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ロシュ・ダイアグノスティックス、プロテアーゼ阻害剤「cOmplete ULTRA タブレット」を発売
貴重なタンパク質をプロテアーゼからより確実に保護
プロテアーゼ阻害剤「cOmplete ULTRA タブレット」発売のお知らせ
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:小笠原 信)は、タンパク質解析において、貴重なタンパク質を高収率かつ完全な構造で動植物の組織および細胞から抽出するプロテアーゼ阻害剤「cOmplete ULTRA タブレット」を、研究用とし7月12日に発売します。
タンパク質は、学術研究をはじめ医学、創薬、食品・環境など幅広い研究分野で、その働きが注目されており、近年、タンパク質の構造や機能に関するプロテオミクス解析は、主要な研究分野のひとつとなっています。
細胞内ではタンパク質分解反応は制御されていますが、プロテオミクス解析におけるタンパク質の抽出プロセスにおいて細胞が破壊されると、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)の影響を受けやすくなり、タンパク質の分解反応が進みます。
「cOmplete ULTRA タブレット」は、主要なプロテアーゼ群を網羅的に阻害するインヒビター(阻害剤)をブレンドし、錠剤化したプロテアーゼ阻害剤です。タンパク質抽出液に本タブレットを加えることで、動植物、酵母、バクテリアなど幅広い生物種の組織や細胞抽出物に含まれるさまざまなプロテアーゼ群のはたらきを阻害・不活性化し、タンパク質の分解を最小限に抑え、貴重なタンパク質を高収率かつ完全に近い構造で抽出することができます。 なお、本製品は、弊社既存品のプロテアーゼ阻害剤「cOmplete」シリーズに比べ、代表的なタンパク質分解酵素であるセリンプロテアーゼ群をより幅広く阻害し、新たに酸性プロテアーゼを阻害するようアップグレードされています。
【製品特性】
・弊社既存品「cOmplete」シリーズに比べ、より幅広いプロテアーゼ群を阻害
セリンプロテアーゼ群のカバー領域を拡大し、新規に酸性プロテアーゼも阻害
・一錠を規定量の溶液に溶かすだけの簡単操作
微量の阻害剤を秤量する必要がなく、さまざまな生物種のタンパク質抽出液に対応する成分で構成
・毒性成分を排除し、安全な研究環境に
毒性の強いDFPを排除し、研究者の皆さまを毒性成分から保護
【希望販売価格】(税抜)
※添付の関連資料を参照
◇ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社について◇
1896年スイス・バーゼルに設立されたF.ホフマン・ラ・ロシュの診断薬事業部門の日本法人です。2012年1月現在、従業員750人、全国9都市に支店、物流センターを有し、体外診断薬・機器事業、研究用試薬・機器事業、病理学的検査事業、血糖測定関連事業の4領域を柱に事業を展開。株主はRoche Holding Ltd(100%)(スイス)
※製品画像は添付の関連資料を参照