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分子の自己集合現象の解明に迫る物質群の存在を発見 〜4価のゴールドバーグ多面体構造の合成に成功〜 ■発表のポイント ◆世界で初めて、4価のゴールドバーグ多面体構造をとる物質群の存在を発見し、人工的に作ることに成功しました。 ◆これらの物質は、分子の自己集合現象における新たな法則性と、これらが与える新たな幾何形状から導き出された新事実です。 ◆自己集合の本質に迫る研究であり、タンパク質の超分子構造、あるいはウイルスの骨格構造などの巨大分子構造の設計に役立つことが期待されます。 ■発表概要: 東京大学大学院工学系研究科の藤田大士特任研究員(科学技術振興機構さきがけ研究者 兼任)...
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干潟の「普通種」実は2種だった! 〜ゴカイの仲間に隠れた近縁種を発見〜 日本の干潟に広く生息し、「普通種」とされる多毛類(ゴカイの1種)ドロオニスピオの中に、形態が類似した異なる種が含まれていたことを東邦大学理学部生命圏環境科学科 海洋生態学研究室の阿部博和 博士研究員と東北大学大学院の農学研究科の大越和加 准教授、同大学院生の近藤智彦氏の研究チームが明らかにしました。 この結果、これまで様々な学術論文や環境アセスメントの報告書の中でドロオニスピオとして扱われてきたものは2種に分ける必要があり、従来の研究成果の再考や一部変更が求められることになります。近年、干潟の価値や生物...
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東大、神経ストレスが胃がんの進行を加速させるメカニズムを解明
神経ストレスが胃がんの進行を加速させるメカニズムを解明、新たな治療標的に 1.発表者: 早河 翼(東京大学医学部附属病院 消化器内科 助教) 小池 和彦(東京大学医学部附属病院 消化器内科/東京大学大学院医学系研究科 内科学専攻 消化器内科学 教授) 2.発表のポイント: ◆胃がんが進行する過程で、がん細胞が異常な神経細胞を呼び寄せ、集まった神経細胞からのストレス刺激が増えることで、ストレスを受けた胃がん細胞がさらに成長するという、胃がんの発育と神経ストレスの密接な関連とそのメカニズムを明らかにしました。 ◆神経ストレスが胃がんに与える影響はこれまで詳しく分かっていません...
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東北大、うっ血性心不全患者で摂食嚥下障害併存を予測することを科学的に実証
うっ血性心不全患者で摂食嚥下障害併存を予測する −認知機能と栄養状態検査で摂食嚥下障害の早期発見へ− 【研究概要】 東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野の大学院生横田 純一(よこたじゅんいち)、小川 佳子(おがわ よしこ)元助教(現 帝京大学)、上月 正博(こうづき まさひろ)教授らのグループは、認知機能障害と低栄養状態が、入院時のうっ血性心不全急性増悪患者における摂食嚥下障害(注1)併存の予測因子であることを科学的に実証しました。 うっ血性心不全患者における摂食嚥下障害の併存は誤嚥性肺炎等の原因となり、在院日数の長期化、予後の悪化、医療費の増大など様々な問題を引き起こ...
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東大、カブトムシなどの昆虫の武器の大きさが環境に応じて変化するしくみを解明
カブトムシなどの昆虫の武器の大きさが環境に応じて変化するしくみ 〜細胞の記憶システムであるエピゲノムが関与〜 1.発表者: 小澤 高嶺(東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 特任研究員) 岡田 泰和(東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 助教) 太田 邦史(東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆カブトムシやクワガタなどの昆虫の「武器」は、生育時の栄養によって大きさが顕著に変わることが知られています。今回、その個体差が生まれるしくみを明らかにしました。 ◆武器の大きさは、DNA配列だけによらず環境に応じて書き換え可能な細胞メ...
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東大など、機械学習で作った簡易的な人工知能で界面の構造を予測することに成功
機械学習で作った簡易的な人工知能で界面の構造を予測 −22年かかる計算を3時間で− 1.発表者: 溝口 照康(東京大学生産技術研究所 准教授、JSTさきがけ研究者) 清原 慎(東京大学大学院工学研究科 大学院生) 小田 尋美(東京大学大学院工学研究科 大学院生) 宮田 智衆(東京大学大学院工学研究科 大学院生) 2.発表のポイント: ◆界面は表面と同じく結晶の欠陥であり、電気的、機械的物性と密接に関わっています。しかし、物理学者のヴォルフガング・パウリ(ノーベル物理学賞1945年)が『結晶は神がつくり、表面は悪魔がつくった』と表現するほどに欠陥の構造が複雑で、予測は困難でした。...
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東大、微弱なノイズ電流により高齢者の体のバランスが持続的に改善することを解明
微弱なノイズ電流により、高齢者の体のバランスが持続的に改善する 1.発表者: 藤本 千里(東京大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科・聴覚音声外科 助教) 岩崎 真一(◇)(東京大学大学院医学系研究科 外科学専攻 感覚・運動機能講座 耳鼻咽喉科学分野 准教授) 山岨 達也(東京大学大学院医学系研究科 外科学専攻 感覚・運動機能講座 耳鼻咽喉科学分野 教授) ◇准教授名の正式表記は添付の関連資料を参照 2.発表のポイント: ◆経皮的ノイズ前庭電気刺激により高齢者の身体のバランス機能が長期的に改善しました。 ◆経皮的ノイズ前庭電気刺激がその刺激を停止した後も長期にわたり身体のバラン...
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銀−リン酸カルシウム複合粒子の合成技術を開発 −レーザー光照射により抗菌性粒子を簡便に合成− ■ポイント ・無機イオンの混合水溶液にレーザー光を照射するだけの簡便・迅速な合成技術 ・多数の抗菌性銀ナノ粒子をリン酸カルシウムサブマイクロメートル粒子に内包 ・医療、環境、分析などさまざまな分野での応用展開に期待 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノ材料研究部門【研究部門長 佐々木 毅】ナノ粒子構造設計グループ 中村 真紀 主任研究員、大矢根 綾子 主任研究員らと、北海道大学大学院歯学研究科 宮治 裕史 講師らは、パルスレ...
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京大とロームと日新システムズ、新国際無線通信規格Wi−SUN FAN対応無線機の基礎開発に成功
新国際無線通信規格Wi−SUN FANに対応した無線機の基礎開発に成功 −手軽にIoTが実現できるマルチホップ対応無線通信ソリューションを提供− 京都大学大学院情報学研究科の原田教授の研究グループは、ローム株式会社(本社:京都市)、株式会社日新システムズ(本社:京都市)と共同でIoT(Internet of Things:“モノ”のインターネット)向け新国際無線通信規格Wi−SUN FAN(Field Area Network)に対応した無線機の基礎開発に成功しました。 Wi−SUN FANは、IoT構築に最適な国際無線通信規格「Wi−SUN」の新規格で、電気・ガス・水道のメータリングのほか、インフラストラクチャ、高度道路交通システムなど、スマートシティ、スマート...
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理研と東北大と首都大学東京、SWEETタンパク質による植物ホルモン「ジベレリン」の輸送を発見
SWEETタンパク質は植物ホルモン「ジベレリン」を輸送 −受容体センサーを利用した網羅的探索により発見− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学センター適応制御研究ユニットの瀬尾光範ユニットリーダー(首都大学東京大学院理工学研究科客員准教授)、菅野裕理テクニカルスタッフII、東北大学大学院理学研究科の上田実教授、首都大学東京の小柴共一名誉教授(元大学院理工学研究科)らの共同研究グループは、これまで糖の輸送体として考えられてきたSWEETタンパク質が植物ホルモン「ジベレリン」を輸送することを発見しました。 ジベレリンは種子発芽、伸長成長、花芽形成・開花などを促進する低分子化合物です。これま...
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自然界に豊富に存在する糖類の直接的な連結法の開発 〜医薬分子の合成に変革をもたらす新戦略〜 1.発表者: 枡田健吾(東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻 博士課程修了生) 長友優典(東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻 助教) 井上将行(東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆グルコース(ブドウ糖)などの糖類は、自然界に豊富に存在し、容易に入手できる。本研究では、糖類の分子間ラジカル−ラジカル連結反応により、生物活性を持つ天然物などの複雑な構造を、直接的に合成する方法を開発した。 ◆本研究成果により、今まで必要だった段階的な合成反応を経ずに、糖...
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世界初!アンモニアと混焼する微粉炭の詳細燃焼挙動を明らかに 〜再生可能エネルギーの利用拡大につながる新たな知見〜 ■ポイント ・微粉炭とアンモニアの混焼の詳細な燃焼挙動を明らかに。 ・ハイスピードカメラと長距離顕微鏡により、高い時間・空間分解能を有する撮影を実現。 ・再生可能エネルギー起源の水素エネルギーの利用技術への応用に期待。 大阪大学 大学院工学研究科の赤松 史光 教授らの研究グループは、微粉炭(注1)とアンモニア(注2)の混焼(注3)の様子を、高い時間・空間分解能で可視化することに世界で初めて成功しました。水素は、再生可能エネルギー・化石燃料からの製造が可能で、エ...
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九大と東大、視覚情報処理を行うための最小機能単位構造が大脳に存在することを解明
視覚情報処理を行うための最小の機能単位構造が大脳に存在することを解明 九州大学大学院医学研究院・東京大学大学院医学系研究科の大木研一教授、東京大学大学院医学系研究科の根東覚助教の研究グループは、視覚情報処理を行うための機能的単位構造がマウスの大脳に存在するかどうかを調べました。大脳は、複雑でかつ大量の情報を逐次処理していますが、これらの情報を素早く正確に行うためにヒトや高等哺乳類には、マクロコラムと呼ばれる単位構造が存在しています。マウスもヒトと同じように物を見ていると考えられますが、マウスの視覚に関係する大脳には同様なマクロコラムがないことが分かっていました。今回の研究...
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三井化学 敗血症に関する新たな検査システムを事業化へ 〜富山大学との共同研究、AMED産学連携医療イノベーション創出プログラムに採択〜 三井化学株式会社(所在:東京都港区、社長:淡輪(たんのわ)敏(つとむ))は、富山大学(所在:富山県富山市、学長:遠藤(えんどう)俊郎(しゅんろう))と共に、敗血症(*1)の原因菌を迅速に同定する新たな検査法(Tm mapping法)の製品化を目指しています。この度、この共同研究が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下、AMED)「産学連携医療イノベーション創出プログラム」イノベーションセットアップスキームにおいて、代表機関:富山大学、セットアップ企業:当社...
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理研と奈良先端科学技術大、細胞壁を厚くし糖化効率を促進する低分子化合物を発見
植物の細胞壁を改変 −細胞壁を厚くし糖化効率を促進する低分子化合物の発見− ■要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター合成ゲノミクス研究グループの大窪(栗原)恵美子特別研究員、松井南グループディレクター、バイオマス研究基盤チームの大谷美沙都客員研究員(奈良先端科学技術大学院大学 助教)らの共同研究グループ(※)は、ラサロシドナトリウム(Lasalocid sodium、LS)[1]という有機化合物が植物の細胞壁[2]を厚くさせること、および細胞壁の酵素糖化[3]効率を促進させることを発見しました。 近年、石油などの化石燃料の枯渇が刻々と進行するとともに、地球温暖化が深刻な問題となってい...
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キッコーマン、東大大学院 農学生命科学研究科にキッコーマン寄付講座「醸造微生物学講座」を開設
東京大学大学院 農学生命科学研究科に、 キッコーマン寄付講座「醸造微生物学講座」が開設 キッコーマン株式会社が寄付を行い、10月1日に東京大学大学院農学生命科学研究科にキッコーマン寄付講座「醸造微生物学講座」が開設されます。本寄付講座では、日本の伝統技術である「醸造・発酵」技術に不可欠な「醸造微生物」に関する基礎研究を行い、技術力の向上と研究成果の社会還元、次世代を担う研究者の育成に貢献することを目的としています。 キッコーマン株式会社は、しょうゆの品質や生産性を向上するために、しょうゆづくりに欠かせない「醸造微生物」の研究について長年にわたり取り組んでまいりました。また...
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東大、自閉症関連因子DCLKによるMAP7D1のリン酸化が脳の左右をつなぐ神経回路の形成制御に必須と発見
自閉症関連因子ダブルコルチン様キナーゼは微小管結合蛋白質MAP7D1の リン酸化を介して脳神経ネットワークの構築を制御する 1.発表者 古泉博之(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 助教) Joseph Gleeson(ロックフェラー大学 教授) 榎本 和生(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆ダブルコルチン様キナーゼ(DCLK、(注1))生理基質として微小管結合蛋白質MAP7D1(注2)を同定しました。 ◆DCLKがMAP7D1のリン酸化を介してマウス大脳皮質ニューロンの脳神経回路形成を制御することを明らかにしました。 ◆MAP7D1のリン酸化状態を制御することにより、DCLKノックア...
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早大と大阪府立大、分子由来の光応答を1億倍以上に増強する原理を解明
2ステップで作製可能な「複合ナノ構造」で分子由来の光応答が1億倍以上に増強 規則正しく並んだ昆虫の複眼と稲妻が集まる避雷針の自然現象がヒントに 早稲田大学理工学術院井村考平(いむらこうへい)教授(先進理工学部)、大阪府立大学大学院理学系研究科飯田琢也(いいだたくや)准教授らの研究チームは、3個セットの金ナノ粒子と、昆虫の複眼のように規則正しく並んだマイクロ粒子の「複合ナノ構造体」を2ステップで簡単に作製できる技術を構築し、分子由来の光応答を1億倍以上に増強する原理を解明しました。 私たちの身の回りにある金や銀は、金色や銀色をしていますが、これを小さくしていくと赤色、青色と...
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九大、生殖細胞形成におけるDNAメチル化の変化とその調節因子を解明
生殖細胞形成におけるDNAメチル化の変化とその調節因子を解明 −不妊の原因解明、治療法開発への応用に期待− 私たちの体は精子と卵子が融合してできる一つの受精卵に由来します。この精子や卵子の元となる生殖細胞が形成される過程では、遺伝子の働きを調節するDNAメチル化という化学修飾(細胞が備え持つ修飾の一つ)が大きく変化します。誕生したばかりの生殖細胞は体の中にごく僅かしか存在しないため、その詳細な研究はこれまで困難でした。2011年、京都大学大学院医学研究科の斎藤通紀教授、林克彦准教授(現九州大学医学研究院教授)らが様々な細胞に分化する能力を持つマウス多能性幹細胞から、培養皿の中で生殖...
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急性肺障害の悪化因子を発見 1.発表者 小林 幸司(東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻 当時 博士課程4年) 堀上 大貴(東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻 博士課程1年) 大森 啓介(東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻 博士課程2年) 中村 達朗(東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻 特任助教) 山崎 愛里沙(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 修士課程2年) 前田 真吾(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 特任助教) 村田 幸久(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 ...
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OKB大垣共立銀行創立120周年・OKB総研創立20周年記念 「OKBソフトピアジャパンファンド」の創設 〜地方創生‐岐阜県における情報産業の成長を目指して〜 大垣共立銀行(頭取 土屋 嶢)は平成28年10月を目処に、グループ会社であるOKB総研・共立キャピタルと共同で「OKBソフトピアジャパンファンド」を下記の通り創設します。 本ファンドは、OKB大垣共立銀行創立120周年・OKB総研創立20周年を記念して創設するもので、IT集積地ソフトピアジャパンの入居企業の創業・新事業展開などを支援します。 OKB大垣共立銀行は岐阜県の地方創生を目指し、グループ一体となって地域における創業・新事業展開を支援しています...
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グロービス、完全定額制の学びコンテンツ・パッケージ「グロ放題」を提供開始
グロービス、完全定額制の学びコンテンツ・パッケージ「グロ放題」を開始 企業における人材育成ニーズの高まりに柔軟に対応 グロービス(東京都千代田区、代表:堀義人)のEdTech推進部門であるグロービス・デジタル・プラットフォーム(GDP)は8月8日、「定額型グロービス学び放題サービス(通称:グロ放題)」の提供を開始し、専用サイト( https://hodai.globis.co.jp/ )をオープンします。今年4月から、グロービス法人研修部門の一部のお客様に先行提供してきましたが、既に40社以上に採用いただき、好評であることから、このたび本サービスとして広く提供を開始するものです。 グロ放題のコンテンツとしては、グロービス法...
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ベネッセi−キャリアなど、日本で就職を目指す外国人留学生の支援を強化
ベネッセ i−キャリアが日本での就職を目指す外国人留学生の支援を強化 留学生の就活を支援する「JAPAN WORK SUPPORT」を本格スタート 〜留学生の大学・大学院選びなど日本留学をサポートする「JAPAN STUDY SUPPORT」と連携〜 株式会社ベネッセホールディングスと株式会社インテリジェンスの合弁会社であり、大学生・社会人を対象に総合的な人材育成事業を行う株式会社ベネッセ i−キャリア(本社:東京都新宿区、以下ベネッセ i−キャリア)は、外国人留学生の日本での就職を支援するサービスブランド「JAPAN WORK SUPPORT」を本格スタートします。 これまでベネッセ i−キャリアで行っていた留学生向けサービスのブランド名を「...
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光産業創成大と浜松ホトニクス、レーザーの対向照射による核融合燃料の高効率加熱に成功
レーザーの対向照射による核融合燃料の高効率加熱に成功 レーザー核融合の実用化へ前進 光産業創成大学院大学(浜松市西区、学長 加藤義章)、トヨタ自動車株式会社(本社 豊田市、代表取締役社長 豊田章男)、浜松ホトニクス株式会社(本社 浜松市中区、代表取締役社長 晝馬明)らは、核融合燃料に対向して設置したレーザーから強度を変えて3段階で対向2ビーム(計6ビーム)照射することで、効率の良い核融合燃料の新たな加熱機構を発見しました。これは、大型のレーザー核融合施設と比較してレーザー本数が少なくコンパクトな装置でも核融合燃料を圧縮でき、十分に加熱、発光可能なことを示したものであり、将来...
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凸版印刷と東大、テレプレゼンス・ロボットを用いたIoAの共同研究を開始
凸版印刷と東京大学暦本研究室、IoAの共同研究開始 テレプレゼンス・ロボットを使った遠隔体験や無人店舗などのIoA事業創出を目指す 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)と国立大学法人 東京大学(総長:五神真 住所:東京都文京区本郷7丁目3番1号)大学院情報学環 暦本研究室(教授:暦本純一、以下 東京大学暦本研究室)は、IoT(Internet of Things)(※1)の次の概念とされるIoA(Internet of Abilities)(※2)研究成果の事業創出を目指し、テレプレゼンス・ロボット等(※3)を用いたIoAの共同研究を2016年7月から開始しました。 凸版印刷は、共同研究成果を...
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オンコリスバイオファーマ、名大大学院医学系研究科とOBP−301に関する共同研究契約を締結
OBP−301に関する名古屋大学大学院医学系研究科との 共同研究契約締結のお知らせ 当社は、本日、名古屋大学大学院医学系研究科の西川博嘉教授(国立がん研究センター 先端医療開発センター免疫TR分野長 併任)の研究グループと、腫瘍溶解ウイルスOBP−301(テロメライシン(R))とチェックポイント阻害剤の併用効果検討に関する共同研究契約を締結することを決定しましたのでお知らせいたします。 近年のがん治療薬開発においては、チェックポイント阻害剤をはじめとする腫瘍免疫活性化機能を有する治療薬の開発が大きな潮流となっています。当社では、これまでの研究で、テロメライシンの腫瘍溶解作用がCTL活性(細胞...
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九大、高活性と高化学選択性を兼ね備えたエステル合成用鉄触媒を開発
世界初!高活性かつ高化学選択性を兼ね備えたエステル合成用鉄触媒の開発に成功 九州大学大学院薬学研究院の大嶋孝志教授らの研究グループは、従来の触媒では達成困難であったエステル合成を可能とする高活性鉄触媒の開発に成功しました。 エステルは医薬品などの様々な機能成分子が含まれるためその合成法の研究が盛んに行われてきました。近年ではグリーンケミストリーの観点から「触媒」を用いたエステル合成法が多く研究されています。しかし用いることのできる原料に制限があり、特に立体障害の大きなエステルの触媒的合成法の開発が強く望まれていました。今回本研究グループでは、これまで困難であった原料を用い...
