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ヌクレオソーム
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東大など、胎生動物出現の鍵となる糖による新たなエピジェネティック修飾を発見
胎生動物出現の鍵:糖による新たなエピジェネティック修飾を発見 「哺乳類に特有な病気の原因解明、治療開発に栄養学的観点から期待」 1.発表者: 廣澤瑞子(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 助教) 早川晃司(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 特任助教) 田中 智(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 准教授) 堂前 直(理化学研究所 環境資源科学研究センター 生命分子解析ユニット ユニットリーダー) 新井大祐(早稲田大学 理工学術院総合研究所 次席研究員・研究院講師) 塩田邦郎(早稲田大学 理工学術院総合研究所 上級研究員・研...
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哺乳類初期胚で新たな遺伝子発現制御の仕組みを解明 −哺乳類特有の発生初期における分化制御機構の解明に期待− ■要旨 理化学研究所(理研)バイオリソースセンター遺伝工学基盤技術室の小倉淳郎室長、畑中勇輝特別研究員らの共同研究チーム(※)は、マウスにおいて着床前に発現すると死に至るレトロトランスポゾンについて、発現を抑制・制御する仕組みを明らかにしました。 ゲノム上のレトロトランスポゾンは活性化し転写されることでRNAとなり、さらに逆転写酵素[1]によりDNAに戻ることでゲノム中を移動し、コピー数を増やしていきます。哺乳類のゲノムにはレトロトランスポゾンのような反復配列が多く含まれてお...
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自然免疫の記憶メカニズムを解明 −病原体感染によるエピゲノム変化が鍵− ■要旨 理化学研究所(理研)石井分子遺伝学研究室の吉田圭介特別研究員、石井俊輔上席研究員らの共同研究チーム*は、自然免疫[1]に記憶[2]が存在し、病原体感染によるエピゲノム変化[3]の持続がその記憶メカニズムであることを明らかにしました。 ヒトの免疫系には、先天的に備わった「自然免疫」と生後獲得していく「獲得免疫[1]」があります。自然免疫はマクロファージなどにより病原体に対して初期防御を行います。一方、獲得免疫はB細胞やT細胞などのリンパ球により一度侵入した抗原を認識し、排除します。これまで、病原体に...
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九大、先天性免疫不全症候群(ICF症候群)の原因遺伝子を解明
先天性免疫不全症候群(ICF症候群)の原因遺伝子を発見! −90%以上のICF症候群患者の原因遺伝子特定で早期確定診断が可能に− <概要> 九州大学生体防御医学研究所エピゲノム制御学分野の佐々木裕之所長(副学長・主幹教授)らの研究グループは、同研究所情報生物学分野の須山幹太教授らのグループ、オランダのLeiden大学メディカルセンターのSilvere M.van der Maarel教授らのグループ、およびフランスの Paris Diderot大学のClaire Francastel教授らのグループとの共同研究により、常染色体劣性遺伝病(※1)であるICF症候群の新しい原因遺伝子として、CDCA7とHELLSの2つを発見しました。ICF症候群は抗体を作り出せない先天性の免疫...