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干潟の「普通種」実は2種だった! 〜ゴカイの仲間に隠れた近縁種を発見〜 日本の干潟に広く生息し、「普通種」とされる多毛類(ゴカイの1種)ドロオニスピオの中に、形態が類似した異なる種が含まれていたことを東邦大学理学部生命圏環境科学科 海洋生態学研究室の阿部博和 博士研究員と東北大学大学院の農学研究科の大越和加 准教授、同大学院生の近藤智彦氏の研究チームが明らかにしました。 この結果、これまで様々な学術論文や環境アセスメントの報告書の中でドロオニスピオとして扱われてきたものは2種に分ける必要があり、従来の研究成果の再考や一部変更が求められることになります。近年、干潟の価値や生物...
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東大、制限酵素が目的配列を探索する際の新規なメカニズムを解明
制限酵素が目的配列を探索する際の新規なメカニズム 1.発表者: 王 徳龍(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程2年) 宮園 健一(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任助教) 田之倉 優(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆DNAグリコシラーゼ活性によって作用する制限酵素R.PabIが、認識配列でない二本鎖DNAと結合した状態の立体構造を決定しました。 ◆R.PabIが二本鎖DNA上で形成するリング状の構造は、効率的なDNA分解に必要であることを明らかにしました。 ◆生命現象の根幹となる、DNA結合タンパク質による...
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デンカグループ、台湾PlexBio社と業務提携しIntelliPlexシステムの独占販売権など取得
台湾PlexBio社との業務提携による健康関連事業強化に関するお知らせ デンカ株式会社(本社:東京都中央区、社長:吉高紳介(◇)、以下「デンカ」)の主要グループ会社であるデンカ生研株式会社(本社:東京都中央区、社長:前田哲郎、以下「デンカ生研」)は、台湾に本社を置く戦略的パートナーであるPlexBio社(以下「PB社」(注1))との間で業務提携に関する契約を締結し、PB社が開発したIntelliPlex(R)システム(注2)の日本およびASEAN地域における独占販売権並びにこのシステムに使用する検査試薬の開発および販売を行う権利を取得したことをお知らせ致します。 ◇社長名の正式表記は添付の関連資料を参照 IntelliPlex(R)シス...
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東大、自閉症関連因子DCLKによるMAP7D1のリン酸化が脳の左右をつなぐ神経回路の形成制御に必須と発見
自閉症関連因子ダブルコルチン様キナーゼは微小管結合蛋白質MAP7D1の リン酸化を介して脳神経ネットワークの構築を制御する 1.発表者 古泉博之(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 助教) Joseph Gleeson(ロックフェラー大学 教授) 榎本 和生(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆ダブルコルチン様キナーゼ(DCLK、(注1))生理基質として微小管結合蛋白質MAP7D1(注2)を同定しました。 ◆DCLKがMAP7D1のリン酸化を介してマウス大脳皮質ニューロンの脳神経回路形成を制御することを明らかにしました。 ◆MAP7D1のリン酸化状態を制御することにより、DCLKノックア...
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大腸がん発症の鍵を握る仕組みの解明 1.発表者: 秋山 徹(東京大学分子細胞生物学研究所 分子情報研究分野 教授) 川崎 善博(東京大学分子細胞生物学研究所 エピゲノム疾患研究センター癌幹細胞制御研究分野 准教授) 2.発表のポイント: ◆大腸がん細胞がタンパク質をコードしない新規の長いRNA“MYU”を多量につくる仕組みを発見しました。 ◆MYUは大腸がん細胞が腫瘍をつくるために必須であること、およびMYUが腫瘍をつくる仕組みを発見しました。 ◆本成果は、MYUおよびMYUが腫瘍をつくる仕組みを標的とした薬剤の開発や大腸がんの治療への貢献が期待されます。 3.発表概要: Wntシグナル(注1)の異...
