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北海道大学
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銀−リン酸カルシウム複合粒子の合成技術を開発 −レーザー光照射により抗菌性粒子を簡便に合成− ■ポイント ・無機イオンの混合水溶液にレーザー光を照射するだけの簡便・迅速な合成技術 ・多数の抗菌性銀ナノ粒子をリン酸カルシウムサブマイクロメートル粒子に内包 ・医療、環境、分析などさまざまな分野での応用展開に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木 毅】ナノ粒子構造設計グループ 中村 真紀 主任研究員、大矢根 綾子 主任研究員らと、北海道大学大学院歯学研究科 宮治 裕史 講師らは、パルスレ...
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機能不全に陥った手首の関節を代替 国産初の全人工手関節の製造販売承認を取得 帝人グループで埋め込み型医療機器事業を展開する帝人ナカシマメディカル株式会社( http://www.teijin-nakashima.co.jp/ )(本社:岡山市東区、社長:坪倉 正行)が、このたび手首関節(手関節)用の人工関節を開発し、国産初の全人工手関節「DARTS人工手関節」の製造販売承認を取得しました。 関節を覆う滑膜の炎症を始まりとして、軟骨、骨、関節の破壊へと急速に進行していく関節リウマチは、手関節が手指関節に次ぐ好発部位とされています。こうした関節リウマチなどの原疾患により手関節が高度に破壊され、機能不全に陥った場合は、人工関節への...
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水中・室温・無触媒で起こるアミド化反応 −ペプチドの合成や選択的修飾に新しい手法を提供− ■要旨 理化学研究所(理研)田中生体機能合成化学研究室の田中克典准主任研究員、ケンワード・ヴォン特別研究員らの共同研究チーム(※)は、プロパルギルオキシ基[1]を持つ電気的中性のエステル(プロパギルエステル[1])と疎水性の1級アミン(RNH2)[2]を混ぜ合わせると、水中または有機溶媒中で、触媒を用いずに室温で「アミド結合(−NHCO−)」が形成されることを発見しました。 ペプチドやタンパク質を構成するアミノ酸をつないでいるアミド結合は、薬剤や高分子などのさまざまな有機分子に欠かせない基本的な...
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金沢大と北大、九大、数理モデルを使用し遺伝子ネットワークに隠された新しいメカニズムを発見
脳の形成において生じる分化の波 数理モデルを使って遺伝子ネットワークに 隠された新しいメカニズムを発見 金沢大学 新学術創成研究機構の佐藤純教授,北海道大学 電子科学研究所の長山雅晴教授,九州大学大学院 医学研究院の三浦岳教授らの共同研究グループは,脳の形成過程において長距離性の情報伝達因子であるEGF(※1)と短距離性の情報伝達因子Notch(※2)の協調作用に注目し,数理モデリングを活用したコンピューターシミュレーションの結果を実験的に検証することによって,Notchの働きがEGF存在下では大きく変化することを見出しました。 細胞と細胞が情報のやりとりをする時,長距離性の情報伝達は拡散性のタ...
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東京商工リサーチ、2015年「全国社長出身大学」調査結果を発表
[特別記事] 2015年「全国社長出身大学」調査 〜最多は「日本大学」出身社長、北陸・中国では地元国立大出身が目立つ〜 社長の出身大学では、約113万人の卒業生を抱える「日本大学」が断然トップ。ただし、都道府県別では、特に北陸と中国で、地元の国立大学出身者が目立つなど地域によって違いが表れた。 ※本調査は、東京商工リサーチの企業データベース約280万社(2015年12月時点)の代表者データ(個人企業を含む)から出身大学を抽出、集計した。出身大学は名称変更や統合された大学を含めた現大学名で集計した。 ■出身大学トップは日本大学 社長の「出身大学」では、卒業生が多い日本大学が2...
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北大と慶大、がんになりにくい長寿ハダカデバネズミから初めてiPS細胞作製に成功
がんになりにくい長寿ハダカデバネズミから初めてiPS細胞作製に成功 〜二重の防御で腫瘍を作らないことを発見〜 ■研究成果のポイント ・長寿命で,がんになりにくい体質のハダカデバネズミからiPS細胞を作製することに初めて成功した。 ・マウスやヒトのiPS細胞は,未分化な細胞が混入すると腫瘍(奇形腫)を形成する問題があるが,ハダカデバネズミのiPS細胞は未分化な状態で移植しても腫瘍を形成しなかった。 ・ハダカデバネズミだけが持つ,初期化やがん化を二重に防ぐメカニズムを明らかにした。将来は,人間の健康長寿やがんの予防に役立つと期待される。 ■研究成果の概要 北海道大学遺伝子病制御研究所の三浦恭子...
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香港養和病院から陽子線がん治療システムを受注 香港で初となる陽子線がん治療システムが2020年までに稼働予定 株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、香港において初となる陽子線がん治療システムを、香港養和病院(Hong Kong Sanatorium&Hospital)のグループ会社であるMillion Hope International Limited(以下、MHI)から受注し、また、10年間にわたるシステムの保守契約も締結しました。 今回、日立はスポットスキャニング技術を搭載し、回転ガントリ室2室を備えた陽子線がん治療システムを香港養和病院の新病院内に設置します。本システムは、都市部の狭い敷地においても設置ができ...
