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あすか製薬とノーベルファーマの 産婦人科領域における包括的業務提携について あすか製薬株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山口 隆(◇)、以下「あすか製薬」)とノーベルファーマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:塩村 仁、以下「ノーベルファーマ」)は、本日、産婦人科領域での医療用医薬品に関する包括的な業務提携契約を締結しましたのでお知らせします。 ◇社長名の正式表記は添付の関連資料を参照 1. 業務提携の内容等 あすか製薬は、産婦人科領域のスペシャリティファーマとして、1920年の創立から、女性のヘルスケアに関連する製品を提供し、現在もそのラインアップの...
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東大など、機械学習で作った簡易的な人工知能で界面の構造を予測することに成功
機械学習で作った簡易的な人工知能で界面の構造を予測 −22年かかる計算を3時間で− 1.発表者: 溝口 照康(東京大学生産技術研究所 准教授、JSTさきがけ研究者) 清原 慎(東京大学大学院工学研究科 大学院生) 小田 尋美(東京大学大学院工学研究科 大学院生) 宮田 智衆(東京大学大学院工学研究科 大学院生) 2.発表のポイント: ◆界面は表面と同じく結晶の欠陥であり、電気的、機械的物性と密接に関わっています。しかし、物理学者のヴォルフガング・パウリ(ノーベル物理学賞1945年)が『結晶は神がつくり、表面は悪魔がつくった』と表現するほどに欠陥の構造が複雑で、予測は困難でした。...
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伊藤忠商事、毎日新聞社などとクラウドファンディング「MOTTAINAIもっと」を開始
クラウドファンディング「MOTTAINAIもっと」の開始について 伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)、株式会社毎日新聞社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:丸山昌宏)、全国信用協同組合連合会(本部:東京都中央区、理事長:内藤純一)およびミュージックセキュリティーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:小松真実、以下「MS」)は業務提携し、クラウドファンディング(*1)事業に参入する事で合意致しました。2016年12月上旬を目途に「MOTTAINAIもっと」のサービス開始を予定しております。 クラウドファンディングとは、新しいアイデアやプロ...
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京大、染色体DNAの断裂が自然発生する分子機構と断裂を修復する分子機構を解明
染色体DNAの断裂が自然発生する分子機構と断裂を修復する分子機構の解明 ―細胞で染色体DNAの断裂は大量に自然発生する― 武田俊一 医学研究科教授、笹沼博之 同准教授らは、身体のなかの神経細胞を含む多くの細胞で日常的にDNA2重鎖切断が発生していることを証明しました。これは発がんの原因になる病的なDNA2重鎖切断が、放射線被曝していなくてもすべての細胞で毎日複数個起こっていることを意味します。 本研究成果は2016年11月4日午前1時に、Cell社の学術誌「Molecular Cell」に掲載されました。 <研究者からのコメント> iPS細胞を治療に応用するときに、iPS細胞を培養中に変異が蓄積するという問題がありまし...
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富士通、東大宇宙線研究所から「スーパーカミオカンデ」の実験用計算機システムを受注
東京大学宇宙線研究所様から「スーパーカミオカンデ」の実験用計算機システムを受注 従来より約3倍の演算性能を実現するPCクラスタシステムでニュートリノ研究を支援 当社は、東京大学宇宙線研究所付属神岡宇宙素粒子研究施設(所在:岐阜県飛騨市、施設長:中畑雅行、以下、神岡宇宙素粒子研究施設)様より、ニュートリノ(注1)の観測を通じて宇宙の仕組みを解明する「スーパーカミオカンデ実験用計算機システム」を受注しました。本システムは、2017年3月に稼働する予定です。 「スーパーカミオカンデ実験用計算機システム」は、「スーパーカミオカンデ」の検出器にある約1万3,000本の光電子増倍管から集...
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硫化水素の新たな結晶構造「マグネリ相」を発見: マイナス70℃超伝導相形成のしくみ解明への重要な手がかり 1.発表者: 明石遼介(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 助教) 有田亮太郎(理化学研究所創発物性科学研究センター計算物質科学研究チーム チームリーダー/ERATO 磯部縮退π集積プロジェクト グループリーダー) 常行真司(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 教授/東京大学物性研究所 教授) 2.発表のポイント: ◆150万気圧の超高圧下で硫化水素が作る結晶構造を理論とシミュレーションにより無数に発見した。 ◆発見された構造により、これまで不明だった、硫化水素が高温超伝...
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イギリスにおけるギャロパー洋上風力発電事業参画について 住友商事株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:中村邦晴、以下「住友商事」)は、オーストラリア大手金融機関Macquarieとの間で、イギリス洋上風力発電事業会社(注1)の株式(12.5パーセント)を間接的に取得する契約を締結し、ギャロパー洋上風力発電事業(以下「本事業」)へ事業参画することを決定しました。今後、必要な諸手続きを経て、速やかな参画を目指します。 本事業は、RWE(ドイツ大手発電事業会社)、Siemens、UK Green Investment Bank(イギリス政府100パーセント出資の再生可能エネルギーに特化した金融機関)およびMacquarieが共同して、イギ...
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新潟大、新たな細胞内遺伝子制御システムを発見し構造基盤を解明
新たな細胞内遺伝子制御システムの 発見と構造基盤の解明 光合成細菌のArgonaute(RsAgo)と呼ばれるタンパク質がRNAの配列情報を使ってDNAに結合し、DNA機能を抑制することを初めて立証し、その仕組みを分子・原子分解能レベルで解明しました。遺伝子ノックアウト法、RNA干渉(RNAi)に続く新しい遺伝子解析技術として基礎生命科学や先端医療研究への活用・展開が期待されます。 【本研究成果のポイント】 ・RNAをガイド分子として、相補的DNAの機能を抑制する新型遺伝子制御システムを発見 ・標的DNAが結合したRsAgo・ガイドRNA複合体の立体構造を解明 ・RsAgoタンパク質の核酸結合・認識メカニズムを解明 ・新しい遺伝子解析技術...
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徳島大など、櫛の歯状のテラヘルツ波で煙混在ガス濃度をリアルタイム分析に成功
櫛(くし)の歯状のテラヘルツ波(テラヘルツコム)で 煙混在ガスの濃度をリアルタイムに分析 ■ポイント ・工業燃焼過程の効率化による大気環境負荷の軽減や、火災現場における二次災害予防のためには、煙が充満した閉鎖空間のガスを迅速に分析することが重要 ・極めて正確で精緻な櫛の歯状テラヘルツ波(テラヘルツコム)をガス分析に利用 ・テラヘルツコムを正確かつ高速に読み取ることにより、高い分光性能(高確度、高分解能、広帯域)とリアルタイム性を両立したテラヘルツ分光法を実現 ・テラヘルツ領域に密集する多数の回転吸収スペクトル群を考慮した解析モデルにより、高精度な定量分析を達成 ・従来法で...
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東北大、磁性半導体(Ga,Mn)Asが強磁性をしめすメカニズムを解明
磁性半導体(Ga,Mn)Asが強磁性をしめす メカニズムを解明 −20年来続く論争に終止符 【概要】 東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI−AIMR、機構長 小谷元子)の相馬清吾准教授、高橋隆教授(兼務 理学研究科)、松倉文礼(◇)教授、Tomasz Dietl教授、大野英男教授(兼務 電気通信研究所、省エネルギー・スピントロニクス集積化システムセンター)、同理学研究科の佐藤宇史准教授らの研究グループは、磁性半導体(Ga,Mn)Asの強磁性発現機構の解明に成功しました。(Ga,Mn)Asは、よく知られた半導体であるGaAsに高濃度でMnを注入することで得られる物質です。 半導体と磁性体の特質を併せもち、電気による磁性の制御...
