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ナノメートル
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次世代半導体用フォトマスクの生産体制を強化 マルチ電子ビームマスク描画装置を導入して描画時間を大幅に短縮 大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、半導体用フォトマスクの製造において描画時間を大幅に短縮することが可能なマルチ電子ビームマスク描画装置を導入し、次世代半導体用フォトマスクの生産体制を強化します。 【次世代最先端半導体製造の課題】 現在の半導体は、十数ナノメートル(nm)の回路パターンを3次元(3D)構造でシリコンウェハに形成するなど微細化が進んでいます。半導体の製造は、フォトリソグラフィ技術を使用していますが、光の波長など...
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東北大と産総研、磁気モーメントの渦の運動が可能にする省エネルギー情報記録
磁気モーメントの渦の運動が可能にする省エネルギー情報記録 −ハードディスクの超高密度化と超低消費電力動作の両立に新たな道− 【発表のポイント】 ●磁石の向きが変化しやすいNi−Fe合金層と、磁石の向きが変化しにくいFePt規則合金層を組み合わせたナノ磁石を作製し、磁気記憶デバイスの情報記録のしくみである「磁石の磁化方向の変化(磁化スイッチング)」の挙動を調査した。 ●FePt規則合金層は次世代の超高密度磁気記録材料の有力候補だが、情報記録(磁化スイッチング)に使う消費電力が大きい(大きな外部磁場が必要である)ことが実用化の障害の一つだった。 ●今回、Ni−Fe合金の中に作られる磁気モーメント(...
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NICT、自然界にある分子モジュールから人工的な分子モーターの創出に成功
自然界にある分子モジュールから人工的な分子モーターの創出に初めて成功 〜ナノメートルスケールの一方向性運動が生み出される基本原理の解明に道筋〜 【ポイント】 ・自然界にある生物分子モーターに別の機能モジュールを融合し、新しい分子モーターを創出 ・本来の結合相手である微小管ではなく、アクチン繊維と結合して動く新しい分子マシンを構築 ・運動方向の異なるモーターも作製可能であり、新たな分子デバイスの開発につながる成果 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長代行: 黒瀬 泰平)では、生物進化の成果に学び新しい情報通信のパラダイムの創出につながるバイオICT研究を行っています。 ...
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早大と大阪府立大、分子由来の光応答を1億倍以上に増強する原理を解明
2ステップで作製可能な「複合ナノ構造」で分子由来の光応答が1億倍以上に増強 規則正しく並んだ昆虫の複眼と稲妻が集まる避雷針の自然現象がヒントに 早稲田大学理工学術院井村考平(いむらこうへい)教授(先進理工学部)、大阪府立大学大学院理学系研究科飯田琢也(いいだたくや)准教授らの研究チームは、3個セットの金ナノ粒子と、昆虫の複眼のように規則正しく並んだマイクロ粒子の「複合ナノ構造体」を2ステップで簡単に作製できる技術を構築し、分子由来の光応答を1億倍以上に増強する原理を解明しました。 私たちの身の回りにある金や銀は、金色や銀色をしていますが、これを小さくしていくと赤色、青色と...
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産総研、水に応答して内容物を放出する新規の有機ナノカプセルを開発
水に応答して内容物を放出する新規の有機ナノカプセルを開発 −乾燥や有機溶媒に安定な均一サイズの水応答性カプセルが量産可能に− <ポイント> ・乾燥や有機溶媒に安定であるが、水に応答して構造が変化し、内容物を放出する新規の有機ナノカプセルを開発 ・アミノ酸誘導体と亜鉛化合物を混ぜるだけで、均一サイズのカプセルを容易に製造可能 ・医薬、化粧品、塗料などの分野における水応答性のカプセル材料として期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)機能化学研究部門【研究部門長 北本 大】界面材料グループ 小木曽 真樹 主任研究員、丁 武...
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産総研、微細構造の毛細管力を利用した超高精細・厚膜印刷技術を開発
微細構造の毛細管力を利用した超高精細・厚膜印刷技術を開発 −透明性が高く応答の速いタッチパネルや、次世代装飾印刷への応用に期待− <ポイント> ・毛細管力を利用して原版パターンの1/30以下に細線化できるサブマイクロメートル印刷技術 ・従来技術では困難な25以上の高アスペクト比の厚膜印刷を実現 ・自動車の内装パネルなどの製造技術であるフィルムインサート成形が可能 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)集積マイクロシステム研究センター【研究センター長 廣島 洋】マルチスケール機能化表面研究チーム【研究チーム長 高田 尚樹】...
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東工大と東北大など、酸化ハフニウム基強誘電体の基礎特性を解明
酸化ハフニウム基強誘電体の基礎特性を解明 ―超高密度で高速動作する不揮発性メモリー実現に道― 【概要】 東京工業大学元素戦略研究センター(センター長 細野秀雄教授)の清水荘雄特任助教と物質理工学院兼同センターの舟窪浩教授、東北大学金属材料研究所の今野豊彦教授と木口賢紀准教授、物質・材料研究機構 技術開発・共用部門坂田修身ステーション長らの研究グループは、スマホやパソコンのトランジスタ(スイッチ)に使われている酸化ハフニウムを基本組成とした、強誘電体の電源を切った時に貯められる電気の量や、使用可能な温度範囲といった基礎特性を解明した。 結晶方位を制御した単結晶薄膜を電極上に作...
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名大など、機械的強度や安定性などに優れた有機ナノチューブの簡便な合成に成功
全く新しい有機ナノチューブの簡便な合成に成功 〜延ばして、巻いて、固めて、チューブの出来上がり〜 ■ポイント ○近年、さまざまな機能を付与できる有機分子で構成された筒状の有機ナノチューブに注目が集まっている。 ○今までの有機ナノチューブは構造的な脆弱性や合成の難しさなどの問題があった。 ○機械的強度や安定性などに優れた強固な共有結合でつながる有機ナノチューブの簡便な合成手法の開発に成功した。 JST戦略的創造研究推進事業において、ERATO伊丹分子ナノカーボンプロジェクト、名古屋大学 大学院理学研究科、名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI−ITbM)の伊丹 健一郎 教授、...
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東北大と東大など、マンガン系合金ナノ薄膜を用いたMRAM記憶素子の開発に成功
マンガン系合金ナノ薄膜を用いたMRAM記憶素子の開発に成功 −大容量の不揮発性磁気抵抗メモリ(MRAM)の開発に寄与− 【成果のポイントと概要】 ・特性の優れたマンガン系合金ナノ薄膜からトンネル磁気抵抗(TMR)素子(注1)を作製することに世界で初めて成功。 ・結晶格子のわずかな歪みが巨大なTMR効果発現につながることを理論計算から予測。 ・次世代の低消費電力・大容量・高速なMRAM開発に寄与する成果。 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)佐橋 政司プログラム・マネージャーの研究開発プログラムの一環として、東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI...
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世界最高精度を持つギガヘルツ高速単電子転送を実証 〜電流の物差しである高精度電流標準実現に向けて前進〜 日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫、以下 NTT)は、英国国立物理学研究所(National Physical Laboratory:NPL)と共同で、シリコントランジスタ(※1)から成る単電子転送素子(電子を一つずつ正確に運ぶ素子)を1ギガヘルツ(109Hz:GHz)の高速で動作させた際の、精密な精度評価を行い、ギガヘルツ領域での世界最高精度(9.2×10−7以下のエラー率(※2))の実証に成功しました。 単電子転送素子の高精度化は、精度の高い電流の生成に繋がるため、電流の物差しに対応...
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富士フイルム、高機能化粧水「アスタリフト モイストローション」を9月発売
弾むようなハリとみずみずしいうるおい溢れる肌へ導く高機能化粧水 「アスタリフト モイストローション」新発売 独自成分「ナノビタミンAx(エーエックス)」(※1)と「コラーゲンペプチド」(※2)で構成された複合成分「CL(シーエル)リフレッシャー(R)」(※3)を配合 ●新発売● 富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、エイジングケア(※4)を目的としたスキンケアシリーズ「ASTALIFT(アスタリフト)」の化粧水をリニューアルし、高機能化粧水「アスタリフト モイストローション」として、平成28年9月1日より発売いたします。本製品には、美容成分「アスタキサンチン」(※5)と「ビタミンA(レチノー...
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JAXA、小惑星イトカワから回収した微粒子表面の模様から40億年以上前に刻まれたものを発見
微粒子表面の模様に残る小惑星イトカワ40億年の歴史 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の松本徹宇宙航空プロジェクト研究員が率いる研究チームは、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから回収し、地球に持ち帰った微粒子の表面模様を分析した結果、微粒子表面に40億年以上昔から現在に至るまでの歴史が刻まれていることを発見しました。 今回分析した微粒子は、数10マイクロメートルの大きさしかなく、さらに、その微粒子表面の模様はナノメートル(1ミリメートルの100万分の1)程度の大きさしかありません。研究チームはX線マイクロトモグラフィー(X線CT)や走査型電子顕微鏡を用いて、微...
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徳島大など、櫛の歯状のテラヘルツ波で煙混在ガス濃度をリアルタイム分析に成功
櫛(くし)の歯状のテラヘルツ波(テラヘルツコム)で 煙混在ガスの濃度をリアルタイムに分析 ■ポイント ・工業燃焼過程の効率化による大気環境負荷の軽減や、火災現場における二次災害予防のためには、煙が充満した閉鎖空間のガスを迅速に分析することが重要 ・極めて正確で精緻な櫛の歯状テラヘルツ波(テラヘルツコム)をガス分析に利用 ・テラヘルツコムを正確かつ高速に読み取ることにより、高い分光性能(高確度、高分解能、広帯域)とリアルタイム性を両立したテラヘルツ分光法を実現 ・テラヘルツ領域に密集する多数の回転吸収スペクトル群を考慮した解析モデルにより、高精度な定量分析を達成 ・従来法で...
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九大と阪大など、電子顕微鏡内でナノスケール塑性変形過程の三次元観察に成功
世界初!電子顕微鏡内でナノスケール塑性変形過程の三次元観察に成功 〜先端材料などに応用可能、変形させながら立体観察できる時系列三次元イメージング〜 国立大学法人九州大学(以下、九州大学)、株式会社システムインフロンティア(以下、(株)SIF)、国立大学法人大阪大学(以下、大阪大学)、国立大学法人筑波大学(以下、筑波大学)は、JST 先端計測分析技術・機器開発プログラムの一環として、ナノスケールで細胞や物質の観察が可能な透過電子顕微鏡(TEM)内で試料を引張・圧縮変形しながら時系列で三次元画像撮影が行える「その場変形電子線トモグラフィーシステム」のプロトタイプを開発しました。このシステム...
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シルクの材料特性とアミノ酸配列の相関を解明 −シルクの機械的強度、熱的安定性、結晶構造の制御に貢献− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター酵素研究チームの沼田圭司チームリーダーと高輝度光科学研究センター増永啓康研究員らの国際共同研究グループ(※)は、系統の異なるシルクのアミノ酸配列が機械的強度、熱的安定性、結晶構造に与える影響を明らかにしました。 シルクは軽くて丈夫であり、生体適合性と生分解性を持つ優れた材料特性から広く注目を集めています。シルクはその系統由来によって材料特性が変わりますが、その違いをもたらす因子は今のところ同定されていません。 国際共同研...
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微細加工した絶縁体表面で電子の蓄積の観察に成功 ―最先端電磁場計測法である電子線ホログラフィーで可視化― 東北大学大学院生の築田直也(現:株式会社不二越)、多元物質科学研究所の進藤大輔教授(理化学研究所創発物性科学研究センターチームリーダー)と理化学研究所の新津甲大特別研究員らの研究グループは、各種の絶縁体にイオンビームによる微細加工を施して形態を制御し、電子線照射により帯電した絶縁体試料表面で、放出された2次電子(1)の蓄積を、電子線ホログラフィー(2)により可視化することに成功しました。 本研究成果は、日本顕微鏡学会 第72回学術講演会,仙台,(2016.6.14−20...
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東大、太陽光による水分解を高効率化するナノコンポジット結晶を開発
太陽光による水分解を高効率化するナノコンポジット結晶を開発 1.発表者: 川崎 聖治(研究当時:東京大学大学院新領域創成科学研究科 博士課程3年、現所属:ローレンスバークレー国立研究所 マテリアルサイエンス部門 ポスドク) 高橋 竜太(東京大学物性研究所 助教) 山本 剛久(名古屋大学大学院工学研究科 教授) 小林 正起(高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 助教) 組頭 広志(高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 教授) 吉信 淳(東京大学物性研究所 教授) 小森 文夫(東京大学物性研究所 教授) 工藤 昭彦(東京理科大学理学部第一部応用化学科 教...
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青色顔料が高性能アンモニア吸着材であることを発見 −悪臭除去、PM2.5対策、燃料電池用水素精製へ期待− ■ポイント ・青色顔料のプルシアンブルーのアンモニア吸着能が従来のアンモニア吸着材に勝ることを発見 ・元素置換や欠陥導入でプルシアンブルーの構造を原子レベルで制御し、アンモニア吸着容量をさらに向上 ・臭気を感じられないほど低濃度のアンモニアも吸着でき、悪臭やPM2.5の原因物質の除去に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木 毅】ナノ粒子機能設計研究グループ 高橋 顕(◇) 研究員、...
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理研、1兆分の1秒で起きる磁気的性質の変化を観察することに成功
1兆分の1秒で起きる磁気的性質の変化を観察 −X線と赤外線のレーザーを組み合わせた極短時間測定− <要旨> 理化学研究所(理研)放射光科学総合研究センターの田中良和専任研究員と、ブルックヘブン国立研究所のマーク・ディーンAssociate Physicist、SLAC国立加速器研究所のディリン・ヂューInstrument Scientistらの国際共同研究グループは、極短パルスのX線領域のレーザーと赤外線領域のレーザーを使って、磁性体「Sr2IrO4」で起きる1ピコ秒(1兆分の1秒)程度の磁気的性質(スピンの配列)[1]の変化を観察することに成功しました。 極めて短い発光時間を持つ光である「極短パルスレーザー」によって、物質の電子状態や...
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産総研、棒状やリボン状に形状制御されたナノ炭素材料の新しい合成法を開発
棒状やリボン状に形状制御されたナノ炭素材料の新しい合成法を開発 −高効率で量産可能な製造方法を開発− ■ポイント ・配位高分子からカーボンナノロッドとグラフェンナノリボンを合成 ・極めて高い効率で大きなスケールでの生産が可能に ・次世代のキャパシターの電極材料など、高効率なエネルギー貯蔵・変換への寄与に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)電池技術研究部門( https://unit.aist.go.jp/riecen/ )【研究部門長 谷本 一美】エネルギー材料研究グループ 徐 強 上級主任研究員とプラディープ パッチファルJSPS特別研究員らは、配位高分子を原...
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帝人、中国社と太陽電池セル製造のレーザードーピング技術確立で戦略的提携
素材と装置で太陽電池の高い変換効率を実現! DR Laser社と帝人株式会社が戦略的提携 武漢帝■激光科技股■有限公司(◇)( http://www.drlaser.com.cn/eng/ )(本社:中国・武漢市、社長:李 志剛、英社名:Wuhan DR Laser Technology corp Ltd、以下「DR Laser」)と帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:鈴木 純、以下「帝人」)は、高い技術力を駆使したDR Laserのレーザー設備と、帝人が世界に先駆けて開発したシリコンナノペーストを組み合わせることにより、変換効率の高い太陽電池セルの製造に向けたレーザードーピング技術確立のための戦略的提携に合意しました。これに基づき、中国・武漢市にあるDR Laserの本社内に専用のレ...
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京大など、薄膜化により多孔性金属錯体に隠されたゲート開閉機構を発見
「小さくなると、閉じたゲートが開閉する」多孔性材料: −薄膜化により多孔性金属錯体に隠されたゲート開閉機構を発見− <概要> 国立大学法人京都大学(山極壽一総長)、公益財団法人高輝度光科学研究センター(以下「JASRI」、土肥義治理事長)、国立研究開発法人物質・材料研究機構(以下「NIMS」橋本和仁理事長)、国立研究開発法人理化学研究所(以下「RIKEN」松本紘理事長)の研究グループは、ナノメートルサイズの薄膜化により分子の吸着機能を発現する多孔性材料を発見しました。これは、京都大学の北川宏教授、大坪主弥助教、坂井田俊大学院生、NIMSの坂田修身高輝度放射光ステーション長、RIKENの高田昌樹グループディ...
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京大など、界面構造を変えるだけで金属酸化物の機能特性を制御することに成功
界面構造を変えるだけで金属酸化物の機能特性を制御 〜酸素配位環境を利用した新機能探求へのアプローチ〜 <ポイント> ○ヘテロ構造界面における酸素配位環境を変えることで、遷移金属酸化物薄膜の磁気特性を制御。 ○原子層単位での精密なヘテロ構造薄膜の作製とその評価により、特性を決定する酸素配位環境を解明。 ○酸化物へテロ構造を利用した新材料開発を実証。 ○界面エンジニアリングによる新機能発現に向けた指針を提示。 京都大学 化学研究所の菅 大介 准教授、麻生 亮太郎 博士課程学生(現大阪大学 助教)、佐藤 理子 修士課程学生、治田 充貴 助教、倉田 博基 教授、島川 祐一 教授の...
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九大、有機EL素子の高耐久化の実現と劣化メカニズムの解明に成功
有機EL素子の高耐久化の実現と劣化メカニズムの解明に成功 <概要> 九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)の安達千波矢センター長、Daniel Ping−Kuen Tsang研究員の研究グループは、熱活性化遅延蛍光(TADF)材料(※1)を発光層に含有する有機EL素子において、デバイス構造の最適化により初期劣化を十分に抑制し、連続素子寿命を大幅に向上させることに成功しました。本研究では、有機分子である8−hydroxyquinolinato lithium(Liq)を有機層界面に数ナノメーターの膜厚で挿入することにより、素子の初期発光強度が5%減少するまでの時間(LT95)を最大16倍程度伸ばすことが可能になりました。このような素...
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JSRとimec、EUVリソグラフィ用フォトレジスト製造合弁会社を設立
JSRとimec、EUVリソグラフィ用フォトレジスト製造合弁会社を設立 JSR株式会社(本社:東京都港区、社長:小柴満信)とナノエレクトロニクス技術研究の先端的な研究機関であるimec(本社:ベルギー、CEO:Luc Van den hove)は、合弁会社「EUV Resist Manufacturing&Qualification Center N.V.(EUV RMQC)」を設立しました。EUV RMQCは、2015年5月12日に調印した基本合意書(LOI:Letter of Intent)に基づき、JSR100%出資のグループ企業 JSR Micro N.V.が過半を出資し設立したもので、EUVリソグラフィ材料の製造・品質管理サービスを提供します。 EUV(極端紫外線)リソグラフィ技術は、「ムーアの法則」で表される半導体の微細化・...