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東北大、バイオマスの前処理に泡の圧潰衝撃力活用で超音波よりも処理効率20倍以上を実証
バイオマスの前処理に泡の圧潰衝撃力を活用 −超音波よりも処理効率20倍以上− 【研究概要】 中島一紀(元東北大学大学院工学研究科化学工学専攻助教、現北海道大学大学院工学研究院環境循環システム部門准教授)、北川尚美(東北大学大学院工学研究科化学工学専攻准教授)、米本年邦(元東北大学大学院工学研究科化学工学専攻教授、現秋田工業高等専門学校校長)と祖山均(東北大学大学院工学研究科ナノメカニクス専攻教授)のグループは、バイオエタノールを生成する際に必要なセルロース系バイオマスからグルコースを得るための前処理に、超音波の代わりに流れ場を用いて発生させたキャビテーション(1)(流動キャビ...
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塩害に負けない大豆の遺伝子を発見 −分子育種により耐塩性大豆品種の開発が可能に− ■ポイント ・ブラジルの大豆品種FT−Abyaraから耐塩性遺伝子(Ncl遺伝子)を発見し、この遺伝子はNa+、K+、Cl−を同時に調節することを明らかにしました。 ・Ncl遺伝子は塩害畑でも高い大豆収量を維持できます。 ・Ncl遺伝子を従来の交配による手法で既存の大豆品種に効率的に導入することにより、耐塩性大豆品種の開発ができます。 ・塩類土壌が問題になっている世界の多くの地域での大豆の安定的な生産に貢献することが期待されます。 ■概要 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、国立大学法人北海道大学、国立...
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NICTなど、細胞内タンパク質の動きを調べる新たな計測手法を開発
細胞内タンパク質の動きを調べる新たな計測手法を開発 〜アルツハイマー病などの原因となる凝集性タンパク質形成の初期診断に期待〜 【ポイント】 ■顕微鏡カメラとして超伝導単一光子検出器を利用することで分子の回転拡散運動の計測に成功 ■細胞内あるいは溶液中のタンパク質の凝集状態が測定可能に ■アルツハイマー病などの原因となる凝集性タンパク質の初期診断に道を拓く 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長:坂内 正夫)、国立大学法人北海道大学(総長:山口 佳三)、国立大学法人大阪大学(総長:西尾 章治郎)は、溶液中の蛍光分子の回転拡散運動を計測する方法の開発に成功しました。 ...
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北大とトヨタなど、自動車排ガス浄化用触媒材料を放射線損傷なくナノレベル観察することに成功
SACLA 産学連携プログラムで,自動車排ガス浄化用触媒材料を 放射線損傷なくナノレベル観察することに成功 −X線自由電子レーザーを利用した世界初の産学連携研究論文を発表− ■概要: 北海道大学,トヨタ自動車株式会社,高輝度光科学研究センター(JASRI),理化学研究所(理研)は,X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」(*1)を用いた世界初の産学連携研究の成果として,自動車排ガス浄化用触媒材料を,放射線損傷なくナノレベルで観察することに成功しました。これは,北海道大学電子科学研究所の吉田力矢助教,西野吉則教授,トヨタ自動車株式会社材料技術開発部の山重寿夫主任,理化学研究所放射光科学総合研究セ...
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SCSK、北大や北見工業大と「クラウド最適化」に関する産学共同研究を開始
北海道大学、北見工業大学、SCSK 「クラウド最適化」に関する産学共同研究を開始 SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:大澤 善雄、以下SCSK)は、国立大学法人 北海道大学(所在地:北海道札幌市、総長:山口 佳三、以下 北海道大学)情報基盤センター 棟朝 雅晴 教授、国立大学法人 北見工業大学(所在地:北海道北見市、学長:高橋 信夫(◇)、以下 北見工業大学)情報処理センター 三浦 克宜講師と、「インタークラウド(※1)における多目的最適化手法を用いた、ITサービスの継続的最適配置」に関する産学共同研究を2015年9月より開始しました。 ◇学長名の正式表記は添付の関連資料を...
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JST、置換困難な位置に選択的に官能基を導入する触媒反応を開発
置換困難な位置に選択的に官能基を導入する触媒反応を開発 〜医薬品や機能性材料の効率的な合成に期待〜 ■ポイント ・医薬品や機能性材料を効率的に合成するためには、芳香環の特定の位置に官能基を導入する反応が必要である。 ・芳香環の置換困難な特定の位置へ選択的に官能基を導入する新たな触媒反応を開発した。 ・新たな医薬品や機能性材料の開発や、より効率的な合成に寄与することが期待される。 JST戦略的創造研究推進事業において、ERATO金井触媒分子生命プロジェクトの触媒グループの東京大学 大学院薬学系研究科 國信 洋一郎 グループリーダー(准教授相当)、金井 求 研究総括らは、これまで置換困...
