Pickup keyword
中性子
-
ロームなど、SiC−BNCT機器の共同研究開発と研究センターの整備の実施に合意
SiC−BNCT機器の共同研究開発 及び研究センターの整備について 1 概要 この度、京都府・ローム株式会社・京都府立医科大学・福島SiC応用技研株式会社の4者は、次の2点について基本合意した。 [1]最先端のがん治療の発展を目指し、京都府立医科大学と福島SiC応用技研株式会社が、ローム株式会社のSiC(シリコンカーバイド)を活用したBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に必要な治療機器(SiC−BNCT機器)の研究開発を実施する。 [2]研究開発の成果を踏まえ、最先端のがん治療を行えるよう、SiC−BNCT機器及び建物をローム株式会社が京都府に寄附する。 (1)京都府立医科大学と福島SiC応用技研株式会社は、他施設が研究開発...
-
大量に塩(えん)を含む氷の特異な構造を解明 1.発表者: S.Klotz(パリ第6 ピエール・エ・マリ・キュリー大学/フランス国立科学研究センター 教授) 小松 一生(東京大学大学院理学系研究科附属地殻化学実験施設 准教授) F.Pietrucci(パリ第6 ピエール・エ・マリ・キュリー大学/フランス国立科学研究センター 准教授) 鍵 裕之(東京大学大学院理学系研究科附属地殻化学実験施設 教授) A.A.Ludl(パリ第6 ピエール・エ・マリ・キュリー大学 博士課程大学院生) 町田 真一(一般財団法人 総合科学研究機構 中性子科学センター 研究員) 服部 高典(国立研究開発法人 日本原子力研究開発機...
-
理研とトプコン、研究成果を社会貢献につなげることを共通の目的として連携推進のための協定書を締結
理化学研究所光量子研究領域と株式会社トプコンが連携推進のための協定を締結 理化学研究所光量子工学研究領域(RAP、緑川克美領域長)と株式会社トプコン(トプコン、平野聡代表取締役社長)は2015年5月15日、研究成果を社会貢献につなげることを共通の目的として、「連携推進のための協定書」を締結しました。 RAPでは、光や量子の持つ可能性を極限まで追究し、今まで直接見ることができなかったさまざまなものや現象を見るための新しい技術、装置などを開発し、社会に役立てることを大きな使命としています。見ることができれば、それを理解し、制御することに近づきます。例えば、電子の動きを捉えるアト秒パル...
-
日本原子力研究開発機構と東北大など、鉄中の水素を中性子で観測することに成功
鉄に溶けた水素はどこにいる? −鉄中の水素を中性子で観測することに成功− 【発表のポイント】 ●高温高圧力下において鉄に水素が溶ける過程と鉄中に高濃度に水素が溶けた状態を、中性子を用いてそのままの状態で観察することに成功 ●鉄中の水素の存在位置が定説とは異なることを発見 ●実験的に鉄中の水素の位置や量を決定できたことにより、鉄−水素系に新しい理解をもたらし、鉄鋼材料の劣化や地球内部の状態など鉄と水素が関わる研究の進展が期待 独立行政法人日本原子力研究開発機構量子ビーム応用研究センター、J−PARCセンター及び国立大学法人東北大学金属材料研究所は、同大学原子分子材料科学高等研究機...
-
トクヤマ、高性能な中性子線シンチレータ材料を開発し装置メーカーによる評価を開始
3He(※)ガス代替となる高性能中性子線シンチレータ材料を開発し装置メーカーによる評価を開始 〜LiCaAlF6(※)単結晶シンチレータの開発により幅広い用途展開が可能となる〜 ※「3He」「LiCaAlF6」の正式表記は添付の関連資料を参照 株式会社トクヤマ(本部:東京都千代田区、社長:幸後和壽)は、高性能な中性子線シンチレータ材料を開発し、装置メーカーによる検出器の試作と性能検証を開始した。 従来、セキュリティー用途を中心とした中性子線の検出には3Heガスを用いた検出器が広く用いられてきた。しかしながら、3Heガスの最大の供給源である米国政府が供給に制限をかけたことから、価格高騰と供給不安が発生し...
-
理研、中性子ハロー核11Beの超微細構造定数の精密測定を実現
中性子ハロー核11Be(※)の超微細構造定数の精密測定 −光でハロー中性子を直接見るための第一歩− ※「11Be」の正式表記は添付の関連資料を参照 <ポイント> ・中性子ハロー核11Beの超微細構造定数の精密測定を世界で初めて実現 ・レーザーとマイクロ波で中性子ハローの広がりを観測するための第一歩 ・原子核模型に依存しない測定法で究極の原子核描像の構築に道筋 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、中性子ハロー核[1]の1つ「質量数11のベリリウム同位体イオン(11Be+(*))」の超微細構造定数[2](超微細構造のエネルギー分離の大きさを定義する量)を、レーザー・マイク...