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反強磁性体の新しい物理と応用を開拓 〜スピン・軌道相互作用を用いた磁化の制御に成功〜 ◆ポイント ・反強磁性体に電流を流すとスピン(磁気)の流れが生じることを発見 ・反強磁性/強磁性積層膜において無磁場下で電流による磁化反転を実証 ・超低消費電力集積回路の実現に加え、脳型情報処理応用にも光 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の佐橋政司プログラム・マネージャーの研究開発プログラム、及び文部科学省「未来社会実現のためのICT基盤技術の研究開発」の一環として、東北大学電気通信研究所の大野英男教授(同大学省エネルギー・スピントロニク...
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九大、混ざらない金属元素同士がナノ粒子化により均質に混じり合う謎を解明
混ざらない金属元素同士がナノ粒子化により均質に混じり合う謎を解明 −新しい機能物質創製への展開に期待− ●概要 九州大学稲盛フロンティア研究センターの古山通久教授、石元孝佳特任助教らの研究グループは、通常は混ざらない金属元素同士がナノ粒子化によって均質に混じり合うようになるしくみを理論的に解明することに成功しました。この研究成果は、混ざらない元素を混ぜることで新たな物質機能を創製しようとする元素間融合アプローチの基礎となる科学的新規性の発見に加え、燃料電池電極触媒や排ガス浄化触媒用の新物質創製のための実用的なアプローチとして今後の展開が期待されます。 本研究成果は、2016...
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シリコンフォトニクスの画期的な光入出力技術を開発 −独自の表面垂直結合で光と電子の集積実装に向けて大きく前進− <ポイント> ・独自のイオン注入技術によりシリコン光配線の先端を数μmの曲げ半径で垂直方向に立体湾曲 ・光ファイバーとの高効率な垂直光結合を実現し、波長、角度、偏光の許容帯域を大幅に拡大 ・シリコン光電子集積回路へ光部品を表面実装する技術として期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)電子光技術研究部門【研究部門長 森 雅彦】3次元フォトニクスグループ 榊原 陽一 研究グループ長、吉田 知也 主任研究員らは、従...
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理化学研究所、先天性外眼筋繊維症に伴う神経発達異常の仕組みを解明
先天性外眼筋繊維症に伴う神経発達異常の仕組みを解明 −神経軸索の正しい形成に必要なタンパク質の作用が明らかに− ■要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター分子動態解析技術開発チームの武藤悦子チームリーダー、箕浦逸史研究員らの共同研究グループ(※)は、3型先天性外眼筋繊維症(CFEOM3)[1]に伴う神経発達異常は、チューブリン[2]というタンパク質の変異がキネシン[3]というモータータンパク質の正常な運動を妨げ神経軸索の伸長を阻害することで生じることを明らかにしました。 CFEOMとは、眼筋麻痺による斜視や眼瞼下垂を主な症状とする先天性の疾患で、1型、2型、3型に分類されます。こ...
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京大など、ピロリ菌由来病原タンパク質CagAを全身に運ぶ小胞を発見
ピロリ菌由来病原タンパク質CagAを全身に運ぶ小胞を発見 〜ピロリ菌感染による非消化器疾患の発症メカニズムの解明へ〜 [ポイント] ・ピロリ菌(注1)感染胃がん患者の血液中に存在する小胞(エクソソーム(注2))にピロリ菌が持つ病原タンパク質CagA(注3)が含まれることを初めて明らかにした。 ・CagAはエクソソームとして血液を通して全身に運ばれ、心疾患や血液疾患、神経疾患など胃以外でも疾患を発症させる可能性があることを見いだした。 ・胃でのピロリ菌感染が胃がん以外の全身疾患を引き起こすメカニズムの解明の糸口となることが期待される。 JST 戦略的創造研究推進事業において、京都大学 大学院工...
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一方向透明現象を発見 1.発表者: 有馬孝尚(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 教授) 松田康弘(東京大学物性研究所 准教授) 豊田新悟(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻博士後期課程2年) 2.発表のポイント: ◆メタホウ酸銅(注1)という物質が、ある方向に進む赤外光に対して透明なのに対して、逆方向に進む同じ波長の光に対して不透明であるという現象を発見した。 ◆これまで、いかなる物質でも、このような一方向透明現象が観測された例はなかった。 ◆今回発見された一方向透明現象は低温強磁場下での現象であるが、今後、室温で実現すれば、光学素子への応用が期待...
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電子・正孔対が作る原子層半導体の作製に成功 −グラフェンを超える電子デバイス応用へ道− 【概要】 東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の菅原克明助教、一杉太郎准教授、高橋隆教授、同理学研究科の佐藤宇史准教授らの研究グループは、グラフェンを超える電子デバイスへの応用が期待されているチタン・セレン(TiSe2)原子層超薄膜の作製に成功しました。さらに、1層のTiSe2超薄膜の電子状態を詳細に調べた結果、その特異な金属状態を生み出している原因は、薄膜中の電子と正孔(電子の抜けた孔)(注1)が結合して対(ペア)を作っているためであることを見出しました。今回の成果は、グラフェンを超える原子層...
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京大など、ペロブスカイト太陽電池の作製に成功し電流・電圧のロス機構を解明
ペロブスカイト太陽電池の不安定性を改善、理論限界への設計指針を発見 〜新型太陽電池のポテンシャルを見極める〜 [ポイント] ○ペロブスカイト太陽電池は測定条件によって電流−電圧曲線が変わるため、発電特性と素子構造の関係を定量的に研究することができなかった。 ○発電特性が変化しにくいペロブスカイト太陽電池の作製に成功し、電流・電圧のロス機構を明らかにすることができた。 ○得られた設計指針を基に、エネルギー変換効率がシリコン太陽電池に迫るペロブスカイト太陽電池の実現が期待できる。 JST戦略的創造研究推進事業において、京都大学の大北 英生 准教授、伊藤 紳三郎 教授らの研究グループは...
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東大や京大など、50テスラ超強磁場まで維持される2次元超伝導状態を発見
50テスラ超強磁場まで維持される2次元超伝導状態を発見 −相対論的効果により出現する新奇超伝導現象の解明− 1. 発表者: 斎藤 優(東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 博士課程1年) 中村 康晴(新潟大学大学院自然科学研究科 数理物質科学専攻 博士課程2年) M.S.Bahramy (東京大学大学院 工学系研究科附属量子相エレクトロニクス研究センター・物理工学専攻 特任講師/理化学研究所 創発物性科学研究センター創発計算物理研究ユニットユニットリーダー) 小濱 芳允(東京大学 物性研究所 附属国際超強磁場科学研究施設 特任助教) 笠原 裕一(京都大学大学院 理学研究科 物...
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JFEスチール、アルプス電気などと共同でナノメット実用化などで新会社「TMI」を設立
株式会社東北マグネット インスティテュートの設立について 〜革新的軟磁性合金 ナノメットを活用した大学発JV〜 当社はこのたび、産業競争力強化法に基づく官民イノベーションプログラム(*1)(文部科学省・経済産業省)で設立された東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社が運営するファンド、アルプス電気株式会社、NECトーキン株式会社、パナソニック株式会社、株式会社村田製作所と共同で、革新的軟磁性合金ナノメット(*2)の性能を更に向上させ、実用化することを目的として、株式会社東北マグネット インスティテュート(以下「TMI」)を設立しました。 東日本大震災以降、電気エネルギーの安全な製造方法...
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京大、カーボンナノチューブの新しい光機能「アップコンバージョン発光」を発見
カーボンナノチューブの新しい光機能“アップコンバージョン発光”を発見 −生体組織内部の近赤外光イメージング応用に期待− ■概要 京都大学エネルギー理工学研究所の 宮内 雄平(みやうち ゆうへい)准教授、同 松田 一成(まつだかずなり)教授らの研究グループは、近赤外波長領域の優れた蛍光発光体として知られ、生体組織内部の発光イメージング(注1)や生体埋込型光バイオセンサー等への応用が期待されているナノ炭素材料「カーボンナノチューブ」(注2)を、従来とは全く異なる新しい方法で光らせることが出来ることを発見しました。 物質に光を照射すると、照射した光とは異なる波長の光(蛍光)が放出...
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信州大など、汎用性のあるセルロースの高強度ゲル形成プロセスを発見
汎用性のあるセルロースの高強度ゲル形成プロセスの発見 〜脱石油由来の水処理用部材に適用へ 発表者;木村睦・教授(SRL)、任思暁/Sixiao Ren(信州大学大学院理工学研究科修士課程1年)、遠藤守信・特別特任教授(RL) 1.発表のポイント ◇セルロースを石油や酸やアルカリを用いる化学処理を必要としない方法で加工し、高強度なセルロース材料として自由に様々な形態に成形できることを発見しました。 ◇加工したセルロース材料から、水と不純物を分離する中空糸膜の成形にも成功。石油由来の材料を使わず、ヒトや自然にやさしい水処理用部材の開発への応用が期待できます。 ◇本研究成果は、Nature社の電子版科学...
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新しいシリコンナノ物質の化学特性の評価に成功 〜触媒や電子デバイスへの応用に期待〜 ■ポイント ・金属原子をシリコン原子が球状に取り囲む「金属内包シリコンナノクラスター(注1)」を材料として活用するため、化学特性の評価が期待されていた。 ・金属内包シリコンナノクラスターを気相合成(注2)し、固体表面で集積・薄膜化すると、化学的および熱的に高い安定性を示すことを構造解析で明らかにした。 ・触媒や電子デバイス、磁気デバイスなどに応用する、ナノ機能材料として期待される。 JST戦略的創造研究推進事業において、慶應義塾大学 理工学部の中嶋 敦 教授らは、本研究グループが開発した16個...
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住友電工、超硬合金切削用ナノ多結晶ダイヤモンド工具のラインナップを拡充
超硬合金切削用ナノ多結晶ダイヤモンド工具のラインナップを拡充 〜工具のサイズ拡充と新シリーズ追加し、10月より販売開始〜 ナノ多結晶ダイヤモンドを刃先に用いた「モールドフィニッシュマスター(R) スミダイヤ(R)バインダレス ボールエンドミル」のサイズ拡充、新ラインナップを追加しました。更に刃先交換インサート37型番も新たに開発し、これらを2015年10月より販売を開始いたします。 当社は、数十ナノサイズの微細なダイヤモンド粒子が強固に直接結合したナノ多結晶ダイヤモンド(Nano−polycrystalline diamond:以下NPD)をボールエンドミルの刃先に用いた切削工具を業界で初めて開発し、2014年10月に...
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東大など、大きな保磁力を示す世界最小ハードフェライト磁石の開発に成功
世界最小ハードフェライト磁石の開発に成功 ―磁気記録テープ用のナノ新素材を発見― 1.発表者 大越慎一(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 教授) 生井飛鳥(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 助教) 井元健太(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 特任助教) 吉清まりえ(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 特任助教) 中川幸祐(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 特任助教) 所裕子(筑波大学数理物質系 准教授) 2.発表のポイント ◆ナノサイズで大きな保磁力(注1)を示す世界最小サイズのハードフェライト磁石(注2)の開発に成功しました。このフェライト磁石は、単なる酸化鉄か...
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理研、らせん空孔が大面積で完全に配向した有機ゼオライトの開発に成功
らせん空孔が大面積で完全に配向した有機ゼオライト −加工性・柔軟性・配向性・キラリティを兼備した夢の多孔性材料− ■要旨 理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター創発生体関連ソフトマター研究チームの石田康博チームリーダーらの研究チーム(※)は、らせん状のナノ空孔が数平方センチメートル(cm2)の大面積にわたり同一方向に並んだ、全く新しいタイプの有機ゼオライト[1]の開発に成功しました。 近年、ゼオライトや金属有機構造体(MOF)[2]に代表される、規則正しく並んだ空孔を持つ材料が注目を集めています。空孔のサイズ・形状・組成を適切に設計することにより、狙いの分子を空孔内に捕捉する...
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東北大、超低損傷・中性粒子ビーム技術で高品質AlOx/GeOx/Geゲートスタック構造を作製
超低損傷・低温中性粒子ビーム酸化プロセス技術による 高品質AlOx/GeOx/Geゲートスタック構造の実現 【概要】 東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)および流体科学研究所(IFS)の寒川誠二教授のグループは、独自技術である超低損傷・中性粒子ビーム技術を用いて「界面準位(*1)が10 11cm-2eV-1以下の高品質な界面を持ったAlOx/GeOx/Geゲートスタック構造」を作製することに成功しました。 半導体産業においては世界的な競争のもと、新材料の導入や微細化研究が盛んです。特にMOSトランジスタは半導体産業の最大の牽引車であり、国際競争を勝ち抜くために、その高性能化の研究は極めて重要です。集積回路の高性能化に...
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中央大と阪大など、タンパク質「ダイニン」が駆動するところを直接観察することに成功
細胞内を移動するタンパク質「ダイニン」が 動いているときの構造が見えた! −細胞内の物質輸送を行う分子モーターが動く仕組みの解明へ− ■概要 中央大学理工学部 助教 今井 洋(元英国リーズ大学)、大阪大学大学院理学研究科 教授 昆 隆英、理化学研究所研究員 島 知弘(現東京大学大学院理学系研究科 助教)らの研究グループは、英国国立リーズ大学スタン=バージェス博士、ピーター=ナイト教授と共同で、細胞内で多種多様な物質輸送を行うタンパク質モーター「ダイニン」が駆動しているところを、低温電子顕微鏡法により直接観察することに成功しました。 本研究をもとに、様々な疾患に関連したダイニン...
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東北大など、大容量の蓄電が可能な「リチウム空気電池」用電極材料を開発
大容量の蓄電が可能な「リチウム空気電池」用電極材料の開発 〜ナノ多孔質グラフェンとルテニウム系触媒が鍵〜 ■ポイント ・リチウムイオン電池の6倍以上の電気容量を持ち、100回以上繰返し使用が可能な「リチウム空気電池」の開発に成功した。 ・高性能な多孔質グラフェンと触媒により長寿命と大容量を実現。 ・1回の充電で500km以上の走行が可能な電気自動車の実現を視野に。 JST 戦略的創造研究推進事業の一環として、東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の陳 明偉 教授らは、3次元構造を持つナノ多孔質グラフェン(注1)による高性能なリチウム空気電池(注2)を開発しました。 現在の電...
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王子HDと日光ケミカルズ、セルロースナノファイバーを用いた化粧品原料を共同開発
セルロースナノファイバーを用いた化粧品原料の共同開発について 王子ホールディングスと、日光ケミカルズ株式会社(本社:東京都中央区、社長:関根茂)は、このたび、植物を原料とするセルロースナノファイバーの化粧品原料としての新しい用途・機能の開発を、共同で行うことに合意しました。 セルロースナノファイバーは、木質繊維(パルプ)を繊維径が数〜数十ナノメートル(*1)オーダーにまで細かく微細化したものです。その水分散物はチキソトロピック特性(*2)をもち、保水性、増粘性、粒子分散安定性に優れるほか、べとつかず水を纏うようなみずみずしい感触をもつことから、化粧品への幅広い応用が期待出...
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キヤノン、赤外線分光器の小型化が可能なGeイマージョン回折素子を開発
キヤノンが実用的なGeイマージョン回折素子(※1)の開発に世界で初めて(※2)成功 赤外線分光器の小型化・高性能化により宇宙史や生命誕生の探求に寄与 キヤノンは、天文分野などで使われている赤外線分光器の大幅な小型化を可能にする、実用的なGeイマージョン回折素子の開発に成功しました。 *参考画像は添付の関連資料を参照 キヤノンが開発したGeイマージョン回折素子を用いることで、大型望遠鏡に搭載している高分散の赤外線分光器と同等の性能を持ちながら、分光器の体積を約1/64に大幅に減らすことが可能です。これにより、人工衛星に高性能分光器を搭載して打ち上げることや、次世代大型天体望遠鏡の...
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三菱化学とパイオニア、ブルーライトレス有機EL照明モジュールを開発
有機EL照明初(※1)、ブルーライトレス有機EL照明モジュールを開発 〜8月よりサンプル出荷を開始〜 三菱化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:石塚 博昭、以下「三菱化学」)とパイオニア株式会社(本社:神奈川県川崎市、社長:小谷 進、以下「パイオニア」)は、有機EL照明として初(※1)のブルーライトレス塗布型有機EL照明モジュールを開発し、8月1日よりサンプル出荷を開始します。 ブルーライトとは、自然光や人工光源に含まれる波長380〜495nm(ナノメートル)の光で、可視光線の中で最もエネルギーが強く、ほぼ減衰することなく眼の網膜に到達します。このため、眼の疲れなどの原因になる、あ...
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ルネサスエレクトロニクス、「Advanced LP SRAM」の16M/32Mビット製品を発売
Full CMOS型メモリセルに比べて500倍以上のソフトエラー耐性を持つ、Advanced Low Power SRAMの16M/32Mビット製品を発売 〜待機時電流も当社従来製品比1/2以下に低減し、バックアップ電池の長寿命化に貢献〜 ※製品画像は添付の関連資料を参照 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役会長兼CEO:遠藤 隆雄、以下ルネサス)は、低消費電力SRAMの主力製品であるAdvanced Low Power SRAM(以下Advanced LP SRAM)において、このたび110nm(ナノメートル)プロセスを採用した16M(メガ)ビット品「RMLV1616Aシリーズ」と32Mビット品「RMWV3216Aシリーズ」を開発し、合計4品種のサンプル出荷を本年9月から...
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混ざり合わないポリマーを完全に混ぜる手法を開発 −プラスチックの持つ機能を飛躍的に向上− 京都大学(総長:山極壽一)の研究グループは、九州大学(総長:久保千春)および東北大学(総長:里見進)の研究グループと協力し、多孔性物質(※1)を鋳型とすることで、絶対に混ざり合わないと言われていたポリマー(※2)が分子レベルで完全に混ぜ合わせる手法を開発しました。 植村卓史 京都大学大学院工学研究科 准教授、北川進 同大学 物質−細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)拠点長・教授らの研究グループは、無数のナノ空間を有する多孔性金属錯体(PCP)の細孔内で異なる種類のポリマーを順次合成し、...
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日立ハイテク、走査型白色干渉顕微鏡「VS1000シリーズ」4モデルを発売
走査型白色干渉顕微鏡の新製品「VS1000シリーズ」4モデルを発売 −非接触・非破壊で三次元の粗さ・形状、膜厚を測定− 株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:宮崎正啓(◇))の100%子会社で、分析計測装置を製造販売している株式会社日立ハイテクサイエンス(取締役社長:川崎賢司/以下、日立ハイテクサイエンス)は、このほど微小粗さ・形状および膜厚(**)の三次元測定を非接触・非破壊で行う走査型白色干渉顕微鏡(*1)「VS1000シリーズ」4モデル(VS1550、VS1540、VS1530、VS1330)を日本国内で発売しました。従来多く利用されている触針式粗さ計・段差計に比べ非接触で高速...
