ゲノム解読で初めて明らかになった多細胞生物のはじまり −ヒトではがんを抑制する「多細胞化の原因遺伝子」− 1.発表者:  野崎久義(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 准教授)  豊岡博子(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 特任研究員)  豊田敦(国立遺伝学研究所 特任准教授)  藤山秋佐夫(国立遺伝学研究所 教授)  Bradley J.S.C.Olson(カンザス州立大学 助教) 2.発表のポイント:  ◆原始的な多細胞生物であるゴニウム(図1、2)の全ゲノム配列を解読し、単細胞が多細胞へと進化する鍵となる遺伝子群を初めて明らかにしました。  ◆ヒトではがんを抑制している遺伝子が、単細胞が多...