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有機合成
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名大など、機械的強度や安定性などに優れた有機ナノチューブの簡便な合成に成功
全く新しい有機ナノチューブの簡便な合成に成功 〜延ばして、巻いて、固めて、チューブの出来上がり〜 ■ポイント ○近年、さまざまな機能を付与できる有機分子で構成された筒状の有機ナノチューブに注目が集まっている。 ○今までの有機ナノチューブは構造的な脆弱性や合成の難しさなどの問題があった。 ○機械的強度や安定性などに優れた強固な共有結合でつながる有機ナノチューブの簡便な合成手法の開発に成功した。 JST戦略的創造研究推進事業において、ERATO伊丹分子ナノカーボンプロジェクト、名古屋大学 大学院理学研究科、名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI−ITbM)の伊丹 健一郎 教授、...
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21世紀をリードする未来創造研究センターを整備 −先端材料によるコトづくりで人の暮らしを豊かにするR&Dを強化− 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)は、この度、創業の地である滋賀事業場に新たな研究拠点として、「未来創造研究センター」を整備します。当社グローバル研究のヘッドクォーターとして、未来社会に必要な機能や仕組を探究し、材料の強みを活かしたコトづくりの実現を目指す未来創造型研究・技術開発を推進・強化していきます。 「未来創造研究センター」は、未来創造型研究の中枢としてアイデア創出機能を設ける「融合研究棟」と、そのアイデアに基づいた開発品の試...
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不安定な共役イミンが起こす多様な環化反応を発見 −光学活性物質合成や生体内機能発現機構の解明に大きな手がかり− <要旨> 理化学研究所(理研)田中生体機能合成化学研究室の田中克典准主任研究員、アンバラ・ラクマット・プラディプタ特別研究員の研究チームは、不安定であり、その特性がほとんど知られていなかった「N−アルキル共役イミン[1]」が、環境や置換基の存在により6員環化合物や8員環化合物に自在に構造を変化させていることを発見しました。 N−アルキル共役イミンは窒素原子にアルキル基を持つ共役イミン[1]です。生体内に存在する共役アルデヒド(レチナール[2]や脂質代謝物など)と一級...
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東京工科大、天然色素のみを用いた「フォトクロミック材料」の開発に成功
天然色素のみを用いた「フォトクロミック材料」の開発に成功 化粧品や食品などへの応用も可能に 東京工科大学(東京都八王子市片倉町、学長:軽部征夫)応用生物学部の柴田雅史教授らの研究チームは、植物色素と化粧品や食品で使用できる原料のみを用いて、天然系のフォトクロミック材料(光の照射で色が変化する機能性材料)の開発に成功した。化粧品、食品、玩具、文具など、従来は難しかった高い安全性が求められる産業分野への応用が期待される。 本研究成果は、2015年度色材研究発表会(10月21日、一般社団法人色材協会主催)などで発表された。 【背景】 フォトクロミック材料は、可視光や紫外線の照射...
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ハーバー研究所、ミネラルカラーメイク「エアリープレストパウダー」など4品を発売
〜大地の恵みミネラルカラーメイクにエイジングケア(※1)機能をプラス〜 2015年11月1日より新発売! 『しっとりベースEX』『ミネラルリキッドファンデーション』 『エアリールースパウダー』『エアリープレストパウダー』 株式会社ハーバー研究所(所在地:東京都千代田区)は、ミネラルカラー(無機顔料)メイクアイテム、「しっとりベース EX」「ミネラルリキッドファンデーション」「エアリールースパウダー」「エアリープレストパウダー」を、2015年11月1日より全国のショップハーバー、通信販売およびインターネットにて新発売いたします。 *商品画像は添付の関連資料を参照 ハーバーは、創業...
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東工大など、液体金属ナノ粒子のサイズを繰り返し変えられるプロセスを開発
液体金属ナノ粒子のサイズを繰り返し変えられるプロセスを開発 〜光を操る新材料の開発に期待〜 ■ポイント ・液体金属であるガリウムナノ粒子のサイズを繰り返し変えられるプロセスを開発した。 ・液体ガリウムナノ粒子のサイズ変化に応じて表面プラズモン共鳴吸収を制御できた。 ・用途に応じて自由に物性を制御できるプラズモニック材料の開発が期待される。 JST戦略的創造研究推進事業において、東京工業大学の山口 章久 特任助教と彌田 智一 教授らは、液体金属(注1)であるガリウム(注2)ナノ粒子のサイズを可逆的に変化させるプロセスを開発し、金属ナノ構造体が光と相互作用して、その光を吸収する「...