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「世界最小量子ドットレーザの室温動作に成功」 〜高効率ナノレーザの実用化に弾み〜 ●発表のポイント ◆ナノワイヤ量子ドット(注1)レーザの室温動作に初めて成功 ◆結晶成長の高度な制御により、径290nmのナノワイヤ中に高品質量子ドットを積層化 ◆ナノレーザが高効率・温度高安定の量子ドット時代を迎え、シリコンフォトニクス(注2)など、光回路集積用光源の実用化に弾み ●発表概要: 東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構の荒川泰彦教授、舘林潤特任助教らの研究グループは、このほど、ナノワイヤ量子ドットレーザの室温発振に世界で初めて成功しました。今回の成功は、世界最小体積の量子ド...
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太陽光を活用した高効率水蒸気発生材料の開発 〜多孔質グラフェンを用いた太陽熱エネルギーの高効率利用へ〜 【ポイント】 ・太陽光を利用し1m2当たり1.50kg/hの水蒸気を発生させた。 ・窒素を導入した3次元ナノ多孔質グラフェンを吸収剤として使用することで、効率よく吸収し、水を局所的に加熱することに成功。 ・太陽光エネルギーの熱利用の拡大を期待。 東北大学(総長:里見 進)原子分子材料科学高等研究機構(機構長:小谷 元子)の伊藤 良一 助教、陳 明偉 教授らは、3次元構造を持つグラフェン(注1)を用いた高性能な水蒸気発生材料を開発しました。 太陽光は無尽蔵に生み出されるクリーン...
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東北大と広島大など、超強力X線による極微小プラズマ生成を発見
超強力X線による極微小プラズマ生成を発見 X線自由電子レーザーを利用したイメージングに重要なメッセージ 【概要】 東北大学多元物質科学研究所上田潔教授・福澤宏宣助教のグループ、京都大学大学院理学研究科八尾誠教授・永谷清信助教のグループ、広島大学大学院理学研究科和田真一助教、理化学研究所放射光科学総合研究センターXFEL研究開発部門ビームライン研究開発グループ矢橋牧名グループディレクター及び高輝度光科学研究センターXFEL利用研究推進室先端光源利用研究グループ実験技術開発チーム登野健介チームリーダー等による合同研究チームは、原子のクラスター(*1)にX線自由電子レーザー(XFEL)(*2)施設SACLA...
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東大、インジウムを含まないフレキシブルなカーボンナノチューブ有機薄膜太陽電池を開発
インジウムを含まないフレキシブルなカーボンナノチューブ有機薄膜太陽電池を開発 ■ 発表のポイント: ◆カーボンナノチューブ(注1)を用いて、レアメタルであるインジウム(注2)を含まないフレキシブルな有機薄膜太陽電池を開発しました。 ◆透明性の高いカーボンナノチューブ薄膜に、有機発電層からプラスの電荷のみを選択的に捕集して輸送する機能を付与することに成功しました。 ◆カーボン材料を主体とする新たな有機系太陽電池(注3)の開発につながり、将来的に太陽電池の低コスト化や太陽エネルギーのさらなる利用に役立つことが期待されます。 ■ 発表概要: 将来的に安価に製造されることが期待さ...
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トヨタ、燃料電池の触媒「白金」の挙動をリアルタイムで観察できる新たな手法を開発
トヨタ自動車、燃料電池の触媒「白金」の挙動を リアルタイムで観察できる新たな手法を開発 ―「白金」の劣化要因解析が可能となり、性能・耐久性向上のための研究・開発に寄与― トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、一般財団法人 ファインセラミックスセンター(以下、JFCC*)と共同で、燃料電池(FC)の化学反応を促進する触媒として不可欠な「白金」の反応性低下(いわゆる劣化)に至る挙動をリアルタイムで観察できる新たな手法を開発した。 これは、トヨタとJFCCの共同研究グループが、観察・分析用の「透過型電子顕微鏡」の中でFCスタックと同じ発電状態を模擬できる新しい観察用サンプルの作成に成功し、数ナノ...
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東大、原子の「真上」と「間」では接触時の電気抵抗が異なることを発見
原子の「真上」と「間」では接触時の電気抵抗が異なることを発見 ―原子デバイスの実現に道― ○発表者: Howon Kim(東京大学物性研究所ナノスケール物性研究部門 特任研究員) 長谷川幸雄(東京大学物性研究所ナノスケール物性研究部門 准教授) ○発表のポイント ◆電極の先端原子が、基板の原子の「真上」で接触しているか、原子の「間」で接触しているかによって、電気抵抗が異なることを発見した。 ◆接触状態では、原子の「真上」のほうが抵抗は高いが、20pmほど離した状態では、原子の「間」のほうが若干高い抵抗を示し、電極間隔による電気抵抗の逆転現象が観察された。 ◆原子接触における電気伝導では...
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東大、注意欠如多動性障害の薬物治療効果を予測する客観的な指標を開発
注意欠如多動性障害の薬物治療効果を予測するための客観的な指標の開発へ ■発表のポイント: ◆注意欠如多動性障害(ADHD)の小児が内服する塩酸メチルフェニデートの長期的な効果を、脳機能を簡便で安全に測れる光トポグラフィーにより予測できる可能性を示しました。 ◆内服前に比べて塩酸メチルフェニデートを1回内服した後の光トポグラフィーの信号が高くなるほど、同薬を1か月継続して内服した後の治療効果が高いことがわかりました。 ◆副作用のある塩酸メチルフェニデートを継続して内服する前に治療効果を予測できれば、ADHDの患者さんや家族に負担をかけない治療の選択ができる可能性が期待されます。 ■発表...
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大日本印刷、ナノレベルの超微細加工を施した細胞培養プレートを開発
理化学研究所と再生医療での効率的な細胞培養の共同研究 ナノレベルの超微細加工を施した細胞培養プレートを開発 大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、独立行政法人理化学研究所と共同で、細胞培養プレート上の細胞の分化(*1)状態を識別する再生医療分野の技術確立に向けた共同研究を実施しており、ナノレベル(*2)の微細加工技術を利用した細胞培養プレートの開発に成功しました。この成功により、細胞にダメージを与えず容易に分離することが可能となり、再生医療に係わる細胞の品質と安全性の向上が期待されます。 *1 各細胞が臓器や骨、筋肉などの役...
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理化学研究所と共同開発 超解像蛍光顕微鏡法の新技術 〜生きた細胞内の微細構造を高速で捉え、生命現象の解明促進に貢献〜 オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、科学事業の新技術として、国立研究開発法人理化学研究所と共同で、画像取得時間を大幅に短縮し生きた細胞内の微細構造の観察を可能にする、超解像蛍光顕微鏡法の新技術を開発しました。 顕微鏡を使った観察では、空間分解能(くうかんぶんかいのう)(※1)という対象物を細かく観察できる能力に限界があり、一般的な光学顕微鏡の空間分解能は最大で約200nm(※2)です。超解像顕微鏡とは、この限界を超え、より微細な構造を観察できる顕微鏡です。...
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大日本印刷、ナノインプリント技術を活用した市場創出型超微細加工の新ビジネスを開始
ナノインプリント技術を活用した市場創出型超微細加工の新ビジネスを開始 ナノメートル単位の超微細加工品の金型製作から試作品の作製・量産までを提供 大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、ナノインプリント技術を活用して、超微細加工品関連の用途開発・商品企画から、金型製作、試作品作製、量産まで、市場の創出にもつなげていく新ビジネスを4月に開始します。 ナノインプリントとは、基材上の樹脂などに金型を圧着して、nm(ナノメートル:10のマイナス9乗メートル)からμm(マイクロメートル:10のマイナス6乗メートル)単位のパターンを安定的かつ安価...
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富士フイルム、美白シート状マスク「アスタリフト ホワイト ブライトニングマスク」を発売
透明感にあふれ、輝きに満ちた美白(※1)肌へ導く美白シート状マスク 「アスタリフト ホワイト ブライトニングマスク」(医薬部外品) 肌への浸透性を高めた(※2)「ナノAMA」(※3)、「ナノアスタキサンチン」(※4)配合 ●新発売● 富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、シミや肌のくすみなどの肌悩みを持つ幅広い年齢層の女性に向けたスキンケアシリーズ「ASTALIFT WHITE(アスタリフト ホワイト)」の新たなラインアップとして、美白シート状マスク「アスタリフト ホワイト ブライトニングマスク」(医薬部外品)を平成27年5月15日より発売いたします。美白有効成分がメラニンの生成を抑制し、集...
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ナノインプリント技術を用いた半導体製造装置を開発 キヤノンは、解像力10nm(※1)台の高度な微細加工を実現するナノインプリント技術を用いた、次世代半導体製造装置の開発を進めています。 ※1 1nm(ナノメートル)は、10億分の1メートル。 *製品画像は添付の関連資料を参照 EUV(※2)を用いた次世代半導体露光装置が先端微細加工領域において主流とされるなか、キヤノンは、解像力10nm台の高度な微細加工を実現するナノインプリント技術の研究を2004年より続けてきました。特に2009年以降、同技術を用いた次世代半導体製造装置の量産を目指し、大手半導体メーカーやCanon Nanotechnologies,Inc....
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東大、「弾性表面波計測デバイス」など4つのセンサ・デバイスを国際学会MEMS2015で発表
4つのセンサ・デバイスを国際学会MEMS2015で発表 東京大学IRT研究機構がポルトガル、エストリルにて 1.発表者:東京大学IRT 研究機構 下山 勲 教授 2.発表のポイント: ◆微小量の液滴(3μL、直径1.8mm)の正確な粘度測定に成功 ◆気圧センサの感度を大幅に向上し、1cmの精度で高度計測を実現 ◆マスク表面に柔軟な湿度センサを形成し、口内湿度の計測に成功。口内湿度管理によるインフルエンザの予防に。 ◆マイクロピエゾ抵抗型片持ち梁を用いた弾性表面波計測に成功 3.発表概要: 東京大学IRT研究機構(IRT、(*1))の下山勲教授らは、2015年1月18日から22日にかけてポルトガル エス...
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九大と東北大など、鉄原子42個からなるカゴ状磁性分子の合成に成功
鉄原子42個からなるカゴ状磁性分子の合成に成功 〜巨大分子磁石の世界記録を樹立〜 <概要> 九州大学、大連理工大学(中国)、高輝度光科学研究センター、熊本大学、九州工業大学、大阪大学、東北大学の研究グループは共同で、これまでに人工的に合成されたなかで、最も巨大な分子磁石(※1)となるカゴ状磁性ナノクラスター分子を開発することに成功するとともに、大型放射光施設SPring−8(※2)の世界最高クラスのX線装置(※3)と東北大学の強磁場実験施設を用いて、その複雑な分子構造と電子状態を解明しました。 近年、分子エレクトロニクスへの応用を目指し、人工的に磁性分子を合成して巨大なナノスケール磁...
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非対称性をもつ人工生体膜の量産技術を確立 〜がんやアルツハイマー病などの疾患の解明、創薬探索などの活用へ〜 【ポイント】 ◇細胞を構成する生体膜は、内層と外層で脂質組成が異なり、この非対称性が細胞の生理機能に重要である。 ◇脂質組成の非対称性をもつ人工生体膜を集積化したチップの量産技術を確立した。 ◇このチップは、生体膜の非対称性が関係するがんやアルツハイマー病などの疾患の病因解明や、創薬探索システムとしての応用が期待される。 JST 戦略的創造研究推進事業において、東京大学 大学院工学系研究科 応用化学専攻の渡邉 力也 助教は、生体膜の特徴である脂質組成の非対称性 注1)を...
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細胞のナノ分子定規 〜細胞内で長さを測るタンパク質の発見〜 1.発表者: 小田賢幸(東京大学大学院医学系研究科 細胞生物学・解剖学講座 生体構造学分野 助教) 柳澤春明(東京大学大学院医学系研究科 細胞生物学・解剖学講座 生体構造学分野 助教) 神谷律(東京大学大学院理学系研究科 名誉教授 現在 学習院大学) 吉川雅英(東京大学大学院医学系研究科 細胞生物学・解剖学講座 生体構造学分野 教授) 2.発表のポイント: ・からだの中で長さをナノメートルの精度で正確に測り、細胞の微細構造を決定する「ナノ分子定規」タンパク質を発見しました。 ・細胞が長さを測る仕組みが解明された、...
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帝人、タッチパネル操作が可能な「滑りにくいナノファイバー使用手袋」を発売
軽作業時に手袋着用のままタッチパネル操作が可能 「滑りにくいナノファイバー使用手袋」を発売 帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:鈴木 純)は、ポリエステルナノファイバー「ナノフロント」 を使用した、薄手で、滑りにくく、かつ着脱しやすい、タッチパネルにも対応した軽作業用の手袋「滑りにくいナノファイバー使用手袋」を、このたび総合オンラインストア「Amazon.co.jp」限定で発売しました。 ※商品の参考画像は添付の関連資料を参照 「滑りにくいナノファイバー使用手袋」は、「ナノフロント」を使用した編み手袋です。「ナノフロント」の特性である高い摩擦力による「滑りにくさ」が優れたグリップ力を...
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理研や阪大など、連続フェムト秒結晶構造解析のための結晶供給手法を開発
連続フェムト秒結晶構造解析のための結晶供給手法を開発 −少量の試料で多様なタンパク質の結晶構造決定がSACLAで可能に− <ポイント> ・高粘度物質のグリースを用いて、結晶供給を制御した世界初の手法 ・従来の1/10〜1/100の試料でタンパク質の三次元結晶構造解析が可能 ・タンパク質結晶だけでなく有機、無機物質にも応用できる <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)、大阪大学(平野俊夫総長)、京都大学(山極壽一総長)、高輝度光科学研究センター(JASRI、土肥義治理事長)は、X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA[1]」のX線レーザーを用いた「連続フェムト秒結晶構造解析(SFX)[2]」...
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産総研とニコン、目盛り誤差1ナノメートル以下のリニアエンコーダーを実現
目盛り誤差1ナノメートル以下のリニアエンコーダーを実現 −半導体素子や光学素子の加工精度の向上に貢献− ■ポイント■ ・目盛の誤差が1nm以下の「超高精度なものさし」を実現 ・光の干渉を利用して目盛の微小な誤差を評価 ・精密・微細加工技術の精度を向上させ、半導体素子の高集積化などに貢献 ■概要■ 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】長さ計測科 ナノスケール標準研究室 堀 泰明 主任研究員、権太 聡 研究室長、長さ標準研究室 尾藤 洋一 研究室長と、株式会社ニコン【社長 牛田 一雄】(以下「ニコ...
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慶大と理研、X線自由電子レーザーを用いた非結晶粒子構造研究のソフトを実用化
X線自由電子レーザーを用いた非結晶粒子構造研究のための 新しい解析理論の構築と実用化 −SACLAの効率的利用を目指して− 慶應義塾大学(塾長 清家篤)と独立行政法人理化学研究所(理事長 野依良治)は共同で、X線自由電子レーザーを用いた非結晶粒子のコヒーレントX線回折イメージング実験でしばしば遭遇する、従来手法では解析困難な回折パターンについて、解析を可能とする理論を独自に構築し、計算機実験でその有効性を確かめながらソフトウェアとして実用化しました。 1.本研究成果のポイント ・コヒーレントX線回折イメージングにおける新しい非結晶粒子構造解析理論の構築 ・従来法では困難であった回...
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東北大、ナノメートル級の籠状構造により促進される超イオン伝導現象を発見
ナノメートル級の籠状構造により促進される超イオン伝導現象を発見 −次世代蓄電池の開発を加速− 【研究成果のポイント】 ●ナトリウムイオンを含む錯体水素化物でのナノメートル級の籠(かご)状構造に注目 ●籠状構造の適切な配置や高速回転などによりナトリウムイオンの伝導が大きく促進 ●この新たな現象により次世代蓄電池の開発を加速 東北大学金属材料研究所の松尾元彰講師と同大学原子分子材料科学高等研究機構の宇根本篤講師・折茂慎一教授の研究グループは、ナノメートル級の籠状構造(=B10H10(*1)イオン)をもつ安定な錯体水素化物において、B10H10イオンによりナトリウム超イオン伝導が促進される新た...
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ルネサスエレクトロニクス、40nmプロセス採用の車載用32ビットマイコンを発売
高い安全性が要求されるシャシーシステム向けに40nmマイコン「RH850/P1xシリーズ」を発売 〜システムの低消費電力化、機能安全システム開発の効率化に貢献〜 ※製品画像は添付の関連資料を参照 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役会長兼CEO:作田 久男、以下ルネサス)は、このたび 電動パワーステアリング(EPS)やブレーキシステムなどのシャシーシステム向けでは世界で初となる40nm(ナノメートル、ナノは10億分の1)プロセスを採用した車載用32ビットマイコン「RH850/P1xシリーズ」を製品化し、「RH850/P1M」の名称でサンプル出荷を本日より開始いたします。 「RH850/P1M」は...
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理研と電通大など、X線自由電子レーザー施設を使いX線可飽和吸収の観測に成功
X線可飽和吸収を世界で初めて観測 −SACLAの世界最強X線レーザーが切り拓く新たな世界− <ポイント> ・X線の強度を高めると、物質がどんどん透明に ・世界最高強度のX線レーザーにより初めて実現 ・アト秒X線光学の開拓に向けて大きな飛躍 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と電気通信大学(福田喬学長)は、X線自由電子レーザー(XFEL:X−ray Free Electron Laser)施設「SACLA」[1]を使い、X線可飽和吸収[2]の観測に成功しました。これは、電気通信大学の米田仁紀教授、理研放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)ビームライン研究開発グループの矢橋牧名グループディレクター、高輝度光科学...
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オリンパス、共焦点顕微鏡を応用した微細な対象物の観察を実現する超解像技術を開発
光学性能を最大限に引き出し約120nm(ナノメートル)(※1)の分解能を実現 共焦点顕微鏡を応用した超解像技術「FV−OSR」を開発 オリンパス株式会社(社長:笹宏行)は、科学事業の新技術として、生物用共焦点レーザー走査型顕微鏡「FLUOVIEW(フロービュー) FV1200」と組み合わせることで、より微細な対象物の観察を実現する超解像技術「FV−OSR(※2)」を開発しました。 ※1 1ナノメートルは100万分の1ミリメートル ※2 Olympus Super Resolution(オリンパス・スーパー・レゾリューション) 共焦点レーザー走査型顕微鏡は、ピントの合った点以外の光をカットすることで高解像度の撮像が可能な顕微鏡です...
