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重力レンズ
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東大、約90億光年の超新星が重力レンズ効果で30倍に輝くことを発見
謎の超高輝度超新星、実は標準光源だった!〜重力レンズ効果で30倍に輝く〜 <発表概要> 東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)のロバート・クインビー特任研究員らは、地球から約90億光年の遠方に見つかった超新星が、明るさが一定のため「宇宙の標準光源」として知られるIa(いちえい)型超新星でありながら、超新星と地球との間にある大質量の天体によって空間が曲げられる「重力レンズ効果」によって集光され、通常の約30倍も明るく見えたことを発見しました。 重力レンズ効果は、宇宙の9割以上を占める暗黒物質や暗黒エネルギー、またブラックホールなど、光で直接観測できないも...
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東大、超広視野カメラ「Hyper Suprime−Cam」が始動
【すばる望遠鏡】新型の超広視野カメラ Hyper Suprime−Cam、始動へ 2012年8月17日(ハワイ現地時間、以下同じ)、国立天文台が東京大学カブリIPMU等と共同で開発を進めてきた新型の超広視野カメラHyper Suprime−Cam(HSC;ハイパー・シュプリーム・カム)が国立天文台ハワイ観測所のすばる望遠鏡に搭載され、2012年8月28日の夜から性能試験観測を開始しました。HSCは満月9個分の広さの天域を一度に撮影できる世界最高性能の超広視野カメラで、高さが3メートル、重さが3トンもの巨大な観測装置です。従来よりすばる望遠鏡に搭載されているSuprime−...
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120億光年のかなたに最遠方の超新星残骸を発見 [発表者] 濱野哲史(東京大学大学院理学系研究科天文学教育研究センター・大学院生) 小林尚人(同上・准教授) 茂山俊和(東京大学大学院理学系研究科ビッグバンセンター・准教授) [発表のポイント] >どのような成果を出したのか 観測史上最も遠方(約120億光年)の超新星の残骸(注1)を発見。宇宙の137億年の歴史上で、銀河や星がたくさん生まれたことで知られている最も重要な時代(約100億年以上前)に超新星が実在することを確認できたのは世界で初めてです。 >新規性(何が新しいのか) 重力レンズ(注2)という"天然のレン...