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ノバルティス、乾癬治療薬「コセンティクス」の新剤形「コセンティクス皮下注150mgペン」を発売
乾癬治療薬「コセンティクス(R)」の新剤形「コセンティクス(R)皮下注150mgペン」新発売 ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、11月25日、乾癬治療薬「コセンティクス(R)」の新剤形である「コセンティクス(R)皮下注150mgペン」を発売しました。本製品は「コセンティクス」のオートインジェクター製剤で、本年9月13日に製造販売承認を取得、11月18日に薬価基準収載を経て本日発売となりました。 ※製品画像は添付の関連資料を参照 「コセンティクス」は、本年4月1日に在宅自己注射が保険適用となったことから、できるだけ早く患者さんにとってより安全で使いやすい剤形...
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東北大、脳内炎症の抑制が恐怖記憶に伴う行動異常を改善することを発見
脳内炎症の抑制が恐怖記憶に伴う行動異常を改善する 〜心的外傷後ストレス障害の治療法開発の可能性〜 東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)の富田博秋教授(メンタルヘルスケア推進室長、本務:災害科学国際研究所)と災害科学国際研究所の兪志前助教らのグループは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)のモデルマウスで認められる恐怖体験の記憶が持続することに伴う行動異常に伴って、脳内ミクログリア細胞(*1)において炎症に関わるサイトカインというタンパク質の1つであるTNFα(*2)の産生が増加し、行動異常の改善とともに産生が減少することを発見しました。さらに、ミノサイクリン(*3)の投与によ...
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ノバルティス、新剤形「コセンティクス 皮下注150mgペン」の製造販売承認を取得
乾癬治療薬「コセンティクス(R)」の新剤形 「コセンティクス(R)皮下注150mgペン」製造販売承認取得 ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、9月13日、新剤形として「コセンティクス(R)皮下注150mgペン」の製造販売承認を取得しました。 当初「コセンティクス(R)」は、皮下注シリンジ製剤を提供してきました。しかし、本年4月1日より、在宅自己注射が保険適用となり、患者さんにとってより安全で使いやすい剤形が望まれていました。 今回承認された「コセンティクス(R)皮下注150mgペン」は、患者さんによる在宅自己注射をより安全かつ簡便に行えるよう開発されたオートインジェ...
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東大、感染から体を守るためには骨を作る細胞が重要など研究成果を発表
骨が免疫力を高める 〜感染から体を守るためには骨を作る細胞が重要〜 1.発表者: 寺島 明日香(研究当時:東京大学大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 免疫学分野 研究員現所属:東京大学大学院医学系研究科 骨免疫学寄付講座 特任助教) 岡本 一男(研究当時:東京大学大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 免疫学分野 助教 現所属:東京大学大学院医学系研究科 骨免疫学寄付講座 特任准教授) 高柳 広(東京大学大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 免疫学分野 教授) 2.発表のポイント: ◆炎症によって骨髄内の骨芽細胞(注1)が障害を受けることが、敗血症後に生じる免疫細胞数減少...
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肺高血圧症の新規治療標的を同定 ‐既存の糖尿病治療薬に意外な作用‐ 【研究概要】 東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野の下川宏明(しもかわ ひろあき)教授の研究グループは、国の指定難病で依然として致死的疾患である肺高血圧症において、血管内皮細胞の酵素の一つであるAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)(注1)がその発症を抑制していることを世界で初めて明らかにしました。これまで、肺高血圧症患者の血中には各種の炎症性サイトカイン(注2)が高濃度に存在し、長期的な生命予後と相関することが知られていましたが、肺動脈への直接的な作用や肺高血圧症悪化との因果関係は明らかではありませんでし...
