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タカラバイオ、非ホジキンリンパ腫を対象とした遺伝子治療の臨床研究のため米MSKCCと提携

2011-11-02

非ホジキンリンパ腫を対象とした遺伝子治療の臨床開発
プロジェクトの開始について



 タカラバイオ株式会社は、非ホジキンリンパ腫を対象としたキメラ抗原受容体(CAR;Chimeric Antigen Receptor)を用いた遺伝子治療の臨床研究を日本において実施するため、米国メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(以下「MSKCC」、Memorial Sloan−Kettering Cancer Center;ニューヨーク州)と2011年10月25日に提携契約を締結しました。当社はMSKCCの保有するCAR遺伝子治療の臨床試験に関連するデータや材料の提供を受け、日本での臨床研究に使用します。

 CAR遺伝子治療とは、がん細胞が発現する抗原に対するキメラ抗原受容体の遺伝子を患者のT細胞に体外で導入し、その遺伝子導入細胞を患者に戻し、がんを攻撃する治療法です。近年、TCR遺伝子治療と並び、CAR遺伝子治療の臨床研究も進められており、有効性を示す研究データの報告もなされています。CAR遺伝子治療には、ヒト白血球抗原(HLA)の型に依存せず、より多くの患者に適用することができるといった特徴があります。

 MSKCCは、2007年より白血病を対象としたCAR遺伝子治療の臨床試験を米国で実施しております。この遺伝子治療では、がん化したB細胞の表面に発現しているタンパク質であるCD19という分子を標的とするCAR(CD19−CAR)が使用されています。CD19−CARを発現するよう改変された患者のT細胞が、患者の体内に戻された後、がん化したB細胞のCD19を認識して攻撃し、白血病細胞を破壊するというメカニズムです。MSKCCは、本治療を受け評価可能となった8例のうち、3例で有効性が示唆されたという有望な結果を、Blood誌に発表(2011年8月17日オンライン公開)しています。

 当社は、自治医科大学に設置した寄附講座「免疫遺伝子細胞治療学(タカラバイオ)講座」と共同で、非ホジキンリンパ腫を対象としたCD19−CAR遺伝子治療の臨床開発プロジェクトを推進します。MSKCCより提供を受けるCD19−CAR等を利用し、当該臨床研究に使用されるGMPグレードのレトロウイルスベクターを当社で製造する計画です。自治医科大学附属病院において2013年度を目標に本臨床研究を開始することを計画しています。なお、本契約締結による当社連結及び単体の平成24年3月期業績への直接的な影響は軽微です。


当資料取り扱い上の注意点
 資料中の当社の現在の計画、見通し、戦略、確信などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、これらは現時点において入手可能な情報から得られた当社経営陣の判断に基づくものですが、重大なリスクや不確実性を含んでいる情報から得られた多くの仮定および考えに基づきなされたものであります。実際の業績は、さまざまな要素によりこれら予測とは大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。実際の業績に影響を与える要素には、経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社の既存製品および新製品の販売力の低下、生産中断、当社の知的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟における不利な判決等がありますが、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。

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