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NTTと東京電機大、レーザー光源でマイクロ波・ミリ波発生装置の雑音を100分の1に低減
光のものさしであるレーザー光源を用いて、マイクロ波・ミリ波発生装置の雑音を100分の1に低減 〜高精度なマイクロ波・ミリ波を用いた高速・大容量無線通信に向けて〜 日本電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫、以下 NTT)と東京電機大学(東京都足立区、学長:安田浩)は、線スペクトルが等しい間隔で並んだレーザー光源であり、光のものさしになることが知られている光周波数コム(※1)を用いて、マイクロ波・ミリ波発生装置の雑音を従来の100分の1に低減することに成功しました。本研究では、光周波数コムをマイクロ波・ミリ波発生装置の雑音の高感度検出器として利用し、その雑音を...
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バイオジェン・ジャパン、多発性硬化症治療剤「テクフィデラ カプセル」の製造販売承認を申請
多発性硬化症治療剤「テクフィデラ(R)カプセル」日本において多発性硬化症の 再発予防及び身体的障害の進行抑制の適用で新薬承認申請 バイオジェン・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、社長:スティーブ・スギノ、以下「バイオジェン・ジャパン」)は、このたび、多発性硬化症治療剤「テクフィデラ(R)カプセル」(以下「テクフィデラ」、海外製品名「TECFIDERA(R)」、一般名:フマル酸ジメチル)について、多発性硬化症の再発予防および身体的障害の進行抑制の適応で、製造販売承認申請を行いましたのでお知らせします。 「テクフィデラ」は日本を含む国際共同治験として実施した、再発寛解型多発性硬化症患者を対象とし...
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癌細胞の浸潤や転移に関わる細胞運動の仕組みを解明 ○概要 九州大学大学院理学研究院の池ノ内順一准教授らの研究グループは、癌細胞の浸潤や転移に関わるブレブ(Bleb)と呼ばれる細胞膜の突起構造の形成に関わる分子メカニズムを明らかにすることに成功しました。 悪性度の高い癌細胞は浸潤や転移を起こします。このような癌細胞の運動様式として、ブレブと呼ばれる細胞膜の突起構造の形成が重要であることが近年の研究で明らかになってきました。ブレブの形成メカニズムの解明は、癌細胞の浸潤や転移を抑制する新たな治療法の開発に繋がることが期待できます。 本研究成果は、2016年3月14日(月)午後3時(米...
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胆管がんの原因遺伝子の特定と治療法の開発 【概要】 九州大学生体防御医学研究所の西尾美希助教、鈴木聡教授らの研究グループは、九州大学病院別府病院や産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と共同で、肝内胆管がんや混合型肝がんの原因としてMOB1(※1)シグナル経路が重要であることを見出しました。また、このシグナル経路を標的とする天然物の探索を行った結果、本年ノーベル賞を受賞した抗寄生虫薬イベルメクチン(※2)が肝内胆管がんの治療薬となりうることも発見しました。今後、肝がんの中でも依然極めて予後が不良であった肝内胆管がんや混合型肝がんの予後を改善できることが期待されます。 本研究は、文...
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サッポロ、「男梅キャンデー」とコラボの「サッポロ 男梅サワー」をリニューアル発売
しょっぱい旨さがさらに進化!「サッポロ 男梅サワー」リニューアル発売 〜「日本の味、日本のサワー。」をキーメッセージに2016年新たな取り組みも順次始動〜 サッポロビール(株)は、ノーベル製菓(株)「男梅キャンデー」とコラボレーションした「サッポロ 男梅サワー」を1月製造分より順次リニューアル発売します。 今回のリニューアルは、発売から4年目を迎え、初めて中味のリニューアルを実施し、新たに梅果汁と共に梅を煮詰めて凝縮した梅肉エキスを一部使用することで、唯一無二の「しょっぱい旨さ」をさらに進化させました。 パッケージでは、梅肉エキス入りを訴求し、男梅サワーならではの粋なひと...
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京大と武田薬品、iPS細胞技術の臨床応用に向けた共同研究を開始
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と武田薬品のiPS細胞研究に関する 共同研究(T−CiRA)の開始について 心不全やがんなど6つの研究プロジェクトがスタート 京都大学iPS細胞研究所(所在地:京都市左京区、以下「CiRA」(サイラ))と武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)は、このたび、iPS細胞技術の臨床応用に向けた共同研究を開始しましたのでお知らせします。Takeda−CiRA Joint Program for iPS Cell Applications(T−CiRA)と称する本共同研究では、がん、心不全、糖尿病、神経変性疾患、難治性筋疾患など6つの疾患領域でiPS細胞技術の臨床応用を目指して研究を行います。 iPS細胞技術は医療の未来に画期的な...
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東北大、一酸化窒素(NO)のマーカーである硝酸センサー「スヌーピー」法を開発
根粒菌タンパク質を創薬に応用 ―農学と生命科学が融合して生まれた硝酸センサー「スヌーピー」― 【概要】 東北大学大学院農学系研究科分子酵素学分野の内田隆史教授、日高將文助教、後藤愛那院生らは、これまで不可能であった動物細胞内の一酸化窒素(NO)のマーカーである硝酸・亜硝酸イオンをイメージングできる「スヌーピー(sNOOOpy)(*1)」法を開発しました。豆と共生している根粒菌のシステムを利用した方法なので、漫画「ピーナッツ(豆)」から生まれたビーグル犬キャラクターにちなんでスヌーピー法と命名されました。 血管を拡張させる働きのあるNOは、心臓発作などの循環器疾患、ED、糖尿病、脳疾患など多く...
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東大や京大など、50テスラ超強磁場まで維持される2次元超伝導状態を発見
50テスラ超強磁場まで維持される2次元超伝導状態を発見 −相対論的効果により出現する新奇超伝導現象の解明− 1. 発表者: 斎藤 優(東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 博士課程1年) 中村 康晴(新潟大学大学院自然科学研究科 数理物質科学専攻 博士課程2年) M.S.Bahramy (東京大学大学院 工学系研究科附属量子相エレクトロニクス研究センター・物理工学専攻 特任講師/理化学研究所 創発物性科学研究センター創発計算物理研究ユニットユニットリーダー) 小濱 芳允(東京大学 物性研究所 附属国際超強磁場科学研究施設 特任助教) 笠原 裕一(京都大学大学院 理学研究科 物...
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矢野経済研究所、バイオ・ヘルスケアベンチャーに関する調査結果 2015を発表
バイオ・ヘルスケアベンチャーに関する調査結果 2015 ■調査要綱 矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内のバイオ・ヘルスケアベンチャー企業に関する調査を実施した。 1.調査期間:2015年4月〜7月 2.調査対象:バイオ・ヘルスケアベンチャー企業および関連する製薬企業や関連団体等 3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話によるヒアリング、ならびに文献調査、郵送留置法によるアンケート等併用 <バイオ・ヘルスケアベンチャーとは> 本調査におけるバイオ・ヘルスケアベンチャーとは、主に創薬や研究用試薬などの分野で、バイオやヘルスケアに関連した技術を基に設立されたベン...
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鉄系超伝導体の新たな極薄膜化技術の確立 −極薄膜の物性解明への貢献が期待− 【発表のポイント】 ●電気化学反応を利用した「エッチング法」により、鉄系超伝導体の極薄膜化を実現 ●電界効果と組み合わせて、約40K(=−233°C)における高温超伝導転移を単原子層0.6nmから数nmまでの広い厚さ領域で発現させることに初めて成功 ●極薄膜にすることで現れる未知の性質の発見や原子層レベル極薄膜開発への貢献が期待 【概要】 東北大学金属材料研究所の塩貝純一助教、伊藤恭太大学院生、三橋駿貴大学院生、野島勉准教授、塚崎敦(◇)教授らの研究グループは、鉄とセレンからなる層状の超伝導(※1)物質であ...
