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統合失調症
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大塚HD、抗精神病薬エビリファイの持続性注射剤の双極性障害I型の追加効能を米FDAが申請受理
抗精神病薬エビリファイの持続性注射剤 「ABILIFY MAINTENA(エビリファイメンテナ)」 双極性障害I型の追加効能をFDAが申請受理 当社の100%子会社である大塚製薬株式会社において、抗精神病薬エビリファイ(一般名:アリピプラゾール)の持続性注射剤「エビリファイメンテナ」の双極性障害I型の維持療法に関する効能追加の承認申請が米国FDAより受理されましたので、以下の通りお知らせします。 なお、当社2016年度の連結業績予想に変更はありません。 ・「エビリファイメンテナ」の双極性障害I型の維持療法に関して米国で追加申請 ・承認された場合、「エビリファイメンテナ」は、成人の双極性障害I型の月一回投与...
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iPS細胞からみえる統合失調症の特徴 −神経細胞・グリア細胞の分化段階の異常を患者由来細胞で発見− ■要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター分子精神科学研究チームの豊島学研究員、吉川武男チームリーダーらの国際共同研究グループは、iPS細胞を用いて、統合失調症患者の神経幹細胞と神経前駆細胞の細胞塊(神経幹/前駆細胞)では、神経細胞やグリア細胞[1]への分化に異常がみられ、この異常には特定のマイクロRNA(miRNA)[2]が関わっていること発見しました。 統合失調症は生涯罹患率が人口の約1%と高く、国内の総患者数は71万3,000人と推定されています。病気の予防と治療には、病気の原因...
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理研、双極性障害(躁うつ病)にデノボ点変異が関与していることを解明
双極性障害(躁うつ病)にデノボ点変異が関与 −双極性障害患者やその家族とのパートナーシップにより明らかに− ■要旨 理化学研究所脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チームの加藤忠史チームリーダー、片岡宗子大学院生リサーチ・アソシエイト(研究当時)、的場奈々大学院生リサーチ・アソシエイト(研究当時)、高田篤研究員(研究当時)らの共同研究グループ(※)は、双極性障害(躁うつ病)[1]に、両親にはなく子で新たに生じる「デノボ点変異[2]」が関与していることを、双極性障害患者とその両親のトリオ79組の全エクソン(ゲノムのうちタンパク質をコードしている部分)の塩基配列を解読・解析する...
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Meiji Seika ファルマ、統合失調症治療薬「シクレスト舌下錠」の製造販売承認取得
統合失調症治療薬「シクレスト(R)舌下錠」の製造販売承認取得に関するお知らせ Meiji Seika ファルマ株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:小林大吉郎、以下「Meiji」)は本日、抗精神病剤「シクレスト(R)舌下錠 5mg」および「同舌下錠10mg」(一般名:アセナピンマレイン酸塩、以下「シクレスト」)について、「統合失調症」の適応で製造販売承認を取得しましたのでお知らせします。 新規非定型抗精神病薬である「シクレスト」は、既存の非定型抗精神病薬とは異なる特有の受容体結合プロファイルを有します。また、投与後速やかに崩壊する舌下錠であることから、有効性・安全性に加えて服薬上の特長により、統合失調...
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ヤンセンファーマ、抗精神病剤「リスパダール」小児期の自閉スペクトラム症の適応追加承認取得
抗精神病剤「リスパダール(R)」小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の適応追加承認取得 ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・フウリガン)は本日、抗精神病剤「リスパダール(R)」(一般名:リスペリドン)について「小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性」の適応追加承認を取得しました。適応追加となるのは、リスパダール(R)錠1mg、リスパダール(R)錠2mg、リスパダール(R)細粒1%、リスパダール(R)OD錠0.5mg、リスパダール(R)OD錠1mg、リスパダール(R)OD錠2mg、リスパダール(R)内用液1mg/mLです。なお、リスパダール(R)錠3mgは本適応症の対象ではありません。 「リスパダー...
