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九州工業大学
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東大と九州工業大、海中ロボットでコバルトリッチクラストの全自動計測に成功
「海中ロボットでコバルトリッチクラストの全自動計測に成功!」 ●発表ポイント: ◆南鳥島沖合の拓洋第五海山の南東肩部において、ホバリング型自律型海中ロボット「BOSS−A」(注1、2、3)が、コバルトリッチクラスト(以下、CRCと略す。注4)賦存地帯の長距離全自動計測に世界ではじめて成功した。 ◆搭載する音響センサ(注5)と3次元画像マッピング装置(注6)により、CRCの厚みと3次元画像を人が操作することなく全自動で計測することに成功した。 ◆CRCの分布と賦存量を評価するのに有益なデータを取得した。 ◆CRCの資源開発の適性度を効率的に評価する全自動観測手法を世界に先駈けて確立した。 ●発表...
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京大など、座布団型分子でペロブスカイト太陽電池の高効率化に成功
座布団型分子でペロブスカイト太陽電池の高効率化を実現 〜光電変換効率、従来材料比 20%増〜 ■ポイント >これまでペロブスカイト太陽電池に用いられる有機半導体は、従来材料を越える性能を示す材料が開発できておらず、製造コストが極めて高い従来材料(Spiro−OMeTAD)が標準材料として用いられていた。 >座布団型の構造をもつ独自の有機半導体材料(HND−Azulene)を新たに開発し、これをペロブスカイト太陽電池のp型バッファ層材料に用いることで、太陽電池の性能を著しく向上させることに成功した(光電変換効率:従来材料比1.2倍に向上、16.5%を達成)。 >開発した新材料(HND−Azulene)は、簡便な合成法に...
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京大など、ペロブスカイト太陽電池の作製に成功し電流・電圧のロス機構を解明
ペロブスカイト太陽電池の不安定性を改善、理論限界への設計指針を発見 〜新型太陽電池のポテンシャルを見極める〜 [ポイント] ○ペロブスカイト太陽電池は測定条件によって電流−電圧曲線が変わるため、発電特性と素子構造の関係を定量的に研究することができなかった。 ○発電特性が変化しにくいペロブスカイト太陽電池の作製に成功し、電流・電圧のロス機構を明らかにすることができた。 ○得られた設計指針を基に、エネルギー変換効率がシリコン太陽電池に迫るペロブスカイト太陽電池の実現が期待できる。 JST戦略的創造研究推進事業において、京都大学の大北 英生 准教授、伊藤 紳三郎 教授らの研究グループは...
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九大と東北大など、鉄原子42個からなるカゴ状磁性分子の合成に成功
鉄原子42個からなるカゴ状磁性分子の合成に成功 〜巨大分子磁石の世界記録を樹立〜 <概要> 九州大学、大連理工大学(中国)、高輝度光科学研究センター、熊本大学、九州工業大学、大阪大学、東北大学の研究グループは共同で、これまでに人工的に合成されたなかで、最も巨大な分子磁石(※1)となるカゴ状磁性ナノクラスター分子を開発することに成功するとともに、大型放射光施設SPring−8(※2)の世界最高クラスのX線装置(※3)と東北大学の強磁場実験施設を用いて、その複雑な分子構造と電子状態を解明しました。 近年、分子エレクトロニクスへの応用を目指し、人工的に磁性分子を合成して巨大なナノスケール磁...
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日立、石英ガラス内部にブルーレイディスク並みの記録密度でデジタルデータの記録・再生に成功
石英ガラスの内部にブルーレイディスク(TM)並みの記録密度で デジタルデータの記録・再生に成功 100層記録による大容量化と3億年のデータ保存寿命の両立が可能に 株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、京都大学大学院工学研究科 三浦清貴研究室と共同で、石英ガラス内部に、ブルーレイディスク(TM)並みの記録密度となる100層のデジタルデータを記録、再生することに成功しました。今回、石英ガラスの奥深くに保存されたデータを再生する際に生じる、他層のデータの映りこみに起因するノイズの低減技術を新たに適用することで、100層という多層でのデータ記録、再生が行える...