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NECソリューションイノベータなど、「画像認識による虫画像の同定を支援する技術」で共同研究開始
NECソリューションイノベータと北海道大学、「画像認識による虫画像の同定を支援する技術」に関する共同研究を開始 〜病害虫の同定をICTでサポート〜 NECソリューションイノベータと北海道大学 情報科学研究科 メディアダイナミクス研究室(教授:長谷山 美紀、以下、北海道大学長谷山研究室)は、「画像認識による虫画像の同定を支援する技術」に関する共同研究を2015年7月に開始します。 農業の生産現場では、農作物上に見つけた虫の種類を即時に特定することが難しく、適時/適切な防除を実施しにくいという課題を抱えています。 このような課題を解決するため、NECソリューションイノベータと北海道大学長谷山...
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阪大など、心不全につながる難病である肺高血圧症の発症メカニズムを解明
キーワード:分子血管学、肺高血圧症、炎症、インターロイキン6、インターロイキン21、マクロファージ 心不全につながる難病 肺高血圧症の発症メカニズムを解明 ■肺高血圧症の病態の鍵を握るインターロイキン6(interleukin−6)の作用を阻害する抗体薬が肺高血圧症モデルマウスでの肺高血圧発症を抑制することを発見 ■インターロイキン6の作用によりTh17細胞で主に産生されるインターロイキン21(interleukin−21)がM2マクロファージの極性化を介して肺高血圧症の病態形成を促進することを発見 ■インターロイキン6やインターロイキン21に対する阻害療法が、肺高血圧症に対する新しい創薬へと発展することを...
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北大など、リン酸化プルランを用いた多目的接着性人工骨を開発するベンチャー企業を設立
リン酸化プルランを用いた世界初の多目的接着性人工骨 を開発するベンチャー企業設立 (JST 研究成果最適展開支援プログラム(A−STEP)の研究開発成果を事業展開) ■ポイント >骨や歯などの生体硬組織に強固に接着する多糖誘導体リン酸化プルランを主成分とする新しい人工骨の開発に成功し、これを実用化するベンチャー企業を設立した。 >開発した人工骨は、高い接着力、圧縮強度の最適化、生体吸収性・骨置換速度の最適化を実現し、歯科領域以外に外科領域(整形外科や脳外科)への応用も期待できる。 JST(理事長 中村 道治)は産学連携事業の一環として、大学・公的研究機関などの研究成果をもとにした起業のた...
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デンカ生研、北大とエボラウイルス抗原検出迅速診断キットの試作品開発に成功
エボラウイルス抗原検出迅速診断キットの開発に関するお知らせ 電気化学工業株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉高紳介(◇)、以下「デンカ」)の主要グループ会社であるデンカ生研株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:前田哲郎、以下「デンカ生研」)では、インフルエンザ、ノロウイルス、RSウイルスなどの迅速診断キット製品群を有しており、かねてより国立大学法人北海道大学(北海道札幌市、総長:山口佳三、以下「北大」)人獣共通感染症リサーチセンターの高田たかだ礼人あやと教授と共同でエボラウイルス迅速診断薬の開発を行っておりましたが、このたびその試作品開発に成功したことをお...
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東大と北大、二枚貝の化石から先史の日射量を抽出することに成功
二枚貝の化石から先史の日射量を推定 5千年前の日射量をおよそ3時間間隔で明らかに 1.発表者 堀 真子(東京大学大気海洋研究所 海洋化学部門特任研究員) 佐野 有司(東京大学大気海洋研究所 海洋化学部門教授) 石田 章純(東京大学大気海洋研究所 海洋化学部門特任研究員) 高畑 直人(東京大学大気海洋研究所 海洋化学部門助教) 白井 厚太朗(東京大学大気海洋研究所 附属国際沿岸海洋研究センター助教) 渡邊 剛(北海道大学大学院理学研究院 自然史科学部門講師) 2.発表のポイント ◆これまでは、歴史文書のない時代の亜熱帯の日射量の変動は不明であった。 ◆世界で初めて5000...
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ライオン、歯垢をしっかり落とす「クリニカアドバンテージ デンタルタフト」を発売
「予防歯科」から生まれた『クリニカ』から、「予防歯科」の新習慣を提案 ―歯科医推奨のみがき残し集中ケア― みがきにくい歯並びの悪いところにも、ピンポイントで毛先が届く 『クリニカアドバンテージ デンタルタフト』新発売 ライオン株式会社(代表取締役社長・濱 逸夫)は、新しい予防歯科習慣として、毎日の歯みがき習慣に加えて、“みがき残しを集中的に落とす”ことを提案します。 その新アイテムとして、通常のハブラシでは毛先が届きにくく、歯垢が残りやすい“歯並びが悪いところ”や“奥歯の奥”に、毛先がピンポイントで届いて歯垢をしっかり落とすタフトブラシ(※1)『クリニカアドバンテージ デンタ...
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生殖細胞の数で性が変わる仕組みの発見 〜生殖細胞がないと雄〜 <研究成果のポイント> ・異なる数の初期生殖細胞をもつゼブラフィッシュを作り,一定数以上の生殖細胞がなければ雌になれないことを示した。 ・卵巣分化の指標となる生殖細胞の増殖と減数分裂への移行は生殖細胞の数により決まることを示した。 <研究成果の概要> 魚類での雌と雄の決まり方は種ごとに非常に多様であることが知られています。今回の研究は,北海道大学,愛媛大学,及びシンガポールのテマセク生命科学研究所の共同で,魚類の性分化における始原生殖細胞(卵や精子のもととなる細胞)の役割を調べました。通常は30−40個であるゼブ...
