化に期待− <ポイント> ・選択エピタキシャル成長で、表面が(111)B面の立体構造を形成、電子移動度が2倍に ・より低い電圧でも従来と同等のトランジスタ性能を得ることが可能 ・最先端研究開発支援プログラム(FIRST)のプロジェクト「グリーン・ナノエレクトロニクスのコア技術開発」の助成による成果 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門( http://unit.aist.go.jp/neri/ )【研究部門長 金丸 正剛】連携研究体グリーン・ナノエレクトロニクスセンタ...
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慶大と産総研、ナノメートル・スケールトランジスタ動作中温度の正確な測定に成功
ナノメートル・スケールトランジスタ動作中温度の正確な測定に成功 −次世代半導体集積回路の長期間安定動作へ道− 慶應義塾大学理工学部電子工学科の内田建教授らは、独立行政法人産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門( http://unit.aist.go.jp/tia/ )【研究部門長 金丸 正剛】と共同で、産総研つくばイノベーションアリーナ推進本部【本部長 金山 敏彦】スーパークリーンルーム運営室の支援を受け、先端トランジスタの作製・評価技術を駆使し、さまざまな構造の微細トランジスタにおける動作中温度の正確な測定に成功しました。ナノメートル・スケールの素子では...
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産総研など、室温プロセスでフィルム型色素増感太陽電池の試作に成功
世界初!室温プロセスでフィルム型色素増感太陽電池の試作に成功 −有機フィルム上で、変換効率8.0%。ロール・ツー・ロール生産に目途− −「いつでもどこでも太陽電池」の実現へ− 積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸修史,以下「積水化学」)のR&Dセンター(所長:上ノ山智史)は、独立行政法人産業技術総合研究所(理事長:中鉢良治,以下「産総研」)先進製造プロセス研究部門(研究部門長:淡野正信)先進コーティング技術プラットフォーム研究班の廣瀬伸吾主任研究員、明渡純首席研究員などと共同で、エアロゾルデポジション法(セラミック材料の常温高速コーティングプロセス方法,以下「AD法」)を活...
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人為的に設計・開発した生物発光酵素(ALuc) −高輝度発光標識分子として医療・環境診断への利用に期待− <ポイント> ・自然界の生物がもつ酵素ではなく、人為的に設計した遺伝子配列から作製 ・従来より約100倍も明るく、発光の持続性にも優れる ・高感度のバイオアッセイや環境計測に利用可能 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)環境管理技術研究部門( http://unit.aist.go.jp/emtech-ri/ci/ )【研究部門長 田尾 博明】計測技術研究グループ 鳥村 政基 研究グループ長、金 誠培 主任研究員は、極めて高輝度で発光持続性に優れた生物発光酵素を人為的に設計...
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約2400℃まで熱膨張を正確に計測できる装置を開発 −接触法および非接触法を同時に用い、超高温域にも対応する熱膨張計測技術− <ポイント> ・人造グラファイトなど工業用カーボン材料の熱膨張を2400℃まで正確に計測 ・高密度等方性グラファイトを用いた接触法にレーザーマイクロゲージを用いた非接触法を加えて同時に計測することで信頼性を向上 ・パワー半導体材料など超高温条件を必要とする製造技術の高度化へ貢献 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)計測フロンティア研究部門( http://unit.aist.go.jp/riif/index.html )【研究部門長 山内 幸彦】構造...
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産総研、植物系放射性セシウム汚染物の焼却灰を除染する技術を実証
植物系放射性セシウム汚染物の焼却灰を除染する技術を実証 −10トン超を焼却し、焼却灰の放射性セシウム60〜90%を抽出・固定化− <ポイント> ・適切に管理された条件下で焼却処理することにより、汚染物の重量を50分の1〜100分の1に低減 ・焼却灰に水を混ぜ、水に溶け出した放射性セシウムを独自開発の吸着剤でほぼ完全に回収 ・吸着剤は極めて少量で済み、搬送コストの削減、中間貯蔵施設のスペース節減、汚染物管理の簡易化に寄与 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 山口 智彦】グリーンテクノロジー研...
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NECなど、新規鉄マンガン系正極を使った次世代リチウムイオン電池を開発
エネルギー密度の次世代リチウムイオン電池を開発 〜新規鉄マンガン系正極を開発し、従来比1.7倍のエネルギー密度を実証〜 日本電気株式会社(以下、NEC)、株式会社田中化学研究所(以下、田中化学研究所)および、積水化学工業株式会社(以下、積水化学工業)は、独立行政法人産業技術総合研究所(以下、産業技術総合研究所)と共同で、新規鉄マンガン系正極を使った次世代リチウムイオン電池を開発しました。 今回開発した次世代リチウムイオン電池は、現在実用化されているマンガンスピネル系正極を使ったリチウムイオン電池(注1)の約1.7倍となる、エネルギー密度271Wh/kgを実現しました。本リチウムイオ...
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産総研、アモルファス金属酸化物の構造に単純な秩序があることを提案
アモルファス金属酸化物の構造に単純な秩序があることを提案 −絶縁膜、透明電極などの合理的設計への貢献に期待− <ポイント> ・幾何学に基づく考察と第一原理計算によりアモルファス金属酸化物の構造を系統的に解析 ・金属の種類や、金属と酸素の比率によらない共通の原子配列があることを予測 ・アモルファス金属酸化物の構造モデリングが容易になり電子デバイス材料の設計を加速 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門( http://unit.aist.go.jp/nri/index_j.html )【研究部門長 山口 智彦】非平衡材料シミュレーショングループ 西尾 憲吾 主...
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農業生物資源研究所など、カイコで働く約1万個の遺伝子配列解読に成功
カイコで働く約1万個の遺伝子配列解読に成功 −産業利用につながる有用遺伝子の特定が加速化− <ポイント> ・カイコで実際に働く約11,000個の遺伝子の塩基配列を解読しました。 ・本成果は、チョウ目害虫に選択的に作用する新規制御剤の開発や遺伝子組換えカイコによる有用物質生産など、産業利用への貢献が期待されます。 <概要> 1.独立行政法人農業生物資源研究所(生物研)は、中国・西南大学、独立行政法人産業技術総合研究所、および国立大学法人東京大学と共同で、カイコの様々な組織に由来する完全長cDNAライブラリ(1)を作製し、11,104種類の完全長cDNA(2)の塩基配列を解読しました。今回...
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産総研、有機フッ素化合物を用いずに耐熱性に優れた透明はつ油性塗膜を開発
透明はつ油塗膜の耐熱性を飛躍的に向上 −有機フッ素化合物を使わない環境にやさしい表面処理技術− <ポイント> ・耐熱性(空気中350℃、250℃の油浴中で共に24時間以上)に優れたはつ油処理技術を開発 ・有機フッ素化合物や特殊な装置を用いないため低コスト・低環境負荷 ・蒸留塔、エンジン、オイルポンプ、オイルダクトといった高温部材へのはつ油処理に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)サステナブルマテリアル研究部門【研究部門長 中村 守】高耐久性材料研究グループ 穂積 篤 研究グループ長、浦田 千尋 研究員は、有機フッ素化...
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産総研、つくば市とモビリティロボットシェアリングの実証試験を開始
モビリティロボットシェアリングの実証試験を開始 −環境に優しく利便性の高い移動手段の提供を目指して− <ポイント> ・産総研−つくば駅間のモビリティロボットシェアリングシステムを開発 ・予約システム、充電ステーション、モビリティロボット間の連携により自動で貸出・返却 ・移動時の省エネ化・低炭素化・利便性向上への貢献に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)知能システム研究部門( http://unit.aist.go.jp/is/ci/index_j.html )【研究部門長 比留川 博久】松本 治 総括研究主幹 兼 スマートモビリティ研究グループ長、同グループ 富田 康治 ...