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自動車用の小型コネクターの評価装置を開発 −電気接点で電気が流れるメカニズムを解明− <ポイント> ・電子顕微鏡中でコネクターの接触を観察しながら、接触荷重と電気抵抗を同時に計測 ・酸化スズ膜の割れ目にスズが入り込んで良好な電気接点が作られることを確認 ・自動車ワイヤーハーネス用コネクターの小型・軽量化の新製品開発につながると期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門( https://unit.aist.go.jp/nri/index_j.html )【研究部門長 山口 智彦】ナノ光電子応用研究グループ 清水 哲夫 主任研究員は、矢崎総業株式会社【代表取締...
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ルネサスエレクトロニクス、HEV/EV用モータ制御向け40nmマイコン2品種を発売
HEV/EV用モータ制御向けに40nmマイコン「RH850/C1xシリーズ」を発売 〜HEV/EV用1モータ/2モータ制御システムの高い安全性と高性能、低コスト化実現に貢献〜 ※製品画像は添付の関連資料を参照 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役会長兼CEO:作田 久男、以下ルネサス)は、このたびハイブリッド電気自動車や電気自動車(HEV/EV)用モータ制御向けに40nm(ナノメートル、ナノは10億分の1)プロセスを採用した車載用32ビットマイコン「RH850/C1xシリーズ」を2品種開発し、それぞれ「RH850/C1H」、「RH850/C1M」の名称で2015年初頭からサンプル出荷を開始いたします。 新製品は...
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三井化学ファイン、多剤耐性菌にも効果を発揮する「抗菌・除菌剤用高分子コロイド」を販売
世界初の抗菌・除菌メカニズム 多剤耐性菌にも効果を発揮する「抗菌・除菌剤用高分子コロイド」販売開始 細菌の細胞壁の成長を阻害し、風船が割れるように自己融解させることで、抗菌・除菌性を発揮 三井化学ファイン株式会社(社長:木岡護)は、世界中に感染が広がる抗生物質が効かない多剤耐性菌にも抗菌・除菌効果を発揮する高分子コロイドの販売を開始します。多剤耐性菌による医療関連感染リスクが高まっている医療現場や介護の現場、児童施設や公共機関などに対する効果的な感染防止対策として、高分子コロイドを用いた抗菌・除菌スプレーやウエットティッシュ、衛生衣服などの製品開発をお客様と共に進めて参ります...
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ハーバー研究所、ビタミンP配合の薬用美白化粧水「薬用VC ローション」を発売
〜ビタミンPを新たに配合。美白(※1)+くすみ(※2)に対応〜 9月29日(月)リニューアル新発売 薬用美白化粧水『薬用VC ローション』(医薬部外品) 株式会社ハーバー研究所(所在地:東京都千代田区)は、透明美肌に導く化粧水『薬用VC ローション』にビタミンP(※3)を新たに配合し、2014年9月29日(月)より全国のショップハーバー、通信販売およびインターネットにてリニューアル新発売いたします。 *商品画像は添付の関連資料「商品画像(1)」を参照 2009年発売以来、薬用美白化粧水としてご好評頂いている『薬用VC ローション』が、今回さらなるパワーアップを図るため、ビタミンPを新...
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極めて平坦な平面ガラス基板を開発 −超高精度な平面研磨・評価技術を実現− <ポイント> ・角度測定を利用した超高精度平面度評価装置を開発 ・装置に組み込んだ状態で世界最高水準の平面精度を実現 ・平面鏡、プリズムといった光学部品の高精度化に貢献 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】長さ計測科 長さ標準研究室 尾藤 洋一 研究室長、近藤 余範 主任研究員は、株式会社 テクニカル【代表取締役社長 山内 一秀】(以下「テクニカル社」という)と共同で、平面度λ/100(約6.3nm:関東平野の...
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分子量のばらつきがない高分子標準物質を開発 −分子の長さがそろった人工高分子で高精度計測に貢献− <ポイント> ・長さの違う分子が集まった高分子から単一の長さの分子だけを分別採取する技術を開発 ・ポリエチレングリコールの23量体だけからなる標準物質の供給をスタート ・高分子材料の分子量測定やナノ粒子サイズの計測の高精度化に貢献 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)計測標準研究部門【研究部門長 千葉 光一】ナノ材料計測科【研究科長 藤本 俊幸】粒子計測研究室【研究室長 桜井 博】高橋 かより 主任研究員と、計量標準管理センタ...
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東大、1ナノメートルの人工分子マシン1個を「見て・触る」ことに成功
1ナノメートルの人工分子マシン1個を「見て、触る」ことに成功: 光学顕微鏡による1分子モーションキャプチャ ●発表のポイント: (1)生体内でエネルギー変換を行う分子の振る舞いを可視化する「ビーズプローブ光学顕微鏡1分子運動計測法」を用いて、1ナノメートルの人工分子マシン1個の回転運動を「見て、触る」ことに初めて成功した。 (2)本手法の適用範囲はこれまで大きさ10ナノメートルのものに限られていたが、人工分子マシンに200ナノメートルのビーズを結合させることにより、その適用範囲を広げた。 (3)人工分子マシン1個の典型的な大きさである1ナノメートルの範囲を「見て、触って」性...
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東大と東工大と上智大、二酸化チタンの光触媒活性を決める因子を発見
二酸化チタンの光触媒活性を決める因子を発見 −高効率光触媒開発に新たな指針− 【要点】 ○二酸化チタン結晶表面での光励起キャリアのダイナミクスをリアルタイムで観測することに成功し,光触媒活性を決める因子を発見。 ○未解明であったアナターゼ型とルチル型二酸化チタンの触媒活性の違いが,光励起キャリアの結晶表面に固有な寿命に起因することを証明。 ○光触媒活性を簡便に制御する方法を提案。 【概要】 東京大学物性研究所の松田巌准教授と山本達助教,東京工業大学大学院理工学研究科の小澤健一助教,上智大学理工学部の坂間弘教授らの研究グループは,光触媒(注1)である二酸化チタン(TiO2(*))...
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JASRIと産総研、カーボンナノチューブの「森」が高密度に成長する仕組みを解明
カーボンナノチューブの“森”が高密度に成長する仕組みを解明 −情報機器を低消費電力化する放熱材料の開発を加速− <概要> 高輝度光科学研究センター(JASRI)、産業技術総合研究所(産総研)は共同で、「カーボンナノチューブの“森”」が高密度に成長する仕組みを大型放射光施設SPring−8で解明しました。この成果は、情報機器を効率的に冷却するための放熱材料の開発を促進すると期待されます。 パソコンやスマートフォンなどの情報機器は、私たちの生活やオフィスでの仕事に広く普及し、私たちはいつでも、インターネットを通じてさまざまな情報を得ることができます。一方で、情報の流通量は今後ますます増加する...
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産総研、分子間や原子間で働く弱い凝集力を光の照射で増強など研究成果を発表
分子間や原子間で働く弱い凝集力を光の照射で増強 −有機デバイス材料などの作成・改良技術への応用に期待− <ポイント> ・光の照射によって弱い凝集力を増強できることを提案し、シミュレーションを用いて検証 ・光の照射によってプラスとマイナスの振動する電荷が発生し、電気的な引力によりヘリウム原子間の距離が短縮 ・光制御技術を用いた有機デバイス材料などの分子性結晶構築の研究開発への貢献に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門( http://unit.aist.go.jp/nri/index_j.html )【研究部門長 山口 智彦】ナノ炭素材料シミュレーショ...
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酸窒化物で初めて強誘電体的な挙動を観察 <ポイント> >酸化物、窒化物に続く電子機能材料として酸窒化物に注目。 >SrTaO2N(*1)の薄膜結晶を合成し、酸窒化物では初めての強誘電体的な挙動を観察。 >結晶内での酸素−窒素配列制御による新たな材料開発の指針を示す。 *1の正式表記は添付の関連資料を参照 JST課題達成型基礎研究の一環として、東京大学の長谷川哲也教授らのグループは、金属酸窒化物の薄膜結晶の一部で、酸窒化物では初めての強誘電体(注1)的な挙動を観察しました。 酸窒化物は、金属が酸素と窒素の両方と結合した物質で、酸化物、窒化物に続く新たな電子機能材料として期待されていま...
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電子の蓄積とその集団的運動の可視化に世界に先駆けて成功 ―電子の動きに伴う電場の乱れを先端計測法で検出・追跡― 東北大学多元物質科学研究所の進藤大輔教授(理化学研究所創発物性科学研究センターチームリーダー)と赤瀬善太郎助教、理化学研究所の会沢真二テクニカルスタッフらの研究グループは、帯電した絶縁体試料表面近傍で電子が次第に蓄積する様子を、電子線ホログラフィーにより電場の乱れとして検出すると共に、その電子集団の移動の様子を可視化することに世界に先駆けて成功しました。 本研究成果は、米国の顕微鏡に関する専門誌であるMicroscopy and Microanalysisのオンライン版(5月12日付け:日本時間5...
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東大と奈良先端大など、タンパク質を細胞膜に組み込むメカニズムを解明
タンパク質を細胞膜に組み込むメカニズムを解明 −バクテリアから人まで共通した基本的な生命現象の理解− 1.発表者: 熊崎 薫(東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻 博士課程2年) 千葉 志信(京都産業大学総合生命科学部 准教授) 石谷 隆一郎(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 准教授) 塚崎 智也(奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科 准教授・JSTさきがけ研究者) 濡木 理(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ●タンパク質を細胞膜に組み込む「膜組み込みタンパク質YidC」の立体構造を世界で初めて決定しました。 ●バクテ...
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帝人フロンティア、ナノファイバーを用いたお掃除グッズ「あっちこっちふきんナノ」を発売
ナノファイバーを用いたお掃除グッズ 「あっちこっち(R)ふきんナノ」を新発売 帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市中央区、社長:竹中 哲嗣)は、このたび、帝人グループが展開するポリエステルナノファイバー「ナノフロント(R)」を使用した「あっちこっち(R)ふきんナノ」(1,300円・税抜き)を発売します。 4月7日より、テイジンのオンラインショップ「くらし@サイエンス」( http://www.kurashi-science.com/ )で販売を開始し、その後、全国の有名百貨店、日用雑貨小売店などへと順次販路を拡大していきます。 帝人フロンティアのオリジナル商品である「あっちこっち(R)」シリーズは、超極細繊維を用いることにより、...
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理化学研究所 放射光科学総合研究センター様にて 新スーパーコンピュータシステムが稼働 X線自由電子レーザー施設SACLAの解析を加速する「PRIMEHPC FX10」 当社はこのほど、独立行政法人 理化学研究所 放射光科学総合研究センター(所在地:兵庫県佐用郡佐用町、センター長:石川 哲也、以下、理研)様より受注した新スーパーコンピュータシステムの構築を完了しました。 新システムの中核には、当社のスーパーコンピュータ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10(フジツウ スーパーコンピュータ プライムエイチピーシー エフエックステン」(以下、PRIMEHPC FX10)が採用され、理論演算性能90.8テラフロップス(以...
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ルネサスエレクトロニクス、パワートレイン向け40nmマイコンと専用電源管理ICを製品化
パワートレイン向けとして業界初の40nmマイコン「RH850/E1xシリーズ」および専用の電源管理ICを製品化 〜キットソリューション提供で先端車載制御設計の開発工数削減に貢献〜 ※製品画像は添付の関連資料を参照 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役会長兼CEO:作田 久男、以下ルネサス)は、このたび 自動車のエンジン制御やトランスミッション制御等のパワートレイン制御向けとして回路線幅に業界で初めて40nm(ナノメートル、ナノは10億分の1)プロセスを採用した32ビットマイコン「RH850/E1xシリーズ」を2品種開発し、「RH850/E1M−S」、「RH850/E1L」の名称で、本年6月からサン...
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理化学研究所、細胞内分子間の情報伝達効率の理論的上限をめぐる論争に終止符
細胞内分子間の情報伝達効率の理論的上限をめぐる論争に終止符 −細胞がいかに「感じ」、「考える」かのより深い理解へ− <ポイント> ・スパコンと世界最高性能の計算手法を組み合わせ、生物物理の基礎問題に決着 ・最新理論の誤りを指摘し、古典的理論を発展させた新規理論を提案 ・iPS細胞やSTAP細胞の分化や免疫細胞の働きのより詳細な理解に役立つ <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、スーパーコンピュータによる大規模シミュレーションにより、細胞内分子間の情報伝達効率の上限を定義する基本理論をめぐる論争に終止符を打ちました。これは、理研生命システム研究センター(柳田敏雄センター長)...
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東北大など、大腸菌べん毛モーターをナトリウムイオン流も利用できるように機能させることに成功
大腸菌内で機能するナノスケールの ハイブリッドエネルギー型回転モーター 【リード文】 法政大学生命科学部の曽和義幸専任講師は、名古屋大学理学研究科・本間道夫教授、東北大学多元物質科学研究所・石島秋彦教授、オックスフォード大学・リチャード・ベリー博士との共同研究により、自然界では水素イオン流のみをエネルギー源として利用する大腸菌べん毛モーターを、ナトリウムイオン流も同時に利用できる"ハイブリッドエンジン"のように機能させることに成功しました。本研究成果は米国科学誌「米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)」のオンライン版で2014年2月17日15:...
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東大、Cas9タンパク質が、標的DNAを切断する分子機構を解明
ゲノムDNAを自在に切断する"はさみ"のかたち 〜Cas9タンパク質の構造解明〜 <発表のポイント> >ゲノム編集(注1)ツールとして注目されているCas9タンパク質(注2)が、標的DNAを切断する分子機構を解明した。 >Cas9(DNA切断酵素)とガイド鎖RNA(Cas9を標的のDNA配列まで導くRNA)、および、標的DNAとの三者複合体の結晶構造を世界で初めて解明した。 >本研究の成果により、ライフサイエンス研究に幅広く貢献する新たなゲノム編集ツールの開発が期待される。 <発表概要> ゲノム編集技術は、任意のゲノムDNA配列を挿入・削除できる最新技術であり、ノックアウト動物の作製や農作物の品種改良などさまざまな...
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キヤノン、次世代半導体露光装置の市場導入に向け米国MII社を完全子会社化
キヤノンによるモレキュラーインプリント社の完全子会社化について キヤノン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役会長兼社長 CEO:御手洗冨士夫 以下「キヤノン」)と、米国のモレキュラーインプリント社(Molecular Imprints,Inc. 本社:アメリカ合衆国 テキサス州オースティン市 CEO:Mark Melliar−Smith 以下「MII」)は、キヤノンによるMIIの連結子会社化について、2014年2月5日をもって合意いたしました。これにより、キヤノンは微細化を実現する次世代半導体露光装置の確固たる地位の獲得を目指します。 キヤノンは、2011年より推進する5カ年計画「グローバル優良企業グループ構想」フェーズIVにおいて...
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富士通、信州大の造水・水循環システム研究開発にスパコンを導入
信州大学、富士通のスーパーコンピュータシステムを導入 材料物性設計における原子系シミュレーションを実現 国立大学法人信州大学(所在地:長野県松本市、学長:山沢 清人、以下、信州大学)は、このほど、新たに構築する革新的な造水・水循環システムの研究開発拠点に富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本正已、以下、富士通)のスーパーコンピュータシステムを導入することを決定しました。 本システムは、PCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY RX200 S8(フジツウ サーバ プライマジー アールエックス200 エスエイト)」16台によるPCクラスタおよび、「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10(...
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液晶の電場配向に対する閉じ込め効果を初観測 −空間の狭さで液晶の特性が変わるメカニズムを解明− 東北大学原子分子材料科学高等研究機構の栗原和枝教授の研究グループは、独自に開発した共振ずり測定法(*1)を駆使し、基板の間の距離約13nm以下の空間に閉じ込められた液晶は、電場により分子の向きを変えることが出来なくなることを見いだしました。 液晶ディスプレーは、2枚の基板が液晶分子を挟んでできた素子から構成されており、一定方向に並んでいる(配向している)液晶分子の向きを、電場を用いて変えることで表示を制御しています。本研究グループでは、基板表面間の距離を連続的に変えながら表面間の液...
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富士通、大規模な並列計算に対応の磁界シミュレーションパッケージソフトを販売開始
世界初!磁界シミュレータ「EXAMAG LLGシミュレータ V1」を販売開始 磁性体の微細な構造を解析する大規模なマイクロマグネティックシミュレーションを実現 当社は、大規模な並列計算に対応した世界初(注1)の磁界シミュレーションパッケージソフトウェア「FUJITSU Manufacturing Industry Solution EXAMAG LLGシミュレータ V1」(注2)を、本日より販売開始します。 本製品は、当社と株式会社富士通研究所(注3)が長年培ってきた大規模な並列計算の技術を適用するとともに、マイクロマグネティックス(注4)の手法と有限要素法(注5)を組み合わせ、複雑な形状の磁性材料を従来の数十倍の体積に対してPCサーバ上で解析する...
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阪大など、半導体デバイス性能予測シミュレーターの超高速化に成功
半導体デバイス性能予測シミュレーターの超高速化に成功 〜計算量を従来の1,000分の1以下に削減〜 <ポイント> ○極微細な半導体ナノデバイスの電気的な特性を予測するには、量子力学的な効果を取り入れた複雑な計算に多くの時間がかかるため、回路設計に応用することは困難であった。 ○新方式のシミュレーターでは、計算量を従来の1,000分の1以下に削減し、従来1年以上かかるような量子論的効果を含んだ計算を、通常のパソコン1台により数日でできるようになった。 ○ナノワイヤーやナノピラーなど新しいデバイスの回路設計に応用できると期待される。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、大阪大...
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慶大と産総研、ナノメートル・スケールトランジスタ動作中温度の正確な測定に成功
ナノメートル・スケールトランジスタ動作中温度の正確な測定に成功 −次世代半導体集積回路の長期間安定動作へ道− 慶應義塾大学理工学部電子工学科の内田建教授らは、独立行政法人産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門( http://unit.aist.go.jp/tia/ )【研究部門長 金丸 正剛】と共同で、産総研つくばイノベーションアリーナ推進本部【本部長 金山 敏彦】スーパークリーンルーム運営室の支援を受け、先端トランジスタの作製・評価技術を駆使し、さまざまな構造の微細トランジスタにおける動作中温度の正確な測定に成功しました。ナノメートル・スケールの素子では...
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東大、キラル光磁石を初合成し光の波面を90度スイッチングする現象を発見
光の波面を90度スイッチングする光磁石! −キラル光磁石の初合成と新しい光磁気スイッチングの発見− <発表者> 大越慎一 (東京大学大学院理学系研究科化学専攻 教授) 井元健太 (東京大学大学院理学系研究科化学専攻 博士課程3年) 所裕子 (元東京大学大学院理学系研究科化学専攻 特任助教、現在筑波大学数理物質系 准教授) 吉清まりえ(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 博士課程1年) 高野慎二郎(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 博士課程1年) 生井飛鳥 (東京大学大学院理学系研究科化学専攻 助教) <発表のポイント> ・キラル光磁石を初合成し、物質から出てくる光の...