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北海道大、ES細胞から分化誘導した免疫抑制細胞により拒絶反応を抑えることに成功
ES細胞から分化誘導した免疫抑制細胞により 拒絶反応を抑えることに成功 〜多能性幹細胞を用いるこれからの再生医療時代における 新しい免疫制御法を提案〜 <研究成果のポイント> ・ES細胞から再生医療に用いる移植片と免疫抑制細胞を作製。 ・移植実施に際して,ES細胞由来免疫抑制細胞による前処置により拒絶反応を抑制することに成功。 ・ES細胞やiPS細胞を用いるこれからの再生医療時代において予想される課題を克服する方法を 提案。 <研究成果の概要> ES細胞やiPS細胞等の多能性幹細胞は,様々な種類の細胞に分化することのできる細胞であり,再生医療への応用が期待されています。他人の臓器や細胞を移植すると...
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日立、北大と共同で動体追跡照射技術を適用した医療機器の製造販売承認を取得
動体追跡照射技術を適用した「陽子線治療システム PROBEAT−RT」が 薬事法に基づく医療機器の製造販売承認を取得 世界で初めて動体追跡照射技術とスポットスキャニング照射技術の組み合わせによる陽子線治療を実現 株式会社 日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、2010年に国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」の採択を受けて、国立大学法人 北海道大学(総長:山口 佳三/以下、北大)と共同開発を進めていた動体追跡照射技術を適用した「陽子線治療システム PROBEAT−RT」について、薬事法に基づく医療機器の製造販売承認を取得しました。 2014年度中に、本技術を適...
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キヤノンMJ、MILと医用画像クラウドサービス基盤を共同開発
メディカルイメージラボと医用画像クラウドサービス基盤を共同開発 同社と同社の契約施設向けに「遠隔読影インフラサービス」を提供開始 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:川崎正己、以下キヤノンMJ)は、このほど株式会社メディカルイメージラボ(代表取締役会長:宮坂和男、以下MIL)と医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place(メディカルイメージプレイス)」を共同で開発しました。キヤノンMJはこの基盤上で稼働させるサービスの第一弾として、遠隔読影の仕組みをクラウド方式で提供する「遠隔読影インフラサービス」を10月1日より開始します。 キヤノンMJグループは、中長期経営計...
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カルシウムによる体内時計の調節メカニズムの解明 〜体内時計の時刻をリセットする薬剤の同定〜 <発表者> 深田 吉孝(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 教授) <発表のポイント> >体内時計に関わる新しい酵素CaMKIIを同定し、この酵素は一日の活動時間の長さを決めることが分かりました。 >CaMKIIの働きを抑える阻害剤を細胞に投与すると、体内時計の時刻がリセットされることを発見しました。 >体内時計の構成因子は薬剤で調節できる酵素がほとんどなく、CaMKIIは薬剤開発の標的として有望です。 <発表概要> ヒトを含む哺乳類の行動や生理現象は、約24時間周期のリズムを刻んでおり、それは脳(...
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北大と日立、共同開発の新型陽子線がん治療システムを導入した施設が完成
北大と日立が国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」において 共同開発した新型陽子線がん治療システムを導入した施設が完成 国立大学法人北海道大学(総長:山口 佳三/以下、北大)と株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、2010年に国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」の採択を受けて、共同で開発を進めてきた革新的な新型陽子線がん治療システム「陽子線治療システム PROBEAT−RT」が完成し、本システムを導入した施設が、このたび、北海道大学病院内に竣工しました。北大では、本施設での治療を2014年3月19日から開始する予定です。 「最先端研究開発支...
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産総研など、微粒子を密度差により簡便に分別できるデバイスを開発
微粒子を密度差により簡便に分別できるデバイスを開発 −デバイス内のマイクロ流路に流すだけで迅速に分別− <ポイント> ・単純な流路構成のデバイスでありながら微粒子を分別 ・対象微粒子への刺激が少なく簡便に分別することが可能 ・高品質卵子や体外受精卵などの細胞の分離・分別への貢献に期待 <概要> 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生産計測技術研究センター【研究センター長 坂本 満】生化学分析ソリューションチーム 宮崎 真佐也 研究チーム長と杉山 大輔 産総研特別研究員(現:(株)キューメイ研究所)らは、独立行政法人農業・食品産業技術...
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産総研など、高い精度で誤発見の確率を示す検定値を計算するアルゴリズムを開発
ビッグデータから新たな科学的発見をもたらす統計手法を開発 <ポイント> ・ビッグデータからの科学的発見のためには、正確な検定値(P値)の算出が必要。 ・超高速アルゴリズムを用いた新たな統計検定手法を開発し、発見力を大幅に改善した。 ・物理学、医学、化学など全ての実験科学において世界中での広い利用が期待される。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、産業技術総合研究所 生命情報工学研究センター( http://www.cbrc.jp/index.ja.html )の津田 宏治 主任研究員(JST ERATO「湊離散構造処理系プロジェクト」グループリーダー)、東京工業大学 大学院情報理工学研究科 計算工学専攻の瀬々 潤 准教授、理化...
