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ポーラ化成、損傷したDNAを回復させ肌の酵素活性を保つ素材「ヒビス抽出エキス」を発見

2015-07-07

美肌の大敵はDNAの損傷による酵素機能の低下
損傷したDNAを回復させ、肌の酵素活性を保つ素材を発見


 ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:三浦卓士)は、肌の中の酵素活性が美肌づくりに重要であることに着目し、“DNAが損傷を受けることにより引き起こされる酵素活性の低下”を抑制する素材、ヒビス抽出エキスを新たに見出しました。
 これにより、肌全体の酵素活性が高く保たれ、美しくなめらかな肌の形成・維持に結びつくことが期待されます。
 本研究成果は、ポーラ・オルビスグループのオルビス株式会社から今秋発売される化粧品に活用される予定です。


■開発の背景
 ポーラ化成工業では同世代で肌の状態を比較した際、シワが目立たず、なめらかで美しい肌では、肌内部の酵素活性が全体的に高いことを見出し、酵素の重要性に着目してきました(当社技術リリース2013年11月28日)。
 さらに、酵素活性を高めるためには、酵素の働く環境を整えること、及びダメージを受けて壊れかけた酵素を修復する作用のある成分が有効であることを見出し、スキンケア化粧品に応用しています。
 一方、酵素は体内で作られるタンパク質であるため、その設計図であるDNAに何らかの損傷が生じると正常に作られなくなり、肌での機能が低下することも一般的に知られています。そのため、損傷したDNAの修復を促進し、酵素が正常に作られる状況を取り戻すことが必要になります。


■損傷したDNAを回復することが高酵素活性の鍵
 ヒトの体は加齢をはじめとする様々な要因で活性酸素による酸化ストレスが増加していき、肌細胞内のDNAも酸化によるダメージを受けることが一般的に知られています。細胞にはダメージにより損傷したDNAを自ら修復する機能が存在しますが、その機能は年齢を重ねるとともに低下します。そのためDNAの修復を促進し、肌全体の酵素活性を回復することが重要であると考えました。このような作用を有する成分を探求した結果、ハイビスカスの萼(がく)の部分を発酵させて得られたヒビス抽出エキスにその作用を見出すことに成功しました。

 ※図1は添付の関連資料を参照


■ヒビス抽出エキスの有効性を確認
 表皮細胞に過酸化水素を添加し人為的に酸化ストレスを与えると8−OHdGというDNA損傷マーカーが生成されます。しかし、酸化ストレスを与えた直後にヒビス抽出エキスを添加し、その2日後に8−OHdG量を調べると、その量は明らかに減少しており、DNAが修復されていたことが判明しました(図1)。また、肌の酵素の一つ、NADHデヒドロゲナーゼ(*)の活性を測定すると、酸化ストレス直後にエキスを添加した細胞では、酵素活性が回復していることが分かりました(図2)。

 *NADHデヒドロゲナーゼ:細胞のエネルギー産生に関わる酵素で、肌の活性維持に寄与する。

 ※図2添付の関連資料を参照



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