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アステラス製薬、BAFF/APRILデュアル拮抗薬プログラムを米社へ譲渡
BAFF/APRILデュアル拮抗薬プログラム譲渡のお知らせ アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長CEO:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、自社創製のBAFF/APRILデュアル拮抗薬プログラムを、Vitesse Biologics,LLC(米国、カリフォルニア州、以下「Vitesse社」)が設立したThunderbolt Pharma,Inc.(米国、カリフォルニア州 President and CEO:David Collier、以下「Thunderbolt社」)へ譲渡し、Thunderbolt社の株式を取得する契約を締結しましたのでお知らせします。 Thunderbolt社は、Baxalta Ventures(米国、イリノイ州、以下「Baxalta社」)、Mayo Clinic(米国、ミネソタ州)及びVelocity Pharmaceutical Development,LLC(米国、カリフォルニア州、...
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舌下免疫療法の仕組みを解明 −口腔(こうくう)樹状細胞の関与を発見、アレルギー治療への応用に期待− 【概要】 日本学術振興会特別研究員(PD)の田中志典(たなか ゆきのり)博士と東北大学大学院歯学研究科口腔分子制御学分野の菅原俊二(すがわら しゅんじ)教授らのグループは、花粉症などアレルギー疾患の根本的な治療法として注目されている舌下免疫療法の仕組みを明らかにしました。 舌下免疫療法は舌の下の粘膜からアレルギーの原因物質(抗原)を吸収させ症状の改善を図るアレルギー治療法ですが、その詳しい仕組みは分かっていませんでした。本研究では、口の中の粘膜に存在する抗原提示細胞の一種である樹...
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アトピー性皮膚炎モデルの原因遺伝子を解明 −JAK阻害剤または保湿剤でアトピー性皮膚炎を予防− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター疾患遺伝研究チームの吉田尚弘チームリーダー(研究当時)、安田琢和研究員(研究当時)らの共同研究グループ(※)は、遺伝子変異誘導によりアトピー性皮膚炎モデルマウス(Spadeマウス)を開発し、このモデルマウスにおけるアトピー性皮膚炎発症のメカニズムを解明し、発症の予防方法を発見しました。 アトピー性皮膚炎は、日本を含めた先進国の乳幼児でよくみられる炎症性皮膚疾患であり、遺伝要因と環境要因の複合によって発症すると考えられています。共同研究グ...
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富山大など、薬甘草の成分が内臓脂肪の炎症・線維化を抑制する機序を解明
薬甘草の成分が内臓脂肪の炎症・線維化を抑制する機序を解明 <ポイント> ○甘草(かんぞう)成分イソリクイリチゲニン(ILG)の新たな薬理作用を見いだした。 ○ILGは脂肪細胞に働き、抗炎症作用を示す。 ○ILGは内臓脂肪の線維化を抑制する。 ○本成果により、新たなメタボリックシンドローム治療薬の開発につながる可能性がある。 富山大学 大学院医学薬学研究部(医学)免疫バイオ・創薬探索研究講座(富山県寄附講座)の渡邉 康春 客員助教、長井 良憲 客員准教授、高津 聖志 客員教授らの研究グループは、漢方薬に含まれる生薬甘草の成分イソリクイリチゲニンが、脂肪細胞やマクロファージ注1)に作用...
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中外製薬、Nemolizumabの第II相国際共同治験結果を米国皮膚科学会で報告
Nemolizumab(CIM331)の第II相国際共同治験結果を 米国皮膚科学会のLate−breaking Research Forumsで報告 −アトピー性皮膚炎患者さんにおける有効性と忍容性を確認− 中外製薬株式会社[本社:東京都中央区/代表取締役会長 最高経営責任者:永山 治](以下、中外製薬)は、アトピー性皮膚炎を対象として開発中の抗IL−31 レセプターA ヒト化モノクローナル抗体nemolizumab(CIM331)の第II相国際共同治験の成績が、アメリカ・ワシントンDCにて開催中の米国皮膚科学会年次総会(The American Academy of Dermatology)において発表されたことをお知らせいたします。 発表は、3月5日(土)10:00(現地時間)からのLate−breaking...