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九大と京大、大脳視覚野の神経細胞が機能を獲得するメカニズムを解明
大脳視覚野の神経細胞が機能を獲得するメカニズムを解明 最初は神経活動によらず機能を獲得し、その後神経活動に依存して環境に最適化することを発見 ●概要 九州大学大学院医学研究院の大木研一教授、同大学院生の萩原賢太、京都大学大学院理学研究科の田川義晃講師らの研究グループは、視覚情報を処理する大脳の神経細胞が、最初は神経活動によらずに機能を獲得し、その後、神経活動に依存して機能を環境に最適化させることを発見しました。これは、「脳の発達を左右するのは氏か育ちか」の議論に貢献する結果です。大脳機能の発達メカニズムの解明へ向けて大きく前進するものであるとともに、発達期における神経活動の異...
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ベルギーにおける洋上風力発電事業(ノーベルウィンドプロジェクト)のファイナンス組成および建設開始について 住友商事株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:中村 邦晴)と欧州住友商事会社(本社:英国)(両社あわせ以下「住友商事」)は、洋上風力発電事業開発運営会社であるパークウィンド社(※)(Parkwind、本社:ベルギー)等と共同開発中のノーベルウィンドプロジェクト(以下「本事業」)において、プロジェクトファイナンス組成を10月21日に完了し、洋上風力発電所の建設を開始しました。 住友商事は本事業に2014年6月に事業参画し(39.02パーセント)、ベルギー沖約45キロメートル(...
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原子1個の厚みの二酸化チタンシートの作製に成功 −グラフェン類似の極薄新材料の誕生− 【概要】 東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の大澤健男助教(現 国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)主任研究員)と一杉太郎准教授の研究グループは、同機構の幾原雄一教授、王中長准教授らのグループと共同研究を行い、「原子1個の厚み」の二酸化チタン(TiO2)シートの作製に成功しました。 近年、グラフェン(*1)をはじめとした原子1個の厚みをもつ原子シート(*2)に注目が集まっています。2010年のノーベル物理学賞の対象となったグラフェンは、原子シートの中の電子が非常に高い速度で移動す...
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JST、置換困難な位置に選択的に官能基を導入する触媒反応を開発
置換困難な位置に選択的に官能基を導入する触媒反応を開発 〜医薬品や機能性材料の効率的な合成に期待〜 ■ポイント ・医薬品や機能性材料を効率的に合成するためには、芳香環の特定の位置に官能基を導入する反応が必要である。 ・芳香環の置換困難な特定の位置へ選択的に官能基を導入する新たな触媒反応を開発した。 ・新たな医薬品や機能性材料の開発や、より効率的な合成に寄与することが期待される。 JST戦略的創造研究推進事業において、ERATO金井触媒分子生命プロジェクトの触媒グループの東京大学 大学院薬学系研究科 國信 洋一郎 グループリーダー(准教授相当)、金井 求 研究総括らは、これまで置換困...
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昆虫の共生のための細胞がどのようにできるかを解明 −形態形成遺伝子の転用による細胞の発生と進化− ■ポイント ●昆虫において共生細菌を保有する菌細胞の形成過程および機構を解明 ●胚発生の過程で、形態形成遺伝子が新しい発現部位を獲得することで菌細胞が形成 ●細胞の分化機構、共生の分子基盤、細菌感染の制御などに関する新知見 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 田村 具博】生物共生進化機構研究グループ 深津 武馬 首席研究員(兼)研究グループ長、松浦 優 元 産総研技術研修員(現 北海道大学 ...
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東北大など、光エネルギー変換材料の機能を制御する新しい方法を解明
新原理で原子を操作 −欠陥を自在に操作し光触媒、太陽電池の革新的発展へ− 【要点】 ・光エネルギー変換材料の機能を制御する新しい方法を解明 ・電場と電子のコンビネーションで材料構造の乱れ(欠陥)を操作する新規な機構 ・欠陥の操作で光触媒、太陽電池などの性能を飛躍的に向上させる可能性を開花 【概要】 東北大学国際高等融合領域研究所(現 学際科学フロンティア研究所)および国立研究開発法人理化学研究所 Kim 表面界面科学研究室の湊丈俊(みなとたけとし)助教、(現 京都大学 特定准教授)、国立研究開発法人理化学研究所 Kim 表面界面科学研究室の金有洙(きむゆうす)主任研究員、東京大学大...
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東大など、超伝導温度より遙か高温から存在する超伝導電子を発見
「超伝導できない超伝導電子 〜超伝導温度より遙か高温から存在する超伝導電子の発見〜」 1.発表者 近藤 猛(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 准教授) Walid Malaeb(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 特任研究員) 石田 行章(東京大学物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター 助教) 笹川 崇男(東京工業大学応用セラミックス研究所 准教授) 坂本 英城(名古屋大学工学研究科結晶材料工学専攻 博士課程) 竹内 恒博(豊田工業大学物質工学分野エネルギー材料 教授) ...
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混ざり合わないポリマーを完全に混ぜる手法を開発 −プラスチックの持つ機能を飛躍的に向上− 京都大学(総長:山極壽一)の研究グループは、九州大学(総長:久保千春)および東北大学(総長:里見進)の研究グループと協力し、多孔性物質(※1)を鋳型とすることで、絶対に混ざり合わないと言われていたポリマー(※2)が分子レベルで完全に混ぜ合わせる手法を開発しました。 植村卓史 京都大学大学院工学研究科 准教授、北川進 同大学 物質−細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)拠点長・教授らの研究グループは、無数のナノ空間を有する多孔性金属錯体(PCP)の細孔内で異なる種類のポリマーを順次合成し、...
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東大など、「時間結晶」が不可能であることを数学的に厳密に証明
「時間結晶」が不可能であることの証明 〜ノーベル賞物理学者の新理論を明確に否定〜 1.発表者: 渡辺 悠樹(カリフォルニア大学バークレー校博士課程 大学院生) 押川 正毅(東京大学物性研究所 教授) 2.発表のポイント: ◆フランク・ウィルチェック教授(Frank Wilczek、マサチューセッツ工科大学教授、2004年ノーベル物理学賞受賞)が、2012年に、「時間結晶(time crystal)」という物質の新しい状態の可能性があることを理論的に提案した。本研究グループは、統計力学の原理に従う限り時間結晶の実現は不可能であることを数学的に厳密に証明した。 3.発表概要: 多くの物質を冷却すると結晶が自...
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ジェイアール東日本フードビジネス、「ザ★ロックマウンテンチーズバーガー」など発売
“ザ★ロックマウンテンチーズバーガーと男梅ソーダ” ベッカーズ夏のフェアバーガー&限定ソーダ販売 〜6月1日販売開始〜 JR東日本グループであるジェイアール東日本フードビジネス株式会社(本社:東京都北区田端,代表取締役社長:明智俊明)は、首都圏のエキナカを中心に展開するベッカーズにおいて、2015年6月1日(月)より、新商品「ザ★ロックマウンテンチーズバーガー」と「生姜風味 チキンの竜田揚げサンド」、ノーベル製菓(株)の大人気キャンデー“男梅キャンデー”をベッカーズ流に表現した季節限定のオリジナルソーダ「男梅ソーダ」の販売をはじめます。 また、商品力向上のため、クロワッサンの製...