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東大など、軽水と重水における水素結合の違いを高感度で検出することに成功
軽水と重水の綱引き −水素結合の違いを高感度で検出− 1.発表者: 原田慈久(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 准教授) 丹羽秀治(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構 特任研究員) 徳島 高(※)(理化学研究所放射光科学総合研究センター 技師) 堀川裕加(理化学研究所放射光科学総合研究センター 基礎科学特別研究員) 辛 埴(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 軌道放射物性研究施設・東京大学放射光連携研究機構...
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浜松ホトニクス、超小型・軽量で低価格の指先サイズのマイクロ分光器を開発
スマートフォンと接続したモバイル測定機器などの用途に 世界最小、指先サイズのマイクロ分光器を新たに開発 当社は、現行の分光器(以下MSシリーズ)に比べ、ほぼ同等の性能を維持しながら、体積と価格を2分の1以下とさらに超小型、軽量で低価格にした指先サイズのマイクロ分光器を新たに開発しました。可視光に感度のある「C12666MA」を12月25日から、印刷機器やLED照明などの色管理をはじめ、スマートフォンなどの携帯端末と接続したPOCT(臨床現場即時検査)などのモバイル測定機器などの用途に、国内外の各種機器メーカーにサンプル出荷を開始します。 なお、本製品は、11月7日(木)から3日間、アクトシ...
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産総研、アモルファス金属酸化物の構造に単純な秩序があることを提案
アモルファス金属酸化物の構造に単純な秩序があることを提案 −絶縁膜、透明電極などの合理的設計への貢献に期待− <ポイント> ・幾何学に基づく考察と第一原理計算によりアモルファス金属酸化物の構造を系統的に解析 ・金属の種類や、金属と酸素の比率によらない共通の原子配列があることを予測 ・アモルファス金属酸化物の構造モデリングが容易になり電子デバイス材料の設計を加速 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門( http://unit.aist.go.jp/nri/index_j.html )【研究部門長 山口 智彦】非平衡材料シミュレーショングループ 西尾 憲吾 主...
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JSTと京大、量子ドットを用いた結晶シリコン太陽電池の高効率化に向けた設計指針を提供
量子ドットを用いた結晶シリコン太陽電池の高効率化に向けた設計指針を提供 <ポイント> ・量子ドット(中間バンド)太陽電池は高効率化を妨げる電圧の低下が課題。 ・電荷が量子ドットから取り出されることが要因であることを発見。 ・結晶シリコン太陽電池の限界を超える次世代太陽電池の高効率化に期待。 JST課題達成型基礎研究の一環として、京都大学化学研究所の太野垣(たやがき)健准教授らは、微細な半導体の結晶である半導体量子ドット(注1)を用いた太陽電池で課題であった、電圧が低下する原因を突き止めました。 現在、広く実用化されている結晶シリコン太陽電池(エネルギー変換効率20%程度)は...
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浜松ホトニクス、両面の膜厚測定を実現した膜厚計を検査メーカーなど向けに発売
業界初、両面の膜厚測定を実現した 膜厚計の新製品Optical NanoGauge「C12562」 10月10日から発売 10月2日(水)から「第1回関西高機能フィルム展」に出展 当社は、業界で初めて両面の膜厚測定を実現した膜厚計の新製品Optical NanoGauge(オプティカル・ナノゲージ)「C12562」を10月10日から膜厚測定などの用途に向けて、国内、東アジア市場を中心に、フィルム、FPD(フラット・パネル・ディスプレイ)、半導体の塗布、薄膜成膜などの製造装置や検査メーカーなどに発売します。 なお、本製品は、10月2日(水)から3日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開催される、フィルム技術の専門展「第1回...
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帝人フロンティア、「美JIN革命」からフェイスケア用の「洗顔すっきりキューブ」など販売開始
新たにコスメ雑貨ブランドを展開 「美JIN革命(R)」商品の販売開始について 帝人フロンティア株式会社( http://www2.teijin-frontier.com/ )(本社:大阪市中央区、社長:竹中 哲嗣)は、このたび、コスメ雑貨のブランドとして「美JIN革命」を展開することとしました。 第一弾として、帝人が展開するポリエステルナノファイバー「ナノフロント」を使用したフェイスケア用の「洗顔すっきりキューブ」、デコルテ・ボディケア用の「ボディすっきりミトン」の2商品を市場投入することとし、9月21日より、グループ会社であるテイジンアソシアリテイルが運営する生活雑貨事業のコアショップ「Sesame(セサミ)」全店舗において販売を開始...
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産総研、有機フッ素化合物を用いずに耐熱性に優れた透明はつ油性塗膜を開発
透明はつ油塗膜の耐熱性を飛躍的に向上 −有機フッ素化合物を使わない環境にやさしい表面処理技術− <ポイント> ・耐熱性(空気中350℃、250℃の油浴中で共に24時間以上)に優れたはつ油処理技術を開発 ・有機フッ素化合物や特殊な装置を用いないため低コスト・低環境負荷 ・蒸留塔、エンジン、オイルポンプ、オイルダクトといった高温部材へのはつ油処理に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)サステナブルマテリアル研究部門【研究部門長 中村 守】高耐久性材料研究グループ 穂積 篤 研究グループ長、浦田 千尋 研究員は、有機フッ素化...
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理化学研究所など、X線を2回当てて「中空原子」を生成することに成功
X線を2回当てて「中空原子」の生成に世界で初めて成功 −量子だるま落としで2段抜き <ポイント> ・1京分の2秒弱の間に2回、X線を原子に当てることに成功 ・太陽光の1兆倍のさらに1千万倍の強さのX線で初めて見える現象 ・中空原子を利用したタンパク質構造解析への応用に期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)、分子科学研究所(大峯巌所長)と高輝度光科学研究センター(土肥義治理事長)は、X線自由電子レーザー(XFEL;X−ray Free Electron Laser)施設「SACLA[1]」を使い、集光して強度を上げたXFELをクリプトン[2]原子に照射して、原子核の最も内側(K殻)の軌道を回る電子2個を順番にはじ...
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富士フイルム、「Lunamer AC」から薬用化粧水など「大人ニキビ」ケアシリーズを発売
20〜30代女性向けスキンケアブランド「Lunamer(ルナメア)」から大人ニキビケアシリーズが誕生! 「Lunamer AC(ルナメア アクネケア)」 ニキビができる毛穴へ集中浸透する新成分「アクネシューター(R)」を配合 ●新発売● 富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、毛穴詰まり(※1)やくすみ(※2)のない健やかな肌へと導く、20〜30代の女性に向けたスキンケアブランド「Lunamer(ルナメア)」から、新たに「大人ニキビ」(※3)をケアするシリーズ「Lunamer AC(ルナメア アクネケア)」を平成25年9月2日より発売いたします。薬用化粧水「ルナメアAC スキンコンディショナー」(2品種)をはじめ、薬用ジ...
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富士フイルム、ニキビや肌荒れに有効な油溶性抗炎症成分を安定的にナノ化することに成功
ニキビや肌荒れに有効な油溶性抗炎症成分を複数の保湿成分と組み合わせ、安定的にナノ化することに成功 80ナノメートルサイズで毛穴へ集中浸透する新成分 「アクネシューター」新開発 富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、ニキビ・肌荒れに有効な油溶性の抗炎症成分「グリチルレチン酸ステアリル」を、当社独自のナノマージ技術(※1)によって複数の保湿成分と組み合わせ、80ナノメートルサイズまで安定的にナノ化し、ニキビができる「毛穴」へ集中的に浸透する新成分「アクネシューター」を開発しました。(図2、図3)また、当社の研究で、「アクネシューター」が毛穴に集中浸透すること、「アクネシュ...
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生理学研究所、神経細胞シナプスにおける脂質修飾酵素DHHC2の役割を解明
神経と神経の"つなぎ目"(シナプス)の「数」と「サイズ」は、どのように決まっているの? ―神経細胞シナプスにおける脂質修飾酵素DHHC2の役割を解明― 【内容】 脳の中で信号を伝える役割をしている神経細胞は、神経細胞と神経細胞の間にシナプスと呼ばれる“つなぎ目”をつくり複雑な神経回路を作っています。シナプス一つ一つの大きさは1ミクロン(マイクロメートル)ほどですが、神経細胞1個あたり1万個にも及ぶシナプスがあり、それが神経細胞内の正しい「場所」で、一定範囲の「数」と「サイズ」で一生涯維持されます。一方、それら“つなぎ目”(シナプス)の数、サイズ、伝達効率は、経験や刺激の種類に...
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東大、新しい量子状態を示唆する電子のスピンと軌道が絡み合った共鳴状態の観測に成功
電子のスピンと軌道の絡み合った共鳴状態の世界初の解明 新しい量子状態の存在を示唆する成果 <本研究成果のポイント> ・新しい量子状態を示唆する、スピンと軌道が混ざったスピン軌道共鳴状態を観測 ・低温では、電子の軌道とスピンが強く関連しながら揺らいだ状態が実現していることを観測 <概要> 大阪大学大学院基礎工学研究科(物質創成専攻物性物理工学領域)若林裕助准教授、東京大学物性研究所 中辻知准教授を中心とする研究グループは、蜂の巣構造を基本骨格とする銅酸化物(図1)において、電子の持つ自由度であるスピンと軌道が量子力学的に混ざった状態に特徴的な構造を観測することに世界で初めて成...
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ルネサスエレクトロニクス、ベルギーの「Imec」と28nm CMOS技術で高性能RFソリューションを開発
Imecとルネサスが28nm CMOS技術で高性能RFソリューションを開発 欧州の独立系ナノエレクトロニクス研究機関であるImec(所在地:ベルギー ルーベン市、CEO:Luc Van den hove)とルネサス エレクトロニクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鶴丸 哲哉、以下ルネサス)はこのたび、最先端のデバイス、プロセスや回路技術の研究成果が発表されるVLSIシンポジウムの回路部門(会期:2013年6月12日〜14日、会場:京都)において、世界で初めて28nm(ナノメートル) CMOS技術を用いた複数の無線規格対応RFレシーバおよびLTE−advanced(注1)、次世代WiFi(注2)をはじめとする広帯域通信規格向けA/Dコンバ...
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東大、生体内薬物輸送を実現するナノチューブ型分子ロボットを開発
生体内薬物輸送を実現するナノチューブ型分子ロボット 1.発表者: 相田 卓三(東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 教授、理化学研究所 創発物性科学研究センター 副センター長) Biswas Shuvendu(東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 博士課程学生) 金原 数(東北大学 多元物質科学研究所 教授) 田口 英樹(東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻 教授) 丹羽 達也(東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻 助教) 石井 則行(独立行政法人産業技術総合研究所 光技術研究部門 主任研究員) 片岡 一則(東京大学大学院 ...
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オリンパス、微細な電子デバイスの表面形状などを3Dで測定する工業用顕微鏡を発売
微細な電子デバイスの表面形状などを3Dで測定する工業用顕微鏡2機種を同時発売 3D 測定レーザー顕微鏡「LEXT(レクスト)OLS4100」 ナノサーチ顕微鏡「LEXT OLS4500」 オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、研究・開発や品質管理の場面で使用される工業用レーザー顕微鏡として、微細な電子デバイスや高機能素材などの表面形状を3次元(3D)で観察・測定する3D 測定レーザー顕微鏡「LEXT OLS4100」を6月3日から全世界で同時発売します。また、レーザー顕微鏡の機能に加え、より高倍率のナノ領域の観察・測定が可能なナノサーチ顕微鏡「LEXT OLS4500」を6月3日より日本国内と中国、韓国、タイで発売...
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東北大、顔料からの有限長カーボンナノチューブ分子の合成に成功
顔料からの有限長カーボンナノチューブ分子の合成に成功 らせん型有限長カーボンナノチューブ分子の選択的合成実現 〔図1.化学顔料からのらせん型有限長カーボンナノチューブ分子の合成〕 ※添付の関連資料を参照 1 発表タイトル 顔料からの有限長カーボンナノチューブ分子の合成 らせん型有限長カーボンナノチューブ分子の選択的合成実現 2 発表者 国立大学法人 東北大学 原子分子材料科学高等研究機構・大学院理学研究科化学専攻 磯部 寛之 3 発表概要 国立大学法人東北大学(原子分子材料科学高等研究機構・大学院理学研究科)の磯部寛之教授の研究グループは...
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慶大など、磁気の波の重ね合わせを利用した新しい論理演算方式の原理を実証
磁気の波の重ね合わせを利用した新しい論理演算方式の原理を実証 −高性能、省電力の画期的コンピューターにつながる基盤技術の開拓− <ポイント> ・コンピューターの演算装置は電力漏れや発熱により性能向上に限界。 ・電気ではなく磁気の波であるスピン波を重ね合わせる新構造の素子を開発し、その論理演算の原理を世界で初めて実証。 ・高速作動につながる7GHzの高周波信号での論理演算にも成功。 ・将来的なコンピューターの飛躍的な高性能化や省電力への貢献に期待。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、慶應義塾大学 理工学部の関口 康爾 専任講師と能崎 幸雄 准教授らは、薄膜化した金属磁性体を用...
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富士通、ニコンに半導体露光装置開発の解析シミュレーション向けクラウドサービスを提供
ニコン様、半導体露光装置の解析シミュレーションにクラウドを活用 解析シミュレーション向けクラウドサービス「TCクラウド」を採用 株式会社ニコン 精機カンパニー(本社:東京都千代田区、社長:木村 眞琴、以下、ニコン)様は、このたび、半導体露光装置の設計・開発において、当社の解析シミュレーション向けクラウドサービス「FUJITSU Technical Computing Solution TCクラウド(以下、TCクラウド)」を採用されました。 ニコン様では、これまで自社の環境で解析シミュレーションを行ってきましたが、「TCクラウド」活用により、半導体露光装置の高性能化にともなう解析規模の増大への柔軟な対応、開発フェーズで変動する...
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産総研など、光環境で早産児の発達を促す「調光型光フィルター」を開発
光環境で早産児の発達を促す「調光型光フィルター」の開発 −赤ちゃんは暗闇に、外側からは視認できる保育器− NEDO産業技術研究助成事業の一環として、国立精神・神経医療研究センター【理事長 樋口輝彦】精神保健研究所・知的障害研究部・診断研究室 太田英伸 室長は、産業技術総合研究所【理事長 中鉢良治】(以下「産総研」という)サステナブルマテリアル研究部門( http://unit.aist.go.jp/mrisus/index.html )・環境応答機能薄膜研究グループ 田嶌一樹 主任研究員と共同で、早産児の睡眠・身体発達を促進する光環境を人工保育器内に実現させる「調光型光フィルター」を開発した。 早産のため低体重で生まれた赤ちゃんは、...
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東工大など、ピコ秒レベルで変化する有機結晶の構造の撮影に成功
ピコ秒レベルで変化する有機結晶の構造の撮影に成功 ―超短レーザーを使った小型電子線回折装置の開発で― 【ポイント】 ・生命体などの有機分子がピコ秒(1兆分の1)で起こす構造変化を直接観測する手段がなかった。 ・「超短パルスレーザー」と「高輝度超短パルス電子線」を組み合わせた分子動画技術で有機光電子材料の超高速な結晶構造変化を直接観測した。 ・人工光合成反応の観察や、有機太陽電池の設計などの新材料作り、たんぱく質の機能解析にも新たな道を開く。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、東京工業大学 大学院理工学研究科の恩田 健 流動研究員と同研究科の腰原 伸也 教授は、有機光エレ...
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浜松医科大、東北大などと共同で生きた状態での生物の高解像度電子顕微鏡観察に成功
生きた状態での生物の高解像度電子顕微鏡観察に成功 ―高真空中でも気体と液体の放出を防ぐ「ナノスーツ」を発明― <ポイント> ■生物は多様な環境に対応するために細胞外物質(機能性膜)で覆われている。 ■細胞外物質やそれを模倣した薄い液膜に電子線などを照射することで、高真空中でも蒸発を防ぐ、より強力な「ナノ重合膜(ナノスーツ)」を発明。 ■生きた状態のままで、電子顕微鏡による微細構造観察が実現可能になった。 JST課題達成型基礎研究の一環として、浜松医科大学の針山 孝彦 教授は、東北大学 原子分子材料科学高等研究機構の下村 政嗣 教授らと共同で、高真空下でも生命を保護できる生体適...
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新しい構造を持つ金属ルテニウム触媒の開発に世界で初めて成功−家庭用燃料電池エネファームの耐用年数向上へ− 北川宏 理学研究科教授の研究グループは、面心立方格子(fcc)構造を有する金属ルテニウム(Ru)触媒の開発に成功しました。従来のRu触媒では、六方最密格子(hcp)の構造をとるものしか知られていませんでした。今回、化学的還元法によりRuの原子配列を精密に制御することで、初めてfcc構造を有するRu触媒を得ることに成功したものです。家庭で使用されている燃料電池コジェネレーションシステム「エネファーム」で、金属Ru触媒はレアメタルである白金の耐被毒触媒として使用されています。今回開発されたfcc−Ru触...
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浜松ホトニクス、持ち運んで実験可能な生産技術開発向け小型エキシマランプ光源を発売
環境に優しく、ダメージや粉塵が生じないドライ処理 表面改質や洗浄工程の生産技術開発向け 持ち運んで実験可能な小型エキシマランプ光源を新発売 当社は、業界唯一の高周波(RF)放電型で平面バルブの紫外線エキシマランプを搭載した、持ち運んで実験可能な生産技術開発向け小型エキシマランプ光源EX−mini「L12530」を、国内の電気機器や半導体装置メーカーに向けて5月1日から発売を開始します。これにより、樹脂などの表面改質工程や半導体などの洗浄工程で、環境に優しく、ダメージや粉塵が生じないドライ処理による生産技術開発が進み、処理速度、品質、歩留まり向上が期待できます。 なお、本製品は、4月10...
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三菱マテリアル、高スループット成膜を可能とするPZT圧電膜用ゾルゲル材料を開発
高スループット成膜を可能とするPZT圧電膜用ゾルゲル材料を開発 三菱マテリアル株式会社(取締役社長:矢尾 宏、資本金:1,194億円)は、今般、圧電(*1) MEMS(メムス:Micro Electro Mechanical Systems)(*2)デバイス向けに、従来よりも約4倍の高スループット(*3)成膜を可能にするPZT圧電膜用ゾルゲル材料を開発いたしましたのでお知らせいたします。 チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)膜を搭載した圧電MEMSデバイスは、インクジェットヘッドをはじめRFスイッチなどのアクチュエーター用途やジャイロセンサーや振動センサーなどのセンサー用途において実用化が始まっており、将来のエナジーハーベスター(*4)と...