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東北大、脳に栄養を与えるタンパク質の遺伝子変異を脳機能イメージング装置を用いて解明
脳に栄養を与えるタンパク質の遺伝子変異 〜脳機能イメージング装置を用いて解明〜 <要旨> 東北大学加齢医学研究所・認知機能発達(公文教育研究会)寄附研究部門(川島隆太教授)は、磁気画像共鳴装置(MRI)を用いて、小児の脳形態や脳機能の発達を明らかにすると共に、遺伝子がそれらに影響を与えるかを解明しています。 この度、同部門の橋本照男助教・川島隆太教授らのグループは、小児の横断および縦断追跡データを用いて、脳由来神経栄養因子(Brain Derived Neurotrophic Factor)遺伝子多型が、認知機能や脳形態の変化とどう関連しているかを解析し、BDNF遺伝子の変異型が発達期の脳の後頭−頭頂領域(*1)の体積や処...
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大塚製薬、抗精神病薬「エビリファイ」の小児期の自閉性障害に伴う興奮性に対する効能・効果を追加申請
大塚製薬 抗精神病薬「エビリファイ」 「小児期の自閉性障害に伴う興奮性」の効能を追加するため国内販売承認申請 当社の100%子会社である大塚製薬株式会社が、2015年12月7日、抗精神病薬「エビリファイ(一般名:アリピプラゾール)」の小児期の自閉性障害に伴う興奮性に対する効能・効果追加申請、および「エビリファイ錠1mg」の剤形追加申請を国内にて行いましたのでお知らせします。 なお、当社の2015年度の連結業績予想には織込み済みであり、業績予想に変更はありません。 ・「エビリファイ」は、2006年より国内で使用されている抗精神病薬で、小児期の自閉症の興奮性に対する治療薬として...
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群馬大、なぜ哺乳類が高度な脳機能を持つのかという分子メカニズムを発見
なぜ哺乳類が高度な脳機能を持つのかという分子メカニズムを発見 ―脳内温度を有効利用した神経活動・記憶の増強― 我々の脳内温度は37℃付近で常に一定であるが、その重要性・意義は全く明らかとなっていません。逆にいうと、これまで脳内温度が37℃というのは当たり前の環境と考えられてきたために、その意義を調べるという発想に至らず研究が発展しなかったのかもしれません。しかしながら、貴重なエネルギーを費やしてまで均一な脳内温度を保つということは、この一定の温度環境が神経活動に影響を与えていると考えても矛盾しないと思われます。例えば、雪山で遭難し、体温が30℃以下になった低体温状況下でも、...
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東邦大、統合失調症の発症形式が未治療期間と機能予後に与える影響を解明
統合失調症の発症形式が未治療期間と機能予後に与える影響を解明 〜統合失調症の新たな治療戦略の構築へ〜 東邦大学医学部精神神経医学講座の水野雅文教授、根本隆洋准教授、辻野尚久講師、同社会医学講座の長谷川友紀教授、伊藤慎也大学院生、東北大学大学院の松岡洋夫教授ら、富山大学大学院の鈴木道雄教授ら、長崎大学大学院の小澤寛樹教授ら、高知大学の下寺信次准教授ら、および奈良県立医科大学の岸本年史教授らの共同研究グループは、統合失調症の機能予後が、発症形式の差異(急性発症と潜行性発症)とその後の受診行動により大きく影響を受けていることを発見しました。 なお、本研究成果は、2015年10月2...
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日立メディコ、脳活動を可視化する光トポグラフィ装置「ETG−4100」を発売
脳活動を可視化する光トポグラフィ装置の新製品「ETG−4100」を発売 精神科における光トポグラフィ検査と臨床研究をサポートする機能を充実 ※製品画像は添付の関連資料を参照 株式会社日立メディコ(取締役社長:山本 章雄/以下、当社)は、被検者の頭部に装着するプローブを軽量化するとともに臨床研究を支援する機能を搭載した光トポグラフィ装置「ETG−4100」を、本日より日本国内で発売します。 1.開発の背景 日本における精神疾患患者数は300万人を超え(*1)、精神疾患対策は社会問題となり、厚生労働省は、地域医療の基本方針として策定すべき疾病(従来はがん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病...