-
東大、重力波直接観測を目指す大型低温重力波望遠鏡 KAGRAのトンネル掘削が完了
世界初の重力波直接観測を目指す大型低温重力波望遠鏡 KAGRAのトンネル掘削が完了 <発表者> 梶田 隆章(東京大学宇宙線研究所 所長・教授) 大橋 正健(東京大学宇宙線研究所 准教授、(注1) 内山 隆(東京大学宇宙線研究所 助教) <発表のポイント> 大型低温重力波望遠鏡・KAGRA(かぐら、(注2)を格納する3キロメートルの腕を2本持つL字形トンネルの掘削が完了しました。KAGRAは、世界で唯一、低地面振動環境である地下に建設されるキロメートルスケールの重力波望遠鏡であり、地下トンネルはKAGRAの感度性能を向上させる重要な構成要素です。今後、実験施設の整備、実験装置の構築を経て、2015年末...
-
東芝、フィンランドで原子力プラント向け移動式炉心内計装システムを受注
フィンランド 原子力プラント向け移動式炉心内計装システムを受注 当社のグループ会社であるウェスチングハウス社(以下、WEC)は、フィンランドの大手電力事業者であるテオリスーデン・ボイマ社(以下、TVO社)から沸騰水型原子炉オルキルオト原子力発電所1・2号機(BWR(注))向け移動式炉心内計装システムを受注しました。今回、国内の原子力プラントでBWR向けの同システム納入実績を持つ当社と、同国の原子力プラントでメンテナンスの経験が豊富なWECが協力することで受注につながりました。 今回受注した移動式炉心内計装システムは、原子炉格納容器内の中性子分布を測定し、制御するシステムで、炉心内の移動式検出...
-
東北大など、卓上小型パルス強磁場分光で1ピコ秒の時間分解能を達成
卓上小型パルス強磁場分光において1ピコ秒の時間分解能を達成 東北大学とライス大学は共同で、30テスラの強磁場・低温で分光測定が行える卓上型パルス磁場発生装置を開発しました。磁石の小型化により可能になった直接光学系を採用することで、高波長分解能の分光測定が、従来より1桁高い1ピコ秒の時間分解能で行えるようになりました。 〈概要〉 強磁場中の分光は、半導体をはじめとして材料評価に幅広く使用されている手法ですが、従来の大型の超伝導磁石やパルス磁石と組み合わせでは、光ファイバーを用いるため、高度な偏光測定や高時間分解能の計測が困難でした。 東北大学金属材料研究所磁気物理学研究部門...
-
理化学研究所、中性子が多い原子核では中性子数28の魔法数が消滅することを発見
消える「魔法数」28 −重いマグネシウム同位体の原子核は全て大きく変形− <ポイント> ・RIビームファクトリー(RIBF)でマグネシウム−38の2つの励起準位を初観測 ・中性子が非常に多い原子核では中性子数28の魔法数が消滅することを発見 ・RIBFでのデータ蓄積から原子核が変形する領域が核図表上で大きく広がることが判明 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、陽子数に対して中性子数が非常に多いマグネシウム同位体(38Mg(◇):陽子数12、中性子数26)を生成、2つの励起準位を観測し、その比の値から38Mgの原子核が、魔法数を持つ原子核の特徴である球形ではなく、大きく回転楕円体...
-
NIMSと東北大、約半世紀前に理論的に可能と予想された強誘電構造相転移を金属物質中に発見
約半世紀前に理論的に可能と予想された強誘電構造相転移を金属物質中に発見 <概要> 1.独立行政法人物質・材料研究機構(理事長:潮田 資勝、以下NIMS)超伝導物性ユニット強相関物質探索グループの山浦 一成主幹研究員(研究全般担当)は、オックスフォード大学物理教室のアンドリュー・ブースロイド教授(中性子線回折実験担当)と東北大学多元物質科学研究所の津田健治准教授(収束電子回折実験担当)と共同で、約半世紀前に理論的に可能と予想された構造相転移(1)を実験的に確認することに成功した。 2.強誘電性とは、結晶中の微小な電気双極子(大きさが等しく、微小な距離だけ離れた正負一対の電荷)が構...
-
層状コバルト酸化物の高イオン伝導度の原因を解明 −燃料電池などの性能向上へ威力− 【要点】 ○層状コバルト酸化物PrBaCo2O5+δ(*1)における酸化物イオンの高速移動経路を可視化 ○酸化物イオンの高速移動経路が、プラセオジム(Pr)とバリウム(Ba)の規則化により生じる理由を原子スケールで解明 ○新しいイオン伝導体の開発や固体酸化物形燃料電池などの性能向上につながる *1「PrBaCo2O5+δ」の正式表記は添付の関連資料を参照 【概要】 東京工業大学理工学研究科の八島 正知教授ら及び英国インペリアル・カレッジ・ロンドンのキルナー ジョン教授らの研究グループは、層状コバルト酸化物の「プラセオジム...
-
住友ゴム、スーパーコンピューター「京」で高性能・高品質タイヤへの新材料開発を加速
スーパーコンピュータ「京」の活用による 新材料開発技術「4D NANO DESIGN」の進化に着手 住友ゴム工業(株)は、世界トップレベルの優れた計算能力を有するスーパーコンピュータ「京」を活用することで、これまでのスーパーコンピュータでは再現が難しかった材料中の分子・ナノ※レベルの構造から、タイヤ用ゴムの低燃費性能や摩耗性能などをシミュレーションする技術を確立し、高性能・高品質タイヤへの新材料開発を加速させてまいります。 ※ナノ:10のマイナス9乗 *参考画像は添付の関連資料を参照 当社では昨年発表した高性能・高品質タイヤの新材料開発技術「4D NANO DESI...