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新日本監査法人、不正会計予測モデルを用いた監査の品質管理を強化
不正会計予測モデルを用いた監査の品質管理の強化について EYのメンバーファームである新日本有限責任監査法人は、2016年7月より、将来の不正会計を予測する仕組みを導入し、会計監査の品質管理の高度化に取り組みます。また、東京大学大学院経済学研究科の首藤昭信准教授と協働し、不正会計予測モデルの精度の向上を図っていきます。 不正会計予測モデルとは、過去に重要な虚偽表示のあった財務諸表の特徴に照らして、将来の重要な虚偽表示や有価証券報告書の訂正が生じる可能性を予測するものです。過去5年分の金融関連各社を除く上場企業の財務諸表を中心とする企業情報に基づき、機械学習の技術を用いてモデル...
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糖尿病性腎症の新規治療標的同定 −血液凝固の関与− 【概要】 東北大学大学院薬学研究科の高橋信行准教授、佐藤博教授、大学院医学系研究科の伊藤貞嘉教授、大江佑治研究員らの研究グループは血液凝固による糖尿病性腎症の増悪機序を明らかにし、新しい治療標的を同定しました。 糖尿病性腎症(注1)患者の血液凝固が亢進していることは広く知られていますが、その病的意義については十分に解明されていませんでした。本研究は、血液凝固(注2)の中枢を担う第X因子とその標的受容体であるプロテアーゼ活性化受容体2(注3)の役割に着目し、その阻害が糖尿病性腎症の進行を抑制することをモデルマウスの解析により明...
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理研、IUPACが113番の新元素名案「ニホニウム」と記号案「Nh」を公表
113番元素の元素名案「nihonium(ニホニウム)」、元素記号案「Nh」のパブリックレビュー開始 理研仁科加速器研究センター超重元素研究グループの森田浩介グループディレクター(九州大学大学院理学研究院教授)を中心とする研究グループ(森田グループ)※が、国際純正・応用化学連合(IUPAC)へ3月18日に提出した113番元素の元素名案および元素記号案について、本日、IUPACによるパブリックレビューが開始されました。元素名案は「nihonium(ニホニウム)」、元素記号案は「Nh」を提案しました。 森田グループは、理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」の重イオン線形加速器「RILAC」を用いて、2003年...
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東大、密集した多数の神経細胞の活動を同時に測定する自動画像解析技術を開発
密集した多数の神経細胞の活動を同時に測定する自動画像解析技術を開発 1.発表者: 豊島 有(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 助教) 飯野 雄一(東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆立体画像中に密に存在する細胞を見落としなく高精度に検出する新しい手法を考案した。 ◆この手法を応用することで、立体動画中のすべての神経細胞の活動を自動的に測定できるようになった。 ◆神経科学に限らず、見落としのない細胞検出や追跡が必要な生命科学の研究全般が促進されることが期待される。 3.発表概要: 神経細胞は脳の中で互いに結合して信号をやり...
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動物の行動が性的成熟期に変化する仕組みを解明 九州大学大学院理学研究院の藤原学助教、石原健教授らの研究グループは、神経系のモデル生物である線虫を用いて動物の行動が性的成熟期に変化する仕組みを明らかにしました。 多くの動物は成長段階に応じて行動パターンを変化させることが知られていますが、そのような行動変化の制御機構はほとんど分かっていません。研究グループは今回、こどもの線虫と大人になった線虫では匂いの好みに違いがあることを明らかにしました。線虫は卵からふ化後、大人になるまでの間に生殖細胞が増殖して性的な成熟が起こります。生殖細胞の増殖を人為的に止めて生殖細胞を持たない大人の...
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舌下免疫療法の仕組みを解明 −口腔(こうくう)樹状細胞の関与を発見、アレルギー治療への応用に期待− 【概要】 日本学術振興会特別研究員(PD)の田中志典(たなか ゆきのり)博士と東北大学大学院歯学研究科口腔分子制御学分野の菅原俊二(すがわら しゅんじ)教授らのグループは、花粉症などアレルギー疾患の根本的な治療法として注目されている舌下免疫療法の仕組みを明らかにしました。 舌下免疫療法は舌の下の粘膜からアレルギーの原因物質(抗原)を吸収させ症状の改善を図るアレルギー治療法ですが、その詳しい仕組みは分かっていませんでした。本研究では、口の中の粘膜に存在する抗原提示細胞の一種である樹...
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ユニ・チャーム、母親のリラックスが抱っこした低月齢の赤ちゃんに同調することを実証
5月5日の「こどもの日」に先駆け、名古屋大学大学院と共同で、母子の相互作用を検証 母親のリラックスが抱っこした低月齢(※1)の赤ちゃんに同調することを実証 〜第34回日本生理心理学会大会(2016年5月14日〜15日)にて発表〜 ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原豪久)は、心拍の計測と快適感・幸福感についてのアンケート調査に基づき、赤ちゃんを抱っこした姿勢における母子の相互作用について、名古屋大学大学院環境学研究科の大平英樹教授と共同で、検証しました。この検証結果を、2016年5月14日〜15日の第34回日本生理心理学会大会にて発表します。 *参考画像は添...
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東北大、永久スピンらせん状態と逆永久スピンらせん状態間の電気的制御に成功
永久スピンらせん状態と逆永久スピンらせん状態間の電気的制御に成功 〜次世代省電力・高速演算スピンデバイスの実現へ期待〜 【概要】 国立大学法人東北大学大学院工学研究科 吉住 孝平博士前期課程学生(現 トヨタ株式会社)、好田 誠准教授、新田 淳作教授らの研究グループは、半導体量子井戸の精密な構造設計により、スピン演算素子に必要な永久スピンらせん状態(※1)と逆永久スピンらせん状態(※2)間の電界制御に成功しました。これら二種類の永久スピンらせん状態間を電界制御することにより、半導体中の電子スピンの情報を長時間・長距離保持することが可能となり、かつ正確に情報伝達することが可能とな...
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東大、生きた生物の神経細胞が伸長する方向を光で誘導など研究成果を発表
生きた生物の神経細胞が伸長する方向を光で誘導する 1. 発表者: 遠藤 瑞己(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 博士課程学生) 上口 裕之(理化学研究所脳科学総合研究センター チームリーダー) 飯野 雄一(東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 教授) 小澤 岳昌(東京大学大学院理学系研究科化学専攻 教授) 2. 発表のポイント: ◆神経細胞の軸索誘導(注1)を担うタンパク質DCC(注2)の活性を、光照射により分単位で可逆的に操作する手法を開発しました。 ◆光応答性DCCを線虫に導入することで、世界に先駆けて生きた個体内での神経軸索伸長方向の光照射による人為的制御を可...
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褐色脂肪細胞の機能制御機構を解明 −新たなシグナル伝達経路による褐色脂肪細胞成熟化の制御− 1.発表者: 一條秀憲(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 教授) 服部一輝(東京大学大学院薬学系研究科 薬科学専攻 助教) 2.発表のポイント: ◆褐色脂肪細胞はエネルギーを消費する能力を持つが、その分化過程におけるシグナル伝達因子の挙動に関してはほとんど明らかになっていなかった。 ◆PKA−ASK1−p38というシグナル伝達機構が活性化することが、褐色脂肪細胞の熱産生機能に重要であることを見出した。 ◆本研究により明らかにしたシグナル経路を人為的に操作することによって、褐色脂肪細胞の...
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日本発の最強コンピュータ囲碁ソフト開発 『DeepZenGoプロジェクト』に関するお知らせ 株式会社ドワンゴ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:荒木隆司)は、3月1日(火)、公益財団法人日本棋院(東京都千代田区、理事長:和田紀夫)の協力のもと、日本最強のコンピュータ囲碁ソフト『Zen』の開発者・尾島陽児氏と加藤英樹氏を中心とした『DeepZenGoプロジェクト』の発足を発表し、新たに設置した開発環境のもと、世界トップレベルの囲碁ソフトの開発に着手しました。 一方、先日行われたアルファ碁 対 イ・セドル九段の対局では、アルファ碁が勝ち越しを決め、さらなる進化と圧倒的な存在感を示しました。DeepZenGoプロジ...
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岐阜大学発学生プロジェクト 大学地下水を使ったお茶「やさ茶」3月15日発売 国立大学法人岐阜大学(所在地:岐阜県岐阜市柳戸学長:森脇久隆)は、学生グループ主体で開発したペットボトル飲料「やさ茶」を岐阜大学生協や連携企業の白川園本舗(岐阜県白川町)などにて2016年3月15日(火)より試験発売を開始いたします。「やさ茶」は、大学内から採取した地下水と白川町の宇津尾茶生産組合農家が丹精込めて育てた白川番茶を用いたペットボトル飲料です。 ■岐阜大学の地下水を使用したやさしいお茶「やさ茶」 「やさ茶」の水は岐阜大学内の深井戸から採取した地下水を使用しており、茶葉は宇津尾茶生産組合農...
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東大、ビッグデータを活用して界面構造の決定スピードを100倍以上の高速化に成功
ビッグデータを活用して界面構造の決定スピードを100倍以上高速化! −触媒や電池の開発を加速− 1.発表者: 溝口 照康(東京大学生産技術研究所 准教授) 清原 慎(東京大学大学院工学研究科 大学院生) 小田 尋美(東京大学大学院工学研究科 大学院生) 津田 宏治(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授) 2.発表のポイント: ◆資源探索の分野で用いられているビッグデータ(注1)活用技術を物質科学に利用し、物質の性質に決定的な役割を果たす界面(注2)の構造を高速に決定することに成功しました。 ◆物質の界面の構造を決定するにはこれまで数千〜数万回の構造緩和計算(注3)が必...
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ペプチドリームとJAXA、「きぼう」の高品質タンパク質結晶生成実験実施の受託契約を締結
国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟を利用した 高品質タンパク質結晶生成実験の有償利用契約の締結について ペプチドリーム株式会社(代表取締役社長 窪田 規一、本社:東京都目黒区、東証第一部)、以下「ペプチドリーム」)および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長 奥村直樹、以下「JAXA」)は、国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟を利用した高品質タンパク質結晶生成実験を包括的に実施する受託契約(以下、「本契約」という。)を締結しましたので、お知らせいたします。 記 1.契約の内容 本契約は、ペプチドリームが保有する複数の創薬ターゲットを対象に、JAXAが試料...
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千葉大など、変動する光環境から身を守る植物のメカニズムを解明
変動する光環境から身を守る植物のメカニズムを解明 〜植物の生産性を向上させる技術開発に貢献〜 ■ポイント ・直射日光による強光や曇天による弱光など野外の光強度は不安定だが、「変動する光環境ストレス」に対する植物の光合成応答のメカニズムは解明されていない。 ・光合成の電子伝達に関わる2つのサイクリック経路が、変動する光環境での光合成応答に重要な役割を果たすことを明らかにした。 ・野外の変動光環境に対する光合成の調節メカニズムを解明して、植物の生産性向上の技術開発に貢献する。 JST戦略的創造研究推進事業において、千葉大学 環境健康フィールド科学センターの矢守 航 助教らは、光合...
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環境細菌から進化する共生細菌 −日本列島の野外昆虫集団でとらえた共生進化過程− ■ポイント ・日本本土と南西諸島の害虫チャバネアオカメムシ集団では腸内共生細菌が異なることを発見 ・南西諸島には培養可能な共生細菌や潜在的に共生能力をもつ環境細菌が存在 ・共生の起源と進化の理解や、害虫の環境適応機構の理解とその制御への貢献の可能性 ■概要 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 田村 具博】 深津 武馬 首席研究員(兼)生物共生進化機構研究グループ 研究グループ長、細川 貴弘 元産総研特別研究員(現 九...
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酵素を超えるシアル酸類の簡便・迅速合成法を開発 1.発表者:金井求(東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻 教授) 清水洋平(東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻 助教) 魏暁峰(東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻 博士課程3年) 2.発表のポイント: ◆ウイルスの感染やがんの転移に重要な働きを果たしているシアル酸と呼ばれる高次糖を簡便かつ多様に合成する新たな技術の開発に成功した。 ◆本研究成果により、入手容易な糖の直接変換反応を鍵としたシアル酸類の迅速な合成・供給を実現させた。 ◆シアル酸はさまざまな生物学的事象に関わっている重要...
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九大と糸島市など、「健康」「医療」「介護」事業の連携協力に関する3者協定を締結
糸島市・九州大学・住友理工 「健康」「医療」「介護」事業の連携協力に関する3者協定について 【要旨】 糸島市、国立大学法人九州大学、住友理工株式会社は、地域包括ケアシステムをはじめとする「健康」「医療」「介護」に関する地域福祉の向上、研究教育活動の推進、技術開発による新産業の創出などを目的として、3者間による協定を締結します。 すでに超高齢社会となった日本において、産官学の協働により、高齢者が地域で生き生きと暮らせるまちづくりを目指します。 ※地域包括ケアシステム…可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるように構築された地域の包括的な...
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プラズマの突発現象メカニズムを解明 −突発的発生の予言と核融合プラズマの制御へ− <概要> 九州大学応用力学研究所の伊藤早苗教授の研究グループは、核融合科学研究所(岐阜県土岐市)の井戸毅准教授の研究グループと共同で、核融合科学究所の大型ヘリカル装置(※1)で発見された、閉じ込められたプラズマの中で発生する突発的な揺らぎの発生の機構を解明しました。これにより、理論、シミュレーション、実験の研究を統合し、この突発的な発生の予言を可能にしました。予言が可能になると、核融合炉の安定した発電や炉内機器の寿命の延長に繋がります。 突発的な揺らぎの発生は、核融合プラズマだけでなく、宇宙に...
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日経リサーチ、職場のストレスチェック「日経リサーチPRAS」の商品構成を3タイプで提供
職場のストレスチェック「日経リサーチ PRAS(ピーラス)」 “ストレスチェック法”に完全対応の新ラインナップを提供開始 株式会社日経リサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中村良)は2015年12月1日より、職場のストレスチェック「日経リサーチPRAS」の商品構成を拡充し、「PRAS premium」、「PRAS standard」、「PRAS 57」の3タイプでの提供を開始いたしました。 労働安全衛生法の改正により、2015年12月1日から従業員50人以上の事業場でのストレスチェックが義務化されました。法律は今年12月から1年(2016年11月末まで)の間に、従業員にストレスチェックを実施するよう義務付けて...
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東北大、一酸化窒素(NO)のマーカーである硝酸センサー「スヌーピー」法を開発
根粒菌タンパク質を創薬に応用 ―農学と生命科学が融合して生まれた硝酸センサー「スヌーピー」― 【概要】 東北大学大学院農学系研究科分子酵素学分野の内田隆史教授、日高將文助教、後藤愛那院生らは、これまで不可能であった動物細胞内の一酸化窒素(NO)のマーカーである硝酸・亜硝酸イオンをイメージングできる「スヌーピー(sNOOOpy)(*1)」法を開発しました。豆と共生している根粒菌のシステムを利用した方法なので、漫画「ピーナッツ(豆)」から生まれたビーグル犬キャラクターにちなんでスヌーピー法と命名されました。 血管を拡張させる働きのあるNOは、心臓発作などの循環器疾患、ED、糖尿病、脳疾患など多く...
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ダイキン、大阪・淀川製作所内に技術開発拠点「TIC」を開設し業務開始
技術開発のコア拠点として新たな価値創造をめざす 技術開発拠点「テクノロジー・イノベーションセンター」を開設 ※参考画像は添付の関連資料を参照 ダイキン工業株式会社は、グローバルに広がる当社グループの技術開発のコア拠点として「テクノロジー・イノベーションセンター(以下TIC)」を当社淀川製作所(大阪府摂津市)内に開設しました。2015年11月25日から業務を開始します。 TICでは、国内3拠点(堺・滋賀・淀川製作所)に分散していた技術者を集約し、約700名体制で技術開発を推進します。当社が世界各地で展開する技術開発の中心と位置づけており、グローバルでの産・官・学連携を積極的に進め、...
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ジャックス、東京都民銀行と「教育カードローン」の保証業務で提携
ジャックス、東京都民銀行と教育カードローンの保証業務で提携 株式会社ジャックス(本部:東京都渋谷区、代表取締役社長:板垣 康義「以下、ジャックス」)は、株式会社東京都民銀行(本店:東京都港区、頭取:柿崎 昭裕(◇))と提携し、同行の新商品「教育カードローン(インターネット支店専用商品)」の保証業務を、11月24日(火)より開始します。 ◇社長名の正式表記は添付の関連資料を参照 この度、ジャックスが保証業務の取扱いを開始する「教育カードローン」はお子さまの学生生活で必要とする教育関連資金について、在学期間中はご融資限度額の範囲内で繰り返しご利用いただけるカードローン型の教...
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京大など、植物の体内時計が日の長さと温度の情報を異なる組織で処理していることを発見
植物の体内時計が日の長さと温度の情報を 異なる組織で処理していることを発見 <ポイント> ・植物の体内時計は組織を単位として半ば独立に生理応答を制御していることを示した。 ・植物の温度情報の処理における、表皮の体内時計の重要性を初めて示した。 ・植物組織の体内時計機能は、植物の精密な成長調節法開発のターゲットとして期待。 JST戦略的創造研究推進事業において、京都大学の遠藤 求 准教授らは、植物の体内時計の働きを組織レベルで阻害する手法を用いて、各組織における体内時計の生理的意義を明らかにすることに成功しました。 本研究グループの先行研究から、動物のような体内時計(注1)の機...
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日立とクラリオンなど、歩行者の行動変化を予測し衝突を防止する基本技術を開発
一般道での自動運転実用化に向け、 歩行者の行動変化を予測し衝突を防止する基本技術を開発 株式会社日立製作所(執行役社長兼 COO:東原 敏昭)、日立オートモティブシステムズ株式会社(執行役社長兼 COO:関 秀明)、クラリオン株式会社(取締役社長兼 COO:川本 英利)は、歩行者などの行動変化を予測し、リアルタイムで最適な速度パターンを高速演算することで、安全かつ実用的な速度で衝突を防止する基本技術を開発し、その有効性を実験車にて確認しました。今後、検証を重ねることで技術開発を加速し、自動運転の実用化に貢献していきます。 交通事故の削減、渋滞の解消・緩和、高齢者の移動支援等の社会的課...
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日本製紙クレシア、超強力消臭シート採用の大人用紙おむつ「肌ケア アクティ」を発売
世界初となる「機能性セルロースナノファイバー」の実用化商品 肌へのやさしさを考えた 大人用紙おむつの新ブランド『肌ケア アクティ』新登場 日本製紙グループの日本製紙クレシア株式会社〔住所:東京都千代田区神田駿河台4−6、代表取締役社長:南里泰徳〕は、機能性セルロースナノファイバーを用いた超強力消臭シートを採用した、大人用紙おむつの新商品『肌ケア アクティ』を、10月1日より新発売します。 この超強力消臭シートは、東京大学大学院農学生命科学研究科・磯貝 明教授らが開発した、セルロースナノファイバーの製造技術を基に、日本製紙株式会社〔住所:東京都千代田区神田駿河台4−6、代表取...
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鹿島、「組立式蛇カゴ魚道」を開発し鹿児島県高尾野川でアユの遡上効果を確認
“皆ですぐできる”日本初の『組立式蛇カゴ魚道』を開発 高尾野川でアユの遡上効果を確認、実用化しました 鹿島(社長:押味至一)は、このたび「蛇カゴ(※)」を用いた、人力によって組立て可能な簡易型の魚道を開発しました(特許出願済)。この魚道を鹿児島県高尾野川のコンクリート製の堰(せき)に設置したところ、アユの遡上が観測され、魚道として機能することが確認されました。今後、この『組立式蛇カゴ魚道』をアユ以外の生物にも適用させていくことで、水域生物の生育を図るほか、自然の恵みを利用した地域振興や自然と共生した国土づくりに貢献していきます。 *参考画像は添付の関連資料「参考画像1」を...
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東大、神経活動に依存したキネシンのリン酸化による「荷積み」機構の解明
神経活動に依存したキネシンのリン酸化による「荷積み」機構の解明 1.発表者: 一ノ瀬 聡太郎(東京大学大学院医学系研究科分子構造・動態・病態学寄付講座 特任研究員) 小川 覚之(東京大学大学院医学系研究科分子構造・動態・病態学寄付講座 特任助教) 廣川 信隆(東京大学大学院医学系研究科分子構造・動態・病態学寄付講座 特任教授) 2.発表のポイント: ◆KIF3A(注1)は、そのリン酸化(注2)によりN−カドヘリンを「荷積み」することを発見した。 ◆神経活動を抑制するとKIF3Aがリン酸化され、KIF3AがN−カドヘリンを「荷積み」することで、N−カドヘリンのシナプス(注3)への輸送が増加する...