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大塚製薬など、「ブレクスピプラゾール」統合失調症のフェーズ3試験結果を発表
【医薬関連事業】 「ブレクスピプラゾール」 統合失調症のフェーズ3試験結果を 第53回米国神経精神薬理学会で発表 ●急性期統合失調症患者を対象とした2つのフェーズ3試験で、「ブレクスピプラゾール」はプラセボに対し精神症状を有意に改善 ●「ブレクスピプラゾール」は、ドパミンD2受容体(*1)及びセロトニン5HT1A受容体(*2)に結合してパーシャルアゴニストとして働き、セロトニン5HT2A受容体(*3)にはアンタゴニストとして働くSerotonin−Dopamine Activity Modulator(SDAM)と呼ばれる新しい作用機序を有する ●「ブレクスピプラゾール」は統合失調症及び大うつ病(MDD)併用補助療法の適応で2014年9月に...
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大塚製薬、新規抗精神病薬「ブレクスピプラゾール」の新薬承認申請を米国FDAが受理
大塚製薬 新規抗精神病薬「ブレクスピプラゾール」 統合失調症と大うつ病補助療法の適応で米国FDAが申請受理 当社の100%子会社である大塚製薬株式会社が、2014年9月23日(米国時間)、米国FDAが成人の統合失調症の単剤療法および成人の大うつ病(MDD)補助療法としてブレクスピプラゾールの新薬承認申請(NDA)を受理しましたのでお知らせします。 なお、2014年5月14日に発表した当社2014年度の連結業績予想に変更はありません。 ・「ブレクスピプラゾール」は臨床試験において、統合失調症および大うつ病(MDD)補助療法で改善効果を示し、良好な忍容性を示した。今回のFDAの申請受理により、審査完...
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理研、頭皮の毛根細胞を利用した精神疾患の診断補助バイオマーカーを発見
頭皮の毛根細胞を利用した精神疾患の診断補助バイオマーカーの発見 −統合失調症や自閉症の診断に役立つ可能性− この発表資料を分かりやすく解説した「60秒でわかるプレスリリース( http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140912_1/digest/ )」もぜひご覧ください。 <ポイント> ・毛根細胞と脳の細胞は発生の起源が同じであり、多くの遺伝子が共通して発現 ・毛根細胞を使って脳内の遺伝子発現量の変化をモニターできる可能性 ・非侵襲的かつ簡便なバイオマーカーの基盤として期待 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、ヒトの頭皮から採取した毛根の細胞に、ヒトの脳の細胞と共通する遺伝子が発現していることを発...
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ジェネリック医薬品の新発売に関するお知らせ 田辺三菱製薬株式会社の連結子会社である田辺製薬販売株式会社は、本年6月20日に薬価基準収載されたジェネリック医薬品3成分6品目について、本日より販売を開始しましたのでお知らせいたします。 当社は、田辺製薬販売を通じて、より一層、多様なニーズに貢献すべく、ジェネリック医薬品の製品ラインナップの充実を図り、今後も患者さんや医療関係者の皆様方から信頼頂ける医薬品の情報提供・収集と安定供給を実現するとともに、田辺製薬販売は国内ジェネリック医薬品事業におけるリーディング・カンパニーをめざしてまいります。 <新製品2成分5品目> 製品名:...
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シナプス刈り込みを制御する分子を明らかに 逆行性シグナルの実体を解明 1.発表者: 狩野 方伸(東京大学大学院医学系研究科 機能生物学専攻 神経生理学分野 教授) 2.発表のポイント: ◆生後発達期の脳において、必要な神経結合(シナプス)の強化と不要な神経結合の除去(シナプス刈り込み)に2つの異なるセマフォリン分子が重要な役割を果たすことを明らかにしました。 ◆シナプス刈り込みが逆行性シグナルにより制御され、その担い手が2つの異なるセマフォリン分子であることを明らかにしました。 ◆統合失調症や自閉症の根底には、神経回路の発達異常があり、本研究は統合失調症や自閉症の診断マーカ...
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東大、治験の段階にある抗がん剤が統合失調症モデル動物にも効果など研究成果を発表
治験の段階にある抗がん剤が統合失調症モデル動物にも効果 思春期のマウスで過剰なシナプス除去を予防 1.発表者: 林(高木) 朗子(東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター 構造生理部門助教) 2.発表のポイント: ◆マウスにおいて統合失調症の発症関連遺伝子の機能を抑制すると、思春期に相当する時期にシナプス(注1)が過剰に除去されることを見出しました。 ◆このマウスに新規抗がん剤候補薬を投与すると、過剰なシナプスの除去と感覚運動情報制御機能(注2)の障害が予防されました。 ◆「シナプスを保護する」という従来の統合失調症の治療戦略にない新たな観点は、早期介入による治療...
