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分子の自己集合現象の解明に迫る物質群の存在を発見 〜4価のゴールドバーグ多面体構造の合成に成功〜 ■発表のポイント ◆世界で初めて、4価のゴールドバーグ多面体構造をとる物質群の存在を発見し、人工的に作ることに成功しました。 ◆これらの物質は、分子の自己集合現象における新たな法則性と、これらが与える新たな幾何形状から導き出された新事実です。 ◆自己集合の本質に迫る研究であり、タンパク質の超分子構造、あるいはウイルスの骨格構造などの巨大分子構造の設計に役立つことが期待されます。 ■発表概要: 東京大学大学院工学系研究科の藤田大士特任研究員(科学技術振興機構さきがけ研究者 兼任)...
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「孫正義育英財団」の設立について 〜高い志と異能を持つ若者が才能を開花できる環境を提供し、未来を創る人材を支援〜 ソフトバンクグループ代表の孫 正義は、高い志と異能を持つ若者が才能を開花できる環境を提供し、未来を創る人材を支援することを目的に、「一般財団法人 孫正義育英財団」(所在地:東京都港区、代表理事:孫 正義、以下「当財団」)を2016年12月5日に設立しました。シンギュラリティを見据え、今後大きく変化していく世界における新世代のリーダーを支援するため、高い志と異能を持つ若者を対象としてさまざまな活動ができる場の提供、海外留学などの学費支援を行います。また、AIなど新た...
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T細胞の運命を制御する分子機構を解明 −白血病発症メカニズムの解明に期待− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター 融合領域リーダー育成(YCI)プログラム[1]の伊川友活上級研究員、免疫器官形成研究グループの古関明彦グループディレクター、京都大学再生医科学研究所再生免疫学分野の河本宏教授らの共同研究チーム(※)は、マウスを用いて免疫細胞の1種であるT細胞が作られるときの運命維持に「ポリコーム複合体[2]」が重要であることを明らかにしました。 T細胞は他の免疫細胞と同様、血液のもととなる造血幹細胞[3]から作られます。造血幹細胞は骨髄中でT細胞へある程度運命付けられた...
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京大とロームと日新システムズ、新国際無線通信規格Wi−SUN FAN対応無線機の基礎開発に成功
新国際無線通信規格Wi−SUN FANに対応した無線機の基礎開発に成功 −手軽にIoTが実現できるマルチホップ対応無線通信ソリューションを提供− 京都大学大学院情報学研究科の原田教授の研究グループは、ローム株式会社(本社:京都市)、株式会社日新システムズ(本社:京都市)と共同でIoT(Internet of Things:“モノ”のインターネット)向け新国際無線通信規格Wi−SUN FAN(Field Area Network)に対応した無線機の基礎開発に成功しました。 Wi−SUN FANは、IoT構築に最適な国際無線通信規格「Wi−SUN」の新規格で、電気・ガス・水道のメータリングのほか、インフラストラクチャ、高度道路交通システムなど、スマートシティ、スマート...
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九大、生殖細胞形成におけるDNAメチル化の変化とその調節因子を解明
生殖細胞形成におけるDNAメチル化の変化とその調節因子を解明 −不妊の原因解明、治療法開発への応用に期待− 私たちの体は精子と卵子が融合してできる一つの受精卵に由来します。この精子や卵子の元となる生殖細胞が形成される過程では、遺伝子の働きを調節するDNAメチル化という化学修飾(細胞が備え持つ修飾の一つ)が大きく変化します。誕生したばかりの生殖細胞は体の中にごく僅かしか存在しないため、その詳細な研究はこれまで困難でした。2011年、京都大学大学院医学研究科の斎藤通紀教授、林克彦准教授(現九州大学医学研究院教授)らが様々な細胞に分化する能力を持つマウス多能性幹細胞から、培養皿の中で生殖...
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東大など、日本人に多いEGFR変異を持つ肺腺がんの罹りやすさを決める遺伝子領域を発見
日本人に多いEGFR変異を持つ肺腺がんの罹りやすさを決める遺伝子領域発見 免疫を司るHLA遺伝子など6遺伝子領域が関与 本研究成果のポイント ●6つの遺伝子領域の個人差が、EGFR遺伝子変異(*1)陽性の肺腺がんの罹りやすさを決めていることを明らかにした。 ●6つの遺伝子領域の中には、免疫反応の個人差の原因となるHLAクラスII遺伝子領域(*2)が含まれており、免疫反応の個人差がEGFR変異陽性肺腺がんへの罹りやすさを決めている可能性が示唆された。 ●肺腺がんの罹りやすさに遺伝要因(遺伝子の個人差)が関係することが明らかになったことから、今後、EGFR変異陽性肺腺がんに罹りやすい人を予測し、早期発見する...
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京大、アルツハイマー病特有のアミロイドβ立体構造に特異的な抗体を開発
アルツハイマー病特有のアミロイドβ立体構造に特異的な抗体の開発 ―より正確な診断手法への応用に期待― <概要> 入江 一浩 農学研究科教授らの研究グループは、アルツハイマー病(以下、AD)の原因物質と考えられているアミロイドβタンパク質(以下、Aβ42)において、神経細胞に対して毒性を持ちやすい立体構造を標的とする抗体「24B3」を開発しました。標的とした立体構造は毒性コンホマーと呼ばれ、この構造を持つ比較的少数のAβ42の分子どうしが結合(オリゴマー化)することで神経細胞に毒性を示し、アルツハイマー病を発症するという説が提唱されています。今回開発した抗体を用いてAD患者とADではない人の...
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島津エス・ディー、京都大学医学部附属病院へバイタルデータターミナルを納入
京都大学医学部附属病院へバイタルデータターミナルを納入 島津エス・ディー株式会社(本社:京都市中京区西ノ京徳大寺町1番地、社長:加藤 孝幸)は、このたび、京都大学医学部附属病院に「バイタルデータターミナル(VDT)」を約1,100式納入し、5月より稼働・運用が開始されましたのでお知らせいたします。 「バイタルデータターミナル(VDT)」は、患者の体温・血圧・脈拍・動脈血酸素飽和度(SpO2)・血糖値といったバイタルデータの測定後に、測定機器を「VDT」にかざすだけで測定データを取り込む端末です。専用の検知用タグを身に付けている患者および看護師をVDTが自動で検知し、患者および看護師の情報とバ...
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東北大と京大など、赤血球造血を支える転写因子GATA1の新たな機能調節機構を解析
赤血球造血を支える転写因子 GATA1の新たな機能調節機構 ‐DNA配列によって決まるGATA1の多様な結合のかたち‐ 【研究概要】 東北大学大学院医学系研究科の清水 律子(しみず りつこ)教授らのグループ(分子血液学分野)は、赤血球の分化を誘導する転写因子GATA1(ガタワン)が適切な遺伝子を適切なタイミングで発現させるメカニズムを、DNA配列の多様性の側面から解析し報告しました。 転写因子と病気との関係性の解明は、病気の早期発見や予防、新しい治療法の開発などへ繋がることから近年研究が急速に進んでいる分野です。本研究では、DNA配列のパターンの違いが、GATA1の結合の形・結合するGATA1の数・結合の強さ・転...
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日本気象協会、京大とドローンによる高層気象観測技術の研究開発内容など発表
日本気象協会、ドローン(UAV:無人航空機)による 高層気象観測技術の研究開発内容と実験結果を発表 一般財団法人 日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:繩野 克彦、以下「日本気象協会」)は、2014年度から京都大学防災研究所と共同で実施しているドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle、無人航空機)による高層気象観測技術の研究開発内容と実験の結果を本日、5月12日(木)に発表します。 今回の研究開発と実証実験結果から、ドローン(UAV)を高層気象観測で活用する際の有効性や課題が明らかとなりました。また、気象観測のみならず、火山灰や火山ガス、大気汚染物質の観測など、環境分野の幅広い調査にお...
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伊藤忠商事、京大野生生物研究センターのアマゾン生態系保全プログラムを支援
伊藤忠商事が京都大学野生生物研究センターのアマゾンの生態系保全プログラムを支援 伊藤忠商事株式会社は、社会貢献活動基本方針の一つとして掲げる「環境保全」を目的として、京都大学野生生物研究センターが国立アマゾン研究所と進めるアマゾンの熱帯林における生態系保全プログラム「フィールドミュージアム構想」のマナティー野生復帰事業を2016年度から3年間で、合計1,500万円を拠出し、支援致します。 アマゾンマナティーは、過去の大規模な乱獲により生息数が激減してしまい、法律によって保護されている現在でもなお、食肉目的の密漁に伴う負傷等により、保護されるマナティーが後を絶ちません。国立...
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九大、混ざらない金属元素同士がナノ粒子化により均質に混じり合う謎を解明
混ざらない金属元素同士がナノ粒子化により均質に混じり合う謎を解明 −新しい機能物質創製への展開に期待− ●概要 九州大学稲盛フロンティア研究センターの古山通久教授、石元孝佳特任助教らの研究グループは、通常は混ざらない金属元素同士がナノ粒子化によって均質に混じり合うようになるしくみを理論的に解明することに成功しました。この研究成果は、混ざらない元素を混ぜることで新たな物質機能を創製しようとする元素間融合アプローチの基礎となる科学的新規性の発見に加え、燃料電池電極触媒や排ガス浄化触媒用の新物質創製のための実用的なアプローチとして今後の展開が期待されます。 本研究成果は、2016...