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神経細胞の形態の複雑さを決める新しい因子を発見 −樹状突起の形成を抑制する因子とそのメカニズムを同定− <要旨> 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター神経形態遺伝学研究チームのエイドリアン・ムーア チームリーダー、カグリ・ヤルギン研究員(研究当時)らの国際共同研究グループ(※)は、ショウジョウバエを使い、神経細胞の形態の複雑さを決定する新しい因子「セントロソーミン(Cnn)」とその動作機構を発見しました。 脳や末梢の神経細胞は、樹状突起[1]と呼ばれる枝分かれした細長い突起を伸ばし、周囲の神経細胞とのネットワークを形成しています。樹状突起の分岐の複雑さは神経細胞のタイプに...
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統計数理研とSAS、共同でビッグデータ イノベーション ラボ(BIL)を設立
統計数理研究所とSAS Institute Japanが共同でビッグデータ分析の研究基盤、 ビッグデータ イノベーション ラボ(BIL)を設立 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 統計数理研究所(所在地:東京都立川市、所長:樋口知之)と、SAS Institute Japan株式会社(所在地:東京都港区、マネージング・ディレクター:サム・チョウ(Sam Cho)、以下 SAS)は、企業や公共団体がビッグデータを活用するための実践的研究の場として、ビッグデータ イノベーション ラボ(BIL)を共同で設立します。 多くの企業や公共団体がビッグデータを活用し価値の創出を模索・検討しているなか、実際に活用し成果を出すに至っている組織はい...
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九大、先天性免疫不全症候群(ICF症候群)の原因遺伝子を解明
先天性免疫不全症候群(ICF症候群)の原因遺伝子を発見! −90%以上のICF症候群患者の原因遺伝子特定で早期確定診断が可能に− <概要> 九州大学生体防御医学研究所エピゲノム制御学分野の佐々木裕之所長(副学長・主幹教授)らの研究グループは、同研究所情報生物学分野の須山幹太教授らのグループ、オランダのLeiden大学メディカルセンターのSilvere M.van der Maarel教授らのグループ、およびフランスの Paris Diderot大学のClaire Francastel教授らのグループとの共同研究により、常染色体劣性遺伝病(※1)であるICF症候群の新しい原因遺伝子として、CDCA7とHELLSの2つを発見しました。ICF症候群は抗体を作り出せない先天性の免疫...
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横浜ゴム、東工大と共同研究でバイオマスを原料とした合成ゴムの新技術を開発
横浜ゴム、東京工業大学バイオマスを原料とした合成ゴム(ブタジエンゴム)の新技術開発 横浜ゴム(株)は、国立大学法人東京工業大学との共同研究により、バイオマス(生物資源)であるセルロース(植物繊維の主成分である糖)から直接ブタジエンを合成する触媒の開発に成功した。ブタジエンは自動車タイヤなどの原料となる合成ゴム(ブタジエンゴム)の原料として使用される。現在、ブタジエンは石油精製の副産物として工業的に生産されているが、新技術の開発によって、今後石油への依存度が低減でき、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素削減に貢献できる。 横浜ゴムと東京工業大学は、2012年からバイオマスから...
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武藤工業、東京農工大と共同開発のアーク溶接を用いた金属3Dプリンターを発売
金属3Dプリンタ「Value Arc MA5000−S1」を新発売 〜アーク溶接による新しいコンセプトの金属3Dプリンタ〜 MUTOHホールディングス中核企業である、大判インクジェットプリンタの製造・販売を手掛ける武藤工業株式会社(本社:世田谷区、社長:早川信正、以下:武藤工業)は、国立大学法人東京農工大学(東京都府中市、学長:松永是、以下:東京農工大)大学院工学研究院先端機械システム部門の笹原弘之教授との共同研究により開発された、アーク溶接機と汎用アーク溶接ワイヤを用いた新しいコンセプトの金属3Dプリンタ「Value Arc MA5000−S1」を7月下旬より販売開始いたします。 現在、主流として販売されてお...
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オリコ、沖縄海邦銀行と「教育カードローン・モア」の保証業務で提携
株式会社沖縄海邦銀行と新商品の保証業務で提携 〜教育資金全般にご利用可能な「教育カードローン・モア」を取扱開始〜 オリエントコーポレーション(東京都千代田区、代表取締役社長:齋藤雅之、以下「オリコ」)は、株式会社沖縄海邦銀行(沖縄県那覇市、代表取締役頭取:上地英由)と新商品の保証業務で提携し、7月21日より教育カードローンの取り扱いを開始します。 このたび、オリコが保証業務を開始する「教育カードローン・モア」は、学生生活で必要とする資金を対象とする目的型ローン商品です。ご利用極度額最大500万円、在学期間は元金据置き返済ができるなど、幅広い教育資金ニーズにお応えできる利便性...
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光産業創成大と浜松ホトニクス、高強度短パルスレーザー照射でセラミックス材料表面の多層多結晶化に成功
高強度短パルスレーザー照射により セラミックス材料表面の多層多結晶化に成功 機能性材料開発に期待 光産業創成大学院大学(浜松市西区、学長 加藤義章)、浜松ホトニクス(本社浜松市中区、代表取締役社長晝馬明)らは、セラミック材料のジルコニアに高強度レーザーを照射し、表面から深さ約100マイクロメートル(以下μm、マイクロは100万分の1)の領域に、微細な多結晶粒を多層に形成することに成功しました。本研究成果は、レーザー衝撃圧縮技術を用いたセラミックス系材料の改質技術における新たな発見で、新しい機能性材料の開発につながる可能性があります。 本研究成果は、7月14日(火)付け英国物理...
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TKC、マイナンバー開始に備えデータセンターの設備・セキュリティー体制を強化拡充
クラウドサービスの利用拡大およびマイナンバー制度の開始に備え データセンターの設備・セキュリティー体制を強化拡充 株式会社TKC(本社:栃木県宇都宮市/代表取締役社長:角 一幸)はクラウドサービスの利用拡大や情報セキュリティー上の脅威の高度化など、昨今、ビジネス環境が著しく変化していることを受けて、データセンター(TKCインターネット・サービスセンター:略称TISC)の設備および情報セキュリティー体制の強化・拡充へ取り組みます。 なお、これらの強化拡充に伴う投資額は約1.5億円を見込んでいます。 これにより、中小企業向け「FX2シリーズ」「PXシリーズ」、中堅・大企業向け「FX4クラウド」「TKC...
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名大など、植物の受精卵が分裂する様子を生きたまま観察することに成功
植物の受精卵が分裂する様子を生きたまま観察することに成功 〜植物の驚くべき再生能力が明らかに〜 ■ポイント >植物の受精卵が分裂し成長する様子をリアルタイムで観察することに初めて成功した。 >胚がダメージを受けたときに細胞運命を変えて植物が再生する能力を明らかにした。 >高い再生能力を生み出す仕組みの解明、育種・培養技術の開発への貢献が期待される。 JST戦略的創造研究推進事業において、名古屋大学 WPIトランスフォーマティブ生命分子研究所の東山 哲也 教授と名古屋大学 大学院理学研究科の栗原 大輔 特任助教らは、植物の受精卵が分裂し発生する様子を生きたままリアルタイムで観察(ラ...
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女子栄養大とキリン、栄養・食を通じた健康寿命延伸の実現で産学連携包括協力に関する協定を締結
女子栄養大学とキリン株式会社が産学連携包括協力に関する協定を締結 〜栄養・食を通じた健康寿命延伸の実現のために〜 女子栄養大学および女子栄養大学大学院(学長 香川芳子 以下:女子栄養大学)とキリン株式会社(代表取締役社長 磯崎功典 以下:キリン社)は、「食を通じた健康寿命の延伸(※1)」という共通テーマのもと、食と健康における相互の知見や強みを生かす社会の健康増進に貢献するために、産学連携包括協力に関する協定を締結し、本日調印式を行います。 ※1 健康寿命の延伸…厚生労働省の掲げる国民健康づくり運動「健康日本21(第二次)」の中心課題であり、「健康上の問題で制限されること...
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東北大と広島大など、超強力X線による極微小プラズマ生成を発見
超強力X線による極微小プラズマ生成を発見 X線自由電子レーザーを利用したイメージングに重要なメッセージ 【概要】 東北大学多元物質科学研究所上田潔教授・福澤宏宣助教のグループ、京都大学大学院理学研究科八尾誠教授・永谷清信助教のグループ、広島大学大学院理学研究科和田真一助教、理化学研究所放射光科学総合研究センターXFEL研究開発部門ビームライン研究開発グループ矢橋牧名グループディレクター及び高輝度光科学研究センターXFEL利用研究推進室先端光源利用研究グループ実験技術開発チーム登野健介チームリーダー等による合同研究チームは、原子のクラスター(*1)にX線自由電子レーザー(XFEL)(*2)施設SACLA...
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電池の充電を速くする“中間状態”を解明 1.発表者: 山田淳夫(東京大学 大学院工学系研究科化学システム工学専攻 教授) 西村真一(東京大学 大学院工学系研究科化学システム工学専攻 特任研究員) 2.発表のポイント: ◆これまで本当に存在するかどうか不確かであった、電池の充電を速くする“中間状態”を人工的に作り出すことに成功し、その存在を証明した。 ◆この“中間状態”では、電子が縞状に模様を描き、これを邪魔しないようにイオンが自発的に位置を柔軟に変えることで、双方が素早く移動できる。 ◆“中間状態”の現れやすい材料の開発や充電条件を明らかにすることで、電池の充電時間を格段...
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オリンパス、「消化器内視鏡治療支援システム」など開発し試作機を公開
福島県・国際的先端医療機器開発実証事業費補助金を受け ロボット技術を用いた2つの治療支援機器を開発 オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、福島県の「国際的先端医療機器開発実証事業費補助金(※)」の支援を受け、「多関節軟性手術支援ロボティックシステム」の開発を行い、2つの試作機(非臨床用)を完成させました。 がんなどの治療においては、口や肛門から消化器内視鏡を挿入して病変部を切り取る治療や、腹部に開けた数ヶ所の穴から腹腔鏡と専用器具を挿入して行う手術があります。これらの治療は、開腹しないため術後の痛み軽減や早期回復などの効果が期待でき、広く採用されるようになってきています...
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動物の新しい特徴が進化する仕組みの一端を解明 −ショウジョウバエのcis制御領域の獲得によるwingless発現領域の獲得− <概要> 1.背景 生物が、進化の過程でそれまでになかった性質を獲得する仕組みについては不明な点が多く残されています。近年、ゲノム情報(生物の全遺伝情報)が多く解読され、生物どうしのゲノムを比較できるようになりました。その結果、発生システムの根幹をなす遺伝子は極めて良く保存されていることがわかってきました。一方で、生物は多様な形態や性質を持っています。この不一致は、どのように説明されるべきでしょうか? 1975年、キングとウィルソンは、当時わかり始めたヒトとチンパン...
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TKC、法曹会と提携し「最高裁判所判例解説Web」を8月から提供開始
TKC、法曹会と提携 「最高裁判所判例解説Web」を8月より提供開始 ―総合法律情報サービス「TKCローライブラリー」の強化へ― 株式会社TKC(本社:栃木県宇都宮市/代表取締役社長:角一幸)は、一般財団法人法曹会(事務所:東京都千代田区/会長:竹崎博允(◇)/法曹会)と提携(2015年4月1日)、「最高裁判所判例解説Web」を8月1日より提供開始します。 ◇会長名の正式表記は添付の関連資料を参照 TKCでは、今回の提携を機に、法曹会からサービス提供許諾を受け、裁判年ごとに「調査官解説」として刊行される『最高裁判所判例解説・民事編』『最高裁判所判例解説・刑事編』に加えて、『法曹時報』へ掲載される...
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核融合科学研究所、スーパーコンピュータシステム「プラズマシミュレータ」の性能を向上
「核融合発電」の実現を目指した学術研究に活用する スーパーコンピュータシステム「プラズマシミュレータ」の性能向上 FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX100を採用、 従来システム比8倍以上の総合理論演算性能2.62PFLOPS(*1)を実現 自然科学研究機構 核融合科学研究所(岐阜県土岐市、所長:竹入康彦/以下、本研究所)は、このたび、核融合発電の実現を目指した学術研究に活用するため、スーパーコンピュータシステム「プラズマシミュレータ」を、従来システム比で8倍以上の2.62PFLOPSの演算性能を有するシステムへと更新し、本日6月1日(月)から稼働を開始しました。今回の更新により、核融合プラズマの物理...
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重力に準ずる未知の相互作用の探索 1.発表者: 神谷好郎(東京大学 素粒子物理国際研究センター 助教) 駒宮幸男(東京大学大学院 理学系研究科物理学専攻 教授、東京大学 素粒子物理国際研究センター センター長) Guinyun Kim(Department of Physics,Kyungpook National University Professor,Center for High Energy Physics,Kyungoook National University Director) 2.発表のポイント: ◆(どのような成果を出したのか) 中性子とキセノン原子の散乱角度分布を精密に測定することで、重力に準ずる未知の相互作用(注1)をナノメートル(注2)スケールにおいて探索し、これらの相互作用に対して世界で最も厳しい制限を付けた...
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北大など、リン酸化プルランを用いた多目的接着性人工骨を開発するベンチャー企業を設立
リン酸化プルランを用いた世界初の多目的接着性人工骨 を開発するベンチャー企業設立 (JST 研究成果最適展開支援プログラム(A−STEP)の研究開発成果を事業展開) ■ポイント >骨や歯などの生体硬組織に強固に接着する多糖誘導体リン酸化プルランを主成分とする新しい人工骨の開発に成功し、これを実用化するベンチャー企業を設立した。 >開発した人工骨は、高い接着力、圧縮強度の最適化、生体吸収性・骨置換速度の最適化を実現し、歯科領域以外に外科領域(整形外科や脳外科)への応用も期待できる。 JST(理事長 中村 道治)は産学連携事業の一環として、大学・公的研究機関などの研究成果をもとにした起業のた...
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イネの分蘖(ぶんげつ)形成を促進する遺伝子を発見 1.発表者:平野博之(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 教授) 田中若奈(東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻日本学術振興会特別研究員) 2.発表のポイント ◆単子葉類のモデル植物イネにおいて、腋芽(注1)の形成の初期過程を制御する重要な遺伝子TAB1の機能を明らかにしました。 ◆腋芽形成の過程で、TAB1遺伝子とWOX4遺伝子の発現が入れ替わりながら、メリステム(注2)の幹細胞の維持を制御していることを明らかにしました。 ◆イネの腋芽形成は分蘖(ぶんげつ)(注3)と呼ばれ、個体増殖に相当しますので...
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基礎生物学研究所など、光依存的なペルオキシソームと葉緑体の物理的相互作用を発見
生体内レーザー技術で明らかになった 光依存的なペルオキシソームと葉緑体の物理的相互作用 地球上の多くの生命は、二酸化炭素を吸収し酸素と糖を生成する植物の光合成に大きく依存しています。植物細胞内には、多数の細胞小器官(オルガネラ)が存在し、独自の機能をもちつつもオルガネラ間で協調的に働くことにより、光合成などの様々な生命活動を支えています。ペルオキシソーム(*1)、ミトコンドリア、葉緑体は、光合成に伴う光呼吸(*2)などの代謝経路を支えています。基礎生物学研究所の及川和聡研究員(現:新潟大学 特任助教)および西村幹夫特任教授らは、シロイヌナズナの葉の細胞内で、ペルオキシソーム...
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オリコ、北海道銀行と提携し極度額1,000万円の「教育カードローン」を取り扱い開始
株式会社北海道銀行と保証業務で新商品導入! 〜極度額1,000万円の「教育カードローン」取扱開始〜 オリエントコーポレーション(東京都千代田区、代表取締役社長:齋藤雅之、以下「オリコ」)は、株式会社北海道銀行(北海道札幌市、代表取締役頭取:堰八義博)と保証業務で新規提携し、3月25日より教育カードローンの取り扱いを開始します。このたび、オリコが保証業務を開始する「道銀教育カードローン」は、学生生活で必要とする資金を対象とし、極度額最大1,000万円の教育カードローンです。また、在学期間は元金据置き返済できるなど、幅広い教育資金ニーズにお応えできる利便性が高い商品です。 【取...
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富士通とOKIなど、M2M技術を活用した住宅などのエネルギーマネジメントの実証実験を実施
M2M技術を活用し、住宅・店舗・公共施設のエネルギーマネジメントを実証 27施設、28種類800個以上のデバイスを接続し、クラウド上のアプリケーションから制御を実現 富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已、以下、富士通)、沖電気工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川崎 秀一、以下、OKI)、日本大学理工学部理工学研究所(所在地:東京都千代田区、研究所長:高野 良紀、以下、日本大学)、北陸先端科学技術大学院大学(所在地:石川県能美市、学長:浅野 哲夫、以下、JAIST)は、M2M技術を活用することで、ネットワークに接続した複数のデバイスにより総合的に施設内の...
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東大と北大、二枚貝の化石から先史の日射量を抽出することに成功
二枚貝の化石から先史の日射量を推定 5千年前の日射量をおよそ3時間間隔で明らかに 1.発表者 堀 真子(東京大学大気海洋研究所 海洋化学部門特任研究員) 佐野 有司(東京大学大気海洋研究所 海洋化学部門教授) 石田 章純(東京大学大気海洋研究所 海洋化学部門特任研究員) 高畑 直人(東京大学大気海洋研究所 海洋化学部門助教) 白井 厚太朗(東京大学大気海洋研究所 附属国際沿岸海洋研究センター助教) 渡邊 剛(北海道大学大学院理学研究院 自然史科学部門講師) 2.発表のポイント ◆これまでは、歴史文書のない時代の亜熱帯の日射量の変動は不明であった。 ◆世界で初めて5000...
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TOKAIコミュニケーションズなど、幼稚園・保育園向けクラウド型園児管理システムを発売
「パステルApps(アップス)」販売開始のお知らせ 株式会社TOKAIコミュニケーションズ(代表取締役社長:鴇田勝彦、以下、TOKAIコミュニケーションズ)と株式会社サンロフト(代表取締役社長:松田敏孝、以下、サンロフト)は、幼稚園・保育園向けに共同開発したクラウド型園児管理システム「パステルApps(アップス)」を平成27年2月18日に発売しました。 クラウド型園児管理システム「パステルApps」は、各教育・保育施設において園児や保護者、職員の情報をクラウド上で一元管理し、事務作業の効率化をはかるとともに、保護者とのコミュニケーションを円滑に行うことを目的とするシステムです。名簿管理、メール配信、...
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日本海事協会、シンガポール海事港湾局と海事研究開発分野での連携に関する覚書を締結
シンガポール海事港湾局(MPA:Maritime and Port Authority of Singapore)との海事研究開発分野における連携に関する覚書の締結並びにシンガポール研究開発センターの設立 一般財団法人日本海事協会(ClassNK)(会長:上田 徳(*))は、2月13日にシンガポールにて、シンガポール海事港湾局(MPA:Maritime and Port Authority of Singapore)と、海事研究開発分野における2者の連携に関する覚書を締結しました。また同日、シンガポールに本会の研究開発センターを設立しました。 *会長の正式表記は添付の関連資料を参照 覚書に基づき、本会とMPAは今後5年間に亘り、主に次の四分野における研究開発の推進に連携して取り組ん...
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オリコ、湘南信用金庫と新商品の保証業務で提携しWeb奨学カードローンの取り扱い開始
湘南信用金庫と新商品の保証業務で提携 〜様々な教育資金ニーズにご利用頂けるWeb奨学カードローン取扱開始〜 オリエントコーポレーション(東京都千代田区、代表取締役社長:齋藤雅之、以下「オリコ」)は、湘南信用金庫(神奈川県横須賀市、理事長:石渡卓)との提携保証商品である奨学カードローンの商品内容を改定し、1月15日より保証業務を開始します。 奨学カードローン「さくら」は、最高500万円までご利用が可能であり、在学期間は元金据置が可能な利便性を高めた極度型の奨学ローンです。在学期間中はカードを発券し、学生生活で必要とされる様々な教育資金ニーズにご利用頂ける商品です。 【取扱商品の概...