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タカラバイオとLSIメディエンス、難治性白血病の遺伝子変異の検出法に関する特許のライセンス契約を締結
難治性白血病の遺伝子変異の検出法に関する 特許のライセンスを株式会社LSIメディエンスに供与 タカラバイオ株式会社と株式会社LSIメディエンス(以下「LSIM社」)とは、当社が保有する、悪性度の高い急性骨髄性白血病の主要原因であるFLT3遺伝子の変異検出法に関する特許のライセンス契約を締結しました。本契約により、LSIM社は、本特許技術を用いた検査サービスを日本において非独占的に実施し、当社は、LSIM社よりライセンス料を受領します。これにより、FLT3遺伝子の変異検出法に関する特許のライセンス先は、国内および海外で5社となりました。 FLT3遺伝子の重複変異(ITD変異と呼ばれる)は、急性骨髄性白血病の難治性...
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新潟大、新たな細胞内遺伝子制御システムを発見し構造基盤を解明
新たな細胞内遺伝子制御システムの 発見と構造基盤の解明 光合成細菌のArgonaute(RsAgo)と呼ばれるタンパク質がRNAの配列情報を使ってDNAに結合し、DNA機能を抑制することを初めて立証し、その仕組みを分子・原子分解能レベルで解明しました。遺伝子ノックアウト法、RNA干渉(RNAi)に続く新しい遺伝子解析技術として基礎生命科学や先端医療研究への活用・展開が期待されます。 【本研究成果のポイント】 ・RNAをガイド分子として、相補的DNAの機能を抑制する新型遺伝子制御システムを発見 ・標的DNAが結合したRsAgo・ガイドRNA複合体の立体構造を解明 ・RsAgoタンパク質の核酸結合・認識メカニズムを解明 ・新しい遺伝子解析技術...
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脳と行動の雌雄を分かつ遺伝子のスイッチを発見 ―ショウジョウバエでの研究成果― 人間の所作には男女差があり、少なくともその一部は脳の働きの性による違いに起因すると推察されますが、その仕組みは不明です。脳と行動の性差は動物界に普遍的にみられる現象であることから、ヒトでは不可能な実験を動物で行うことで、“心の性”の生まれる仕組みが解明されるものと期待されていました。 このたび東北大学大学院生命科学研究科の山元大輔教授・伊藤弘樹研究員らは、ショウジョウバエを実験に用いて、脳と行動の雌雄による劇的な違いが、たった一つの遺伝子(“ロボ”と言う名前の遺伝子)のスイッチを入れるか、切るか...
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雪印メグミルク、特定保健用食品「毎日骨ケアMBP ライチ風味」を通販限定発売
『毎日骨ケアMBP(R)ライチ風味』 平成28年5月22日(日)より通販限定にて新発売 骨密度を高める働きのある特定保健用食品に、新フレーバー登場! 雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:西尾 啓治)は、平成28年5月22日(日)より『毎日骨ケアMBP(R)ライチ風味』(50ml×10本×3箱)を通信販売限定にて新発売いたしました。 *商品画像は添付の関連資料を参照 『毎日骨ケアMBP(R)』は、骨密度を高める働きのあるMBP(R)(乳塩基性タンパク質)を配合した、骨の健康が気になる方に適した特定保健用食品です。MBP(R)を40mg含有しており、これは牛乳の約800ml分にあたります。 ...
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バイオ燃料として期待される微細緑藻から 新規炭化水素生合成酵素遺伝子の特定に成功 1.発表者: Hem R.Thapa(テキサスA&M大学生化学/生物物理学科 博士課程) Mandar T.Naik(テキサスA&M大学生化学/生物物理学科 博士研究員) 岡田 茂(東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻 准教授) 高田 健太郎(東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻 助教) Istvan Molnar(アリゾナ大学 准教授) Yuquan Xu(アリゾナ大学 博士研究員) Timothy P.Devarenne(テキサスA&M大学生化学/生物物理学科 准教授) 2.発表のポイント: ◆バイオ燃料源として期待される微細緑藻Botryococcu braunii...