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東大など、中国で多くの患者が発生したH7N9鳥インフルエンザウイルスの特性を解明
中国で多くの患者が発生した H7N9鳥インフルエンザウイルスの特性を解明 [ポイント] ・鳥インフルエンザはヒトに感染しにくいと考えられていたが、H7N9で多数の患者が発生。 ・H7N9は哺乳類間で伝播すること、ヒトはH7N9の免疫を持たないことが分かった。 ・ウイルスの特性が明らかになったことで、今後のインフルエンザ対策に役立つ。 JST課題達成型基礎研究の一環として、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らは、H7N9鳥インフルエンザウイルス(注1)(以下、H7N9ウイルス)の特性を明らかにしました。 2013年4月、世界保健機構(WHO)は中国でヒトにおけるH7N9ウイルスの感染者が3名確認され...
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京大など、シロアリの社会に血縁選択がはたらいていることを実証
オスとメス、どちらが得か?昆虫社会の損得勘定−シロアリで初めて血縁選択理論の実証に成功− 松浦健二 農学研究科教授、小林和也 産学官連携研究員、長谷川英祐 北海道大学准教授、吉村仁 静岡大学教授、エドワード・バーゴ ノースカロライナ州立大教授らのグループは、生物の社会性の進化を説明する中心理論である血縁選択理論を2倍体の生物で検証する方法を確立し、シロアリの社会に血縁選択がはたらいていることを初めて実証することに成功しました。 これまで、血縁選択理論はアリやハチなど半倍数性という特殊な遺伝様式の社会性昆虫では実証研究が進められてきましたが、われわれヒトと同じように両性と...
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理化学研究所、環状mRNAを用いたエンドレスなタンパク質合成に成功
環状mRNAを用いてエンドレスなタンパク質合成に成功 −ローリングサークルタンパク質合成手法を開発− <ポイント> ・終止コドンの無い環状mRNAを考案、リボゾームが永久的にタンパク質合成 ・タンパク質合成効率は、直鎖状mRNAに比べて200倍アップ ・新しい長鎖タンパク質合成法として期待 <要旨> 理化学研究所(野依良治理事長)は、大腸菌が通常持っているタンパク質合成過程において、タンパク質合成終了の目印となる終止コドン[1]を除いた環状のメッセンジャーRNA(mRNA)[2]を鋳型に用いてエンドレスにタンパク質合成反応を起こすことに成功しました。通常の直鎖状RNAを鋳型とするタンパク質合成反応に比べ...
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東大と北大など、ホタルの光の人工明滅で生体内のpH変化をモニターする技術を開発
「人工的に作り出したホタルの光の明滅を使って生体内のpH変化をモニターする技術の開発」 ●発表のポイント ホタルの光の明滅を人工的に作り出し、その明滅の速度を計ることで、生きた動物内でのpH変化を長時間安定してモニターする方法を開発しました。 これまで生きた動物体内でのpH環境を測定することは容易ではありませんでした。今回開発した技術により、動物体内のpH変化を数時間安定してイメージングする方法を確立しました。 細胞がガン化、もしくは低酸素状態になると、細胞内のpHが低下(酸性化)することが知られています。pHのモニタリングを通して、生体内の異常を簡便に検査する技術に繋がると期待されます...
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基礎生物学研究所、化学物質がミジンコの性をかく乱する仕組みを解明
化学物質がミジンコの性をかく乱する仕組みを解明 ミジンコの仲間は自然界では水温などの周囲の環境条件によって子どもがオスになるかメスになるかが決まります。しかし、殺虫剤などに含まれている人工的な化学物質がミジンコに作用すると、環境と無関係にオスしか産まれてこなくなってしまいます。この化学物質がミジンコの性をかく乱するメカニズムは今までわかっていませんでした。 今回、岡崎統合バイオサイエンスセンター・基礎生物学研究所分子環境生物学研究部門の宮川一志研究員、井口泰泉教授の研究グループは、国立環境研究所、北海道大学、バーミンガム大学との共同研究により、ミジンコの仲間においてこれら...
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理化学研究所、骨・関節・皮膚を広範に犯す難病の原因遺伝子を発見
骨・関節、皮膚を広範に犯す難病の原因遺伝子を発見 −新たな疾患概念「GAG結合領域病」を提起し、その病態解明に向けた第一歩− <ポイント> ・骨格異常を起こす難病の原因遺伝子「B3GALT6」を次世代シーケンサーで発見 ・B3GALT6の変異は骨、軟骨、靱帯、皮膚などさまざまな組織の異常を引き起こす ・診断困難だった重度の骨格異常を起こす難病に対し、遺伝子診断が可能に <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、骨や関節、軟骨、靱帯、皮膚など広い範囲の組織で異常を引き起こす一連の遺伝性難治疾患の原因が、グリコサミノグリカン(GAG)という糖鎖の合成に重要な「B3GALT6遺伝子」であることを発...