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大塚製薬、米メディメトリクス社とアトピー性皮膚炎治療薬OPA−15406のライセンス契約を締結
アトピー性皮膚炎治療薬の開発品OPA−15406の米国におけるライセンス契約締結について ・大塚製薬が自社創製したOPA−15406の米国における開発・商業化の権利を、皮膚科領域に特化した米国メディメトリクス社に導出する契約を締結した ・OPA−15406は、アトピー性皮膚炎の新しい治療薬として開発を進めているホスホジエステラーゼIV(phosphodiesterase4、以下「PDE4」)阻害作用を有する ・本契約により、メディメトリクス社は米国におけるOPA−15406の開発・販売・製造の権利を取得し、大塚製薬は契約一時金として22百万米国ドル(約25億円)を受領する 大塚製薬株式会社(本社:東京都、代表取締役...
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大正富山医薬品、抗リウマチ剤「コルベット錠25mg」の承認条件が解除
抗リウマチ剤「コルベット(R)錠25mg」(一般名:イグラチモド)の承認条件(全例調査(*1))解除について 大正製薬ホールディングス株式会社[本社:東京、社長:上原 明]の子会社である大正富山医薬品株式会社[本社:東京、社長:藤田 憲一、以下「大正富山医薬品」]は、抗リウマチ剤「コルベット(R)錠25mg」(一般名:イグラチモド)について、承認条件となっていた特定使用成績調査(全例調査)が解除になりましたことをお知らせします。 本剤は、2012年6月に関節リウマチ(*2)を効能・効果として承認され、その際の承認条件として「製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、...
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慶大、リンパ腫やアレルギー性接触皮膚炎に関係する皮膚リンパ球の制御メカニズムを解明
リンパ腫やアレルギー性接触皮膚炎に関係する皮膚リンパ球の制御メカニズムを解明 皮膚には普段から多くの免疫細胞がスタンバイし、外敵の侵入等に備えています。特にT細胞と呼ばれるリンパ球(注1)は、血中よりも皮膚の方が2倍多く存在しています。一方で、皮膚のリンパ球は様々な皮膚疾患に関連し、特に皮膚のリンパ腫やアレルギー性皮膚疾患の患者皮膚にはリンパ球が通常よりも多数存在していることが古くから知られています。しかし、リンパ球がどのように皮膚で生存し続けられるのか、その基本的なメカニズムは現在まで解明されていませんでした。 この度、慶應義塾大学医学部皮膚科学教室と米国National Institutes ...
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東京薬科大など、腸炎発症を引き起こすマクロファージ集団を発見
腸炎発症を引き起こすマクロファージ集団を発見 〜消化管の炎症に特化した新たな治療法開発に期待〜 [ポイント] ●腸炎発症にマクロファージ(大食細胞)の関与が想定されるが、その機能は不明だった。 ●CD169を発現する特定のマクロファージ集団が腸炎を発症させることを発見した。 ●腸炎の原因物質が明らかになり、消化管炎症に特異的な新たな治療法開発が期待される。 JST戦略的創造研究推進事業において、東京薬科大学生命科学部の浅野謙一准教授らは、腸炎を引き起こす特定のマクロファージ亜集団(注1))を発見し、その働きを抑制することで腸炎の発症を制御できることを明らかにしました。 これまで...
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腸内細菌が免疫調節たんぱく質と免疫制御細胞を誘導し 腸管免疫の恒常性を保つしくみを解明 −腸炎やアレルギーを抑制できる可能性− 慶應義塾大学医学部微生物学・免疫学教室の研究グループ(吉村昭彦教授ら)は、同内科学教室(消化器)の金井隆典教授らとの共同研究により、腸内の細菌叢を改善するプロバイオティクス(注1)であるクロストリジウム属細菌の菌体成分ペプチドグリカン(注2)が、免疫調節たんぱく質と免疫制御細胞を誘導し、腸炎を抑えるしくみを解明しました。 本研究グループは、クロストリジウム・ブチリカムMIYAIRI588株(注3)(以下、本クロストリジウム菌株)を餌に混ぜてマウスに投与し、免...
