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理研、IUPACが113番の新元素名案「ニホニウム」と記号案「Nh」を公表
113番元素の元素名案「nihonium(ニホニウム)」、元素記号案「Nh」のパブリックレビュー開始
理研仁科加速器研究センター超重元素研究グループの森田浩介グループディレクター(九州大学大学院理学研究院教授)を中心とする研究グループ(森田グループ)※が、国際純正・応用化学連合(IUPAC)へ3月18日に提出した113番元素の元素名案および元素記号案について、本日、IUPACによるパブリックレビューが開始されました。元素名案は「nihonium(ニホニウム)」、元素記号案は「Nh」を提案しました。
森田グループは、理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」の重イオン線形加速器「RILAC」を用いて、2003年9月から新元素の合成に挑戦してきました。2004年7月に初めて原子番号113の元素合成に成功し、その後、2005年4月、2012年8月にも合成に成功しています。そして、2015年12月31日、森田グループによる113番元素の発見が、IUPACにより認定され、同グループに命名権が与えられました。
パブリックレビューは5ヶ月間行われます。その後、IUPACから正式な元素名と元素記号名が発表されます。
※下記は添付の関連資料を参照
・森田浩介グループディレクターコメント
・松本紘理事長コメント