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昭和電工と北大、バイオマスを高効率で分解する新しい触媒を開発
身近な活性炭を用いてバイオマスを高効率で糖化 <研究成果のポイント> ・活性炭を触媒(※1)として用いることにより,バイオマスの高効率糖化に成功。 ・活性炭がセルロースを加水分解できる機構を解明。 ・バイオマスの新規かつ簡便な糖化方法として実用化が期待される。 <研究成果の概要> 北海道大学触媒化学研究センターの福岡淳センター長と昭和電工株式会社の研究グループは,バイオマスを高効率で分解する新しい触媒の開発に成功しました。バイオマスは再生可能な資源として注目されていますが,これまで有効な利用方法は確立されていませんでした。今回,同グループは身近にある活性炭をアルカリ処理し...
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基礎生物学研究所、マウス発生の左右非対称決定に関わることが示唆されるカルシウムシグナルを発見
マウス初期胚におけるダイナミックかつ左右非対称なカルシウムシグナルを発見 〜左右非対称決定のメカニズム解明への手がかりに〜 基礎生物学研究所の野中茂紀准教授と高尾大輔研究員らは、北海道大学電子科学研究所、理化学研究所、大阪大学大学院との共同研究により、マウス発生の左右非対称決定に関わることが示唆されるカルシウムシグナルを発見しました。 マウス発生において左右が最初に決まるのは、胚表面のノードと呼ばれる部位です。かつ、この部位における細胞内カルシウムが重要であることが分かっています。しかし、肝心のノード細胞のカルシウム動態は分かっていませんでした。 本研究では、ノードを構成...
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東京商工リサーチ、2012年「全国社長出身地・出身校」調査結果を発表
〔特別企画〕 2012年「全国社長出身地・出身校」調査 〜社長の「輩出率」は山形県が3年連続トップ「出身校」は日本大学が最多〜 都道府県別の社長「輩出率」トップは3年連続で山形県だった。また社長の出身地と会社所在地を対比した「地元率」では、沖縄県が94.3%と昨年に引き続き最高を示した。 社長の出身校では、日本大学が断然トップ。上位50校では、国公立大は6大学にとどまり、国公立大のトップは全体で15位の東京大学だった。 ※本調査は、東京商工リサーチの企業データベースから約245万件の代表者データ(個人企業を含む)を抽出し、出身地や出身校(最終学歴)をまとめた。調査は前年8...
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リクルートマーケティングパートナーズ、オンライン予備校サービスを本格展開
オンライン予備校サービスを本格展開 〜経験豊富な実力派講師の大学受験対策講義をWebで無料/低価格で提供〜 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:鬼頭秀彰)が運営する『受験サプリ』( http://jyukensapuri.jp/ )は、本日より新サービスとして「オンライン予備校」サービスを開始いたします。 <サービス展開の狙い 〜受験に、自由を。〜> 大学受験の実態(※1)を見てみると、塾・予備校へ通うことができている受験生はおよそ3人に1人(35%)でしかありません。通うことができていない理由を聞くと、「家庭の経済事情が厳しい・高いから(49%)」「近くに...
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北大など、家庭用燃料電池の効率向上に寄与する新規合金触媒を開発
家庭用燃料電池の効率向上に寄与する 原子が完全に混ざり合った新規合金触媒の開発に初めて成功 【研究成果のポイント】 ・家庭用燃料電池の効率向上に寄与する,原子が完全に混ざり合った新規合金触媒の開発に成功。 ・新規合金触媒上で一酸化炭素が効率よく除去され,高効率で発電可能な触媒機構を解明。 ・家庭用燃料電池の効率向上だけでなく,応用範囲の広い触媒合成方法開発の進展に期待。 <研究成果の概要> 北海道大学触媒化学研究センターの竹口竜弥准教授の研究グループは,家庭用燃料電池の効率向上に寄与する白金原子とルテニウム原子が完全に混ざり合った新規合金触媒の開発に成功しました。燃料であ...
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理化学研究所と慶大、ヒトの血液から簡単に「体内時刻」を調べる手法を確立
ヒトの血液から簡単に「体内時刻」を調べる手法を確立 −採取した血液から体内時刻のズレを検出可能に− ◇ポイント◇ ・ヒトの血液中で、24時間周期で増減する代謝産物を複数同定 ・「分子時刻表」を作り、被験者の血液の代謝産物と照合して体内時刻を推定 ・体内時計が関わる障害の診断や、治療法の評価への応用が期待 理化学研究所(野依良治理事長)と慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市、冨田勝所長)は、ヒトの生体内で24時間周期を刻む体内時計(※1)が示す「体内時刻」を、採取した血液から簡単に測定する方法を開発しました。これは、理研発生・再生科学総合研究センター(竹市雅俊センタ...
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抗がん剤耐性を誘導する免疫細胞由来の新規分子を同定 <研究成果のポイント> ・がん組織内の樹状細胞が有する自然免疫活性の抑制効果を介し,抗がん剤耐性が誘導されることを解明。 ・樹状細胞由来の蛋白「TIM−3」が,がん細胞DNAへの自然免疫応答を抑制することで抗がん剤耐性を誘導することを解明。 ・樹状細胞由来の「TIM−3」を標的とすることで,抗がん剤の奏功率を飛躍的に高める治療薬の開発に期待。 <研究成果の概要> 強力な免疫活性細胞として知られる樹状細胞は,感染,発癌制御に重要な役割を果たすことが明らかとなっています。本研究では,樹状細胞が癌組織内において,「TIM−3」...
