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素粒子物理学
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理研と京大、新粒子候補テトラクォークZc(3900)の正体を解明
新粒子候補テトラクォークZc(3900)の正体 ―大規模数値シミュレーションで解明― <要旨> 理化学研究所(理研)仁科加速器研究センター初田量子ハドロン物理学研究室の池田陽一客員研究員、土井琢身専任研究員、初田哲男主任研究員、京都大学基礎物理学研究所の青木慎也教授らの共同研究グループ(※)「HAL QCD Collaboration[1]」は、スーパーコンピュータを用いた大規模数値シミュレーションにより、「クォーク[2]」4個から成る新粒子と考えられていた「Zc(3900)[3]」が、クォークの組み替えにより引き起こされる現象、すなわち「しきい値効果[4]」であり、新粒子とは呼べないことを明らかにしまし...
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NICTと国立情報学研究所、世界最速の長距離データ転送に成功
世界最速の長距離データ転送に成功 ファイル転送プロトコルMMCFTPで転送速度150Gbpsを記録 NICTと大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、所長:喜連川 優、東京都千代田区)はこのほど、NIIが開発したファイル転送プロトコル「MMCFTP」(Massively Multi−Connection File Transfer Protocol)を用いた日本ー米国間のデータ転送実験を行い、転送速度約150Gbpsで1〜10テラバイト(TB)のデータを安定的に転送することに成功しました。従来は80Gbpsの長距離転送が「世界最速」として報告されており、距離条件・転送速度ともに大幅に上回る今回の実験結果は「世界最速」(1サーバー対1サーバーのデータ...
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NI、米国防機関の技術コンテストにソフトウェア無線技術を提供 世界最大のチャネルエミュレータに使用するインフラの提供に向け、DARPAと協業 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:コラーナ マンディップ シング、以下 日本NI)は、2016年11月16日、ナショナルインスツルメンツ(NI)が無線通信チャネルのエミュレーション用テストベッドを実現するための開発プラットフォームを提供すべく、米国防高等研究計画局(DARPA:Defense Advanced Research Projects Agency)と協業する旨を発表します。「Colosseum(コロシアム)」と呼ばれるこのテストベッドは、DARPAが主催する技術コンテスト「Spe...
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日本NI、高速/高分解能/高電圧対応のオシロスコープ「PXIe−5164」を発表
NI、高速/高分解能/高電圧対応のオシロスコープを発表 1GS/秒の速度、14ビットの分解能で、最大100Vppの入力範囲に対応 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:コラーナ マンディップ シング、以下日本NI)は、2016年10月27日、オシロスコープの新製品「PXIe−5164」を発表します。PXIe−5164は、モジュール式でオープンなPXI(PCI eXtensions for Instrumentation)規格で構築されており、搭載しているFPGAは、ユーザ側で自由にプログラムすることができます。高電圧信号を高い確度で計測することが求められる航空宇宙/防衛、半導体、物理学をはじめとした基礎研究などの分...
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日本NI、「NI ELVIS」のラインアップを強化でメカトロニクスの教育/設計用モジュールを発表
NIが「NI ELVIS」のラインアップを強化、 メカトロニクスの教育/設計用モジュールを発表 新たな「ELVIS RIO 制御モジュール」により、 FPGA RIO技術を活用した実践的学習が可能に 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:コラーナ マンディップ シング、以下 日本NI)は、2016年8月24日、教育用プラットフォームである「NI ELVIS(Educational Laboratory Virtual Instrumentation Suite)」の製品ファミリに「NI ELVIS RIO Control Module(制御モジュール)」を追加することを発表します。ELVISは、電力システムや機械制御、HIL(Hardware−in−the−Loop)、メカトロニクス設計の実践的な学習を目的とした...
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東大など、T2K実験でニュートリノの「CP対称性の破れ」の解明に第一歩を踏み出す
T2K実験、ニュートリノの「CP対称性の破れ」の解明に第一歩を踏み出す ■本研究成果のポイント ○ニュートリノと反ニュートリノで電子型ニュートリノ出現が同じ頻度では起きない可能性が高く、CP対称性の破れがあることを示唆する結果を得た。 ○今後データ量を増やしての検証を要するが、ニュートリノと反ニュートリノが違う性質を持つ可能性を示唆する興味深い結果である。 【概要】 T2K実験(※1)(東海−神岡間長基線ニュートリノ振動実験、図1)国際共同研究グループ(以下、T2Kコラボレーション)は、反ミュー型ニュートリノから反電子型ニュートリノへのニュートリノ振動について、2014年の実験開始から...