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日本製粉グループ、東京医科歯科大などと簡便かつ高効率な遺伝子改変技術を共同開発
(株)ファスマックが世界最高水準の遺伝子改変技術を共同開発 ―ゲノム編集技術を大きく改良― 【ポイント】 ゲノム編集技術(1)の一つCRISPR/Casシステム(2)を改良し、ノックインマウス(3)を約50%の効率で作製することに成功しました。これにより、遺伝子改変を利用した基礎から応用までの広範囲な研究開発が加速されると期待されます。 日本製粉グループの株式会社ファスマック(社長 布藤 聡)は、東京医科歯科大学・難治疾患研究所・分子神経科学分野の田中光一教授と相田知海助教の研究グループ、広島大学、慶應義塾大学との共同研究で、簡便かつ高効率な遺伝子改変技術を開発しました。 この研究は...
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東大と東京理科大、強磁場下のグラファイトで正負の電荷対による超伝導的状態が実現か
強磁場下のグラファイトで正負の電荷対による超伝導的状態が実現か 1.発表者: 秋葉和人(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 博士課程1年) 三宅厚志(東京大学物性研究所 助教) 矢口宏(東京理科大学理工学部物理学科 教授) 松尾晶(東京大学物性研究所 技術専門職員) 金道浩一(東京大学物性研究所 教授) 徳永将史(東京大学物性研究所 准教授) 2.発表のポイント: ◆負電荷を持つ電子どうしが対を作った超伝導は良く知られていますが、正負の電荷対による超伝導的状態が実現するのか、またどのような状態になるかは謎に包まれています。 ◆研究グループは、強磁場下の詳細な実験を通し...
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理化学研究所と共同開発 超解像蛍光顕微鏡法の新技術 〜生きた細胞内の微細構造を高速で捉え、生命現象の解明促進に貢献〜 オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、科学事業の新技術として、国立研究開発法人理化学研究所と共同で、画像取得時間を大幅に短縮し生きた細胞内の微細構造の観察を可能にする、超解像蛍光顕微鏡法の新技術を開発しました。 顕微鏡を使った観察では、空間分解能(くうかんぶんかいのう)(※1)という対象物を細かく観察できる能力に限界があり、一般的な光学顕微鏡の空間分解能は最大で約200nm(※2)です。超解像顕微鏡とは、この限界を超え、より微細な構造を観察できる顕微鏡です。...
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東北大と東京理科大と東京工科大、イネ葉緑体の再利用過程を解明
イネ葉緑体の再利用過程を解明 −蛍光タンパク質で視(み)るイネ体内の自食作用− 【要点】 ●イネ植物体の葉や根におけるオートファジー(自食作用)の可視化に成功 ●イネの葉緑体がちぎって壊されるオートファジー経路の存在を実証 ●イネの効率的な成長に必要な「体内栄養リサイクル」へのオートファジーの関与を示唆 【概要】 東北大学学際科学フロンティア研究所の泉正範(いずみまさのり)助教、同大学生命科学研究科の日出間純(ひでまじゅん)准教授、同大学農学研究科の石田宏幸(いしだひろゆき)准教授らと、東京理科大学理工学部の朽津和幸(くちつかずゆき)教授、東京工科大学応用生物学部の来須孝光...
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グラフェンの電子状態を制御することに成功 −新たな機能開拓と伝導性の制御に道− <概要> 東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の清水亮太助教、菅原克明助教、高橋隆教授、一杉太郎准教授は、グラフェンを二層重ねた物質(二層グラフェン)の間にカルシウム原子を挿入(サンドウィッチ)した二層グラフェン化合物について、それを形成する下地基板の特性を利用して性質を改変することに成功し、電荷密度波(注1)(図1)が生じていることを明らかにしました。 グラフェンは、エレクトロニクス応用に向けて、エネルギーギャップ(注2)や超伝導等の様々な性質を付与することが切望されており、その方法が活...
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日本IBMとソフトバンクテレコム、IBM Watsonを日本で共同展開
日本IBMとソフトバンクテレコム、IBM Watsonを日本で共同展開 ・IBM Watsonが初めて日本語を学習 ・IBM Watsonコグニティブ・コンピューティング・ソリューションを共同で開発・提供 ・ソフトバンクテレコム、日本でエコシステムを構築し、お客様への提供機会を創出 IBM(NYSE:IBM)の日本法人、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下「日本IBM」)とソフトバンクテレコム株式会社(以下「ソフトバンクテレコム」)は、日本でのIBMR Watson(以下「Watson」)の開発と市場への導入において戦略的に提携することで合意しました。本提携では、Watsonが日本語を理解できるようにトレーニングが行われます。これによって、IBMが推進するコグ...
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シリセンの基盤電子構造解明 −グラフェンを越えるシリセンの新機能開拓に道− 東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の高橋隆教授、一杉太郎准教授、菅原克明助教は、豊田中央研究所の中野秀之主任研究員らの研究グループと共同で、グラフェンを越えると期待されている新材料シリセンの層間化合物CaSi2を合成し、その電子状態の解明に世界で初めて成功しました。その結果、シリセンが見かけ上の質量がゼロとなる電子状態を持つことが明らかとなりました。この成果は、超高速電子デバイスへの応用が期待されているシリセンの基盤電子状態の理解と、その材料設計および機能開拓に大きく貢献するものです。 シリセン...
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〜iPS細胞は、老化による皮膚ダメージを初期化する〜 コーセー iPS細胞の皮膚科学研究への応用に着手 株式会社コーセー(代表取締役社長:小林 一俊 本社:東京都中央区)は、元京都大学iPS細胞研究所 特任教授で現コーセー研究顧問の加治和彦と共に、同一供与者から異なる年齢で得られた皮膚線維芽細胞よりiPS細胞を作製し、解析・評価しました。その結果、老化過程の痕跡である短縮した「テロメア」が供与年齢に関わらず回復していることを明らかにしました。この研究成果を10月27日から30日までフランス・パリにて開催される「第28回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)」世界大会にて発表します。 <“初期化”に...
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東大、神経細胞の形づくりを調節する分子としてStripタンパク質を発見
神経の形づくりを支える細胞内物流システム −細胞内輸送に関わる新しい分子Stripの発見− 1.発表者: 千原 崇裕(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 准教授) 佐久間 知佐子(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 特任研究員) 2.発表のポイント: ◆神経細胞の形づくりを調節する分子としてStripタンパク質を見出しました。 ◆Stripタンパク質が細胞内輸送に関わる分子群と複合体をつくり細胞内輸送を制御していることを明らかにしました。 ◆Stripタンパク質はヒトにも存在するため、神経の形づくりに関わる基本的な仕組や、神経関連の遺伝病、神経変性疾患などの発症機序の理解に繋がることが期待で...
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東大など、バレートロニクス結晶中の電子スピンの直接観測・制御に成功
バレートロニクス結晶中の電子スピンの直接観測・制御に成功 ―新たな原理に基づく電子デバイスの実現に道− 1.発表者: 鈴木 龍二(東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 博士課程 1年) 坂野 昌人(東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 博士課程 2年) 明石 遼介(理化学研究所 創発物性科学研究センター 計算物質科学研究チーム 特別研究員/ERATO 磯部縮退π集積プロジェクト 研究員) 石坂 香子(東京大学大学院工学系研究科 物理工学専攻 准教授) 有田 亮太郎(理化学研究所 創発物性科学研究センター 計算物質科学研究チーム チームリーダー/ERATO 磯部縮退π集積プロジェ...