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日本IBM、筑波大とサービス工学に特化したビッグデータCoEで協業
ビッグデータを活用するための人材育成を支援 筑波大学が設立するサービス工学ビッグデータCoEで協業 日本IBMは、国内におけるビッグデータとビジネス・アナリティクスに関する企業の課題解決とビッグデータ活用に関わる人材育成を目的に、筑波大学が設置するサービス工学に特化したCoE(Center of Excellence in Big Data & Analytics for Service Engineering、以下サービス工学ビッグデータCoE)を支援することを発表します。 筑波大学は、あらゆる面で「開かれた大学」となることを目指し、固定観念に捉われない「柔軟な教育研究組織」と次代の求める「新しい大学の仕組み」を率先して実現することを基本理念とし、我が国における...
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アデランス、東工大と新人工毛髪の研究・開発に関する学術契約を締結
東京工業大学と新人工毛髪の研究・開発に関する学術契約を締結 次世代の人工毛髪研究・開発を支援 株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:根本 信男)は、2014年12月1日、東京工業大学(本部:東京都目黒区、学長:三島 良直)と、新人工毛髪の研究・開発に関する学術契約を締結しました。これまで進めてきた研究開発をさらに進め、次世代の人工毛髪開発に協力して取り組んでいきます。 アデランスは、これまで10年に渡り東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻の鞠谷雄士(=きくたにたけし)教授から、人工毛髪の原料となるナイロンやポリエステルなど高分子素材の...
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慶大、1素子の受信アンテナでのMIMO伝送システムの実験に成功
1素子の受信アンテナでのMIMO伝送システムの実験に成功 −ウェアラブル端末への応用に期待− 慶應義塾大学大学院理工学研究科の矢部達郎(修士課程2年)、土井寿人(修士課程2年)、松岡暉(修士課程1年)および同理工学部電子工学科の眞田幸俊教授らの研究グループは、1素子の受信アンテナでのMIMO伝送を行う実験に成功しました。 従来のMIMO伝送で2〜4素子の受信アンテナが必要なところ、本研究成果により1素子の受信アンテナでほぼ同等の無線通信特性を実現しました。これによりウェアラブル端末などの小型端末においてもMIMO伝送による高速通信が実現可能です。 本研究の成果は、2014年12月1日(月)−4...
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ファンケル、温度とpHの両方に応答するデュアル応答性ナノカプセルを開発
スキンケア化粧品の機能実感を高める新技術 温度とpHの両方に応答する デュアル応答性ナノカプセルを新開発<特許出願中> 第28回IFSCC Congress(於:フランス共和国 パリ)で発表 株式会社ファンケル(本社:横浜市中区、代表取締役社長執行役員:宮島和美)は、総合研究所での基礎研究を通じ、スキンケア化粧品の機能実感を高める技術開発を目指し、特定の2つの条件が揃ったときに物性を変化させるナノカプセルの開発および、その物性をより厳密にコントロールできる技術開発を進めてまいりました。 この度、大阪府立大学大学院 工学研究科を中心とするグループと当社で共同研究を続けた結果、温度やpHに応じて、親水...
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九大と東大など、光の任意の偏光状態を磁性体に書き込み・読み出すことに成功
光の任意の偏光状態を磁性体に書き込み・読み出すことに成功 <概要> 九州大学 大学院理学研究院の佐藤 琢哉 准教授と東京大学 生産技術研究所の志村 努 教授、飯田 隆吾 博士(研究当時大学院生)は、フリードリッヒ・アレクサンダー大学エアランゲン・ニュルンベルグ(ドイツ)の樋口 卓也 博士、チューリッヒ工科大学(スイス)のマンフレッド・フィービッヒ 教授と共同で、光パルス(※1)の任意の偏光状態(※2)を磁性体の磁化振動モード(※3)として転写し、それらを情報媒体として書き込むことに成功しました。また、時間的に遅れて照射された別の光パルスを用いて磁化振動モードを読み取り、元の...
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昆虫が有性生殖と単為生殖を切り替える仕組みを解明 −シロアリ女王、卵の孔を閉じて精子通さず− <概要> 松浦健二 京都大学大学院農学研究科教授と矢代敏久 同特定研究員は、昆虫のメスが卵の表面にある卵門(精子が入るための孔)を閉じることによって有性生殖から単為生殖に繁殖様式を切り替える仕組みを発見しました。今回発見された単為生殖へのスイッチの仕組みは、メスがオスからの干渉を受けることなく単為生殖を行うことができることを意味しており、昆虫の単為生殖の新しい進化経路を示すものです。 本研究成果は、米国科学誌「Proceeding of the National Academy of Sciences USA(PNAS)」のオンライン速報版に...
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東大など、DNA損傷下における細胞周期の新たな制御因子Rad54Bを発見
がん発生の基盤となる仕組みを探る ―DNA損傷下における細胞周期の新たな制御因子― 1.発表者: 安原 崇哲(東京大学大学院医学系研究科 博士課程4年) 鈴木 崇彦(帝京大学 医療技術学部 診療放射線学科 教授) 桂 真理(東京大学アイソトープ総合センター 特任助教) 宮川 清(東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター 放射線分子医学部門 教授) 2.発表のポイント: ◆DNAが損傷した状況では本来、細胞周期(注1)を停止させる仕組みが存在するが、その仕組みを無効にする新たな遺伝子Rad54Bを発見した。 ◆Rad54BがDNA損傷下で細胞周期を進行させ、遺伝情報の異常を伴った細胞の生...
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ネットワンシステムズ、日本とタイを結ぶ遠隔講義システムをビデオ会議システムで実現
ネットワンシステムズ、 政策研究大学院大学の、日本とタイを結ぶ遠隔講義システムを、 高い臨場感で双方向コミュニケーションが可能なビデオ会議システムで実現 〜時間的に制約がある海外の政策担当者へ、質の高い教育サービスが提供可能に。 世界の高等教育における遠隔講義システムのデファクト・スタンダードを目指す〜 ネットワンシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:吉野 孝行、以下 ネットワンシステムズ)は、国立大学法人 政策研究大学院大学(所在地:東京都港区、学長:白石 隆(◇)、以下 政策研究大学院大学)の、日本の同大学とタイ王国のプラジャディポック王研究所...
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NTTドコモとNEC、「OpenStack Neutron」の商用導入に向けた大規模実証実験に成功
クラウド内の仮想サーバ間の通信速度を最大6倍に向上 −「OpenStack Neutron」の商用導入に向けた大規模実証実験に成功− 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と日本電気株式会社(以下、NEC)は、クラウド内の仮想サーバ(※1)間の通信に、オープンソースソフトウェアとパケット通信処理を行うための汎用ハードウェア、NIC(Network Interface Card)を効果的に組み合わせることで、通信速度を従来の最大6倍に向上できることを2014年10月31日(金曜)に実証実験で確認しました。 本実証実験では、クラウド業界で注目度が高い「OpenStack」のネットワーク機能「OpenStack Neutron」のオープンソース実装のみを用いて、100台の...
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関節リウマチの進行を抑えるシグナルの発見 <発表者> 壷阪 義記(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 博士課程4年;当時) 中村 達朗(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 特任助教) 村田 幸久(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 准教授) <発表のポイント> ◆関節リウマチを発症させたマウスを用いて、関節における炎症を抑えて病気の進行を抑える受容体を発見しました。 ◆この受容体を刺激すると関節の炎症を慢性化させるマクロファージの活性を抑えることが分かりました。 ◆関節リウマチは患者が多く、私達にとって非常に身近な病気でありなが...
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雪印メグミルクなど、「ファットスプレッド中に発生する粗大結晶の配向」で研究成果を発表
《12th Euro Fed Lipid Congress》における研究発表 雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区代表取締役社長:中野吉晴)は、コーポレートスローガン「未来は、ミルクの中にある。」に基づき、「おいしさ」と「健康」を追求するための研究を行っております。 これらの研究の一環として、広島大学との共同研究により、ファットスプレッドの保存中の品質変化に関連する新たな知見を見出しました。 この研究成果につきまして、9月14日よりフランスで開催される《12th Euro Fed Lipid Congress》において、下記の通り発表いたします。 記 ◆研究発表概要 演題名「ファットスプレッド中に発生する粗大結...
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カルピス、乳酸菌「プレミアガセリ菌CP2305」が有益な生体機能調節を引き出すことを確認
乳酸菌の新たな可能性 乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株が 腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経に働きかけ、 有益な生体機能調節を引き出すことを確認 ―第11回 国際乳酸菌シンポジウム(9月2日/オランダ)にて発表― カルピス株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:山田藤男)発酵応用研究所は、カルピス社保有の乳酸菌Lactobacillus gasseri CP2305株(以下、「プレミアガセリ菌CP2305」)が、腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経へ働きかけること(脳腸相関(*))で、整腸効果や安眠効果などの有益な生体機能調節(*)作用を発現することを確認しました。 これらは、徳島大学大学院ヘルスバイオサイ...
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北陸先端大、グラフェン膜を使った電子機械スイッチの動作原理検証に成功
わずか炭素2原子層厚のグラフェン膜を使った電子機械スイッチの動作原理検証に成功 −究極の低消費電力エレクトロニクス応用に期待− <ポイント> ●2層グラフェン膜で作製した両持ち梁を、繰り返し機械的に上下させて動作するナノ電子機械システム(NEMS)を世界で初めて開発 ●スイッチング電圧〜1.8Vの低電圧・安定動作を実現。従来の半導体技術を用いたNEMSスイッチに比べて1桁以上の低電圧化を達成 ●スイッチオフ状態での漏れ電流を原理的にゼロにすることが可能。現在のエレクトロニクスで深刻な問題となっている集積回路の待機時消費電力の飛躍的低減と、オートノマス(自立化)ITシステム実現に向けた革新...
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東大、「進行性家族性肝内胆汁うっ滞症」を原因としたかゆみに有効な薬剤を発見
うまれつき肝臓に病気があるこどもたちに光明! 〜「進行性家族性肝内胆汁うっ滞症」を原因としたかゆみに有効な薬剤を世界で初めて発見〜 1.発表者:林 久允(東京大学大学院薬学系研究科 薬学専攻 助教) 2.発表のポイント: ◆うまれつきの肝臓の病気である「進行性家族性肝内胆汁うっ滞症」のかゆみに対する薬剤を世界で初めて発見した ◆上記の病気に限らず、肝臓の病気によるかゆみに対する治療法は現在無く、この薬剤が初めてとなる ◆かゆみは著しい生活の質の低下を引き起こすため、今回の発見は患者、その家族にとって新たな光明となる 3.発表概要: 患者数が極めて少ないまれな疾患(希少疾患)...
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筋ジストロフィーの症状を再現したラットを作製−筋ジストロフィー研究に新たなモデル動物− <発表者> 中村 克行(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 博士課程4年 日本学術振興会特別研究員) 藤井 渉(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用動物科学専攻 助教) 山内 啓太郎(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 准教授) 西原 真杉(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医学専攻 教授) <発表のポイント> ◆遺伝子改変技術CRISPR/Cas法(注1)を用いてジストロフィン遺伝子に変異をもつラットの作製に成功した。 ◆このラットではヒトの筋ジストロフィーに特徴的な筋...
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富士通、車の詳細な走行挙動がわかる商用車プローブデータ・サービスを提供開始
車の詳細な走行挙動がわかる商用車プローブデータ・サービスを提供開始 道路の交通状況分析に活用、情報収集・分析の精度向上を実現 当社は、商用車のデジタルタコグラフ(以下、デジタコ)データを集約した商用車プローブデータ・サービスを自治体・高速道路会社・国道事務所などの全国の道路管理者向けに本日から提供開始します。 本サービスは、トラックなど貨物商用車に搭載したデジタコから1秒間隔で集められた精緻な速度・位置・時刻・3軸加速度(注1)などの情報を元に、商用車の詳細な走行挙動がわかるデータを提供するサービスです。 本サービス活用により、客観性のあるデータに基づいて全国の主要幹線道...
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奈良先端大とCTC、ビッグデータを効率的に処理する情報基盤・計算機環境を強化
ビッグデータを効率的に処理する情報基盤・計算機環境を強化 全学の統合システムでインテリジェント・キャンパス実現 〜遠隔地とのデータバックアップ、被災時のネット環境確保も考慮〜 奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市、学長:小笠原 直毅、以下:奈良先端大)は、平成25年度に情報基盤・計算機環境を強化し、災害時の事業継続も考えたシステム構築のための調達を行い、平成26年度から逐次、新たなシステムの本格運用を始めています。 新たに導入したシステムは次の4つです。 1.全学情報環境システム 2.高度統合情報基盤ネットワークシステム 3.遠隔拠点間データバックアップシステム 4....
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東北大など、無彩色偏光板を用いたペーパーホワイト反射型液晶ディスプレーを開発
無彩色偏光板を用いた ペーパーホワイト反射型液晶ディスプレイを開発 東北大学大学院工学研究科の藤掛英夫教授、石鍋隆宏准教授らの研究グループは、株式会社ポラテクノと日本化薬株式会社と共同で、無彩色の偏光板と、それを用いて高品位な紙のような白色表示を可能とする反射型液晶ディスプレイの開発に成功しました。 太陽光などの自然光を光源として、その反射によって画像を表示する反射型液晶ディスプレイは、バックライトが不要なため、消費電力が少なく、薄く、軽いという特長があり、近年、モバイル機器用ディスプレイとして注目されています。しかし、バックライトを用いる従来の透過型液晶ディスプレイのよ...
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「量子暗号に30年ぶりの新原理」 ―「読まれたら気づく」から「読めない」手法へ― 1.発表のポイント ◆従来の量子暗号(注1)は、不確定性原理(注3)に基づき、通信路(注2)の雑音量を監視することでセキュリティを確保していたのに対し、監視が不要な全く新しい原理に基づく量子暗号方式を提案 ◆特殊な光源は用いず、レーザー光パルス間の干渉効果のみを用いて、雑音耐性を飛躍的に向上し、セキュリティ確保のために費やされる通信量を大幅に削減 ◆既存の光通信技術を基に、物理法則に裏打ちされた強固なセキュリティをさまざまな場面で提供する道を拓く成果 2.発表概要: 量子暗号(注1)は、量子...
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京大、生体内で隣り合う上皮組織の間にコミュニケーション(上皮間相互作用)の存在を発見
体に本来備わっているガン予防のしくみに迫る 高橋淑子 理学研究科教授、吉野剛史 同特定研究員らの研究グループは、奈良先端科学技術大学院大学、大阪大学の研究グループとの共同研究により、生体内で隣り合う上皮組織の間にコミュニケーション(上皮間相互作用)が存在することを発見しました。このコミュニケーションがうまく働かないと上皮組織が壊れやすくなり、ちょっとした刺激やストレスでがん転移が起こりやすくなります。また、これら上皮間相互作用の実体として、フィブロネクチンが鍵を握ることがわかりました。 本研究成果は、「米国科学アカデミー紀要」(Proceedings of the National Academy of Sciences of...
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東大と奈良先端大など、タンパク質を細胞膜に組み込むメカニズムを解明
タンパク質を細胞膜に組み込むメカニズムを解明 −バクテリアから人まで共通した基本的な生命現象の理解− 1.発表者: 熊崎 薫(東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻 博士課程2年) 千葉 志信(京都産業大学総合生命科学部 准教授) 石谷 隆一郎(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 准教授) 塚崎 智也(奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科 准教授・JSTさきがけ研究者) 濡木 理(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ●タンパク質を細胞膜に組み込む「膜組み込みタンパク質YidC」の立体構造を世界で初めて決定しました。 ●バクテ...
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不二製油、信州大連携協力し「信州大学大学院 機能性食品創製学講座」を開設
信州大学との連携講座開設に関するお知らせ 不二製油株式会社(代表取締役社長 清水洋史)は、信州大学と連携協力し、同大大学院に2014年4月から連携講座を開設することになりましたので、お知らせいたします。 記 【講座名称】 信州大学大学院 機能性食品創製学講座 【目的】 信州大学大学院における教育研究の一層の充実と学生の資質の向上を図るとともに、信州大学、不二製油、学生間相互の研究の交流を促進し、学術及び科学技術の発展に寄与することを目的とします。 【講師の派遣】 当社基盤研究所より講師として3名を派遣します。 【講義内容】 ・機能性食品創製学特論I 食用油脂の機能や加工技...
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燃料電池材料の新しい設計方法を実証−高効率・低コスト膜の開発に道− <ポイント> ・燃料電池の水素イオン交換膜の開発自由度を上げるためにポリマーの配向制御を提案していた ・伝導性の向上が見られるものの、既存材料の特性値は上回ってなかった ・今回、既存材料(Nafion)の水素イオン伝導性を5倍も上回ることに成功 ・ポリマー配向制御が水素イオン交換膜の開発に有効であり、今後の高効率化・低コスト化が期待 北陸先端科学技術大学院大学(学長・片山 卓也、石川県能美市)マテリアルサイエンス研究科の長尾 祐樹 准教授と名古屋大学(総長・濱口 道成(*)、愛知県名古屋市)ベンチャービジネスラ...
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日本オラクル、奈良先端大が統合情報処理環境のシステム基盤にオラクル製品を導入
奈良先端科学技術大学院大学 統合情報処理環境のシステム基盤にオラクル製品の導入を決定 〜国内の教育機関で初めて「Oracle Big Data Appliance」を採択、大量の非構造化データの分散処理を行う高性能なHadoop基盤を構築〜 ・日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、執行役社長 最高経営責任者:デレク・エイチ・ウイリアムズ、以下:日本オラクル)は本日、国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市高山町、学長:小笠原 直毅、以下:奈良先端大)が運営する統合情報処理環境のシステム基盤における国際調達入札の結果、オラクルのビッグデータ専用エンジニアド・システム「Oracle Big Data Appliance」をはじめ、最新の...
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細胞の運動法則を発見 −生物と非生物の運動様式の共通点・相違点解明へ− <発表者> 谷本博一(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 博士研究員(現ジャックモノー研究所 博士研究員)) 佐野雅己(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 教授) <発表のポイント> >細胞が自ら生み出す力の空間分布応力場(注1)を解析する新しい手法を導入し、細胞運動の物理的なメカニズムを明らかにした。 >従来の典型的な生物学の研究とは異なり、物理学的な視点から細胞運動を研究した結果、細胞の運動が非生物の運動とは本質的に異なる点を明らかにした。 >細胞運動は癌細胞の転移に代表される多数の疾患に関わ...
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カネカ、還元型コエンザイムQ10による老化遅延などの作用メカニズムを確認
還元型コエンザイムQ10による老化遅延および 加齢性難聴進行抑制効果の作用メカニズムについて 〜サーチュイン遺伝子の発現を介したミトコンドリア機能の活性化によることを確認〜 株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、信州大学大学院医学系研究科疾患予防医科学系加齢生物学講座の樋口京一教授と共同で、還元型コエンザイムQ10(以下、還元型CoQ10)摂取によりみられる老化遅延及び加齢性難聴の進行抑制効果の作用メカニズムが、サーチュイン遺伝子(一般に長寿遺伝子と言われる)の発現を介したミトコンドリア(*)量増加およびその機能の活性化であることを確認しました。この研究成果は、レドック...
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東大、関節リウマチの炎症と骨破壊を強力に促進する新たなT細胞を同定
関節リウマチの発症の鍵となるT細胞を発見 〜免疫反応を抑制するT細胞が関節の炎症と骨破壊を促進するT細胞へ変身〜 1.発表者: 高柳 広(東京大学大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 免疫学講座 免疫学分野 教授) 小松 紀子(東京大学大学院医学系研究科 病因・病理学専攻 免疫学講座 免疫学分野 客員研究員) 2.発表のポイント: ◆関節リウマチの炎症と骨破壊を強力に促進する新たなT細胞を同定しました。 ◆このT細胞が免疫を抑制する制御性T細胞から分化転換することを明らかにしました。 ◆新しく発見された関節リウマチ発症の鍵をにぎるT細胞は、自己免疫疾患の新しい治療法や診断マーカ...
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ノエビアグループ、東大などとシルクワーム(カイコ)による動物実験代替法を開発
〜シルクワーム(カイコ)による動物実験代替法を開発〜 ノエビアグループは、無脊椎動物であるシルクワーム(カイコ)により、化学物質や 製品等の毒性評価が可能であることを見出しました。 日本動物実験代替法学会 第26回大会」(京都)にて発表 ノエビアグループは、東京大学大学院薬学系研究科(関水和久 教授)と株式会社ゲノム創薬研究所との共同研究において、シルクワーム(カイコ)(※1)を用いた動物実験代替法の開発を行っております。 このたび、従来行われてきた、げっ歯類を用いた急性経口毒性試験の代替法として、無脊椎動物であるシルクワームを用いた試験法を開発し、化学物質や製品の毒性評価が...