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千葉大など、変動する光環境から身を守る植物のメカニズムを解明
変動する光環境から身を守る植物のメカニズムを解明 〜植物の生産性を向上させる技術開発に貢献〜 ■ポイント ・直射日光による強光や曇天による弱光など野外の光強度は不安定だが、「変動する光環境ストレス」に対する植物の光合成応答のメカニズムは解明されていない。 ・光合成の電子伝達に関わる2つのサイクリック経路が、変動する光環境での光合成応答に重要な役割を果たすことを明らかにした。 ・野外の変動光環境に対する光合成の調節メカニズムを解明して、植物の生産性向上の技術開発に貢献する。 JST戦略的創造研究推進事業において、千葉大学 環境健康フィールド科学センターの矢守 航 助教らは、光合...
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東北大と京大、超強力X線パルスによるプラズマ生成初期過程での体積収縮を発見
X線自由電子レーザーに照射された微粒子が縮んだ! 超強力X線パルスによるプラズマ生成初期過程での体積収縮を発見 【概要】 東北大学多元物質科学研究所上田潔教授・福澤宏宣助教のグループ、京都大学大学院理学研究科永谷清信助教、米国SLAC国立加速器研究所のクリストフ ボステト研究員のグループ等による国際共同研究チームは、米国のX線自由電子レーザー(XFEL)(*1)施設LCLS(*2)から供給される非常に強力なX線をキセノン原子が集まってできた微小な粒子に照射すると、極めて短い時間では体積が収縮することを発見しました。従来、XFELに照射された微粒子は、大量の電子を放出してプラズマ(*3)化し即座に爆発す...
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神戸デジタル・ラボと三井不動産リアルティなど、場所や時間に応じた情報配信を行うIoTシステムの取り組みを開始
KDL、京大、電通大が場所や時間に応じた情報配信を行うIoTシステムの共同研究、 実証実験に向けた取り組みを開始 −三井不動産リアルティ、ポテンシャルユナイテッドらとの連携により駐車場データの活用モデルを目指す− 株式会社神戸デジタル・ラボ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:永吉一郎、以下KDL)、国立大学法人京都大学(大学院情報学研究科 新熊亮一准教授、以下京都大学)、国立大学法人電気通信大学(大学院情報システム学研究科 笠井裕之准教授、以下電気通信大学)は、三者で研究開発を進めているデータ活用技術「マイクロナレッジ技術」を用いて、モバイルソーシャライズシステムフォーラム(※1)会員であ...
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京大と武田薬品、iPS細胞技術の臨床応用に向けた共同研究を開始
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と武田薬品のiPS細胞研究に関する 共同研究(T−CiRA)の開始について 心不全やがんなど6つの研究プロジェクトがスタート 京都大学iPS細胞研究所(所在地:京都市左京区、以下「CiRA」(サイラ))と武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)は、このたび、iPS細胞技術の臨床応用に向けた共同研究を開始しましたのでお知らせします。Takeda−CiRA Joint Program for iPS Cell Applications(T−CiRA)と称する本共同研究では、がん、心不全、糖尿病、神経変性疾患、難治性筋疾患など6つの疾患領域でiPS細胞技術の臨床応用を目指して研究を行います。 iPS細胞技術は医療の未来に画期的な...
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京大など、ペロブスカイト太陽電池の作製に成功し電流・電圧のロス機構を解明
ペロブスカイト太陽電池の不安定性を改善、理論限界への設計指針を発見 〜新型太陽電池のポテンシャルを見極める〜 [ポイント] ○ペロブスカイト太陽電池は測定条件によって電流−電圧曲線が変わるため、発電特性と素子構造の関係を定量的に研究することができなかった。 ○発電特性が変化しにくいペロブスカイト太陽電池の作製に成功し、電流・電圧のロス機構を明らかにすることができた。 ○得られた設計指針を基に、エネルギー変換効率がシリコン太陽電池に迫るペロブスカイト太陽電池の実現が期待できる。 JST戦略的創造研究推進事業において、京都大学の大北 英生 准教授、伊藤 紳三郎 教授らの研究グループは...
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有機薄膜太陽電池で飛躍的なエネルギー変換効率の向上が可能に 〜新材料開発で光エネルギー損失低減に成功〜 ■ポイント ○塗布型有機薄膜太陽電池(塗布型OPV)の実用化には変換効率の向上が課題となっている。 ○新しい半導体ポリマーの開発により、塗布型OPVの光エネルギー損失が無機太陽電池並みまで低減に成功した。 ○塗布型OPVの高効率化の起爆剤になると期待できる。 JST戦略的創造研究推進事業において、理化学研究所 創発物性科学研究センターの尾坂 格 上級研究員、瀧宮 和男 グループディレクターと京都大学 大学院工学研究科の大北 英生 准教授らの共同研究チームは、新しく開発した半導体ポリマー...
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ダイキン、大阪・淀川製作所内に技術開発拠点「TIC」を開設し業務開始
技術開発のコア拠点として新たな価値創造をめざす 技術開発拠点「テクノロジー・イノベーションセンター」を開設 ※参考画像は添付の関連資料を参照 ダイキン工業株式会社は、グローバルに広がる当社グループの技術開発のコア拠点として「テクノロジー・イノベーションセンター(以下TIC)」を当社淀川製作所(大阪府摂津市)内に開設しました。2015年11月25日から業務を開始します。 TICでは、国内3拠点(堺・滋賀・淀川製作所)に分散していた技術者を集約し、約700名体制で技術開発を推進します。当社が世界各地で展開する技術開発の中心と位置づけており、グローバルでの産・官・学連携を積極的に進め、...
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難治性の白血病が発症するメカニズムの解明に成功 −新たな創薬に期待− <概要> 染色体転座という遺伝子異常によってMLL遺伝子が異なる遺伝子と融合するとMLLキメラと呼ばれる異常タンパク質が生じ、このタンパク質が働くと難治性の白血病を引き起こす。このタイプの白血病は乳児の急性リンパ性白血病の80%を占め、強い抗がん剤を用いた治療や骨髄移植をおこなっても再発しやすい。我々はMLLキメラタンパク質がSL1と呼ばれるタンパク質複合体を利用して白血病発症へと導いていることを見出した。 1.背景 様々な要因で染色体が傷つけられると、細胞はその損傷部位を修理しようと試みる。しかし、その損傷部位の修復時...
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京大、銅−アルミニウム合金の結晶粒径を超微細化し高強度と延性両立に成功
構造材料の変形挙動に新たな視点 −強さとねばさを兼備した材料開発へ− ■概要 京都大学・構造材料元素戦略研究拠点(Elements Strategy Initiative for Structural Materials:ESISM、拠点長:田中 功・京都大学教授)は、銅−アルミニウム(Cu−Al)合金の結晶粒径を再結晶状態で600nm(0.6μm)まで超微細化し、高い強度(通常粒径材に比較して5.6倍の降伏応力)と延性(引張伸び40%)を両立させることに成功しました。金属材料において高い強度と大きな延性を両立させるためには、変形後期まで十分な加工硬化特性を持たせることが必要ですが、Cu−Al合金では、通常の転位の他に積層欠陥や変形双晶が塑性変形の担い手として...
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京大など、植物の体内時計が日の長さと温度の情報を異なる組織で処理していることを発見
植物の体内時計が日の長さと温度の情報を 異なる組織で処理していることを発見 <ポイント> ・植物の体内時計は組織を単位として半ば独立に生理応答を制御していることを示した。 ・植物の温度情報の処理における、表皮の体内時計の重要性を初めて示した。 ・植物組織の体内時計機能は、植物の精密な成長調節法開発のターゲットとして期待。 JST戦略的創造研究推進事業において、京都大学の遠藤 求 准教授らは、植物の体内時計の働きを組織レベルで阻害する手法を用いて、各組織における体内時計の生理的意義を明らかにすることに成功しました。 本研究グループの先行研究から、動物のような体内時計(注1)の機...
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多能造血前駆細胞を無限に増幅させる方法を開発 −血液のもととなる造血幹細胞移植への応用が可能− <要旨> 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター 融合領域リーダー育成(YCI[1])プログラムの伊川友活上級研究員、京都大学再生医科学研究所 再生免疫学教室の河本宏教授らの共同研究チーム(※)は、多能造血前駆細胞[2]を生体外で増幅させる新しい培養方法を開発することに成功しました。 血液のもととなる造血幹細胞[2]は成体では骨髄に存在し、赤血球や血小板、白血球[3](免疫細胞)などの血液細胞を作ります。これまで、生体外で造血幹細胞を増幅させる方法が盛んに研究されていますが、...
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免疫生物研究所、遺伝子組換えカイコによるラミニン511−E8生産の成功と製造方法を確立
遺伝子組換えカイコによるラミニン511−E8生産の成功と iPS細胞等培養用試薬としての実用化に向けた取り組みのお知らせ 当社は、遺伝子組換えカイコによるヒトラミニン511−E8フラグメント(ラミニン511−E8)の生産に成功し、iPS細胞等の培養足場材として有効であるラミニン511−E8を安価に製造する方法を確立いたしました。さらに、ラミニン511−E8の独占的販売権を有する株式会社ニッピ(ニッピ)による研究用試薬の販売へ向け、同社との売買取引契約締結等の協議を開始しましたので、お知らせいたします。 【概要】 ラミニン511−E8は、細胞外マトリックス成分の一つであるラミニン511の細胞...
