日本海事協会、シンガポール海事港湾局と海事研究開発分野での連携に関する覚書を締結

シンガポール海事港湾局（MPA：Maritime　and　Port　Authority　of　Singapore）との海事研究開発分野における連携に関する覚書の締結並びにシンガポール研究開発センターの設立


　一般財団法人日本海事協会（ClassNK）（会長：上田　徳（＊））は、２月１３日にシンガポールにて、シンガポール海事港湾局（MPA：Maritime　and　Port　Authority　of　Singapore）と、海事研究開発分野における２者の連携に関する覚書を締結しました。また同日、シンガポールに本会の研究開発センターを設立しました。

　＊会長の正式表記は添付の関連資料を参照

　覚書に基づき、本会とMPAは今後５年間に亘り、主に次の四分野における研究開発の推進に連携して取り組んで参ります。

　＞船舶の安全性：安全かつ信頼性の高い船舶の建造及び運航の実現に向けた、船舶の構造保全評価のための疲労関連の研究

　＞スマートシッピング：リアルタイムでの機関の異常検知、排ガスの常時監視及び船体・機関の運用における状態監視をサポートするデータ解析

　＞環境に優しい船舶：SOxやNOx、PMの排出削減を実現する排ガス処理技術や代替燃料を適用したエンジンに関する研究

　＞海洋再生可能エネルギー：熱帯地域における海洋再生可能エネルギー活用技術の実証

　また、本会は新たにシンガポールにClassNK　Global　Research＆Innovation　Centre（略称：GRIC）を設立したことを発表しました。GRICは本会初となる海外の研究開発拠点であり、シンガポールを中心としたアジア地域における研究開発の推進、並びに本会の海事産業及び再生可能エネルギー分野でのプレゼンスの確立を担います。本会はGRICを通じて、日本と世界の海事関連企業間のコラボレーションを実現し、海事産業の一層の発展に貢献して参ります。

　MPAとの覚書の調印式に引き続いてGreen＆Smart　Shipping　Seminarと題したセミナーを開催し、日本とシンガポールの海事産業界の第一人者が、業界が直面する諸問題とそのソリューションに関する発表及び議論を行いました。セミナーの詳細は以下の通りです。

（セミナー詳細）

　Development　of　LNG　fuelled　ships（natural　gas　engines）　as　an　example　of　collaboration　with　Industries＋ClassNK＋Government＋Universities　in　Japan
　高崎　講二　様
　一般財団法人日本海事協会　テクニカルアドバイザー
　九州大学大学院　総合理工学研究院　教授

　The　role　of　MTI　as　a　R＆D　company　which　aims　to　assist　ship　owners／operators
　川嶋　民夫　様
　株式会社MTI
　常務取締役

　Role　of　academia　in　Green＆Smart　shipping　and　METB　initiative
　Dr．Prapisala　Thepsithar，
　Senior　Scientist，
　Energy　Research　Institute　＠NTU（Nanyang　Technological　University）

　Modeling　and　Simulations−Enabling　Green＆Smart　Shipping
　Dr．Kang　Chang　Wei，
　Deputy　Department　Director，
　Fluid　Dynamics，
　IHPC（Institute　of　High　Performance　Computing）

　Yanmar"s　Innovation　and　New　Product　Development　for　“Beautiful　Harmony　with　Global　Environment”
　高畑　泰幸（◇）　様
　ヤンマー株式会社
　特機エンジン事業本部　技監　開発部長

　◇開発部長の正式表記は添付の関連資料を参照

　ClassNK　R＆D　Activities　in　Singapore，Collaborations　and　Policies
　Y．F　Wang
　一般財団法人日本海事協会　シンガポール事務所
　Global　Research　and　Innovation　Centre　主管


以上


　※覚書調印式の様子は添付の関連資料を参照