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物性研
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東大、原子の「真上」と「間」では接触時の電気抵抗が異なることを発見
原子の「真上」と「間」では接触時の電気抵抗が異なることを発見 ―原子デバイスの実現に道― ○発表者: Howon Kim(東京大学物性研究所ナノスケール物性研究部門 特任研究員) 長谷川幸雄(東京大学物性研究所ナノスケール物性研究部門 准教授) ○発表のポイント ◆電極の先端原子が、基板の原子の「真上」で接触しているか、原子の「間」で接触しているかによって、電気抵抗が異なることを発見した。 ◆接触状態では、原子の「真上」のほうが抵抗は高いが、20pmほど離した状態では、原子の「間」のほうが若干高い抵抗を示し、電極間隔による電気抵抗の逆転現象が観察された。 ◆原子接触における電気伝導では...
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スピン伝搬距離の新しい決定方法を確立 ― 次世代量子情報やスピントロニクス素子の実現に貢献 ― 1.発表者: 新見 康洋(東京大学物性研究所 助教) 魏 大海(東京大学物性研究所 博士研究員) 井土 宏 (東京大学物性研究所 博士課程2年) 若村 太郎(東京大学物性研究所 博士課程1年) 加藤 岳生(東京大学物性研究所 准教授) 大谷 義近(東京大学物性研究所 教授) 2.発表のポイント: ・スピンの情報が乱されることなく伝搬する距離(スピン伝搬距離)を決定する新たな手法を開拓 ・新しい手法を用いれば、これまで困難だった正確なスピン伝搬距離の決定が簡...
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東大と理化学研究所、スピンキラリティが誘起する自発的ホール電圧を磁場で制御することを発見
スピンキラリティが誘起する自発的ホール電圧を磁場で制御する 1.発表者: Luis Balicas(米国国立高磁場研究所 専任研究員/元 東京大学物性研究所客員准教授) 町田 洋(東京工業大学大学院理工学研究科 助教/元 東京大学物性研究所 日本学術振興会特別研究員) 中辻 知(東京大学物性研究所 准教授) 小野田繁樹(理化学研究所基幹研究所 専任研究員/元 東京大学物性研究所客員准教授) 2.発表概要: ホール効果は19世紀の発見以来、磁場、あるいは、強磁性に伴う磁化の存在が必ず必要とされてきましたが、我々は磁気秩序の存在しないゼロ磁場下で、巨大なホール効果が、電子ス...