幹細胞の多能性に関わるレトロトランスポゾン由来のRNA −ジャンクDNAから転写されるRNAの新しい機能を発見− <ポイント>  ・iPS細胞やES細胞に特異的な、レトロトランスポゾン由来のRNAを発見  ・細胞周期や多能性の維持に関わる遺伝子を制御する可能性を示唆  ・幹細胞におけるRNA機能の理解、幹細胞を分化させる技術への応用に期待 <要旨>  理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、これまで知られていなかった数千種類のRNAがiPS細胞やES細胞の核内で発現していることを見いだし、その一部が幹細胞に特徴的な多能性の維持に関与している可能性があることを明らかにしました。これは、理研ライフサイエンス技術基盤研究セ...