Pickup keyword
ナノ材料
-
東北大、マンガンケイ化物系熱電変換材料で従来比約2倍の出力因子を実現
マンガンケイ化物系熱電変換材料で従来比約2倍の出力因子を実現 ―300〜700℃の未利用熱エネルギー有効利用に期待― NEDOプロジェクトにおいて、東北大学の研究グループは、マンガンケイ化物系熱電変換材料で、発電量を表す指標である出力因子として、従来の約2倍に相当する2.4mW/K2mを実現しました。 今回の成果により、自動車エンジンの排熱や産業分野における工業炉からの排熱等、300〜700℃の未利用熱エネルギーを電力に変換する高出力熱電発電モジュールの実現が期待されます。 *図1は添付の関連資料を参照 1.概要 現在、運輸・産業・民生の分野において、一次エネルギーの半分以上が利用...
-
銀−リン酸カルシウム複合粒子の合成技術を開発 −レーザー光照射により抗菌性粒子を簡便に合成− ■ポイント ・無機イオンの混合水溶液にレーザー光を照射するだけの簡便・迅速な合成技術 ・多数の抗菌性銀ナノ粒子をリン酸カルシウムサブマイクロメートル粒子に内包 ・医療、環境、分析などさまざまな分野での応用展開に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木 毅】ナノ粒子構造設計グループ 中村 真紀 主任研究員、大矢根 綾子 主任研究員らと、北海道大学大学院歯学研究科 宮治 裕史 講師らは、パルスレ...
-
産総研、生体への影響が懸念されるフッ素系ガスにのみ応答する検知技術を開発
生体への影響が懸念されるフッ素系ガスにのみ応答する検知技術を開発 −バタフライ型の有機窒素化合物が、二重結合を持つガス成分を敏感に検知する− <ポイント> ・エッチング用のフッ素系ガス成分にのみ応答する高感度なガス漏洩検知器を開発 ・単結合のみからなるパーフルオロカーボンなど冷媒用のフッ素系液体の蒸気には応答しない検知剤を搭載 ・生体への影響が懸念される他のハロゲン系ガスの漏洩検知への展開も期待 <概要> 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木 毅】ナノ粒子機能設計グループ 中村 徹 主任研究員...
-
北大とトヨタなど、自動車排ガス浄化用触媒材料を放射線損傷なくナノレベル観察することに成功
SACLA 産学連携プログラムで,自動車排ガス浄化用触媒材料を 放射線損傷なくナノレベル観察することに成功 −X線自由電子レーザーを利用した世界初の産学連携研究論文を発表− ■概要: 北海道大学,トヨタ自動車株式会社,高輝度光科学研究センター(JASRI),理化学研究所(理研)は,X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」(*1)を用いた世界初の産学連携研究の成果として,自動車排ガス浄化用触媒材料を,放射線損傷なくナノレベルで観察することに成功しました。これは,北海道大学電子科学研究所の吉田力矢助教,西野吉則教授,トヨタ自動車株式会社材料技術開発部の山重寿夫主任,理化学研究所放射光科学総合研究セ...
-
自動車用の小型コネクターの評価装置を開発 −電気接点で電気が流れるメカニズムを解明− <ポイント> ・電子顕微鏡中でコネクターの接触を観察しながら、接触荷重と電気抵抗を同時に計測 ・酸化スズ膜の割れ目にスズが入り込んで良好な電気接点が作られることを確認 ・自動車ワイヤーハーネス用コネクターの小型・軽量化の新製品開発につながると期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門( https://unit.aist.go.jp/nri/index_j.html )【研究部門長 山口 智彦】ナノ光電子応用研究グループ 清水 哲夫 主任研究員は、矢崎総業株式会社【代表取締...
-
北陸先端大、魚類の保護色細胞からヒントを得た生体ディスプレーを開発
魚類の保護色細胞からヒントを得た生体ディスプレイを開発 −ナノテクノロジーの分子システム構築技術の強力なツールへ期待− 〔ポイント〕 >タンパク質で駆動する光学デバイス(ディスプレイ)が作成可能な事を世界ではじめて実証 >鋳型の基板に構成成分(タンパク質分子)を順次加えるだけで分子デバイスを構築 >タンパク質の応用利用の新展開 >ナノテクノロジーの分子システム構築の新しいツールとして期待 北陸先端科学技術大学院大学(学長 片山 卓也、石川県能美市)マテリアルサイエンス研究科の平塚 祐一(ひらつか ゆういち)准教授と青山 晋(あおやま すすむ)日本学術振興会特別研究員らは...
-
高機能ファイバー市場に関する調査結果 2012 〜ナノ/バイオがもたらす繊維産業の新たな胎動〜 【調査要綱】 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて高機能ファイバー市場の調査を実施した。 1.調査期間:2012年6月〜10月 2.調査対象:国内の繊維関連企業、大学および研究機関 3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e−mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用 <高機能ファイバー(繊維)とは> 本調査における高機能ファイバーとは、パラ系・メタ系アラミド繊維や超高分子量ポリエチレン繊維、ポリアリレート繊維、PBO繊維、PPS繊維、ポリイミド繊維、フッ素繊維などの従来の...
-
清水建設、技術研究所内の振動実験棟など3棟の研究施設建て替えに着手
ecoBCPの提案力強化に向け、技術研究所の整備計画が始動 〜振動実験棟、多目的実験棟、材料実験棟を建て替え〜 清水建設(株)<社長 宮本洋一>は、ecoBCPの提案力強化に向け、東北地方太平洋沖地震で得た教訓をいち早く研究活動に反映していくために、技術研究所内の3棟の研究施設を建て替えます。本年4月に多目的実験棟と材料実験棟、13年2月に振動実験棟の建て替えに着手し、それぞれ12年12月と14年9月に完成する予定です。 整備の目玉は、振動実験棟に代替する先端地震防災研究棟(S造、地上2階地下2階建て、延床1,843m2)の建設です。この研究棟には、最先端の大型振動台と大振幅振動台を設置します。大型振動台は業界最大の縦・...
-
セラミックスの極微量不純物の可視化に成功 −不純物が形成する界面超構造の発見− 東北大・東大・ファインセラミックスセンターの共同研究 【研究概要】 東京大学大学院工学系研究科附属総合研究機構の幾原雄一教授(東北大学原子分子材料科学高等研究機構教授、財団法人ファインセラミックスセンターナノ構造研究所主管研究員 兼任)と東北大学原子分子材料科学高等研究機構の王中長(ワン チョンチャン)助教らの研究グループは、「超高分解能走査透過電子顕微鏡注1)とスーパーコンピューター計算注2)を駆使して、セラミックス(酸化マグネシウム) 注3)の結晶界面において、ごく微量の不純物が集まって原子...