自己と非自己を認識するT細胞が成熟するまでの“教育機構”に迫る 〜胸腺のタンパク質分解酵素が作り出す「正の選択」をする自己ペプチドの解明〜 1.発表者:  村田 茂穂(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 教授)  佐々木 克博(研究当時:東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程学生、現:京都大学大学院医学研究科 研究員)  大手 友貴(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 博士課程2年) 2.発表のポイント:  ◆私たちの身体に侵入した異物を認識して退治するT細胞は、その成熟過程で非自己を認識することのできる有用なものが選別される(正の選択)過程があります。  ◆胸腺のみに見ら...