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肺線維症治療に向けた核酸医薬を開発 1.発表者: 加藤 一希(東京大学理学系研究科生物科学専攻 博士課程3年(当時)) 池田 寿子(株式会社リボミック) 西増 弘志(東京大学理学系研究科生物科学専攻 助教) 石谷 隆一郎(東京大学理学系研究科生物科学専攻 准教授) 中村 義一(株式会社リボミック) 青木 淳賢(東北大学大学院薬学研究科分子細胞生化学分野 教授) 濡木 理(東京大学理学系研究科生物科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆肺線維症(注1)の原因であるタンパク質オートタキシン(ATX)を阻害する核酸アプタマー(注2)を開発した。 ◆ATX−核酸アプタマー複合体の立...
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イネの防御物質生産の鍵となるタンパク質を発見 −ストレスに強いイネの育成へ− <ポイント> ・イネがストレスに対して生産するファイトアレキシン(1)の生産をほぼ一括して調節するタンパク質を発見しました。 ・ストレスを受ける前から常にファイトアレキシンを生産する、ストレスに強いイネの育成が期待されます。 <概要> 1.国立研究開発法人農業生物資源研究所(生物研)は、東京大学生物生産工学研究センター、東京理科大学理工学部、帝京大学バイオサイエンス学科と共同で、イネが様々なストレスに対して生産する複数のファイトアレキシンという化合物の生産量の調節に、1つのタンパク質(DPF)が大きな...
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農業生物研と佐賀大、さまざまな突然変異を含む多数のダイズ系統を作出
さまざまな突然変異を含む多数のダイズ系統を作出 −新しい性質を持つダイズ品種の開発が可能に− <ポイント> ・ダイズに効率よく突然変異を起こす技術を利用し、様々な突然変異を含む変異集団を作出しました。 ・今回作出した突然変異集団を用いることで、これまで以上に早く実が登熟する系統など、新しい性質をもつダイズ品種の開発が可能となります。 <概要> 1.農業生物資源研究所(生物研)は、佐賀大学と共同で、ダイズに高頻度で突然変異を起こすことに成功し、様々な突然変異を多数含む突然変異系統の集団を作出しました。 2.突然変異育種は、新品種を育種する方法のひとつとして一般的に行われていま...
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東大、Cas9(FnCas9)の結晶構造を決定しその働きを原子レベルで解明
ゲノム編集のための新たな「はさみ」 −立体構造にもとづくCRISPR−Cas9の改変− 1. 発表者: 平野 央人(東京大学理学系研究科生物科学専攻 修士課程) 西増 弘志(東京大学理学系研究科生物科学専攻 助教) 石谷 隆一郎(東京大学理学系研究科生物科学専攻 准教授) Feng Zhang(Massachusetts Institute of Technology Assistant professor/Broad Institute of MIT and Harvard Core Member) 濡木 理(東京大学理学系研究科生物科学専攻 教授) 2. 発表のポイント: ・ゲノム編集(注1)に利用されるCRISPR−Cas9(注2)の結晶構造を解明した。 ・Cas9の分子構造を改変し、新規のゲノム編集ツールを開発した。 ・C...
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理研と東大と琉球大、2型糖尿病に関わる新たな遺伝子領域を発見
2型糖尿病に関わる新たな遺伝子領域を発見 −新たな治療薬開発の一助に− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター腎・代謝・内分泌疾患研究チームの前田士郎チームリーダー(琉球大学医学研究科 教授)、今村美菜子客員研究員(琉球大学医学研究科 准教授)と東京大学大学院医学系研究科/東京大学医学部附属病院の門脇孝教授らの共同研究チームは、日本人4万人以上を対象としたゲノムワイド関連解析(GWAS)[1]を行い、日本人の2型糖尿病[2]の発症に関わる7つの疾患感受性遺伝子領域を新たに同定しました。また、疾患感受性遺伝子領域内の遺伝子と、2型糖尿病治療薬のターゲット遺伝子とのつ...
