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アンジェスMG、ジェノラックとHPV治療用ワクチンの共同開発に基本合意

2011-08-11

ジェノラックとアンジェスが共同開発基本合意
−HPV治療用ワクチンの開発−



 当社は、この度、株式会社ジェノラックBL(以下、ジェノラック)との間で、子宮頸がんの前がん病変に対するHPV(ヒトパピローマウイルス)治療用ワクチンの開発を目指して、共同開発基本合意にいたりましたのでお知らせいたします。

 子宮頸がんの発生にはその多くがHPVの感染が関連し、患者さんの90%以上からHPVが検出されている事が知られています。子宮頸がんは異形成という前がん状態を経てがん化することが知られており、前がん状態の細胞を検診(細胞診検査)で見つけることができます。この前がん状態は、がん化のリスクが高い高度異形成と軽度および中等度異形成があり、前者は早期がん治療として外科的な治療を行なうことが一般的ですが、現在のところ治療薬はありません。また、後者は外科的な治療は行わず、経過観察を行うのが一般的ですが、がんになる恐れもあり、有効な治療薬が望まれています。

 ジェノラックのHPV治療用ワクチンは、高度異形成、及び中等度異形成の細胞に発現するHPVのE7タンパク質を標的にした免疫誘導型の治療ワクチンです。この治療ワクチンは、子宮頸がんの早期発見のための検診が浸透していく中で、まさに治療薬の求められてきた前がん状態の異形成段階に対する有望な治療薬にあたり、患者様の大きなニーズを満たすワクチンです。
 本ワクチンは、ジェノラックが韓国バイオリーダースから導入している世界的な乳酸菌ディスプレイ技術を利用し、乳酸菌をキャリアーとした安全な経口剤タイプとして開発されており、既に東京大学のグループにより臨床研究が実施され、ヒトでの有効性と安全性が確認されています。

 当社は、ジェノラックのHPV治療用ワクチンを高く評価し、全世界に4,000万人(WHO)とも言われている子宮頸がんの前がん状態の患者さんのために、この画期的なワクチンの本治療薬開発に参画し、早期上市に向けたジェノラックと緊密な協力体制を構築していく予定です。

 尚、本件による本年度業績への影響はありません。


【ご参考】
 <会社概要>
  社名:株式会社ジェノラックBL
  本社:沖縄県那覇市字小禄1831番地1沖縄産業支援センター
  代表者:代表取締役社長 瀬脇 智満
  設立:2001年10月16日
  資本金:1000万円
  従業員:10人(2011年3月現在)
  事業内容:医薬品開発


−用語の解説−
 <HPV(ヒトパピローマウイルス)>
 パピローマウイルス科のDNAウイルス。乳頭腫ウイルスともいう。閉環の二本鎖DNAをゲノムとしてもつ。


以上

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