糖尿病性腎症の新規治療標的同定 −血液凝固の関与− 【概要】  東北大学大学院薬学研究科の高橋信行准教授、佐藤博教授、大学院医学系研究科の伊藤貞嘉教授、大江佑治研究員らの研究グループは血液凝固による糖尿病性腎症の増悪機序を明らかにし、新しい治療標的を同定しました。  糖尿病性腎症(注1)患者の血液凝固が亢進していることは広く知られていますが、その病的意義については十分に解明されていませんでした。本研究は、血液凝固(注2)の中枢を担う第X因子とその標的受容体であるプロテアーゼ活性化受容体2(注3)の役割に着目し、その阻害が糖尿病性腎症の進行を抑制することをモデルマウスの解析により明...