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騒音性難聴に関連する遺伝子を発見 ‐酸化ストレス応答機構の活性化は騒音性難聴の予防を可能にする‐ <概要> 東北大学加齢医学研究所遺伝子発現制御分野の本橋ほづみ教授と防衛医科大学校の松尾洋孝講師の研究グループは、生体の酸化ストレス応答を担う制御タンパク質NRF2の活性が、騒音性難聴(*1)のなりやすさに関連することを発見しました。NRF2の活性化は、強大音による酸化ストレス障害から内耳(*2)を保護し、聴力の低下を防ぐことを明らかにしました。そして、NRF2の量が少なめになるNRF2遺伝子の一塩基多型を持つ人は、騒音性難聴になりやすい傾向があることを見出しました。NRF2の活性を増強させることで...
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環境細菌から進化する共生細菌 −日本列島の野外昆虫集団でとらえた共生進化過程− ■ポイント ・日本本土と南西諸島の害虫チャバネアオカメムシ集団では腸内共生細菌が異なることを発見 ・南西諸島には培養可能な共生細菌や潜在的に共生能力をもつ環境細菌が存在 ・共生の起源と進化の理解や、害虫の環境適応機構の理解とその制御への貢献の可能性 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 田村 具博】 深津 武馬 首席研究員(兼)生物共生進化機構研究グループ 研究グループ長、細川 貴弘 元産総研特別研究員(現 九...
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タカラバイオ、がん関連遺伝子を網羅的に解析するクリニカルシーケンスサービスを提供開始
がんクリニカルシーケンスサービスを提供開始 タカラバイオ株式会社は、がん関連遺伝子を網羅的に解析するクリニカルシーケンスサービス「Oncomine(TM)Cancer Research Panel解析サービス」を本年12月1日より開始いたします。 がんは、複数のがん関連遺伝子に変異が蓄積し、遺伝子の機能が失われることにより、引き起こされます。最先端のがん研究では、患者のがん関連遺伝子の変異情報を解析することで、新たな抗がん剤や治療法の開発に繋がることが期待されています。 本サービスは、国内外の大規模臨床研究で採用実績があり、豊富なデータに基づいた、次世代シーケンサーを用いる解析プラットフォームOncomine(TM)Cancer Resear...
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東洋鋼鈑、女性の健康増進に有用な遺伝子解析キットの開発と検査サービスを開始
女性の健康増進に有用な遺伝子解析キットの開発と検査サービスの開始 〜女性をもっと健康に、山口から〜 個人向けの遺伝子解析サービスは、生活習慣病予防のための意識変化や、食生活や日頃の運動など日常生活を改善するきっかけとなることから、人々の健康増進に寄与するサービスとして期待されています。 東洋鋼鈑株式会社は、山口大学との共同研究を基に、女性に適した健康情報を提供する遺伝子解析キットを開発しました。 今回開発した遺伝子解析キットは、乳癌、肥満、糖尿病や高血圧といった生活習慣病に関連する12種類の一塩基多型(※1)を調べるキットです。山口大学発ベンチャーである株式会社ブラケアジ...
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遺伝性筋疾患を引き起こす遺伝子変異を発見 ‐RNA結合タンパク質遺伝子の変異が封入体ミオパチーの原因となる‐ 【研究概要】 ミオパチーは病状の進行とともに筋力の低下や筋肉の萎縮が生じる筋変性疾患の総称で、筋ジストロフィーなどが含まれます。ミオパチーは遺伝性や炎症性などさまざまな要因によって生じますが、東北大学大学院医学系研究科・神経内科学分野の青木 正志(あおき まさし)教授らの研究グループは、同・遺伝医療学分野の青木 洋子(あおき ようこ)教授、同・創生応用医学研究センター・細胞増殖制御分野の中山 啓子(なかやま けいこ)教授らと共同で、遺伝性ミオパチーの一つである封入体ミオパ...