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足りない糖鎖を補う仕組みを解明 −糖転移酵素Fut8欠損がGnT−IIIのmRNA量を増加させる− <ポイント> ・Fut8が欠損するとバイセクティングGlcNAcを含む糖鎖が増加 ・バイセクティングGlcNAcを付加する糖転移酵素GnT−IIIの活性が8倍に ・GnT−IIIの発現はWnt/β−カテニンシグナルを通じて調節される <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、糖鎖を作る糖転移酵素[1]「Fut8[2]」を欠損させた細胞では、別の糖転移酵素を発現し、活性化させることで糖鎖を補う仕組みが働くことを発見しました。これは、理研グローバル研究クラスタ(玉尾皓平クラスタ長)理研−マックスプランク連携研究センターシステム糖鎖生...
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東北大、「ひらめき」の兆しとして脳の中の「ゆらぎ」が上昇することを解明
「ひらめき」の兆しとしての脳の中の「ゆらぎ」上昇 ―問題解決における前頭前野神経回路の相転移としての思考過程の解明― 【研究概要】 東北大学電気通信研究所ブレインウェア実験施設実世界コンピューティング研究部の坂本一寛(さかもとかずひろ)助教、および東北大学大学院医学系研究科生体機能学講座生体システム生理学分野の虫明元(むしあけはじめ)教授らのグループは、問題解決課題を遂行中の動物が具体的な解決手順を思いつく際の前兆として、脳の前頭前野の神経細胞活動のゆらぎが上昇することを新規に見出しました。さらに、このゆらぎは様々な複雑系で認められる相転移前の臨界ゆらぎとして捉えられること...
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理化学研究所、統合失調症の脳内メカニズムの一端を神経回路レベルで解明
脳内ネットワークの過剰な活動が統合失調症の症状に関与 −海馬での情報処理異常が複雑な統合失調症の症状の一因だった− <ポイント> ・統合失調症の脳内メカニズムの一端を神経回路レベルで解明 ・統合失調症モデルマウスの海馬は特定の神経細胞群が過剰に活動している ・統合失調症の脳では海馬の情報がうまく伝わらない可能性 <要旨> 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、統合失調症の症状を示すモデルマウスを用いて、海馬[1]における記憶を担う脳内ネットワークに異常があることを発見しました。この脳内ネットワークの異常は、ヒトの統合失調症などの複雑な精神疾患の症状を起こす一因となっている...
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東大、脳内の生化学物質の濃度を統合失調症の3つの異なる段階で比較して同定
統合失調症の進行を反映する脳内マーカーの開発につながる成果 ―脳内の生化学物質の濃度を統合失調症の3つの異なる段階で比較して同定― 統合失調症は、一般人口の100人に1人に近い頻度で認められ、思春期や青年期早期に出現して慢性的に進行し、日常生活や社会生活を深刻に制限します。この病気の進行を防ぐことができれば、世界中の当事者や家族、さらには社会全体に多大な利益をもたらします。その第一歩として、この病気が進行するしくみの解明やこの病気の生化学的な脳内マーカーを開発することが重要です。 東京大学大学院医学系研究科精神医学分野 准教授 山末英典、同研究科 博士課程 夏堀龍暢、同研究...
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住友重機械と日本イーライリリー、アルツハイマー型認知症診断薬製造で契約締結
アルツハイマー型認知症の診断薬「florbetapir(18F)注射薬」(※1)製造に関する共同開発契約の締結について この度、住友重機械工業株式会社(本社:東京都品川区、社長:別川俊介 以下、住友重機械)と日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表執行役社長:アルフォンゾ・G・ズルエッタ 以下、日本イーライリリー)は、認知機能障害を有する患者のアルツハイマー型認知症を鑑別する検査に用いられる放射性診断薬「florbetapir(18F)注射薬」を製造する、住友重機械製の薬剤合成装置の国内承認申請に向けた共同開発契約を締結しましたので、お知らせいたします。 アルツハイマー型認知症の原因は、脳内...
