がん発生の基盤となる仕組みを探る ―DNA損傷下における細胞周期の新たな制御因子― 1.発表者:  安原 崇哲(東京大学大学院医学系研究科 博士課程4年)  鈴木 崇彦(帝京大学 医療技術学部 診療放射線学科 教授)  桂 真理(東京大学アイソトープ総合センター 特任助教)  宮川 清(東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター 放射線分子医学部門 教授) 2.発表のポイント:  ◆DNAが損傷した状況では本来、細胞周期(注1)を停止させる仕組みが存在するが、その仕組みを無効にする新たな遺伝子Rad54Bを発見した。  ◆Rad54BがDNA損傷下で細胞周期を進行させ、遺伝情報の異常を伴った細胞の生...