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安定同位体
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サントリー健康科学研究所、加齢によるアラキドン酸(ARA)生成能力の低下を世界で初めて確認
加齢によるアラキドン酸(ARA)生成能力の低下を世界で初めて確認 ―2016年国際脂肪酸・脂質研究学会(ISSFAL)で発表― サントリー健康科学研究所(所長:柴田浩志、京都府相楽郡精華町)は、女子栄養大学(学長:香川明夫、埼玉県坂戸市)との共同研究において、加齢によるアラキドン酸(以下、ARA)生成能力の低下を世界で初めて確認し、2016年国際脂肪酸・脂質研究学会(通称ISSFAL、2016年9月5日〜9日、南アフリカ)にて発表します。 今回の発表演題と発表者は以下の通りです。 ▼発表演題 「ヒトの長鎖高度不飽和脂肪酸生合成能力は加齢やFADS1遺伝子多型によって低下する〜安定同位体を用いた直接評価...
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東工大と理研、原子核からほんの少しあふれた2個の中性子を発見
原子核からほんの少しあふれた2個の中性子 ―重い酸素同位体の質量測定が明らかにする極限原子核の世界― <要点> ・中性子の数が極端に多い酸素同位体「酸素26」の質量を高精度で決定 ・酸素26では2個の中性子をつなぎとめるエネルギーがほんの少し足りない ・未解決問題である中性子ドリップライン異常や核力の解明の手掛かりに <概要> 東京工業大学大学院理工学研究科の近藤洋介助教、中村隆司教授、理化学研究所(理研)仁科加速器研究センターの大津秀暁チームリーダー、米田健一郎チームリーダーらの研究グループは、8個の陽子と18個の中性子からなる重い酸素同位体「酸素26」を人工的に生成し、...
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NTTとシダックスなど4社、クラウド環境利用の食材産地推定などで共同実験を開始
レーザガスセンシング技術とクラウド環境を利用した食材産地推定に関する共同実験を開始 〜科学的な産地推定システムの実現をめざして〜 日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区:代表取締役社長 鵜浦 博夫、以下:NTT)、シダックス株式会社(本社:東京都渋谷区:代表取締役会長兼社長 志太 勤一、以下:シダックス)、NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区:代表取締役社長 庄司 哲也、以下:NTT Com)、NTTソフトウェア株式会社(本社:東京都港区港南:代表取締役社長 山田 伸一、以下:NTTソフトウェア)の4社は、2016年3月より約2カ月間、NTTが保有する「レーザガスセンシング技術...
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清水建設、放射線医療施設の高エネルギー化に対応した遮蔽計算手法を開発
放射線医療施設の高エネルギー化に対応した遮蔽計算手法を開発 〜光核反応データベースに基づき、施設の遮蔽性能を高精度解析〜 清水建設(株)<社長 宮本洋一>はこのほど、リニアック(直線加速器)室や粒子線治療室等、高エネルギー放射線医療施設の遮蔽設計の最適化を目的に、施設の放射線遮蔽性能を高精度解析するために不可欠な「光核反応データベース」を開発しました。光核反応とは、高エネルギーの放射線(光子)を照射した際に起こる核反応により、原子核から中性子等の粒子が放出される現象を意味します。本データベースは、全ての安定同位体を含む約2,650の原子核(核種)について、光核反応による中性...
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積水メディカル、アミノ酸・アシルカルニチン測定用内部標準原液セットを発売
アミノ酸・アシルカルニチン測定用内部標準原液セット「NeoSMAAT(TM)」発売のお知らせ 積水メディカル株式会社(代表取締役社長:田頭 秀雄、本社:東京都中央区、以下「積水メディカル」)は、新生児マススクリーニングにおける濾紙血液検体中のアミノ酸・アシルカルニチン測定用内部標準原液セット「NeoSMAAT(TM)」を8月3日に発売します。 濾紙血液検体中アミノ酸類及びアシルカルニチン類の濃度測定は、新生児の先天性代謝異常等を早期に発見し、適切な対策を講じて障害発生を予防するための有力な手段として全国で実施されています。 「NeoSMAAT(TM)」は、タンデムマス法(MS/MS法)によるアミノ酸及びアシルカルニチン濃度...