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一目惚れの分子メカニズム 異性の存在が性ホルモンの分泌を変える仕組みを解明 この度、早稲田大学教育・総合科学学術院/先端生命医科学センター(TWIns)筒井和義教授および戸張靖子研究助手らのグループは、異性の存在が性ホルモンの分泌を変化させる新しい神経機構を明らかにしました。これまで社会環境の違いが、脳にどのような変化をもたらして人間や動物の行動や生理状態を変化させるのかは不明でしたが、ウズラを用いた本研究により雄が雌を見ると脳内で注意や覚醒に重要な神経伝達物質であるノルエピネフリンの分泌が急性的に高まり、GnIHの分泌を増やすことにより、男性ホルモンの血中濃度を下げることが分かりまし...
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東北大、地磁気を利用し「津波石」から津波の発生時期とその規模を解明
地磁気を利用して津波石(※1)から津波の発生時期とその規模を解明 <概要> 東北大学理学研究科地学専攻の佐藤哲郎(博士課程前期2年)と中村教博准教授(地圏進化学分野・東北大学災害科学国際研究所兼務)は、熊谷祐穂(博士課程前期1年)、長濱裕幸教授(地圏進化学分野)、箕浦幸治教授(環境動態論分野)、東北大学災害科学国際研究所の後藤和久准教授との共同研究として、沖縄県石垣市の宮良湾に分布するサンゴ礁起源の津波石の残留磁気(※2)を解析することで、津波石がいつ・どのように形成されたのかを解明しました(図1)。この手法を利用することで、これまで環太平洋沿岸部に多数分布しながらも放置さ...
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日本ノーベル、最新版Androidアプリケーション自動テストツールを発表
多機種のAndroid(TM)端末でテストシナリオを流用可能に −Androidアプリケーション自動テストツール QCWing for Android Ver.2.7− 日本ノーベル株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:鈴木祥夫、以下日本ノーベル)は、指定座標のテキスト取得など、多機種のテスト向け機能を強化した、最新版Androidアプリケーション自動テストツール QCWing for Android Ver.2.7を2014年6月30日にリリースいたします。 QCWing for Android Ver.2.7の主な特徴は以下の通りです。 ●指定座標のテキストを取得(※) 指定座標にあるテキストデータを取得します。取得した値の評価を数字や文字で行うことができ、画像判定を...
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世界最高強度の光で探る真空 〜未知の「場」を探して〜 <発表者> 浅井祥仁(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 教授) 難波俊雄(東京大学 素粒子物理国際研究センター 助教) 矢橋牧名(理化学研究所 放射光科学総合研究センター グループディレクター 【発表のポイント】 >真空に潜んだ未知のモノ(場)や量子力学が予言する粒子対を、X線自由電子レーザー施設(SACLA)を用いて探索した。 >強力で質の高いX線源を用いて素粒子研究ができることを示し、X線同士の衝突技術など素粒子研究で鍵となる技術を確立した。 >高強度のX線が基礎科学にも重要な役割を果たすことを示した初めての成果である。 ...
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東北大と東大、グラフェンの「質量ゼロ」電子を反映した超高速状態を直接観察に成功
グラフェンの超高速電子状態を直接観察 −次世代光デバイスの開発を裏付ける− 1.発表者:松田巌(東京大学物性研究所 准教授) 吹留博一(東北大学電気通信研究所情報デバイス研究部 准教授) 2.発表のポイント: ◆ダイヤモンドと同じ元素組成をもつグラフェンは、電子が"質量ゼロ"の状態を有する。 ◆グラフェンの"質量ゼロ"電子を反映した超高速の状態を初めて直接観察することに成功した。 ◆光通信やレーザー発振などの光学グラフェンデバイスの開発において前提となっている状態の裏付けと特性評価が行われ、本成果はその設計に重要な役割を果たすと期待される。 3.発表概要...
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サッポロ、ノーベル製菓とコラボの「サッポロ 男梅サワー」500ml缶を発売
「サッポロ 男梅サワー」500ml缶追加発売 夏の季節に合わせた格言入りのパッケージで登場 ※商品の参考画像は添付の関連資料を参照 サッポロビール(株)は、ノーベル製菓(株)とのコラボ―レーション商品「サッポロ 男梅サワー」の500ml缶を2014年5月27日(火)より新発売します。500ml缶の発売は、2013年9月の通年発売以降、お客様から寄せられたご要望にお応えするものです。 パッケージは、ご好評をいただいている格言を夏の季節に合わせたテーマとし、波の透かし模様を加えることで、「男梅」の世界観はそのままに、さらに清々しいデザインに仕上げました。このパッケージは、既に発売...
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東レ、高感度DNAチップ「3D−Gene」を英国ケンブリッジ大学で採用
英国ケンブリッジ大学で東レの高感度DNAチップ3D−Gene(R)が採用 〜バイオマーカー探索ツールでの海外事業展開を加速〜 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣(*)、以下「東レ」)は、この度、東レが保有する高感度DNAチップ3D−Gene(R)(※1)とこれを用いて血液からマイクロRNA(※2)を解析するための試薬、機器を欧州で販売開始しました。これらの製品は、疾患の検査・診断に役立つバイオマーカー(※3)探索に威力を発揮します。まず、英国ケンブリッジ大学の実験支援施設(=Cambridge Genomic Services(※4))でこの解析システムが採用され、3D−Gene(R)を用いた技術での受託解析が開始されています。Cambridge...
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人為的に設計・開発した生物発光酵素(ALuc) −高輝度発光標識分子として医療・環境診断への利用に期待− <ポイント> ・自然界の生物がもつ酵素ではなく、人為的に設計した遺伝子配列から作製 ・従来より約100倍も明るく、発光の持続性にも優れる ・高感度のバイオアッセイや環境計測に利用可能 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)環境管理技術研究部門( http://unit.aist.go.jp/emtech-ri/ci/ )【研究部門長 田尾 博明】計測技術研究グループ 鳥村 政基 研究グループ長、金 誠培 主任研究員は、極めて高輝度で発光持続性に優れた生物発光酵素を人為的に設計...
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日本ノーベル、Androidアプリ自動テストツールの最新版を来月提供
「3本指スワイプ」などAndroid(TM)端末の複雑な操作を簡単に記録し、自動テストが可能に −Androidアプリケーション自動テストツール QCWing for Android Ver.2.6− 日本ノーベル株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:鈴木祥夫、以下日本ノーベル)は、「3本指でのスワイプ操作」などAndroid端末の複雑な操作の記録・再生に対応した、最新版Androidアプリケーション自動テストツール QCWing for Android Ver.2.6を2013年12月24日にリリースいたします。 QCWing for Android Ver.2.6の主な特徴は以下の通りです。 ●複雑な操作も簡単に記録 新機能の「リプレイ機能」により、「3本指でのスワイプ操作」...
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光でガス分子を自在に取り出せる空間材料を開発 −記憶形成・血管拡張など、細胞内NOガスの謎を知るカギに− 北川進 物質−細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)拠点長・教授、古川修平 同准教授、ステファン・ディーリング 同助教らの研究グループは、一酸化窒素(NO)を光により自在に取り出すことが可能な多孔性構造体の開発に成功しました。さらに、亀井謙一郎 同助教らのグループと協力し、この材料を細胞培養基板に埋め込むことで、細胞の狙った場所をNOで刺激することに成功しました。 本成果により、NOが直接関与しているとされる血管拡張、記憶形成、免疫、代謝などの生物学・医学分野において、細胞の中...