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産総研、光照射によるめっき薄膜の密着性向上法とパターニング法を開発
光照射によるめっき薄膜の密着性向上法とパターニング法の開発 −新しい微細金属パターンの形成技術− 【ポイント】 ・プラスチック基板上のめっき膜にパルス光を照射するだけで密着性が向上 ・マイクロ秒単位の短時間で大面積(A4サイズ)の処理が可能 ・フォトマスク上から光照射することで、めっきした金属薄膜のパターニングが可能 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 山口 智彦】ナノシステム計測グループ 堀内 伸 上級主任研究員らは、無電解めっきによりプラスチック基材上に形成した金属薄膜に高強度のパルス...
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古河電工、高出力・低消費電力に優れたラマン増幅器用ポンプ光源レーザーの量産開始
高出力・低消費電力に優れたラマン増幅器用ポンプ光源レーザ FOL1437シリーズの量産開始 当社は、今後本格的な導入が見込まれる毎秒100ギガビット(以下、100Gbps)の超高速光通信において、需要拡大が見込まれるラマン増幅器のキーデバイスである高出力、低消費電力の1480nm帯励起光源レーザ FOL1437シリーズを開発し、量産を開始しました。 3月19日より米国・カリフォルニア州・アナハイムにて開催される世界最大の通信関連の国際会議・展示会「OFC/NFOEC2013」にて、本製品の展示を行います。 <製品化の背景> 近年、スマートフォンの普及によるワイヤレスバックボーンの拡大や、クラウドコン...
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コヒーレントX線の斬新な利用法を開発 〜転位ひずみ場を可視化して、X線渦ビームを発生させる〜 <本研究成果のポイント> ●コヒーレントX線のブラッグ回折現象を利用して厚い試料のナノスケールひずみ分布を可視化 ●ひずみ場の位相特異点を利用した新しい微小X線渦ビーム形成法を提案 大阪大学大学院工学研究科の高橋幸生准教授、理化学研究所播磨研究所放射光科学総合研究センターの石川哲也主任研究員らの研究グループは、物質中の転位ひずみ場を可視化して、X線渦ビームを発生させるというコヒーレントX線の斬新な利用方法を開発しました。 転位とは結晶中に含まれる線状の結晶欠陥のことであり、転位の周りで局...
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三協立山、パナソニックの「ナノイー」を搭載した玄関ドア用室内額縁を発売
〜 「パナソニック」と「三協アルミ」が共同開発 〜 “業界初(※1)”『「ナノイー」搭載内部額縁』 発売 三協立山株式会社(本社:富山県高岡市早川70、社長:藤木正和)・三協アルミ社(社長:蒲原彰三)は、玄関ドア用の室内額縁として、パナソニック株式会社 エコソリューションズ社(大阪府門真市大字門真1048 番地、社長:長榮周作)と共同開発した『「ナノイー」搭載内部額縁』を発売しました。 家の顔である玄関の空気を水に包まれた微粒子イオン「ナノイー」によって爽やかにし、家族みんなに健やかな暮らしをお届けします。また、お客様をきれいな空気でお迎えすることができます。 社内外の女...
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理化学研究所と阪大、生物内部を高速・高精細にイメージング可能にする装置を開発
生物内部を高速・高精細にイメージングが可能に −多点共焦点顕微鏡法を二光子励起法の適用で生体観察向けに改良− ◇ポイント◇ ・多点共焦点顕微鏡法の問題点“ピンホール・クロストーク”を解消 ・生物の30〜100μm深部での観察画像のコントラスト比が30倍以上向上 ・広くライフサイエンス分野での貢献に期待 理化学研究所(野依良治理事長)と大阪大学(平野俊夫総長)は、生物個体や組織など、厚みがある試料内部の高速・高精細に蛍光イメージングを可能とする装置を開発。これは、理研発生・再生科学総合研究センター(理研CDB 竹市雅俊センター長)光学イメージング解析ユニットの清末優子ユニットリー...
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薬物運搬用ナノ粒子内の構造解析に世界で初めて成功 <ポイント> ・高分子ミセルは次世代DDSとして期待されているが、内部の詳細な構造は未知であった。 ・新しい手法の小角X線異常散乱法をDDS粒子に初めて適用して、内部の精密な構造を解明。 ・高性能なDDS開発の基本指針を与え、遺伝子治療や抗がん剤の応用に期待。 JST課題達成型基礎研究の一環として、北九州市立大学の櫻井 和朗 教授らは、次世代の薬物運搬方法(ドラッグデリバリーシステム:DDS)として期待されている数100本のひも状高分子が凝集した高分子ミセル粒子(注1)の内部構造を、大型放射光施設SPring−8(注2)の安定したX線計測システムと、小...
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NTTと東工大、グラフェンを用いてプラズモンの伝搬速度制御ができることを実証
グラフェンを用いたプラズモンの伝搬制御を世界で初めて実証 〜電子の波を利用したナノ領域での回路の高速化、超低消費電力化へ前進〜 日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫、以下 NTT)と国立大学法人東京工業大学(東京都目黒区、学長:三島良直、以下 東工大)は、電子の移動度が高いなどの特性から近年注目されているグラフェン(※1)を利用することにより、電子の波であるプラズモン(※2)の伝搬速度を二桁に渡り制御できることを世界で初めて実証しました。従来、プラズモンの研究では金属が用いられていましたが、NTTと東工大はグラフェンに着目し電子密度等を変化させること...
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東大、天然セルロースミクロフィブリル1本単位の強度測定に成功
天然セルロースミクロフィブリル1本単位の強度測定に成功 −その引張破断強度は鋼鉄の約10倍− ■発表者 齋藤継之(東京大学大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻・助教) 蔵前亮太(東京大学大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻・修士課程) Jakob Wohlert(スウェーデン王立工科大学・博士研究員) Lars A.Berglund(スウェーデン王立工科大学・教授) 磯貝 明(東京大学大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻・教授) <発表概要> 地球上で最も豊富なバイオマスであるセルロースは、樹木等の細胞壁において約3ナノメートルと超極細幅で、高結晶性のセルロースミクロフィブリルを形成して...
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京セラクリスタルデバイス、原子拡散接合法を応用した水晶デバイスを開発
業界初(※1)、原子拡散接合法を応用した水晶デバイス 「温度特性フリーエタロンフィルタ」を開発 光通信WDM(※2)向け波長可変レーザモジュールの小型化・省電力化に貢献 京セラ株式会社の100%子会社で水晶デバイスの開発製造会社である京セラクリスタルデバイス株式会社(社長:木里 重亮)は、業界で初めて原子拡散接合法を応用した水晶デバイス「温度特性フリーエタロンフィルタ」の開発に成功しましたので、お知らせいたします。 エタロンフィルタは、光通信の大容量伝送システムにおいて、異なる複数の光波長のズレを感知する部品です。このたびの開発では、業界で初めて、原子拡散接合法を応用した水晶デ...
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日立マクセル、容量6.25TBのLTO Ultriumデータカートリッジを発売
容量6.25TBのLTO Ultriumデータカートリッジ 「マクセルUltrium 6データカートリッジ」新発売 日立マクセル株式会社(取締役社長:千歳 喜弘、以下マクセル)は、大容量コンピュータデータのバックアップなどに使用されるUltrium(ウルトリウム)フォーマットの第6世代において、LTO認証機関より技術適合認定を取得し、6.25TB(テラバイト)の記憶容量を実現した大容量コンピュータテープ「マクセルUltrium 6データカートリッジ」を12月より発売します。 IT社会の進化により、扱われるデータ量は年々増加の傾向にあるとともに、各種データは法規制等による長...
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作動中のリチウムイオン電池ナノ界面を世界で初めて観察 〜蓄電池の劣化原因解明へ〜 高松大郊 産官学連携本部特定研究員、小山幸典 同特定准教授、折笠有基 人間・環境学研究科助教、荒井創 産官学連携本部特定教授らの研究グループは、本学と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が共同で推進している革新型蓄電池先端科学基礎研究事業(RISINGプロジェクト:プロジェクトリーダー 小久見善八 産官学連携本部特任教授)の一環で、リチウムイオン電池に用いられる電極最表面における挙動の、電池作動条件下でのその場観察に世界で初めて成功し、蓄電池劣化の初期過程を明らかにしました。 本...
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がんの早期発見に寄与する高感度な光超音波イメージング用 造影剤の基本技術を開発 株式会社日立製作所(執行役社長:中西宏明/以下、日立)は、このたび、生体深部の微細な腫瘍の発見に適した、高感度な光超音波イメージング用造影剤(*1)の基本技術を開発しました。本造影剤には、光を照射すると繰り返し気泡化し、そのたびに超音波を発生するナノメートル(100万分の1ミリメートル)サイズの液滴(以下、ナノ液滴(*2))を用いています。従来の造影剤に比べて約3倍の感度にあたる強い超音波信号が得られたほか、従来の造影剤では困難であった生体深部の腫瘍を高い分解能で計測することを可能としており、が...
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広島大とインテックなど、現場で簡便に利用できる高感度アスベスト計測技術を開発
現場で簡便に利用できる高感度アスベスト計測技術の開発に成功 <ポイント> ・古い建物に残るアスベスト建材は、国内で4000万トンにのぼる。 ・従来のアスベスト判定は数日から1週間かかり、作業現場での検出は困難。 ・アスベストを検出する蛍光たんぱく質を利用。蛍光画像を自動解析し1時間程度で正確な判定が可能に。 JST 研究成果展開事業 先端計測分析技術・機器開発プログラム(以下、本プログラム)の一環として、広島大学、株式会社インテックと有限会社シリコンバイオは、誰でも簡単に大気中のアスベストを測定可能とする技術を開発しました。 アスベストは発がん性物質として2006年に法...
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強磁性ナノコンタクト素子によるミリ波発振 −ナノスケールの電流制御型発振素子を理論提案− 【ポイント】 ・産総研開発のシミュレーターを用いて強磁性ナノコンタクトの理論解析を実施 ・直流電流の値を変化させて5〜140GHzの範囲で発振周波数を制御可能 ・次世代無線通信技術やセンサー技術に用いられるマイクロ波、ミリ波の発信素子の実現に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノスピントロニクス研究センター【研究センター長 湯浅 新治】理論チーム 今村 裕志 研究チーム長、荒井 礼子 産総研特別研究員は、強磁性ナノコンタクト...
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JSTと東北大、バイオテンプレート極限加工で高密度の量子ドットを作成し発光に成功
バイオテンプレート極限加工により損傷がなく10倍高密度の量子ドットを作製して、発光に成功 −高速通信用量子ドットレーザーの実現に前進− <ポイント> >従来の自己組織的な結晶成長では量子ドットサイズや密度の制御が困難。 >画期的な加工技術を開発して、高密度で配置・サイズ制御された無欠陥量子ドットを実現。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、東北大学 流体科学研究所(兼 原子分子材料科学高等研究機構)の寒川 誠二 教授らは、トップダウン加工でガリウムヒ素の高密度・無欠陥の量子ドット(注1)を作製し、その量子ドットからの直接発光を確認しました。 量子ドットは、ナノメートル...
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大日本印刷、太陽電池モジュールの変換効率向上に対応した部材3製品を量産開始
太陽電池モジュールの変換効率向上に対応した部材3種の量産を開始 高電圧下での電流漏れの耐性を高めた封止材、長期信頼性を高めたバックシート、裏面電極用『バスラインシート』 〔裏面電極用バスラインシート〕 *添付の関連資料「製品画像」を参照 大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、太陽電池モジュールの変換効率向上の動きが国内外で進んでいることに対応し、関連する製品のラインナップを充実させ、量産を開始します。今回量産を開始するのは、 1.高電圧下での電流の漏れ(PID:Potential Induced Degradati...
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ゴールドウイン、「ザ・ノース・フェイス」からマメができにくいランニングソックスを発売
ランニングにおいて発生しうるマメに効果的 スベリにくく、ズレにくい、超極細繊維「ナノフロント」を使用した ロングタイプのランニングソックス「Comfort Running Endurance」を新発売 トレイルランナー鏑木毅選手も愛用するロングソックス 株式会社ゴールドウイン(本社:東京都渋谷区/社長:西田明男/東証一部:コード番号8111)の「ザ・ノース・フェイス」では、スベリにくく、ズレにくい超極細繊維「ナノフロント」を使用したロングタイプのランニングソックスを8月上旬より、全国のザ・ノース・フェイス取扱店で販売を開始します。 通常繊維の約10倍の表面積を持つ「ナノフロ...
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JSTと金沢大、ナノロッドシートを用いた高効率有機太陽電池を開発
ナノロッドシートを用いた高効率有機太陽電池を開発 【ポイント】 ・有機薄膜太陽電池の効率向上に不可欠な従来構造は高コストや材料面で限界 ・斜め蒸着で形成したナノロッドシートの新構造で、従来を越える効率が実現 ・高効率化、簡便・安価で材料を選ばない新構造の有機太陽電池界全般の応用に期待 JST 課題達成型基礎研究の一環として、金沢大学 理工研究域附属 サステナブルエネルギー研究センターの當摩(タイマ)哲也 准教授らは、有機薄膜太陽電池(注1)で既存のバルクへテロ構造(注2)を越える新しい構造を開発し高効率化に成功しました。 有機薄膜太陽電池は、光が当たると電子を放出するド...
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細胞膜シグナル伝達のためのラフト構造を解明 −アルツハイマー病発症、HIV感染などの研究に貢献− 楠見明弘 物質−細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)・再生医科学研究所 教授、鈴木健一 iCeMS准教授らの研究グループは、細胞のはたらきを制御するのに重要な役割を果たすとされる、細胞膜上のラフト領域の構造とシグナル伝達の仕組みを世界で初めて解明しました。 本研究では、ラフト経由でのシグナル伝達をおこなうGPIアンカー型受容体に注目しました。その結果、GPIアンカー型受容体は同じ分子同士で2量体を作ること、それらがコレステロールと結合して安定化され、寿命が0.2秒の...
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帝人ファイバー、ナノファイバー使用の冷感グッズ「ひんやりスカーフCool Shot!」を発売
ナノファイバーを使用した冷感グッズ 「ひんやりスカーフCool Shot!(R)」の発売について 帝人ファイバー株式会社(本社:大阪市中央区、社長:福島 敏秀)は、このたび、ポリエステルナノファイバー「ナノフロント(*1)」を使用した冷感グッズ「ひんやりスカーフCool Shot!」を発売します。 ※商品画像は添付の関連資料を参照 6月下旬より、テレビ通販およびオンラインショップ『YAMAZENくらしのeショップ』を通じて販売を開始し、その後、カタログ通販、店舗販売などの販路も開拓していきます。 帝人ファイバーでは、今後も高機能素材を活用した一般消費者向けの製品を積極...
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大日本印刷など、高硬度と透明性を実現する機能性フィルムのコーティング原料を開発
大日本印刷とDNPファインケミカル タッチパネル等の機能性フィルムのコーティング原料を開発 高硬度を実現しながらフィルムのカールを防ぐ、シリカ表面を化学修飾したシリカ分散液 大日本印刷株式会社(以下:DNP)と、その100%子会社で機能性材料の開発・販売を行う株式会社DNPファインケミカル(*1)は、フィルムが丸まってしまう現象(カール)を防ぐとともに、高硬度と透明性を実現するコーティング原料『FCNSシリーズ』を開発しました。 DNPファインケミカルが、本年10月に本製品の販売を開始します。 【開発の背景】 タッチパネルを保護するカバーフィルムやディスプレーの最表面に用...
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帝人ファイバー、衣類の濡れ防止機能などを付与した「さわやか涼感ネッククーラー」を発売
5層構造の多機能ネッククーラー 「さわやか涼感ネッククーラー」の2012年新作モデル発売について 帝人ファイバー株式会社(本社:大阪市中央区、社長:福島 敏秀)は、昨年発売しました「さわやか涼感ネッククーラー」について、このたび2012年新作モデルを発売します。 ※商品画像は添付の関連資料を参照 このたびの新作モデルは、裏地部分にポリエステルナノファイバー「ナノフロント(*1)」、保水層に高吸水・高吸湿繊維「ベルオアシス(*2)」を使用して好評を得た昨年モデルをさらに進化させ、衣類の濡れ防止やUVカットの機能を付与した5層構造の多機能ネッククーラーです。 6月下旬より...
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理化学研究所、絶縁体から高温超伝導体への変化過程を可視化することに成功
絶縁体から高温超伝導体への変化過程を原子分解能で可視化 −「擬ギャップ状態」の正体と超伝導機構の解明に向けて前進− ◇ポイント◇ ・擬ギャップ領域は絶縁体の「海」の中に数nm2の小さな「島」として出現 ・擬ギャップ状態は超伝導と競合せずにその発現を助けている可能性を示唆 ・電子相変化メモリーなど新エレクトロニクスデバイス開発の基礎学理を提示 理化学研究所(野依良治理事長)は、銅酸化物高温超伝導体(※1)が絶縁体から超伝導体へと変化する過程を原子分解能で可視化することに成功しました。「擬ギャップ状態(※2)」が数平方ナノメートル(nm2)程度の領域で出現し、その増加が超伝導...
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JSTなど3社、リアルタイムに裸眼で3D観察できる電子顕微鏡を開発
リアルタイムに裸眼で3D観察できる電子顕微鏡の開発に成功 −ミクロの世界を実感する新時代の顕微鏡− JST研究成果展開事業 先端計測分析技術・機器開発プログラムの一環として、株式会社日立ハイテクノロジーズの伊東 祐博 先端解析システム設計部長、株式会社ナナオの伊藤 広 映像商品開発部 開発マネージャー、新潟大学 大学院医歯学研究科の牛木辰男 教授、静岡大学 工学部の岩田 太 教授らは、リアルタイムで3D観察が可能な走査電子顕微鏡(SEM)(注1)と、裸眼に対応した高解像度の3Dモニターを開発しました。 SEMでは、細く絞った電子線を観察対象に照射しながら2次元的に走査する...
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東陽テクニカ、米Agilent社のナノインデンター新機能「ExpressTest」を発売
100点の押し込み試験をわずか100秒で実現! ヤング率・硬度の多点測定とマッピング機能を備えた ナノインデンター新機能“ExpressTest”を発売開始 株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、社長:五味 勝)は2012年4月12日、米国Agilent Technologies社(以下Agilent社)のナノインデンターの新機能“Express Test”を発売いたします。 1測定点におけるヤング率と硬度の測定時間はおよそ1秒で可能となり、従来と比較して、測定時間を60分の1から300分の1まで短縮できます。 さらに測定試料のヤング率と硬度を2次元的に測定し、その分布...
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キヤノン、画像センサーなどの量産に最適なKrFスキャナー「FPA−6300ES6a」を発売
メモリー、ロジック系半導体、画像デバイスの量産に最適 KrFスキャナー“FPA−6300ES6a”を発売 *製品画像は添付の関連資料を参照 パソコン、スマートフォン(高機能携帯電話)などさまざまな電子機器の需要拡大に伴い、それらに使用される半導体の需要も拡大しており、半導体製造装置には高い生産性(処理能力)・精度・信頼性および稼働率が求められています。 キヤノンはこのたび、これらの要求を満たした、DRAMやフラッシュメモリーなどのメモリー、パソコンのMPUなどのロジック系半導体、カラーフィルターなどの画像センサーや画像処理デバイスの量産に最適な半導体露光装置“FPA−63...