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日産自動車、自動運転の取り組みを発表 ・日産自動車は、2020年までに革新的な自動運転技術を複数車種に搭載する予定です。 ・この計画に沿って、現在、初の自動運転車開発専用のテストコースを日本で建設中です。 ・2020年以降、2回のモデルチェンジの中で、幅広いモデルラインナップに同技術を搭載することを目標としています。 ・日産はマサチューセッツ工科大学(MIT)、スタンフォード大学、カーネギーメロン大学、オックスフォード大学、東京大学など(*)のトップレベルの大学と共同で研究を実施しています。また、その他にも世界有数の研究機関や新興企業などとの共同研究の拡大も目指しています。 ...
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JOGMEC、日本周辺海域の資源探査体制強化で産総研と協同で総合的な解析を展開
日本周辺海域の資源探査体制を強化 ―産業技術総合研究所と協同で総合的な解析を展開― JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、日本周辺海域に分布する海底鉱物資源の権益を確実に保全するため、(独)産業技術総合研究所(AIST)と協同で有望海域を絞り込み探査候補地を特定する「資源探査タスクフォース」を新たに設置しました。 海底鉱物資源で資源量の推定に至っている鉱床は、沖縄周辺等の一部の海底熱水鉱床に限られていますが、他海域でも効率よく有望海域を絞り込み探査候補地を特定することにより、資源量把握の段階に至る新鉱床の存在が期待されます。 資源探査タスクフォースでは、日本周辺海域の...
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トヨタなど、つくば市で立ち乗り型パーソナル移動支援ロボットの公道実証実験を開始
「つくばモビリティロボット実験特区」で、 パーソナル移動支援ロボット「Winglet」の公道実証実験を開始 茨城県つくば市とトヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、2013年7月24日より「つくばモビリティロボット実験特区」において、トヨタが開発を進めている立ち乗り型のパーソナル移動支援ロボット「Winglet(ウィングレット)」による歩道での公道実証実験を開始する。公道での「Winglet」による実証実験は今回が初めてとなる。 「Winglet」は、「安心して自由に移動を楽しめる社会の実現」に貢献することを目的に、誰もが快適に使うことができ行動範囲の拡大につながる優れた使用性を、生活空間で使いやすいコンパクト...
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産総研など、電気絶縁性とシール性に優れた産業用シートガスケットを開発
電気絶縁性とシール性に優れた産業用ガスケット −粘土膜と膨張黒鉛シートを積層し広範な用途に使用可能− <ポイント> ・粘土とポリイミドのコンポジット膜と膨張黒鉛シートの多積層構造 ・極低温から高温までの幅広い温度範囲で高いシール性を発揮 ・高電気絶縁性によりガスケットやフランジの電蝕を防止 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)コンパクト化学システム研究センター( http://unit.aist.go.jp/ccs/index.html )【研究センター長 花岡 隆昌】蛯名 武雄 首席研究員らの研究グループと、ジャパンマテックス株式会社【代表取締役 塚本 勝朗】(以下「ジ...
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産総研とJST、磁石の磁化の向きを電圧で効率よく制御する技術を開発
電圧による磁化制御を高効率化 −電圧駆動型の低消費電力スピントロニクス素子の開発を加速− ■ポイント■ ・鉄にホウ素を添加した材料を超薄膜化し、酸化マグネシウム絶縁層で挟んだ新しい素子構造 ・磁石の磁化の向きを電流ではなく電圧で制御 ・従来の構造と比較して約3倍の高効率化を達成 ■概要■ 独立行政法人産業技術総合研究所【理事長中鉢良治】(以下「産総研」という)ナノスピントロニクス研究センターの湯浅新治研究センター長、野崎隆行主任研究員は、磁石の磁化の向きを電圧で高効率に制御する技術を開発した。 鉄にホウ素を添加した磁石材料を超薄膜化し、酸化マグネシウムの絶縁層2層で挟み込...
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ホンダ、産総研と開発の「高所調査用ロボット」を東電福島第一原発で稼働
「高所調査用ロボット」東京電力 福島第一原子力発電所で稼働を開始 Hondaと独立行政法人産業技術総合研究所(以下、産総研)は、東京電力 福島第一原子力発電所向けに、遠隔操作で原子炉建屋内1階高所の狭い箇所などの構造把握と現場調査を行う「高所調査用ロボット」を共同で開発しました。同ロボットは、2013年6月18日より建屋内での稼働開始を予定しています。 東京電力株式会社から提供された現場についての情報をもとに、ニーズに適合するロボットの開発を進めてきました。上部に設置した調査用アームロボット部分をHondaが、クローラー式高所作業台車を産総研が担当しました。 調査用アームロボットは、...
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東北大など、ナノ粒子にナノロボットとしての性質を付与できることを発見
ウイルス由来のペプチドでナノロボットを作成 東北大学病院の鈴木康弘講師らの研究グループは、量子ドット(*1)と呼ばれる蛍光ナノ粒子上にウイルス由来のペプチドを8個、固層化することで、ナノ粒子にナノロボットとしての性質を付与できることを発見しました。 ナノ粒子を用いた治療法は、21世紀の革新的な医療技術として注目を集めています。今回、鈴木講師らは、ウイルス由来のペプチドを固層化したナノ粒子に、単一粒子ごとに細胞表面に局所的な刺激を加えることで、個々の粒子が細胞膜上を方向性を持って移動し、その後に細胞膜上から細胞内に取り込まれて侵入する性質を示すことを明らかにしました。この技...
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産総研、昆虫と細菌との共生におけるポリエステルの新たな機能を発見
昆虫と細菌との共生におけるポリエステルの新たな機能 −共生細菌のポリエステル蓄積、ストレス耐性、共生維持に予想外の関係− 【ポイント】 ・ホソヘリカメムシの腸内共生細菌は共生時にポリエステル顆粒を細胞内に蓄積 ・共生細菌のポリエステル合成能が正常な共生に必要であることを発見 ・バイオテクノロジーと微生物共生のあいだの予想外で興味深い関係への発展を期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門( http://unit.aist.go.jp/bpri/ )【研究部門長 鎌形 洋一】深津 武馬 首席研究員(兼)生物共生進化機構研究グループ 研究グルー...
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産総研、住友精化と共同で過酸化水素を用いたニトロキシドポリマーの製造法を開発
過酸化水素を用いたニトロキシドポリマーの新たな製造法 −低環境負荷で安全な製造法− 【ポイント】 ・新たな触媒を開発したことにより反応時間を大幅に短縮 ・酸素発生量を抑制して、安全で実用的なプロセスを確立 ・安価な機能性樹脂の安定的な供給につながることを期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)触媒化学融合研究センター【研究センター長 佐藤 一彦】革新的酸化チーム 今 喜裕 主任研究員、佐藤 一彦 研究センター長らは、住友精化株式会社【社長 上田 雄介】(以下「住友精化」という)と共同で、機能性樹脂として期待されるラジカル...
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東大、生体内薬物輸送を実現するナノチューブ型分子ロボットを開発
生体内薬物輸送を実現するナノチューブ型分子ロボット 1.発表者: 相田 卓三(東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 教授、理化学研究所 創発物性科学研究センター 副センター長) Biswas Shuvendu(東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 博士課程学生) 金原 数(東北大学 多元物質科学研究所 教授) 田口 英樹(東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻 教授) 丹羽 達也(東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻 助教) 石井 則行(独立行政法人産業技術総合研究所 光技術研究部門 主任研究員) 片岡 一則(東京大学大学院 ...