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世界最高出力の孤立アト秒パルスレーザーを開発 −孤立アト秒パルスの高出力化の道を開くことに成功− <ポイント> ・瞬間出力2.6ギガワット。従来法と比べ100倍以上強いアト秒パルスを実現 ・2波長合成レーザーを用いた理研独自の孤立アト秒パルス高出力化法を開発 ・今まで観測できなかった電子の動きなど超高速の物理現象の解明に前進 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、アト秒(1アト秒は100京分の1秒、10−18秒)の時間幅をもつ極短パルスの極端紫外光(XUV)を高効率かつ高強度に発生できる手法を確立し、その手法を用いて卓上サイズでギガワット(GW:1GWは100万kW)の瞬間...
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理化学研究所と東大、重いカルシウムで新しい「魔法数」34を発見
重いカルシウムで新しい「魔法数」34を発見 −原子核物理学の夢の1つ「安定原子核の島」到達の手掛かりに− <ポイント> ・カルシウム‐54は魔法数を2つ持ち原子核で特別な性質があると期待 ・RIビームファクトリーを使い、わずか10時間でカルシウムの同位体の性質を測定 ・魔法数が現れる新しい法則や未知の領域での魔法数の探索へ <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、重いカルシウム同位体の研究から、新しい魔法数34を発見しました。これは、理研仁科加速器研究センター(延與秀人センター長)櫻井RI物理研究室のデービッド ステッペンベック 元国際特別研究...
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サッポロ、ノーベル製菓とコラボの「サッポロ 男梅サワー」など発売
“しょっぱい旨さ”の「サッポロ 男梅サワー」復活発売!! 〜お客様からの期待に応えて通年で再発売!外食市場にも拡大!!〜 ※商品画像は添付の関連資料を参照 サッポロビール(株)は、ノーベル製菓(株)とのコラボレーション商品「サッポロ 男梅サワー」を2013年9月25日(水)に通年商品として復活発売します。 本商品は、ノーベル社の人気商品である「男梅キャンデー」の独特の風味を忠実に再現し、2013年4月に数量限定で発売しました。発売当初から「男梅キャンデー」ブランドの話題性も影響し、好調な売れ行きを示しました。終売後も当社のお客様センターには、「再発売」を要望する多くの声が...
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「再生できるプラナリア」と「再生できないプラナリア」の謎、解明される 阿形清和 理学研究科教授、梅園良彦 徳島大学ソシオテクノサイエンス研究部学術研究員(2013年3月まで理化学研究所)らのグループは、100年来の謎であった「プラナリアの再生の仕組み」をついに分子レベルで解明しました。さらには、プラナリアの再生原理を理解することによって、もともと再生できないプラナリア種の遺伝的原因を解明し、世界で初めて人為的に再生を誘導することにも成功しました。 本研究は、2013年7月25日午前2時(日本時間)に英国総合科学誌「Nature」のオンライン速報版で発表されました。 <概要> 体...
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東大、生体内薬物輸送を実現するナノチューブ型分子ロボットを開発
生体内薬物輸送を実現するナノチューブ型分子ロボット 1.発表者: 相田 卓三(東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 教授、理化学研究所 創発物性科学研究センター 副センター長) Biswas Shuvendu(東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 博士課程学生) 金原 数(東北大学 多元物質科学研究所 教授) 田口 英樹(東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻 教授) 丹羽 達也(東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生体分子機能工学専攻 助教) 石井 則行(独立行政法人産業技術総合研究所 光技術研究部門 主任研究員) 片岡 一則(東京大学大学院 ...
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東大、無顎類ヌタウナギの主要組織適合遺伝子複合体分子の有力候補を発見
高等生物の繁栄の鍵「獲得免疫システム」の起源に新たな知見 〜無顎類ヌタウナギにおける主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子の有力候補を発見〜 <発表者> 高場 啓之(東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻 大学院生) 西住 裕文(東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻 助教) 坂野 仁(東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻 名誉教授) <発表のポイント> ・どのような成果を出したのか 獲得免疫を持つ脊椎動物の中で最も進化的起源が古いとされる無顎類のヌタウナギにおいて、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子の有力な候補を同定し、ALAと命名した。 ・新規性(何が新しいのか) ...
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日本ノーベル、ISO26262での機能安全認定支援サービスを開始
ISO26262における機能安全認定支援サービスを開始 −TCL2〜3に想定されるソフトウェアツールの検証及び、認定支援レポートを作成− 日本ノーベル株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:鈴木祥夫、以下日本ノーベル)は、ISO26262においてASIL(Automotive Safety Integrity Level)がC以上と分類されるシステム開発で、コンパイラなどTCL(Tool Confidence Level)が2〜3となるソフトウェアツールの検証を行うサービスを開始します。検証結果だけではなく、検証の妥当性を示すためのドキュメントや、不具合の回避策といったデータも盛り込んだ、ツール認定支援レポートを作成いたします。 ◇背景 ISO 26262では...
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東大、約90億光年の超新星が重力レンズ効果で30倍に輝くことを発見
謎の超高輝度超新星、実は標準光源だった!〜重力レンズ効果で30倍に輝く〜 <発表概要> 東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)のロバート・クインビー特任研究員らは、地球から約90億光年の遠方に見つかった超新星が、明るさが一定のため「宇宙の標準光源」として知られるIa(いちえい)型超新星でありながら、超新星と地球との間にある大質量の天体によって空間が曲げられる「重力レンズ効果」によって集光され、通常の約30倍も明るく見えたことを発見しました。 重力レンズ効果は、宇宙の9割以上を占める暗黒物質や暗黒エネルギー、またブラックホールなど、光で直接観測できないも...
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東大など、カルシウムイオンを赤く光らせて可視化する蛍光試薬を開発
赤い蛍光試薬で細胞内カルシウムイオン濃度の変動を画像化 ―緑色蛍光試薬との併用で生命現象のマルチカラー観察を可能に― <ポイント> >細胞質中のカルシウムイオン濃度分布は緑色のカルシウム蛍光試薬で可視化できるが、一般的な蛍光試薬やたんぱく質の多くも緑色に光るため、両者の併用が難しかった。 >細胞質内に一様に分布する赤い蛍光試薬を独自開発し、カルシウムイオンの画像化に成功。 >この蛍光試薬は2013年4月に販売開始する予定。 JST 研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)の一環として、東京大学 大学院薬学系研究科の花岡 健二郎 准教授らの開発チームは、カルシウ...
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京大、メタルフリー有機分子触媒による複雑な光学活性分子の効率的な合成に成功
メタルフリー有機分子触媒による複雑な光学活性分子の効率的合成に成功 −新しい低分子医薬品の開発に期待− 丸岡啓二 理学研究科教授、橋本卓也 同助教らの研究グループは、持続型・環境調和型のメタルフリー触媒である有機分子触媒を使った有機合成により、光学活性四置換アレンと呼ばれる、これまで合成が困難であった分子の高効率的合成に成功しました。この方法論の開発により得られた新しい分子は、そのものを部分骨格として組み込んだ新しい低分子医薬品として利用することや、合成中間体として用いることにより既存の医薬品合成の短工程化が期待できます。 本研究成果は、英国化学誌「ネイチャー ケミストリ...
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ノーベルファーマとエーザイ、抗悪性腫瘍剤「ギリアデル脳内留置用剤7.7mg」を発売
ノーベルファーマ株式会社とエーザイ株式会社 抗悪性腫瘍剤「ギリアデル(R)脳内留置用剤7.7mg」を日本で新発売 ノーベルファーマ株式会社(本社:東京都、社長:塩村仁、以下「ノーベルファーマ」)とエーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫、以下「エーザイ」)は、1月9日、抗悪性腫瘍剤「ギリアデル(R)脳内留置用剤 7.7mg」(一般名:カルムスチン、以下「本剤」)を新発売します。 本剤は、国内において、両社によるライセンス契約に基づき、ノーベルファーマが臨床試験を実施し、2012年9月28日に製造販売承認を取得し、同年11月22日に薬価収載されました。本剤の販売はエーザイが、プロモ...