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東大など、うつ症状などの鑑別診断を補助する検査の有用性を確認
「うつ症状を呈する精神疾患の鑑別診断を補助する検査の有用性を確認」 ―簡便な神経画像計測、光トポグラフィー検査を用いた多施設共同研究― 精神医療において精神疾患は、問診により得られる情報に基づいて診断や治療されることが主流であり、客観的な「バイオマーカー(生物学的指標)」(用語解説1)に基づいて進められていないことが問題とされてきました。精神疾患の鑑別診断や治療評価の際に患者や医師の助けとなるバイオマーカーを確立することは、精神疾患の診断や治療を評価できる検査の開発につながり、ひいては個別治療の質の向上をもたらすだろうと考えられています。 群馬大学大学院 医学系研究科 神経...
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MSD、Meiji Seikaファルマなどと統合失調症治療薬「Asenapine」のライセンス契約を締結
統合失調症治療薬Asenapineに関するライセンス契約締結のお知らせ Meiji Seikaファルマ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:松尾正彦、以下Meiji)と、MSD株式会社(本社:東京都千代田区、社長:トニー・アルバレス、以下MSD)の関連会社であるMerck Sharp & Dohme B.V.は、MSDが統合失調症患者を対象に臨床第III相試験を実施中の非定型抗精神病薬asenapine(国際一般名)について、日本におけるライセンス契約を2013年3月29日付で締結しましたのでお知らせします。 本契約締結によって、MSDが実施中の大規模比較臨床試験を終了させた後、Meijiが製造販売承認申請、販売、流通およびプロモーションを担当します。 ...
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東北大、早期の環境的介入が精神疾患の発症を予防する可能性を示唆
精神疾患発症脆弱性の臨界期を示唆 早期の環境的介入が精神疾患の発症を予防する可能性 【概要】 東北大学大学院医学系研究科の大隅典子教授と郭楠楠(かく なんなん)研究員(現所属:マサチューセッツ総合病院)らは、神経新生を低下させる薬剤(メチルアゾキシメタノール酢酸、methylazoxymethanol acetate,MAM)で処理することにより統合失調症等に特徴的な感覚運動ゲート機構低下のモデルマウスを作製し、発達期のある限られた期間における発達異常が統合失調症様の症状を引き起こすことを証明しました。この結果は、統合失調症の「発達障害仮説」すなわち、幼少期までのなんらかの神経発達の障害により、青年期になって疾患...
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慶大、脳内で運動に関係した記憶が作られるメカニズムの一端を解明
脳内で運動の記憶が作られるメカニズムの一端が明らかに 〜学習の起きやすさを決める「マスター鍵(キー)」の発見〜 慶應義塾大学医学部生理学教室の柚崎通介(ゆざきみちすけ)(※)教授と幸田和久講師、掛川 渉講師らは、脳内で運動に関係した記憶(注1)が作られるメカニズムの一端を明らかにしました。 ※教授名の正式表記は添付の関連資料を参照 神経細胞はシナプス(注2)と呼ばれるつなぎ目を介して互いに結合して神経回路を形成しています。シナプスこそが脳における「記憶の場」と考えられています(図1)。練習すればするほど楽器の演奏が上達するというような運動の学習は、特に小脳において行われ...
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理化学研究所、2頭のサルが無意識的に相手と協調する現象を行動学的に確認
2頭のサルが無意識的に相手と協調する現象を行動学的に確認 −向かい合ったニホンザルが自然にボタン押しを同期させる− ◇ポイント◇ ・新たな実験手法を確立し、ヒト以外の動物でも無意識的な協調行動を示すことを発見 ・無意識的な社会適応能力の進化とその脳機能の理解が可能に ・動物モデルでの詳細な脳機能計測により、自閉症や脳損傷患者への応用にも期待 理化学研究所(野依良治理事長)は、霊長類であるニホンザルの無意識的な運動を評価する実験手法を確立し、向かい合った2匹のサルが自然に相手の行動と同期しあう現象を行動学的に確認しました。これは、理研脳科学総合研究センター(利根川進センター...