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筑波大など、水素の高速核スピン変換のメカニズムを実験的に立証することに成功
水素の高速核スピン変換のメカニズムを実験的に立証 〜効率的な水素利用に向けた量子力学的アプローチ〜 ■研究成果のポイント 1.多孔性配位高分子 注1)に吸蔵された水素分子の配列変化とそれに伴う核スピン状態の変化を世界で初めて観測しました。 2.細孔内の電場勾配 注2)を実験から求め、電場勾配が核スピン状態の変換を促進していることを示しました。 3.多孔性物質の細孔内部の電場を利用した新機能の開拓が期待されます。 国立大学法人筑波大学数理物質系 西堀英治教授と国立研究開発法人産業技術総合研究所再生可能エネルギー研究センター 小曽根崇産総研特別研究員、国立大学法人京都大学物質...
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骨を壊す破骨細胞をつくる新しいメカニズムの解明 −がんの骨転移に伴う骨破壊を抑える新しい治療法に期待− 慶應義塾大学医学部の堀内圭輔特任准教授、東門田(とうもんだ)誠一特任助教らの研究グループは、マウスを用いた実験で、破骨細胞(注1)の分化過程で小胞体ストレス(注2)が誘導されること、さらにこの小胞体ストレスが破骨細胞の分化を増強し、骨の破壊・吸収を促進させることを発見しました。 高齢化社会に伴い、骨の力学的強度が低下してしまう骨粗鬆症患者は近年上昇傾向であり、その患者数は、わが国で1300万人以上とも言われています。また近年、がん患者も従来に比較して長い生命予後が得られる...
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東大など、複合体RISCが標的RNAを素早く正確に切る仕組みを解明
RNAiの仕組みに1分子観察で迫る 〜複合体RISCが標的RNAを素早く正確に切る仕組み〜 1.発表者: 姚 春艶(東京大学大学院新領域創成科学研究科 研究員(当時)、現・中国第三軍医大学 准教授) 佐々木 浩(東京大学分子細胞生物学研究所 助教) 上田 卓也(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授) 泊 幸秀(東京大学分子細胞生物学研究所 教授) 多田隈 尚史(京都大学物質細胞統合システム拠点 特定研究員) 2.発表のポイント: ◆小さなRNA(注1)が特定のタンパク質の合成を抑えるRNAi(注2)という現象は、医療への応用が期待されていますが、従来は、RNAiが作用している様子を観察することがで...
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東大、胸腺のタンパク質分解酵素が作り出す「正の選択」をする自己ペプチドを解明
自己と非自己を認識するT細胞が成熟するまでの“教育機構”に迫る 〜胸腺のタンパク質分解酵素が作り出す「正の選択」をする自己ペプチドの解明〜 1.発表者: 村田 茂穂(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 教授) 佐々木 克博(研究当時:東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程学生、現:京都大学大学院医学研究科 研究員) 大手 友貴(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 博士課程2年) 2.発表のポイント: ◆私たちの身体に侵入した異物を認識して退治するT細胞は、その成熟過程で非自己を認識することのできる有用なものが選別される(正の選択)過程があります。 ◆胸腺のみに見ら...
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理研と阪大、細胞分化の途中過程における細胞状態の変遷の可視化に成功
細胞の分化状態の可視化に成功 −ラマン散乱分光スペクトルによる“細胞指紋”の応用− ■要旨 理化学研究所(理研)生命システム研究センター先端バイオイメージング研究チームの市村垂生研究員、渡邉朋信チームリーダー、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの藤田英明准教授らの共同研究チーム(※)は、ラマン散乱光[1]の分光スペクトル[2]を用いて、細胞の分化状態を非染色かつ非侵襲で識別し、細胞分化の途中過程における細胞状態の変遷を可視化することに成功しました。 正常細胞とがん細胞との識別や良質な人工多能性幹細胞(iPS細胞)[3]の仕分けなど、細胞の種類や分化状態を判断するために、近年...
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動物の新しい特徴が進化する仕組みの一端を解明 −ショウジョウバエのcis制御領域の獲得によるwingless発現領域の獲得− <概要> 1.背景 生物が、進化の過程でそれまでになかった性質を獲得する仕組みについては不明な点が多く残されています。近年、ゲノム情報(生物の全遺伝情報)が多く解読され、生物どうしのゲノムを比較できるようになりました。その結果、発生システムの根幹をなす遺伝子は極めて良く保存されていることがわかってきました。一方で、生物は多様な形態や性質を持っています。この不一致は、どのように説明されるべきでしょうか? 1975年、キングとウィルソンは、当時わかり始めたヒトとチンパン...
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ローランド、GLMとEVスポーツカー「Tommykaira ZZ」用のサウンド・システムを共同開発
電気自動車のベンチャー企業“GLM”と電子楽器メーカー“ローランド”がコラボレーション 近未来サウンドを体感できるEVスポーツカー登場 〜環境に配慮しながらスポーツカーを楽しめる〜 ローランド株式会社(社長:三木 純一 http://www.roland.co.jp/ 以下、ローランド)とGLM株式会社(社長:小間 裕康 http://glm.jp/ 以下、GLM)は、従来にはない近未来的な走行音で、運転状況に応じてさまざまに変化する電気自動車(以下EV)向けのサウンド・システムを共同開発し、国産初の量産EVスポーツカー「Tommykaira ZZ」のオプションとして、GLMより2015年秋に販売開始します。 ・参考画像は添付の関連資料を参照 自動車の運転に...
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アークレイ、京大内の国際科学イノベーション棟にサテライトラボを開設し再生医療支援機器の研究開発を推進
再生医療支援機器の研究開発を推進 〜京都大学内国際科学イノベーション棟にサテライトラボを開設〜 アークレイ株式会社は、京都大学本部構内に建設されたCOI(センター・オブ・イノベーション)プログラム(※1)の新しい活動拠点「国際科学イノベーション棟」に新たにサテライトラボを設置します。再生医療研究の中心的研究機関である京都大学内に研究室を構えることで、再生医療支援機器のさらなる研究開発を推進します。 アークレイ株式会社(以下、アークレイ)は、COIの新しい活動拠点「国際科学イノベーション棟」にサテライトラボを新設します。「国際科学イノベーション棟」は、COI参画企業がアンダーワンルーフ...
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東北大、寄生者の違いがオトシブミが作る葉巻「落とし文」の多様さをつくることを解明
寄生者の違いが、オトシブミが作る葉巻「落とし文」の多様さをつくる 【概要】 −オトシブミは(図1)、卵を産んだ葉っぱを様々な形に切ったり、巻いたりして、地面に落とす −道端にわざと落とした手紙「落とし文」(図2)に似ていることからオトシブミと呼ばれており、種によって、葉っぱの加工方法は様々(図3) −どのような葉っぱの加工方法をとるかに、卵から孵化した幼虫に寄生する寄生者(寄生蜂)の種類が影響していることを解明 −生物の作り出す構築物の多様さに、寄生者と植物の相互の進化(共進化)が影響していることを示唆 ※図1〜3は添付の関連資料を参照 【背景】 オトシブミ科の甲虫は、...
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帝健、京大などと12誘導心電の迅速・適切な計測ができるウェアラブル電極布を開発
京都大学、京都高度技術研究所との共同研究 心電計測ウェアラブル電極布の開発について 帝人グループで、健康・快適・防災・安全をテーマにした高機能繊維製品の製造・販売を展開している株式会社帝健( http://www.kk-teiken.co.jp/ )(本社:大阪市中央区、社長:長澤 正幸)は、京都大学医学部附属病院医療情報企画部および公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)との共同研究により、西陣織の技法を用い、着用するだけで12誘導心電の迅速・適切な計測ができるウェアラブル電極布を開発しました。 ※製品画像は添付の関連資料を参照 心臓疾患は日本人の死因の第2位を占めており、心臓疾患による救急搬送の件数は年々増...
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大腸がん悪性化の機構を解明 −新規治療法・予後予測マーカー開発へ期待− 京都大学大学院医学研究科の武藤 誠 名誉教授(現国際高等教育院特定教授)、園下将大 准教授らの研究グループは、Aesの消失で促進されるNotchシグナルに依存する転写によって大腸がんの浸潤・転移が促進される機構を解明することに成功しました。 本研究成果は、米国癌学会「Cancer Discovery」誌の電子版に掲載されました。 ■原著論文: 「Notch−Dab1−Abl−RhoGEFタンパクTrio経路を介した大腸がん浸潤と転移の促進」 ■原著者: 園下将大(*)、板谷喜朗、柿崎文彦、崎村建司(◇)、寺島俊雄、勝山裕、坂井義治、武藤 誠(京都大学大学院医学...