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身長や認知機能の個人差を生じる新しいメカニズムを発見 −ヒトゲノムにおけるホモ接合度が影響− <要旨> 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター統計解析研究チームの岡田随象客員研究員(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 疾患多様性遺伝子学分野 テニュアトラック講師)らの共同研究チームが参加する国際共同研究プロジェクト「ROHgenコンソーシアム[1]」は、ヒトゲノム配列におけるホモ接合度の程度が、身長や呼吸機能、学業達成度、認知機能の個人差に影響を与えることを明らかにしました。 ヒトゲノム配列において共通したゲノム配列を父親・母親の双方から受け継いでいる状態をホモ接合と...
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理研と国立循環器病研究センター、QT延長症候群の原因遺伝子の候補を発見
QT延長症候群の原因遺伝子の候補を発見 −カルモジュリン結合遺伝子が発症に関与している可能性− ■要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター循環器疾患研究グループの田中敏博グループディレクター、医科学数理研究グループの角田達彦グループディレクター、重水大智研究員および国立循環器病研究センターの相庭武司医長、日本医科大学の清水渉教授らによる共同研究グループは、全エクソームシークエンス解析[1]によってカルモジュリン結合遺伝子がQT延長症候群[2]の発症に関与している可能性があることを発見しました。 QT延長症候群は、突然死を引き起こす可能性がある難治性の遺伝性不整脈疾患で、...
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肥満と低身長が特徴の新たな希少遺伝病を発見 AFF4遺伝子が発育・体重増加をコントロール 1.発表者: 泉幸佑(東京大学分子細胞生物学研究所 助教) 白髭克彦(東京大学分子細胞生物学研究所附属エピゲノム疾患研究センター 教授) 2.発表のポイント: ◆特徴的な顔つき、発達の遅れ、肥満と低身長を特徴とする新たな遺伝病(CHOPS症候群、注1)を同定しました。 ◆エクソーム解析(注2)により、CHOPS症候群はAFF4遺伝子に変異が生じることが原因であると突き止めました。 ◆AFF4遺伝子を標的とする体重増加の異常を治療する薬の開発につながる可能性が期待されます。 3.発表概要: 次世代シークエンサー...
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理研など、ヒトの大部分の一塩基多型(SNP)を検出するツールをカタログ化
ヒトの大部分の一塩基多型(SNP)を検出するツールをカタログ化 −SNPなどを利用した個別化医療の実現へ大きな一歩− <ポイント> ・約6,000万箇所のヒトSNPを検出するプライマー/プローブ配列を計算 ・大規模PCクラスタを使った並列処理によりわずか13日で必要な計算を終了 ・SNPに基づく個別化医療分野での遺伝子解析技術の利便性が拡充 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)と理研ベンチャー[1]の株式会社ダナフォーム(三谷康正代表取締役社長)は、共同開発したDNA増幅法「PEM(PCR Eprobe Melting)法[2]」を使い、既知の約6,000万箇所の一塩基多型(SNP;Single Nucleotide Polymorphism)[3]...
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J&J、お口の匂いの分解・消臭効果のあるPGAでコートされた歯ブラシ「リーチ ブレスクリーン」など発売
歯ブラシの『リーチ(R)』より、注目の新製品が2014年9月1日(月)に登場 日本初!お口の匂いの分解・消臭効果のあるPGA(ポリグリコール酸樹脂(※))でコートされた 独自開発の「ブレスクリーン毛」を採用した歯ブラシ 『リーチ(R) ブレスクリーン』 NHKEテレで放送し、子どもたちに大人気のキャラクターを起用した新デザイン 『リーチ(R) キッズ』"はなかっぱ" ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 コンシューマー カンパニー(本社:東京都千代田区、代表取締役プレジデント:柴田透)では、「口元の自信があなたを変える」というコンセプトを掲げる歯ブラシブランド『リーチ(R)』から、9月1日(月)に...
