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日清ファルマ、青大豆熱水抽出物のアレルギー緩和作用メカニズムを解明
青大豆熱水抽出物のアレルギー緩和作用メカニズムを解明
日清製粉グループの日清ファルマ株式会社(社長:白神 俊典)は、静岡県立大学寄附講座との共同研究で、青大豆の熱水抽出物の持つアレルギー緩和作用のメカニズムを明らかに致しました。
青大豆の熱水抽出物(以下、本抽出物)のアレルギー緩和作用についてはすでに発表しておりますが(※1,2)、今回の研究により、本抽出物が免疫反応に関わる物質の一つである「細胞活性化因子(※3)」を減少させ、その結果「B細胞(※4)」の活動を低下させることでアレルギーの原因となる過剰な免疫反応を緩和する、という作用メカニズムを、新たに遺伝子レベルで確認しました。
これまでに良く知られているアレルギー緩和作用のある食品は、腸内環境にはたらきかけて免疫バランス(Th1/Th2バランス)を調整する、ヒスタミンなどアレルギー症状の原因となる物質の放出を抑制する、等の作用メカニズムであるのに対して、本抽出物の場合はそれらと異なるものであり、アトピー性皮膚炎や花粉症等のアレルギー症状を緩和する食品への応用が期待されます。
なお、今回の研究成果は、第59回日本食品科学工学会(8月29日〜31日、札幌市)にて発表致しました。
※1:青大豆の研究報告 「第64回日本栄養・食糧学会大会」
※2:青大豆の研究報告 「第61回日本アレルギー学会秋季学術大会」
※3:細胞活性化因子:対象となる細胞(本研究の場合はB細胞)のはたらきを活性化させる信号となるタンパク質。
※4:B細胞:生体内で外部からの異物を排除するリンパ球の一種で、体内に侵入した異物(抗原)と結合して、その異物を除去するためのタンパク質(抗体)を作り出します。細胞活性化因子の信号ではたらきが強くなります。