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昆虫が有性生殖と単為生殖を切り替える仕組みを解明 −シロアリ女王、卵の孔を閉じて精子通さず− <概要> 松浦健二 京都大学大学院農学研究科教授と矢代敏久 同特定研究員は、昆虫のメスが卵の表面にある卵門(精子が入るための孔)を閉じることによって有性生殖から単為生殖に繁殖様式を切り替える仕組みを発見しました。今回発見された単為生殖へのスイッチの仕組みは、メスがオスからの干渉を受けることなく単為生殖を行うことができることを意味しており、昆虫の単為生殖の新しい進化経路を示すものです。 本研究成果は、米国科学誌「Proceeding of the National Academy of Sciences USA(PNAS)」のオンライン速報版に...
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東洋エンジニアリング、内部熱交換型蒸留システム「SUPERHIDIC」を実用化
内部熱交換型蒸留システムを世界初の実用化 〜従来比で約5割の高い省エネルギー化を実現〜 東洋エンジニアリング株式会社(TOYO、取締役社長 石橋 克基)は、2011年に特許を取得した省エネルギー型蒸留システム「SUPERHIDIC(R)」の、商業化プロジェクトを受注しました。丸善石油化学株式会社(千葉県・市原市)のメチルエチルケトン(MEK)製造設備の蒸留塔に適用されます。 一般的に石油精製や石油化学のプラントで用いられている蒸留操作は、蒸留塔の塔底液をリボイラーで加熱すると同時に、塔頂ガスをコンデンサーで冷却する熱エネルギー消費量の多い工程です。蒸留操作の省エネルギー化については旧来より様々な技術...
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日立、北大と共同で動体追跡照射技術を適用した医療機器の製造販売承認を取得
動体追跡照射技術を適用した「陽子線治療システム PROBEAT−RT」が 薬事法に基づく医療機器の製造販売承認を取得 世界で初めて動体追跡照射技術とスポットスキャニング照射技術の組み合わせによる陽子線治療を実現 株式会社 日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、2010年に国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」の採択を受けて、国立大学法人 北海道大学(総長:山口 佳三/以下、北大)と共同開発を進めていた動体追跡照射技術を適用した「陽子線治療システム PROBEAT−RT」について、薬事法に基づく医療機器の製造販売承認を取得しました。 2014年度中に、本技術を適...
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遺伝的多様性の新しい影響を発見 わずかな性質の違いが生態系を変化させる可能性 1.発表者: 吉田丈人(東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系 准教授) 笠田 実(東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系 博士課程大学院生) 山道真人(京都大学白眉センター/生態学研究センター 特定助教) 2.発表のポイント: ◆生物のもつ遺伝的性質のわずかな違いが進化や個体数変化のあり方を変えることで、生態系に大きな影響を与える可能性を、プランクトンを用いた実験生態系により初めて実証した。 ◆生物多様性の要素のうち遺伝的多様性については、その重要性を裏付ける学術的知見が乏しい...
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〜iPS細胞は、老化による皮膚ダメージを初期化する〜 コーセー iPS細胞の皮膚科学研究への応用に着手 株式会社コーセー(代表取締役社長:小林 一俊 本社:東京都中央区)は、元京都大学iPS細胞研究所 特任教授で現コーセー研究顧問の加治和彦と共に、同一供与者から異なる年齢で得られた皮膚線維芽細胞よりiPS細胞を作製し、解析・評価しました。その結果、老化過程の痕跡である短縮した「テロメア」が供与年齢に関わらず回復していることを明らかにしました。この研究成果を10月27日から30日までフランス・パリにて開催される「第28回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)」世界大会にて発表します。 <“初期化”に...
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キヤノンMJ、MILと医用画像クラウドサービス基盤を共同開発
メディカルイメージラボと医用画像クラウドサービス基盤を共同開発 同社と同社の契約施設向けに「遠隔読影インフラサービス」を提供開始 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、このほど株式会社メディカルイメージラボ(代表取締役会長:宮坂和男、以下MIL)と医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place(メディカルイメージプレイス)」を共同で開発しました。キヤノンMJはこの基盤上で稼働させるサービスの第一弾として、遠隔読影の仕組みをクラウド方式で提供する「遠隔読影インフラサービス」を10月1日より開始します。 キヤノンMJグループは、中長期経営計...
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明治、「だし」の風味にこだわった「明治プレミアムベビーフード みかくのはじまり」を発売
〔ベビー&マザー(ベビーフード)〕 乳幼児期の味覚形成に着目! 本格的な「だし」の風味にこだわった日本初のベビーフード! 明治プレミアムベビーフード 「みかくのはじまり」 新発売 株式会社 明治(代表取締役社長:川村 和夫)は、乳幼児期からの味覚づくりをテーマに、「だし」にこだわった日本初のベビーフード「明治プレミアムベビーフード みかくのはじまり」(全8品)を、2014年9月19日から全国のドラッグストアやベビー専門店で発売いたします。 特長(1) 将来の健全な食習慣・食嗜好のために“乳幼児期の味覚形成”に着目した日本初のベビーフード 特長(2) 京都大学 伏木教授との共...
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YKK AP、今ある窓を活かして耐震性能を向上する耐震補強フレームを発売
窓から拡がる耐震リフォーム。快適性に安心をプラス 耐震補強フレーム「FRAME+(フレームプラス)」を10月に発売 YKK AP株式会社(社長:堀 秀充、本社:東京都千代田区、資本金:100億円)は、耐震補強フレーム「FRAME+」(以下「フレームプラス」)を2014年10月に首都圏で発売し、窓・ドアなど開口部から拡がるリフォーム事業の拡大推進に取り組みます。 「フレームプラス」は、今ある窓を活かして耐震性能を向上し、地震から家族を守る耐震補強フレームです。 これまでの耐震改修工事では、床や天井を剥がして構造躯体を補強したり、耐震性能上弱点となる開口部を減らして壁にしたりすることで耐震性能を...
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日立マクセル、超臨界ナノ分散技術を用いたナイロン樹脂めっき用「マスターバッチ材料」を開発
クロム酸前処理を不要とし、環境に配慮した ナイロン樹脂めっき用「マスターバッチ材料」を開発 〜マクセル独自の超臨界ナノ分散技術を応用〜 日立マクセル株式会社(取締役社長:千歳 喜弘/以下、マクセル)は、京都大学・大嶋正裕教授の協力のもと、マクセル独自の超臨界ナノ分散技術を用い、ナイロン樹脂めっきに必要なパラジウム触媒を微分散させた「マスターバッチ材料」と「無電界めっきプロセス」を開発しました。 このプロセスでは、従来の樹脂めっきでは必要であったエッチング工程が不要となり、クロム酸等の前処理なしにナイロン樹脂成形品の表面に密着力に優れたニッケル・リン無電界めっき膜を形成するこ...
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ニプロなど、ヒト多能性幹細胞(ES/iPS細胞)の新たな三次元培養法に用いる培養バッグ試作品を開発
ヒト多能性幹細胞(ES/iPS細胞)の新たな三次元培養法に用いる培養バッグ試作品を開発 ―大量培養・大規模生産を可能に― ニプロ株式会社と京都大学物質−細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス、拠点長:中辻憲夫)は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究プロジェクト「ヒト幹細胞実用化に向けた評価基盤技術開発」(※1)のうち中辻教授が率いるチームにおいて、京都大学と日産化学工業株式会社により新たに開発された2種類の機能性ポリマーを用いたヒト多能性幹細胞(ES/iPS細胞)の三次元大量培養法(※2)に使用できる培養バッグ試作品を開発しました。この新たな三次元培養法は、高品...
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世界で初めて、溶液反応の超高速時間・角度分解光電子分光に成功 ―溶液化学反応の機構解明に前進― <本研究成果のポイント> ○水溶液中の化学反応機構を解明する新しい研究手法を開発 ○水溶液の表面近くで起こる電子移動反応を解明 ○水溶液の表面に捕捉された電子の探索 京都大学(松本紘総長)、Wurzburg大学(Alfred Forchel 学長)、理化学研究所(野依良治理事長)は、世界で初めて、液体表面近くで起こる電子移動反応をリアルタイムに観測するフェムト秒[1]時間・角度分解光電子分光[2]に成功しました。これは、京都大学大学院理学研究科の鈴木俊法教授(理化学研究所光量子工学研究領域分子反応ダイナミ...
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慶大と味の素、未分化iPS細胞を安価に大量培養するための汎用培地を開発
未分化ヒトiPS細胞の安価かつ高性能の大量培養培地の開発に成功 −iPS細胞を用いた再生医療の実現化に向けて− 心筋梗塞、拡張型心筋症(注1)などの重症心不全では、数億個もの心筋細胞が失われていますが、ヒトは失われた心筋細胞を元に戻す自己再生能力がありません。このため、幹細胞から心筋細胞を再生し、これを患者の心臓に移植する再生医療が注目されています。胚性幹細胞(ES細胞)(注2)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)(注3)は、神経細胞や心筋細胞などあらゆる細胞種へと分化できる能力を持つことから、再生医療の細胞源として期待されています。しかし、iPS細胞の多分化能を維持しつつ培養するには繊細な注意...