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JSTなど、正常な成体マウスの大脳皮質で神経細胞を新生させることに成功
正常な成体マウスの大脳皮質で、神経細胞を新生させることに成功 <ポイント> >正常な状態の成体の大脳皮質では神経細胞が新たに生まれてこないと考えられていた。 >薬の投与によって、正常な大脳皮質でも神経細胞を増やすことに成功。 >大脳皮質の保護・再生、うつ病などの精神疾患の新しい予防・治療法の開発に期待。 JST課題達成型基礎研究の一環として、藤田保健衛生大学総合医科学研究所の宮川剛教授と大平耕司講師らは、抗うつ薬の投与によって正常な成体マウスの大脳皮質(注1)の神経細胞を増やすことに成功しました。 これまでに本研究グループは、成体大脳皮質には神経細胞を産生できる神経前駆細胞...
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大塚製薬、「エビリファイ」新剤形の医薬品販売承認申請を欧州EMAが受理
「エビリファイ」の新剤形、月1回投与の持続性注射剤 統合失調症の効能・効果で承認申請を欧州EMAが受理 ・エビリファイ(一般名:アリピプラゾール)の新剤形であるアリピプラゾール持続性注射剤は、統合失調症の維持療法において、持続性注射製剤として初めてのドパミン・パーシャル・アゴニスト ・本年、米国神経精神薬理学会(ACNP(*1))で発表したアリピプラゾール持続性注射剤の臨床試験において重要な再発率や安全性が錠剤と同様の成績であり、欧州EMAが申請を受理 ・統合失調症の患者さんは、世界で2,400万人いると推定されている(*2、3)。この患者さんは、再発を繰り返さないよう疾患や薬剤の長期...
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日本イーライリリー、統合失調症の急性期治療のための注射剤を発売
「ジプレキサ(R)筋注用10mg」発売 〜統合失調症の急性期治療への新しい治療選択肢〜 日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表執行役社長:アルフォンゾ G.ズルエッタ社長、以下、日本イーライリリー)は、12月3日、統合失調症の興奮状態に対する急性期治療のための注射剤「ジプレキサ(R)筋注用10mg」(一般名 オランザピン)を発売いたします。 統合失調症の急性期には危険な行動につながるような過度の興奮、焦躁、激越などの精神症状が認められることがあり、これらを速やかに鎮静させるために、経口投与が困難な場合には注射剤が使用される場合があります。統合失調症治療ガイドライン*1によ...
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大日本住友製薬、非定型抗精神病薬の双極I型障害うつ適応追加申請をFDAが受理
非定型抗精神病薬「LATUDA(R)(ルラシドン塩酸塩)」の 米国FDAによる双極I型障害うつに対する適応追加申請受理について 大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、社長:多田 正世)の米国子会社であるサノビオン社は、米国において統合失調症治療剤として販売中の非定型抗精神病薬「LATUDA(R)(一般名:ルラシドン塩酸塩)」について、成人の双極I型障害うつに対する単剤療法、および、リチウムまたはバルプロ酸との併用療法の2つの適応追加申請を米国食品医薬品局(FDA)に提出していましたが、このほど、本申請がFDAにより受理されたことを発表しましたので、お知らせします。 FDAに...
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理化学研究所など、睡眠・覚醒のサーカディアンリズム形成機構を神経活動レベルで解明
睡眠・覚醒機能と24時間リズムをセロトニンが束ねる −睡眠・覚醒のサーカディアンリズム形成機構を神経活動レベルで解明− ◇ポイント◇ ・セロトニンが不足すると、脳の生物時計が正常でも睡眠・覚醒のリズムが乱れる ・前脳基底部・視索前野でセロトニン系が機能しないと、睡眠リズムが崩れる ・セロトニンが関わる不眠、睡眠リズム障害、うつ病などの体系的な理解へ貢献 理化学研究所(野依良治理事長)は、サーカディアンリズム(※1)と呼ばれる24時間周期のリズムと、睡眠・覚醒(※2)に伴う神経活動(睡眠・覚醒機能)が、神経伝達物質セロトニン(※3)の働きによって脳の深部で統合され、24時間...