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明治、「ドライスキン」に対しミルクセラミドが症状を改善するメカニズムを解明
現代女性の肌トラブル「ドライスキン」に対し ミルクセラミドが症状を改善するメカニズムを解明 〜第15回日本抗加齢医学会総会で発表〜 株式会社明治(代表取締役社長:川村 和夫)は、皮膚の乾燥に伴い、角層で「角層細胞共有結合セラミド」(結合型セラミド)が減少していることを確認しました。さらに、乳由来リン脂質濃縮物(ミルクセラミド)が、結合型セラミドの減少を抑え、皮膚乾燥症状を改善することを、マウスを用いた実験で明らかにしました。この研究成果を5月29日〜31日に福岡国際会議場にて開催される「第15回日本抗加齢医学会総会」にて発表します。 健康な肌では、角層に20−30%の水分が...
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阪大など、心不全につながる難病である肺高血圧症の発症メカニズムを解明
キーワード:分子血管学、肺高血圧症、炎症、インターロイキン6、インターロイキン21、マクロファージ 心不全につながる難病 肺高血圧症の発症メカニズムを解明 ■肺高血圧症の病態の鍵を握るインターロイキン6(interleukin−6)の作用を阻害する抗体薬が肺高血圧症モデルマウスでの肺高血圧発症を抑制することを発見 ■インターロイキン6の作用によりTh17細胞で主に産生されるインターロイキン21(interleukin−21)がM2マクロファージの極性化を介して肺高血圧症の病態形成を促進することを発見 ■インターロイキン6やインターロイキン21に対する阻害療法が、肺高血圧症に対する新しい創薬へと発展することを...
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東大など、自己免疫疾患に伴う骨粗しょう症のしくみの一端を解明
抗体が骨を壊す ―自己免疫疾患に伴う骨粗しょう症のしくみの一端を解明― 1.発表者: 高柳 広(東京大学大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 免疫学講座 免疫学 教授) 古賀 貴子(東京大学大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 免疫学講座 免疫学 特任助教) 2.発表のポイント: ◆抗体(IgG)が抗原と結合してできる免疫複合体(注1)が破骨細胞を増やして骨を壊す、という抗体の新たな役割をマウスにおいて発見しました。 ◆炎症に伴い免疫複合体が増えることと、免疫複合体に対する受容体(Fcγ受容体)の感受性が高まることが、骨が減る原因となることがわかりました。 ◆自己免疫疾患や炎症性...
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富士フイルム、細胞培養に必要な細胞外マトリックス「セルネスト」を研究用試薬として発売
再生医療のための細胞培養に必要な細胞外マトリックス 「cellnest(セルネスト) ヒトI型コラーゲン様リコンビナントペプチド」 〜動物由来成分を含まず、高い安全性・生体適合性と優れた細胞接着性を実現〜 新発売 富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、再生医療のための細胞培養に必要な細胞外マトリックス(*1)「cellnest(セルネスト)ヒトI型コラーゲン(*2)様リコンビナントペプチド(*3)」(以下、「セルネスト」)を、研究用試薬として12月25日より発売いたします。「セルネスト」は、動物由来成分を含まず、高い安全性・生体適合性と優れた細胞接着性を実現しています。 再生医療は、人工的に培...
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関節リウマチの進行を抑えるシグナルの発見 <発表者> 壷阪 義記(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 博士課程4年;当時) 中村 達朗(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 特任助教) 村田 幸久(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 准教授) <発表のポイント> ◆関節リウマチを発症させたマウスを用いて、関節における炎症を抑えて病気の進行を抑える受容体を発見しました。 ◆この受容体を刺激すると関節の炎症を慢性化させるマクロファージの活性を抑えることが分かりました。 ◆関節リウマチは患者が多く、私達にとって非常に身近な病気でありなが...
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ニチモウ子会社、子宮環境を整える健康食品「イソラコン葉酸400μgプラス」を発売
妊娠しやすい体づくりを応援します! 「イソラコン葉酸400μgプラス」 2014年10月22日(水)新発売 ■概要 ニチモウバイオティックス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:天海智博、ニチモウ(株)100%子会社)は、子宮環境を整えることで妊娠しやすい体づくりを応援する『イソラコン葉酸400μgプラス』《6,156円/60粒(税込)》を、2014年10月22日(水)から通信販売で新発売する。 今回の新商品は、当社の特許製法により作られたアグリコン型大豆イソフラボン(AglyMax(R))(※1)を主成分とした『イソラコン』(※2)の姉妹ブランドとなる。大豆イソフラボンに加え、胎児の...