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島津製作所、活きたナノ世界を観る高分解能走査型プローブ顕微鏡を発売
活きたナノ世界を観る 高分解能 走査型プローブ顕微鏡 SPM−8000FMを発売 −固液界面の構造計測装置としても利用可能に− *製品画像は添付の関連資料を参照 島津製作所は、走査型プローブ顕微鏡(SPM)のフラッグシップモデルとして、HR−SPM(High Resolution Scanning Probe Microscope)カテゴリに位置づけられる、周波数変調方式(FM方式)を採用した「高分解能走査型プローブ顕微鏡SPM−8000FM」を1月6日より発売します。 SPM−8000FMは、薄膜、結晶、半導体、有機材料等の試料に対し、大気中・液中においても真空中と同様の超高分解能での表面観察を可能にする初の製品です。さらに、固体と液体の界面(固液界...
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ヒトの皮膚細胞から軟骨様細胞へ直接変換に成功 『PLOS ONE』に掲載 <ポイント> ・2011年にマウスでは2つのリプログラミング(注1)因子と1つの軟骨因子を用いて、皮膚細胞から軟骨様細胞にすることを報告した。 ・今回の研究ではマウスと同じ因子を用いて、ヒト皮膚線維芽細胞から軟骨細胞様細胞にすることができた。 <1. 要旨> 王谷英達(大阪大学医学系研究科/前京都大学CiRA)、妻木範行教授(京都大学CiRA/JST CREST(注2)らの研究グループは、ヒトの皮膚線維芽細胞(注3)からiPS細胞を経ずに軟骨細胞様細胞(induced chondrogenic cell:iChon cell)へと直接変換すること(ダイレクト・リプログラミング)に...
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JSTと京大、量子ドットを用いた結晶シリコン太陽電池の高効率化に向けた設計指針を提供
量子ドットを用いた結晶シリコン太陽電池の高効率化に向けた設計指針を提供 <ポイント> ・量子ドット(中間バンド)太陽電池は高効率化を妨げる電圧の低下が課題。 ・電荷が量子ドットから取り出されることが要因であることを発見。 ・結晶シリコン太陽電池の限界を超える次世代太陽電池の高効率化に期待。 JST課題達成型基礎研究の一環として、京都大学化学研究所の太野垣(たやがき)健准教授らは、微細な半導体の結晶である半導体量子ドット(注1)を用いた太陽電池で課題であった、電圧が低下する原因を突き止めました。 現在、広く実用化されている結晶シリコン太陽電池(エネルギー変換効率20%程度)は...
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京大、皮膚バリア機能を高めることでアトピー性皮膚炎の症状を改善させる内服化合物を発見
皮膚バリア機能を高めることでアトピー性皮膚炎の症状を改善させる内服化合物を発見 椛島健治 医学研究科准教授、大塚篤司 チューリッヒ大学病院皮膚科研究員(当時、京都大学次世代免疫制御を目指す創薬医学融合拠点研究員)は、バリア機能で重要なフィラグリン蛋白の発現を促進しアトピー性皮膚炎の症状を改善させる化合物を発見しました。 本成果が、2013年9月18日(日本時間)の米国科学誌「The Journal of Allergy and Clinical Immunology」誌に掲載されます。 <概要> アトピー性皮膚炎ではバリア機能が低下することで異物に対する免疫応答が過剰に誘導され症状が悪化する可能性があります。このバリア機能...
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東大、人からイヌにうつるあくびには飼い主とイヌの絆が重要であることを証明
人からイヌにうつるあくびには飼い主とイヌの絆が重要であることを証明 1.発表者: テレサ ロメロ(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 特任研究員) 今野 晃嗣(京都大学野生動物研究センター・日本学術振興会特別研究員PD) 長谷川 壽一(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆見知らぬ人のあくびよりも飼い主のあくびの方がイヌに伝染しやすいことを明らかにしました。 ◆イヌの心拍を計測することにより、イヌにおける伝染性のあくびが不安やストレスではなく飼い主とイヌの絆や共感によって大きく影響されることを初めて明らかにしました。 ◆人間社会で活...
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ヤクルト、乳酸菌「L.カゼイ・シロタ株」の継続摂取が乳がん発症リスクを低減
乳酸菌「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」の継続摂取が乳がん発症リスクを低減 〜週4回以上の摂取で乳がん発症リスクが35%低減〜 株式会社ヤクルト本社(社長 根岸 孝成)では、乳酸菌摂取と乳がん発症との関連を検討する目的で実施された疫学研究の結果、子どもの頃も含めた過去の食習慣で乳酸菌「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」(以下、L.カゼイ・シロタ株)を習慣的に取り入れていた人に、乳がん発症リスクの低減効果が認められましたので、お知らせします。 これまでに行われてきた乳がんの予防に関する研究では,子どもの頃も含めた過去の食習慣との関連を調べたものは数例しかありません。今回の結...
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理化学研究所、マウス生殖細胞から特徴的なエピゲノム領域を発見
マウス生殖細胞から特徴的なエピゲノム領域を発見 −従来不可能だった100個程度の細胞からのゲノム修飾解析技術を開発− <ポイント> ・超微量解析技術により生殖細胞に特有な低メチル化DNA領域を発見 ・生殖細胞に特有な遺伝子発現とエピゲノム関連の解析に有用なリソースを特定 ・細胞分化や発がんに関するエピゲノム研究を促進 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、従来では不可能だった100個程度の細胞からのDNAメチル化[1]解析を可能とする技術を開発しました。この技術を用いてマウス胎児などから得られる少数の細胞を解析したところ、生殖細胞特有な遺伝子の発現に関わる低メチル化DNA...
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タカラバイオ、ニッピとヒトiPS細胞を培養するための研究用試薬の販売契約を締結
ヒトiPS細胞を培養するための研究用試薬の販売契約を締結 タカラバイオ株式会社は、株式会社ニッピが製品化したヒトiPS細胞の培養等に使用するラミニンフラグメントを、当社が全世界で販売する契約を本日付で締結しました。当社は、当該製品の日本での販売を本年7月16日より開始します。 ヒトiPS細胞やヒトES細胞のような多能性幹細胞の培養には、培養容器に“足場”となる材料が必要となります。従来では、この“足場”となる材料として主にマウスの細胞が使用されていますが、この培養方法ではヒト多能性幹細胞を再生医療に利用する場合に、この“足場”材料のマウスの細胞の混入など、安全性に問題があります。動物細...
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京大など、シロアリの社会に血縁選択がはたらいていることを実証
オスとメス、どちらが得か?昆虫社会の損得勘定−シロアリで初めて血縁選択理論の実証に成功− 松浦健二 農学研究科教授、小林和也 産学官連携研究員、長谷川英祐 北海道大学准教授、吉村仁 静岡大学教授、エドワード・バーゴ ノースカロライナ州立大教授らのグループは、生物の社会性の進化を説明する中心理論である血縁選択理論を2倍体の生物で検証する方法を確立し、シロアリの社会に血縁選択がはたらいていることを初めて実証することに成功しました。 これまで、血縁選択理論はアリやハチなど半倍数性という特殊な遺伝様式の社会性昆虫では実証研究が進められてきましたが、われわれヒトと同じように両性と...
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アステラス製薬と京大、ヒトiPS/ES細胞からネフロン前駆細胞を効率よく作製する方法を発見
アステラス製薬と京都大学iPS細胞研究所: ヒトiPS/ES細胞からネフロン前駆細胞を効率よく作製する方法を発見 〜国際幹細胞学会第11回年次総会で発表〜 アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)と京都大学iPS細胞研究所(所在地:京都、所長:山中 伸弥、英名:Center for iPS Cell Research and Application(CiRA))は、腎臓の再生医療に関する両者の共同研究において、ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)およびヒト胚性幹細胞(ES細胞)から腎臓を再生する過程の一つの段階を効率よく進める方法を発見しました。このたび、この結果を国際幹細胞学会(英名:International Society for Stem Cell...
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京大、植物病原性カビの拡大・蔓延をブロックする抵抗性に必要な因子を発見
病原性カビの侵入を許してしまった植物の奥の手とは? 高野義孝 農学研究科准教授、晝間敬(ひるまけい)日本学術振興会特別研究員(現マックスプランク研究所)らの研究グループは、植物病原性カビの侵入を許した後、植物がその後のカビの拡大・蔓延をブロックする抵抗性に必要な因子の発見に成功しました。 この研究成果は2013年5月20日の週(米国東部時間)に米国科学誌「米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)」のオンライン版に掲載されることになりました。 <研究の背景> 病害による世界の農業生産被害は10〜20%にまで達しており、これは8億人の食糧に値します。...
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慶大など、小中学校の学級規模の縮小は必ずしも学力の格差解消にはつながらないなど研究成果を発表
小中学校の学級規模の縮小は、必ずしも学力の格差解消にはつながらない 〜学力テストの得点分析による研究成果〜 慶應義塾大学経済学部赤林英夫教授(教育経済学)と日本学術振興会特別研究員(PD)の中村亮介(2013年3月まで慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程)は、情報開示請求により提供を受けた全国学力・学習状況調査(全国学テ)と横浜市学習状況調査の学校別平均点データを利用して、学級規模の縮小が学力の伸びに与える影響を分析し、国際的専門誌で公表しました。 分析の結果、小学6年生・中学3年生の国語と算数(数学)の中では、小学校の国語を除き、学級規模縮小の効果を確認することはできませ...
