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安川電機、バイオ・メディカル分野向けに分析前処理ロボットシステムを発売

2013-05-31

バイオ・メディカル分野向けロボットシステムを開発
−バイオ・メディカルの現場に革新的進化をもたらします−



 株式会社安川電機(代表取締役会長兼社長 津田 純嗣)は、医療やバイオ研究分野における試薬や検体の分析前処理作業向けに、当社産業用ロボット(双腕ロボット)を使用したロボットシステムを開発し、2013年6月より発売します。

 ※製品画像は添付の関連資料を参照


1.製品化のねらい
 これまで医療やバイオ研究分野においては、分析前処理作業として幾種類もの小型容器に微量の試薬や検体を分注・攪拌、分離などを行ったのち、複数の分析機器を駆使して微細な分析を行うなど、複雑かつデリケートな作業が人手により行われていました。しかし、これらの手作業には個人差によるバラツキやミス、劇薬や細菌等への接触の危険、長時間のルーチンワークといった潜在的な課題が存在しています。
 当社が開発したロボットシステムは、こうした危険な環境や長時間のルーチンワークから研究者を解放します。またシステムに双腕ロボットを用いることにより、人が従来から使っていた分析機器や容器等をそのまま使用することができるため、柔軟性・拡張性の高いシステムになっています。さらに、人を超えた再現性でロボットが作業を行うことによって、非常に信頼性の高い実験データを生み出すことができるようになりました。
 本ロボットセルは、大規模プロテオミクス(*1)研究や高い再現性が求められる定量実験に最適です。
  (研究協力:独立行政法人産業技術総合研究所 創薬分子プロファイリング研究センター)


2.主な特長
 (1)高い再現性
  ・手作業のバラツキや個人差・ミスを排除し、人を超えた再現性を実現します。
  ・暗黙知だった熟練のスキルを見える化・標準化し、いつでも繰返し再現できます。

 (2)人手作業の代替
  ・人は危険な環境や長時間のルーチンワークから解放され、創造的研究に専念できます。

 (3)フレキシブル・省スペース
  ・人手作業と同じ分析機器や容器等をそのまま使用し、技術進歩による工程・装置の変更にも柔軟に対応できます。
  ・人と同等のワーキングスペースで多様なベンチワーク(*2)が可能です。


3.主な用途
 ■プロテオミクスのための分析前処理作業
 ■遺伝子解析のための分析前処理作業
 ■再生医療分野を含むスクリーニング作業


4.販売計画
 (1)販売開始日 2013年6月1日
 (2)販売計画  2015年度100台
 (3)販売価格  オープン価格


 本製品は、2013年5月29日から31日までインテックス大阪で開催の中小企業総合展に出展予定です。


 *1 プロテオミクス(proteomics):生体内の細胞や組織で作られるタンパク質の構造や機能を総合的に解析する技術の総称で、その成果は臨床医学や医薬品開発のための高度医療技術に利用できる。
 *2 ベンチワーク:ライフサイエンス分野におけるプロトコルに応じた分注や培養などのさまざまな実験

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