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NTTスマイルエナジー、太陽光発電システム計測データを産総研に提供開始
クラウド活用型太陽光発電遠隔モニタリングサービス “エコめがね” 独立行政法人産業技術総合研究所へ 太陽光発電システム計測データの提供協力を開始 産総研による太陽光発電量統計データ整備計画の提携先第一号に認定 株式会社NTTスマイルエナジー(本社:大阪市中央区、代表取締役社長 谷口裕昭、以下NTTスマイルエナジー)は、独立行政法人産業技術総合研究所太陽光発電工学研究センターシステムチーム(以下 産総研)による、日本国内の太陽光発電システムの発電量統計データ整備活動に対するデータ提供提携先第一号として、“エコめがね”により計測された太陽光発電システムデータの提供を開始いたしました。 日...
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日立アドバンストデジタル、太陽光発電パネル単位の故障を検知する監視システムを発売
太陽光発電パネル単位の故障を検知する 『太陽光発電パネル監視システム』を発売 −太陽光発電パネル監視システムに電力線通信技術を実用化(日本初(*1))− 株式会社日立アドバンストデジタル(代表取締役社長:藤井禎三、本社:横浜市)は、太陽光発電パネル単位で故障を検知する『太陽光発電パネル監視システム』を開発し、2013年6月3日から販売を開始いたします。 今回発売する『太陽光発電パネル監視システム』は、太陽光発電システムで使用されている個々のパネルの発電情報を収集することで故障を検知し、正確かつ遠隔で故障パネルを特定できます。世の中で主流のストリング(*2)単位の監視システム...
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安川電機、バイオ・メディカル分野向けに分析前処理ロボットシステムを発売
バイオ・メディカル分野向けロボットシステムを開発 −バイオ・メディカルの現場に革新的進化をもたらします− 株式会社安川電機(代表取締役会長兼社長 津田 純嗣)は、医療やバイオ研究分野における試薬や検体の分析前処理作業向けに、当社産業用ロボット(双腕ロボット)を使用したロボットシステムを開発し、2013年6月より発売します。 ※製品画像は添付の関連資料を参照 1.製品化のねらい これまで医療やバイオ研究分野においては、分析前処理作業として幾種類もの小型容器に微量の試薬や検体を分注・攪拌、分離などを行ったのち、複数の分析機器を駆使して微細な分析を行うなど、複雑かつデリケートな...
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産総研、結晶シリコン太陽電池モジュールの出力低下を伴う劣化現象の抑制技術を開発
結晶シリコン太陽電池モジュールの出力低下を伴う劣化現象の抑制技術 −酸化チタン系複合金属化合物薄膜をコーティング− 【ポイント】 ・酸化チタン系の複合金属化合物薄膜を用いて、PID現象による出力低下を抑制 ・ガラス基板への塗布・低温焼成により、低コストで簡便に製膜 ・メガソーラーなどの太陽光発電システムの大量導入とその長期信頼性向上への貢献に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)太陽光発電工学研究センター( http://unit.aist.go.jp/rcpvt/ci/index.html )【研究センター長 仁木 栄】太陽電池モジュール信頼性評価連携研究体 増田 淳 連携研究...
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産総研と住友化学、夏季と冬季で太陽光を自動調節する省エネ調光シートを開発
夏季と冬季で太陽光を自動調節する省エネ調光シート −透明にもかかわらず夏季は直射日光を大幅にカット− ■ポイント■ ・太陽光の入射角の違いを利用して、自動で夏季は太陽光を遮り、冬季には透過させる。 ・外部の景色に対しては常に透明で、外の景色をクリアに見ることができる。 ・窓ガラスに貼るだけで自動調光作用が得られ冷暖房負荷軽減による省エネが期待される。 ■概要■ 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)と住友化学株式会社【社長 十倉 雅和】(以下「住友化学」という)は、新しい自動調光型省エネシートを開発した。これは、産総研サステナブルマテ...
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JST、熱電変換素子と燃料電池を組み合わせた「排ガス発電システム」の開発に成功
熱電変換素子と燃料電池を組み合わせた 「排ガス発電システム」の開発に成功 <ポイント> ・捨てていたエンジンの排ガス中の未利用燃料と排熱をうまく使って発電。 ・新しい燃料電池を開発し、熱電変換素子と組み合わせることで発電効率を向上した。 ・自動車やオートバイ、工場などの排ガスの有効利用へ期待される。 JST(理事長中村道治)は、独創的シーズ展開事業「委託開発」の開発課題「熱電シナジー排ガス発電システム」の開発結果をこのほど成功と認定しました。 この開発課題は、独立行政法人産業技術総合研究所(理事長 中鉢 良治) 先進製造プロセス研究部門 機能集積モジュール化研究グループ 藤代...
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産総研など、光環境で早産児の発達を促す「調光型光フィルター」を開発
光環境で早産児の発達を促す「調光型光フィルター」の開発 −赤ちゃんは暗闇に、外側からは視認できる保育器− NEDO産業技術研究助成事業の一環として、国立精神・神経医療研究センター【理事長 樋口輝彦】精神保健研究所・知的障害研究部・診断研究室 太田英伸 室長は、産業技術総合研究所【理事長 中鉢良治】(以下「産総研」という)サステナブルマテリアル研究部門( http://unit.aist.go.jp/mrisus/index.html )・環境応答機能薄膜研究グループ 田嶌一樹 主任研究員と共同で、早産児の睡眠・身体発達を促進する光環境を人工保育器内に実現させる「調光型光フィルター」を開発した。 早産のため低体重で生まれた赤ちゃんは、...
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産総研、リソグラフィーパターンを反映できる回路特性解析システムを開発
リソグラフィーパターンを反映できる回路特性解析システムを開発 −次世代大規模集積回路の設計に貢献− 【ポイント】 ・リソグラフィーシミュレーション結果などから、パターンの詳細形状を反映した回路特性解析が可能 ・フィンFET特有のSRAM回路のパターン形状の影響を解明 ・製造プロセス〜回路特性を一貫してシミュレーションすることでLSIの製造工程を最適化 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門( http://unit.aist.go.jp/neri/ )【研究部門長 金丸 正剛】ナノスケール計測・プロセス技術研究グループ 福田 浩一 主任研究員らは、...
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産総研、光照射によるめっき薄膜の密着性向上法とパターニング法を開発
光照射によるめっき薄膜の密着性向上法とパターニング法の開発 −新しい微細金属パターンの形成技術− 【ポイント】 ・プラスチック基板上のめっき膜にパルス光を照射するだけで密着性が向上 ・マイクロ秒単位の短時間で大面積(A4サイズ)の処理が可能 ・フォトマスク上から光照射することで、めっきした金属薄膜のパターニングが可能 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 山口 智彦】ナノシステム計測グループ 堀内 伸 上級主任研究員らは、無電解めっきによりプラスチック基材上に形成した金属薄膜に高強度のパルス...
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パナソニック、HIT太陽電池が変換効率24.7%を研究レベルで達成
実用サイズの結晶シリコン系太陽電池セルで実証 HIT(R)太陽電池が世界最高変換効率(※1)24.7%(※2)を研究レベルで達成 パナソニックは、HIT(R)太陽電池で、実用サイズ(100cm2以上)の結晶シリコン系太陽電池の変換効率としては世界最高となる24.7%を、セル厚み98μmにて、研究レベルにおいて達成しました。 今回達成した変換効率は、HIT(R)太陽電池の過去最高値(23.9%)を0.8ポイント、これまで実用サイズ(100cm2以上)で報告されている単結晶シリコン太陽電池の最高値(※3)を0.5ポイント上回る値であり、HIT(R)太陽電池が極めて高い変換効率を有していることが実証できました。 ま...