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「ウイルスと戦うための新たな自然免疫の仕組みを発見」 ■発表者:東京大学アイソトープ総合センター 秋光信佳 准教授 ■発表のポイント ◆ノンコーディングRNA(タンパク質へ翻訳されないRNA)(注1)のひとつが自然免疫(注2)応答のスイッチ分子として働くことを発見 ◆発見したノンコーディングRNAは自然免疫応答に必須なサイトカイン分子(注3)の発現を制御 ◆本成果は、免疫の仕組みを解明する突破口であり、インフルエンザウイルス薬などを開発するための標的分子を提供できるため、医療・医薬品開発に貢献 ■発表概要: 私たちの体には、ウイルス感染と戦う生体防御システムが備わっている。その防御シ...
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スピン流を高感度に検出する酸化物材料 −革新的省電力デバイスの実現へ前進− <ポイント> ・スピン流から電圧への変換効率が数十倍に ・酸化物材料の登場で金属系磁気デバイスの限界を打ち破る ・発熱を最小限に抑えた究極の省エネ技術としてのスピントロニクスへの期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、固体中を流れる磁気(スピン)を電圧信号に変換する材料として、イリジウムの酸化物が極めて高い機能を持つことを発見しました。これは、理研 高木(◇)磁性研究室の藤原宏平基礎科学特別研究員(現 大阪大学産業科学研究所助教)、高木英典主任研究員(東京大学大学院理学系研究科教授)...
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ニデック、眼科用医療機器メーカーと眼撮影装置の販売代理店契約を締結
ニデック 眼科用医療機器メーカーと販売代理店契約の締結を合意 株式会社ニデック(本社:愛知県蒲郡市、代表取締役社長:小澤素生)は、眼科用医療機器メーカーであるソフトケア有限会社(本社:福岡県福津市、代表取締役社長:安藤静子)と、眼撮影装置 レーザースペックルフローグラフィー LSFG−NAVI(以下LSFG−NAVI)の販売代理店契約を締結することに合意しました。 ソフトケア有限会社のLSFG−NAVIは、眼底の血流状態を測定し、画像化する装置です。眼は、血管を直接観察できる唯一の器官であり、眼科医療機器分野のリーディングカンパニーである当社が、国内の総代理店となることで、眼科医療の可能性を拡げる一助と...
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JSTと京大、量子ドットを用いた結晶シリコン太陽電池の高効率化に向けた設計指針を提供
量子ドットを用いた結晶シリコン太陽電池の高効率化に向けた設計指針を提供 <ポイント> ・量子ドット(中間バンド)太陽電池は高効率化を妨げる電圧の低下が課題。 ・電荷が量子ドットから取り出されることが要因であることを発見。 ・結晶シリコン太陽電池の限界を超える次世代太陽電池の高効率化に期待。 JST課題達成型基礎研究の一環として、京都大学化学研究所の太野垣(たやがき)健准教授らは、微細な半導体の結晶である半導体量子ドット(注1)を用いた太陽電池で課題であった、電圧が低下する原因を突き止めました。 現在、広く実用化されている結晶シリコン太陽電池(エネルギー変換効率20%程度)は...
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豪RMITなど、太陽電池に適した低コストで毒性が少ない半導体ナノ結晶の合成に成功
太陽電池に適した低コストで 毒性が少ない半導体ナノ結晶の合成に成功 <ポイント> >希少で高価な元素を使用しない低毒性元素を含む半導体ナノ結晶の開発が課題。 >銅・アンチモン・硫黄を含む半導体ナノ結晶の作り分けに世界で初めて成功。 >溶液塗布プロセスによる低コストで低毒性の無機太陽電池作製へ新たな一歩を開拓。 オーストラリア・ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)の橘泰宏上級准教授らは、資源が比較的豊富で安価な元素である銅・アンチモン・硫黄から成る半導体ナノ結晶(注1)の合成とその作り分けに成功しました。 溶液中における化学反応を利用して合成されるコロイド(注2)状半導体ナノ...
