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ポーラ化成、表皮細胞の裏打ち構造「KIF」の悪化が肌の明るさへの関与を解明

2013-12-03

表皮細胞の裏打ち構造「KIF」の悪化が肌の明るさに関与していることを解明
ローズヒップとワイルドタイムにKIF構造タンパク質発現を増加する作用を発見


 ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(本社:東京都品川区、社長:岩崎泰夫(*))は、表皮細胞の骨組みとなる線維構造「ケラチン中間径フィラメント(KIF)」の減少が、肌の弾力低下やシワの発生だけでなく、キメを悪化させ肌の明るさに影響を及ぼすことを発見しました。
 また、KIFの減少には活性酸素メラニンが関与していることも見出しました。さらに、ローズヒップとワイルドタイムにKIFを構成するタンパク質の発現量を増加する作用があることを確認いたしました。
 これらの研究成果は、2014年3月に(株)ポーラより発売される新製品に活用される予定です。

 *社長名の正式表記は添付の関連資料を参照

■表皮細胞の骨組み「KIF」構造の悪化が肌の明るさに影響
 皮膚の表皮の大部分を占める表皮細胞は、ケラチン中間径フィラメント(keratin intermediate filament;KIF)と呼ばれる線維構造によって裏打ち構造をとることで、細胞の形態を保持し、皮膚の表面形態の状態に関与しています。これまで、KIF構造が角層の弾力低下、シワの発生に関連していることは知られていました。
 ポーラ化成工業は、KIF構造と肌の明るさに着目し、KIF構造の状態が悪い皮膚では、状態の良い皮膚と比較してキメが悪化し、肌の明るさが失われる(下図)ことを業界で初めて見出しました。

 <KIF構造の違いによるキメ・肌の明るさへの影響>

  ※参考写真やグラフ資料は添付の関連資料を参照


■KIF構造の悪化要因
 KIF構造の悪化要因を検証したところ、KIFを構成するタンパク質(K1:ケラチン1、K10:ケラチン10)の発現が活性酸素によって低下し、メラニンの存在によってさらに低下する(図1)ことが確認されました。一般的に、加齢によって活性酸素が増加し、シミ部位でも活性酸素の発生、およびメラニンの蓄積が起きていることから、加齢・シミといった現象が、KIF構造を悪化させる要因となる可能性が示唆されました。

■KIF構成タンパク質発現を増加するローズヒップとワイルドタイム
 上記の結果から、肌の明るさの改善には、低下したKIF構成タンパク質(K1、K10)の発現を増加させ、KIF構造を改善することが重要であると考えられました。有効性素材の探索を実施した結果、ローズヒップ抽出物とワイルドタイム抽出物にKIF構成タンパク質(K1、K10)の発現を増加させる効果があることを確認しました(図2)。

【補足資料】

  ※図1〜2は添付の関連資料を参照

ローズヒップについて
 ローズヒップ(学名:Rosa canina、英名:Rose hip)は、バラ科バラ属の植物の果実で、ビタミンCに富んでおりハーブティとして飲用されることがあります。ローズヒップオイルは、食用油のほかスキンケアにも用いられています。

■ワイルドタイムについて
 ワイルドタイム(学名:Thymus serpyllum、英名:Wild thyme,Creeping thyme)は、シソ科イブキジャコウソウ属の常緑小低木で、石灰岩質の乾いた草地や荒れ地、海岸砂丘など苛酷な環境に自生する植物です。ワイルドタイムは痰を取り除き、気管支からの感染症を防止することや、疲労回復や不安・抑うつ状態の改善にも効果があると言われています。


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