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東北大、ナノガラス粒子が単結晶ドメインに寄生することで「透明ガラスセラミックス」の作製に成功
ナノガラス粒子が単結晶ドメインに寄生する 〜究極の“透明ガラスセラミックス”の開発に成功〜 東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻の当時大学院生だった山崎芳樹博士(現在は産業技術総合研究所研究員)、高橋儀宏助教、藤原 巧教授らは、単結晶ドメイン中にナノサイズのガラス粒子が寄生することで実用レベルに達する高い透明性を有するガラスセラミックス(結晶化ガラス)の作製に成功しました。これは、従来単結晶の独壇場であった光波制御材料分野に、特異な分極配向や屈折率構造を有する新しい透明フォトセラミックス材料ならびに光学デバイス応用へ大きな進展をもたらす成果と期待されます。本研究成果は、英...
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産総研、フレキシブルなカーボンナノチューブ透明導電フィルムを開発
フレキシブルなカーボンナノチューブ透明導電フィルム −酸化インジウムスズ(ITO)膜を代替する材料に− 【ポイント】 ・室温・大気中で成膜できる溶液プロセスで透明導電フィルムを作製 ・世界最高レベルの透明性と導電性を示し、耐屈曲性、耐衝撃性に優れ、折りたたみも可能 ・タッチパネル、太陽電池、有機ELディスプレイなど幅広い応用に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)電子光技術研究部門【研究部門長 原市 聡】メゾ構造制御グループ Kim Yeji 協力研究員(日本学術振興会特別研究員 RPD)、阿澄 玲子 研究グループ長、近松 真之 主任研...
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JSTなど4団体、ダイヤモンド半導体を利用した高耐圧の真空パワースイッチを開発
真空を利用したパワースイッチを開発 ― ダイヤモンド半導体を使うことにより世界で初めて成功 ― <ポイント> ・優れた絶縁性と高効率な電流制御が可能な真空を絶縁体に利用 ・ダイヤモンド固有の原理を電子放出源として応用 ・スマートグリッドなどに大きく貢献する超高耐圧小型電力変換装置の開発に期待 JST課題達成型基礎研究の一環として、産業技術総合研究所の竹内 大輔 主任研究員と物質・材料研究機構の小泉 聡 主幹研究員らのグループは、ダイヤモンド半導体(注1)の特長を利用することにより、真空を用いた高耐圧パワースイッチ(注2)を作製し、動作実証に世界で初めて成功しました。 電力系...
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古河電工と産総研、高い導電率を有するポリマーフリーカーボンナノチューブ線の作製に成功
湿式紡糸法により高い導電率を有するポリマーフリーカーボンナノチューブ線の作製に成功 当社は独立行政法人産業技術総合研究所(以下、産総研)との共同研究にて、湿式紡糸法(注1)を用い、世界で最も高い導電率を有するポリマーフリーの高密度カーボンナノチューブ(以下、CNT)線を作製することに成功しました。 当社は産総研との共同研究で、CNT分散液の作製条件と凝固液の種類の検討を行った結果、特定の条件下では、凝固液としてポリマーが含有していない有機溶剤を用いてもCNT線ができることを発見しました。このCNT線は絶縁体であるポリマー成分が含まれていないことより、凝固液としてポリマーを用いる従来の湿式...
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シャープ、化合物3接合型太陽電池セルで変換効率37.7%を達成
化合物3接合型太陽電池セルで記録を更新 太陽電池セルで世界最高変換効率(※1)37.7%(※2)を達成 *製品画像は添付の関連資料を参照 シャープは、3つの光吸収層を積み重ねた化合物3接合型太陽電池セルで、世界最高変換効率(※1)となる37.7%(※2)を達成しました。 本件は、NEDO(※3)の「革新的太陽光発電技術研究開発」テーマの一環として開発に取り組んだ結果、産業技術総合研究所(AIST)において、世界最高変換効率(※1)を更新する測定結果が確認されたものです。 化合物太陽電池セルは、インジウムやガリウムなど、2種類以上の元素からなる化合物を材料とした光吸収層を持つ変換効...
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産総研、量産容易な印刷技術によるプルシアンブルー色可変素子の製造技術を開発
量産容易な印刷技術によるプルシアンブルー色可変素子の製造 −ナノ粒子製造から、印刷による成膜・パターニング、素子化までの工程を確立− 【ポイント】 ・ナノ粒子インクはスプレー印刷し、平滑な成膜やパターニングが可能 ・ゲル電解質や封止材はスクリーン印刷で基板に塗布し、素子形状の多様化に対応 ・調光ガラス、電子ペーパーなどに向けた色変化素子量産化の加速に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 山口 智彦】グリーンテクノロジー研究グループ 川本 徹 研究グループ長は、株式会社東和製作所【代表...
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産総研、半導体炭化ケイ素(SiC)に微量添加された窒素ドーパントの格子位置を決定
半導体炭化ケイ素(SiC)に微量添加された窒素ドーパントの格子位置を決定 −超伝導体で明らかにする半導体SiCのナノ微細構造− 【ポイント】 ・超伝導X線検出器を搭載したX線吸収微細構造分光装置(SC−XAFS)の公開を開始 ・炭化ケイ素中の微量窒素ドーパントの格子置換位置を実験と第一原理計算から決定 ・低電力損失のパワーデバイスの実現などを通じて省エネルギー社会実現に貢献 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)計測フロンティア研究部門 大久保 雅隆 研究部門長らは、大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構【機構長...
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日本ゼオン、高品位なカーボンナノチューブのサンプル製造を開始
日本ゼオン、カーボンナノチューブのサンプル製造を開始 日本ゼオン株式会社(本社:東京都千代田区、社長:古河 直純)は、スーパーグロース法で得られる高品位なカーボンナノチューブのサンプル提供を実施すべく、独立行政法人産業技術総合研究所(以下、産総研)の量産実証プラントを活用し、カーボンナノチューブのサンプル製造を開始した。 近年、デバイスの高機能化の要求により、その中核となる材料、部材についても高性能化が求められるようになってきている。中でも、電気、熱伝導性、機械強度に優れるカーボンナノチューブは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)プロジェクト...
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作動中のリチウムイオン電池ナノ界面を世界で初めて観察 〜蓄電池の劣化原因解明へ〜 高松大郊 産官学連携本部特定研究員、小山幸典 同特定准教授、折笠有基 人間・環境学研究科助教、荒井創 産官学連携本部特定教授らの研究グループは、本学と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が共同で推進している革新型蓄電池先端科学基礎研究事業(RISINGプロジェクト:プロジェクトリーダー 小久見善八 産官学連携本部特任教授)の一環で、リチウムイオン電池に用いられる電極最表面における挙動の、電池作動条件下でのその場観察に世界で初めて成功し、蓄電池劣化の初期過程を明らかにしました。 本...
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アステラス製薬、産総研と「顧みられない熱帯病」のための抗寄生原虫薬の創薬共同研究契約を締結
アステラス製薬:産総研と「顧みられない熱帯病」の治療のための 抗寄生原虫薬の創薬共同研究を開始 − Fragment Evolution法を活用した創薬共同研究 − アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、本日、独立行政法人産業技術総合研究所(所在地:東京、理事長:野間口 有、以下「産総研」)と「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases)、以下「NTDs」」(1)のための抗寄生原虫薬の効率的探索を目的に創薬共同研究契約を締結しましたので、お知らせします。 NTDsは、主に発展途上国の熱帯地域におい...
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東北大など、強磁性体や外部磁場を使わずに電子スピンを揃えることに成功
強磁性体や外部磁場を用いずに電子のスピンを揃えることに世界で初めて成功 ―半導体中でシュテルン−ゲルラッハのスピン分離実験を実現― 【発表のポイント】 ◆強磁性体や外部磁場を用いずにスピンの揃った電流を生成し、偏極率70%を実現 ◆半導体中でシュテルン−ゲルラッハのスピン分離実験を実現 ◆電気的スピン制御・検出との融合により次世代省電力・高速半導体素子が可能 本研究成果は、2012年9月25日(日本時間26日)に、英国科学誌『Nature Communications(ネーチャー コミュニケーションズ)』(オンライン誌)に掲載されます。 【成果概要】 東北大学(宮城県仙台...