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協和発酵キリンとファイザー、がん免疫療法に関する開発提携契約を締結
がん免疫療法に関する開発提携契約の締結について 協和発酵キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:花井 陳雄、以下「協和発酵キリン」)と米ファイザー社(本社:米国ニューヨーク、CEO:イアン・C・リード、以下「ファイザー社」)は、協和発酵キリンが開発中の抗CCR4(※1)ヒト化モノクローナル抗体であるモガムリズマブ(※2)(開発コード:KW−0761)について、ファイザー社が開発中の抗4−1BB(CD−137)アゴニスト完全ヒト抗体PF−05082566(※3)との併用療法に関する第Ib相臨床試験の開発提携契約を締結致しましたのでお知らせします。試験は、安全性と忍容性を、固形がん患者...
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抗悪性腫瘍剤「ジャカビ(R)錠5mg」を新発売 稀な血液がんの骨髄線維症に対する初のヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤 ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、本日、骨髄線維症の治療薬として「ジャカビ(R)錠5mg」(一般名:ルキソリチニブリン酸塩、以下「ジャカビ」)を発売いたします。「ジャカビ」は、進行性の血液がんである骨髄線維症の治療薬として2013年9月に承認申請を行い、本年7月4日に製造販売承認を取得し、本日薬価収載されました。 ※製品画像は添付の関連資料を参照 骨髄線維症は、造血組織である骨髄が線維化することで、正常な血液の産生が妨げられる進行性の血液...
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ノバルティス、抗悪性腫瘍剤「ジャカビ 錠5mg」の製造販売承認を取得
抗悪性腫瘍剤「ジャカビ(R)錠5mg」の製造販売承認を取得 稀な血液がんの骨髄線維症に対する初のヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤 ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ダーク・コッシャ)は、本日、骨髄線維症の治療薬として「ジャカビ(R)錠5mg」(一般名:ルキソリチニブ、開発コード:INC424、以下「ジャカビ」)の製造販売承認を取得しました。 骨髄線維症は、造血組織である骨髄が線維化することで、正常な血液の産生が妨げられる進行性の血液がんです。国内での発症率は10万人あたり約0.2人で、現在の有病者数は約1,500人と推測されており(1−4)、厚生労働省の難治性疾患克服研究事業の対象...
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名大など、慢性疲労症候群モデル動物での異常な痛みを抑えることに成功
慢性疲労症候群モデル動物での異常な痛みを抑えることに成功 −脊髄内のミクログリア活性化が原因の可能性− 【ポイント】 ○慢性疲労症候群のモデル動物に筋肉の痛みや知覚異常(アロディニア)が生じることが明らかになりました。一方、この動物の末梢組織には炎症や損傷は見られません。この現象は慢性疲労症候群の患者さんで見られる原因不明の痛みとよく似ています。 ○このモデル動物では、脊髄の後角に活性化したミクログリアが増殖し集まっていることが明らかになりました。 ○ミクログリアの活性化を薬剤で抑制すると異常な痛みは抑制されました。 ○慢性疲労症候群をはじめ機能性身体症候群などで見られる原...
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理研と東京理科大、白血球「好塩基球」の喘息における新メカニズムを解明
白血球「好塩基球」の喘息における新メカニズムを解明 −好塩基球と自然リンパ球(NH細胞)との共同作業で喘息が起きる− <ポイント> ・ダニ抗原などシステインプロテアーゼで起こる喘息は新タイプのアレルギー反応 ・システインプロテアーゼで誘導される喘息は好塩基球が重要な働きをする ・好塩基球が産生するIL−4は自然リンパ球を活性化して喘息を起こす <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、ダニ抗原などのアレルゲン[1]で誘導される喘息(ぜんそく)が、アレルギーを起こす白血球「好塩基球[2]」から産生されるインターロイキン−4(IL−4)[3]を介した2型自然リンパ球[4](NH細胞;ナ...
