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ボルボックス
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東大、ゲノム解読で単細胞が多細胞へと進化する鍵となる遺伝子群を解明
ゲノム解読で初めて明らかになった多細胞生物のはじまり −ヒトではがんを抑制する「多細胞化の原因遺伝子」− 1.発表者: 野崎久義(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 准教授) 豊岡博子(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 特任研究員) 豊田敦(国立遺伝学研究所 特任准教授) 藤山秋佐夫(国立遺伝学研究所 教授) Bradley J.S.C.Olson(カンザス州立大学 助教) 2.発表のポイント: ◆原始的な多細胞生物であるゴニウム(図1、2)の全ゲノム配列を解読し、単細胞が多細胞へと進化する鍵となる遺伝子群を初めて明らかにしました。 ◆ヒトではがんを抑制している遺伝子が、単細胞が多...
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アステラス製薬とクリノ、網膜色素変性症を適応疾患とした開発・商業化でライセンス契約を締結
網膜色素変性症における遺伝子治療薬 に関する提携のお知らせ アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)と、クリノ株式会社(本社:宮城、代表取締役社長:佐竹 典明、以下「クリノ」)は、遺伝子治療(*1)薬 AAV−mVChR1(Adeno−associated Virus−modified Volvoxchannelrhodopsin−1、アデノ随伴ウイルス−改変型ボルボックスチャネルロドプシン1)(*2)について、網膜色素変性症を適応疾患とした全世界における開発・商業化のライセンス契約を締結しましたのでお知らせします。 網膜色素変性症は、進行性の夜盲、視野狭窄、視力低下を主徴とし、やがて色覚の喪失、失明...
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世界最小の多細胞生物の発掘 〜4細胞で2億年間ハッピーな生きた化石"しあわせ藻"〜 <発表者> 新垣 陽子(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 博士課程1年) 豊岡 博子(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 特任研究員) 野崎 久義(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 准教授) <発表のポイント> >4個の細胞からなるシンプルな生物、"しあわせ藻"(シアワセモ)の形態が多細胞生物としての基本的な特徴を持つことを世界で初めて明らかにしました。 >世界最小の多細胞生物の発見は単細胞生物と多細胞生物の境界を明確に定義し、生物学の教科書の刷新をもた...
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東大、植物細胞内に感染するリケッチア科のバクテリア「MIDORIKO」を発見
はじめて分子同定された植物細胞内感染性リケッチア ―宿主共存性リケッチア科バクテリア"MIDORIKO"― 発表概要生物の細胞内に別の生物が共存すること(細胞内共生)によりミトコンドリアが生まれ、動植物の真核細胞が誕生したが、その詳細は謎に包まれている。今回私たちは、1970年以来未解明であった緑藻類ボルボックス目の細胞内に共生するバクテリアの分子同定に成功し、世界で初めて植物細胞内に感染するリケッチア科のバクテリア"MIDORIKO"を発見した。リケッチア科のバクテリアは通常昆虫やダニ等の細胞内に存在しており、ヒトに感染すると危険な病原菌を含む。しかし、"MID...