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ポリマー上でシリコンの性能を超えるトランジスタを作製 −ポストシリコン材料のバックエンド集積化技術− <ポイント> ・シリコン基板上に安価な耐熱性ポリマーを用いて高性能化合物半導体層を転写 ・ポリマーに接合した化合物半導体層を使って400℃以下の低温でシリコンの性能を超えるトランジスタを作製 ・ポストシリコン材料とシリコン大規模集積回路を融合した高性能・多機能デバイスの開発を期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門【研究部門長 金丸 正剛】新材料・機能インテグレーショングループ 前田 辰郎 主...
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産総研と昭和電工、高性能触媒による高効率で高純度なエポキシ樹脂原料の合成法を開発
電子機器の長期信頼性に貢献するエポキシ樹脂の製造技術 −過酸化水素を用いた酸化技術によるクリーンな合成法− ■ポイント■ ・高性能触媒により、高効率で高純度なエポキシ樹脂原料の合成法を開発 ・塩素を使わないため、半導体封止材用途に有利なエポキシ樹脂製造を実現 ・長期信頼性の高い半導体基板の開発に寄与 ■概要■ 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)環境化学技術研究部門【研究部門長 柳下 宏】精密有機反応制御第3グループ 今 喜裕 研究員、精密有機反応制御グループ 清水 政男 主任研究員、企画本部 佐藤 一彦 総括企画主幹らは、昭和電...
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東大など、日本人に多い非ホジキンリンパ腫の発症メカニズムの一端を解明
日本人に多い非ホジキンリンパ腫の、ユビキチン化を介した発症機構の解明 〜抗がん剤や自己免疫疾患治療薬の創薬の基盤として期待〜 <発表者> 徳永 文稔(群馬大学生体調節研究所 教授) 西増 弘志(東京大学理学系研究科生物化学専攻 特任助教) 石谷 隆一郎(東京大学理学系研究科生物化学専攻 准教授) 濡木 理(東京大学理学系研究科生物化学専攻 教授) <発表のポイント> >どのような成果を出したのか 脱ユビキチン化酵素A20が直鎖状ユビキチンに結合することでNF−κB経路を制御していることを発見した >新規性(何が新しいのか) 非ホジキン(B細胞)リンパ腫の発症機構に、A2...
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産総研など、ネット上の楽曲を自動解析する音楽鑑賞サービス「Songle」を一般公開
インターネット上の楽曲の中身を自動解析する音楽鑑賞システム − 誰でも利用できる能動的音楽鑑賞サービス「Songle」を一般公開 − ■ ポイント ■ ・インターネット上の音楽コンテンツをより能動的で豊かに鑑賞できるサービスを開始する ・自動解析された楽曲の中身を可視化して楽しみながら、サビ出し機能で効率的に鑑賞できる ・ユーザーが自動解析の誤りを訂正できるインタフェースにより、サービス品質が向上する ■ 概 要 ■ 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)情報技術研究部門【研究部門長 伊藤 智】後藤 真孝 上席研究員 兼 メディアイン...
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強磁性ナノコンタクト素子によるミリ波発振 −ナノスケールの電流制御型発振素子を理論提案− 【ポイント】 ・産総研開発のシミュレーターを用いて強磁性ナノコンタクトの理論解析を実施 ・直流電流の値を変化させて5〜140GHzの範囲で発振周波数を制御可能 ・次世代無線通信技術やセンサー技術に用いられるマイクロ波、ミリ波の発信素子の実現に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノスピントロニクス研究センター【研究センター長 湯浅 新治】理論チーム 今村 裕志 研究チーム長、荒井 礼子 産総研特別研究員は、強磁性ナノコンタクト...
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産総研など、素子内の電荷の振る舞いを分子レベルで計測することに成功
発光している有機EL素子内部の状態を計測・評価 −動作中の封止された有機EL素子内の分子を初めて評価可能に− <ポイント> ・有機EL素子を発光させながら素子内部の特定の有機層界面の情報を選択的に非破壊で測定 ・先端計測技術であるレーザー分光測定法と有機EL素子の作製・評価技術を融合 ・有機エレクトロニクスデバイスの特性向上や劣化解析のための非破壊分析にも応用 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 八瀬 清志】ナノシステム計測グループ 宮前 孝行 主任研究員、フレキシブルエレクトロニクス研究...
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産総研など、金属酸化物中の電子相関効果を解明し理論モデルを導出
金属酸化物デバイス材料の新機能探索に新たな指針 −金属酸化物における電子同士の避け合いの効果を解明− <ポイント> ・放射光を利用した光電子分光実験により、金属酸化物中の電子同士の避け合いの効果が明らかに ・電子同士の避け合いの効果を定量化するための理論モデルを初めて導出 ・新しい機能を有した金属酸化物デバイス材料の探索に新たな指針 <概要> 国立大学法人 広島大学【学長 浅原利正】放射光科学研究センター【センター長 谷口雅樹】(以下「HiSOR」という)の岩澤英明助教、島田賢也教授、独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口有】電子光技術研究部門【研究部門長 原市...
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サッポロと産総研、乳酸菌にストレス性睡眠障害改善効果があることなど発見
乳酸菌にストレス性睡眠障害改善効果を発見 サッポロビール(株)と(独)産業技術総合研究所(バイオメディカル研究部門 生物時計研究グループ 大石 勝隆 研究グループ長)は、マウスを使った共同研究から、乳酸菌にストレス性の睡眠障害(注1)を改善する効果があることを世界で初めて発見しました。 共同研究では、サッポロビールが保有する「SBL88乳酸菌」(注2)を0.5%混和した餌をマウスに4週間摂取させた後、睡眠障害を誘発するストレス負荷を2週間続け、回転輪でのマウスの活動量を測定しました。 その結果、ストレスにより睡眠障害を引き起こしたマウスは、睡眠時間帯(昼)に寝つきが悪く...
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産総研など、0.1nmより短波長のX線自由電子レーザー光強度を初めて測定
0.1nmより短波長のX線自由電子レーザー光強度を初めて測定 −国際的な計測基準での測定で標準供給と校正が可能に− <ポイント> ・エネルギー密度が極めて高い世界最短波長のX線自由電子レーザー用に極低温放射計を新規開発して測定 ・校正されたオンラインビームモニターで、実験中の光強度をリアルタイムで提供 ・ライフサイエンスやナノテクノロジー分野での研究の基盤技術としての活用を期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】量子放射科 加藤 昌弘 研究員、田中 隆弘 研究員、齋藤 則生 研...
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植物の新たなウイルス迎撃機構を解明 −ウイルス病全般に抵抗性を持つ作物を育種するための重要な手がかりに− <研究成果のポイント> ・多くのウイルスが共通に持つ病原タンパクに対する迎撃機構を,タバコを実験材料として発見。 ・タンパク分解系オートファジーとRNA分解系RNAiが連携してウイルスに対抗する仕組みを解明。 ・今回発見された,植物が本来持っているウイルス迎撃機構を利用して,もともと農薬が直接効かないウイルスによる農作物の病害をなくす普遍的な方法の開発に期待。 <研究成果の概要> 植物ではRNAサイレンシング(RNAi(*1)と呼ばれるRNA分解機構がウイルスから身を守...
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産総研、遺伝子発現の促進と抑制の両方を行う機能性RNA(U7 RNA)を発見
二つの相反する制御機能を担う機能性RNAを発見 −RNAがDNA複製の周期に応じて遺伝子発現の促進と抑制の両方を行う− ■ポイント ・同一のRNAが遺伝子発現の促進と抑制を巧みに使い分ける ・遺伝子発現抑制に必要なタンパク質を同定した ・RNAを利用した創薬開発につながる <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)バイオメディシナル情報研究センター【研究センター長 嶋田 一夫】機能性RNA工学チーム 廣瀬 哲郎 研究チーム長、細胞システム制御解析チーム 夏目 徹 研究チーム長らは、ヒト細胞核中のU7核内低分子RNA(U7 RN...