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東大、ダウン症の脳で神経細胞が少なくなる仕組みをマウスで発見
ダウン症の脳で神経細胞が少なくなる仕組みをマウスで発見 <発表者> 倉林伸博(東京大学 大学院理学系研究科附属遺伝子実験施設 助教) 眞田佳門(東京大学 大学院理学系研究科附属遺伝子実験施設 准教授) <発表のポイント> >ダウン症において、神経細胞数が少なくなる仕組みをマウスで発見した。 >21番染色体上の2つの遺伝子が神経幹細胞の働きを鈍化させ、神経幹細胞から神経細胞が誕生しにくくなることを世界で初めて発見した。 >ダウン症において脳発生異常が発症する仕組みの理解に寄与し、将来の治療戦略の確立のための重要な指針として期待できる。 <発表概要> ダウン症は、およそ80...
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基礎生物学研究所など、メダカにオスの二次性徴が発現するメカニズムを解明
メダカにオスの二次性徴が発現するメカニズムを解明 男性ホルモン(アンドロゲン)は、生殖器官およびその附属器官にオス特有の形質発現(二次性徴)を誘導します。これらの形質は、オスが交配相手を得るために必要な形質です。しかし、アンドロゲンにより、どのような遺伝子が二次性徴発現に関わっているのか、そのメカニズムの詳細はよくわかっていませんでした。今回、岡崎統合バイオサイエンスセンター・基礎生物学研究所・分子環境生物学研究部門/総合研究大学院大学の荻野由紀子助教と井口泰泉教授の研究グループは、東京工業大学、和歌山県立医科大学、フロリダ大学、国立環境研究所との共同研究により、メダカの...
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バイエル薬品と参天製薬、網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫の適応追加承認を取得
眼科用VEGF阻害剤「アイリーア」、 網膜中心静脈閉塞症(CRVO)に伴う黄斑浮腫の適応追加承認を取得 大阪、2013年11月22日−バイエル薬品株式会社(本社:大阪市、以下バイエル薬品)と参天製薬株式会社(本社:大阪市、以下参天製薬)は本日、眼科用VEGF(*)阻害剤「アイリーア(R)硝子体内注射液40mg/mL」「アイリーア(R)硝子体内注射用キット40mg/mL」[一般名:アフリベルセプト(遺伝子組換え)、以下アイリーア]について、バイエル薬品が申請していた網膜中心静脈閉塞症(CRVO:central retinal vein occlusion)に伴う黄斑浮腫の適応追加承認を取得したことを発表しました。アイリーアは、「中心窩下脈絡膜新生血管...
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肺の機能維持に寄与する転写因子の同定 ―遺伝子発現システムの破綻による肺胞蛋白症の発症― 【概要】 東北大学大学院医学系研究科 細胞生物学講座生物化学分野の五十嵐和彦教授と内科病態学講座呼吸器病態学分野の貫和敏博名誉教授の共同グループは、肺の恒常性維持に必須の遺伝子発現システムを発見し、その異常が肺胞蛋白症の発症に関わることを見いだしました。 人を含む多くの生物において、肺から空気中の酸素を取り込む機能を支えているのが、肺に存在する肺胞サーファクタントという物質です。しかし、この肺胞サーファクタントが過剰に溜まると、呼吸困難などを症状とする肺胞蛋白症という病気になります。研...
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KCCSグループなど、研究・教育分野での電子学術書活用めざし実証実験を開始
東京大学附属図書館・KCCSグループが研究・教育分野における電子学術書利用の先進モデルを開発〜KCCSグループの提供する「BookLooper」を活用し実証実験を開始〜 東京大学附属図書館(所在:東京都文京区 館長 古田 元夫)・京セラコミュニケーションシステム株式会社(本社:京都市伏見区 代表取締役社長 佐々木 節夫、以下KCCS)・京セラ丸善システムインテグレーション株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長 辻上 友祥(◇))は、研究・教育分野における電子学術書活用を目指し、2013年10月より実証実験を開始することを発表いたします。 ◇社長名の正式表記は、添付の関連資料を参照 東京大学が...
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電通総研が「就職活動振り返り調査」を実施 −就職活動は、企業ブランドを体験する場となることが浮き彫りに− 電通総研は、企業向けブランドコンサルティングの強化を図るため、2014年度の内定者(内々定者)の大学4年生および大学院2年生を対象に、就職活動が企業やブランドに及ぼす影響について把握するための調査を行いました。 就職活動を行う学生(短大生・大学院生は除く)は約42万人(※1)存在しており、1人当たりの受験企業数は平均約51社(※2)に上ります。8月30日〜9月1日の期間で実施したこの「就職活動振り返り調査」では、就職活動中に受けた企業の印象や経験によって、当該企業やそ...
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北陸先端大、魚類の保護色細胞からヒントを得た生体ディスプレーを開発
魚類の保護色細胞からヒントを得た生体ディスプレイを開発 −ナノテクノロジーの分子システム構築技術の強力なツールへ期待− 〔ポイント〕 >タンパク質で駆動する光学デバイス(ディスプレイ)が作成可能な事を世界ではじめて実証 >鋳型の基板に構成成分(タンパク質分子)を順次加えるだけで分子デバイスを構築 >タンパク質の応用利用の新展開 >ナノテクノロジーの分子システム構築の新しいツールとして期待 北陸先端科学技術大学院大学(学長 片山 卓也、石川県能美市)マテリアルサイエンス研究科の平塚 祐一(ひらつか ゆういち)准教授と青山 晋(あおやま すすむ)日本学術振興会特別研究員らは...
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東北大など、新しい熱処理プロセスによる結晶粒の異常成長現象を発見
新しい熱処理プロセスによる結晶粒の異常成長現象を発見 −形状記憶合金の大型部材への適用が可能に 東北大学大学院工学研究科金属フロンティア工学専攻の大森俊洋助教、貝沼亮介教授らの研究グループは、新しい熱処理プロセスによる結晶粒の異常成長現象を見出しました。 銅系形状記憶合金を用い、900℃以下の温度域で冷却・加熱のサイクル熱処理を行うことにより、数センチメートルの結晶粒を得ることに成功しました。これにより、数センチメートルの断面サイズ(例えば、棒材では直径)を有する部材として銅系形状記憶合金を利用することが可能になり、工業製品などへの応用が期待できます。 本研究の成果はJST ...
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NECソフトなど、新規蛍光タンパク質を組み込んだ「光る花」の開発に成功
■光る花の研究開発に成功 ※参考写真は添付の関連資料を参照 NECソフト株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員社長:古道 義成、以下NECソフト)、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市、理事長:堀江武)花き研究所、株式会社インプランタイノベーションズ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:高根健一(◇))、国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市、学長:小笠原直毅)は、共同研究により、新規蛍光タンパク質を組み込んだ光るトレニア(Torenia fournieri、写真)の開発に成功いたしました。 ◇取締役名の正式表記は添付の関連資料を参照 花き市場に...
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光で匂いを感じる昆虫をつくりだす! ‘フェロモン’を高感度で認識する脳のなぞを解明 1.発表者: 神崎亮平(東京大学先端科学技術研究センター・教授) 田渕理史(東京大学大学院工学研究科先端学際工学専攻・大学院生、当時) 櫻井健志(東京大学先端科学技術研究センター・特任助教) 2.発表のポイント: ◆オスのカイコガは、性フェロモンの刺激が微弱なときは、時間的に異なる刺激を脳内で統合することで性フェロモンへの感度を向上させ、メスを探すフェロモン源探索行動を起こすことを発見した。 ◆光で性フェロモンを感じる遺伝子組換えカイコガを作出し、光によってあたかもフェロモン刺激を与えたか...
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日産自動車、自動運転の取り組みを発表 ・日産自動車は、2020年までに革新的な自動運転技術を複数車種に搭載する予定です。 ・この計画に沿って、現在、初の自動運転車開発専用のテストコースを日本で建設中です。 ・2020年以降、2回のモデルチェンジの中で、幅広いモデルラインナップに同技術を搭載することを目標としています。 ・日産はマサチューセッツ工科大学(MIT)、スタンフォード大学、カーネギーメロン大学、オックスフォード大学、東京大学など(*)のトップレベルの大学と共同で研究を実施しています。また、その他にも世界有数の研究機関や新興企業などとの共同研究の拡大も目指しています。 ...
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グロービス・キャピタル・パートナーズ、「SmartNews」運営のゴクロの第三者割当増資引き受け
グロービス・キャピタル・パートナーズ、ゴクロの第三者割当増資を引き受け 「SmartNews」の国内外での事業拡大を支援 株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ(本社:東京都千代田区、代表パートナー:堀 義人、以下GCP)は、このたび、スマートフォン向けニュースアプリ「SmartNews(スマートニュース)」を開発、運営する株式会社ゴクロ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:浜本 階生)の第三者割当増資を引き受けました。増資額は4億2000万円、増資後のゴクロの資本金は4億8000万円(資本準備金を含む)となりました。 今回の増資によって、ゴクロは人材の獲得を加速します。優れたエンジニアおよびデー...
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東大、人からイヌにうつるあくびには飼い主とイヌの絆が重要であることを証明
人からイヌにうつるあくびには飼い主とイヌの絆が重要であることを証明 1.発表者: テレサ ロメロ(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 特任研究員) 今野 晃嗣(京都大学野生動物研究センター・日本学術振興会特別研究員PD) 長谷川 壽一(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 教授) 2.発表のポイント: ◆見知らぬ人のあくびよりも飼い主のあくびの方がイヌに伝染しやすいことを明らかにしました。 ◆イヌの心拍を計測することにより、イヌにおける伝染性のあくびが不安やストレスではなく飼い主とイヌの絆や共感によって大きく影響されることを初めて明らかにしました。 ◆人間社会で活...
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高脂血症治療薬の新作用発見 高脂血症の代表的治療薬であるスタチン(注1)は、心筋梗塞など心血管病の治療や予防に有効であり、世界中で約3000万人の人が服用しています。近年、スタチンがコレステロールを低下させる作用以外にも心血管病の予防効果を有することが明らかとなり、「多面的作用」として注目されています。このたび、東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野の下川宏明教授のグループは、その分子機序としてSmall GTP−Binding Protein Dissociation Stimulator(SmgGDS(注2),スマッグジーディーエス)という分子が中心的な役割を果たしていることを世界に先駆けて発見しました。この研究成果は、SmgGDSを増加...
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ヤクルト、乳酸菌「L.カゼイ・シロタ株」の継続摂取が乳がん発症リスクを低減
乳酸菌「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」の継続摂取が乳がん発症リスクを低減 〜週4回以上の摂取で乳がん発症リスクが35%低減〜 株式会社ヤクルト本社(社長 根岸 孝成)では、乳酸菌摂取と乳がん発症との関連を検討する目的で実施された疫学研究の結果、子どもの頃も含めた過去の食習慣で乳酸菌「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」(以下、L.カゼイ・シロタ株)を習慣的に取り入れていた人に、乳がん発症リスクの低減効果が認められましたので、お知らせします。 これまでに行われてきた乳がんの予防に関する研究では,子どもの頃も含めた過去の食習慣との関連を調べたものは数例しかありません。今回の結...
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東北大など、腎臓病の進展メカニズムの一端と病態の可逆性を発見
腎臓病進展の原因細胞を同定 〜慢性腎臓病の治療法開発に光〜 東北大学大学院医学系研究科医化学分野の山本雅之教授と同分野の相馬友和博士らの研究グループは、腎臓病の進展のメカニズムの一端およびその病態の可逆性を発見しました。 研究チームはこれまでに、造血に重要な役割を果たす腎エリスロポエチン産生細胞を同定し、同細胞が腎臓病で性質を変化させ腎臓病進展の原因である腎線維化に寄与するようになることを明らかにしてきました。しかし、その細胞がどの程度、腎疾患進展に関与しているのか、また、可逆的な改善が可能かということが明らかでありませんでした。 本研究グループは、遺伝子改変動物を用いた...
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大動脈硬化に伴う原因不明脳梗塞の機序を解明 逆行性の大動脈血流(中心血流)が関与 東北大学大学院医学系研究科中心血圧研究寄附講座 橋本潤一郎准教授と、腎・高血圧・内分泌学分野 伊藤貞嘉教授は、これまで原因不明とされてきた大動脈の硬化に伴う脳梗塞の発症メカニズムを新たに解明しました。 高血圧は脳卒中の主要な危険因子として知られています。このたび橋本准教授らは、高血圧患者を対象に胸部下行大動脈の血流を測定し、心臓拡張期に大動脈内で逆行性(頭側方向)の血流が存在していること、さらに大動脈の硬化が進むにしたがってこの逆流が増加することを初めて発見しました。この大動脈逆流の存在は、...
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東北大、急速眼球運動時の後頭葉視覚中枢の抑制メカニズムを解明
なぜ目を動かしても視覚イメージはぶれないのか 〜急速眼球運動時の後頭葉視覚中枢の抑制メカニズムの解明〜 【概要】 東北大学大学院医学系研究科の植松貢講師、ウエイン州立大学ミシガン小児病院小児神経科の浅野英司准教授らの日米共同研究グループは、急速眼球運動時の後頭葉視覚中枢において、神経細胞活動の抑制と興奮が短時間に目まぐるしく起きて視覚を安定化させていることを、ヒトの頭蓋内脳波を用いた解析にて初めて明らかにしました。本研究により、目を急速に動かしても視覚イメージがぶれずに連続した映像として認識できるメカニズムが解明されました。本研究成果は、Neuroimage(電子版)で間もなく公開されま...
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グリア細胞が脳傷害から神経を守るカルシウム機構の解明 1.発表者: 飯野 正光(東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学分野 教授) 金丸 和典(東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学分野 助教) 久保田 淳(東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学分野 特任研究員) 関谷 敬(東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学分野 助教) 廣瀬 謙造(東京大学大学院医学系研究科 神経生物学分野 教授) 大久保 洋平(東京大学大学院医学系研究科 細胞分子薬理学分野 講師) 2.発表のポイント: ◆グリア細胞の中で起こるカルシウム濃度上昇がタンパク質合成のスイッチとなり、...
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グラフェンのナノパターン成長技術を確立 〜シリコンとグラフェンが融合した多機能集積回路へ道〜 <概要> 東北大学電気通信研究所(宮城県仙台市、以下東北大通研)の吹留博一准教授らは、東北大学大学院工学研究科、及び(公財)高輝度光科学研究センター(兵庫県佐用郡佐用町、以下JASRI)と共同で、次世代材料として有望視されているグラフェンとシリコン(Si)テクノロジーとの融合デバイスの実現に向けた、微細加工Si基板上へのグラフェンの位置選択的な結晶成長技術の確立に初めて成功しました。本研究成果は、立体的なグラフェンによる多機能集積回路の基盤技術になることが期待されます。 <背景> 炭素の二次元...
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東北大、マウス視神経挫滅モデルにおけるNrf2活性剤の神経保護作用を確認
緑内障の神経保護治療への新しいアプローチ マウス視神経挫滅モデルにおけるNrf2活性剤の神経保護作用 【概要】 東北大学大学院医学系研究科の中澤徹教授、丸山和一講師、檜森紀子助教らは、酸化ストレス防御機構において中心的な役割を担う転写因子であるNrf2(NF−E2 related factor2)の網膜神経節細胞死に対する関与、Nrf2活性剤の神経保護作用を明らかにしました。今後、Nrf2は緑内障における新規治療ターゲット分子となる可能性が期待できます。 本研究結果は、Journal of Neurochemistry(電子版)に5月30日に掲載されました。 【研究内容】 緑内障(注1)は40歳以上の約5%が罹患し、日本人における失明原因の...
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産学共同で石油樹脂製造用の革新的な触媒技術を開発 第8回村川技術奨励賞を受賞 <概要:> 国立大学法人岡山大学(学長:森田潔)は、RIMTEC株式会社(代表取締役社長:桜井賢典)と共同で、新用途向けの石油樹脂を提供する新たな触媒技術の開発に成功しました。大学院自然科学研究科の押木俊之講師を中心とする産学連携体が、本学産学官融合センター(芳賀地区)にて、”ひとつ屋根の下”で触媒に関する共同研究開発を進め、このたび新技術の実用化の目処がつきました。 本新技術は、地域における科学技術、産業の活性化・発展に資することが認められ、(公社)山陽技術振興会から第8回村川技術奨励賞を5月22日に共...
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資生堂、D−アミノ酸の新たな美肌効果を発見し中国専用ブランド「ウララ」に活用
資生堂、D−アミノ酸の新たな美肌効果を発見し、化粧品に初めて応用 中国専用ブランド「ウララ」に活用 資生堂は、世界のD−アミノ酸研究をリードする九州大学と共同開発した高感度D,L‐アミノ酸同時一斉分析装置(特許取得済)と、長年培ってきた皮膚科学研究の融合を図り、D−アミノ酸の新たな美肌効果を発見しました。この研究成果を、中国専用ブランド「ウララ」の抗老化スキンケアシリーズ「マルチバイタライジングDAA」(2013年6月発売)に、化粧品として初めて応用します。中国専用ブランド「ウララ」は、重要市場と位置付けている中国において、お客さまからの信頼をより強固なものとすべく集中して投資を強化...
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慶大など、磁気の波の重ね合わせを利用した新しい論理演算方式の原理を実証
磁気の波の重ね合わせを利用した新しい論理演算方式の原理を実証 −高性能、省電力の画期的コンピューターにつながる基盤技術の開拓− <ポイント> ・コンピューターの演算装置は電力漏れや発熱により性能向上に限界。 ・電気ではなく磁気の波であるスピン波を重ね合わせる新構造の素子を開発し、その論理演算の原理を世界で初めて実証。 ・高速作動につながる7GHzの高周波信号での論理演算にも成功。 ・将来的なコンピューターの飛躍的な高性能化や省電力への貢献に期待。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、慶應義塾大学 理工学部の関口 康爾 専任講師と能崎 幸雄 准教授らは、薄膜化した金属磁性体を用...
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東大とIHI、航空機用エンジンの先端・基盤技術に関する社会連携講座の本格的運営を開始
東大とIHIによる航空機用エンジンの先端・基盤技術に関する社会連携講座が始動:航空宇宙工学専攻 教授 渡辺紀徳、特任准教授 岡井敬一 東京大学大学院工学系研究科(所在地:東京都文京区、研究科長:原田昇)と株式会社IHI(本社:東京都江東区、社長:斎藤保)は、平成24年12月に開設された社会連携講座「将来航空推進システム技術創成」について、本格的運営を開始しました。 本講座は、将来の航空輸送が広く社会に受け入れられ、持続的に発展するために不可欠な、安全で高度な環境適合性を有する革新的な航空推進システムの実現を目指した先端・基盤技術の創成ならびに人材の育成を目的として、以下の研究課...
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NHK、指や手で物を触れたときの感覚を再現できる触力覚提示装置を開発
「物の輪郭をなぞる感覚」を再現できる装置を開発 〜触れてわかる情報伝達の実現に向けて〜 □NHKは、高齢者やさまざまな障害のある方などにも分かりやすく情報をお伝えする「人にやさしい」放送技術の研究を進めています。 今回、視覚に障害のある方に情報をお伝えする手段として、指や手で物を触れたときと同様の感覚を再現できる触力覚提示装置を開発しました。 □触力覚提示装置とは、手や指先が物に触れたときに生じる力を力覚デバイス(*1)によって提示し、そこに物体があるかのように仮想的に再現することができる装置です。 □これまで、指先の1点に力を発生させる方式を用いてきましたが、物の角張った部分な...
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東北大など、27億年前に月への小天体衝突を示唆するシリカの超高圧相を隕石から発見
月起源隕石からシリカの超高圧相発見 〜27億年前に起きた月への小天体衝突の記録〜 【概要】 東北大学大学院理学研究科地学専攻の宮原正明助教と大谷栄治教授を中心とした研究グループは、(公財)高輝度光科学研究センター、広島大学、岡山理科大学との共同研究により、地球に落下した隕石から超高圧環境でのみ生成するシリカの超高圧相(ザイフェルタイト)を発見しました(図1)。この隕石は月から飛来したもので、27億年前に月に小天体が衝突した時にザイフェルタイトが生成されました。その際には40万気圧以上の超高圧環境が月表層で発生しました。月では38‐41億年前に無数の集中的な隕石衝突が起きてい...