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アステラス製薬、藤田保健衛生大学と統合失調症・双極性障害患者の脳で神経の成熟過程の障害を発見
統合失調症/双極性障害患者の脳で神経の成熟過程の障害を発見 〜米国科学誌「Translational Psychiatry」に発表〜 アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)と学校法人藤田学園 藤田保健衛生大学(本部:愛知県、学長:黒澤 良和、以下「藤田保健衛生大学」)は、アステラス リサーチ インスティチュート オブ アメリカ LLC(英名:Astellas Research Institute of America LLC(ARIA))、藤田保健衛生大学 総合医科学研究所の宮川剛教授、米国スタンレー医学研究所(英名:Stanley ...
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京大、霊長類の脳神経回路から特定の経路を選り分ける「二重遺伝子導入法」を開発
霊長類の脳神経回路から特定の経路を選り分ける「二重遺伝子導入法」を開発 渡邉大 生命科学研究科教授、松井亮介 同助教らは、伊佐正 自然科学研究機構生理学研究所教授、木下正治 同特任助教、小林和人 福島県立医科大学教授、加藤成樹 同助教らと共同研究を行い、霊長類モデル動物の複雑な脳神経回路の中で特定の経路の神経情報を可逆的に遮断する技術の開発に成功しました。さらにこの技術により、ヒトをはじめとする霊長類特有の手指の巧みな動きを制御する脳の仕組みの一端が明らかになりました。 本研究成果は英国科学誌「Nature」(6月17日号電子版)に掲載されました。 <概要> 脳には非常...
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理化学研究所、小型霊長類の脳発生に重要な26個の遺伝子の発現様式を解明
脳内遺伝子の発現様式解明に小型のサル「コモンマーモセット」が活躍 −霊長類が高次機能を獲得したメカニズムの解明へ− <本研究成果のポイント> ○小型霊長類の脳発生に重要な遺伝子(26個)の詳細な発現様式の同定に1年半で成功 ○同じ脳内の遺伝子でもげっ歯類と霊長類とではの発現場所が違うことを発見 ○高次脳機能障害の治療法や精神疾患の発症メカニズム解明、治療法開発の足がかり 理化学研究所(野依良治理事長)は、小型の霊長類「コモンマーモセット(※1)」を用いて、新生児の広範な脳領域において26個の遺伝子の発現様式を明らかにしました。 これは理研脳科学総合研究センター(利根川進...
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JSTなど、運動中に手の感覚が抑制される新たな神経機構を解明
運動中に手の感覚が抑制される新たな神経機構の解明 −すばやい動きを生み出すメカニズム− JST 課題達成型基礎研究の一環として、国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 モデル動物開発研究部の関 和彦 部長らの研究グループは、運動中に手の感覚が抑制される新たな神経機構を解明しました。 熱いものを手で触った時、多くの人には無意識にその手を振った経験があり、またそれによって、「熱い」という感覚が軽減することがよく知られています。心理学的には、この運動時においては、末梢神経で感じる刺激を知覚しにくくなることが明らかにされていますが、「どのような」神経の働きによって、また「何の...
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日本イーライリリー、AD/HD当事者対象のインターネット調査結果を発表
成人期のAD/HD(18歳以上)当事者が最も望む支援は「医療(医療機関・治療選択肢など)の充実」 〜社会生活で困難を抱え、自尊心が低い可能性〜 日本イーライリリー株式会社(本社:神戸市、社長:アルフォンゾ・G・ズルエッタ)は、日常・社会生活において、18歳以上の注意欠陥/多動性障害(以下、AD/HD)1)当事者の現状や社会生活上の困難を明らかにすることを目的に、全国で18歳以上男女100名のAD/HD当事者を対象としたインターネット調査を実施致しました。同時に、AD/HD当事者やご家族の相談・支援を行っている6都道府県11施設の発達障害者支援センターへのアンケートも実施、...
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日本イーライリリー、抗悪性腫瘍剤「ジェムザール」に関する効能・効果追加の承認を取得
抗悪性腫瘍剤「ジェムザール(R)」 公知申請による「がん化学療法後に増悪した卵巣がん」に係る 効能・効果追加の承認を取得 日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表執行役社長:アルフォンゾ G.ズルエッタ 以下、日本イーライリリー)は、効能・効果追加の公知申請(※1)を行っていた抗悪性腫瘍剤「ジェムザール(R)注射用200mg及び同1g」(一般名:ゲムシタビン塩酸塩 以下、ジェムザール(R))について、本日、厚生労働省より「がん化学療法後に増悪した卵巣がん」に係る効能・効果の承認を取得しました。 「ジェムザール(R)」は1999年の非小細胞肺がんの適応での承認を皮...