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産総研、二酸化炭素とギ酸を相互変換するエネルギー効率の高い触媒を開発
二酸化炭素とギ酸を相互変換するエネルギー効率の高い触媒を開発 −二酸化炭素を利用した水素貯蔵技術− <ポイント> ・二酸化炭素と水素からギ酸、ギ酸から二酸化炭素と水素への変換をpHで制御できる触媒 ・常温常圧の水中で二酸化炭素をギ酸に変換することが可能に ・ギ酸を分解させて燃料電池に適した高圧水素の供給が可能に <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)エネルギー技術研究部門【研究部門長 長谷川 裕夫】太陽光エネルギー変換グループ 姫田 雄一郎 主任研究員らは、アメリカ合衆国 ブルックヘブン国立研究所(以下「BNL」という)藤...
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産総研、微細な溝に閉じ込めた液晶が作り出す新たな配向構造を発見
微細な溝に閉じ込めた液晶が作り出す新たな配向構造 −溝の方向に沿って左右に折れ曲がるジグザグ状の欠陥構造− <ポイント> ・しわ状の微細な溝にネマチック液晶を閉じ込めると周期的な配向構造を形成 ・配向構造の周期的な特異点にシリカ微粒子を捕捉し、周期的に配列することが可能 ・微小物体のパターニングや捕捉操作、光学素子への応用展開に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 八瀬 清志】ソフトメカニクスグループ 大園 拓哉 研究グループ長とソフトマターモデリンググループ【研究グループ長 米谷 慎...
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NICT、有機デバイスやナノ配線が簡単に作れる「ナノワイヤ作製キット」を開発
有機デバイスやナノ配線が簡単に作れる「ナノワイヤ作製キット」を開発 〜装置コストや線幅が大きく改善、デバイスそのものの特性向上も可能に〜 独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:宮原 秀夫)は、ナノスケール(*1)の単結晶(*2)であるナノワイヤ(*3)を電極間に簡単に作製できる「ナノワイヤ作製キット」を開発しました。ナノワイヤ作製キットは、高真空系などの大掛かりな装置でなく、手のひらサイズの装置を用いて、基板上にナノワイヤを簡単に作製することができるキットです。本キットの製造原理には、NICTが開発した「ナノ電解法(*4)」を用いており、この技術により、今...
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エルピーダメモリなど、新メモリ(高速不揮発性抵抗変化型メモリ、ReRAM)の開発に成功
新メモリ(高速不揮発性抵抗変化型メモリ、ReRAM)の 開発に成功 〜64Mビット メモリセルアレイ動作を確認〜 ※参考画像は添付の関連資料を参照 エルピーダメモリ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長兼CEO:坂本幸雄 以下、エルピーダ)は、このたび、次世代新メモリの一種である高速不揮発性抵抗変化型メモリ(ReRAM)の開発に初めて成功いたしました。回路線幅が50nm(ナノメートル、※注1)の製造技術プロセスを用いた試作品で、ReRAMでは世界最高レベルの大容量となる64M(メガ、※注2)ビットのメモリセルアレイ動作を確認したものです。なお、本開発は、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)と...
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産総研、フェムト秒レーザーによる酸化グラフェンの非熱的還元を提案
フェムト秒レーザーによる酸化グラフェンの非熱的還元を提案 −グラフェン製造の新たな方法を第一原理計算でシミュレーション− ■ポイント ・酸化グラフェンの還元に適したレーザー波形を第一原理計算シミュレーションから提案 ・エポキシ構造酸素や水酸基の酸化グラフェンからの脱離を、第一原理計算シミュレーションで確認 ・酸化グラフェンの還元による新たなグラフェン製造技術への貢献に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 八瀬 清志】ダイナミックプロセスシミュレーショングループ 宮本 良之 研究グループ...
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産総研、相変化固体メモリーが常温で巨大な磁気抵抗効果を示すことを発見
相変化固体メモリーから巨大磁気抵抗効果が出現 −常温で2000%を越える磁気抵抗比− <ポイント> ・世界で初めて相変化メモリー(PCRAM)が常温で巨大な磁気抵抗効果を示すことを発見 ・超格子型の相変化膜を用いることで、大きなトポロジカル誘電性とラシュバ効果が出現 ・極低消費電力の次世代不揮発性メモリーやロジックへの新展開に期待 <概 要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門【研究部門長 金丸 正剛】富永 淳二 上席研究員 兼 連携研究体グリーン・ナノエレクトロニクスセンター【連携研究体長 横山 直樹...
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産総研とイオックスなど、インクジェット方式による低抵抗な超微細銅配線を実現
インクジェット方式による低抵抗な超微細銅配線の達成 −携帯電話やICタグに利用される、次世代IC基板や超小型プリント基板などへ展開− (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業において、(株)SIJテクノロジ、(株)イオックス、日本特殊陶業(株)、(地独)大阪市立工業研究所、(独)産業技術総合研究所は、インクジェット方式による直接描画および極低酸素還元技術を用いて、線幅5μm、配線抵抗率8.1μΩ・cmの超微細配線形成を実現した。将来的には、携帯電話やICタグに利用される、次世代IC基板や超小型プリント基板などへ展開が期待できる。 ◇成果のポイント ・ナ...
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産総研、チタンに匹敵する熱伝導率の単層CNT/CF/ゴム複合材料を開発
チタン並みの熱伝導率をもつ単層カーボンナノチューブ/炭素繊維/ゴム複合材料 −軽くて薄く、柔らかい放熱材料の実現に道− <ポイント> ・網目状の高純度の単層カーボンナノチューブと炭素繊維をゴムに分散させ、熱伝導率25W/mKを達成 ・分散量を約20%と抑えたことにより、ゴムとしてのフレキシブル性を保持 ・同程度の熱伝導性をもつ他の複合材料に比べて大幅に軽量化 <概 要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノチューブ応用研究センター【研究センター長 飯島 澄男】畠 賢治 上席研究員 兼 スーパーグロースCNTチーム 研究チーム長 、技術...
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超高密度ハードディスク用巨大磁気抵抗素子の開発に成功 −1平方インチ当たり5 テラビット容量の次世代ハードディスクに適用可能な技術− 【研究成果】 この度、東北大学大学院工学研究科(工学研究科長:内山勝)の大兼幹彦准教授、安藤康夫教授らのグループは、1平方インチあたりの記録密度が5テラビットクラスの、超高密度ハードディスク(HDD)の情報読み出し用ヘッドとして期待が大きい、面直通電型巨大磁気抵抗素子(以降CPP−GMR素子)の飛躍的な性能向上に成功しました。 現在、高性能ハードディスクの信号読み取りヘッドとして用いられている、強磁性トンネル接合素子の基本構造は、磁石の性質...
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産総研、東大と共同で強誘電体NANDフラッシュメモリーの64キロビットメモリーアレイを開発
高性能な64kb強誘電体NANDフラッシュメモリーアレイを作製 −次世代半導体不揮発メモリーの実用化へ前進− <ポイント> ・全ビット測定ができる高性能メモリーアレイの作製に初めて成功 ・2日間の測定によりブロックレベルで良好なデータ保持特性を実証 ・高密度大容量、高書き換え耐性、低消費電力の次世代半導体不揮発メモリーとして期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門【研究部門長 金丸 正剛】強誘電体メモリグループ 酒井 滋樹 研究グループ長らは、国立大学法人 東京大学(以下「東大」という)大学...