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島津製作所、「LC/MS/MS MRMライブラリ 代謝酵素(酵母)」を発売
酵母中の228種類の代謝酵素を迅速かつ簡便に定量できる 「LC/MS/MS MRMライブラリ 代謝酵素(酵母)」を発売 株式会社島津製作所は、大阪大学大学院 情報科学研究科 バイオ情報工学専攻 代謝情報工学講座との共同研究の成果として、「LC/MS/MS MRMライブラリ 代謝酵素(酵母)」を発売します。本製品には、酵母中の228種類の代謝酵素を対象に定量プロテオミクスを実施するためのMRMメソッドが収録されており、従来、多大な労力を必要としたメソッド開発を大幅に省力化することが可能です。 代謝とは外部から取り込んだ物質を体内で様々な分子に変換する化学反応のことであり、微生物の代謝は古くから、酒や味...
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慶大、抗がん剤が効かなくなるがん細胞の新たなメカニズムを発見
抗がん剤が効かなくなるがん細胞の新たなメカニズムを発見 治療効果の改善に期待 <ポイント> ・がん細胞は、抗がん剤などのストレスに対する耐性を持つことが知られている。 ・ストレス環境下では、エネルギーを得るための代謝経路(解糖系)だけでなく、抗がん剤の効果を下げる作用(解毒作用)や増殖などに必要な物質を増加させる、う回経路も利用することを発見。 ・代謝経路を切り替えるスイッチ分子も発見。がんの質的診断への応用や、治療抵抗性を低下させて治療効果を向上させることに期待。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、慶應義塾大学 医学部の末松 誠 教授と山本 雄広 助教らは、がん細胞が...
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東北大、八幡平に中国大陸からレアメタルが飛来し蓄積など研究成果を発表
八幡平に中国大陸からレアメタルが飛来し蓄積、山岳湖沼では富栄養化も進行していることが判明 <概要> 東北大学占部城太郎教授、愛媛大学加三千宣講師、槻木玲美研究員らの研究チームは、液晶パネルやLEDの生産に用いられるアンチモンやインジウムなど、これまで耳慣れなかった微量金属(レアメタル)が中国大陸から大気降下物として飛来し、その蓄積速度がここ30年間で急激に増加していることを八幡平山岳湖沼の湖底堆積物分析から明らかにしました。また、中国大陸由来の大気降下物にはリンや窒素などの栄養塩が含まれており、手付かずの自然と考えられていた八幡平の山岳湖沼でも富栄養化が進行していることも明ら...
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ウナギの幼生の食性を解明 〜ウナギの幼生は何を食べているのか?〜 ※参考画像は、添付の関連資料を参照 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦、以下「JAMSTEC」という。)の海洋・極限環境生物圏領域大河内直彦プログラムディレクターと、東京大学大気海洋研究所の塚本勝巳教授、マイク・ミラー研究員は共同で、これまで知られていなかった天然環境中におけるウナギの幼生「レプトセファルス」(※1 以下、「ウナギレプトセファルス」という。)の食性について、JAMSTECが2009年に開発したアミノ酸の窒素同位体比を用いた手法(※2)を応用し、正確な栄養段階(※3)を推定しました。 ...
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NEDOなど、核磁気共鳴装置を使って薬の効き具合を正確に予測する手法を開発
薬効を正確に予測する新手法を開発 ―生体内での膜タンパク質の機能調節機構を解明― NEDOの創薬加速支援事業の一環として、東京大学大学院薬学系研究科の嶋田一夫教授らの研究グループが、核磁気共鳴装置(NMR)を用いて薬の効き具合を正確に予測する手法を開発しました。膜タンパク質のNMRシグナル変位を観測することにより、薬効を予測するもので、無数の物質から薬の候補物質を見つけ出す際の動物実験などで調べる従来の方法と比べ、薬の候補物質探索を大幅に効率化することが出来るようになります。 1.背景 ヒトをはじめ多くの生命体の細胞膜上には、細胞外からのシグナルを細胞内に伝える役割をもつ受...
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JNC、焼却灰洗浄汚染水からの放射性セシウム除去・回収法の開発に成功
焼却灰からの革新的放射性セシウム除去・回収法の開発に成功 JNC(本社:東京都千代田区、社長:森田美智男)は、焼却灰の洗浄汚染水を対象とし、短時間・低コスト処理を可能とした、ラボスケールでの放射性セシウムの除去・回収技術の開発に成功しました。 現在、東日本各地の焼却場では、除染廃棄物をはじめ草木や一般ゴミなどの焼却灰から微量ながら放射性セシウムが検出されており、その効率的な除去・回収技術の開発が求められています。 当社はこれまで、海水を含む放射性セシウム汚染水処理への適用をめざして、セシウム(安定同位体)の除去・回収技術を確立してまいりました(プロセス簡略図を裏面に図...