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免疫生物研究所、タカラバイオとの販売契約を締結
タカラバイオ株式会社との販売契約締結に関するお知らせ
当社は、本日開催の取締役会において、当社の研究用関連事業における研究用試薬製品及び受託サービスを、タカラバイオ株式会社(以下「タカラバイオ」という)へ、国内において独占的に、海外においては非独占的にて、販売及び提供する契約の締結を決議いたしましたので以下のとおりお知らせいたします。
1.契約締結の目的と内容
当社は、設立以来、バイオテクノロジー研究の領域では欠かせない研究ツールとなっている抗体に関する研究開発に取り組んでまいりました。特に、がん・炎症、脳・神経関連疾患、糖尿病・脂質代謝関連疾患などの分野に強みを持っており、これらの分野における幅広い研究用試薬(抗体やELISA キット等)の製品ラインナップを揃えております。また、高い抗体作製技術を活かした受託による抗体作製サービスを提供しております。このように抗体の開発を追求し、研究用関連事業をはじめとして、医薬用関連事業として診断薬、医薬分野へと事業展開しております。
一方、タカラバイオは、1979年に国産初の制限酵素を販売して以来、PCRをはじめとして、市場ニーズにマッチした幅広い遺伝子工学研究製品の開発、提供を進めており、また近年では遺伝子機能解析や、人工多能性幹細胞(iPS細胞)をはじめとした細胞生物学分野への開発を進めております。また、販売においては、米国、ヨーロッパはもとより、中国、インドなどの新興国にも販売網を拡大しており、強力な販売体制を有しております。
今回の締結により、当社が強みを有する抗体やELISAキット、受託サービス等の製品群が、遺伝子工学や細胞生物学に強みを有するタカラバイオの製品群に加わることになり、製品販売ラインナップが強化され、タカラバイオの有する強力な販売力により、互いの拡販効果が期待できます。また、当社は今後研究開発に、より集中する事が可能となり、将来に向けた新製品や新技術に向けた研究開発を、より強化していくことが可能となります。
2.独占販売契約の概要
(1)契約先:タカラバイオ株式会社(東証マザーズ4974)
(2)契約締結日:平成24年1月30日
(3)契約期間:契約締結日から平成30年3月31日まで(以降1年毎の自動更新)
(4)対象製品:当社が製造及び提供する研究用試薬製品全般
(体外診断用医薬品は除く)
・抗体
・ELISA 等キット製品
・細胞培養関連試薬
・タンパク質(サイトカイン、成長因子等)
・受託:IBL社受託サービス(抗体作製等)
・細胞株頒布
・CellularMate、Bloodsepar 等
(5)販売開始日 平成24年2月1日(予定)
3.契約先の概要
※添付の関連資料を参照
4.今後の見通し
今期の業績及び来期以降の「中期経営計画」の見直しにつきましては、現在精査中であり、まとまり次第、速やかに発表いたします。
【用語説明】
・抗体
抗体とは生体内で産生されているタンパク質の一種で、体内に侵入した細菌や毒素などに結合し、弱毒化・排除する働きを持っています。抗体は、さまざまな物質を特異的に認識して結合する性質を持っていることから、バイオテクノロジー研究の分野ではタンパク質などの検出や分離精製などの目的で広く利用されています。
・PCR
Polymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)法の略称です。温度サイクル装置(サーマルサイクラー)を使用し、微量のDNA を数時間のうちに数百万倍にまで増幅する技術です。
以上