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強誘電体
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東大など、極性構造歪みの制御を通じた熱電変換効率の向上に成功
極性構造歪みの制御を通じた熱電変換効率の向上に成功 −新原理の熱電変換材料へ道− 1.発表者: 酒井英明(大阪大学大学院理学研究科物理学専攻 准教授/JST さきがけ研究者、研究当時:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 助教) 池浦晃至(研究当時:東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 修士2年) M.S.Bahramy(東京大学大学院 工学系研究科附属量子相エレクトロニクス研究センター・物理工学専攻 特任講師/理化学研究所 創発物性科学研究センター創発計算物理研究ユニットユニットリーダー) 小川直毅(理化学研究所 創発物性科学研究センター創発光物性研究ユニット ユニットリーダー) ...
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富士通セミコンダクター、小型・低消費電力の用途に最適な不揮発性メモリーを開発
動作消費電力が業界最小クラスの64Kビット FRAMを開発 〜小型・低消費電力の用途に最適な不揮発性メモリ〜 富士通セミコンダクター株式会社(注1)は、64Kビット FRAM(注2)としては、業界最小クラスの動作消費電力となる「MB85RC64T」を開発し、サンプルの提供を開始しました。 本製品は、1.8V〜3.6Vのワイドレンジの電源で動作し、最大3.4MHzで動作可能なI2CインタフェースのFRAMです。動作時の平均電流が、3.4MHz動作時で170μA、1MHz動作時で80μAと非常に小さいことが特長です。 パッケージは、業界標準の8ピンSOPのほかに、小型の8ピンSONもご用意しました。小型・低消費電力の電子部品が必要...
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東北大、透明多結晶体セラミックスに結晶化ガラス法によりポッケルス効果の発現に成功
透明多結晶体セラミックスに、結晶化ガラス法により ポッケルス効果の発現に成功 〜光を操るアクティブな光デバイスが安価かつ大量生産可能に〜 東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻の山岡一樹氏(当時、大学院修士課程)と寺門信明助教、高橋儀宏准教授、藤原巧教授らは、熱処理した酸化物ガラスから得られる多結晶体セラミックス(結晶化ガラス)において、スイッチングや変調など、光の自在な操作を可能とする“ポッケルス効果”(注1))の発現に成功しました。このポッケルス効果はもともと結晶材料に固有の機能性ですが、光に対して受動的な機能しか持たないガラスにも結晶化によって付与することができます。従...
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テラヘルツ光で電気分極の量子波の観測に成功 〜電子型有機誘電体における新しい準粒子の発見と光増殖効果〜 <背景> 真空中の電子は、もっともよく知られた素粒子の一つですが、物質中においては、単独の粒子としてではなく、周りに存在するたくさんの電子や原子との相互作用によって集団的に運動します。このような多数の電子や原子の集団は、量子力学的(波としての性質を持つ)な粒子(準粒子(注1))として理解することができます。例えば、原子の変位が波として伝わる音波(フォノン)や、磁気の波である(マグノン)などはその代表的な例です。物質ごとに異なる準粒子を発見することは、物質の電気的、磁気的な性...
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東北大、ナノガラス粒子が単結晶ドメインに寄生することで「透明ガラスセラミックス」の作製に成功
ナノガラス粒子が単結晶ドメインに寄生する 〜究極の“透明ガラスセラミックス”の開発に成功〜 東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻の当時大学院生だった山崎芳樹博士(現在は産業技術総合研究所研究員)、高橋儀宏助教、藤原 巧教授らは、単結晶ドメイン中にナノサイズのガラス粒子が寄生することで実用レベルに達する高い透明性を有するガラスセラミックス(結晶化ガラス)の作製に成功しました。これは、従来単結晶の独壇場であった光波制御材料分野に、特異な分極配向や屈折率構造を有する新しい透明フォトセラミックス材料ならびに光学デバイス応用へ大きな進展をもたらす成果と期待されます。本研究成果は、英...
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ガラスの相変態メカニズムを解明 〜新たなナノ誘電材料の開発に向けて〜 東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻の高橋儀宏助教、藤原 巧教授らは、(独)物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の長田 実博士との共同研究により、ガラス中に5nm以下の極めて微小な反強誘電性NaNbO3ナノ結晶の形成を確認し、そのメカニズム解明に成功しました。この研究は、ガラスをはじめとするランダム構造物質の理解および新奇な非鉛系誘電材料の開発へ有用な情報を与えることが期待されます。 本研究成果は、英国ネイチャー系オンライン科学誌「Scientific Reports」に掲載予定です。 ...
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理化学研究所と東大、酸化物磁石のN極とS極を電場だけで反転させることに成功
磁場を使わずに磁石の極性を電場だけで反転することに成功 −省電力メモリデバイスの実現への新しいアプローチ− ◇ポイント◇ ・強磁性体の元素置換により電気分極と磁化の強い結びつきを実現 ・急速な電場変化を加えることで磁気極性を反転 ・電場で磁気情報の書き換え可能な省電力デバイス実現へ一歩 理化学研究所(野依良治理事長)と東京大学(濱田純一総長)は、酸化物磁石の極性(N極、S極)を電場だけで反転させることに世界で初めて成功しました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)交差相関物性科学研究グループ交差相関物質研究チームの徳永祐介基幹研究所研究員、田口康二郎チームリーダー、十倉...