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JSTと慶大、「光誘起電荷分離現象」についてリアルタイムに高精度で観測することに成功
有機薄膜表面電子の光励起寿命をリアルタイムで計測 −高効率な太陽電池などの創出に道開く− JST課題達成型基礎研究の一環として、慶應義塾大学 理工学部 化学科の中嶋 敦教授らの研究グループは、有機薄膜を塗布した金電極に、光を照射した時に起こる「光誘起電荷分離現象(注1)」を、リアルタイムに高精度で観測することに成功しました。 有機薄膜の1つである、アルカンチオール(注2)の自己集積化単分子膜(SAM膜)(注3)は、今後実用化が期待されるナノクラスター(原子や分子が集合した超微粒子)(注4)を用いた光電子デバイス(注5)に必須の絶縁中間層材料の代表例として有望視されています...
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京大など、室温付近の広い温度範囲で電圧による磁力のスイッチが可能に
室温付近の広い温度範囲で電圧による磁力のスイッチが可能に 小野輝男 化学研究所教授、小林研介 同准教授、千葉大地 同助教、島村一利 同大学院生、河口真志 同大学院生、小野新平 電力中央研究所主任研究員、独立行政法人科学技術振興機構(JST)、日本電気株式会社(NEC)の共同研究チームは、金属磁石の磁力を室温付近の100度程度の広い温度範囲にわたって電気的にスイッチすることに成功しました。 昨年、同チームの一部は、代表的な磁性金属であるコバルトの超薄膜に、固体絶縁膜を介して電圧を加えて、コバルト表面の電子濃度を変化させることで磁石の性質をもつ強磁性状態と磁石の性質をもたない常磁性状態を室温でオン...
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産総研、微細な溝に閉じ込めた液晶が作り出す新たな配向構造を発見
微細な溝に閉じ込めた液晶が作り出す新たな配向構造 −溝の方向に沿って左右に折れ曲がるジグザグ状の欠陥構造− <ポイント> ・しわ状の微細な溝にネマチック液晶を閉じ込めると周期的な配向構造を形成 ・配向構造の周期的な特異点にシリカ微粒子を捕捉し、周期的に配列することが可能 ・微小物体のパターニングや捕捉操作、光学素子への応用展開に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 八瀬 清志】ソフトメカニクスグループ 大園 拓哉 研究グループ長とソフトマターモデリンググループ【研究グループ長 米谷 慎...
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ルネサスエレクトロニクス、40nmプロセス採用の次世代ハイエンド車載マイコンを製品化
業界最先端の40nmフラッシュマイコンとして、 次世代ハイエンド車載マイコン「RH850ファミリ」を展開 〜高性能、拡張性、高信頼性で次世代自動車の安全・快適・環境性能向上に貢献〜 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:赤尾 泰、以下ルネサス)は、業界最先端の40nm(ナノメートル:10億分の1メートル)プロセスを採用したフラッシュメモリ内蔵マイコン(以下フラッシュマイコン)をいち早く製品化し、車載用途全般での展開を図って参ります。 新マイコン「RH850ファミリ」は、2010年4月統合前の両社が自動車市場で長年にわたり培ってきた高い技術と信頼性、実績を結実し...
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ルネサスエレクトロニクス、超高速バッファを実現するグラフィックエンジン向け2ポートSRAMを開発
システムLSIのグラフィックエンジン向けに超高速動作を実現した2ポートSRAMを開発 〜28nm微細化プロセスを使用して、360ピコ秒の高速動作を確認〜 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:赤尾 泰、以下ルネサス)はこのたび、28ナノメートル(nm)世代以降のシステムLSI向けに新しいSRAM回路技術を開発いたしました。このSRAM回路技術は、グラフィックエンジン向けに使用される2ポートSRAMの動作速度を飛躍的に向上させるアーキテクチャーで、高速化と安定動作の両立が可能となります。 本アーキテクチャーを採用した超高速動作の2ポートSRAMを、28nm微細...
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パナソニック、帯電微粒子水「ナノイー」によるペットのアレル物質・細菌・真菌・ウイルス抑制効果を検証
帯電微粒子水(※1)がペットに関するアレル物質・細菌・真菌・ウイルスに 抑制効果があることを検証 パナソニック株式会社は、麻布大学獣医学部獣医学科 阪口雅弘教授の総合監修のもと、水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの帯電微粒子水「ナノイー」が、ペット(犬・猫)に関するアレル物質・細菌・真菌・ウイルスに対して抑制効果があることを検証しました。 ペットブームと呼ばれる昨今、34.3%(※2)の方が家庭でペットを飼育しています。飼育しているペットの種類としては犬が58.6%(※3)の約1200万匹と最も多く、次いで猫の30.9%(※3)約1000万匹(※4)になります。...
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NICT、有機デバイスやナノ配線が簡単に作れる「ナノワイヤ作製キット」を開発
有機デバイスやナノ配線が簡単に作れる「ナノワイヤ作製キット」を開発 〜装置コストや線幅が大きく改善、デバイスそのものの特性向上も可能に〜 独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」、理事長:宮原 秀夫)は、ナノスケール(*1)の単結晶(*2)であるナノワイヤ(*3)を電極間に簡単に作製できる「ナノワイヤ作製キット」を開発しました。ナノワイヤ作製キットは、高真空系などの大掛かりな装置でなく、手のひらサイズの装置を用いて、基板上にナノワイヤを簡単に作製することができるキットです。本キットの製造原理には、NICTが開発した「ナノ電解法(*4)」を用いており、この技術により、今...
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ライオン、香りのさわやかさを高めた衣料用液体洗剤「トップ NANOXナノックス」を発売
クリスタルフルーティの香りのさわやかさをアップしてリフレッシュ! 超コンパクト衣料用液体洗剤『トップ NANOXナノックス』改良新発売 ライオン株式会社(社長・濱 逸夫)は、当社独自の高洗浄力成分MEE※1と“パワーアシスト成分”による「ナノ洗浄」で、“ニオイ汚れ”を元から落とす超コンパクト衣料用液体洗剤『トップ NANOX』の香りをリフレッシュし、2012年3月から全国で改良新発売いたします。 ※1 メチルエステルエトキシレート 1.改良新発売の狙い 衣料用液体洗剤の市場は近年拡大を続けており、なかでも1回の使用量が従来の半分以下の“超コンパクトタイプ”の市場は、2011...
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ニコン、ストリームラインプラットフォーム採用の「ArF液浸スキャナー『NSR−S621D』」を発売
ストリームラインプラットフォーム採用の超高精度・超高スループット最新型液浸露光装置 ニコン ArF液浸スキャナー「NSR−S621D」を発売 株式会社ニコン(社長:木村 眞琴、東京都千代田区)は、最新型ArF液浸スキャナー「NSR−S621D」の販売を2012年1月から開始しました。この新型露光機は、既に定評のあるNSR−S620Dの精度や生産性をさらに向上させ、22ナノメートルプロセス量産用(ダブルパターニング適応(*1))に開発された装置であり、今後の主力商品として拡販に努めます。 *1 ダブルパターニング:1つの回路パターンを、現行の液浸露光機で転写できる2つの密集...
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SII子会社、走査型プローブ顕微鏡の新制御ステーション「NanoNaviReal」など発売
SIIナノテク、走査型プローブ顕微鏡の新ステーション2モデルを発売 測定パラメーター自動調整機能「RealTune」を搭載 セイコーインスツル株式会社(略称:SII、社長:新保雅文、本社:千葉県千葉市)の100%子会社で、計測分析装置の製造販売を行っているエスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社(略称:SIIナノテク、社長:川崎賢司、本社:千葉県千葉市)は、走査型プローブ顕微鏡の新しい制御ステーションとして、測定パラメーター自動調整機能「RealTune(リアルチューン)」を搭載した「NanoNaviReal(ナノナビリアル)、NanoNaviReal s(ナノナビリアルエス...
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JSTと物質・材料研究機構、オイルを浄化できる有機溶媒に耐性のある極薄の多孔性カーボン膜を開発
オイルを浄化できる超高性能ろ過フィルターを開発 −ナノ細孔中の高速粘性透過を世界に先駆けて実証− 先端的共通技術部門 高分子材料ユニットの研究者らは、有機溶媒に耐性のある極薄の多孔性カーボン膜を開発し、従来のろ過フィルターと比較して、不純物の除去速度を約3桁向上させることに成功した。 <概要> 1.独立行政法人 物質・材料研究機構(理事長:潮田 資勝)先端的共通技術部門 高分子材料ユニット(ユニット長:一ノ瀬 泉)の分離機能材料グループの研究者らは、中核機能部門電子顕微鏡ステーションとの共同で、直径約1ナノメートルの細孔を持つ極薄の多孔性カーボン膜を開発することに成功した...
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東大と理化学研究所、「マルチフェロイック薄膜」に生じる大きな電気分極の起源を解明
「マルチフェロイック薄膜」に生じる大きな電気分極の起源を解明 <本研究成果のポイント> ・磁石の性質(強磁性)と誘電性を併せ持つマルチフェロイック性(※1)を示すマンガン酸化薄膜(マルチフェロイック薄膜)を作製 ・マルチフェロイック薄膜が示す大きな電気分極の起源をX線回折によって解明。また、同薄膜の磁気構造を直接観測した世界に類のない画期的な成果 ・今後、同薄膜作製の大きな指針となり、低消費電力で高集積のメモリーデバイスなどの開発に期待 【概 要】 強磁性と誘電性を同時にもつ物質「マルチフェロイック物質(※1)」は、磁場で電気分極を制御したり電場で磁化を制御したりできることから...
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エルピーダメモリなど、新メモリ(高速不揮発性抵抗変化型メモリ、ReRAM)の開発に成功
新メモリ(高速不揮発性抵抗変化型メモリ、ReRAM)の 開発に成功 〜64Mビット メモリセルアレイ動作を確認〜 ※参考画像は添付の関連資料を参照 エルピーダメモリ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長兼CEO:坂本幸雄 以下、エルピーダ)は、このたび、次世代新メモリの一種である高速不揮発性抵抗変化型メモリ(ReRAM)の開発に初めて成功いたしました。回路線幅が50nm(ナノメートル、※注1)の製造技術プロセスを用いた試作品で、ReRAMでは世界最高レベルの大容量となる64M(メガ、※注2)ビットのメモリセルアレイ動作を確認したものです。なお、本開発は、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)と...
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京大と英国オックスフォード大、DNA分子モーターの動きをナノスケールでコントロールする事に成功
DNA分子モーターの動きをナノスケールでコントロールする事に成功 −ナノ・メゾ空間での分子ロボットの開発へ− 科学技術振興機構(JST)課題達成型基礎研究の一環として、京都大学(総長:松本紘)と英国オックスフォード大学(総長:クリス・パッテン)は、約100nmのDNA平面構造上に作成した経路で、DNAで作成した分子モーターの進行をナノスケールの精度で人為的にコントロールする技術を世界で初めて実現しました。これらの人為的な分子の運動の操作は、狙った所への分子の運搬や分子ロボットの基礎に役立つ技術となります。 杉山弘 物質−細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)・理学...
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ルネサスエレクトロニクス、40nmプロセスのマイコン内蔵用フラッシュメモリを開発
業界初、40nmマイコン用フラッシュメモリを開発 〜本フラッシュメモリ内蔵の車載マイコンを2012年初秋にサンプル出荷〜 ルネサス エレクトロニクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:赤尾 泰)はこのたび、40nm(ナノメートル:10億分の1)プロセスのマイコン内蔵用フラッシュメモリを業界で初めて開発しました。 内蔵用フラッシュメモリでは、品質と信頼性を維持したまま微細化することは一般的に困難ですが、当社では既に90nmマイコン用に採用して高い実績があるMONOS構造(注)フラッシュメモリを、40nmプロセス上でさらに改良することにより両立を実現。試作チップに...
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大日本スクリーン、生産性に優れたスクラバー方式の枚葉式ウエハー洗浄装置を発売
世界最高の生産性を実現する枚葉式ウエハー洗浄装置を発売 大日本スクリーン製造株式会社はこのほど、毎時800枚という高速洗浄能力と高い安定性を持つプロセス性能の両立により、世界最高(※1)の生産性を実現したスクラバー方式(※2)の枚葉式ウエハー洗浄装置「SS−3200」を開発。次世代半導体の製造ニーズに対応するこの装置の販売を、2011年12月から開始します。 #製品画像は添付の関連資料を参照 近年の半導体デバイスは、スマートフォンやタブレットPCをはじめとする、小型で高性能な電子端末などに搭載される極小の電子部品に対応するため、回路の線幅は10ナノメートル(1億分の1...
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東大、世界最小の回転モーターを実現する高効率エネルギー変換機構の仕組みを解明
世界最小の回転モーターが実現する高効率エネルギー変換機構の仕組みを解明 ―高効率エネルギー変換機構の技術的基盤の確立を目指して― 1.発表者: 渡邉 力也 (東京大学大学院工学系研究科 応用化学専攻・助教) 野地 博行 (東京大学大学院工学系研究科 応用化学専攻・教授) 2.発表概要: 東京大学大学院工学系研究科 渡邉力也助教、野地博行教授らのグループは、タンパク質でできた世界最小の回転モーターであるF1−ATPaseが実現する、化学・力学エネルギー間の高効率エネルギー変換機構の仕組みを世界に先駆けて突き止め、英科学誌Nature Chemical Biology誌に発表...
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ウシオ電機、子会社エクストリームがウシオ製EUV光源が中間集光点出力30Wを達成
ウシオ製EUV光源、中間集光点出力30Wを達成 ― 国際会議で発表 ― ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:菅田 史朗、以下 ウシオ)の100%子会社であるエクストリームテクノロジーズ(XTREME technologies GmbH 本社:ドイツ・アーヘン、社長:マーク・コートアウトMarc Corthout、以下、エクストリーム)は、量産化対応に必須であるDuty Cycle(デューティサイクル)100%の条件下で、中間集光点出力30Wを達成したことを、リソグラフィー技術に関する国際会議「2011 International Symposia on Ext...
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東大、圧電材料中ナノドメインの応答をリアルタイムで直接観察することに成功
画像診断装置の高性能化へ −世界初、圧電材料中ナノドメインの応答をリアルタイムで直接観察− 1.発表者:佐藤 幸生(東京大学大学院工学系研究科総合研究機構 助教) 幾原 雄一(東京大学大学院工学系研究科総合研究機構 教授) 2.発表概要: 東京大学大学院工学系研究科総合研究機構の佐藤幸生助教、幾原雄一教授の研究グループは財団法人ファインセラミックスセンターナノ構造研究所(平山司所長代理)と共同で、代表的な圧電材料の1つである圧電セラミックス(PMN−PT)の単結晶に電圧を加えた際にドメインと呼ばれる微小な領域が応答する様子を、「その場透過型電子顕微鏡法」によりリアルタイムで...
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SRIスポーツ、テニス用グローブ「TGG−0200」など4モデルを発売
〜「優れたグリップ力」×「ストレッチ&フィット」〜 ダンロップテニス用グローブ4モデルを新発売 SRIスポーツ(株)は、手のひら部分に「ナノフロント」(※1)を、手の甲部分に「レイプロテクト」(※2)を採用し、ふたつの素材による「優れたグリップ力」と「高いストレッチとフィット感」のダブル効果を実現したテニス用グローブ4モデルを10月25日より発売します。メーカー希望小売価格は「TGG−0200(女性用)」が2,940円<本体価格 2,800円>、「TGG−0210(女性用)」が2,100円<本体価格 2,000円>、「TGG−0220(女性用)」が2,940円<本体価格 ...
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産総研、相変化固体メモリーが常温で巨大な磁気抵抗効果を示すことを発見
相変化固体メモリーから巨大磁気抵抗効果が出現 −常温で2000%を越える磁気抵抗比− <ポイント> ・世界で初めて相変化メモリー(PCRAM)が常温で巨大な磁気抵抗効果を示すことを発見 ・超格子型の相変化膜を用いることで、大きなトポロジカル誘電性とラシュバ効果が出現 ・極低消費電力の次世代不揮発性メモリーやロジックへの新展開に期待 <概 要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門【研究部門長 金丸 正剛】富永 淳二 上席研究員 兼 連携研究体グリーン・ナノエレクトロニクスセンター【連携研究体長 横山 直樹...
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東北大学、血管内皮増殖因子受容体のわずかな発現量の差が持続的な血管新生を誘導するメカニズムを発見
血管内皮増殖因子受容体のわずかな発現量の差が持続的な血管新生を誘導するメカニズムの発見 〜動脈硬化性疾患の新たな治療法開発への期待〜 <概 要> 東北大学病院がんセンター・大内憲明 センター長(教授)、同病院・濱田庸医員、同医学系研究科・権田幸祐 講師らの研究グループは、血管新生の仕組みを世界最高精度で解析できる光学装置を開発し、独自の虚血モデルマウスを使って、分子レベルで超高精度な生体観察を行いました。その結果、血管内皮増殖因子受容体のわずかな発現量の差が持続的な血管新生を誘導するメカニズムの発見に成功しました。これは従来の概念とは異なる血管新生の仕組みの発見であり、動脈硬...
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大阪大学と名古屋大学など、元素の識別が可能な大視野・高分解能X線顕微鏡を開発
元素の識別が可能な大視野・高分解能X線顕微鏡を開発 本研究成果のポイント ・電子顕微鏡では観察の困難な厚い試料内部の電子密度分布および特定元素の分布を可視化 ・10ナノメートルから10マイクロメートルまでの空間スケールをシームレスに観察 大阪大学大学院工学研究科の高橋幸生准教授、名古屋大学大学院工学研究科の是津信行准教授、理化学研究所播磨研究所放射光科学総合研究センター(石川哲也センター長)の石川哲也主任研究員らのグループは、物質中の電子密度分布および特定元素の分布を大視野かつ高空間分解能で観察することのできるX線顕微鏡を開発しました。 ナノテクノロジーやナノサイエンス...
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東大とNTTなど、微小磁石を用いて2スピン量子ビット演算素子の開発に成功
微小磁石を用いて2スピン量子ビット演算素子の開発に成功 (電子スピンを使った量子もつれ制御に新展開) JST 課題達成型基礎研究の一環として、東京大学 大学院工学系研究科の樽茶 清悟 教授のグループは、日本電信電話株式会社(以下、NTT)物性科学基礎研究所の都倉 康弘 グループリーダーとの共同研究により、電子スピン(注1)を利用した量子ビットで、初めて「量子もつれ(注2)」の制御に成功し、2スピン量子ビット(注3)演算を実証しました。 電子スピンは電子が持つ磁石のような性質で、その向きを操作することにより、量子情報の基本単位である「量子ビット」として利用することができます...
