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国際農林水産業研究センター
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塩害に負けない大豆の遺伝子を発見 −分子育種により耐塩性大豆品種の開発が可能に− ■ポイント ・ブラジルの大豆品種FT−Abyaraから耐塩性遺伝子(Ncl遺伝子)を発見し、この遺伝子はNa+、K+、Cl−を同時に調節することを明らかにしました。 ・Ncl遺伝子は塩害畑でも高い大豆収量を維持できます。 ・Ncl遺伝子を従来の交配による手法で既存の大豆品種に効率的に導入することにより、耐塩性大豆品種の開発ができます。 ・塩類土壌が問題になっている世界の多くの地域での大豆の安定的な生産に貢献することが期待されます。 ■概要 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、国立大学法人北海道大学、国立...
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理研と東大、長期の乾燥による葉の黄化防止に関わる遺伝子のメカニズムを解明
長期の乾燥による葉の黄化防止に関わる遺伝子を発見 −作物の黄化制御技術の開発に応用− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター機能開発研究グループの篠崎一雄グループディレクターと、東京大学大学院農学生命科学研究科の篠崎和子教授、国際農林水産業研究センターの中島一雄プロジェクトリーダーらの共同研究グループ(※)は、長期の乾燥による植物の葉の黄化を制御する遺伝子を発見しました。 植物ホルモンのアブシジン酸(ABA)[1]は、水分不足などによる乾燥ストレス時に葉に蓄積し、植物が乾燥ストレス耐性を獲得する過程で、重要な役割を担います。一方でABAの長期処理は、葉緑素(クロロフィ...
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IHIグループとJIRCAS、「パームプランテーション事業における環境対策技術の開発」を共同研究
「パームプランテーション事業における環境対策技術の開発」に関する共同研究の締結 独立行政法人国際農林水産業研究センター(所在地:茨城県つくば市、理事長 岩永 勝、以下 JIRCAS、 http://www.jircas.affrc.go.jp/index.sjis.html )と株式会社IHI環境エンジニアリング(所在地:東京都江東区、社長:荻野 政之、以下 IKE)は、「パームプランテーション事業における環境対策技術の開発」に関する共同研究の契約を締結し、関連する処理技術の共同研究を経て、新技術開発の目処を得たので、お知らせいたします。今後は、株式会社IHIの協力を得て、事業化検討に入ることとなります。 1.背景: ・マレーシア、インドネシア、タイで...
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理化学研究所、植物の生命活動に必須なポリアミンの輸送体「RMV1タンパク質」を発見
植物の生命活動に必須なポリアミンの輸送体を発見 −謎だったポリアミン輸送体は「RMV1タンパク質」と判明− 本研究成果のポイント ○理研BRCが保有するシロイヌナズナ野生系統と交雑種を用いて7カ月で遺伝子を同定 ○細胞膜に局在するRMV1タンパク質の増加で、ポリアミンの取り込みが増加 ○ポリアミン濃度の調節が、ストレス耐性の付与や作物の増産につながると期待 理化学研究所(野依良治理事長)は、モデル植物のシロイヌナズナを用いて、生命活動に必須な生理活性物質ポリアミン(※1)の輸送体がRMV1タンパク質であることを発見しました。これは理研植物科学研究センター(篠崎一雄センター...