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免疫生物研究所、「Mac−2(ガレクチン−3)結合タンパク質測定キット」を販売開始
「Mac−2(ガレクチン−3)結合タンパク質測定キット」の開発および 新製品の販売開始について 当社は、大阪大学大学院 医学系研究科 保健学専攻・機能診断科学講座(三善英知教授ら)との共同研究により、Mac−2(ガレクチン−3)結合タンパク質(Mac−2 binding protein、以下「Mac−2bp」という)の血中濃度を測定するキットを開発し、本日、平成25 年4月8日付で新製品として販売を開始いたしますのでお知らせいたします。 【概要】 非アルコール性脂肪性肝疾患(Non−alcoholic fatty liver disease、以下「NAFLD」という)は非進行性の単純性脂肪肝と、炎症や線維化を伴い肝硬変症や肝癌に進展しうる非アルコール性脂肪性肝炎...
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生理学研究所、周囲の温度で「冷たさセンサー」の冷たさの感じ方が変わる仕組みを解明
周囲の温度で“冷たさセンサー”の冷たさの感じ方が変わる仕組みを解明 <内容> 皮膚近くにまで広がっている末梢の感覚神経には、TRPM8(トリップエムエイト)と呼ばれるタンパク質でできた冷受容体があり、“冷たさセンサー”として冷たさを感じています。ある温度以下になるとこの“冷たさセンサー”は冷たさを感じ、それを脳に伝えて脳が「冷たい」と感じるのです。その一方で、こうした冷たさの感じ方は、周囲の温度によって変わることが以前より知られています。たとえば、温かいお湯に手をつけておいてから室温の水につけると室温よりも冷たく感じられますが、低い温度の水に手をつけておいてから室温の水につけると...
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東大、日本人は相手にアイコンタクトをとられると「近づきがたい」と感じる事を発表
日本人はアイコンタクトをとられると「近づきがたい」と感じる ―より円滑な異文化コミュニケーションに向けて― 1.発表者: 明地 洋典(日本学術振興会 特別研究員PD) 長谷川 寿一(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 教授) ヤリ・ヒエタネン(タンペレ大学(フィンランド) 教授) 2.発表のポイント: ◆成果:日本人が欧米人(フィンランド人)と比較し、アイコンタクトをとられるとその相手に対し「近づきがたい」「怒っている」と感じやすいことを示しました。 ◆新規性:アイコンタクト行動には文化差があることが報告されてきましたが、その差は生理的な要因によるものではなく、アイコンタク...
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東北大、ナノガラス粒子が単結晶ドメインに寄生することで「透明ガラスセラミックス」の作製に成功
ナノガラス粒子が単結晶ドメインに寄生する 〜究極の“透明ガラスセラミックス”の開発に成功〜 東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻の当時大学院生だった山崎芳樹博士(現在は産業技術総合研究所研究員)、高橋儀宏助教、藤原 巧教授らは、単結晶ドメイン中にナノサイズのガラス粒子が寄生することで実用レベルに達する高い透明性を有するガラスセラミックス(結晶化ガラス)の作製に成功しました。これは、従来単結晶の独壇場であった光波制御材料分野に、特異な分極配向や屈折率構造を有する新しい透明フォトセラミックス材料ならびに光学デバイス応用へ大きな進展をもたらす成果と期待されます。本研究成果は、英...
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キャスコ、長く清潔に使えるゴルフグローブ「「REFRE FIT」のレディースモデルを発売
女性が気になる汗のニオイをカット!長く・清潔に使えるゴルフグローブ 超快適フィット「REFRE FIT(−リフレフィット−)レディース」発売 平成 25年3月3日(日)発売 ゴルフ用品総合メーカーのキャスコ(香川県さぬき市 代表取締役社長:高橋芳彦)は、超耐久性ベルセイムXVに抗菌・防臭Etak(イータック)をプラスした長く清潔に使えるゴルフグローブ「REFRE FIT(−リフレフィット−)」のレディースモデルを2013年3月3日(日)に発売します。 ※製品画像は添付の関連資料を参照 リフレフィット レディース SF−1320L(片手) ¥2,100(税込) SF−1320LW(両手) ¥4,200(税込) ...
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理化学研究所、沖縄科学技術大学院大学とヒューマン・ブレイン・プロジェクトに参加
日本の研究機関がヒューマン・ブレイン・プロジェクトに参画 この度、沖縄科学技術大学院大学(ジョナサン・ドーファン学長、以下OIST)と独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長、以下理研)が、欧州委員会により選定された未来および発展期にある技術(FET)プログラムの2大プロジェクトのひとつであるヒューマン・ブレイン・プロジェクト(HBP)に参加することが決定いたしました。本プロジェクトには、国際分野で活躍する科学者らが集結し、「人間の脳の働きを解明」するといった現代の科学において最も重要な課題に取り組みます。 欧州及び各国の80を超える研究機関が共同で進めるヒューマン・ブレイン・プロジ...
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千葉大や京大など、V型ATPaseの回転分子モーター部分の詳細構造を解明
骨粗鬆症やがん転移に関与する分子モーターの回転の仕組みを解明 ― 明らかになった構造と動作原理に基づいた治療薬の開発が可能に ― 千葉大学大学院理学研究科の村田武士特任准教授(JSTさきがけ研究者、理化学研究所客員研究員)らは、たんぱく質ナノモーター(注1)であるV型ATPaseの回転分子モーター部分の詳細構造を世界で初めて解明しました。これにより、ATPのエネルギーが回転運動に変換される仕組みの大枠が原子レベルで明らかになりました。骨粗鬆症やがんなどの疾病に関与するV型ATPaseを阻害する方法の予測が可能となり、立体構造に基づいた治療薬の創製に繋がるものと期待されます。 本研究は文部科学省ターゲ...
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北陸先端大、高効率スピン注入実験とスピンデバイス用新構造作成に成功
半導体スピン工学デバイス研究に大きな進展 −超省エネルギー電子デバイスの実現を目指した2つの成果− 北陸先端科学技術大学院大学(学長・片山 卓也、石川県能美市)マテリアルサイエンス研究科博士後期課程の日高 志郎(山田研究室所属)とナノマテリアルテクノロジーセンター赤堀 誠志 助教らは、ガリウムヒ素(GaAs)系化合物半導体を用いるスピン工学デバイスの開発研究において、スピン軌道相互作用を利用するスピントランジスタの実現に大きく近づく高効率スピン注入実験と、全く新しい半導体スピン工学デバイスの基礎となる新構造の作製に成功した。 【高効率スピン注入実験の成功】 スピン軌道相互作用を...
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転ぶことによる寝たきりをなくすために テルモ、転倒予防くつ下「アップウォーク」にカラー2色を追加 テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区 社長:新宅祐太郎)は、転倒予防くつ下「アップウォーク」に黒とピンクのカラーを追加し、12月3日より全国の医療機関、調剤薬局、介護施設向けに発売します。 今年2月に、高齢者の転倒による寝たきりをなくすことを目指して「アップウォーク」のグレー色を発売しました。その後お客様から「カラーバリエーションを増やしてほしい」という声を多数いただき、このたびラインアップを追加しました。テルモネット通販( http://www.e-terumo.jp/ )からも、全3色をお買い求めいただけま...
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慶大、ブンチョウが人間のことばの微妙な音声的ニュアンスを聞き分けていることを確認
ブンチョウも人間の言語の微妙な音声的ニュアンスが分かる 慶應義塾大学文学部の渡辺茂教授他は、文学部心理学専攻学生(実験当時)の直井望とともに、ブンチョウが人間のことばの微妙な音声的ニュアンスを聞き分けていることを実験で確かめました。 人間の会話では、言葉の意味内容そのものも大切ですが、同時にそれがどのように話されるかで全く違う情報を伝えることができます。同じ内容でも「そうですか!」と賞賛の気持ちを伝えることもできますし、「そうですかあ?」と疑念の気持ちを伝えることもできます。この微妙な音声の違いは私たちが人間だから分かるのでしょうか? 研究グループではブンチョウに同じ「...
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慶大、水素ガス吸入で心肺停止蘇生後の脳や心臓の障害を改善する効果を発見
水素ガスにより心肺停止蘇生後の脳や心臓の障害を改善する効果を発見 −良好な社会復帰の可能性を向上する新たな治療法として期待− 慶應義塾大学医学部循環器内科(佐野元昭専任講師、福田恵一教授)、同救急医学教室(林田敬助教、堀進悟教授)、日本医科大学大学院医学研究科加齢科学系専攻細胞生物学分野(上村尚美講師、太田成男教授)らの共同研究グループは、濃度2%の水素ガスを吸入することにより(注1)心肺停止から蘇生したあと(注2)の脳機能や心筋組織の後遺症を軽減し、生存率を改善することをラットにおいて発見しました。 心肺停止は、たとえ救命できたとしても脳や心臓に重篤な後遺症を残し、社会...
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ガラスの相変態メカニズムを解明 〜新たなナノ誘電材料の開発に向けて〜 東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻の高橋儀宏助教、藤原 巧教授らは、(独)物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の長田 実博士との共同研究により、ガラス中に5nm以下の極めて微小な反強誘電性NaNbO3ナノ結晶の形成を確認し、そのメカニズム解明に成功しました。この研究は、ガラスをはじめとするランダム構造物質の理解および新奇な非鉛系誘電材料の開発へ有用な情報を与えることが期待されます。 本研究成果は、英国ネイチャー系オンライン科学誌「Scientific Reports」に掲載予定です。 ...
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NEC、奈良先端科学技術大学院大学からコンテナ型データセンターを受注
NEC、奈良先端科学技術大学院大学からコンテナ型データセンターを受注 〜 災害時のバックアップ環境を整備 〜 ※コンテナ型データセンター イメージ図は添付の関連資料を参照 NECは、国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学(以下NAIST、(*注1)から、コンテナ型データセンターを受注しました。NAISTは、本データセンターを利用し、災害時のバックアップ環境をキャンパス内に整備します。 NAISTは、本年12月から本データセンターを稼動予定であり、本件は国内の大学において先進的な事例となります。 NAISTは、災害対策(DR: Disaster Recovery)の研究と...
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エーザイ、ウイルス・菌のマスクへの付着を24時間防ぐスプレー剤を発売
ウイルス・菌のマスクへの付着を24時間防ぐ 持続性防菌成分Etak(R)配合「クリスタルヴェール(R)マスク防菌24」新発売 エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、使用前のマスクにスプレーするだけでウイルスや菌が長時間付着しにくくなる、持続性防菌成分Etak(R)を配合したマスクスプレー「クリスタルヴェール(R) マスク防菌24」(雑貨)を9月18日(火)に新発売します。 「クリスタルヴェール(R)マスク防菌24」はマスクの衛生状態を保つスプレー剤です。マスクは長時間使用していると衛生面が気になりますが、使用前にマスクにスプレーするだけで、持続的な防菌効果を...
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国土地理院と東北大、津波予測支援のためのGNSSリアルタイム解析の共同研究を開始
津波予測支援に関する 国土地理院と東北大学との共同研究の開始について <概要> 国土地理院と東北大学大学院理学研究科は、津波の予測に必要となる地震の規模や震源断層モデルを、地殻変動の観測データから即時・的確に推定する技術の実用化及び高度化を目的として、9月1日から共同研究「津波予測支援のためのGNSSリアルタイム解析に関する研究」を開始します。 1.背景と目的 国土地理院と東北大学大学院理学研究科では、平成23年東日本大震災の経験を踏まえ、津波の予測を支援するため、大津波をもたらす可能性のある海溝型巨大地震の地震規模とそのメカニズムを地殻変動から即時に推定する技術に関して研...
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日経BP社、「eコミュニケーション大賞」を創設 複数メディアで連携し、医療系のネット広告・プロモーションの優秀事例を紹介 日経BP社(本社:東京、社長:長田公平)は2012年9月6日、株式会社ケアネット(本社:東京、社長:大野元泰)とともに「eコミュニケーション大賞」を創設いたします。「eコミュニケーション大賞」は、“e”と総称されるインターネットメディアを活用した医療従事者と企業との広告やプロモーションなどのコミュニケーションにおいて、優れた方法やアイデアを評価する賞です。 近年、医師と製薬会社MR(医薬情報担当者)との面会制限など、医療関連企業から医療従事者への情報提...
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東京ディズニーランドと東京ディズニーシー、学生対象の「キャンパスデーパスポート」など発売
東京ディズニーランド(R)/東京ディズニーシー(R) 「キャンパスデーパスポート」 「キャンパスマルチデーパスポート(2デー)」 発売のお知らせ 東京ディズニーランドと東京ディズニーシーでは、下記の通り、学生の皆さまを対象に「キャンパスデーパスポート」ならびに「キャンパスマルチデーパスポート(2デー)」を発売します。 記 1.キャンパスデーパスポート 東京ディズニーランドもしくは東京ディズニーシーに1日のみご入園可能な1デーパスポートです。 対象期間:2013年1月4日(金)〜3月15日(金) 対象者 :大学、大学院、短大、各種専門学校、高...
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東北大、「発電しながら測る」電源が要らない微小なバイオセンサを開発
「発電しながら測る」電源が要らない微小なバイオセンサを開発 独自の“酵素電極シール”を使って実現 東北大学大学院工学研究科の西澤松彦教授は,独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)ナノチューブ応用研究センターの畠賢治上席研究員と共同で,酵素とカーボンナノチューブ(CNT)が均一に混合した「酵素電極シール」を開発し,ブドウ糖の水溶液から世界最高レベルの発電(25mA/cm2)ができました。さらにこのシールを「貼るだけ」で,果物の甘さに応じて点滅する「電源不要」の糖度センサを実現しました。本研究はJST戦略的創造研究推進事業(CREST)の一環であり,成果の一部が2012年8月...
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抗がん剤耐性を誘導する免疫細胞由来の新規分子を同定 <研究成果のポイント> ・がん組織内の樹状細胞が有する自然免疫活性の抑制効果を介し,抗がん剤耐性が誘導されることを解明。 ・樹状細胞由来の蛋白「TIM−3」が,がん細胞DNAへの自然免疫応答を抑制することで抗がん剤耐性を誘導することを解明。 ・樹状細胞由来の「TIM−3」を標的とすることで,抗がん剤の奏功率を飛躍的に高める治療薬の開発に期待。 <研究成果の概要> 強力な免疫活性細胞として知られる樹状細胞は,感染,発癌制御に重要な役割を果たすことが明らかとなっています。本研究では,樹状細胞が癌組織内において,「TIM−3」...
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北大とメディキット、「画像誘導放射線治療技術」などに使用する医療機器が保険適用に
肝臓・前立腺がん(腫瘍)をとらえる最新治療にあらたな一歩 金マーカ刺入キット(画像誘導放射線治療用医療機器)が保険適用に <研究成果のポイント> ・「画像誘導放射線治療技術」や「動体追跡・追尾放射線治療」に使用する医療機器(販売名:金マーカ刺入キット)が6月1日付けで保険適用に。 ・金マーカを腫瘍のそばに置くことで,腫瘍のみに放射線を照射することができる最先端の治療技術。 ・北海道大学の研究開発成果(高精度放射線治療の研究開発)が着実に進んでいる。 <研究成果の概要> (背景) がんの放射線治療では,(1)腫瘍への的確な照射,(2)正常部位への照射回避を目的として,いかに精...
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120億光年のかなたに最遠方の超新星残骸を発見 [発表者] 濱野哲史(東京大学大学院理学系研究科天文学教育研究センター・大学院生) 小林尚人(同上・准教授) 茂山俊和(東京大学大学院理学系研究科ビッグバンセンター・准教授) [発表のポイント] >どのような成果を出したのか 観測史上最も遠方(約120億光年)の超新星の残骸(注1)を発見。宇宙の137億年の歴史上で、銀河や星がたくさん生まれたことで知られている最も重要な時代(約100億年以上前)に超新星が実在することを確認できたのは世界で初めてです。 >新規性(何が新しいのか) 重力レンズ(注2)という"天然のレン...
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東芝ソリューションと東海大、組み込みソフト開発技術者の中級教育プログラムを開発
東芝ソリューション、東海大学との産学連携による 組込みソフトウェア技術者教育プログラムを拡充 〜 組込みソフトウェア開発技術者中級教育プログラムを開発、社外向けの教育サービスとしても提供 〜 東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:河井信三 以下、東芝ソリューション)は、東海大学(神奈川県平塚市、学長:高野二郎*)との産学連携による組込みソフトウェア開発者向け教育プログラムを拡充し、EmbeddedAcademy(※1)(エンベデットアカデミー、以下EA)中級コースの教育プログラムを開発したことを発表します。 *東海大学学長の正式漢字表記は添付の関連資料を...
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慶大、テラヘルツ電磁波の偏波情報を用いた表面凹凸イメージング手法を開発
テラヘルツ電磁波の偏波情報を用いた超高感度凹凸イメージング手法の開発に成功 〜新しい非破壊・非接触検査への応用に期待〜 慶應義塾大学大学院理工学研究科の安松直弥君(修士1年)及び同理工学部物理学科 渡邉紳一准教授の研究グループは、テラヘルツ電磁波の偏波情報を用いた超高感度な表面凹凸イメージング手法の開発に成功しました。テラヘルツ電磁波(注1)による表面形状計測は、可視光を透過しない塗装膜下やプラスチックケース内部の構造物のキズやへこみを非破壊検査する手法として産業界で広く注目を集めていますが、電磁波の波長が0.1〜1mmと著しく長いため高感度な画像を得るのが難しいという課...
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北陸先端科学技術大学院大、シリセンの構造と電子状態の関係を解明
世界で初めてシリセンの構造と性質の関係を実験から解明 −グラフェンでは難しいバンドギャップの導入が可能− 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)(学長・片山 卓也、石川県能美市)マテリアルサイエンス研究科のアントワーヌ・フロランス助教、ライナー・フリードライン准教授、尾崎泰助准教授、高村由起子准教授らは、世界で初めて「シリセン(Silicene)」をシリコンウェハー上に作製し、その構造と電子状態との関係を解明することに成功しました。 シリセンは、原子一層分の厚みしかない、究極に薄いケイ素(Si)の二次元的な結晶です。1994年に日本人研究者によってシリセンの安定な構造を...
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サントリー食品インターナショナル、ウーロン茶のデンタルプラーク沈着抑制効果を確認
ウーロン茶のデンタルプラーク沈着抑制効果を確認 ―「日本小児歯科学会 第50回記念大会」で発表― サントリー食品インターナショナル株式会社は、大阪大学大学院歯学研究科、岡山大学大学院医歯薬総合研究科との共同研究により、ウーロン茶の飲用がデンタルプラーク(歯垢(しこう))の沈着を抑え、虫歯(う蝕)の予防のための有用な手段のひとつになり得るという知見を得ました。この研究成果を「日本小児歯科学会 第50回記念大会」(5月12日〜13日・東京国際フォーラム)にて発表しました。 今回の発表演題と発表者は以下の通りです。 ▼発表演題 「ウーロン茶によるデンタルプラーク沈着抑制効果の検...
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アズビル(株)と東北大学が東日本大震災被災企業の支援で協定を締結 アズビル株式会社(旧社名:株式会社 山武、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:曽禰 寛純)と東北大学大学院工学研究科情報知能システム研究センター(所在地:仙台市青葉区 センター長:安達 文幸、略称:IIS 研究センター)は、双方が保有する画像処理技術の学術面での発展ならびに産業における応用分野の開拓、さらには東日本大震災被災地域の企業支援を目的として協定を締結いたしました。 アズビル株式会社は、1997年より東北大学と画像処理分野の共同研究を開始し、いち早く画像処理の産業化に対する知見を深め、数多くの製品...
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JSTなど、震災救援者の心的外傷後ストレス障害に関する調査結果を発表
東日本大震災の救援者の心的外傷後ストレス障害に関する調査 災害後のPTSD予防に向けて JST 課題達成型基礎研究の一環として、国立病院機構 災害医療センター 精神科の松岡 豊 医師らは、東日本大震災の被災地に派遣された災害派遣医療チーム隊員のうち、救援活動直後の精神的苦痛が大きかった人と震災1ヵ月後の震災関連のテレビ視聴時間が長かった人では、震災4ヵ月後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)(注1)症状が強く見られることを明らかにしました。 大きな災害が発生した後には、被災者だけでなく救援者もPTSDになり得ることがこれまでの研究で明らかになっています。富山大学の井ノ口 ...