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大塚製薬、抗精神病薬「エビリファイ」の双極性障害における躁症状の改善効能を追加申請
抗精神病薬「エビリファイ(R)」の国内における「双極性障害における躁症状の改善」の効能追加申請 大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本太郎、)は、抗精神病薬「エビリファイ(R)」(英語表記ABILIFYR、一般名:アリピプラゾール/aripiprazole)の「双極性障害における躁症状の改善」の効能追加申請を行いました。 大塚製薬は、2006年6月に国内にて統合失調症の治療薬として「エビリファイ」の販売を開始し、現在「エビリファイ錠3mg」、「エビリファイ錠6mg」、「エビリファイ錠12mg」、「エビリファイ散1%」、および「エビリファイ内用液0.1...
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アステラス製薬、英アストラゼネカと現行のセロクエルに関するライセンスを拡大
アストラゼネカ社との現行セロクエルライセンス拡大のお知らせ −セロクエル(R)の徐放錠の追加− アステラス製薬株式会社(本社:東京都、社長:野木森 雅郁、以下「アステラス製薬」)は、アストラゼネカ社(英国)と、日本において大うつ病性障害を適応症として開発を進めているセロクエル(R)の徐放錠(開発コード:FK949E)を、現行のセロクエルに係るライセンスに含めることで合意しましたのでお知らせします。 本ライセンスにもとづき、アステラス製薬はアストラゼネカ社より、セロクエル(R)の徐放錠の日本国内における開発、製剤製造、包装、販売および販促に関する独占的権利を取得します。セロ...
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ヤンセンファーマ、抗精神病剤「インヴェガ錠」の製造販売承認を取得
抗精神病剤「インヴェガ(R)錠」承認取得のお知らせ −1日1回服用の徐放性製剤− 米国ジョンソン・エンド・ジョンソンの医療用医薬品日本法人、ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:トゥーン・オーヴェルステンズ、以下「ヤンセンファーマ」)は、本日、統合失調症を適応症とする抗精神病剤「インヴェガ(R)錠」(INVEGA(R) Tablets,一般名:パリペリドン)の製造販売承認を取得しましたのでお知らせします。 「インヴェガ(R)錠」の有効成分であるパリペリドンは、ヤンセンファーマスーティカN.V.社(本社:ベルギー)によって創成されました。本剤は強力な抗ドパミ...
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日本イーライリリー、統合失調症治療薬「ジプレキサ」が双極性障害の躁症状改善で適応を取得
ジプレキサ(R) 非定型抗精神病薬で初めて 双極性障害における躁症状の改善で適応取得 日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、社長:アルフォンゾ G.ズルエッタ)が効能追加申請を行っていた「ジプレキサ(R)(一般名オランザピン)」が、10月27日付けで、双極性障害における躁症状の改善の効能・効果で承認を受けました。 ジプレキサ(R)は非定型抗精神病薬と呼ばれる統合失調症治療薬であり、1996年1月に米国で発売され、以来世界各国で販売されています。日本では2001年4月に発売となりました。双極性障害治療薬としてはすでに諸外国で承認されており、2010年9月時点の双極性...
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大塚製薬、統合失調症の維持治療としてアリピプラゾール持効性注射剤の新薬承認申請を予定
アリピプラゾール持効性注射剤(月一回製剤) 統合失調症の維持治療で2011年度中にFDAへ新薬承認申請を予定 米国における臨床第三相試験の中間解析で有効性評価基準を達成 大塚製薬株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩本太郎、以下「大塚製薬」)および米国現地法人 大塚ファーマシューティカルD&C Inc.(本社:ニュージャージー州プリンストン、プレジデント兼CEO ウィリアム H.カールソン、以下「OPDC」)が米国で開発を進めるアリピプラゾール持効性注射剤(筋注用)について、臨床第三相試験(52週間、プラセボ対照比較試験)の早期終了が、独立データモニタリング委員会...