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アサヒグループHDなど、「筋骨草エキス」が関節痛を和らげるメカニズムを確認
アサヒグループと順天堂大学の共同研究発表 「筋骨草エキス」が関節痛を和らげるメカニズムを確認 〜関節に痛みをもたらす物質を抑制〜 アサヒグループホールディングス株式会社(本社 東京、社長 泉谷直木)食の基盤技術研究所(※1)は、アサヒフードアンドヘルスケア株式会社(本社 東京、社長 唐澤範行)および順天堂大学医学部生化学・生体防御学講座と、「筋骨草エキス」が関節痛を和らげる効果とメカニズムについて共同研究を行なってきました。この度、関節の一部(滑膜)の細胞を用いて筋骨草エキスを投与する比較実験を行いました。この細胞はヒト体内の炎症を擬似的に模倣したものであり、ヒトの体での効...
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JSTと慶大、自己免疫疾患の原因となる免疫細胞が増える新たな免疫調節の仕組みを発見
自己免疫疾患の原因となる免疫細胞が増える新たな仕組みを発見 −副作用の少ない治療法の開発に期待− JST 課題達成型基礎研究の一環として、慶應義塾大学 医学部の永井 重徳 助教らは、自己免疫疾患の原因となる免疫細胞が増える、新たな免疫調節の仕組みを発見しました。 関節リウマチ、炎症性腸疾患(注1)などの自己免疫疾患は、免疫システムが自分自身の正常な細胞や組織に対してまで攻撃してしまうため発症しますが、その原因として免疫システムで司令塔の役割をするヘルパーT細胞(T細胞の一種である細胞、以下、Th細胞)の細胞のなかでも、近年発見された「Th17細胞(注2)」が大きく関与して...
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東北大、血管内皮細胞での炎症反応を抑制することで老化を遅らせ寿命を伸ばすことに成功
抗老化・長寿マウスの作製に成功 〜アンチエイジング療法に応用性〜 東北大学大学院医学系研究科代謝疾患医学コアセンター・片桐秀樹教授、糖尿病代謝科・長谷川豊助教らのグループは、血管内皮細胞での炎症反応を抑制することにより、マウスの老化を遅らせ寿命を伸ばすことに成功しました。 本研究成果は、米国専門誌Circulation誌(IF 14.4)(米国時間3月6日号)に掲載予定です。 肥満になると、程度は軽いものの慢性的な炎症が持続することが知られています。このことが、インスリンの効きを悪くし(インスリン抵抗性)、糖尿病やメタボリックシンドロームの様々な病態につながると考えられて...
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タカラバイオ株式会社との販売契約締結に関するお知らせ 当社は、本日開催の取締役会において、当社の研究用関連事業における研究用試薬製品及び受託サービスを、タカラバイオ株式会社(以下「タカラバイオ」という)へ、国内において独占的に、海外においては非独占的にて、販売及び提供する契約の締結を決議いたしましたので以下のとおりお知らせいたします。 1.契約締結の目的と内容 当社は、設立以来、バイオテクノロジー研究の領域では欠かせない研究ツールとなっている抗体に関する研究開発に取り組んでまいりました。特に、がん・炎症、脳・神経関連疾患、糖尿病・脂質代謝関連疾患などの分野に強みを持ってお...
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京大など、パーキンソン病の細胞移植治療を検討するためのサルモデル評価系を確立
パーキンソン病の細胞移植治療を検討するためのサルモデル評価系を確立 菊地哲広 iPS細胞研究所研究員と高橋淳 再生医科学研究所/iPS細胞研究所/医学研究科准教授らの研究グループは、理化学研究所との共同研究により、ヒトのiPS細胞からフィーダー細胞を使わず浮遊培養のみでドーパミン神経前駆細胞を誘導することに成功しました。さらに、この細胞をパーキンソン病モデルのカニクイザルの脳内に移植し、6ヶ月に渡ってドーパミン神経細胞が生き残ることを確認しました。また、移植細胞の増殖や機能の解析を、MRI(核磁気共鳴画像法)、PET(ポジトロン断層法)、免疫組織学的手法、行動試験などで複合的に行い、霊長類におけ...