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理化学研究所など、塗るだけできれいに配列する半導体ポリマーを開発
塗るだけできれいに配列する半導体ポリマーを開発 −塗布型有機薄膜太陽電池の高性能化に向け大きな一歩− <ポイント> ・高結晶性・高配向性と高溶解性を実現した塗布可能な半導体ポリマーを開発 ・溶解性を高めるアルキル基を使うと配向性も向上 ・8.2%のエネルギー変換効率を達成、有機薄膜太陽電池の高効率化に道 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と高輝度光科学研究センター(白川哲久理事長)は、塗布型有機薄膜太陽電池[1]で重要なエネルギー変換効率向上に欠かせない結晶性と配向性、さらに、印刷プロセスへ適用するための高い溶解性を併せ持った半導体ポリマー[2]を開発しました。...
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理化学研究所と九州工業大、モデル植物から未知のゲノム領域にペプチド大陸を発見
未知のゲノム領域にペプチド大陸が存在 −短い遺伝子の中に形態形成に関わるものが高確率で存在することを示唆− ◇ポイント ・短い遺伝子領域の同定に特化した手法を開発し7,901個の新規遺伝子を推定 ・シロイヌナズナからペプチドをコードする短い遺伝子を7,000個以上発見 ・植物の環境耐性強化や生産性向上につながり、農業分野での貢献が期待 理化学研究所(野依良治理事長)と九州工業大学(松永守央学長)は、モデル植物であるシロイヌナズナの未知のゲノム領域から、サイズが小さく様々なアミノ酸が決まった順番で繋がるタンパク質のペプチドをコードする短い遺伝子を、7,000個以上発...
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JSTと金沢大、ナノロッドシートを用いた高効率有機太陽電池を開発
ナノロッドシートを用いた高効率有機太陽電池を開発 【ポイント】 ・有機薄膜太陽電池の効率向上に不可欠な従来構造は高コストや材料面で限界 ・斜め蒸着で形成したナノロッドシートの新構造で、従来を越える効率が実現 ・高効率化、簡便・安価で材料を選ばない新構造の有機太陽電池界全般の応用に期待 JST 課題達成型基礎研究の一環として、金沢大学 理工研究域附属 サステナブルエネルギー研究センターの當摩(タイマ)哲也 准教授らは、有機薄膜太陽電池(注1)で既存のバルクへテロ構造(注2)を越える新しい構造を開発し高効率化に成功しました。 有機薄膜太陽電池は、光が当たると電子を放出するド...
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九州工業大学と新日鉄化学、「色素増感太陽電池」の耐久性向上に成功
「色素増感太陽電池」の耐久性向上に成功 −独自のセル構造で電解液漏洩のない製品を目指す− 1.国立大学法人 九州工業大学大学院 生命体工学研究科の早瀬修二教授と新日鐵化学株式会社は、次世代の太陽光発電として共同研究を進めている「色素増感太陽電池」について、独自の円筒型セル構造の開発により耐久性向上に成功した。円筒型受光面に対し、封止面積が少ないセル構造の開発により、約70日間(1700時間)にわたり発電効率が低下していないことを確認。引き続き耐久性を評価中である。電解液漏洩の少ない構造にすることで、高耐久性かつ低価格の色素増感太陽電池の実現が期待される。 2.今回の耐久性向上...
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NEC、新世代ネットワーク向け技術OpenFlowを用いた基盤ソフトウェアを開発
OpenFlowを用いた大学・研究機関向け基盤ソフトウェアを開発 〜新世代ネットワーク研究推進のため日米大学へ提供開始〜 NECはこのたび、新世代ネットワーク向け技術OpenFlow(注1)に関して、OpenFlow技術の普及および、新世代ネットワークに向けた様々な新技術の研究開発に利用するための基盤ソフトウェアを開発しました。 また、日米の大学・研究機関へソフトウェアの提供を開始し、このたびスタンフォード大学、九州工業大学、北陸先端科学技術大学院大学の3大学へ提供しました。 OpenFlowは、経路制御などの処理をスイッチから制御サーバへ分離してソフトウェアで制御可能...