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単細胞生物
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東大、ゲノム解読で単細胞が多細胞へと進化する鍵となる遺伝子群を解明
ゲノム解読で初めて明らかになった多細胞生物のはじまり −ヒトではがんを抑制する「多細胞化の原因遺伝子」− 1.発表者: 野崎久義(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 准教授) 豊岡博子(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 特任研究員) 豊田敦(国立遺伝学研究所 特任准教授) 藤山秋佐夫(国立遺伝学研究所 教授) Bradley J.S.C.Olson(カンザス州立大学 助教) 2.発表のポイント: ◆原始的な多細胞生物であるゴニウム(図1、2)の全ゲノム配列を解読し、単細胞が多細胞へと進化する鍵となる遺伝子群を初めて明らかにしました。 ◆ヒトではがんを抑制している遺伝子が、単細胞が多...
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バイオ燃料として期待される微細緑藻から 新規炭化水素生合成酵素遺伝子の特定に成功 1.発表者: Hem R.Thapa(テキサスA&M大学生化学/生物物理学科 博士課程) Mandar T.Naik(テキサスA&M大学生化学/生物物理学科 博士研究員) 岡田 茂(東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻 准教授) 高田 健太郎(東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻 助教) Istvan Molnar(アリゾナ大学 准教授) Yuquan Xu(アリゾナ大学 博士研究員) Timothy P.Devarenne(テキサスA&M大学生化学/生物物理学科 准教授) 2.発表のポイント: ◆バイオ燃料源として期待される微細緑藻Botryococcu braunii...
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理研、ヒトの細胞間相互作用ネットワークの概要を可視化することに成功
ヒトの細胞間相互作用ネットワークの概要を可視化 −多細胞生物を構成する細胞の相互作用を体系的に記述− ■要旨 理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センター ゲノム情報解析チームのピエロ・カルニンチ チームリーダー、ジョーダン・ラミロフスキー特別研究員、アリスター・フォレスト客員主管研究員らの研究チームは、細胞が互いにコミュニケーションする際に用いるタンパク質の大規模な発現解析を行い、ヒトで機能している細胞間相互作用の概要を可視化することに成功しました。 単細胞生物から多細胞生物への進化は、生物進化における最大の変化の1つです。多数の細胞が協調して1つの個体を作り...
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生殖細胞での遺伝子組換えのメカニズムの一端を解明 1.発表者:作野 剛士(東京大学分子細胞生物学研究所 講師) 渡邊 嘉典(東京大学分子細胞生物学研究所 教授) 2.発表のポイント: ◆生殖細胞において父方と母方由来の染色体(注1)のDNAが組み換わる“組換え反応”がどのように開始するか不明な点が残されています。 ◆分裂酵母(注2)を用いて、染色体の接着因子コヒーシン(注3)が組換え反応を促進する分子機構を明らかにしました。 ◆組換え反応は精子や卵子の形成に必須であることから、本成果は将来的に生殖医療の発展に寄与することが期待されます。 3.発表概要: 私たちヒト...
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世界最小の多細胞生物の発掘 〜4細胞で2億年間ハッピーな生きた化石"しあわせ藻"〜 <発表者> 新垣 陽子(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 博士課程1年) 豊岡 博子(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 特任研究員) 野崎 久義(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 准教授) <発表のポイント> >4個の細胞からなるシンプルな生物、"しあわせ藻"(シアワセモ)の形態が多細胞生物としての基本的な特徴を持つことを世界で初めて明らかにしました。 >世界最小の多細胞生物の発見は単細胞生物と多細胞生物の境界を明確に定義し、生物学の教科書の刷新をもた...
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理化学研究所、調製困難な膜タンパク質の1つ「ARII」の結晶構造を決定
調製困難な膜タンパク質の1つ「ARII」の結晶構造を決定 −無細胞合成技術を駆使して、機能を保持したまま膜タンパク質の合成に成功− ◇ポイント◇ ・真核単細胞生物のロドプシンの立体構造を初めて決定 ・無細胞合成技術により膜タンパク質の性質解明や構造解析が可能に ・医薬品開発など産業上有用な膜タンパク質の機能や構造解析への応用に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、独自に開発した「無細胞合成技術(※1)」を駆使して、膜タンパク質の1つで、真核単細胞生物(※2)の光駆動型プロトンポンプ(※3)であるロドプシン(※4)「ARII」の立体構造を初めて決定しました。これは、...