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北大とメディキット、「画像誘導放射線治療技術」などに使用する医療機器が保険適用に
肝臓・前立腺がん(腫瘍)をとらえる最新治療にあらたな一歩 金マーカ刺入キット(画像誘導放射線治療用医療機器)が保険適用に <研究成果のポイント> ・「画像誘導放射線治療技術」や「動体追跡・追尾放射線治療」に使用する医療機器(販売名:金マーカ刺入キット)が6月1日付けで保険適用に。 ・金マーカを腫瘍のそばに置くことで,腫瘍のみに放射線を照射することができる最先端の治療技術。 ・北海道大学の研究開発成果(高精度放射線治療の研究開発)が着実に進んでいる。 <研究成果の概要> (背景) がんの放射線治療では,(1)腫瘍への的確な照射,(2)正常部位への照射回避を目的として,いかに精...
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植物の新たなウイルス迎撃機構を解明 −ウイルス病全般に抵抗性を持つ作物を育種するための重要な手がかりに− <研究成果のポイント> ・多くのウイルスが共通に持つ病原タンパクに対する迎撃機構を,タバコを実験材料として発見。 ・タンパク分解系オートファジーとRNA分解系RNAiが連携してウイルスに対抗する仕組みを解明。 ・今回発見された,植物が本来持っているウイルス迎撃機構を利用して,もともと農薬が直接効かないウイルスによる農作物の病害をなくす普遍的な方法の開発に期待。 <研究成果の概要> 植物ではRNAサイレンシング(RNAi(*1)と呼ばれるRNA分解機構がウイルスから身を守...
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JSTと北大、氷の結晶表面上に形状が異なる2種類の表面液体相が生成することを発見
氷の新しい融け方を発見:2種類の異なる表面液体相の生成 〜表面液体相が関わる幅広い現象の機構解明に期待〜 <研究成果のポイント> ・原子・分子高さの段差を直接可視化できる光学顕微鏡を開発して,これまで不可能であった分子レベルで氷結晶表面を観察したところ,融点(0℃)以下の温度で氷の結晶表面上に,形状が全く異なる2種類の表面液体相(注1)が生成することを発見。 ・本研究は,スケートの滑りやすさや雪結晶の形の変化,食品や臓器の低温(冷凍)保存,雷雲での電気の発生など,表面液体相が重要な役割を果たす幅広い現象の機構解明に役立つと期待。 <研究成果の概要> 氷の表面は融点(0℃)以...
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日本イーライリリー、AD/HD当事者対象のインターネット調査結果を発表
成人期のAD/HD(18歳以上)当事者が最も望む支援は「医療(医療機関・治療選択肢など)の充実」 〜社会生活で困難を抱え、自尊心が低い可能性〜 日本イーライリリー株式会社(本社:神戸市、社長:アルフォンゾ・G・ズルエッタ)は、日常・社会生活において、18歳以上の注意欠陥/多動性障害(以下、AD/HD)1)当事者の現状や社会生活上の困難を明らかにすることを目的に、全国で18歳以上男女100名のAD/HD当事者を対象としたインターネット調査を実施致しました。同時に、AD/HD当事者やご家族の相談・支援を行っている6都道府県11施設の発達障害者支援センターへのアンケートも実施、...
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北海道大学、数ナノメートルの加工分解能を有する光リソグラフィー技術を開発
数ナノメートルの加工分解能を有する光リソグラフィ技術の開発に成功 <研究成果のポイント> ・ 髪の毛の細さの1000分の1倍程度の大きさの構造を,従来の技術よりも簡単な装置構成で,より精緻に加工できる技術を実現。 ・ 本技術は,従来の半導体加工向けの光リソグラフィで広く用いられているポジ型フォトレジストを使用可能。 ・ リフトオフやエッチングなどの既存の半導体加工プロセスと組み合わせることで,次世代太陽電池の集光システムへの応用や,種々のナノデバイスの作製に応用可能。 <研究成果の概要> 北海道大学電子科学研究所 上野貢生准教授及び三澤弘明教授らは,近赤外光を露光用光源と...
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130年を経て,わが国最古の学校建築である体操場,今に甦る <研究成果のポイント> ・わが国最古の学校建築「体操伝習所体操場」の体操場新営仕様書,伝習所設計図書,体操器械図を新たに発掘。 ・それらを元に,これまで断片的な写真でしか知り得なかった「体操伝習所体操場」の建築形態,小屋組などの構造を詳細に再現。 <研究成果の概要> 本「体操伝習所体操場」模型(※添付の関連資料を参照)は,『体操場新築参考資料』(1879,京都大学文書館所蔵)中の「体操場新営仕様書」及び「伝習所設計図書」を丹念に読み込み,設計図面に忠実に建ち上げたもので,これまで断片的な写真でしか知り得なかった体...