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島津製作所、バイオ医薬品の凝集体分析などに最適なメタルフリーLCシステムを発売
バイオ医薬品の凝集体分析などに最適 「ProminenceイナートLCシステム」を発売 *製品画像は添付の関連資料を参照 島津製作所は、バイオ医薬品の凝集体分析など、生体高分子の分析に最適なメタルフリーLCシステム「ProminenceイナートLCシステム」を発売します。試料溶液や移動相が接する流路にPEEK樹脂などの非金属素材を採用することで、金属材質の接触によって活性が変化する恐れのある成分の安定的な分析を実現します。なお本製品は「JASIS 2015」(9月2日〜4日、幕張メッセ国際展示場)に出展します。 【開発の背景】 現在の医薬品市場は、有機合成を用いる低分子医薬品から、抗体医薬品などバイオテクノロジー技術を...
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理研、外的刺激で蛍光波長が可逆的に切り替わる有機蛍光色素を開発
外的刺激で蛍光波長が可逆的に切り替わる有機蛍光色素を開発 −力やガスを検知するカラーセンシング材料に応用期待− ■要旨 理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センター次世代イメージング研究チームの渡辺恭良チームリーダー、神野伸一郎客員研究員、谷岡卓大学院生リサーチ・アソシエイトと、内山元素化学研究室の村中厚哉専任研究員らの共同研究グループ(※)は、固体状態(結晶状態)で近赤外と青色の異なる2つの蛍光波長をもつ有機蛍光色素「cis−ABPX01」を開発し、結晶をすり潰すなどの外的刺激により、近赤外と青色の蛍光波長を可逆的に切り替えることに成功しました。 有機色素には効率良く光...
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東レ、独社と急性血液浄化治療製品の欧州8カ国での販売契約締結
急性血液浄化治療製品の欧州8カ国における販売契約締結について 東レ株式会社(本社:東京、社長:日覺昭廣(*)、以下「東レ」)は、このたび世界的な総合医療企業であるフレゼニウス メディカル ケアAG&Co KGaA(本社:ドイツ−バドホンブルグ、CEO:Rice Powell、以下「フレゼニウス」)と、東レが製造するエンドトキシン除去向け吸着型血液浄化用浄化器「トレミキシン(R)」(*1),(*2)およびポリメチルメタクリレート(PMMA)系中空糸を用いた持続緩徐式血液濾過器(*3),(*4)について、欧州8カ国における独占販売契約を締結しました。本契約により、対象地域についてはフレゼニウスが独占的に販売を行う...
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名大とJST、次亜ヨウ素酸塩触媒を用い天然型ビタミンEの高効率不斉合成に成功
次亜ヨウ素酸塩触媒を用い天然型ビタミンEの高効率不斉合成に成功 〜光学活性クロマン系医薬品の開発・製造への応用に期待〜 名古屋大学 大学院工学研究科 化学・生物工学専攻の石原 一彰 教授、ウヤヌク・ムハメット 助教、林 裕樹(博士後期課程2年生)は、光学活性次亜ヨウ素酸塩触媒による不斉(注1)酸化的六員環化反応(注2)を開発し、天然型ビタミンE(α−トコフェロール類)に代表される生物活性を有するクロマン類の形式的不斉全合成(注3)を達成しました。 抗酸化作用を持つビタミンEに代表されるクロマン類の多くはキラル化合物であり、望む薬理活性が強い光学異性体を選択的に合成することが求め...
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島津製作所、目的化合物を高い回収率で粉末化できる自動精製粉末化システムを発売
世界初の技術を導入 高純度・フリーベース・短時間で目的化合物を粉末化 自動精製粉末化システムCrude2Pureを発売 *製品画像は添付の関連資料を参照 島津製作所は、新開発のトラップ濃縮(※1)カラムを用いた自動精製粉末化技術により、未精製の有機合成品や天然物等から目的化合物を精製、高純度な粉末として回収できる世界初の自動精製粉末化システム「Crude2Pure」を発売しました。製薬業界を始め、化学、食品、公的研究機関における有機合成や天然物の化合物測定など、幅広い分野での利用が期待されます。 本システムは、トラップ濃縮後の精製・粉末化工程を自動化することで、作業者の負担を大幅に減らすとともに...