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農業生物資源研究所など、コメの粒の長さと重さに関わる遺伝子を発見
お米の粒の長さと重さに関わる新規遺伝子を発見 −ごく限られた品種しか持っていない有用遺伝子による品種改良に期待− <ポイント> ・お米の粒を長くかつ重くする遺伝子を特定しました。 ・この遺伝子は、ごく限られた栽培品種にしか存在しない遺伝子であることがわかりました。 ・この遺伝子を育種に利用することで、収量性や品質の安定性が向上した品種の開発が期待されます。 <概要> 1.(独)農業生物資源研究所(生物研)は、東洋大学、京都大学と共同で、インドのインディカ型イネ品種「カサラス」から、お米の粒を長くかつ重くする遺伝子「TGW6」を特定しました。 2.カサラスのTGW6遺伝子と対立する...
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チンパンジーも他者の表情を素早く察知−脳波測定による解明− 平田聡 霊長類研究所特定准教授らの共同研究グループは、チンパンジーが情動的画像を見る際の脳内処理について、世界で初めて脳波測定によって明らかにしました。チンパンジーのおびえた表情などを捉えた情動画像と、穏やかにくつろぐ姿などを捉えた中立画像をチンパンジーに見せ、その際の脳波を比較したところ、画像が表示されてからおよそ210ミリ秒(0.21秒)以降に両者で明確な違いが生じることを発見しました。 本研究成果は、2013年2月26日(英国時間10時00分)に、英国の総合科学誌ネイチャーの姉妹誌「Scientific Reports」に掲載さ...
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千葉大や京大など、V型ATPaseの回転分子モーター部分の詳細構造を解明
骨粗鬆症やがん転移に関与する分子モーターの回転の仕組みを解明 ― 明らかになった構造と動作原理に基づいた治療薬の開発が可能に ― 千葉大学大学院理学研究科の村田武士特任准教授(JSTさきがけ研究者、理化学研究所客員研究員)らは、たんぱく質ナノモーター(注1)であるV型ATPaseの回転分子モーター部分の詳細構造を世界で初めて解明しました。これにより、ATPのエネルギーが回転運動に変換される仕組みの大枠が原子レベルで明らかになりました。骨粗鬆症やがんなどの疾病に関与するV型ATPaseを阻害する方法の予測が可能となり、立体構造に基づいた治療薬の創製に繋がるものと期待されます。 本研究は文部科学省ターゲ...
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パテント・リザルト、大学・TLO対象の遺伝子関連技術の特許総合力ランキングを発表
大学・TLO 遺伝子関連技術の特許総合力ランキング トップ3は九州大学、岡山大学、京都大学 大学・TLOにおいて特許出願が多い技術分野の1つに「生命工学」が挙げられます。そこで弊社は、大学・TLOを対象として「生命工学」分野の中でも「遺伝子」に関連する技術に着目し、各機関の競争力に関する調査を行いました(注1)。 1993年から2012年9月末までに日本の特許庁で公開された関連特許4,084件を対象に、個別特許の注目度を指数化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量の両面から総合的に評価しました。 集計の結果、1位 九州大学、2位 岡山大学、3位 京都大学とな...
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慶大、ブンチョウが人間のことばの微妙な音声的ニュアンスを聞き分けていることを確認
ブンチョウも人間の言語の微妙な音声的ニュアンスが分かる 慶應義塾大学文学部の渡辺茂教授他は、文学部心理学専攻学生(実験当時)の直井望とともに、ブンチョウが人間のことばの微妙な音声的ニュアンスを聞き分けていることを実験で確かめました。 人間の会話では、言葉の意味内容そのものも大切ですが、同時にそれがどのように話されるかで全く違う情報を伝えることができます。同じ内容でも「そうですか!」と賞賛の気持ちを伝えることもできますし、「そうですかあ?」と疑念の気持ちを伝えることもできます。この微妙な音声の違いは私たちが人間だから分かるのでしょうか? 研究グループではブンチョウに同じ「...
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京大、DNA/RNAを分離・濃縮する熱泳動の分子構造依存性を解明
DNA/RNAを分離・濃縮する熱泳動の分子構造依存性を解明 −温度勾配で分子を操作、構造変化を検出する新技術へ− 前多裕介 白眉センター特定助教らの研究グループは、高分子溶液中に温度勾配を形成することで起こる熱泳動現象がDNAやRNAの折り畳み構造に応じて分離するメカニズムを明らかにしました。DNAやタンパク質、コロイド粒子などの物質が温度勾配のもとで低温側に一方向に泳動される熱泳動現象が知られています。近年、熱泳動の物理的機構の研究が世界中で活発に行われるとともに、熱泳動を利用した新しい分析技術の開発が進められています。 本研究では、高分子溶液中における熱泳動が添加高分...
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東大、止まっている図形が動いて見える錯覚を感じているときの脳活動を解明
止まっている図形が動いて見える錯覚を感じているときの脳活動を解明 1.発表者:村上郁也(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 准教授) 2.発表のポイント: ◆周辺に運動図形を与えると中心の静止図形が反対方向に動いて見える「誘導運動」錯覚が生じている際に、その生じ方と相関して活動の大きさが変わる大脳皮質領域を発見した。 ◆運動の空間的文脈効果を処理しているヒト脳部位を初めて同定した。動きの有無で生じる相対運動への反応でなく、周辺との動きの対比を処理している脳活動を初めて見出した。 ◆錯覚図形を周辺に与えて中心の図形を見やすくする「錯視メガネ」のような応用に将来的につながり...
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アカゲザルにおける味覚関連遺伝子群の発現様式を解明 [発表者] 石丸 喜朗(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任助教) 阿部 美樹(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・修士課程学生(当時)) 朝倉 富子(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任教授) 今井 啓雄(京都大学霊長類研究所分子生理部門・准教授) 阿部 啓子(東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻・特任教授) <発表のポイント> ◆どのような成果を出したのか ヒト近縁種であるアカゲザルにおいて、味覚受容体等がどのように発現しているかを詳細に解析し、これま...
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日立と京大、石英ガラスにCD並み容量のデジタルデータを記録・再生する技術を開発
石英ガラスの内部にCD並み容量のデジタルデータを 記録・再生する技術を開発 数億年のデータ保存に耐えるデジタルアーカイブを実現 株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、京都大学工学部 三浦清貴研究室と共同で、デジタルデータの半永久的保存を目指して、耐熱性・耐水性に優れている石英ガラス内部に、コンパクトディスク(以下、CD)並みの容量のデータを記録・再生する技術を開発しました。データの記録にはレーザーを使用し、再生には光学顕微鏡を用います。この技術は、レーザーの焦点位置を変えることによって石英ガラス内部に多層の記録層を作製することから、高い記録密度が得られ...
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田中貴金属、「非磁性合金を用いた脳動脈瘤用塞栓治療コイル」が経産省委託事業の採択候補
田中貴金属工業らによる「非磁性合金を用いた脳動脈瘤用 塞栓治療コイルの開発」が、経済産業省の委託事業に採択へ 〜MRIで金属アーチファクトを生じない世界初の塞栓コイル、2017年以内に市場投入を目指す京都大学、マルホ発條工業と共同開発〜 田中貴金属工業株式会社(※1)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡本英彌)は、国立大学法人京都大学再生医科学研究所の岩田博夫教授及び児玉智信研究員、並びにマルホ発條工業株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:奥康伸)と共同で開発する「非磁性合金を用いた脳動脈瘤用塞栓治療コイル」が、経済産業省の委託事業「平成24年度課題解決型医療...
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京大、ミクロな磁気円盤におけるスピン状態の対称性の破れを発見
ミクロな磁気円盤におけるスピン状態の対称性の破れを発見 小野輝男 化学研究所教授、山田啓介 同大学院生(現パリ南大学研究員)は、葛西伸哉 物質材料研究機構主任研究員、仲谷栄伸 電気通信大学教授、佐藤知徳 同大学院生、およびローレンスバークレイ研究所のPeter Fischer博士、Mi−Young Im博士との共同研究で、ミクロな磁気円盤におけるスピン状態の対称性の破れを見出しました。 この成果は、英国科学誌Nature Communications誌に2012年8月1日にオンライン公開されました。 <概要> 直径が数マイクロメートル程度の磁気円盤を作ると、磁化が円盤面...
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京大、100kW風車を搭載した浮体式洋上風力発電施設の洋上設置に成功
100kW風車を搭載した浮体式洋上風力発電施設の洋上設置に成功 −系統連系を行う浮体式洋上風力発電施設としては国内初 このたび、京都大学を含む環境省浮体式洋上風力発電実証事業委託業務の受託者グループは、系統連系を行う浮体式洋上風力発電施設としては国内初となる100kW風車を搭載した浮体式洋上風力発電施設の長崎県五島市椛島周辺海域での洋上設置を6月9〜11日に実施し、これに成功しました。本成果は、本学が戸田建設株式会社、日本ヒューム株式会社、佐世保重工業株式会社とともに2009年9月に実施したハイブリッドスパー型10分の1モデルによる浮体式洋上風力発電プラットフォーム実海域実...