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理化学研究所、細菌やウイルスに対する最初の生体防御のシステムを解明
細菌やウイルスに対する最初の生体防御のシステムが明らかに −形質細胞様樹状細胞が感染免疫応答の活性化に重要な役割を担う− ◇ポイント◇ ・形質細胞様樹状細胞は自然免疫応答と獲得免疫応答の双方に関与 ・タンパク質「Siglec−H」がサイトカイン分泌制御とキラーT細胞活性化に関与 ・形質細胞様樹状細胞に着目した感染症に対する新しい治療法開発へ手がかり 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、生体内に侵入した細菌やウイルスなどを排除する感染免疫応答が活性化するとき、免疫細胞の一種である形質細胞様樹状細胞(※1)が、最初の段階で深く関与していることを明らかにしました。これ...
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ノバルティス、クリオピリン関連周期性症候群治療薬「イラリス皮下注用150mg」を発売
クリオピリン関連周期性症候群(CAPS)治療薬 「イラリス(R)皮下注用150mg」新発売 −CAPSの適応を取得した国内で初めての治療薬− ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:三谷宏幸)は、12月7日、クリオピリン関連周期性症候群(以下、CAPS :cryopyrin−associated periodic syndrome)の国内初の治療薬として「イラリス(R)皮下注用150mg(一般名:カナキヌマブ[遺伝子組換え])」(以下、「イラリス」)を新発売します。「イラリス」は、8週間ごとに皮下投与する注射剤です。 CAPSは、「家族性寒冷自己炎症症候群(FCA...
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JSTと東大、造血幹細胞の「冬眠」に神経細胞が関与することを発見
造血幹細胞の「冬眠」に神経細胞が関与することを発見 (白血病再発などの原因解明につながる可能性) JST課題達成型基礎研究の一環として、東京大学 医科学研究所の中内 啓光 教授とJST 戦略的創造研究推進事業 ERATO型研究「中内幹細胞制御プロジェクト」の山崎 聡 研究員らは、生体内で血液細胞のもととなる「造血幹細胞注1)」の能力の維持に必要と考えられる「冬眠状態」に、神経細胞の一種であるグリア細胞注2)が重要な役割を果たしていることを初めて明らかにしました。 造血幹細胞は骨髄中に存在し、生涯にわたり分裂により血液細胞を供給してくれる存在です。しかし、細胞には分裂できる...
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「肥満から糖尿病や動脈硬化への橋渡しメカニズムを解明 ―脂肪融解タンパク質AIMの阻害による、 肥満から生活習慣病への進行を阻止する画期的な薬剤開発の可能性―」 1.発表者: 宮崎徹(東京大学大学院医学系研究科附属 疾患生命工学センター 分子病態医科学部門 教授) 2.発表概要: 発表者は昨年、血中に存在するAIM(注1)というタンパク質が、脂肪細胞に直接作用して細胞中の脂肪滴を融解し、また幼若な脂肪前駆細胞の成熟を著明に妨げることにより、肥満を抑制することを明らかにした。今回、肥満が亢進してしまった状況では、AIMを抑制することにより、太っていても糖尿病や動脈硬化に進行しな...
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理化学研究所、免疫応答開始に必要な免疫シナプスを形成するメカニズムを発見
免疫応答開始に必要な免疫シナプスを形成するメカニズムを発見 −微小管を伝う分子モーターのダイニンが免疫センサーを運び、細胞活性化を調節− ◇ポイント◇ ・ダイニンがT細胞受容体のミクロクラスターを運び、免疫シナプスを形成 ・ダイニンによるT細胞受容体の運搬によって、T細胞の活性化を負に制御 ・ダイニンは細胞表面に沿って分子複合体を免疫シナプス中心へけん引 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、T細胞の免疫応答を開始するために必要な免疫シナプス(※1)が、微小管(※2)を足場とする分子モーター(※3)「ダイニン」によるT細胞受容体の運搬で形成されることを明らかにしま...