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TKC、マイナンバー開始に備えデータセンターの設備・セキュリティー体制を強化拡充
クラウドサービスの利用拡大およびマイナンバー制度の開始に備え
データセンターの設備・セキュリティー体制を強化拡充
株式会社TKC(本社:栃木県宇都宮市/代表取締役社長:角 一幸)はクラウドサービスの利用拡大や情報セキュリティー上の脅威の高度化など、昨今、ビジネス環境が著しく変化していることを受けて、データセンター(TKCインターネット・サービスセンター:略称TISC)の設備および情報セキュリティー体制の強化・拡充へ取り組みます。
なお、これらの強化拡充に伴う投資額は約1.5億円を見込んでいます。
これにより、中小企業向け「FX2シリーズ」「PXシリーズ」、中堅・大企業向け「FX4クラウド」「TKC連結グループソリューション」、会計事務所向け「OMSクラウドサービス」、地方公共団体向け「新世代TASKクラウド」、総合法律情報データベース「TKCローライブラリー」などを利用されるお客さまが、従来にも増して"安全・安心・便利"にサービスをご利用いただける環境を整えます。
・参考画像は添付の関連資料を参照
当社では、2003年10月に、"TKCシステムを利用されるお客さまのため"のデータセンターを開設しました。ここを拠点として、現在、アプリケーションの提供やデータバックアップなどのクラウドサービスを提供し、ユーザーである全国の会計事務所(約9100事務所)とその関与先企業である中小・中堅企業(約57万5000社)、中堅・大企業(約2300企業グループ・1万5600社)、地方公共団体(約900団体)、弁護士や法科大学院(約1万5000団体)などにご利用いただいています。
今後も継続的に自社データセンターの増強へ努めるとともに、各種クラウドサービスの拡充を図ってまいります。
■設備・情報セキュリティー体制の強化拡充
1.クラウド共通基盤(仮想化環境)の強化・拡充について
当社では、2011年より仮想化技術を活用したクラウド共通基盤によりサービス品質の向上などに努めており、共通基盤へのシステム移行を進めてきました。
今夏に予定される法律情報データベースをもってすべての移行作業が完了しますが、これらクラウドサービスの利用拡大に伴い、ストレージシステムのパフォーマンス低下のリスクや運用管理・監視などにかかる作業負荷の増大が課題となっていました。
これら課題の解決策として、2014年12月に富士通の仮想化環境専用ストレージ「ETERNUS TR series」を導入し、順次システム移行を進めています。
(2015年12月完了予定)
2.情報セキュリティーに関わる設備の強化・拡充について
当社では、かねてよりファイアウォール、IDS(通信回線を監視し、ネットワークへの侵入を検知して管理者に通報するシステムのこと)などを導入し、情報セキュリティーの強化・拡充に継続して努めてきました。
このたび「社会保障・税番号(マイナンバー)制度」のスタートに合わせ、2016年に予定していた物理的・技術的な対策面の強化・拡充計画を前倒しし、今年12月末までをめどにクラウド共通基盤に最適かつ最新鋭のファイアウォール設備を導入します。
3.情報セキュリティー体制の強化・拡充について
当社では、第三者機関による各種認定(*別添資料参照)を取得し、これを維持することにより、これまで人的対策を含めた情報セキュリティーマネジメントシステムの整備・運用に努めてきました。これに加えて、新たにクラウドサービス事業者として対応すべきリスクとそれに対する管理策の強化・拡充を図ります。
具体的には、2015年内をめどに国際規格の策定作業が進められている「ISO/IEC27017」(クラウドサービスにおけるISO/IEC27002に基づく情報セキュリティ管理策実践のための規範)の認証取得を目指すもので、そのための社内プロジェクトをこのほど発足いたしました。
■実施時期
2014年12月〜2015年12月末(予定)
■上記設備・対策の強化拡充に伴う投資額
約1.5億円を見込む
以上
・ご参考は添付の関連資料を参照