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日本NI、SPICEシミュレーション環境「Multisim Live」のベータ版を発表
NIが「Multisim」のウェブ対応版を発表 回路設計を学ぶ人に、いつでもどこでも シミュレーションを実施できる環境を提供 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:コラーナ マンディップ シング、以下 日本NI)は、2016年7月20日、ウェブベースで回路図の入力とシミュレーションが行えるSPICEシミュレーション環境「Multisim Live」のベータ版を発表します。 Multisim Liveは、NIがデスクトップ環境向けに提供してきた「NI Multisim」(注1)をインターネット上で使えるように拡張したものです。対話式に操作が行えるウェブベースの環境であることから、時や場所を問わず回路設計について学...
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日本NI、NI、測定感度が10fAで電圧出力が200Vのソースメジャーユニットを発表
NI、PXIに対応するSMUの高精度版を発表 PXI製品としては業界最高となる10fAの測定感度を実現 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:コラーナ マンディップ シング、以下 日本NI)は、2016年7月7日、測定感度が10fA、電圧出力が最大200VのSMU(ソースメジャーユニット)「NI PXIe−4135( http://sine.ni.com/nips/cds/view/p/lang/ja/nid/213489 )」を発表しました。本製品では、微小な電流信号の測定が可能なほか、PXI(PCI eXtensions for Instrumentation)に対応するSMUならではの高いチャンネル密度やスループット、柔軟性を持ち合わせています。本製品は、ICのウェハに対するパラメトリックテスト...
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日本NI、リアルタイムテスト向けソフト「NI VeriStand」の最新版を提供
日本NI、NIがHILテスト向けソフトウェア「VeriStand」を拡張、 最新世代の組込制御システムに対応 HILシステムの構築/統合の負荷を軽減するとともに、 複雑化が進む車載ソフトウェアの管理が容易に 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:コラーナ マンディップ シング、以下 日本NI)は、2016年6月17日、リアルタイムテスト向けのソフトウェア「NI VeriStand」の最新版をリリースいたします。これは、組込ソフトウェアの設計/テストを担当する技術者による、HIL(Hardware−in−the−Loop)テストシステムの構築に役立ちます。現代のエンジニアは、新技術の導入によって生じるスケジュールの...
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日本NI、ミリ波(mmWave)対応ソフトウェア無線システムを発表
NIが世界初のミリ波対応ソフトウェア無線システムを発表、 高い柔軟性で5Gの研究を後押し 同時発表のミリ波対応のトランシーバにより、最高2GHzの帯域幅で チャネルサウンディングとプロトタイピングが可能に 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:コラーナ マンディップ シング、以下日本NI)は、2016年5月25日、世界初のミリ波(mmWave)対応ソフトウェア無線(SDR:Software Defined Radio)システム( http://www.ni.com/sdr/mmwave/ja/ )を発表します。Eバンド(71GHz〜76GHz)の周波数帯に対応し、2GHzというかつてないリアルタイム帯域幅での送受信が可能な完全なトランシーバシステムで...
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日本NI、IIoTに対応する状態監視用ソフト「InsightCM」の新版を発表
IIoTに対応する状態監視用ソフト「InsightCM(TM)」の新版登場で、運用/保守コストのさらなる削減が可能に オンラインでの工場全体の状態監視機能を強化し、保守の要件にも対応 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:コラーナ マンディップ シング、以下 日本NI)は、2016年4月19日、機械のメンテナンスや運用にかかる設備投資の健全性を把握するのに役立つソフトウェアソリューション「NI InsightCM(TM)Enterprise(以下、InsightCM)」の新版を発表します。この新版は、現在、設備監視の分野で生じている課題を解決できるエンドツーエンドのソフトウェアソリューションです。 設備監視の分...
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日本NI、IoTにおける複雑なアプリケーション要件に対応可能な産業用コントローラーを発表
NI、高性能な産業用コントローラ製品ファミリを発表 データ収集の現場での信号の入出力や処理を可能とし、インダストリアルIoTに適したスマートマシンやインテリジェントシステムの構築にも役立つ 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:池田亮太、以下 日本NI)は、2015年12月1日、IoT(Internet of Things)における複雑なアプリケーション要件に対応可能な産業用コントローラを発表します。近年、半導体製造装置や工作機械、ロボットに代表されるスマートマシンやインテリジェントシステムは、高性能・高精度化が進んでいます。本日発表する「IC−3173」をはじめとする3種の製...
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日本NI、ワイヤレスデバイスのテストコスト削減を実現するソリューション「WTS」を発売
PXIベースのプラットフォームを利用することで、ワイヤレスデバイスの製造テストのスループット向上、コスト削減が可能に 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:池田亮太、以下 日本NI)は2015年8月6日、ワイヤレスデバイスの量産テストにかかるコストの大幅な削減に役立つソリューション「Wireless Test System」(以下、WTS)を発売します。計測速度と並列テストに注目して最適化されたこのシステムを導入すれば、ますます複雑化するワイヤレスデバイスのテストのコストを確実に抑えつつ、製造ラインのスループットを高めることが可能になります。 WTSは、PXIベースの最新ハードウェ...