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大日本印刷グループ、機能性素材や医薬原薬などを製造する宇都宮工場を本格稼動開始
DNPファインケミカル宇都宮 7月に宇都宮工場が本格稼動開始 有機合成技術を活かし、電子材料向け機能性素材と医薬原薬を生産 大日本印刷株式会社(以下:DNP)のグループ会社である株式会社DNPファインケミカル宇都宮(*)は、機能性素材や医薬原薬などを製造する宇都宮工場(栃木県栃木市)を、7月25日に竣工させ、本格的な稼動を開始します。 *2013年2月1日にDNPファインケミカル福島より社名変更しました 【背景】 DNPファインケミカル宇都宮は、福島県南相馬市に拠点を置き、機能性素材や医薬原薬などの製造・販売を行っていましたが、2011年3月に発生した東日本大震災による福島第一原子力発電所...
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東北大、顔料からの有限長カーボンナノチューブ分子の合成に成功
顔料からの有限長カーボンナノチューブ分子の合成に成功 らせん型有限長カーボンナノチューブ分子の選択的合成実現 〔図1.化学顔料からのらせん型有限長カーボンナノチューブ分子の合成〕 ※添付の関連資料を参照 1 発表タイトル 顔料からの有限長カーボンナノチューブ分子の合成 らせん型有限長カーボンナノチューブ分子の選択的合成実現 2 発表者 国立大学法人 東北大学 原子分子材料科学高等研究機構・大学院理学研究科化学専攻 磯部 寛之 3 発表概要 国立大学法人東北大学(原子分子材料科学高等研究機構・大学院理学研究科)の磯部寛之教授の研究グループは...
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東レ、バイオマス原料由来ポリブチレンテレフタレートの重合と成形品の試作に成功
バイオマス原料由来ポリブチレンテレフタレートの重合と成形品の試作成功について −米国Genomatica社のバイオプロセス技術によって製造されたBDOを用いた部分バイオPBTの事業化に向け前進− 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣(※)、以下「東レ」)は、この度、再生可能化学品プロセス技術のリーディング企業であるGenomatica社(ジェノマティカ、本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ市、CEO:Christophe Schilling(クリストファー・シリング))と共同で、Genomatica社のバイオプロセス技術によって製造された1,4−ブタンジオール(バイオBDO)を用いた部分バイオマス原料由来ポリブチレンテレフタレート(部分バイ...
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京大、メタルフリー有機分子触媒による複雑な光学活性分子の効率的な合成に成功
メタルフリー有機分子触媒による複雑な光学活性分子の効率的合成に成功 −新しい低分子医薬品の開発に期待− 丸岡啓二 理学研究科教授、橋本卓也 同助教らの研究グループは、持続型・環境調和型のメタルフリー触媒である有機分子触媒を使った有機合成により、光学活性四置換アレンと呼ばれる、これまで合成が困難であった分子の高効率的合成に成功しました。この方法論の開発により得られた新しい分子は、そのものを部分骨格として組み込んだ新しい低分子医薬品として利用することや、合成中間体として用いることにより既存の医薬品合成の短工程化が期待できます。 本研究成果は、英国化学誌「ネイチャー ケミストリ...
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遺伝子検査分野などの検査診断事業を積極展開 −多項目同時検出可能な核酸クロマト型チップを本格展開− 株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、複数の遺伝子増幅産物を迅速・簡便に目視検出可能な核酸クロマト型チップを臨床診断・食品検査などに積極展開致します。その取り組みの一つとして、株式会社ファスマック(本社:神奈川県厚木市、社長:布藤聡)と共同で、当社が開発した核酸クロマト型チップを用いた遺伝子組換えトウモロコシ検出に関する研究開発の成果を本年11月28日に大田区産業プラザPiOにて開催される「日本分析化学会 表示・起源分析技術研究懇談会 第8回 講演会」にて発表致します...
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京大、二酸化炭素の資源化につながる太陽エネルギーを活用した有機合成手法を開発
太陽エネルギーを駆動力として二酸化炭素を取り込む新手法を開発−二酸化炭素の資源化に期待− 村上正浩 工学研究科教授、石田直樹 同助教、島本康宏氏(同博士後期課程)らのグループの共同研究で、太陽光のエネルギーを駆動力として利用して、二酸化炭素を基本的な有機化合物であるアミノケトンに導入する新しい有機合成手法が開発されました。 本成果は、2012年11月6日付の独国化学会誌「Angewandte Chemie」に掲載されました。 <概要> 本研究チームは、太陽エネルギーを駆動力としてアミノケトンに二酸化炭素を取り込み、環状炭酸エステルを合成する新手法を開発しました。本成果は...