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中部電力、2000MPa級の強い電磁力に耐える次世代超電導コイルを開発
次世代超電導コイル開発に成功−世界最高強度の電磁力に耐えるコイルの実現− 超電導技術は、電気抵抗を発生させることがなく、損失なしで大容量の電流や強磁場を取り扱うことができるため、電力分野において大変魅力的な技術です。当社は現在、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から「イットリウム系超電導電力機器技術開発」のうち、電気をコイルに貯蔵する超電導電力貯蔵装置(SMES)の開発(注1)を受託し、次世代超電導コイルの開発を進めております。 本開発では、超電導線材にイットリウム系化合物(注2)を用いることで、従来の金属系超電導SMESより、コンパクトでエネル...
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理化学研究所とJST、ヘビー級ケトン「ゲルマノン」の合成・単離に成功
ヘビー級ケトン「ゲルマノン」の合成・単離に初めて成功 −電荷が分かれた構造は分子の結合論・反応論の総合的理解に貢献− 本研究成果のポイント ○ケトンの炭素をゲルマニウムに置換したヘビー級ケトン「ゲルマノン」を初めて合成 ○ケトンとは反応しない二酸化炭素が、ゲルマノンとは反応して環状化合物を生成 ○新しい化学反応・触媒反応の開拓と新たな機能性物質デザインの可能性を開く 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、安定な有機化合物であるケトン(※1)の炭素原子をゲルマニウム(Ge)に置換したヘビー級ケトン「ゲルマノン」の合成・単離に初めて成功し、ケトンにはない反応性を見いだしまし...
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NEC、aLabが地震対策ソリューションで協業 日本電気株式会社(以下NEC)、株式会社aLab(以下aLab社、(注1))はこのたび、aLab社が開発した小型の地震計測システム「IT強震計センサ」とこれを活用した地震対策ソリューションの拡販に向け協業します。 昨今、ビルや公共建築物、住宅などの建物や建物内部の安全性を確認する地震対策のニーズが高まっています。aLab社は、体感震度以下の弱い地震動も利用可能な高精度かつ小型で低価格な地震計「IT強震計センサ」を開発し、これまで東京大学地震研究所、京都大学防災研究所、東京工業大学、名古屋大学、横浜国立大学、関西地震観測研究...
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葉が平たい形に成長するメカニズムを解明 葉は光を受けてCO2を吸収し、栄養分を作り出す光合成をおこなう場所です。葉は通常、平たい形で、表側と裏側に違いがありますが、これらは多くの光を集めて効率の良い光合成をおこなうために大事な特徴です。葉は、表裏方向へはあまり伸びず横方向への伸長がよく起こることで、平たい形に成長します。近年のシロイヌナズナなどのモデル植物を用いた分子遺伝学的な研究から、表側と裏側それぞれの性質を決める一連の遺伝子群が、表裏の違いを生み出すだけでなく、横方向への成長にも関わることがわかってきました。しかしながら、横方向への成長を引き起こす詳しいしくみはわか...
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血液適合性を飛躍的に向上させる革新抗血栓性材料を開発 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:)は、このたび、独自の機能性高分子設計技術を駆使し、高い血液適合性を実現できる革新抗血栓性材料の開発に成功しました。本材料で表面処理した血栓捕捉フィルターについて、PTMC研究所(代表 井上寛治医師)および京都大学大学院医学研究科心臓血管外科(坂田隆造教授)と共同で実施した血管内留置モデル試験(in vivo試験)において、従来品に比べて留置時間を20倍以上延長し、当該フィルター表面で血栓形成が抑制されることを実証しました。 カテーテルなどの医療機器が血液と接触すると、血液中の血...
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京大と英国オックスフォード大、DNA分子モーターの動きをナノスケールでコントロールする事に成功
DNA分子モーターの動きをナノスケールでコントロールする事に成功 −ナノ・メゾ空間での分子ロボットの開発へ− 科学技術振興機構(JST)課題達成型基礎研究の一環として、京都大学(総長:松本紘)と英国オックスフォード大学(総長:クリス・パッテン)は、約100nmのDNA平面構造上に作成した経路で、DNAで作成した分子モーターの進行をナノスケールの精度で人為的にコントロールする技術を世界で初めて実現しました。これらの人為的な分子の運動の操作は、狙った所への分子の運搬や分子ロボットの基礎に役立つ技術となります。 杉山弘 物質−細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)・理学...
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コーセー、広い波長域の紫外線を防御する効果を付与した日やけ止め化粧料を開発
コーセー、”ブロードスペクトラム日やけ止め化粧料”を開発 光線過敏症患者の疾患予防に対する有用性を実証 株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)は、従来より広い波長域で高い紫外線防止効果を持つ”ブロードスペクトラム(幅広い紫外線吸収スペクトルをもつ)日やけ止め化粧料”を開発しました。この日やけ止め料を、研究用製剤として京都大学大学院医学研究科皮膚生命科学講座皮膚科学分野を中心とした研究グループに提供したところ、同研究グループにより実施された臨床試験の結果から、光線過敏症患者の疾患予防に対する有用性が実証されました。 この研究成果については同研究グル...
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京大、水素原子の連続リレー移動反応の直接観察と微視的機構を確立
もっとも軽い元素である水素原子(プロトン)の連続リレー移動反応の直接観察と微視的機構を世界で初めて確立 水素結合を介してプロトンが伝わる様子を観察し、そのメカニズムを解明することに、奥山弘 理学研究科准教授、上羽弘 富山大学理工学部教授らのグループが成功しました。この研究成果は、物質科学の国際専門誌で最も権威あるNature Materials(ネーチャー・マテリアル)にオンライン速報として11月28日(日本時間)に公開されました。 研究の背景と概要 物質中におけるプロトン(水素イオン、H+)の移動は化学、生物学において重要な役割を果たしている。特に水素結合系におけるプロ...
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炭素12原子核の新しい励起状態を発見 −生命誕生の謎にせまる− 1.発見の概要 東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター、大阪大学核物理研究センター、京都大学大学院理学研究科、甲南大学、米国ノートルダム大学からなる研究チームは、宇宙における元素合成過程に重要な役割を果たす炭素12原子核の新しい励起状態を発見しました。今回の発見により、宇宙における元素合成過程の解明が進むと共に、生命誕生の謎に迫ることが期待できます。 2.発見の詳細 人体や地球など宇宙を構成するすべての元素はビックバン後に合成されました。ビッグバン直後に水素とヘリウムが合成され、その後、水素とヘリウ...
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生理学研究所、脳の電気信号異常である“発振”現象がパーキンソン病の運動障害の原因となることを解明
パーキンソン病の運動障害の原因となる脳の電気信号異常に新発見 <内 容> 自然科学研究機構・生理学研究所の南部篤(ナンブ・アツシ)教授の研究グループは、京都大学霊長類研究所の高田昌彦(タカダ・マサヒコ)教授らと共同で、パーキンソン病に関連する大脳基底核とよばれる脳の部位で見られる神経の電気信号の“発振”現象が、正常な神経の信号を邪魔することで、手足が動かしづらいなどの運動障害の原因となっていることを明らかにしました。さらに、研究グループは、パーキンソン病モデル動物(モデルザル)の大脳基底核の中の特定の細胞集団(視床下核)に薬物を注入し、この発振を一時的に止めることで、運動障...
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JSTと東工大、生命の発生現象やiPS化を表す細胞内の「地形」の実態を解明
発生やiPS化を表す「地形」を細胞内にプログラミング −細胞内・細胞間の遺伝子相互作用で決まる高度な振る舞いをデザインして、生きた細胞で実現− 【要 点】 ○生命の発生現象やiPS化を表す「地形」の実態を解明 ○再生医療や物質生産への応用、発生現象のより深い理解に貢献 【概 要】 東京工業大学大学院総合理工学研究科の木賀大介准教授(JSTさきがけ研究者兼任)と関根亮二院生らは、合成生物学(用語1)の手法を用い、生命の発生や人工多能性幹細胞(iPS)化を表す「地形」を細胞内にプログラミングし、細胞の状態変化をデザインする新規な手法を打ち立てることに成功した。木賀准教授らは生き...
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サノフィ・アベンティスと京都大学、2年間の包括協定契約を締結
京都大学と包括協定契約締結 サノフィ・アベンティス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ジェズ・モールディング、以下「サノフィ・アベンティス」)は、2011年10月14日付けで京都大学(総長:松本 紘)と2年間の包括協定契約を締結したことを発表しました。 本協定は、サノフィ・アベンティスが京都大学における数多くの創造的かつ革新的な研究の紹介を受け、その中から将来サノフィ・グループにとって有益になると考えられる研究テーマを見出し、共同開発につなげるものです。この協定契約によりサノフィ・アベンティスは、京都大学のライフサイエンス領域研究における革新的なシーズ・研究を包...
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京大、通常電子の1000倍にも達する「重い電子」を2次元空間に閉じ込め超伝導にすることに成功
二次元空間に「最強電子ペア」をもつ超伝導を実現 水上雄太 理学研究科物理学・宇宙物理学専攻大学院生、松田祐司 同教授、芝内孝禎 同准教授、寺嶋孝仁 低温物質科学研究センター教授らの研究グループは、通常の電子の1000倍にも達する大きな有効質量を持つ「重い電子」を、人工的に2次元空間に閉じ込め超伝導にすることに世界ではじめて成功しました。超伝導は二つの電子がペアを組むことによって生じますが、本研究では、これまでの超伝導体では実現できなかった極めて強く結合した電子ペアをもつ特異な超伝導状態が生じていることを明らかにしました。本研究成果は、英国科学雑誌「Nature Physi...
