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リボソーム
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東大、リボソーム生合成を標的にした新規低分子阻害剤リボジノインドールの同定に成功
リボソーム生合成を標的にした新規低分子阻害剤ribozinoindoleの同定に成功 1.発表者: 川島茂裕(東京大学大学院薬学系研究科 特任研究員) Tarun M. Kapoor(Rockefeller University 教授) 2.発表のポイント: ◆リボソーム生合成に必須なAAA+タンパク質ミダシンの低分子阻害剤リボジノインドール(ribozinoindole)の同定に成功した。 ◆ribozinoindoleはミダシンのATPase活性の可逆的阻害剤であり、リボソーム生合成の分子機構の理解に大きな進展をもたらす化合物であると期待される。 ◆本研究成果により、リボソーム生合成、およびAAA+タンパク質を標的にした新たな創薬展開が期待される。 3.発表概要: 東京大学大学院薬...
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東北大、染色体上からリボソームRNA遺伝子が消えた細菌を発見
染色体上からリボソームRNA遺伝子が消えた細菌を発見 〜ゲノムの常識を覆す〜 【研究概要】 東北大学大学院生命科学研究科の地圏共生遺伝生態分野と遺伝情報動態分野の微生物研究グループは、環境細菌(*1)Aureimonas(オーレイモナス)のリボソーム(*2)RNA遺伝子が、安定的に維持される染色体(*3)ではなく、プラスミド(*4)に位置していることを明らかにしました。これまでは、生命の根幹をなすリボソームRNAの遺伝子は染色体上にあるのが当然と信じられてきました。本研究により、生息環境に適応して進化する過程で、細菌のゲノム(*5)は予想外にダイナミックに変化していることが示されました。本研究は、生...
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コンビと京都府立大、乳酸菌の免疫刺激の詳しいメカニズムを解明
コンビと京都府立大、乳酸菌の免疫刺激の詳しいメカニズムを解明 『免疫調節に重要な物質IL−12産生に関わる主要成分を特定』 〜乳酸菌由来RNAの核酸医療への応用や、有益な乳酸菌探索の進展に期待〜 コンビ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:五嶋啓伸)ファンクショナルフーズ事業部と京都府公立大学法人 京都府立大学(所在地:京都府京都市、理事長:荒巻禎一)生命環境科学研究科動物機能学研究室の井上亮講師、牛田一成教授らは、共同研究で、乳酸菌の免疫刺激によるインターロイキン12(IL−12)(※1)産生に関わる主要成分を明らかにしましたのでお知らせします。 乳酸菌による免疫刺激につい...
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理研、生体内の低分子化合物を網羅的に捉える解析プログラムを開発
生体内の低分子化合物を網羅的に捉える解析プログラムを開発 −MS−DIALによる次世代メタボロミクス− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター メタボローム情報研究チームの有田正規チームリーダー(情報・システム研究機構国立遺伝学研究所 教授)、津川裕司特別研究員と、カリフォルニア大学デイビス校 オリバー・フィーン教授らの共同研究チーム(※)は、生体内の低分子化合物[1]を網羅的に捉えて解析するメタボロミクス[2]用の統合解析プログラムMS−DIAL(Mass Spectrometry Data Independent AnaLysis)[3]を開発しました。 メタボロミクスとは、生体内の低分子化合物を測定し、食品の品質評価や疾...
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理研、神経細胞で働くmRNAを網羅的に同定する新しい手法を確立
神経細胞で働くmRNAを網羅的に同定する新しい手法を確立 −小脳の「プルキンエ細胞」の部位特異的な転写物全体の解析を実現− <ポイント> ・プルキンエ細胞で働く数千種類のmRNAを網羅的に同定 ・プルキンエ細胞の各部位特異的に発現するmRNAを分類 ・運動の学習などを担うプルキンエ細胞の働きの理解に大きく貢献 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、ラット小脳[1]のプルキンエ細胞[2]で翻訳中のmRNA[3]を、網羅的かつ細胞内部位特異的に同定する手法を確立しました。これは、理研脳科学総合研究センター(利根川進センター長)Launey研究ユニットのパスカル・ベガン研究員、トーマス・ローニー ...
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大阪大など、人工細胞を使って膜たんぱく質を「進化」させる技術を開発
人工細胞を使って膜たんぱく質を「進化」させる技術の開発 ・膜たんぱく質を人工的に「進化(改変・改良)」させることは非常に困難であった。 ・α−ヘモリシンの機能を約30倍高め、人工的に「進化」させることに成功。 ・バイオ医薬品スクリーニング、バイオセンサー素子の創出などへの波及効果が期待。 JST課題達成型基礎研究の一環として、大阪大学 大学院情報科学研究科 四方 哲也 教授、工学研究科 松浦 友亮 准教授の研究チームは、人工細胞(注1)を用いて膜たんぱく質を実験室で「進化」させることに成功しました。 変異と選択を繰り返すというダーウィン進化を実験室で再現し、生体高分子である...
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理化学研究所、環状mRNAを用いたエンドレスなタンパク質合成に成功
環状mRNAを用いてエンドレスなタンパク質合成に成功 −ローリングサークルタンパク質合成手法を開発− <ポイント> ・終止コドンの無い環状mRNAを考案、リボゾームが永久的にタンパク質合成 ・タンパク質合成効率は、直鎖状mRNAに比べて200倍アップ ・新しい長鎖タンパク質合成法として期待 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、大腸菌が通常持っているタンパク質合成過程において、タンパク質合成終了の目印となる終止コドン[1]を除いた環状のメッセンジャーRNA(mRNA)[2]を鋳型に用いてエンドレスにタンパク質合成反応を起こすことに成功しました。通常の直鎖状RNAを鋳型とするタンパク質合成反応に比べ...
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理化学研究所と東大、21番目のアミノ酸「セレノシステイン」の合成メカニズムを解明
21番目のアミノ酸「セレノシステイン(Sec)」の合成メカニズムを解明 −星形の超巨大複合体がSec合成を一度に成し遂げる− <ポイント> ・Secの合成に必要な酵素「SelA」の立体構造を決定 ・星形の巨大タンパク質「SelA」の4つのサブユニットが異なる作業を担いSecを合成 ・セレン(Se)の自在な導入によるスーパー酵素の創生などへ期待 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、バクテリアにおける「21番目のアミノ酸[1]」と呼ばれるセレノシステイン(Sec)の合成メカニズムを解明しました。これは、理研生命分子システム基盤研究領域の横山茂之領域長(横山茂之領域長、現:横山構造生...
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生物種を越えた16S rRNA遺伝子の機能相補性を確認 −バクテリアの系統分類学の根本に疑問を投げかける− <ポイント> ・大腸菌の16S rRNA遺伝子機能を置き換えることが可能な異種生物の16S rRNA遺伝子を発見 ・生物種に固有と思われてきた16S rRNA遺伝子が細菌の種を越えて水平伝播する可能性を示唆 ・バクテリアの系統分類学の指標となる16S rRNAの種特異性に疑問を投げかける <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 鎌形 洋一】合成生物工学研究グループ 宮崎 健太郎 研究グ...