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「認知症に関わる遺伝子の機能を解明 〜インスリン受容体をシナプスに運んで記憶学習を実現する〜」 ■発表のポイント ◆インスリンを受け取るタンパク質(インスリン受容体)は、大きさの異なる2種類のタイプが存在する ◆記憶力に関わるタンパク質の一つであるカルシンテニンは、大きいタイプのインスリン受容体をシナプス領域へと輸送する手助けをし、学習を成立させる ◆今回の研究成果が記憶・学習の仕組みの解明や認知症の治療に役立つことが期待される ■発表概要: カルシンテニンと呼ばれるタンパク質は、アルツハイマー病やレビー小体型認知症(注1)、パーキンソン病といった神経疾患に関与することが...
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島津製作所、目的化合物を高い回収率で粉末化できる自動精製粉末化システムを発売
世界初の技術を導入 高純度・フリーベース・短時間で目的化合物を粉末化 自動精製粉末化システムCrude2Pureを発売 *製品画像は添付の関連資料を参照 島津製作所は、新開発のトラップ濃縮(※1)カラムを用いた自動精製粉末化技術により、未精製の有機合成品や天然物等から目的化合物を精製、高純度な粉末として回収できる世界初の自動精製粉末化システム「Crude2Pure」を発売しました。製薬業界を始め、化学、食品、公的研究機関における有機合成や天然物の化合物測定など、幅広い分野での利用が期待されます。 本システムは、トラップ濃縮後の精製・粉末化工程を自動化することで、作業者の負担を大幅に減らすとともに...
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理化学研究所、腰椎椎間板変性症発症に関する遺伝子「CHST3」を発見
腰椎椎間板変性症(LDD)発症に関する遺伝子「CHST3」を発見 −椎間板ヘルニアや腰痛症の発症機構の解明、治療法の開発へ前進− <ポイント> ・国際共同研究チームによる大規模ゲノム解析を実施 ・CHST3の3’非翻訳領域に存在するSNPがLDDの発症に関与 ・LDDの発症にマイクロRNAによるCHST3の転写の阻害が関与 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、軟骨の細胞外基質の代謝に関わる遺伝子「CHST3」が腰椎椎間板変性症(LDD)の発症に関与していることを発見しました。これは、理研統合生命医科学研究センター(小安重夫センター長代行)骨関節疾患研究チームの池川志郎チームリーダー、唐杉樹研修生(現 熊...
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炎症や自己免疫疾患に関わる遺伝子の機能を解明 −転写因子Bach2がアレルギーなどを引き起こす炎症性T細胞への分化を制御− <ポイント> ・Bach2は、クローン病、セリアック病、I型糖尿病などに関連する転写因子 ・Bach2はT細胞の“活性化されやすさ”を決め、炎症性T細胞への分化を抑制 ・炎症・自己免疫疾患の予防・診断・治療法などへの手掛かりに <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、炎症や自己免疫疾患に関連する遺伝子「Bach2」が、アレルギーなどを引き起こす炎症性T細胞[1]の分化を制御する重要な遺伝子であることを明らかにしました。これは、理研統合生命医科学研究センター(小安重夫セン...
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生理学研究所、位相差クライオ電子顕微鏡で酵素タンパク質ダイサーと小分子RNAの結合の観察に成功
位相差クライオ電子顕微鏡で酵素タンパク質ダイサーと小分子RNAの結合をくっきり観察することに成功! <内容> 自然科学研究機構 生理学研究所の永山國昭教授を中心に開発された位相差クライオ電子顕微鏡は、通常の電子顕微鏡とは異なり、標本を染色などすることなく、凍らしただけで、タンパク質や微生物の中まで明瞭に観察することができる最先端の電子顕微鏡です。今回、米国エール大学、カルフォルニア大学バークレー校、中国精華大学の研究グループは、生理学研究所と共同で、この位相差クライオ電子顕微鏡を用いて、ヒトのダイサーと呼ばれる酵素タンパク質と小分子RNA(リボ核酸)が、どのように結合し複合体をつく...