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東北大、異常なmRNAの分解を促進する新しい品質管理機構を発見
異常なmRNAの分解を促進する新しい品質管理機構を発見 東北大学大学院薬学研究科の稲田利文教授らのグループは、遺伝病の原因となる異常タンパク質の合成を抑制する機構として、 異常なmRNAの分解を促進する新しい品質管理機構を発見しました。細胞の持つ新たな品質管理の仕組みが分子レベルで明らかになるだけでなく、遺伝病の原因となる様々な異常タンパク質の合成を効率的に抑制する治療薬の開発にも貢献する事が期待されます。 【研究内容】 ヒトの体を構成する約60兆個の細胞は、多種多様な機能を持っています。ヒトの遺伝子の数は2万数千個にすぎませんが、最終的なタンパク質の種類が数十倍程度まで増えることで、多...
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東大、植物細胞が水を吸収した時の応答を制御するタンパク質を発見
植物の浸透圧応答の新奇制御因子を発見 【発表者】 ・津釜大侑 (東京大学大学院農学生命科学研究科 生産・環境生物学専攻 博士課程3年、独立行政法人 日本学術振興会 特別研究員DC1) ・柳参奎 (中国東北林業大学 教授) ・高野哲夫 (東京大学アジア生物資源環境研究センター 准教授) <発表概要> 植物細胞が水を吸収した時の応答を制御するタンパク質を発見しました。植物を水に浸けると、細胞内におけるこのタンパク質の存在部位が変化し、これにより吸水時の応答が誘起されることがわかりました。 <発表内容> 水は全生物に必須であり、移動能力を持たない植物も、乾燥や降雨など...
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世界最薄かつ最軽量の有機太陽電池の実現に成功 <研究成果の概要> 有機半導体を用いた太陽電池は、印刷手法など液体プロセスによって高分子フィルムの上に容易に製造できるため、大面積・低コスト・軽量性を同時に実現できると期待されています。しかし、ガラス基板上と同程度の高エネルギー変換効率を有する有機太陽電池を柔軟性に富む薄膜の高分子フィルム上に液体プロセスを用いて作製することは困難であり、その解決策が求められていました。 東京大学大学院工学系研究科の染谷教授や関谷准教授らは、有機溶剤にp型半導体とn型半導体をブレンドして溶解したインクを用いて、厚さ1.4マイクロメートルという極...
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マイナビ、「2013年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」結果を発表
「2013年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」結果を発表 〜 不透明な経済状況下、採用予定数を「減らす」が3年連続の減少で、採用は回復傾向 〜 株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、社長:中川信行)は、「2013年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」の調査結果を発表しました。 本調査は、企業の新卒採用に対する意識や採用活動全体の動向を把握することを目的に、2001年(2002年新卒採用予定調査)以来、毎年実施しているものです。調査結果の概要および全体傾向の総括は以下の通りです。 <「2013年卒マイナビ企業新卒採用予定調査」概要> 【調査名】「2013年卒マイナビ企業新卒採用...
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阪大とJST、モデル細胞膜が高分子を内封すると自発的に分裂など研究成果を発表
原始細胞の分裂・増殖の過程の謎に迫る 人工細胞の構築・デザインへの応用に期待 1.発見の概要 大阪大学大学院情報科学研究科四方哲也教授の研究チームは、高度な分裂制御機構をもたないモデル細胞膜が、高分子を内封すると自発的に分裂することを明らかにしました。 約40億年前に誕生した初期の細胞(原始細胞)は、遺伝物質が脂質膜の袋で包まれただけの単純なものであり、この原始細胞が増殖し進化することで、高度で複雑な機構を持つ現代の生命に至ったと考えられています。現在の生物を構成する細胞は、タンパク質などの制御によって成長し分裂することで増殖しますが、このような仕組みをもたない原始細胞がど...
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長崎大学とカネボウ化粧品、「紫外線高感受性症候群」の原因となるUVSSA遺伝子を発見
"日やけメカニズム"解明への糸口となる「UVSSA遺伝子」を発見 遺伝学分野で権威ある学術誌「Nature Genetics」オンライン速報版に掲載 長崎大学がん・ゲノム不安定性研究拠点(NRGIC)、長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科附属原爆後障害医療研究施設(中沢 由華 テニュア・トラック助教、佐々木 健作 研究員、光武 範吏 助教、荻 朋男 准教授ら)と、カネボウ化粧品・価値創成研究所による研究グループは、日光を浴びると強い日やけ反応(紅斑)を示す「紫外線高感受性症候群」の原因となるUVSSA遺伝子を発見し、その分子機能解析を行いました。本疾患は強い日やけ以外の症...
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葉が平たい形に成長するメカニズムを解明 葉は光を受けてCO2を吸収し、栄養分を作り出す光合成をおこなう場所です。葉は通常、平たい形で、表側と裏側に違いがありますが、これらは多くの光を集めて効率の良い光合成をおこなうために大事な特徴です。葉は、表裏方向へはあまり伸びず横方向への伸長がよく起こることで、平たい形に成長します。近年のシロイヌナズナなどのモデル植物を用いた分子遺伝学的な研究から、表側と裏側それぞれの性質を決める一連の遺伝子群が、表裏の違いを生み出すだけでなく、横方向への成長にも関わることがわかってきました。しかしながら、横方向への成長を引き起こす詳しいしくみはわか...
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血液適合性を飛躍的に向上させる革新抗血栓性材料を開発 東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:)は、このたび、独自の機能性高分子設計技術を駆使し、高い血液適合性を実現できる革新抗血栓性材料の開発に成功しました。本材料で表面処理した血栓捕捉フィルターについて、PTMC研究所(代表 井上寛治医師)および京都大学大学院医学研究科心臓血管外科(坂田隆造教授)と共同で実施した血管内留置モデル試験(in vivo試験)において、従来品に比べて留置時間を20倍以上延長し、当該フィルター表面で血栓形成が抑制されることを実証しました。 カテーテルなどの医療機器が血液と接触すると、血液中の血...
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JSTと東大など、生きた細胞の内部の温度分布を画像化できる蛍光試薬の開発に成功
生きた細胞の内部の温度分布を画像化できる蛍光試薬の開発に成功 JST研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)の一環として、東京大学 大学院薬学系研究科の内山 聖一 助教らの開発チームは、世界で初めて生きた細胞内の温度分布を計測できる蛍光プローブ(注1)の開発に成功しました。 細胞温度は、細胞が示すさまざまな機能と密接な関係にあると考えられており、温度を正確に測ることができれば、病態細胞の新しい診断法の確立や、より効果的な温熱療法の適用が可能になると期待されています。しかし従来の技術では、細胞内部の局所的な温度やその分布を測ることが出来ませんでした。 開発...
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東大と理化学研究所、「マルチフェロイック薄膜」に生じる大きな電気分極の起源を解明
「マルチフェロイック薄膜」に生じる大きな電気分極の起源を解明 <本研究成果のポイント> ・磁石の性質(強磁性)と誘電性を併せ持つマルチフェロイック性(※1)を示すマンガン酸化薄膜(マルチフェロイック薄膜)を作製 ・マルチフェロイック薄膜が示す大きな電気分極の起源をX線回折によって解明。また、同薄膜の磁気構造を直接観測した世界に類のない画期的な成果 ・今後、同薄膜作製の大きな指針となり、低消費電力で高集積のメモリーデバイスなどの開発に期待 【概 要】 強磁性と誘電性を同時にもつ物質「マルチフェロイック物質(※1)」は、磁場で電気分極を制御したり電場で磁化を制御したりできることから...
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凸版印刷、ゲームを通じて環境問題への理解を深める「環境ジレンマボードゲーム」を開発
凸版印刷、環境教育プログラム開発支援サービスの新コンテンツ 「環境ジレンマボードゲーム」を開発 〜独自開発のボードゲームを使い、楽しく環境問題への理解を深める〜 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、企業が社会に対して提供する環境教育プログラムの開発支援サービスを行っています。 今回、この支援サービスの一環として、凸版印刷は、ゲームを通じて環境問題への理解を深めることができる新しいコンテンツ「環境ジレンマボードゲーム」をNPO早稲田環境教育推進機構(本部:東京都新宿区、理事長:永田勝也)と共同で開発、2011年12月より提供を...
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県内金融機関で初! 新卒予定者を対象にした応援ローン 「むさしの新卒予定者応援ローン ROOKIE(ルーキー)」の取扱開始について 武蔵野銀行(頭取 加藤喜久雄)では、平成24年4月に就職が内定している新卒予定者を対象とした無担保ローン「むさしの新卒予定者応援ローン ROOKIEルーキー」の取扱いを開始いたしますのでお知らせいた します。 本商品は、新社会人としての必要なアイテムの購入や卒業旅行、各種資格取得など幅広い資金ニーズにご利用いただくことができ、給与振込やインターネットバンキングなどのお取引内容により最大で年2.0%の金利を引き下げいたします。 当行は、今後もお客さまの...
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東北大、2000年〜2010年の都道府県別の合計特殊出生率を再計算
都道府県別の合計特殊出生率(平成12年〜22年)を再計算 −全都道府県で平成17年に大きく落ち込み,翌18年にV字回復− 東北大学大学院経済学研究科吉田研究室は,平成17年や22年などの国勢調査年の値と,他の年の値が単純に比較できないことが指摘されている厚生労働省「人口動態統計」の都道府県別の合計特殊出生率(平成12年〜22年)について,その推移をより正確に把握するために再計算を行い,公表しました。 それによれば,合計特殊出生率は,全都道府県で平成17年に一旦大きく落ち込んだものの,翌18年にV字回復していることが明らかになりました。 【研究概要】 12月1日に厚生労働省...
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水産総合研究センターと長崎大学、メガネモチノウオの稚魚生産に成功
国内初、メガネモチノウオの稚魚生産に成功 〜再現性のある生産は世界で初めて〜 (独)水産総合研究センター西海区水産研究所と、長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科水産増殖学研究室は共同で、メガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)の稚魚生産に国内で初めて成功しました。 メガネモチノウオは熱帯・亜熱帯域に生息するベラ科最大種で、南西諸島海域を含むアジア・オセアニアの熱帯・亜熱帯域で重要な水産資源であり、特に中国では最高級魚として扱われていますが、2004 年にワシントン条約(*)の附属書II に記載され、国際的な取引が制限されています。増養殖が期待されていますが、これまで...
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JSTと東大、スプレーするだけでがん細胞が光り出す蛍光試薬を開発
スプレーするだけでがん細胞が光り出す蛍光試薬を開発 −外科・内視鏡手術における微小がん見落としの問題に大きく貢献− JST 課題達成型基礎研究の一環として、東京大学 大学院医学系研究科の浦野 泰照教授と米国国立衛生研究所(NIH)の小林 久隆 主任研究員は、外科手術時や内視鏡・腹腔鏡施術時に、がんの存在が疑われる部分にスプレーするだけで、1分前後でがん部位のみを鋭敏に検出できる試薬の開発に成功しました。 現在、PETやMRIなどの原理に基づくがん診断法が医療現場で利用されていますが、これらの手法では1cm以下の微小がんの検出は困難です。しかし、がんの再発を防ぐには、例えば...
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第二安定領域:計算科学における現象の新発見 <発表者> ロバート・ゲラー(東京大学大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 教授) <発表概要> 東京大学ロバート・ゲラー教授の研究グループは、「第二安定領域」という今まで知られていなかった計算科学における現象を発見しました。この発見は、地震波伝播計算の新しい手法開発の研究途上で得られたもので、その新手法は今後の地球内部構造や資源開発の研究に大きな進歩をもたらすことが期待されます。ゲラー教授の研究グループは、東京大学と油田探査大手シュルンベルジェ社からの研究者で構成されています。この新発見は、英国の地球物理専門誌「ジオフィジカル...
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東北大学、高血圧症や動脈硬化によって起こる腎臓障害のメカニズムを解明
中心血圧が腎臓の障害に関与 〜高血圧・動脈硬化によるアルブミン尿出現の機序を解明〜 東北大学大学院医学系研究科中心血圧研究寄附講座 橋本潤一郎准教授と、腎・高血圧・内分泌学分野 伊藤貞嘉教授は、高血圧症や動脈硬化によって起こる腎臓障害のメカニズムを解明しました。 高血圧は慢性腎臓病の危険因子であり、その初期の徴候は尿中に微量のアルブミン(蛋白の一種)が出現することです。このたび、橋本准教授らは、手首表面で記録した血圧の波形から体内深部の大動脈の血圧(中心血圧)を推定、中心血圧の拍動が増大すると尿中のアルブミンが増加することを発見しました。中心血圧は、上腕で測定する一般的な...
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世界で初めて植物の気孔の数を増やす分子の構造を解明 −光合成に必要な二酸化炭素の取り込み能力向上が可能に− JST研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)の一環として、北陸先端科学技術大学院大学の大木 進野 教授と石川県立大学の森 正之 准教授らは、植物の気孔の数を増やす働きをするペプチドホルモン注1)「ストマジェン」の立体構造を解明しました。 植物は、太陽エネルギーを用いて大気中の二酸化炭素から炭水化物を合成(光合成)します。光合成に必要な二酸化炭素を取り込むため、植物の葉の表面には、気孔と呼ばれる「あな」があります。気孔の数が多いほど、必要な二酸化炭素...
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東大、高分子ミセル型DDSの難治すい臓がん治療効果について解明
「高分子ミセルのサイズ効果:精密粒径制御に基づく難治すい臓がん治療」 発表者:片岡 一則(東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻/大学院医学系研究科疾患生命工学センター臨床医工学部門 教授) 発表概要: ドラッグデリバリーシステム(DDS)(*1)を利用したがん標的治療は、抗がん剤などの薬剤をがん組織に選択的に送達することによって、副作用を示すことなく優れた治療効果をもたらす画期的ながん治療法として注目されています。このようなDDSとして、東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻/東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター臨床医工学部門の片岡一則教授の研究グル...
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電通総研、オーディエンスの動画コンテンツに対する関わりや志向性に関する調査結果を発表
PCでネット動画を見る人は5割を超え、携帯/スマホでも2割を超える 電通総研と東大橋元研究室の共同研究組織「オーディエンス・インサイト研究所」が調査結果を発表 電通総研では、東京大学大学院情報学環の橋元良明教授と共同で、オーディエンス(メディア等からの情報の受け手)について研究する「オーディエンス・インサイト研究所」を立ち上げ、活動を進めてきました。同研究所では、その一環としてオーディエンスの動画コンテンツに対する関わりや志向性に関する調査を実施しました。その結果明らかとなった主なポイントとして、以下の5点が挙げられます。 ※調査概要やより詳しい説明については後続の『資料編...
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富士通、複数システムの利用者を一元管理する大学向け統合ID管理パッケージ「UnifIDone」を販売
大学向け統合ID管理パッケージ「UnifIDone」を販売開始 さまざまなシステム利用者を抱える大学特有のID管理業務を効率化 当社は、大学を主たる対象とし、学内に散在する複数システムの利用者IDなどを統合的に管理するパッケージ「UnifIDone」(ユニファイドワン)を、本日より販売開始します。 本製品は、教育研究システム、学生・人事システム、図書館情報システム、公開講座受講システムなど、大学内に散在するさまざまなシステムの利用者ID、パスワード、名前、所属、住所などを一元管理するものです。在学生、公開講義受講者、図書館利用者、教職員、卒業生、父母など、さまざまな種別や...
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ディスコ、セブン−イレブンの「マルチコピー機」で学校向け検定料などの支払いサービスを提供
オンライン出願・申込みサービス「e−apply(※1)」 セブン−イレブン「マルチコピー機」で学校向け検定料等支払いサービス提供 就職・進学情報会社の株式会社ディスコ(本社:東京都文京区 代表取締役社長:夏井丈俊)が提供するオンライン出願・申込みサービス「e−apply」は、2011年8月24日(水)より、コンビニエンスストア最大手のセブン−イレブンの店舗に設置されているマルチメディア端末「マルチコピー機(※2)」で、学校向け検定料等支払いサービスを開始することとなりましたので、お知らせします。 ◆「e−apply」について オンライン出願・申込みサービス「e−apply」...
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東大、「反陽子ヘリウム原子」を詳しく調べ反陽子と電子の質量の比率を高精度で決定
反物質に新たな光を当てる ―反陽子質量を二光子分光法で超精密測定― <発表者> 早野 龍五(東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻 教授) <発表概要> 陽子と電子の質量比は重要な基礎物理定数である。東京大学および(独)マックスプランク量子光学研究所(MPQ)が率いる国際研究グループは、このたび二光子レーザー分光法(後述)によって、「反陽子ヘリウム原子」という、陽子の反粒子を含む奇妙な原子を詳しく調べ、反陽子(注1)と電子の質量の比率を、1836.1526736 ± 0.0000023という高精度で決定した。 <発表内容> 1.研究の背景 反物質(注2)は、約70年前にディ...
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ベネッセ、脳科学の知見を活用した学習照明スタンド「調光式学びライトLED」を発売
「短時間集中時は青色」「長時間はオレンジ色」など活用シーンに応じて選択可能 脳科学の知見を活用した学習照明スタンド「調光式学びライトLED」を発売 −ベネッセと日立製作所の共同プロジェクト第一弾− ※製品画像は添付の関連資料を参照 株式会社ベネッセコーポレーション(代表取締役社長:福島 保/以下、ベネッセ)は脳科学の知見を活用し、学習内容に応じた6種類の光を選択できる学習照明スタンド「調光式学びライトLED」(以下、本製品)を8月1日から発売します。本製品は、脳科学に基づいた子ども向け学習用品の開発において、ベネッセと株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立...
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鹿島、KIビルの一部を改修し省エネ・CO2 50%削減を目標とした実証実験を実施
KIビルの省エネ・CO2削減の居ながら改修 リニューアルによる節電対策とZEB化に向けた ショーケース・産学オールジャパン体制で実証実験 鹿島(社長:中村満義)は、鹿島KIビルの一部を改修して、既存オフィスビルの省エネルギー・CO2削減のための改修工事の標準モデルとし、一般オフィスと比較して50%削減を目標とした実証実験を行います。 当社は、経済産業省の掲げる2030年新築ビルのZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化に先駆けて、独自の目標として2020年に設計施工案件の新築ビルZEB第1号実現を目指しております。同時に新築のみならず、様々な制約のある既存ビルのリニューア...
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サノフィ・アベンティス、東北大学と3年間の包括協定契約を締結
サノフィ・アベンティス 東北大学と包括協定契約締結 サノフィ・アベンティス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ジェズ・モールディング、以下「サノフィ・アベンティス」)は、東北大学(宮城県仙台市、総長:井上 明久)と3年間の包括協定契約を締結したことを発表しました。 本協定は、サノフィ・アベンティスが東北大学における数多くの創造的かつ革新的な研究の紹介を受け、その中から将来サノフィグループにとって有益になるであろう研究テーマを見出し、共同開発につなげるものです。この協定契約によりサノフィ・アベンティスは、東北大学のライフサイエンス領域研究における革新的なシーズ・研...
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カネカ、還元型コエンザイムQ10の2型糖尿病に対する改善効果を千葉大学との共同研究で確認
2型糖尿病に対する還元型コエンザイムQ10の改善効果について ― 千葉大学との共同研究で効果を確認 ― 株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、千葉大学大学院医学研究院細胞治療内科学の横手幸太郎教授及び、同大学医学部附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科の竹本稔助教と共同で、還元型コエンザイムQ10(*)(以下、還元型CoQ10)に2型糖尿病に対して改善効果があることを確認しました。この結果は、本年5月19日―21日に札幌市にて開催された「第54回日本糖尿病学会年次学術集会」において発表されました。 今回の試験は、経口糖尿薬内服中の2型糖尿病患者9名(男性3名、女性6...
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負の屈折現象を生み出す逆進的な光の流れ解明 −フィッシュネット型メタマテリアル内部における直接的な光の伝搬解析に初めて成功− 独立行政法人物質・材料研究機構(理事長:潮田 資勝)の先端フォトニクス材料ユニット(ユニット長:迫田 和彰)の岩長 祐伸 主任研究員は可視から近赤外の光領域で最も注目されているフィッシュネット型メタマテリアルについて理論的な光の伝搬解析を行い、負の屈折現象を可能にする逆進的な光の流れを初めて解明しました。この成果により、これまで有効誘電率・透磁率モデルによって説明されてきたメタマテリアルにおける負の屈折現象を直接的、定量的に理解することが可能になりま...