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日本ノーベル、自動テストシステム「Quality Commander 6」直交型ロボットタイプを発表
ロボットでタッチパネルを操作、1台でスマートフォンからタブレットまで対応、 自動テストシステム「Quality Commander 6」直交型ロボットタイプをリリース 日本ノーベル株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:鈴木祥夫、以下、日本ノーベル)は、組込み機器のソフトウェアテスト自動化システム「Quality Commander 6(クオリティ・コマンダー・シックス)」(以下、Quality Commander)の直交型ロボットタイプをリリースいたしました。 テスト対象機器を固定する治具が新しくなり、スマートフォンからタブレットまで、様々なサイズの機器を1つの治具...
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東北大、2層の黒鉛にカルシウム原子をサンドしたグラフェン層間化合物作成に成功
ミクロな世界のサンドウィッチ −グラフェン層間化合物の作成に初めて成功− <概要> 東北大学原子分子材料科学高等研究機構の菅原克明助教、一杉太郎准教授、高橋隆教授らの研究グループは、グラファイト(黒鉛)2層の間にカルシウム原子を挿入(サンドウィッチ)した2層グラフェン層間化合物の作成に世界で初めて成功しました。この成果は、グラフェンを用いた高効率なマイクロバッテリーや超薄膜超伝導デバイスへの道を開くものであり、新たな材料科学研究へ大きく貢献することが期待されます。 本成果は、2012年11月5日(米国時間)の週に、米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the...
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JSTと東大、鉄系超伝導体で電子を結びつけて対にする“のり”を発見
鉄系超伝導体において競合しあう2種類の超伝導の“のり”を発見 【ポイント】 ・光電子分光装置として世界最高のエネルギー分解能(70マイクロ電子ボルト)と世界最高の冷却能力(最低温度1.5K)を持つレーザー光電子分光装置を開発。 ・特定の運動量では対を作らない電子の存在を世界で初めて明らかに。 ・高温超伝導発現機構の全容解明に繋がり、室温超伝導の実現に一歩前進。 <発表概要> 電子が電子対を作ってエネルギー損失ゼロとなる超伝導体は、未来の材料として大いに注目を集めている。しかし、超伝導現象は極低温でしか実現しないことが多い。切望される室温での超伝導実現には、高温超伝導体(注...
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東大など、日本人に多い非ホジキンリンパ腫の発症メカニズムの一端を解明
日本人に多い非ホジキンリンパ腫の、ユビキチン化を介した発症機構の解明 〜抗がん剤や自己免疫疾患治療薬の創薬の基盤として期待〜 <発表者> 徳永 文稔(群馬大学生体調節研究所 教授) 西増 弘志(東京大学理学系研究科生物化学専攻 特任助教) 石谷 隆一郎(東京大学理学系研究科生物化学専攻 准教授) 濡木 理(東京大学理学系研究科生物化学専攻 教授) <発表のポイント> >どのような成果を出したのか 脱ユビキチン化酵素A20が直鎖状ユビキチンに結合することでNF−κB経路を制御していることを発見した >新規性(何が新しいのか) 非ホジキン(B細胞)リンパ腫の発症機構に、A2...
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慶大、2012年大学生を対象とした科学用語に関する調査結果を発表
2012年大学生を対象とした科学の用語調査 −1992年、2002年の調査と比較して− 慶應義塾大学理工学部 加藤万里子教授(天文学)と法学部日吉物理教室 小林宏充教授(物理学)は同大学の1,2年生を対象として、科学用語の知識と興味度、物理コンプレックスの有無などを調査し、2002年および1992年の調査と比較しました。この調査は日吉キャンパスで10年ごとに行われているもので、新入生の傾向を見るだけではなく、それを通じて社会全体の科学への関心が長期的にどのように変わってきたかをも探ることができる貴重なものです。 学生が科学の最新知識を得る情報源は、テレビがもっとも多く、イ...
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塩野義製薬、デンマーク5大学との研究開発協力における覚書を締結
デンマーク5大学との研究開発協力における覚書締結について 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、昨年4月に発表しましたデンマーク王国(以下、「デンマーク」)との間で結ばれた国際産学連携活動協定に基づき、デンマークの5大学と研究開発協力における覚書を8月に締結しましたのでお知らせいたします。 本締結により、塩野義製薬が産学連携のグローバル化の一環として取組んでいるSHIONOGI Science Programのデンマークでの開催をはじめ、デンマークのアカデミア人材との交流やネットワーク網を順次拡大することにより、産学...
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武田薬品、カナダ「BCCA」と創薬標的探索に関する共同研究契約を締結
The BC Cancer Agencyとの共同研究契約について 〜「湘南インキュベーションラボ」がスタート〜 当社は、このたび、The BC Cancer Agency(所在地:カナダ ブリティッシュコロンビア州オカナガン、以下「BCCA」)と、当社湘南研究所内で遺伝子解析を利用した創薬標的探索に関する共同研究を実施する契約を締結しましたのでお知らせします。本共同研究にあたり、当社は、BCCAの乳がん研究部門の部門長であるSam Aparicio博士を招聘します。 本共同研究は、当社湘南研究所に外部の研究機関から優秀な研究者を招き、同研究所内の施設の一部を利用して当社研...
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抗がん剤耐性を誘導する免疫細胞由来の新規分子を同定 <研究成果のポイント> ・がん組織内の樹状細胞が有する自然免疫活性の抑制効果を介し,抗がん剤耐性が誘導されることを解明。 ・樹状細胞由来の蛋白「TIM−3」が,がん細胞DNAへの自然免疫応答を抑制することで抗がん剤耐性を誘導することを解明。 ・樹状細胞由来の「TIM−3」を標的とすることで,抗がん剤の奏功率を飛躍的に高める治療薬の開発に期待。 <研究成果の概要> 強力な免疫活性細胞として知られる樹状細胞は,感染,発癌制御に重要な役割を果たすことが明らかとなっています。本研究では,樹状細胞が癌組織内において,「TIM−3」...
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東工大とアステラス製薬、「顧みられない熱帯病」の寄生原虫治療薬探索で共同研究開始
東京工業大学とアステラス製薬:「顧みられない熱帯病」の寄生原虫治療薬の探索で共同研究開始 −東工大のスーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」を活用− 国立大学法人東京工業大学(所在地:東京、学長:伊賀健一、以下「東工大」)とアステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は本日、東工大のスーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」を活用した寄生原虫の治療薬候補の効率的探索を目的とする共同研究契約を締結しましたので、お知らせします。 世界には未だ治療満足度が低く、更なる医薬品の貢献が求められるアンメットメディカルニーズの高い疾患が数多く存在...
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北陸先端科学技術大学院大、シリセンの構造と電子状態の関係を解明
世界で初めてシリセンの構造と性質の関係を実験から解明 −グラフェンでは難しいバンドギャップの導入が可能− 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)(学長・片山 卓也、石川県能美市)マテリアルサイエンス研究科のアントワーヌ・フロランス助教、ライナー・フリードライン准教授、尾崎泰助准教授、高村由起子准教授らは、世界で初めて「シリセン(Silicene)」をシリコンウェハー上に作製し、その構造と電子状態との関係を解明することに成功しました。 シリセンは、原子一層分の厚みしかない、究極に薄いケイ素(Si)の二次元的な結晶です。1994年に日本人研究者によってシリセンの安定な構造を...
