Pickup keyword
非平衡
-
熱を流すだけで金属が磁石になる現象を発見 〜電子の自転「スピン」を使った熱利用技術の発展に貢献〜 <ポイント> >磁石の性質は熱の流れとは無関係で、温度を上げても下げても、磁石ではない金属が磁石になることはないと考えられていた。 >熱を流すだけで、磁石ではない金属が磁石に変わる現象を世界で初めて観測した。 >新しい磁化測定法として、電子のスピンを使った熱利用技術や省エネ社会の発展に貢献する。 JST戦略的創造研究推進事業において、東北大学 金属材料研究所のダジ・ホウ研究員、東北大学 原子分子材料科学高等研究機構(WPI−AIMR)/金属材料研究所の齊藤 英治 教授らは、通常の状態では磁...
-
東大、粒子間衝突の際のエネルギーの散逸が粒子の結晶化挙動に多大な影響を与えることを発見
粉体の特異な結晶化挙動 1.発表者: 田中 肇(東京大学 生産技術研究所 教授) 2.発表のポイント: ◆上下に振動させられた球形粒子の2次元系において、粒子間衝突の際のエネルギーの散逸が、この粒子の結晶化挙動に多大な影響を与える事を発見した。 ◆粒子間衝突の際のエネルギー散逸の度合いが、液体・固体転移に代表される相転移現象にどのような影響を与えるかについてはこれまで深い理解がされていなかったが、モデル系を用いて、その役割の重要性を明確な形で示した。 ◆力学的に駆動された粉体や、自ら運動する粒子系において、どのような原理に従ってさまざまなパターンが形成されるのかは十分には...
-
東大、混合物のドロップレット型相分離について新しいメカニズムを発見
ドロップレット型相分離の新しいメカニズムの発見 ■発表のポイント: ◆二つの液体を混ぜた混合物のドロップレット型(注1)の相分離について、長年信じられてきた機構に変わる新しい粗大化(注2)の機構を発見した。 ◆これまで液滴はランダムな熱運動により運動していると考えられてきたが、実は、液滴の大きさの分布を反映してそれぞれの液滴の界面張力は液滴内部で不均一であり、それにより液滴は決定論的に運動することが明らかになった(図参照)。 ◆ドロップレット型相分離は、サラダドレッシングをはじめ、自然界・工業的応用の多岐にわたる分野で見られる現象であり、その基本的なメカニズムの理解の意義...
-
東工大など、水中のタンパク質分子のねじれ運動を動画として直接観測に成功
水中のタンパク質分子のねじれ運動を動画として観測することに成功 − タンパク質の分子機能解析を生体に極めて近い環境で実現する新技術 − <本研究成果のポイント> ・生体内の環境に極めて近い室温の水溶液中で、タンパク質分子のねじれ運動を動画として直接観測 ・測定の時間精度は100億分の1秒 ・タンパク質の分子機能解析を生体に極めて近い環境で実現する新たな測定手法を実現 【概要】 韓国科学技術院(KAIST)のHyotcherl Ihee(イ ヒョッチョル)教授らの研究グループは、高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所の足立伸一(あだち しんいち)教授、東京工...