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慶大、マッキューン・オルブライト症候群の新しい遺伝子診断法を開発
マッキューン・オルブライト症候群の新しい遺伝子診断法を開発 ― 従来法と比較して遺伝子変異検出感度100倍・血液からの超高感度診断が可能に ― マッキューン・オルブライト症候群は、骨病変(線維性骨異形成;病的な骨折や頭蓋骨の変形を起こす)、皮膚病変(カフェオレ斑と呼ばれる褐色の色素沈着)、内分泌病変(0〜10歳で乳房発達・性器出血が起こる思春期早発症など)を主要症状とするまれな症候群です。根本的治療のない難治性疾患であり、厚生労働省の小児慢性特定疾患治療研究事業(注1)の対象疾患に指定されています。これまで行われてきたマッキューン・オルブライト症候群の遺伝子診断法は、遺伝子...
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大日本印刷など、複製困難な人工DNAを含有した偽造防止向け印刷用インキを開発
複製困難な人工DNAを含有した偽造防止向け印刷用インキを開発 セキュリティー製品に対する高度な真贋判定を実現 独立行政法人理化学研究所のベンチャー企業であるタグシクス・バイオ株式会社(本社:神奈川 社長:平尾一郎 資本金:1.6億円)と大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、模倣が極めて困難な人工DNA(デオキシリボ核酸)を含有した偽造防止効果の高い印刷用インキを開発しました。この人工DNA含有インキは、第三者による模倣がほぼ不可能であり、高度な真贋判定を実現するため、紙幣や金券など、強固なセキュリティーが求められる高付加価値印刷物の偽造防...
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川崎病の発症に関わる3つの遺伝子領域を新たに発見 −白人集団と遺伝的要因に違いがあることを示唆− ◇ポイント◇ ・日本人川崎病患者1,182人と非患者4,326人を対象に解析 ・川崎病と自己免疫疾患の両方に関連する遺伝子領域が明らかに ・病態の理解や新たな治療法の開発、東アジア人に発症が多い原因の解明に期待 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、日本人集団を対象に、川崎病に関するゲノムワイド関連解析(GWAS)(※1)を行い、発症に関わる3つの遺伝子領域を新たに発見しました。これは、理研ゲノム医科学研究センター(久保充明センター長代行)循環器疾患研究チームの田中敏...
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東大、遺伝子発現を調節する小分子RNAが作られるしくみを発見
遺伝子発現を調節する小分子RNAが作られるしくみ 発表概要: ヒトをはじめとする多くの生物では、microRNA(miRNA)と呼ばれる小さなRNA(1)が、発生(2)や癌化などの生命現象を精密に制御していることが知られています。miRNAは最初から小さいわけではなく、もとになる長いRNAから2回の切断を受けて切り出されて作られます。我々は、この2回目の切り出しを行うDicerと呼ばれるタンパク質が、どのようにして正しいRNAのみを正確に切断しているのかを調べました。その結果、ショウジョウバエのDicerはRNAの全体的な「形」を厳密に見分けているのに対し、ヒトのDicer...
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革新的創薬技術の開発にめど マイクロドース臨床試験の成果と、今後の展開について ごく微量の医薬品を、健常な人あるいは一部の患者に投与するマイクロドース(MD)臨床試験(※1)を活用したNEDOの革新的創薬技術開発プロジェクト(基礎研究から臨床研究への橋渡し促進技術開発)に取り組んでいる東京大学大学院薬学系研究科の杉山雄一教授らの研究グループは、非標識薬物を用いた試験の他、国内で初めて放射性同位体を用いたMD臨床試験、及びPET(ポジトロン断層法)を用いたMD臨床試験を合計28件実施し、ヒト体内における薬物動態予測の実用化に成功しました。その結果、各個人に最も有効な医薬品を選...