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円高とDRAM不況の緊急対策について エルピーダメモリ株式会社(代表取締役社長兼CEO坂本幸雄、以下、エルピーダ)は、過去最悪の円高水準と、当社の主力事業であるDRAM(※注1)の急激な市況悪化に対応するための緊急対策を取りまとめましたので、本日、以下の通り、お知らせ致します。 為替は、対米ドルで昨年5月初旬の約95円から円高の一途をたどり、一年前の9月上旬の約85円から今年の8月には一時75円台になるなど、歴史的な円高を記録したあと、足元は77円前後で推移しております。当面の円高基調が見込まれる中で、DRAM製品の価格は一年前に比べて約3分の1に急落するなど、当社を取り...
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パナソニック電工、「ナノイー」についてカビの成長とカビアレル物質の抑制効果を検証
帯電微粒子水「ナノイー」(※1)のカビへの効果検証 〜ハウスダストなどに含まれるカビの成長とカビアレル物質の抑制効果を実証〜 パナソニック電工株式会社では、水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの帯電微粒子水「ナノイー」に、主に居住空間に存在するカビの成長とカビアレル物質の抑制効果があることを検証しました。 カビは、大気中、居住空間、食品、植物、動物など、私たちの身近な環境に広く分布しています。 居住空間においては、風呂場などの水周りの他、ハウスダストにもカビが含まれていることが明らかになっています(※2)(※3)。これらのカビは好湿性から好乾性のあらゆる性質を有し...
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北海道大学、数ナノメートルの加工分解能を有する光リソグラフィー技術を開発
数ナノメートルの加工分解能を有する光リソグラフィ技術の開発に成功 <研究成果のポイント> ・ 髪の毛の細さの1000分の1倍程度の大きさの構造を,従来の技術よりも簡単な装置構成で,より精緻に加工できる技術を実現。 ・ 本技術は,従来の半導体加工向けの光リソグラフィで広く用いられているポジ型フォトレジストを使用可能。 ・ リフトオフやエッチングなどの既存の半導体加工プロセスと組み合わせることで,次世代太陽電池の集光システムへの応用や,種々のナノデバイスの作製に応用可能。 <研究成果の概要> 北海道大学電子科学研究所 上野貢生准教授及び三澤弘明教授らは,近赤外光を露光用光源と...
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帝人ファイバー、「ニューバランス」のスポーツ・ランニング用シューレースに「ナノフロント」が採用
ポリエステルナノファイバー「ナノフロント(TM)」が 「ニューバランス」のシューレースに採用されました! 帝人ファイバー株式会社が展開するポリエステルナノファイバー「ナノフロント」が、このたび、株式会社ニューバランスジャパンが発売するスポーツ・ランニング用シューレース(靴紐)の素材として採用されました。「ナノフロント」がシューレースに採用されたのは初めてのことです。 ※製品画像は添付の関連資料を参照 「ナノフロント」の特性である「滑りにくさ」や「ソフトな風合い」が、従来のシューレースにはない「ほどけにくさ」や、抜群の「フィット性」を実現。アスリートたちに最高のフィット性...
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JSTと大阪大学、中性子ビームを極めて高効率で集光させることができる楕円面スーパーミラーを開発
世界最高性能の中性子集光技術を確立 −中性子ビームの強度を50倍以上に増強するミラーの開発に成功− JST 研究成果展開事業【先端計測分析技術・機器開発プログラム】要素技術タイプの一環として、大阪大学 大学院工学研究科の山村 和也 准教授と日本原子力研究開発機構 J−PARCセンターの曽山 和彦 セクションリーダーらの開発チームは、中性子ビームを極めて高効率で集光させることができる楕円面スーパーミラー(注1)の開発に成功しました。この楕円面スーパーミラーを用いると、単位面積あたりの中性子ビームの照射強度が、ミラーを使用しない時と比較して50倍以上に増加します。 中性子は陽...
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東芝とサンディスク、東芝四日市工場でNAND型フラッシュメモリー新製造棟が竣工
東芝四日市工場でNAND型フラッシュメモリ新製造棟を竣工 株式会社東芝(以下、東芝)とサンディスクコーポレーション(以下、サンディスク)は本日、東芝四日市工場(三重県四日市市)でNAND型フラッシュメモリ新製造棟(第五製造棟)の竣工式を行いました。NAND型フラッシュメモリは、スマートフォンやSSD,タブレットPCなど向けに需要拡大が続いており、新棟はこれに対応して昨年7月から東芝が建屋建設を進め、東芝とサンディスク両社にて生産設備の導入を進めてきました。 新棟では、今月から量産を開始しており、8月から出荷を開始予定です。今後市場動向に応じて追加投資を行い、能力を拡充して...
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産総研、熱エネルギーをスピンに変換する新現象「ゼーベック・スピントンネル効果」を発見
ゼーベック・スピントンネル効果を発見 −温度差だけで電子スピン情報がシリコンに伝わる新現象− <ポイント> ・電子スピンが持つデジタル情報を加熱によってシリコン中に入力することに成功 ・スピントロニクス技術とシリコンLSI技術を融合させた、電流を用いない新しいスピン注入法 ・シリコンLSI中に生じる廃熱を再利用する新しいグリーンITが原理的に実現可能 <概 要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノスピントロニクス研究センター 湯浅 新治 研究センター長、半導体スピントロニクスチーム Ron Jansen 招聘研究員、齋藤 秀和...
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SRIスポーツ、競技系テニスラケット「スリクソン REVO X」シリーズを発売
コントロール性の高いスピンのかかったスピードボールが打てる スリクソンテニスラケット「REVO(レヴォ) X」シリーズを新発売 SRIスポーツ(株)は、高い打点や低い打点でもスピンのかかったスピードボールが打てる競技系テニスラケット「スリクソン REVO(レヴォ) X」シリーズを(株)ダンロップスポーツを通じて、7月12日から全国一斉発売します。「REVO」とは「Revolution」の略で、「プレーヤーの技術に革新をもたらすラケット」を意味します。メーカー希望小売価格(消費税込み)は、「REVO X 2.0 Tour」が34,650円<本体価格 33,000円>、「REV...
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帝人ファイバー、新素材使用でさらに機能を向上した「さわやか涼感ネッククーラー」を発売
ポリエステルナノファイバー「ナノフロント(TM)」を使用した新モデル 「さわやか涼感ネッククーラー」を発売! 帝人ファイバー株式会社(本社:大阪市中央区、社長:福島 敏秀)は、このたび、裏地にポリエステルナノファイバー「ナノフロント(*1)」を使用することで、さらに機能を向上させたネッククーラーの新作「さわやか涼感ネッククーラー」を発売します。 帝人ファイバーは、保水層に高吸水・高吸湿繊維「ベルオアシス(*2)」を使用し、首を冷やすためのクールジェル(保冷剤)を着脱することができるネッククーラーを販売展開しており、既に好評を得ていますが、さらに、首筋が接触する裏地部分に吸...
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東北大学、新構造採用により垂直磁化MTJ素子の不揮発性を高めることに成功
不揮発性を高めた新構造MTJ素子を世界で初めて実現 超低消費電力システムLSIの実現へ向けた、 不揮発性スピントロニクス素子の性能向上 【概要】 国立大学法人東北大学(総長:井上明久/以下、東北大学)省エネルギー・スピントロニクス集積化システムセンター及び電気通信研究所の大野英男教授のグループは、株式会社日立製作所(執行役社長:中西宏明/以下、日立)との産学連携研究により、システムLSIの待機電力をゼロにするために記録素子として利用する垂直磁化MTJ素子において、新構造を採用することによりその不揮発性を高めることに成功しました。垂直磁化MTJ素子は2つの磁石(磁性層)を有して...
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伊藤忠システック、韓国TOPTEC社とナノファイバー製造装置の全世界販売代理契約を締結
TOPTEC社ナノファイバー製造装置販売代理店契約締結について 伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)の子会社である伊藤忠システック株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:伊時和夫、以下「伊藤忠システック」)は、韓国TOPTEC Co.,Ltd.(本社:韓国龜尾市、President:Lee Jae−hwan、以下「TOPTEC」)とナノファイバー製造装置(量産・試験)の(韓国を除く)全世界販売代理契約を2011年4月22日に締結致しました。 ナノファイバーとは、数十から数百ナノメートル(ナノは10億分の1)の極細繊維...
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東芝、19nmプロセスを用いた大容量NAND型フラッシュメモリを開発
最先端プロセスを用いたNAND型フラッシュメモリの開発について ―19nmプロセスを用いた64ギガビットの大容量品を開発― 当社は、世界最小の19nm(注1)プロセスを用いた64ギガビット(8ギガバイト)の大容量NAND型フラッシュメモリを開発し、今月末からサンプル出荷を開始します。2011年第3四半期(2011年7−9月期)から量産出荷を開始する予定です。また、今後、3ビット/セルの製品もラインアップに加えていきます。 今回開発した64ギガビット品は、世界で初めて(注2)10nm台のプロセスを採用し、従来品よりもチップサイズを縮小しています。スマートフォンやタブレットP...
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EUV露光計測装置の国内独占販売権を取得 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、このほど米国EUV Technology社(社長:Rupert C.Perera)との間で、同社製のEUV露光計測装置の日本国内における独占販売契約を締結し、4月13日より販売を開始します。 *以下の製品画像は添付の関連資料を参照 ・EUVマスク全自動反射率計 ・EUVレジストアウトガスモニター 13.5ナノ(ナノは10億分の1)メートルという極めて短い波長領域の光を用いたEUV(Extreme Ultraviolet:極紫外線)露光は、回路線幅22...
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ウシオライティング、葉物野菜の栽培に適した「LEDバー照明」の量産販売を開始
植物工場での葉物野菜の栽培に適したLED照明 「植物育成用LEDバー照明ユニット」量産販売を開始 ウシオライティング株式会社(東京都中央区/代表取締役社長 山中茂樹)は、現在、植物工場でよく使われている蛍光灯と比べて、より、葉物野菜の栽培に適した「植物育成用LEDバー照明ユニット(以下、LEDバー照明)」を完成させ、3月15日から量産販売を開始することを、お知らせします。 このLEDバー照明は、植物の光合成を促進させる、波長660 nm(ナノメートル)を高出力で発する赤色LED素子と、形態形成作用に効果のある波長450nm を発する青色LED素子をそれぞれ実装、パッケージ...
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JSR、EUV向けレジストで10ナノメートル世代向けのLSパターン加工に成功
JSR、EUV向けレジストで、10ナノメートル世代向けのLS(ライン&スペース)パターン加工成功 〜周辺多層材料も含む総合的な材料開発促進〜 JSR株式会社(社長:小柴満信)は、10ナノメートル世代以降の半導体デバイス生産に向けて、EUV(Extra Ultra Violet:遠紫外線)リソグラフィ用の材料開発を進めています。今回、EUV用フォトレジスト(感光性樹脂)と当社の塗布型ハードマスク材料(多層材料)の組み合わせによって、10ナノメートル世代に向けたEUVレジストとして現時点で必要とされている解像度や感度の性能が、トップクラスであることを確認しました。また、塗布型ハ...
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東レ、薬品に対する耐久性を大幅に向上させた「高耐久性逆浸透(RO)膜」を開発
高耐久性逆浸透膜の開発に成功 −独自の分子設計・界面重合技術により、サブナノメートルの細孔構造の安定化を実現− 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)は、独自のナノテクノロジーを駆使し、膜の基本性能である除去性能および透水性能を高いレベルで保持しつつ、膜洗浄で用いられる酸、アルカリ、塩素などの薬品に対する耐久性を大幅に向上させた「高耐久性逆浸透(RO)膜(1)」の開発に成功しました。本開発品は、膜汚れ時の繰り返し洗浄に対しても高い性能を維持できることから、原水の水質悪化のため特に膜の洗浄頻度が高いかん水淡水化用途や下廃水再利用用途への適用が期待され...
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三菱マテリアル、リチウムイオン二次電池の高容量化と長寿命化の両立を実現する材料を開発
リチウムイオン二次電池用材料を開発 三菱マテリアル株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:矢尾宏、資本金:1,194億円、以下「三菱マテリアル」)は、今般、次世代リチウムイオン二次電池用新規合金系負極材料の開発と負極複合化技術の開発に成功しました。本開発により、これまで合金系負極では困難であった、高容量化と長寿命化の両立を実現することができ、リチウムイオン二次電池の更なる高性能化やその市場拡大に寄与することが期待されます。 リチウムイオン二次電池は、携帯電話・ノートパソコンなどのモバイル機器に広く使用されているほか、ハイブリット自動車、プラグインハイブリッド自動車、あ...
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大日本印刷、次世代半導体量産技術の確立に向けナノインプリント用のテンプレート複製装置を導入
次世代半導体量産技術の確立に向けて 米モレキュラーインプリント社のナノインプリント用テンプレート複製装置を導入 商品画像:テンプレート複製装置「PERFECTA(TM)MR5000」 ※添付の関連資料を参照 大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円、以下:DNP)は、米国のモレキュラーインプリント(Molecular Imprints,Inc.本社:米国テキサス州 CEO:Mark Melliar−Smith 以下:MII)のナノインプリント用の型(テンプレート)のレプリカ(複製)を製造する装置「PERFECTA(TM)MR5000」を業界に先...
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ナノキャリア、pH応答性エピルビシン結合高分子ミセルに関する共同研究を開始
国立がん研究センターとの共同研究開始のお知らせ この度、当社は独立行政法人国立がん研究センター(東京都築地)とpH応答性エピルビシン結合高分子ミセル(以下NC−6300)に関する共同研究を開始しましたので、お知らせ致します。 研究目的: NC−6300の臨床での有用性を検証するため、ヒトに発生する腫瘍に近い同所移植モデルなどを用い、NC−6300の薬理効果および毒性に関する詳細なデータを取得する。 研究内容: NC−6300は、抗がん剤エピルビシンをpH応答性結合させたミセル化ナノ粒子製剤(*1)である。その粒子径は約50nmで、血液内では薬物がミセル内に留まりEPR効...
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日本ガイシ、酸性液でも処理可能な水分離溶剤回収システムを開発
水分離溶剤回収システムを開発 酸性液の処理も可能な世界初の水分離膜 日本ガイシ株式会社(社長:松下 雋、本社:名古屋市)は、酸性液でも処理可能な水分離溶剤回収システムを開発しました。1ナノメートル(10億分の1メートル)以下(サブナノ)の細孔径を持つ世界最大のセラミック製分離膜を使用し、溶剤からの効率的な水分離を可能にしました。 溶剤回収システムには、1ナノメートル以下の細孔径を持ち、分子レベルの分離が可能な世界最大のセラミック製分離膜を使用しています。水分離膜は、直径180ミリメートル、全長1000ミリメートルの円柱状のセラミック製基材を貫通するように内径2.5ミリメー...
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理化学研究所、ナノギャップ構造の「金二重ナノピラー配列」をウェハーサイズで作製
ナノギャップ構造の「金二重ナノピラー配列」をウェハーサイズで初作製 −高感度フレキシブルプラズモンセンサーへの展開に期待− ◇ポイント◇ ・精密なナノギャップ構造体をウェハーサイズの基板上で大量・均一に作製 ・プラズモンセンサー能力指数が23と一桁も向上、世界トップレベルに ・高感度・簡易フレキシブルセンサーチップへの展開が期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、金の二重膜を円筒状に自立させ、膜のすき間(ギャップ)をナノメートルサイズで精密に制御した「金二重ナノピラー」(ストロー状の中空円筒構造体)を、数センチメートル四方にわたって大量かつ均一に基板上に配列させる技...
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東大とJST、電子・正孔ともに高い移動度を実現するゲルマニウム電界効果トランジスターを開発
電子・正孔ともに世界最高移動度を持つゲルマニウム電界効果トランジスターを実現 (次世代CMOSへ新たな道) JST 課題解決型基礎研究の一環として、東京大学大学院工学系研究科の鳥海 明 教授らは、電子・正孔ともに世界最高の移動度(注1)を持つゲルマニウムを用いた絶縁ゲート型電界効果トランジスター(注2)の開発に成功しました。 低消費電力デバイスを構築する上でCMOS(Complimentary MOS)(注3)技術は欠かせません。現在はシリコンCMOSが主流ですが、次世代CMOSの高性能化に向けてトランジスターのスイッチ速度に直結する飛躍的に移動度が高いトランジスターの実...
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東芝、歪み印加技術によりオン電流を向上できる立体構造トランジスタの高性能化技術を開発
立体構造トランジスタの高性能化技術の開発について −歪み印加技術によりオン電流を従来比58%向上− 当社は、20nm世代以降の超低消費電力・高性能LSIの実現に向け、トランジスタ構造の有力候補として検討されている立体構造トランジスタの「ナノワイヤトランジスタ」において、歪み印加技術によってオン電流を従来比58%向上できることを実証しました。本成果は、12月6日から米国・サンフランシスコで開催される半導体デバイスに関する国際学会「IEDM2010」で、8日(現地時間)に発表します。 ナノワイヤトランジスタ(図1参照)は、トランジスタのチャネル部がナノメートル級の細いワイヤ形...
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北海道大学など、有機超薄膜型の光電変換分子素子で光の利用効率を飛躍的に高める方法を開発
ナノギャップ光アンテナにより高効率化した有機超薄膜による光電変換 概要 1.独立行政法人物質・材料研究機構(理事長:潮田 資勝)国際ナノアーキテクトニクス拠点(拠点長:青野 正和)の魚崎 浩平コーディネーターと北海道大学 (総長:佐伯 浩)大学院理学研究院の池田 勝佳准教授は共同で、分子エレクトロニクスでの利用が期待される有機超薄膜型の光電変換分子素子において、光の利用効率を飛躍的に高める方法を開発した。 本研究では、光吸収・電子伝達といった必要な機能をもつ部品を連結した分子から成る単分子超薄膜を、原子レベルで表面制御した平滑な金電極面と金ナノ粒子で挟み込むことによって、ナノ...
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東北大学、反射防止構造体を光ファイバーの先端に製作する技術を開発
ナノ格子反射防止表面、光ファイバー先端に形成、ナノ技術で安く製作 <概要> 東北大学大学院工学研究科の金森義明 准教授と羽根一博 教授の研究グループは、微小な窪みが多数形成された反射防止構造体を光ファイバーの先端に製作する技術を開発しました。光ファイバーは光通信や光分析装置の構成部品として使われており、光源・受光素子やレンズなどの光部品との接続損失を減らすために、先端に反射防止膜が形成されています。従来の反射防止膜は真空装置を使って薄膜を付けるため、コストがかかるのが問題でした。 金森准教授らは、ナノインプリント技術を用いて、光ファイバー先端のコア部(光を伝搬する部分)に...