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金属ナノクラスターを用いて高度な触媒的不斉反応を実現! 〜クラスター触媒科学のブレークスルー〜 <発表者> 小林 修(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 教授) <発表のポイント> ▼どのような成果を出したのか ロジウムと銀から成る金属ナノクラスター(注1)を固定化した高分子触媒を用いて、触媒的不斉1,4−付加反応を高い選択性で実現した。 ▼新規性(何が新しいのか) 金属ナノクラスター触媒による高選択的な触媒的不斉炭素−炭素結合生成反応として初めてである。 ▼社会的意義/将来の展望 金属の漏出がなくリサイクルが可能な環境調和型の触媒であり、高収率・高選択性も出せるため実用化...
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東レ、アラブ首長国連邦で2つの海水淡水化プラント向けに「逆浸透膜」を受注
東レの逆浸透膜、アラブ首長国連邦の海水淡水化プラントで連続受注 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:、以下「東レ」)は、このたび、アラブ首長国連邦(以下「UAE」)のアル・ザウラ(アジュマーン首長国)ならびにガリラ(ラス・アル・ハイマ首長国)の海水淡水化プラント向けに、相次いで逆浸透(RO)膜納入の受注をしました。2つのプラントの合計造水量は11.3万m3/日で、いずれも来年度の稼働開始予定です。 今回、RO膜納入を受注した2つの海水淡水化プラントの概要は、下記の通りです。 (1)アル・ザウラ海水淡水化プラント(アジュマーン首長国) (造水量:4.5万m3/日、稼働...
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JSTと慶大、「光誘起電荷分離現象」についてリアルタイムに高精度で観測することに成功
有機薄膜表面電子の光励起寿命をリアルタイムで計測 −高効率な太陽電池などの創出に道開く− JST課題達成型基礎研究の一環として、慶應義塾大学 理工学部 化学科の中嶋 敦教授らの研究グループは、有機薄膜を塗布した金電極に、光を照射した時に起こる「光誘起電荷分離現象(注1)」を、リアルタイムに高精度で観測することに成功しました。 有機薄膜の1つである、アルカンチオール(注2)の自己集積化単分子膜(SAM膜)(注3)は、今後実用化が期待されるナノクラスター(原子や分子が集合した超微粒子)(注4)を用いた光電子デバイス(注5)に必須の絶縁中間層材料の代表例として有望視されています...
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東レ、シンガポールのチュアスII海水淡水化プラント向けに逆浸透膜エレメントを受注
東レの逆浸透膜、アジア最大の海水淡水化プラント向けに受注 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:、以下「東レ」)は、このたび、シンガポールのチュアスII(Tuaspring)海水淡水化プラント向けに、逆浸透(RO)膜エレメントの納入を受注しました。同プラントの生産水量は318,500m3/日で、中東を除くアジア域内の海水淡水化プラントでは最大規模となります。同プラントは、シンガポールHyflux社の子会社であるTuaspring社 が25年のDBOO(設計・建設・所有・運転)で受注し、現在稼動中の同国初の大型海水淡水化プラントであるチュアス海水淡水化プラントの隣接地に建...
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理化学研究所、埼玉大と5社の民間企業で「新世代塗布型電子デバイス技術研究組合」を設立
理研と埼玉大学、初の「技術研究組合」を設立 −環境にやさしい有機薄膜太陽電池の実用化に向けスクラム− ◇ポイント◇ ・理研と埼玉大を中心に、5社の民間企業と共同 ・静電塗布法を利用して、薄膜太陽電池に有用な有機材料や製造装置を開発 ・水性有機半導体コロイドの薄膜形成技術を開発し、新世代塗布型電子デバイスに応用 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と国立大学法人埼玉大学(上井喜彦学長)は、2012年1月24日、黒金化成株式会社、FLOX株式会社、有限会社VCADソリューソンズら5社と共同で、「新世代塗布型電子デバイス技術研究組合」を設立します。理研や埼玉大学が保有する...
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東レ、薬品に対する耐久性を大幅に向上させた「高耐久性逆浸透(RO)膜」を開発
高耐久性逆浸透膜の開発に成功 −独自の分子設計・界面重合技術により、サブナノメートルの細孔構造の安定化を実現− 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、独自のナノテクノロジーを駆使し、膜の基本性能である除去性能および透水性能を高いレベルで保持しつつ、膜洗浄で用いられる酸、アルカリ、塩素などの薬品に対する耐久性を大幅に向上させた「高耐久性逆浸透(RO)膜(1)」の開発に成功しました。本開発品は、膜汚れ時の繰り返し洗浄に対しても高い性能を維持できることから、原水の水質悪化のため特に膜の洗浄頻度が高いかん水淡水化用途や下廃水再利用用途への適用が期待され...