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日本NI、高性能マイクロ波ベクトル信号アナライザーとRF信号発生器を発表
2014年10月21日 日本NI、業界最高レベルの広帯域幅を誇る 高性能マイクロ波ベクトル信号アナライザと、高速切り替え可能なRF信号発生器を発表 <ニュースハイライト> .半導体デバイステスト、レーダーテスト、シングルインテリジェンスといったアプリケーションの、進化し続ける要件に対応する新しい計測器を発表します。 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:池田亮太、以下日本NI)は10月21日、業界最高レベルの広帯域幅を誇る高性能な26.5GHzマイクロ波ベクトル信号アナライザ(VSA)「NI PXIe−5668R」と、高速チューニングが可能な20GHz RF信号発生器( http:/...
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日本原子力研究開発機構と東北大など、鉄中の水素を中性子で観測することに成功
鉄に溶けた水素はどこにいる? −鉄中の水素を中性子で観測することに成功− 【発表のポイント】 ●高温高圧力下において鉄に水素が溶ける過程と鉄中に高濃度に水素が溶けた状態を、中性子を用いてそのままの状態で観察することに成功 ●鉄中の水素の存在位置が定説とは異なることを発見 ●実験的に鉄中の水素の位置や量を決定できたことにより、鉄−水素系に新しい理解をもたらし、鉄鋼材料の劣化や地球内部の状態など鉄と水素が関わる研究の進展が期待 独立行政法人日本原子力研究開発機構量子ビーム応用研究センター、J−PARCセンター及び国立大学法人東北大学金属材料研究所は、同大学原子分子材料科学高等研究機...
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日本NI、優れた性能と柔軟性を備えたソフトウェア設計型計測器を発表
2014年8月7日 日本NI、Software−Designed Instrument(ソフトウェア設計型計測器)製品のラインナップを拡充 ソフトウェア設計という新たなパラダイムシフトによって、オシロスコープ、RF、信号アナライザ、および高速シリアル計測器の可能性が拡がります。 ■ニュースハイライト ・優れた性能と柔軟性を備えたSoftware−Designed Instrument(ソフトウェア設計型計測器)製品を発表します。搭載されたFPGAをソフトウェアでプログラムすることにより、計測器の機能を細かく設定することが可能となります。 ・ワイヤレス/モバイル機器、半導体、自動車、および航空宇宙業界における自動テスト/研究アプリケーションでの使用に適し...
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新しい超伝導ファミリーを発見 −高温超伝導体探索に新たな道標− 1.発表者: 大串 研也(東京大学物性研究所 特任准教授) Bosen Wang(ボセン ワン)(東京大学物性研究所 特任研究員) 2.発表のポイント: ◆新しいタイプの超伝導体を発見 ◆発見した新しい超伝導体の転移温度の制御に成功 ◆高温超伝導体の探索に新たな指針を提案 3.発表概要: 超伝導は、特定の物質を非常に低い特定の温度(転移温度)に冷却したときに電気抵抗が完全に消失する現象です。20世紀初頭の水銀における超伝導の発見以来、その発現機構の解明に向けて多大な努力が払われてきました。20世紀中ごろに提唱されたBCS理論...
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富士通、オーストラリア国立大から演算性能1.2ペタフロップスのスパコンシステムを受注
オーストラリア国立大学様のスーパーコンピュータシステムを受注 理論性能1.2ペタフロップスで南半球最大のスパコン 当社はこのほど、オーストラリア国立大学(所在地:キャンベラ)様 National Computational Infrastructure(以下、NCI)プロジェクトのスーパーコンピュータシステムを受注しました。 本スーパーコンピュータシステムは、当社のPCサーバ「PRIMERGY CX250」3,592ノードからなるPCクラスタで、総理論演算性能は1.2ペタフロップス(注1)を実現し、南半球で最高性能、当社「PRIMERGY」を使ったPCクラスタとして世界最...
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東大、「反陽子ヘリウム原子」を詳しく調べ反陽子と電子の質量の比率を高精度で決定
反物質に新たな光を当てる ―反陽子質量を二光子分光法で超精密測定― <発表者> 早野 龍五(東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻 教授) <発表概要> 陽子と電子の質量比は重要な基礎物理定数である。東京大学および(独)マックスプランク量子光学研究所(MPQ)が率いる国際研究グループは、このたび二光子レーザー分光法(後述)によって、「反陽子ヘリウム原子」という、陽子の反粒子を含む奇妙な原子を詳しく調べ、反陽子(注1)と電子の質量の比率を、1836.1526736 ± 0.0000023という高精度で決定した。 <発表内容> 1.研究の背景 反物質(注2)は、約70年前にディ...