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産総研、室温で高いリチウムイオン伝導性を示すセラミック電解質シートを開発
次世代蓄電池用セラミック電解質シート −高いリチウムイオン伝導率を示す柔軟で薄い大面積シート− <ポイント> ・耐水性・熱安定性が高く、室温で1×10−3 S/cmのリチウムイオン伝導率を実現 ・従来品に比べて製造エネルギーを大幅に低減 ・次世代蓄電池として期待されるリチウム−空気電池開発を加速する可能性 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)先進製造プロセス研究部門【研究部門長 村山 宣光】機能集積モジュール化研究グループ 濱本 孝一 研究員および藤代 芳伸 研究グループ長は、室温で高いリチウムイオン伝導性を示す、セラミッ...
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産総研と電気化学など、高い熱伝導率を持つ窒化ケイ素セラミックスを開発
極めて高い熱伝導率を持つ窒化ケイ素セラミックス −パワーデバイス用回路基板への展開に期待− <ポイント> ・177 W/(m・K)の高い熱伝導率を、機械特性に優れる窒化ケイ素セラミックスで達成 ・粘り強さをあらわす破壊靱性は窒化アルミニウムセラミックスの3倍以上 ・柱状粒子が絡み合った構造を持ち、窒化アルミニウムよりも強度が高い 【概 要】 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下、「産総研」という)先進製造プロセス研究部門【研究部門長 村山 宣光】エンジニアリングセラミックス研究班 平尾 喜代司 研究班長、周 游 主任研究員らは、電気化学工業株式会社【...
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ジヤトコと東大など、高信頼性設計のためのFault Tree Analysis支援ソフトウエアを開発
高信頼性設計のためのFault Tree Analysis支援ソフトウエアを開発 ■概要 自動車用変速機(AT/CVT)の専門メーカー ジヤトコ株式会社【社長 秦 孝之】(以下「ジヤトコ」)、国立大学法人 東京大学【総長 濱田 純一】(以下「東大」)、独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」)は、産・学・官共同で、工業製品の高信頼性設計のためのFault Tree Analysis(FTA)支援ソフトウエアを開発した。 FTAとは、製品の故障事象の要因を木構造へ展開して解析する手法であり、製品の品質や信頼性を向上させるための有効な手法として知...
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産総研、大日精化などと共同でプルシアンブルーを利用して多様な形態のセシウム吸着材を開発
プルシアンブルーを利用して多様な形態のセシウム吸着材を開発 −汚染水や土壌などさまざまな環境に適用可能− <ポイント> ●安価な顔料であるプルシアンブルーを利用し、優れたセシウム吸着能力を持つ吸着材を開発 ●用途に応じて、布状、液状、ビーズ状など多様な形態のセシウム吸着材が使用可能に ●放射性物質漏洩事故などにおける環境中の放射性セシウムの除去に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 八瀬 清志】グリーンテクノロジー研究グループ 川本 徹 研究グループ長、田中 寿 主任研究員、北島 明...
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北海道大学、数ナノメートルの加工分解能を有する光リソグラフィー技術を開発
数ナノメートルの加工分解能を有する光リソグラフィ技術の開発に成功 <研究成果のポイント> ・ 髪の毛の細さの1000分の1倍程度の大きさの構造を,従来の技術よりも簡単な装置構成で,より精緻に加工できる技術を実現。 ・ 本技術は,従来の半導体加工向けの光リソグラフィで広く用いられているポジ型フォトレジストを使用可能。 ・ リフトオフやエッチングなどの既存の半導体加工プロセスと組み合わせることで,次世代太陽電池の集光システムへの応用や,種々のナノデバイスの作製に応用可能。 <研究成果の概要> 北海道大学電子科学研究所 上野貢生准教授及び三澤弘明教授らは,近赤外光を露光用光源と...
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産総研、単層カーボンナノチューブの孤立分散状態と凝集状態を容易に制御できる分散剤を開発
単層カーボンナノチューブの分散状態を光で制御する新技術 −分散状態と凝集状態を容易に制御できる分散剤を開発− <ポイント> ・分散剤の分子構造を検討し、光照射による構造変化を利用して分散能制御を実現 ・紫外光照射によって光反応を起こすため、選択的に分散剤を取り除くことができる ・カーボンナノチューブを基材とするさまざまな材料への適用が期待される <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 八瀬 清志】スマートマテリアルグループ 吉田 勝 研究グループ長、松澤 洋子 研究員は、分子構造を検討し、紫...
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JASRI、産総研などと共同で希土類金属水素化物の結晶構造の一般則を確立
希土類金属水素化物の結晶構造の一般則を確立 −水素吸蔵材料の設計指針に重要な知見を提供− 高輝度光科学研究センター(以下「JASRI」、理事長 白川 哲久)は、産業技術総合研究所(以下「産総研」、理事長 野間口 有)、日本原子力研究開発機構(以下「JAEA」、理事長 鈴木 篤之)、大阪大学(総長 鷲田 清一)、および新エネルギー・産業技術総合開発機構(理事長 村田 成二)と共同で、希土類金属水素化物が水素濃度によって取りうる結晶構造の一般則を、大型放射光施設SPring−8(※1)の高輝度X線を用いて世界ではじめて確立しました。 希土類金属(※2)は金属原子1個当たり最大...
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産総研、固定砥粒方式でスライスした多結晶シリコン基板の表面テクスチャー形成技術を開発
多結晶シリコン太陽電池の新しい作製方法 −固定砥粒方式でスライスした基板を用いた低コスト表面テクスチャー形成技術− ポイント サンドブラスト処理と酸エッチング処理の組み合わせにより低反射率基板を作製 異なるスライス条件でも、最適な表面テクスチャー構造を形成できる 多結晶シリコン太陽電池の低価格化に期待 概要 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)太陽光発電工学研究センター【研究センター長 近藤 道雄】実用化加速チーム 高遠 秀尚 主任研究員、坂田 功 研究チーム長は、株式会社 ノリタケカンパニーリミテド【代表取締役 種村 均...
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産総研、熱エネルギーをスピンに変換する新現象「ゼーベック・スピントンネル効果」を発見
ゼーベック・スピントンネル効果を発見 −温度差だけで電子スピン情報がシリコンに伝わる新現象− <ポイント> ・電子スピンが持つデジタル情報を加熱によってシリコン中に入力することに成功 ・スピントロニクス技術とシリコンLSI技術を融合させた、電流を用いない新しいスピン注入法 ・シリコンLSI中に生じる廃熱を再利用する新しいグリーンITが原理的に実現可能 <概 要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノスピントロニクス研究センター 湯浅 新治 研究センター長、半導体スピントロニクスチーム Ron Jansen 招聘研究員、齋藤 秀和...
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富士フイルム、産総研と共同で高い耐熱性・絶縁性両立の「フレキシブルCIGS太陽電池用基板」を開発
太陽電池の軽量化・高効率化を実現可能に! 高い耐熱性・絶縁性を両立した「フレキシブルCIGS太陽電池用基板」を新開発 フレキシブルCIGS太陽電池(*1)サブモジュール(*2)で15%の光電変換効率を達成 富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、CIGS太陽電池の製造工程で要求される500℃以上の耐熱性と高い絶縁性を両立した独自のフレキシブル太陽電池用基板(以下、フレキシブル基板)を開発しました。独立行政法人産業技術総合研究所(以下、産総研)との共同研究により、新開発のフレキシブル基板を用いた小面積のCIGS太陽電池において光電変換効率18.1%(*3)、複数の太陽電池...
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大和ハウス、被災地の高齢者支援でセラピー用アザラシ型ロボット「パロ」50体を無償貸与
東日本大震災被災地施設に対する セラピー用アザラシ型ロボット「パロ」の貸与について 大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、6月15日より、東日本大震災で被災したエリアで生活している高齢者への支援活動の一環として、岩手県、宮城県、福島県の高齢者向け施設(特別養護老人ホーム、仮設住宅に付設するサポート拠点など)に、セラピー用アザラシ型ロボット「パロ」を50体、2年間無償で貸与します。 当社が貸与するセラピー用アザラシ型ロボット「パロ」は、タテゴトアザラシの赤ちゃんをモデルにした人と共存するロボットです。独立行政法人産業技術総合研究所(本部:茨城県つくば市、...