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シストセンチュウ孵化促進物質の化学合成に初めて成功 研究成果のポイント ・ジャガイモに深刻な被害を与える害虫であるシストセンチュウの孵化促進物質を化学合成した。 ・複雑な構造のため,多くの化学者が挑戦し挫折してきた中で,世界初の化学合成に成功。 ・他の生物に全く害を及ぼさない画期的なシストセンチュウ駆除法の開発につながる成果である。 研究成果の概要 ジャガイモシストセンチュウは,ジャガイモの根に寄生して収穫を激減させる微小生物であり,北海道はもとより世界中の農業関係者に重大な脅威を与えています。その卵を孵化させる有機化合物はソラノエクレピンAと呼ばれ,人畜に無害なシストセ...
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随意行動を準備する脳内神経活動をザリガニで発見 <研究成果のポイント> ・随意行動開始を数秒前に予告する活動(準備活動)を示す脳内神経細胞をアメリカザリガニで発見。 ・単一の準備活動細胞からシナプス活動の記録に世界ではじめて成功。 ・準備活動が細胞自身ではなく神経ネットワークから自発的に生じる可能性を示した。 <研究成果の概要> 動物はどのように自分の「意志」に従って行動を開始するのでしょうか? そもそもヒト以外の動物に「意志」はあるのでしょうか? 神経科学の研究でこの問題解決の鍵と考えられている現象が,それぞれの動物の脳内にある特定部位で起こる準備活動と呼ばれる神経活...
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北海道大学、半導体量子井戸において電子スピン制御の物性定数を解明
電子スピン制御の物性定数を解明 〜次世代電子デバイスの研究・開発を加速〜 <研究成果のポイント> ・半導体の基本物性値の一つ「スピン軌道相互作用係数」を実験的に決定。 ・半導体量子井戸内の電子スピンを回転方向も含めてゲート制御することにはじめて成功。 ・将来のスピン電子デバイスの開発に既存のバンドエンジニアリングの手法を適用する道を開いた。 <研究成果の概要> 北海道大学大学院情報科学研究科/創成研究機構研究部の古賀貴亮准教授の研究グループはNTTと共同で,インジウム,ガリウム,砒素をベースとした半導体量子井戸(図2)において,半導体の基本物性の一つである「スピン軌道相互...
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ARE−mRNAの安定化による細胞がん化を証明 <研究成果のポイント> ・AU−rich element(ARE)を持つmRNAが安定化されることにより,細胞ががん化することを証明。 ・この細胞がん化機構は以前から知られているものとは異なる新しいメカニズムである。 <研究成果の概要> がんは遺伝子の病気であり,遺伝子に何らかの変化(突然変異,増幅,メチル化,ウイルス・細菌などの感染に起因する変化,etc.)が起こり,その変化が蓄積することにより,細胞ががん化するというのが一般的に受け入れられている発がん機構です。我々は,ある特定のmRNAが安定化されることにより,遺伝子に...
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北海道大学など、有機超薄膜型の光電変換分子素子で光の利用効率を飛躍的に高める方法を開発
ナノギャップ光アンテナにより高効率化した有機超薄膜による光電変換 概要 1.独立行政法人物質・材料研究機構(理事長:潮田 資勝)国際ナノアーキテクトニクス拠点(拠点長:青野 正和)の魚崎 浩平コーディネーターと北海道大学 (総長:佐伯 浩)大学院理学研究院の池田 勝佳准教授は共同で、分子エレクトロニクスでの利用が期待される有機超薄膜型の光電変換分子素子において、光の利用効率を飛躍的に高める方法を開発した。 本研究では、光吸収・電子伝達といった必要な機能をもつ部品を連結した分子から成る単分子超薄膜を、原子レベルで表面制御した平滑な金電極面と金ナノ粒子で挟み込むことによって、ナノ...
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富士通など、スーパーコンピューター向け通信性能シミュレーター「OpenNSIM」を公開
超大規模スーパーコンピュータ向け通信性能シミュレータ「OpenNSIM」を公開 HPCコミュニティにおける研究開発活動の進展に貢献 財団法人九州先端科学技術研究所(理事長:芦塚日出美 所在地 福岡市早良区 以下、九州先端科学技術研究所)と富士通株式会社(代表取締役社長:山本 正已 本社:東京都港区 以下、富士通)は、スーパーコンピュータの計算ノード間を接続するインターコネクトの通信性能を評価するためのシミュレータ「OpenNSIM」を開発し、その実行サービスを本日よりウェブサイト上で一般公開します。 本シミュレータにより、数千から数万の計算ノードを持つ超大規模スーパーコン...
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森林総合研究所、森林の生物多様性がソバの実りを豊かにすることを確認
森林の生物多様性がソバの実りを豊かにする −花粉を媒介する昆虫の多様性が結実率を高める− ●ポイント ・森林や草地など多様な植生が周りに豊富なソバ畑では、花粉を媒介する昆虫が多くみられました。 ・花粉を媒介する昆虫の多くいるソバ畑では、ソバ結実率は良くなりました。 【 概 要 】 森林は豊かな生物多様性をささえています。しかし、それが人間の生活にも貢献していること(生態系サービス)はあまり知られていません。そこで、中山間地で栽培されているソバの実のつき具合(結実率)と生物多様性との関係を調べました。ソバの花粉の媒介はハチ、アリ、ハエ、ハナアブ、ハナムグリなどの昆虫が行うので、そ...