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東北大、異常なmRNAの分解を促進する新しい品質管理機構を発見
異常なmRNAの分解を促進する新しい品質管理機構を発見 東北大学大学院薬学研究科の稲田利文教授らのグループは、遺伝病の原因となる異常タンパク質の合成を抑制する機構として、 異常なmRNAの分解を促進する新しい品質管理機構を発見しました。細胞の持つ新たな品質管理の仕組みが分子レベルで明らかになるだけでなく、遺伝病の原因となる様々な異常タンパク質の合成を効率的に抑制する治療薬の開発にも貢献する事が期待されます。 【研究内容】 ヒトの体を構成する約60兆個の細胞は、多種多様な機能を持っています。ヒトの遺伝子の数は2万数千個にすぎませんが、最終的なタンパク質の種類が数十倍程度まで増えることで、多...
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NTT、GaN系半導体薄膜素子を成長用サファイア基板から剥離するプロセスを開発
半導体デバイスの利用範囲を大きく広げる世界初のGaN系半導体剥離プロセスを開発 〜紫外光を有効活用できる太陽電池、薄い発光ダイオード(LED)作製などへの適用に期待〜 日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三浦 惺、以下 NTT)は、現在発光ダイオード(LED)などに広く使用されている窒化ガリウム(以下GaN)系半導体薄膜素子(※1)を成長用サファイア基板(※2)から簡単に剥離するプロセスの開発に成功しました。 今回の技術を用いることにより、2μm(0.002mm)厚といった非常に薄いGaN系半導体薄膜素子を低コストで作製することが可能になります。本技...
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JSTなど、シリコン原子の振動を利用して周波数コムの観測に成功
シリコン原子の振動を利用して周波数コムの観測に成功 (光通信を1000倍高速化する基盤技術開発に貢献) 【概要】 国立大学法人筑波大学【学長 山田信博】数理物質系の長谷宗明准教授、国立大学法人電気通信大学【学長 梶谷 誠】大学院情報理工学研究科の桂川眞幸教授、ピッツバーグ大学物理・天文学科のHrvoje Petek教授らのグループは、原子の集団振動(格子振動:フォノン)を操作する技術を開発し、100テラヘルツ(THz=10の12乗(※)Hz)以上の極めて広い周波数帯域を持つ、全く新しい原理に基づく周波数コム(注1)(櫛の歯状に分布したスペクトル)の発生と観測に成功しました。 ...
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ドクターシーラボ、ひと塗りでシワをサッと消すミラクルファンデーション「ラインリペアスピード1」を発売
〜 あのノーベル賞受賞成分「EGF」+「CoQ10」 「α−リポ酸」配合 〜 独自のパワフルストレッチ処方採用 「押し上げ」「影をとばし」「のばす」の3ステップで 気になるシワをサッと消し、わずか1分で若返り! ミラクルファンデーション新登場!! ラインリペアスピード1 【LINE−REPAIRE Speed1】 24mL 税込4,725円 無香料・無人工着色料・無鉱物油・パラベンフリー 2011年11月14日 新発売 皮膚の専門家“ドクターシーラボ”は、たったひと塗りでシワをサッと消すミラクルファンデーション「ラインリペアスピード1」を2011年11月14日に新発売いたします。 ...
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産総研、相変化固体メモリーが常温で巨大な磁気抵抗効果を示すことを発見
相変化固体メモリーから巨大磁気抵抗効果が出現 −常温で2000%を越える磁気抵抗比− <ポイント> ・世界で初めて相変化メモリー(PCRAM)が常温で巨大な磁気抵抗効果を示すことを発見 ・超格子型の相変化膜を用いることで、大きなトポロジカル誘電性とラシュバ効果が出現 ・極低消費電力の次世代不揮発性メモリーやロジックへの新展開に期待 <概 要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門【研究部門長 金丸 正剛】富永 淳二 上席研究員 兼 連携研究体グリーン・ナノエレクトロニクスセンター【連携研究体長 横山 直樹...
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超高密度ハードディスク用巨大磁気抵抗素子の開発に成功 −1平方インチ当たり5 テラビット容量の次世代ハードディスクに適用可能な技術− 【研究成果】 この度、東北大学大学院工学研究科(工学研究科長:内山勝)の大兼幹彦准教授、安藤康夫教授らのグループは、1平方インチあたりの記録密度が5テラビットクラスの、超高密度ハードディスク(HDD)の情報読み出し用ヘッドとして期待が大きい、面直通電型巨大磁気抵抗素子(以降CPP−GMR素子)の飛躍的な性能向上に成功しました。 現在、高性能ハードディスクの信号読み取りヘッドとして用いられている、強磁性トンネル接合素子の基本構造は、磁石の性質...
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チヨダ、4000円級のスニーカーやジュアルシューズを1990円で販売
「大量発注・売り切り型」で4,000円級商品の低コスト化を実現 人気ブランドの秋の定番靴を1990円で提供するプロジェクト 2011年9月15日(木)一斉販売開始 「シュープラザ」「東京靴流通センター」など全国で1,100店以上を展開する靴販売大手のチヨダ (舟橋 政男社長、東証一部、東京都杉並区)は、高品質・低価格を求める声を受け、通常4,000円台で販売される人気ブランド靴を、高品質を維持し1,990円(税込)均一で全国一斉販売する「ブランド1990(いちきゅうきゅうまる)プロジェクト」を実施します。 メンズのスニーカーやレディースのパンプスを全国の「シュープラザ」を中...
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東大、有機合成物質によって「自らが増殖する人工細胞」の構築に成功
世界初の有機合成物質による“自らが増殖する人工細胞”の構築に成功 発表者:東京大学大学院総合文化研究科 特任研究員 菅原 正 東京大学大学院総合文化研究科 複雑系生命システム研究センターの菅原 正特任研究員(東京大学名誉教授)のグループ(以下 菅原グループ)は、ショスタック(2009年ノーベル賞生理学・医学賞受賞)らが2001年に提唱した要件を満たす人工細胞を、有機化学的方法によって構築することに、世界で初めて成功した。 生命活動に必須である酵素やタンパク質といった生体高分子の利用を極力押さえ、比較的単純な人工分子を主体として人工細胞と呼べる自己増殖システムを構築した。本...
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理化学研究所、2型糖尿病に関わるグルコース輸送体「GLUT4」上の糖鎖の機能を解明
2型糖尿病に関わるグルコース輸送体「GLUT4」上の糖鎖の機能を解明 −たった1つのN型糖鎖がインスリンに応答した血糖値調節を左右する− ◇ポイント◇ ・N型糖鎖の付加がインスリンに応答するグルコース輸送体の「品質管理」に重要 ・N型糖鎖の構造は、GLUT4が正しい経路で細胞膜へ輸送されるための「目印」 ・血糖値を調節する仕組みや糖尿病発症に糖鎖が果たす役割の解明に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、2型糖尿病に関わるグルコース輸送体「GLUT4」上のN型糖鎖(※1)が、タンパク質の安定性とインスリンへの正しい応答に重要であることを初めて発見しました。これは、理...
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チッソ、海洋性生物由来の発光基質「セレンテラジン」の新規誘導体を販売
「発光基質セレンテラジンの新規誘導体」 本格販売を開始 チッソ株式会社(本社:東京都千代田区大手町、社長:岡田 俊一)は、種々の海洋性生物由来の発光基質「セレンテラジン」の新規誘導体を、11月より本格販売いたします。 セレンテラジンは、2008年度ノーベル化学賞を受賞した下村脩博士が、GFPとともに発見した「カルシウム結合型発光タンパク質イクオリン」の発光源である発光基質です。 近年、医薬品の研究開発や細胞内生体機能の高感度解析においては、各種の発光酵素を利用した手法が注目され、高効率で信頼性が高い酵素および発光基質が求められています。 イクオリンは、医薬品開発における...