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新しい「門」アルマティモナデテス −細菌の最も上位の分類階級にあたる「門」レベルで新規の細菌を分離培養− <ポイント> ・系統学的に極めてユニークな細菌を水生植物の根圏環境から発見し、分離培養に成功した ・この細菌が「門」レベルで新規であることを明らかにし、この細菌を代表とする新しい門の学名が正式に認定された ・新しい門に属する細菌の純粋分離により、新しい生物機能の発見が期待される ■概要 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 鎌形 洋一】生物資源情報基盤研究グループ 玉木 秀幸 研究員、鎌形 洋一 ...
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近畿工業と産総研、使用済みHDDからネオジム磁石を回収する技術を開発
使用済みハードディスクドライブからネオジム磁石を回収 −脱磁せずに磁石を打ち抜き、効率的に回収するリサイクル装置を試作− ポイント ネオジム磁石を含むボイスコイルモーターの位置を非破壊で瞬時に検知できる 1時間あたりハードディスクドライブ約200台の処理が可能で、破砕機内の磁着トラブルも解消 ネオジムなど希土類(レアアース)の安定的な原料確保への貢献が期待される 概要 近畿工業株式会社【代表取締役 和田 直哉】(以下「近畿工業」という)は、独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)環境管理技術研究部門【研究部門長 田尾 博明】...
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理化学研究所と産総研、植物細胞の脱分化を促進するスイッチ因子を発見
植物細胞の脱分化を促進するスイッチ因子を発見植物細胞の脱分化を促進するスイッチ因子を発見 組織培養の高効率化で、植物の増産や有用物質生産などの応用に期待 ◇ポイント◇ WIND1は、植物の脱分化細胞(カルス)形成を促進する核内スイッチタンパク質 WIND1遺伝子は、傷口で発現が増大し、植物ホルモンへの応答性を高める WIND1遺伝子のオン/オフで、カルスの誘導と根や茎葉への再分化が制御可能に 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と独立行政法人産業技術総合研究所(野間口有理事長)は、傷ストレスを受けた植物がカルス(※1)(脱分化(※2)した植物細胞の塊)を形成...
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東北大学など、貼ったり巻いたりして使える柔軟な酵素電極シールを開発
貼ればバイオ電池 酵素を内部に閉じ込めた柔らかい電極シールを開発 東北大学大学院工学研究科の西澤松彦 教授は,独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)ナノチューブ応用研究センターの畠賢治 上席研究員と共同で,酵素とカーボンナノチューブ(CNT)が均一に複合化したフィルムを開発しました。これは,「貼ったり」「巻いたり」して使える柔軟な酵素電極シールで,触媒活性も従来の数倍以上です。果糖を分解する酵素と,酸素を分解する酵素を含むシール2枚で作ったバイオ電池は,果糖水溶液から過去最高の出力密度で発電しました。本研究はJST 戦略的創造研究推進事業(CREST)の一環であり,成果の...
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ユニチカ、二酸化炭素を原料とするバイオマス由来ポリ尿素を開発
二酸化炭素を原料とするバイオマス由来ポリ尿素の開発について ※参考画像は添付の関連資料を参照 ユニチカ株式会社中央研究所(京都府宇治市)は、独立行政法人産業技術総合研究所コンパクト化学システム研究センター(宮城県仙台市)と共同で、二酸化炭素とジアミンからバイオマス由来ポリ尿素を製造する技術を開発しました。再生可能なバイオマス由来ジアミンを用い、かつ地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を直接固定化できる効果もあり、世界初の究極の環境配慮型素材として訴求していきます。 バイオマス由来ポリ尿素は、水素結合性の高い尿素結合に起因して、脂肪族ポリマーでありながらも高い耐熱性を示すた...
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海底の鉄マンガンクラストの形成年代と成長速度を推定 −世界で初めて0.1mm単位で地球磁場逆転記録を復元− <ポイント> ・鉄マンガンクラストの薄片表面の磁場を高分解能で測定 ・標準地球磁場逆転年代軸と比較することで鉄マンガンクラストの形成年代と成長速度の推定に成功 ・鉄マンガンクラストの成長過程を知ることで長期にわたる過去の地球環境情報の精密な復元に大きな期待 ■概要 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)地質情報研究部門【研究部門長 栗本 史雄】地球変動史研究グループ【研究グループ長 山崎 俊嗣】小田 啓邦 主任研究員、上嶋 正人 元...
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産総研、千葉県で天然ガスハイドレートと相似な構造を有するシリカクラスレート鉱物を発見
天然ガスを含む新鉱物『千葉石』 −天然ガスハイドレートと相似な構造を有するシリカクラスレート鉱物− 概要 独立行政法人物質・材料研究機構の門馬綱一研究員と独立行政法人産業技術総合研究所の池田拓史主任研究員は、千葉県立中央博物館、国立大学法人東北大学、アマチュア研究家の西久保勝己氏、本間千舟氏、結晶形態研究者の高田雅介氏と共同で、千葉県内で採取された鉱物が新鉱物であることを突き止め、『千葉石』と命名した(注1)。千葉石は、ケイ素原子と酸素原子から構成された『かご』状の結晶構造を持ち、『かご』の内部にはメタンなどの分子が閉じ込められている。この結晶構造は、同じく『かご』状の構...
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産総研、0.5nmの非常に薄い高誘電率ゲート絶縁膜を製造する新しい技術を開発
0.5nmの非常に薄い高誘電率ゲート絶縁膜を開発 −より低消費電力の集積回路が製造可能に− 【ポイント】 ●半導体デバイス製造プロセスを改良した世界トップクラスの薄さのゲート絶縁膜作製技術 ●高誘電率材料の結晶成長過程をコントロールして実現 ●トランジスタの漏れ電流の大幅な抑制効果を確認 【概 要】 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノ電子デバイス研究センター【研究センター長 金山 敏彦】極限構造トランジスタ研究チーム 太田 裕之 研究チーム長、右田 真司 主任研究員は、0.5nmの非常に薄い高誘電率ゲート絶縁膜を製造する新しい技術を...
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広島大と産総研、ルテニウム酸化物の超伝導電子対を形成するための「のり」の強さと成分を解明
超伝導のメカニズム解明に大きな手がかり −ルテニウム酸化物の電子の運動状態を選択的に可視化することに成功! 電子対を形成する「のり」の起源を初めて解明− ポイント ●直線偏光放射光を活用した高分解能角度分解光電子分光により、電子の運動状態を選択的に可視化 ●ルテニウム酸化物の超伝導電子対を形成するための「のり」の強さと成分を初めて解明 ●超伝導電子対の「のり」の起源として、結晶の原子の振動が関与していることを強く示唆 ■概要 国立大学法人 広島大学【学長 浅原利正】放射光科学研究センター【センター長 谷口雅樹】(以下「HiSOR」という)の岩澤英明特任助教、島田賢也教授、...
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リチウムイオン二次電池用の新しい負極材料を開発 −新規チタン酸化物で高容量化を実現− ポイント 低温合成プロセスによる新規チタン酸化物負極材料(H2Ti12O25) 現行の酸化物系負極材料と同程度の作動電圧を有し、容量30 %アップを実現 構成元素としてリチウムを含まないためリチウムイオン二次電池の低コスト化に期待 概要 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)先進製造プロセス研究部門【研究部門長 村山 宣光】結晶制御プロセス研究グループ 秋本 順二 研究グループ長、計測フロンティア研究部門【研究部門長 秋宗 淑雄】ナノ移...