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東大、「厚さ1cmの空気の重さ変化が計測できる気圧センサの実現」について発表
「厚さ1cmの空気の重さ変化が計測できる気圧センサを実現 ―中国で開催される国際学会Transducers2011にて発表―」 国立大学法人東京大学(総長:濱田 純一、以下、東京大学)の東京大学IRT研究機構長・大学院情報理工学系研究科 下山 勲 教授および阮 明勇(Nguyen Minh Dung,博士課程1年)らは、中国で開催される国際学会Transducers2011(The 16th International Conference on Solid−State Sensors,Actuators and Microsystems:トランスデューサーズ会議)にて、「...
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130年を経て,わが国最古の学校建築である体操場,今に甦る <研究成果のポイント> ・わが国最古の学校建築「体操伝習所体操場」の体操場新営仕様書,伝習所設計図書,体操器械図を新たに発掘。 ・それらを元に,これまで断片的な写真でしか知り得なかった「体操伝習所体操場」の建築形態,小屋組などの構造を詳細に再現。 <研究成果の概要> 本「体操伝習所体操場」模型(※添付の関連資料を参照)は,『体操場新築参考資料』(1879,京都大学文書館所蔵)中の「体操場新営仕様書」及び「伝習所設計図書」を丹念に読み込み,設計図面に忠実に建ち上げたもので,これまで断片的な写真でしか知り得なかった体...
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NHK、インテグラル立体テレビでVFX演出を可能にする手法を開発
◆インテグラル立体テレビでVFXによる演出が可能に! 〜眼鏡なし立体テレビの制作手法が拡大〜 (平成23年5月24日) ○NHKは、特殊な眼鏡をかけなくても、自然な立体映像が見られるインテグラル立体テレビの開発を進めています。今回、インテグラル立体テレビでも、VFX(Visual Effects)演出を可能にする手法を開発しました。 ○これまで、インテグラル立体テレビの立体映像を制作する場合、専用のカメラ(*1)で撮影する手法しかありませんでした。そこで、VFXやCGでよく使われている多視点映像(*2)から作成した3次元モデル(*3)を、インテグラル立体テレビの立体映像に高速変...
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東大と理化学研究所、スピンキラリティが誘起する自発的ホール電圧を磁場で制御することを発見
スピンキラリティが誘起する自発的ホール電圧を磁場で制御する 1.発表者: Luis Balicas(米国国立高磁場研究所 専任研究員/元 東京大学物性研究所客員准教授) 町田 洋(東京工業大学大学院理工学研究科 助教/元 東京大学物性研究所 日本学術振興会特別研究員) 中辻 知(東京大学物性研究所 准教授) 小野田繁樹(理化学研究所基幹研究所 専任研究員/元 東京大学物性研究所客員准教授) 2.発表概要: ホール効果は19世紀の発見以来、磁場、あるいは、強磁性に伴う磁化の存在が必ず必要とされてきましたが、我々は磁気秩序の存在しないゼロ磁場下で、巨大なホール効果が、電子ス...
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東大、KIF17が記憶・学習の重要な基盤となっていることを解明
「記憶・学習を制御するKIF 分子モーター」 1.発表者: 廣川 信隆 (東京大学大学院医学系研究科 細胞生物学講座/分子構造・動態学寄付講座・特任教授) 城戸 瑞穂 (九州大学大学院 歯学研究院・准教授) 武井 陽介 (東京大学大学院医学系研究科 細胞生物学・解剖学講座・准教授) 尹 喜玲(Xiling Yin) (東京大学大学院医学系研究科 細胞生物学講座/分子構造・動態学寄付講座・特任研究員) 2.発表概要: 分子モーターKIF17 欠損マウスの解析により、KIF17が、グルタミン酸受容体NR2Bを神経細胞樹状突起内で輸送するだけでなく、NR2B及び自身(KI...
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NICT、北陸先端科学技術大学院大学と連携推進に関する協定を締結
情報通信研究機構と北陸先端科学技術大学院大学との 連携推進に関する協定の締結について 独立行政法人情報通信研究機構(宮原秀夫理事長:略称NICT)と国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学(片山卓也学長:略称 JAIST)は、平成23年4月27日(水)、災害に強い情報通信ネットワークの共同研究や人材交流等、情報通信分野における幅広い相互協力を一層推進するための連携協定を締結しました。 両機関は、これまで、個別の分野において共同研究や相互の研究者の交流を実施してきました。今回、この連携を組織的な連携へと発展させ、本協定の下、共同研究、施設設備の相互利用、研究者交流を一層積極的...
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月島機械、室蘭工業大学と低品位炭乾燥に関わる共同研究などで包括協力協定を締結
「国立大学法人 室蘭工業大学との包括協力協定の締結について」 月島機械株式会社(本社:東京都中央区、社長:山田和彦)は、国立大学法人室蘭工業大学(北海道室蘭市、学長:佐藤一彦)と、共同研究の実施やインターンシップの受け入れ、社会人ドクターの指導等を対象とした「包括協力協定」を締結いたしましたのでお知らせいたします。 本協定は、月島機械においては、中期経営計画の基本方針の一つである「環境とエネルギー分野への注力」を、産学連携による技術開発及び人材育成の観点から強化することを目的としております。また、室蘭工業大学においては、産学連携による先端技術研究の一層の強化と、技術資産...
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東大、塩分摂取による高血圧発症にエピジェネティクスが関与することを解明
塩分摂取による高血圧発症にエピジェネティクスが関与することを解明 ―日本人に適した新規降圧薬の開発に期待― 塩分の過剰摂取が高血圧をきたすことは良く知られていますが、その機序については多くの不明な点がありました。このたび、東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科 教授 藤田敏郎らの研究チームは、塩分感受性高血圧では塩分摂取過剰による交感神経活性異常が塩分排泄に関わる遺伝子(WNK4遺伝子)の転写活性を抑制していることを世界に先駆けて明らかにしました。 本研究は血圧に関係するホルモンであるカテコールアミンのナトリウム貯留作用の新たな分子メカニズムを明らかにするとともに、塩分...
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ミズノ、わらじを現代風に進化させたウォーキングサンダル「WAVEREVIVE II」を発売
わらじがカラフルに進化 ウォーキングサンダル「WAVEREVIVEII」発売 ミズノでは、わらじを現代風に進化させたウォーキングサンダル「WAVEREVIVEII(ウエーブリバイブツー)」を、4月20日より全国のミズノ品取扱店で発売します。 昨年4月、ミズノでは、わらじにヒントを得て開発した「WAVEREVIVE」を発売。歩きやすさとユニークな発想で、好評を博しました。 今回は、さらにカラーやデザインにこだわり、男性用は、ベルトをネイビー、ソールの一部にイエローをアクセントカラーとして配色、女性用は、インソールにプリント柄の新デザインなどを採用しています。また、ベルトの肌あ...
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随意行動を準備する脳内神経活動をザリガニで発見 <研究成果のポイント> ・随意行動開始を数秒前に予告する活動(準備活動)を示す脳内神経細胞をアメリカザリガニで発見。 ・単一の準備活動細胞からシナプス活動の記録に世界ではじめて成功。 ・準備活動が細胞自身ではなく神経ネットワークから自発的に生じる可能性を示した。 <研究成果の概要> 動物はどのように自分の「意志」に従って行動を開始するのでしょうか? そもそもヒト以外の動物に「意志」はあるのでしょうか? 神経科学の研究でこの問題解決の鍵と考えられている現象が,それぞれの動物の脳内にある特定部位で起こる準備活動と呼ばれる神経活...
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JOGMEC、秋田大学と資源分野での協定を締結 〜研究協力、人材育成等を推進へ〜 JOGMEC(理事長 河野 博文)と、国立大学法人 秋田大学(学長 吉村 昇)は、4月13日、資源分野での包括的連携・協力の推進に関する基本協定を締結しました。 本協定は、両者の技術開発能力・人材・設備を相補的に活用することにより、資源分野の研究・調査、教育および技術開発の発展並びに我が国の資源確保に資することを目的としたものであります。 (参考) ■想定される協力の内容 本協定の締結により、資源分野において、JOGMECの有する市場・需給動向の調査分析、探鉱開発、技術開発等に係る知見・ノ...
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細胞器官のマジックナンバー「9」の由来 発表者 廣野 雅文(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻准教授) 発表概要 原生動物からヒトまで、繊毛の内部はきまって2本の管を9本の管が囲んだ不思議な形をしている。 「9+2」構造とよばれるこの形は、根元にある中心子という細胞小器官の形に由来する。 この形ができるしくみは長らく謎だったが、今回、中心子の中央部を構成するタンパク質の構造が決定され、その普遍的な形ができるしくみの一端が解明された。 発表内容 1)これまでの研究でわかっていた点 精子などの活発に運動する鞭毛や繊毛(以下、繊毛)((注1))の内部には、2本の微小...
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東北大学など、貼ったり巻いたりして使える柔軟な酵素電極シールを開発
貼ればバイオ電池 酵素を内部に閉じ込めた柔らかい電極シールを開発 東北大学大学院工学研究科の西澤松彦 教授は,独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)ナノチューブ応用研究センターの畠賢治 上席研究員と共同で,酵素とカーボンナノチューブ(CNT)が均一に複合化したフィルムを開発しました。これは,「貼ったり」「巻いたり」して使える柔軟な酵素電極シールで,触媒活性も従来の数倍以上です。果糖を分解する酵素と,酸素を分解する酵素を含むシール2枚で作ったバイオ電池は,果糖水溶液から過去最高の出力密度で発電しました。本研究はJST 戦略的創造研究推進事業(CREST)の一環であり,成果の...
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東大、新たに判明した忠犬ハチ公の死因について肺と心臓に悪性腫瘍を確認
新たに判明した忠犬ハチ公の死因について <発表概要> 忠犬ハチ公の保存臓器について、MRIおよび組織観察を行ったところ、肺と心臓に悪性腫瘍が確認された。これまでハチ公の死因はフィラリア症とされていたが本腫瘍も死因のひとつであると考えられた。 <発表内容> 東京大学大学院農学生命科学研究科で保管している忠犬ハチ公の臓器について、獣医外科学研究室にてMRIによる肺と心臓の断層撮影を行い、また獣医病理学研究室にて組織標本を作製し顕微鏡観察を行いました。その結果、肺と心臓に広範な悪性腫瘍の増殖巣がみとめられ、この腫瘍もハチ公の死因として重要であったと考えられたので、発表いたします...
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ARE−mRNAの安定化による細胞がん化を証明 <研究成果のポイント> ・AU−rich element(ARE)を持つmRNAが安定化されることにより,細胞ががん化することを証明。 ・この細胞がん化機構は以前から知られているものとは異なる新しいメカニズムである。 <研究成果の概要> がんは遺伝子の病気であり,遺伝子に何らかの変化(突然変異,増幅,メチル化,ウイルス・細菌などの感染に起因する変化,etc.)が起こり,その変化が蓄積することにより,細胞ががん化するというのが一般的に受け入れられている発がん機構です。我々は,ある特定のmRNAが安定化されることにより,遺伝子に...
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東京大学、幼児の脳機能発達過程には複数のプロセスが存在することを発見
「幼児における複数の脳発達過程」 1.発表者: 開 一夫(東京大学大学院総合文化研究科 教授) 森口佑介(上越教育大学大学院学校教育研究科 講師, 独立行政法人科学技術振興機構 研究者) 2.発表概要: 我々は、近赤外分光法(*1)を用いて、幼児の脳機能発達過程には複数のプロセスが存在することを世界で初めて突き止めた。具体的には、ある認知課題を解く際に、発達早期からその課題を解ける子どもは右の下前頭領域(*2)を活動させるのに対し、発達後期になってからその課題を解けるようになる子どもは左の下前頭領域を活動させることを、縦断的研究(*3)から示した。 3.発表内...
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ジェイアイエヌ、「毎月通年採用」や「再チャレンジ制度」を今春から導入
アイウエアショップJINS(ジンズ)の株式会社ジェイアイエヌ、 『毎月通年採用』『再チャレンジ制度』を導入、卒業後3年まで「新卒枠」拡大 〜積極的な出店計画に備え、人材採用制度を2011年度春より大幅に改善 何度も挑戦できる環境づくりで多くの人材を採用〜 株式会社ジェイアイエヌ(東京本社:東京都港区、代表取締役社長:田中仁)はこの度、厚生労働省の雇用対策法に関する青少年雇用機会確保指針の改正に基づき、卒業後3年以内の既卒者を『新卒枠』として募集し、同時に、卒業後3年までは何度でも制限なく応募することのできる『再チャレンジ制度』、一年間を通じて採用活動を行う通年採用をさらに進化...
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NEC、新世代ネットワーク向け技術OpenFlowを用いた基盤ソフトウェアを開発
OpenFlowを用いた大学・研究機関向け基盤ソフトウェアを開発 〜新世代ネットワーク研究推進のため日米大学へ提供開始〜 NECはこのたび、新世代ネットワーク向け技術OpenFlow(注1)に関して、OpenFlow技術の普及および、新世代ネットワークに向けた様々な新技術の研究開発に利用するための基盤ソフトウェアを開発しました。 また、日米の大学・研究機関へソフトウェアの提供を開始し、このたびスタンフォード大学、九州工業大学、北陸先端科学技術大学院大学の3大学へ提供しました。 OpenFlowは、経路制御などの処理をスイッチから制御サーバへ分離してソフトウェアで制御可能...
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東大、がん細胞の細胞内環境に応答して抗がん剤を放出するインテリジェント型高分子ミセルを開発
「細胞内環境に応答するインテリジェント型高分子ミセル:細胞内薬物ターゲティングによる耐性がん治療」 ・発表者: 片岡 一則(東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻/大学院医学系研究科疾患生命工学センター臨床医工学部門 教授) ・発表概要: 東京大学は、がん細胞の細胞内環境に応答して内包した抗がん剤を放出するインテリジェント型高分子ミセル(*1)の開発に成功した。 これは、昨年度より始まった最先端研究開発支援プログラム(*2)「ナノバイオテクノロジーが先導する診断・治療イノベーション(中心研究者:片岡一則教授、東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻/東京大学大学...
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東北大学、溶存水素を含む電解水素水が慢性腎臓病ラットの合併障害を抑制することを解明
飲み水で腎臓病の障害を防ぐ 溶存水素を含む電解水素水がラットの慢性腎臓病の合併障害を抑制 東北大学大学院医学系研究科創生応用医学研究センター先進統合腎臓科学コアセンター(センター長:伊藤貞嘉教授(腎臓・高血圧・内分泌学分野))は株式会社日本トリムとの産学共同研究で、水の電気分解(※注)によって得られる高濃度の溶存水素を含む電解水素水を日常的に慢性腎臓病モデルラットに飲用させると、通常の浄水を飲んだものと比べて、腎臓及び心臓の炎症や酸化ストレスなどの進行が抑えられることを明らかにしました。慢性腎臓病に対する新たな予防対策につながることが期待されます。本成果は、欧州腎臓・透析移...
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中外製薬と大日本住友製薬、がんペプチドワクチン「WT4869」の国内第I/II相臨床試験を実施
がんペプチドワクチン「WT4869」の共同開発について 中外製薬株式会社【本社:東京都中央区、社長:永山治】(以下、中外製薬)と大日本住友製薬株式会社【本社:大阪市、社長:多田正世】(以下、大日本住友製薬)は、治療用がんペプチドワクチン「WT4869」について、骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes:MDS)を対象とした国内第I/II相臨床試験を実施しますので、お知らせします。 大阪大学大学院医学系研究科 杉山治夫教授らのこれまでの研究により、WT1(Wilms" tumor gene 1)タンパクが、白血病やほぼ全ての種類の固形がんで高発現...
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広島大と東大、高温超伝導体で電子と格子振動が強く結合する仕組みを解明
高温超伝導体で電子と格子振動が強く結合する仕組みを解明 〜より高温での超伝導実現に大きな手がかり〜 【概 要】 広島大学大学院理学研究科の井野明洋助教と、大学院生の安斎太陽、東京大学大学院理学系研究科の藤森淳教授、内田慎一教授らを中心とする研究グループは、広島大学放射光科学研究センターの高輝度シンクロトロン放射光を用いて、世界最高水準の高分解能・角度分解光電子分光実験を行い、高温超伝導体で電子と格子振動が強く結合する仕組みを明らかにしました。高温超伝導発現には、電子と電子をつなぐ強力な「のり」の存在が必要とされています。しかし、これまで、その「のり」の正体が不明でした。今回判...
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東北大学など、光が有機物質を変える瞬間の超高速スナップショット観測に成功
電子の氷を光で融かす一瞬を捉える 〜光が有機物質を変える瞬間の超高速スナップショット〜 <概 要> 東北大学大学院理学研究科の岩井伸一郎教授、自然科学研究機構 分子科学研究所の米満賢治准教授、山本薫博士、東北大学金属材料研究所の佐々木孝彦教授らのグループは、光の照射によって、有機物質の色や電気伝導度が大きく変化する現象(光誘起相転移現象(注1))の、最初の瞬間を捉えることに成功しました。本研究成果は、平成22年12月3日(米国東部時間)発行(予定)の米国物理学会誌Physical Review Lettersに受理され、オンライン版で近日中に公開されます。 ■背 景 ごく最...
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東北大学、反射防止構造体を光ファイバーの先端に製作する技術を開発
ナノ格子反射防止表面、光ファイバー先端に形成、ナノ技術で安く製作 <概要> 東北大学大学院工学研究科の金森義明 准教授と羽根一博 教授の研究グループは、微小な窪みが多数形成された反射防止構造体を光ファイバーの先端に製作する技術を開発しました。光ファイバーは光通信や光分析装置の構成部品として使われており、光源・受光素子やレンズなどの光部品との接続損失を減らすために、先端に反射防止膜が形成されています。従来の反射防止膜は真空装置を使って薄膜を付けるため、コストがかかるのが問題でした。 金森准教授らは、ナノインプリント技術を用いて、光ファイバー先端のコア部(光を伝搬する部分)に...
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生理学研究所、体温を感じる分子センサーがインスリン分泌を効果的に促進することを発見
体温を感じる分子センサーがインスリン分泌を効果的に促進 【内容】 自然科学研究機構・生理学研究所の富永真琴 教授および内田 邦敏 研究員の研究グループは、膵臓の細胞からインスリンが分泌される際に働く体温感受性センサーTRPM2(トリップエムツー)の働きを明らかにしました。糖尿病の新しい治療法に結びつく成果です。アメリカ糖尿病学会の専門学術雑誌“ダイアベテス(糖尿病)”に発表されます(電子版で公開されました)。 糖尿病は、膵臓から出るホルモン「インスリン」が不足したり、「インスリン」の作用が弱まったりすることで血糖値が高くなり、重篤な障害が出る病気で、日本でも4〜5人に1人...
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リクルート、「去年の10月、『やるな…』と感じたのはどんな人?」アンケート結果を発表
『就職ジャーナル』就職活動生のリアルがわかる「学生×シゴト総研」 「去年の10月、『やるな…』と感じたのはどんな人?」アンケート結果大公開 〜「スキルが高い・やり方が上手」が58.2%でトップ〜 株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 兼 CEO:柏木斉)が運営する1日10分の社会勉強サイト『就職ジャーナル』( http://journal.rikunabi.com/ )は、就職活動中の学生の最新情報がわかる連載「学生×シゴト総研」を公開しております。 今回は「去年の10月、『やるな…』と感じたのはどんな人?」をテーマに調査を実施いたしました。 ▼「去年の10月、『やるな…』と感じたのはどんな...
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東北大学、緊急災害時にも利用可能なメッセージボードシステムを開発
緊急災害時にも利用可能なメッセージボードシステムを開発 <概要> 東北大学大学院経済学研究科・経済学部では、学生の学業支援と学生教職員の情報流通の向上目的で、研究科・学部内の諸連絡をWebを利用して素早く簡単に取得・閲覧できるシステムを独自に設計、アンケート機能を持つメッセージボード「(愛称)キャンパス・コミュニティ」を地元のベンチャー企業とともに開発、2007年度より運用を開始しております。本システムは緊急災害時にも作動し、学生・教職員の安否確認も可能です。本年8月、緊急災害時を想定した実証実験にも成功しましたのでご報告いたします。 近い将来、大きな地震の到来が予測され...