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カネカ、エノキタケ由来の不凍多糖の量産化に成功

2014-10-07

エノキタケ由来不凍多糖を開発、世界初の量産化に成功
―耐熱性、耐酸性に優れ、各種冷凍食品の品質維持に効果―


 株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:角倉 護)は、エノキタケ由来の不凍多糖の量産化に世界で初めて成功した。冷凍食品の冷凍障害防止用途で10月中旬よりサンプル提供を開始する。2010年8月に、関西大学化学生命工学部生命・生物工学科の河原秀久教授と、有限会社一栄(本社:長野市、社長:小出 芳栄)、富士ハイテック株式会社(本社:長野市、社長:南沢 勝)とエノキタケ由来不凍活性物質に関する共同研究契約を締結し、研究開発を進めてきた。

 不凍多糖は氷結晶の成長抑制機能を有する天然の多糖類であり、エノキタケ細胞壁を構成する多糖類の中から発見された。氷結晶の成長や再結晶化を抑制する機能があることから、水を含む種々の加工食品の凍結保存において、品質維持に効果を発揮する。不凍多糖は、既に上市しているカネカ不凍タンパク質に比べて耐熱性、耐酸性に優れていることから、冷凍フライ、冷凍から揚げなどの品質改良剤(バッター(*1)、ピックル液(*2))や酸性乳製品に添加することで、特に効果を発揮する。

 *1 バッター液とは、小麦粉、卵、乳製品などに油脂、水を混合したもの。フライ製造時にパン粉を食品素材へ均一に付着させるために使用する。
 *2 ピックル液とは、肉の味付けのために調味料や添加物などを調合した液体。

 現在、国内における冷凍加工食品の市場規模は約1兆円と推定される。今後、少子高齢化の加速や共働き世帯の増大といった背景や食品廃棄低減の観点から、調理済み食品や弁当などの冷凍化ニーズは高まり、さらに市場は拡大すると予測される。当社は、油脂製品や乳製品、スパイスなどを展開する食品事業の販売ネットワークの活用、およびさらなる用途拡大により、不凍素材製品として5年後に10億円の売り上げを目指す。


以上



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