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JSTと京都大学、金属磁石の磁力を室温で電気的にスイッチすることに成功
室温で電圧による磁力のスイッチに成功 −スピンデバイスの電気的制御手法に新たな道− JST 課題達成型基礎研究の一環として、京都大学 化学研究所の千葉 大地 助教は、金属磁石の磁力を室温で電気的にスイッチすることに世界で初めて成功しました。 磁性体のキャリア濃度を電気的に制御してその性質を制御する研究は、これまで主に磁性半導体(注1)などを用いて行われてきました。ごく最近、磁性金属においても同手法を用いて磁化方向の電圧制御などが報告されるようになってきましたが、磁石の性質そのものを電気的にオンオフさせることは難しいと考えられてきました。 今回、代表的な強磁性遷移金属であ...
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横浜市立大学など、体外移植培養法を開発しマウス精子幹細胞から精子の産生に成功
横浜市立大学先端医科学研究センター及び附属病院 小川准教授らの研究グループが、 体外移植培養法を開発し、マウス精子幹細胞から精子の産生に成功!!! 〜本研究成果は、『Nature Communications』オンライン版(米国東海岸時間9月13日11時付:日本時間9月14日午前0時付)に掲載〜 横浜市立大学先端医科学研究センター及び附属病院 小川毅彦准教授(泌尿器病態学・窪田吉信教授)らの研究グループは、今年3月に培養条件下でマウスの精子幹細胞から精子産生できる技術開発を発表しました。今回はその方法を発展させた体外移植培養法を開発しました。この技術は単離された精子幹細胞や...
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帝人化成、放射線が当たると発光するプラスチック「シンチレックス」を販売開始
放射線測定器の低コスト化を実現 放射線が当たると発光するプラスチックを発売 帝人化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:酒井 和幸)は、本年9月下旬より、京都大学と放射線医学総合研究所と共同開発した、放射線が当たると発光する放射線蛍光プラスチック「シンチレックス」の販売を開始します。 〔「シンチレックス」の発光試験〕 ※画像は添付の関連資料を参照 1.「シンチレックス」とは (1)放射線蛍光プラスチック「シンチレックス」は、国立大学法人 京都大学原子炉実験所(大阪府泉南郡熊取町、所長:森山 裕丈)、独立行政法人 放射線医学総合研究所(千葉県千葉市、理事長:米倉 義晴)と...
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NICT、「世界科学データシステム」構築に向けた国際プログラム事務局に選定
全世界的な科学データシステムの構築に向けて 〜国際科学会議(ICSU)の世界で唯一の国際プログラム事務局として選定〜 独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:宮原秀夫)は、各国科学アカデミー等の取りまとめ組織である国際科学会議(*1)(ICSU)において、「世界科学データシステム」(*2)構築のための国際プログラム事務局(*3)として、世界で唯一選定されました。また、NICTは、同事務局の業務に関する覚書を国際科学会議と締結しました。 この「世界科学データシステム」には、全世界から約100箇所の研究機関が参画予定であり、これまで難しかった「全世界での科学デー...
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ベネッセ、脳科学の知見を活用した学習照明スタンド「調光式学びライトLED」を発売
「短時間集中時は青色」「長時間はオレンジ色」など活用シーンに応じて選択可能 脳科学の知見を活用した学習照明スタンド「調光式学びライトLED」を発売 −ベネッセと日立製作所の共同プロジェクト第一弾− ※製品画像は添付の関連資料を参照 株式会社ベネッセコーポレーション(代表取締役社長:福島 保/以下、ベネッセ)は脳科学の知見を活用し、学習内容に応じた6種類の光を選択できる学習照明スタンド「調光式学びライトLED」(以下、本製品)を8月1日から発売します。本製品は、脳科学に基づいた子ども向け学習用品の開発において、ベネッセと株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立...
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JSTと埼玉医科大学、がん原因遺伝子の働きなしでES細胞の多能性を維持する仕組みを発見
がん原因遺伝子の働きなしでES細胞の多能性を維持する仕組みを発見 (ES細胞やiPS細胞の安全性向上につながる可能性) JST 課題達成型基礎研究の一環として、埼玉医科大学 ゲノム医学研究センターの奥田 晶彦 教授らは、マウスのES細胞注1)(胚性幹細胞)について、多能性を保つために必須だと考えられてきたがん原因遺伝子c−Myc注2)(シーミック)の働きは、培養条件によっては必須ではないことを発見しました。ES細胞はiPS細胞注3)(人工多能性幹細胞)と同様にさまざまな細胞に分化できる能力(多能性)を持っており、その多能性を維持するために働いている因子があるとされています。...
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130年を経て,わが国最古の学校建築である体操場,今に甦る <研究成果のポイント> ・わが国最古の学校建築「体操伝習所体操場」の体操場新営仕様書,伝習所設計図書,体操器械図を新たに発掘。 ・それらを元に,これまで断片的な写真でしか知り得なかった「体操伝習所体操場」の建築形態,小屋組などの構造を詳細に再現。 <研究成果の概要> 本「体操伝習所体操場」模型(※添付の関連資料を参照)は,『体操場新築参考資料』(1879,京都大学文書館所蔵)中の「体操場新営仕様書」及び「伝習所設計図書」を丹念に読み込み,設計図面に忠実に建ち上げたもので,これまで断片的な写真でしか知り得なかった体...
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ヒト全ゲノムシーケンス解析サービスを開始 タカラバイオ株式会社は、次世代シーケンサーを用いて、ヒト全ゲノムを対象としたシーケンス解析サービスを6月1日より開始します。 現在、当社のドラゴンジェノミクスセンター(三重県四日市市)では、3機種の次世代シーケンサーを用いたゲノム解析サービスを提供しており、さまざまな生物を対象にゲノム解析サービスを展開しています。ヒトゲノム(約30億塩基対)に関しては、ヒト全ゲノムではありませんが、特定の領域(5,000万塩基対以内)を対象とした変異解析サービスを既に実施してきました。 今回、次世代シーケンサー新機種を追加導入し、総解析能力を1...
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京都大学と富士通が共同でエネルギーマネジメントの実証実験を開始 スマートコンセントを利用した省エネの研究 国立大学法人京都大学(注1)(以下 京都大学)と富士通株式会社(注2)(以下 富士通)は、株式会社富士通研究所(注3)と富士通コンポーネント株式会社(注4)が開発した、業界最小クラスの電力センサー内蔵のスマート電源タップ(以下 スマートコンセント)を活用したエネルギーマネジメントに関する実証実験を4月より開始しました。 2012年3月までの1年間、京都大学の本部がある吉田キャンパスにおいてスマートコンセントを設置し、スマートコンセントに接続された機器のコンセント単位の...
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理化学研究所、新環状化合物「テトラシラシクロブタジエン」の合成に成功
4つのケイ素で「ひし形」の新環状化合物を初合成 −正方形の4つのパイ電子はどうなるか?炭素とケイ素の違いを解明− ◇ポイント◇ ・4つのケイ素でひし形の化合物「テトラシラシクロブタジエン」を世界で初めて合成 ・4つの炭素では長方形を、4つのケイ素ではひし形を形成 ・分子の結合論に関する基礎科学の新知見が蓄積し、シリコン単体の表面科学などへ寄与 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、4つのケイ素原子でできた新環状化合物「テトラシラシクロブタジエン(※1)」の合成に世界で初めて成功し、この化合物が、4つの炭素原子でできた長方形のシクロブタジエンとは異なり、ひし形である...
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テルモ、「DuraHeart 左心補助人工心臓システム」製造販売の承認取得
テルモ、体内埋め込み型の左心補助人工心臓 厚生労働省より製造販売承認取得 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:新宅 祐太郎)は、「DuraHeart 左心補助人工心臓システム」(以下、DuraHeart)が、本日(12月8日)、厚生労働省より製造販売の承認を取得しましたのでお知らせいたします。 DuraHeartは、小型で大きな排出量が確保できる遠心ポンプ方式です。さらに、ポンプ内部の羽根車を磁力で浮上させる磁気浮上方式を採用し、血栓や血液損傷の原因となりやすい機械的な軸受けを排除しております。 日本では、2008年4月に臨床試験を開始し、2009年9月に、製造販売...
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生理学研究所、体温を感じる分子センサーがインスリン分泌を効果的に促進することを発見
体温を感じる分子センサーがインスリン分泌を効果的に促進 【内容】 自然科学研究機構・生理学研究所の富永真琴 教授および内田 邦敏 研究員の研究グループは、膵臓の細胞からインスリンが分泌される際に働く体温感受性センサーTRPM2(トリップエムツー)の働きを明らかにしました。糖尿病の新しい治療法に結びつく成果です。アメリカ糖尿病学会の専門学術雑誌“ダイアベテス(糖尿病)”に発表されます(電子版で公開されました)。 糖尿病は、膵臓から出るホルモン「インスリン」が不足したり、「インスリン」の作用が弱まったりすることで血糖値が高くなり、重篤な障害が出る病気で、日本でも4〜5人に1人...